「自分の強みがわからないから自己PRがかけない!」
「こんな強みじゃ評価されないだろうな」
このような悩みを持つ就活生や転職希望者はとても多いです。
本記事では、自己PRが買えない方に向けて、自己PRの作成のポイントを解説します。
自己PRの作り方に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
- 自己PRが必要な理由
- 企業が知りたい新卒者の自己PRのポイント
- 自己PRが見つからない理由
- 自己PRを見つけるコツ
- 自己PRに何を書けば良いのかわからない人
- 自己PRに使える題材の例を知りたい人
- 自己PRを考えるときに必要な自己分析の方法を知りたい人
- 例文を参考にして自己PRを作成したい人
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企業が自己PRを求める理由
自己PRを考える前に、企業が自己PRを聞く理由を確認しましょう。
質問の意図を知ることで企業に響く自己PRができるでしょう。
以下で主な理由3点を解説していきます。
- 応募者の強みを見るため
- 応募者の人柄を知るため
- 応募者のマッチ度をはかるため
強みを見るため
企業は自己PRから、応募者の強みを確認したいと考えています。
企業は自社で活躍してくれる人材を求めているため、応募者の能力を知り、企業で活躍するポテンシャルがあるかどうかを判断しようとしています。
あなたが志望する業界や企業、あなたの志望する職種に求められる能力やスキルをアピールすることであなたのポイント評価してもらえることでしょう。
人柄を知るため
自己PRのエピソードからはあなたの人柄への理解を深めることができます。
エピソードから、あなたの価値観やあなたが何を考えどう行動するのかなどを知り、入社後にどう行動してくれるのかを想像したいと考えています。
企業が求める人物像の人柄に合ったエピソードを話すことが評価されるポイントです。
応募者のマッチ度をはかるため
企業は応募者と自社とのマッチ度を測るために自己PRを聞いています。
マッチ度が低いと内定辞退や早期離職などの原因になってしまいます。
企業は採用活動に多くの時間やコストをかけているため、そのような事態は避けたいと考えています。
あなたの企業に対する熱意や活躍したいという意気込みを伝えることが、マッチ度をアピールするカギになります。
新卒はポテンシャル採用
ポテンシャル採用とは文字どおり、就活生の現在の実力ではなく潜在能力を採用の基準とする方法です。
実は、新卒採用において学生は最初から十分なスキルを持っていることは基本的に求められていません。
たしかに、学生時代に十分な経験を積んでいれば、入社後に即戦力として働くことが可能な場合もあるでしょう。
しかし実際には、学生時代の経験の差は大きな差にならないことが多いのです。
そのため採用担当は過去の経験より、むしろ入社後にどれだけ学び、成長できるかを重視しています。
自己PRでは自身の成長性や可能性のアピールが大切になるのです。
自己PRがないと感じるのはなぜ?
あなたが自己PRがないと考える原因は何でしょうか。
以下で原因とその対処法を確認しましょう。
これからご紹介する理由に当てはまっていないか、チェックしてみましょう。
- 自分の強みを理解していない
- 優れた経験や実績がない
- ほかのエピソードとかぶってしまう
- 自己PRするほどのことが何も無いと思っている
- 自己PRの書き方がわからない
自分の強みを理解していない
自己PRがうまく書けないという方は、自身の強みを把握できていないケースも少なくありません。
そういった方に共通しているのが、自己分析の不足です。
自己分析はあなたの過去・現在・未来を深ぼることで、自己理解を深める作業です。
自己分析が十分でないと自分がアピールすべきことはもちろん、自分がどうしたいのをしっかり理解できないまま就活を進めてしまうことになります。
そのため、就活を進めるにあたり自己分析をしっかりと行えていないという人は今一度自己分析をしてみましょう。
自己分析において、自分を過小評価したり謙遜する必要はありません。
またほかの人と比べる必要もありません。
あなたの中で優れているポイントは何か、強みは何かを整理しましょう。
また、第三者に自身の印象についてたずねる他己分析も、自身を客観視するためには大切な手法です。
優れた経験や実績がない
「優れた経験や実績がないから自己PRができない」という人も多いのではないのでしょうか。
しかし、自己PRではそのような経験は必須ではありません。
企業はあなたの過去経験に再現性があるかをか確認しています。
つまり、学生時代に成果を残しても、入社後に同じように成果を残せるというポテンシャルを示せなければ、華々しい成果をアピールしても意味がないのです。
以上から、自己PRで華々しい実績は必須ではありません。
自己PRは自身の人柄や未来の可能性を伝えるものであると理解し、そのアピールのために役立つエピソードや経験がないか振り返ってみましょう。
企業の求める人物像によっては優勝経験よりも、失敗や挫折の経験のほうが自己PRとしてふさわしいケースもあります。
エピソードがかぶってしまう
