ES(エントリーシート)や履歴書の得意科目の書き方は?受かる答え方のポイントと例文を徹底解説!

ES(エントリーシート)や履歴書の得意科目の書き方は?受かる答え方のポイントと例文を徹底解説!

ES(エントリーシート)や履歴書の項目欄に記載されていることも多い得意科目。 得意な分野のことを書けばいいのかなど何を書けばよいのか迷う人も多いのではないでしょうか。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

実は、採用する側は、志望者の得意科目が何なのかということよりも、その科目のどのようなところが得意なのか、どのようなところに興味を持っているのかといったところから、志望者がどのような人物なのかを知りたいのです。

このことを踏まえて、ES(エントリーシート)や履歴書の得意科目の書き方について考えて、最後には得意な科目別の例文を紹介していきます。

上手な答え方の例もじっくり見て、完璧なES(エントリーシート)を作成していきましょう!

この記事を読んでわかること  
  • 得意教科を聞かれる理由
  • 得意教科を書く際のポイント
  • 理系・文系別の得意教科を書く際のポイント
  • 得意教科が思いつかない場合の対処法
この記事がおすすめな人
  • 得意教科の書き方がわからない人
  • 得意教科の書き方に不安がある人
  • 例文を参考に得意教科を書きたい人
  • 得意教科が思いつかない人

▼▼▼ エントリーシート(ES)の得意科目の書き方は? ▼▼▼

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履歴書に書く得意科目とは?

ES(エントリーシート)や履歴書で得意教科を書く場合は、基本的にはあなたの好きな教科や得意な教科をそのまま書くと良いでしょう。

ただし、「なぜその教科が好きなのか」「なぜ興味を持ったのか」という理由を述べる必要があります。

先ほど述べた通り、企業はこの質問からあなたの人柄や、入社後にどう活躍してくれるのかというイメージをしたいと考えているからです。

質問の意図を押さえ、相手が求めている情報をしっかりと伝えることが正しい書き方のポイントとなります。

履歴書に書く得意科目とは?

書くのは高校生時代の科目?大学生時代の科目?

教科名でなくてもOK

書くのは高校生時代の科目?大学生時代の科目?

ES(エントリーシート)や履歴書で得意科目を求められた時に、高校の科目を書くのか、大学の科目を書くのか、迷う就活生も少なくありません。

ESに書く得意科目は、結論、高校の科目と大学の科目のどちらでも大丈夫です。

高校生時代の科目であれば国語や数学、大学生時代の科目であれば経済学や心理学、といったように、受講していた科目名を記入すれば問題ありません。

ただし、企業によっては指定がある場合もあります。

また、採用担当が得意科目からどんなことを知ろうとしているかによっても異なるため、不安な場合は採用担当に問い合わせるのが最も確実です。

教科名でなくてもOK

大学で学んだことを書く場合、国語や数学など、わかりやすい教科名がつくことは珍しいでしょう。

そのため、教科名で表せない時にはどう書けばいいのか悩む人も多いでしょう。

実は教科名は国語や数学のように、簡潔な呼び名で示す必要はありません

プログラミングやフィールドワーク、人類学、地域学のように、勉強方法や学問名で答えて問題ありません。

好成績を残せていなくてもOK

周りと比べて成績が低かったけど得意教科として言ってもいいのかな?と悩む人もいるでしょう。

得意教科はあくまであなたのことを聞いているので、周りと比べる必要はありません

あなたが得意または好きだった教科をそのまま伝えましょう。

企業が履歴書に得意科目を求める理由

冒頭でも軽く触れましたが、企業はどうして学生に対して得意科目を聞くのでしょうか?

得意科目を聞いても仕事に活かせるかはその人次第ですし、一見意味がないもののように感じて手を抜いて記入している学生もいるかもしれません。

ここでは、企業が学生に対して得意科目を聞く理由について詳しく解説していきます。

企業が得意科目を聞く理由について以下5つについてご紹介をします。

履歴書に得意科目を求める理由

学生の人柄を知るため

希望職種から社風との適性を見るため

入社後のイメージをするため

面接などの場で緊張をほぐすため

多方面から学生を評価したいため

学生の人柄を知るため

1つ目の理由に、企業が志望している学生の人柄を知るために聞いているという側面があります。

例えば、国語が好きだという二人の学生がいたとしても、一人は「古文や漢字の成り立ちについて関心を持っている」と話し、もう一人は「現代文を読んで筆者の伝えたいことを推察するのが楽しい」と答えるなど、得意科目を好きな理由やその科目の勉強方法などは人によって様々です。