ガクチカなどの設問と自己PRでアピールしたいエピソードが被ってしまい、自己PRが書けないという人もいるのではないでしょうか。
実は、エピソードのかぶりを気にする必要はありません。
ただし、アピールするポイントを変えることが大切です。
たとえば、ガクチカではそのエピソードにおける困難を乗り越えて学んだことについてアピールし、自己PRではその困難を乗り越えるのに役立った強みをアピールするのが良いでしょう。
自己PRするほどのことが何も無いと思っている
自分には自己PRするほどの実績も能力もないと思いこみ、自己PRが作成できないという人もいるのではないでしょうか。
前述したように自己PRでは人柄や仕事に対しての姿勢を知るために聞いています。
従って、あなたの人柄や考え、入社後のポテンシャルを示すことができるエピソードであれば自己PRになるのです。
例えば趣味や日々の習慣などのエピソードを深ぼりすることで強みが見えてくるということもあるでしょう。
自己PRの書き方がわからない
自己PRに書くべきことがわからず、自己PRができないという人もいるのではないでしょうか。
自己PRでは大まかに「自分の強み」「自分の強みの根拠となるエピソード」「強みを入社後に生かしてとどう活躍するか」の3つが含めるべき内容となります。
ESでもその後の面接においても、簡潔かつ具体的に自分の強みをアピールする必要があります。
自分がアピールしたい部分を絞り、アピールすることが重要です。
本記事の後半では、より詳しい内容や構成についても触れているのでぜひ参考にしてくださいね。
自己PRがないと感じる人は自己分析をしてみよう
自分の強みを理解できていない人や、自己PRできるようなことがないという人はより深く自己分析を行ってみましょう。
また、ほかの設問とエピソードがかぶってしまっているという人も、もう一度自己分析をすることでより魅力的なエピソードが見つかるかもしれません。
自己分析を行うにはさまざまな方法がありますが、以下では簡単にできる方法を4つ紹介します。
- モチベーショングラフ
- マインドマップ
- 自分史
- 診断ツール
1.モチベーショングラフ
モチベーショングラフとは、自分の人生を振り返り、自分がどんな時に幸福を感じるのか、どんな時にツライと感じるのかを可視化したものです。
モチベーショングラフを俯瞰することで、うまくいった経験や挫折経験などを見出すことができます。
そのエピソードを深ぼることであなたのアピールポイントが見えてくることでしょう。
モチベーショングラフの作り方は以下の記事で紹介しています。
マインドマップ
マインドマップとは、中心にメインテーマを書き、そのメインテーマから枝をはやすように様々な観点から深堀していくという手法です。
マインドマップを使用して自己分析をすることで、発想を広げながら、自分の考えを整理することができます。
マインドマップを作成する手順は以下の通りです。
マインドマップを作成する手順
- 中心にメインテーマである「自分」と書く
- ひとつ目のサブキーワードに、得意なことや苦手なこと、大学での経験などを書く
- サブキーワードの説明や内容を書き込み、深掘りする
- 様々なテーマでサブキーワードを設定し、同様に深堀する
自分史
自分史は、幼少期から大学時代まで年代別に区切り、出来事とそのときの感情を整理し明確にすることで、感情の傾向から価値観や強みなどが分かるというものです。
自分史を書くことで自分自身の価値観や行動パターンが見え、自分のアピールポイントがわかるようになります。
自分への理解を深められると迷いがなくなり、面接官や採用担当者に自信を持って自分自身をアピールすることができます。
自分史の詳しいやり方は、こちらの記事を参照ください。
診断ツール
診断ツールとは用意されている設問に答えていき、その結果から自分を振り返るという自己分析の方法です。
診断ツールを使用することで、効率的に自己分析を進められ、自分でも気づかなかった自身の一面に気づくことができます。
診断ツールは、就活情報サイトが提供しているものが多く、オリジナルのサイトを使用するものや普段使い慣れているLINEを活用したものなどがあります。
簡単な質問に答えることで、自分でも言語化が難しかった特性や思考が明確になるというメリットがあります。
自己分分析は繰り返そう
就活の基本は自己分析を繰り返すことです。
自己分析を繰り返すことで、過去経験から自分の強みがわかります。
その強みを深ぼり、自己PRで説得力のあるアピールをすることがポイントになります。
今まで継続して行ってきたことやこれから行おうと考えているものを深ぼり、自己理解を深めましょう。
自己PRを見つけるためのコツ5選
良質な自己PRを見つける際は、特定の一つのやり方や視点に固執せず、様々な方法を試してみるのが良いです。
自己PRを見つけるコツには、以下の5つの方法が挙げられます。
- 友人から意見を聞く
- 企業が求める人物像から自己PRを考える
- 小さな習慣でも何か続けたことはないか分析する
- 弱みから自己PRに使えるエピソードを考える
- 普段どのように物事を考えるタイプか分析する
1.友人から意見を聞く
就活は1人で行うものだと決めつけていませんか?
「自分のことについて一番理解しているのは自分」だというように考えてしまう気持ちはわかりますが、友達は常にあなたのことを客観的に見てきた「あなたの理解者」です。
自分の強みはなんなのか、自己PRの内容で悩んでいる、というように相談すれば自分でも思っていなかった意外な答えが返ってくるかもしれません。
自分1人でいつまでも悩み続けるよりは、一度仲のいい友達に相談してみることをオススメします。
2.企業が求める人物像から自己PRを考える
基本的に企業は求める人物像を説明会や採用HPなどで公開しています。
そうした情報をしっかりと手に入れて、企業の求める人物像に合った自己PRをすると内定を獲得する確率は上がります。
もちろん嘘になってしまっては企業からはマイナスイメージを持たれてしまうので気をつけてください。
ただ、無理に企業の求める人物像に合わせようと本来の自分の良さを無くしてしまうことのないようにしましょう。
自分の強みの一つが企業の求める人物像に合っているなと感じた時にそれをアピールすることをオススメします。
3.小さな習慣でも何か続けたことはないか分析する
仮に小さなことであっても継続して行ったからには、なぜ継続しようと思ったかという動機が根源にあることが多いため、そこから物事に対する考え方を導き出すことができます。
従って、小さなことでも継続してきた何かがあれば、それは自己PRの材料になる可能性があります。
4.弱みを強みに言い換える
強みと弱みは表裏一体です。
例えば、負けず嫌いという弱みは、粘り強い、向上心があるなどの強みに言い換えられます。
このように、自分の弱みから自己PRに使える強みを見つけうことができます。
どうしても思いつかない問う場合は、あなたの弱みの言い換え表現を探してみるとよいでしょう。
以下の記事では弱みを強みに言い換えた表現を紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。
5.普段どのように物事を考えるタイプか分析する
自己PRで使用できる材料は、普段どのように物事を考えるタイプかなど、日常のシーンから見つけることができます。
企業が求めている人物像や企業のビジネスに対する考え方と、自分の物事に対する考え方に共通点があれば、それが自己PRの材料になる可能性があります。
自己PRがない人向け!エピソードの例を紹介
自己PRによく用いられるエピソードから、自己PRに使える例を考えていきましょう。
その際、企業が自己PRに求めているのは能力の他にも、過去の経験や企業とのマッチ度も重視することを考慮する必要があります。
大会に優勝したり表彰されたりした華々しい経験は印象に残りますが、それが直接業務につながるとは限らないです。
普段から行うことからでも良いので、自分の価値観や人柄が現れた出来事を探すようにしましょう。
- アルバイト
- サークル・部活動
- ゼミ
- 趣味
アルバイト
アルバイト先での経験から強みを見出すことは非常に有効です。
実際、アルバイトは商品やサービスを提供する実務経験として、職業体験に非常に近いと言えます。
アルバイトの経験から得られる顧客対応やコミュニケーション力などの強みは多くの企業から評価されます。
また、売上向上や後輩の教育などの経験からも様々なことをアピールできるでしょう。
アルバイトであっても、ひとりの従業員としての役割を責任感をもって果たしていた経験は、企業にとって評価される要素です。
どのようにして自分の仕事に取り組んでいたのかを振り返り、自己PRに生かしてみてください。
- コミュニケーション力
- 接客力
- 責任感
- リーダーシップ
- 説明力
- 分析力
以下の記事も参考にしてみて下さい。
サークル・部活動
サークルや部活動の経験からも自分の強みを探すことができます。
大会優勝などの華やかな実績を残している必要はありませんので、自分が活動にどう向きあっていたのかを振り返りましょう。
企業が見ているのは、何を考えて行動したかという点です。
例えば、メンバー間の連携の問題解決やイベントの成功のための努力など、日常の活動からも多くの学びを得ることができます。
また、それらの経験を通じて磨かれたリーダーシップや協調性は、企業から高く評価される強みです。
サークルや部活動での日々の活動を振り返り、どのような役割を担当していたのかや特に頑張っていたことを明確にしましょう。
- 継続力
- リーダーシップ
- 臨機応変な対応力
- 粘り強さ
- 協調性
- 向上心
以下の記事も参考にしてみて下さい。
ゼミ
自己PRのエピソードとして、ゼミなどの学業に関する題材も有効です。
ただし、専門的な知識が必要な内容だと、採用担当者が正しく理解できない可能性があるため、専門用語などはなるべく使わずアピールすることがポイントです。
ゼミの研究過程で自分の強みをどのように生かし貢献したかや成長したかを振り返り、アピールできる強みはないか振り返りましょう。
例えば、研究テーマをまとめるには、情報の収集や分析、論理的思考などの強みを生かせます。
そして、研究の過程では新たな課題やトラブルに直面することもあり、対応には問題解決能力が必要です。