そうした学生の個性的な部分を把握して、企業は社風にマッチする学生かどうかを判断したいと考えているのです。

希望職種や社風との適性を見るため

応募者が希望する職種や業務内容に対して本当に適性があるかどうかを判断するためにも、企業は履歴書の得意科目について聞いてきます。

得意科目は多くの場合、特に興味や関心を持って学んできた分野であり、学習に力を注いできた内容です。

したがって、面接官は応募者が希望する職種に対する知識やスキル、適性がどの程度あるかを、得意科目を通じて評価できます。

例えば、技術職を志望している学生が物理や数学などの理系科目を得意としている場合、十分な学力や論理的思考力を持っていると判断できるでしょう。

また、得意科目から応募者が企業の社風に適応できるかどうかを見極めるポイントになります。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

コミュニケーション能力が求められる職種や部門では、国語や英語などの科目を得意としている学生が「他者との協調力や表現力が高い」とみられ、社内外の関係者とのやり取りに適していると考えられるでしょう。

入社後のイメージをするため

2つ目の理由は、得意科目から入社後のイメージをするためです。

学生は誰もが面接時には「頑張ります!」といいます。

その一方で、入社してからは面接で話していた内容とは違う行動をとったりするものです。

そうしたミスマッチをなくすためにも、学生が勉学に対してどのように取り組んでいたのかを知ることで入社後のイメージをして、一緒に働けるかどうかを判断したいと考えているのです。

面接などの場で緊張をほぐすため

3つ目の理由は、学生の緊張をほぐすためです。

学生が面接で緊張しているのは企業もわかっています。

そうした状況では学生の本質を見抜くことは難しくなります。

緊張をほぐすためにも学生の得意科目について質問をして掘り下げていくことで、学生が話しやすい雰囲気を作ろうとする企業も存在します。

そうした場合にはどのように勉強したのかというようなことよりも、どういったところが好きなのか、どうして好きになったのか、どうして得意だと思うのかというような質問が多くなります。

コラム:ES(エントリーシート)や履歴書の内容は面接で使われる?

面接では、ES(エントリーシート)や履歴書に記載された情報や内容について詳しく質問されることがあります。

使い方は様々ですが、面接官は、エントリーシートの内容に基づいて具体的な話を深掘りしたり、応募者の適性や志向を確認したりします。

また、ESの内容を面接で同じように話すことは、一般的には問題はありません。

しかし、いくつか注意すべきポイントがありますので、合わせてこちらの記事も読んでみてください。

多方面から学生を評価するため

企業は履歴書に得意科目を書いてもらうことで、応募者を多方面から評価したいと考えています。

面接の時間は限られており、短い時間の中で応募者を的確に評価することは難しいため、履歴書に記載された情報も重要な判断材料となります。

得意科目を聞くことを通じて、面接官は応募者の専門的な知識やスキル、また個人的な興味や情熱など、様々な要素を知りたいと考えているのです。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

得意科目は学生が学問に対してどのように取り組んできたかを示すものであり、学業に対する姿勢や自己学習の姿勢を評価するための指標となります。

例えば、文系の学生であれば、歴史や文学などの科目を通じて論理的な思考や想像力を養ってきた可能性があり、理系の学生であれば物理や化学、数学などから実験的思考や分析力を持っていることが示唆されます。

このように、得意科目を通じて、応募者の能力を多角的に評価し、企業での適性をより正確に見極めようとしているのです。

履歴書に書く得意科目の見つけ方

ESにおいて得意科目を書くことを求められた場合、何を書けば良いのかわからないと頭を抱えている人も多いでしょう。

そこで、どのように見つければ良いのかについて2つの方法を紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

履歴書に書く得意科目の見つけ方

得意科目として書く科目の判断方法

自分の志望する業界に関連する科目

これまでの成績書や通知表を見てみる

得意科目として書く科目の判断方法

得意科目を書く際は、まずどの科目を書くかの判断をしなければなりません。

一般的に成績が良かった科目は客観的な評価を主に得意として主張しやすいため、選択する際の有力な根拠となるでしょう。

必ずしも点数が高くなかったとしても、他者から褒められた、例えば「論理的思考力がある」などと言われた場合は、数学が得意であると話すのも選択肢の1つです。

また、高校までは平均的に全ての科目が得意であった場合でも、大学以降に教授から高評価を受けたレポートやプレゼンテーションコンテンツで入賞した経験があるならば、それを裏付ける証拠としても活用できます。

単なる自己評価だけでなく、第三者からの視点を取り込むようにしましょう。

得意科目と好きな科目は違う?