研究を遂行するには、継続的な取り組みと努力ができる強みが必要です。
これらの強みは、実際のビジネスの現場でも役立ちますので、しっかりとアピールできます。
- 情報収集力
- 論理的思考
- 分析力
- 問題解決力
- 継続力
- 粘り強さ
以下の記事も参考にしてみて下さい。
趣味
アルバイトやサークル、部活動も自己PRにできるエピソードが見つからないという人は、趣味から考えてみてもいいでしょう。
自ら主体的に取り組み、実現したい目標や価値観があったはずです。
例えば、オンラインゲームでランキングに載ったことや読書に没頭して月15冊を読んだなどもエピソードになります。
大事なのはなぜそれをやろうと思ったのか、結果を出すためにどのような努力や工夫をしたのかということです。
それらを伝えることで、主体性や実行力、継続力といった強みがアピールできます。
- 主体性
- 継続力
- 実行力
- 向上心
- 試行錯誤しやり切る力
以下の記事も参考にしてみて下さい。
習慣
日々の習慣から強みを考えることもできます。
例えば虫歯にならないように歯磨きを徹底した、一人暮らしで節約をした、家事と学業を両立した、日記を書いて自己理解を深めたなどが挙げられます。
自己PRで重要なのは、あなたが何を意識し、どう行動に移したのかです。
より効果的に行うために情報収集をしたり、時間の使い方を工夫したりした経験からは様々な強みを見出すことができます。
どうしても思いつかない場合は日々の習慣に目を向けてみましょう。
- 主体性
- 継続力
- 工夫する力
- 情報収集力
自己PRをするときのポイント
自己PRの題材が決まれば、いよいよ自己PRの作成に移ります。
自己PRでは端的かつ具体的に強みやポテンシャルをアピールすることが重要です。
自己PRに含めるべき内容を押さえることであなたの魅力を最大限にアピールできます。
以下で確認しましょう。
- 強みの詳細
- 強みの根拠となるエピソード
- 入社後にどう生かすか
強みの詳細
自己PRでは、まずあなたの強みは何かを伝えることが最初の一歩です。
この時、あなたの強みが具体的にどのようなものなのかを説明することが効果的です。
例えば、コミュニケーション力という強みには「聞く力」や「話す力」が含まれます。
またそれに付随し、「説明力」や「協調性」「社交性」などのイメージも含まれるでしょう。
このように、1つの強みから想像されるイメージは人により様々なのです。
そのため、あなたの強みは具体的にどのようなものなのかを言語化することでわかりやすくあなたの魅力を伝えることができます。
例えば、「コミュニケーション力」をアピールする際は「相手にわかりやすく説明する力」や「相手の話から潜在的な要望を汲み取る力」などと言い換えると効果的です。
強みの根拠となるエピソード
自己PRで一番重要なのが「強みの根拠となるエピソード」です。
具体的なエピソードを伝えることで説得力のあるアピールができますし、エピソード中のあなたの行動や振る舞いからはあなたの人柄がうかがえます。
エピソードでは「強みを発揮するに至るきっかけ(目標・課題など)」「強みをどう発揮したか」「強みを発揮する中での葛藤・挫折」「結果はどうなったか」などを含めるとよいでしょう。
入社後にどう生かすか
自己PRは強みを伝えるだけで終わらず、入社後にどう生かすかまで伝えることが重要です。
強みを具体的にどう生かすかを伝えることであなたのポテンシャルをアピールできます。
具体的なビジョンを伝えるには企業研究が不可欠です。
企業で目指せるキャリアや今後の方針、あなたが目指したいキャリアに触れて強みをどう生かすかを示すことで具体的で説得力のあるビジョンを示すことができます。
自己PRを100%伝えるための構成
以下では自己PRの基本構成についてご紹介します。
内容が十分でも、表現によっては相手にうまく伝わらないということがあります。
そこで重要なのが構成なのです。
以下で効果的にアピールする際の構成を確認しましょう。
- 結論:私は〇〇です(アピールポイント)
- 理由:なぜならば〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
- エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
- 問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
- 行動:私は〇〇と考え〇〇を行いました
- 結果:その結果〇〇となり〇〇に大きく貢献しました
- 結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
結論:私は〇〇です(アピールポイント)
自己PRは「自分の強みは何か」から書き出しましょう。
自己PRの結論となある「自分の強みは何か」を伝えることで、読み手に話の軸を示すことができます。
話の軸を最初に示すことで、相手が理解しやすいアピール文にすることができるのです。
このように、最初に一言結論を述べることで、相手の興味を誘い、それ以降のアピール文を読んでもらえることにつながります。
より効果的な書き出しにするには、強みを言い換えたり、オリジナリティのある表現に言い換えることが効果的です。
自己PRでは結論から述べるということを押さえておきましょう。
理由:なぜならば〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
結論を簡潔に述べたら、それが自分のアピールポイントだと思う理由を伝えましょう。
人によくそう言われるからとか、なんとなくそう思ったではなく、「〇〇という経験で〇〇ということがあったから」と、具体性のある理由づけをすることがポイントになります。
エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
結論、理由を簡潔に伝えたら、それを裏付ける根拠となるエピソードを紹介します。
あなたが強みを発揮したエピソードの詳細を話しましょう。
エピソードは「問題」「行動」「結果」の順で伝えることでわかりやすく、簡潔に伝えることができます。
以下で確認しましょう。
問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
エピソードの概要を伝えたら、直面した問題についてわかりやすく説明します。
選考者が初めて接する話にイメージを持ちやすいよう、状況がすぐに理解できるように、簡潔かつわかりやすく伝えてください。
行動:私は〇〇と考え〇〇を行いました
その問題に対して、あなたがとった行動を伝えます。
その行動に出たことが、あなたのアピールポイントに依拠したものであることが必要です。
なかには最初にアピールしたポイントと、問題解決のための行動の内容がまったく無関係になったり、ズレが生じたりしてしまう方がいるので、話が一貫しているか、よく確認をしましょう。
結果:その結果〇〇となり〇〇に大きく貢献しました
生じていた問題を解決するために行動に出たところで終わるのではなく、その結果、どうなったのか、成果につながったところまで、しっかりアピールしてください。
問題が生じていた時点と、成果を出したときのビフォーアフターがわかりやすいように、改善した数値など客観的な指標が出せると、より説得力が増します。
結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
最後は、自己PRの締めとしての結論を述べます。
エピソードの結果を伝えるだけで終わってしまわないように気をつけましょう。
エピソードから得た学びや経験を活かして、企業にどう貢献するか、活躍できるのかを伝えましょう。
この際、より具体的に伝えるために企業研究の内容と絡ませるとよいでしょう。
自己PRを作る際に注意すること
例文のような自己PRをすぐに書ける人は問題ありません。
しかし、「アピールできるほどの実績がないし、学生時代に頑張った経験もなくて思い浮かばない」といった理由で自己PRを書けなくて悩む人もいることでしょう。
しかし、自己PRで自分の成果をスラスラと書けるような人でも、高い評価がされるとは限りません。
自己PRを作る際には、評価されるためのポイントを押さえる必要があるからです。
注意点を押さえられれば、自分のアピールポイントを上手に伝えられます。
- 華々しい結果である必要はない
- 入社後の再現性があるか
- うそはつかない
華々しい結果である必要はない
全国大会出場などの華々しい結果だけが評価されるというわけではありません。
「部活で結果を出していないから、自己PRを書けない」と諦める必要はありません。
結果はどうであれ、部活で一生懸命頑張って打ち込んだ経験は、自己PRにつなげられます。
部活に限らず、アルバイトやサークル活動などから探しても良いでしょう。
企業が自己PRで何を重視するかというと、学生のこれまでの実績や成果ではないのです。
目標達成のために自分が起こした行動や、前向きな姿勢という点から見えてくる、あなたの強み・価値観・性格などといった部分です。
学生時代に輝かしい実績がなくても、何かを頑張った経験がこれまでの人生であれば、自己PRのエピソードとして書くことができます。
入社後の再現性があるか
自己PRでは、入社後の再現性がある人かどうかを判断されます。
「この学生なら、入社後に活躍してくれそうだ」と評価されるような、自己PRを作ることが大事です。
どのような活躍に期待しているかは企業によって異なります。
まずは求められている人物像について把握しましょう。
応募する企業に合った自分の強みというのを考え、自己PRに盛り込んでいきます。
たとえば、リーダーシップのある人材を求めているような企業に応募するならば、チーム単位でリーダーシップを発揮した経験や、協調性があることなどをアピールするといった内容を絞り出せます。
自分の強みをどのように活かせるのか、具体的に伝えることで採用担当者がイメージしやすくなるのです。
ウソはつかない
もちろん嘘をつくような就活生は少ないですが、中には「話を盛る程度なら・・」という気持ちでやってしまう方もいるのではないでしょうか?
確かに本当に話を盛る程度なら特に問題はないのですが、内定をもらってから嘘が発覚してしまうと、最悪の場合内定取り消しになってしまうため注意が必要です。
また、最初は話を盛る程度だった嘘も、それに慣れることで徐々に嘘が大きくなり、気づいたら話を盛るどころではない嘘をついてしまうということもあります。
嘘は基本的に人事にはバレる他、今後社会人人生を送る上で信用問題にもつながってくるため気をつけましょう。
自己PRが書けない時はとにかく例文を参考にしよう!
自己PRが書けない時は、とにかく例文を参考にしましょう。
例文を読むことで、自己PRの構成や表現方法を学び、自分の経験やスキルをどのようにアピールするかのヒントを得ることができます。
しかし、ただ模写するのではなく、それぞれの例文が何を伝えているのか、どのような言葉遣いやトーンを使っているのかを理解し、自分の言葉に置き換えてみてください。
自己PRはあなた自身の個性や経験を伝えるものなので、他人の文章をそのまま使うのではなく、自分自身を表現する手段として利用しましょう。
また、例文を参考にするだけでなく、自己PRを書く上での基本的なポイントや注意点を押さえることも重要です。
企業に響く自己PRの構成や、自己PRに含めるべき内容、自己PRを作るときの注意点なども理解し、自分の自己PRをより効果的に作り上げましょう。
自己PRの例文をみるときのポイント
自己PRの例文を見るとき、ただ単にコピーペーストするのではなく、その背後のメッセージや言葉遣いを理解することが重要です。
例文はあくまで参考の一つであり、自分だけの個性や経験を真似事ではなく、自分の言葉で表現するためのツールとして活用しましょう。
例文を読む際には、以下のポイントに注目してみてください。
- 何をアピールしているのか:スキル、経験、個性など、その例文が何を強調しているのかを理解しましょう。
- どのように表現しているのか:具体的なエピソードや事例を用いているか、抽象的な表現を使っているかを見てみましょう。
- 文章の構成:文章はどのように構成されているのか、どの部分が重要視されているのかを確認しましょう。
これらのポイントを押さえ、自己PRの例文を活用することで、自分だけの自己PRを作成することが可能になります。
また、自己PRを作成する際には、企業が求めるスキルや経験を理解し、それをどのように自分の経験やスキルと結びつけるかを考えることも重要です。
例文を活用しながら、自己PRの書き方をマスターしましょう。
自己PRの例文をみるときの注意点
自己PRの例文を参考にする際には、いくつか注意すべき点があります。
まず、例文はあくまで一例であり、全ての状況や個人に対応するわけではないことを理解しましょう。
あなた自身の経験やスキル、目指す業界や職種に合わせて、例文をカスタマイズする必要があります。
また、例文が表現する内容やメッセージ、使用する言葉のニュアンスをしっかりと理解し、それを自分自身の言葉で表現できるようにすることも重要です。
例文をそのままコピーするのではなく、自分自身の状況や経験を反映させた自己PRを作り上げることが求められます。
また、例文を読む際には、その構成や構造にも注目しましょう。
どのように話が進められ、どの部分で自己アピールが行われているのかを把握することで、自己PRの書き方の参考になります。
最後に、例文を参考にするだけでなく、自身の強みや経験をどのように表現するかについても深く考え、自己PR作成のスキルを磨くことが重要です。
自己PRが書けないときに参考にしたい例文10選
就活をしていくにあたって履歴書やエントリーシートに思うように自己PRが書けないと悩む人は多いです。
文章が苦手な人もいるでしょうし、伝えたいことが多すぎてまとめ方がわからないという声も聞こえてきます。
就活に欠かせない自己PRの書き方に困った時は、例文を参考にしてみましょう。
自分の持つ強みについて、しっかりとアピールしていきたいものです。
- 努力家
- 継続力
- 向上心
- リーダーシップ
- 行動力
- 主体性
- 前向き
- コミュニケーション力
- 論理的思考力
- 柔軟性
1.努力家
何事にもコツコツと粘り強く努力する姿勢は、仕事をしていくうえで不可欠です。
塵も積もれば山となると言われるように、どんな小さな努力でも日々行うことで大きな成果として現れるはずです。
努力家であることは就活において高く評価される点であり、自信を持ってアピールしていきましょう。
私の強みは、結果が出るまで諦めずに努力し続ける姿勢です。
吹奏楽部に所属していましたが、元々肺活量が少なく、力強い演奏ができずにいました。
これでは大会のメンバーにも選ばれないと思い、毎朝ランニングをしたり腹筋を鍛えるトレーニングをしたりして、部活での練習以外にも追い込みました。
休日は河川敷に行って、一人で何時間も練習しました。
そうしたトレーニングを続けた結果、自分でも納得のいく演奏ができるようになり、無事に大会メンバーにも入って賞をいただくことができたのです。
自分に負けることなく努力する力を、御社の接客販売でも活かしたいです.
2.継続力
続けることによる学びは多く、継続は成長するために必要です。
つらいことでも続けることができる人材を求める企業は多いです。
工場職のような単純作業の仕事でも、継続力は求められます。
私は継続力があることを自負しています。
陸上部に入っておりましたが、なかなか思うようなパフォーマンスができずにいました。
部活での練習だけでは強くなれないと思い、毎朝家の前の神社の階段50段をダッシュすることに決めたのです。
インフルエンザで寝込んだ時以外は、毎日欠かさず50段ダッシュを行いました。
継続したおかげで走力も付きメンタルも強くなり、レースにも活かせることができて優勝できたのです。
御社に入社してからも、目標達成のために何が必要であるかを考えて継続していきます。
3:向上心
向上心のある人材は企業発展のための力となります。
向上心があれば自然とモチベーションも上がります。
常に上を目指そうと頑張る前向きな姿勢は、就活において高く評価されることでしょう。
常に上の目標を持ち前進するのが、私の長所です。
近所に新しくオープンした飲食店でアルバイトをしていましたが、やや不便な場所のため、初めは集客が大変でした。
私はアルバイトの身でしたが、もっと客を増やして売上を上げたいと思い、店長にビラまきなどの提案をしたのです。
ビラのデザインも私が考えました。
走り回ってあちこちにポスティングをした結果、ビラの反響がありだんだんと客が増えてきました。
私の向上心を店長も褒めてくださいました。
仕事においても、現状より上を目指して向上していきたいです。
4:リーダーシップ
チームワークで行う仕事の場合、リーダーシップが取れる人間は重宝されます。
また、ゆくゆく責任のある仕事を任されるようになり、部下ができた時も、リーダーとしてみんなをまとめる力が必要となってきます。
私は縁の下の力持ち的なリーダーシップを取ることができます。
吹奏楽部では副部長を務めていました。
副部長というのは、部長補佐でもあり部長ほど目立つ存在ではないものの、部員からは慕ってもらっていました。
常に周りを見て、臨機対応にフォローする力もあると思います。
部長がきつく言い過ぎた時などは、すぐにフォローしていました。
御社のチーム営業でも、縁の下の力持ちとして控えめながらもみんなをまとめることができると思います。
5:行動力
行動することで得られることは多く、会社の利益向上にもつながるはずです。
自発的に動ける人材は、仕事もできるとみなされるでしょう。
私はポジティブシンキングで行動できる人間だと自負しております。
バスケットボール部に所属しておりましたが、我が校の部員は私も含めみんな背が低いのです。
試合で背の高い相手校とあたると、それだけで威圧を感じて気持ち的に負けてしまいがちでした。
トーナメント戦でも負けが続いてみんなが落ち込んでいる中で、私は自らの行動力と明るさで場の雰囲気を変えました。
くよくよしていても仕方がない、背が低い分練習すればいいとみんなを励まし、トレーニングを強化したのです。
トレーニング方法も立て直し、楽しんでできるように旅行を兼ねた合宿も計画しました。
部員みんな面白がって練習も熱が入り、その結果どんどん強いチームになれました。
こうした持ち前の行動力は、御社の営業職でも必ず活かせると思います。
6:主体性
主体性とは物事の進んで取り組む力のことで、この能力があることで変化にも柔軟に対処することができます。
ビジネスの環境は絶えず変化していることが多いため、変化に柔軟に対応できる人材か否かは企業にとって重要です。
私は主体性が豊富な人間であることを自負しています。
学生時代にアルバイトをしていた時、アルバイト先の店舗の売り上げが下がっているのを問題に感じ、理由がお店の清潔感のなさにあるのではと考えました。
そこで、業務の合間に積極的にお店の清掃活動をすることで清潔度を上げ、客足を取り戻そうとしました。
その結果、そのお店は客足を取り戻し、現在も売り上げは順調です。
社会人になってもこの主体性を活かし、ビジネスの問題点を自発的に見つけ、問題解決のために積極的に行動しようと考えています。
7:前向き
就活における前向きさとは、何事もポジティブに考え、能動的に仕事に取り組んで行動できるか否かを意味します。
周囲に好影響を当てるムードメーカーは、多くの企業で高く評価され、歓迎されることが多いです。
私の最大の強みは前向きさにあります。
私は学生時代に合唱サークルに入っており、そのサークルでは年に一度、コンサートを開いています。
去年のコンサートではなかなか人が集まらず、残り一か月を切った時点で目標の半分も達していませんでした。
広報活動を統括していた私はそれでもあきらめず、大学の教授に頼み込んで授業の合間にコンサートの宣伝をしたり、旧友にコンサートに来るよう頼みこんだりしていました。
その結果、無事に集客数が目標に達することができたので、入社後もこの前向きさを活かして困難な状況に陥っても諦めずに行動し続けていきたいと思います。
8:コミュニケーション力
コミュニケーション能力を自己PRで使う人は多く、尚且つどんな仕事でも必要になるスキルの一つです。
就職試験においては単なるおしゃべり好きやおしゃべり上手か否かではなく、ビジネスで求められるコミュニケーション力があるか否かが重要です。
私は学生時代、百貨店でアルバイトをしており、接客をする時はお客様の年齢や雰囲気によって、話し方や言葉を使い分けて接客をしていました。
その結果、私がアルバイトをしていた部門は売り上げと来場者数において、系列の百貨店でナンバー1でした。
私はこのコミュニケーション能力を仕事でも活かし、チームメンバーやクライアントと上手く連携を取り、適切なサービスを供給していきたいと思います。
9:論理的思考力
企業の想定する論理的思考力とは課題の因果関係を整理し、解決策を矛盾なく考えだし、現場を正しい方向に導く能力です。
ITエンジニアなどの技術職の他、営業やマネージメントなどの業務においても必要とされる能力です。
私の強みは論理的思考力にあります。
私が学生時代に所属していたゼミでは、定期的に討論大会が開かれていました。
上手く討論の内容が組み立てられずシミュレーションに困った際は、思い当たる原因を全て書き出し解決方法を調査・実行した結果、討論大会では私が所属したチームは常勝軍団となりました。
仕事においても課題を発見し、原因と解決方法を調査・実行する能力を活かしていきたいと考えています。
10:柔軟性
柔軟性のある人は、臨機応変な対応ができ、自由な発想が可能であるという特徴を持っている場合が多いです。
ビジネスの世界においてもそのような特徴を持つ人材は高く評価され、歓迎される場合が多いです。
私の強みは既存の考え方や価値観に囚われない柔軟性です。
私は学生時代、学園祭のポスターのデザインを担当していました。
ポスターのデザインをしていた頃はその年の流行や学園祭のコンセプトに合わせてデザインを柔軟に変化させており、その結果、毎年来場者数の記録を更新することができました。
この能力を私は仕事にもできるだけ活かし、常に流行の最先端に合わせた行動を実施していきたいと思います。
どうしても自己PRが思い浮かばないときの対処法
今まで何年も生きてきて、一度も頑張った経験がない、何もアピールするものがないという人がいるはずありません。
もしも本気でそう思っているとしても、自分で気づけていないあなたの良さが必ずあります。
自分1人では強みが見つからない、強みはあるけど就活という場で話していいものなのかわからない、というような悩みを抱えているのなら、就活エージェントに頼るというのも一つの手段です。
就活エージェントとは、エージェントと呼ばれる就活のプロのことです。
就活生は無料で利用することができ、面談を通してあなたの長所やエピソードを見つけ出してくれます。
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自己PRがない時も、等身大をアピールしよう
企業が新卒に求めているのは「熱意」「人柄」「今後の可能性」の3つです。
それが伝わるような自己PRであれば、どんな内容でもいいでしょう。
誇張したり、話を膨らせたりして自分を大きく見せる必要はありません。
等身大のあなたの良さを自己PRに盛り込みましょう。