得意科目と好きな科目が違う人もいるということを覚えておきましょう。

好きな科目は興味や楽しさを基準に選ぶものであり、必ずしも成績や他人からの評価が高いわけではありません。

「数学ができるとなんとなく頭が良さそうに見えるから好きだったが、実際はそこまでテストの点数が高いわけではなかった」という人も多いのではないでしょうか。

このような場合、単に好きな科目を答えてしまうと面接で深掘りされた際に具体的な成果やエビデンスを示せず、不信感を与えてしまう可能性があります。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

具体的な成果や評価をもとに、自分がその科目でどのように優れているかを説明できるように準備しておくことが大切です。

自分の志望する業界に関連する科目

得意科目が複数ある場合は、あなたが目指している業界や企業に関連する科目を選ぶようにしましょう。

例えば、営業職を志望している場合、コミュニケーションに関する授業で成績が高かったことをアピールしましょう。

日本文学とコミュニケーション論という授業をとっていた場合、明らかに後者の成績が良かったことをアピールする方が良い印象を与えられます。

このように、自分が目指している業界と自分がこれまで良い成績を収めた科目の関連性を見つけてアピールすることが大切です。

これまでの成績書や通知表を見てみる

履歴書に書く得意科目が全く見つからない方は、これまでの成績書や通知表を見返すのも選択肢の1つでしょう。

大学や高校時代の成績書は、自分がどのような科目で優れた成績を収めたのかを客観的に評価してくれる貴重な情報源です。

成績表を振り返ることで、得意だと感じていない科目でも、実際には評価が高かったりするかもしれません。

また、自分が本当に得意か不得意かに自信がない場合、これらの数字は背中を押してくれる材料にもなります。

また、成績表や通知表が見つからない場合は、大学受験の採点結果やこれまで取得してきた検定や資格の点数を振り返ってみるのも良いでしょう。

例えば、ある程度学力の高い人からすれば、漢検や英検の2級などは「受かって当然」と思うかもしれませんが、就活においては、基本的に2級以上ならば十分に「長所」としてアピールして良いとされています。

履歴書に書く得意科目がない場合はどうする?

あまり勉強が得意ではない、もしくはほとんど全ての科目において同じような成績を収めていた人は、どのように話せば良いのでしょうか。

様々な対策方法があるため、それぞれ一緒に確認してみましょう。

得意科目が思いつかないときの対策
  • 「なし」と書くのは避けよう
  • 特に好成績を残した教科を選ぶ
  • 好きなことと結び付けて考えてみる
  • 企業が求める人物像から逆算して考える
  • 自分がアピールしたい強みから逆算して考える
  • 面接などで会話のきっかけになるようなものを逆算して考える
  • 家族や友人に相談する
  • シラバスで今まで受講した授業を思い出す

それでは順番に説明をしていきます。

「なし」と書くのは避けよう

まず第一に、得意科目が浮かばない場合でも「なし」と書くのは絶対に避けたいところです。

得意科目がないと学生時代何も頑張っていないと思われるだけでなく、考える努力もしていないと思われる可能性が高いです。

エントリーシートほどではありませんが、履歴書も企業に提出するものであり、自分の能力を可能な限りアピールしなければなりません。

そのような場面において、適当なことを書くということは、「就活にやる気がない」「企業に対してモチベーションがない」と思われてしまう可能性があります。

必ず、何かしら努力した科目を見つけ出して書くように心がけましょう。

特に好成績を残した教科を選ぶ

様々な学問に興味があり、1つの教科に絞るのが難しいという人もいるでしょう。

しかし、ここで複数の教科を挙げてしまうのはおすすめできません

ES(エントリーシート)や履歴書などに書く場合は、文字数が限られているために十分に説明できず、完成度の低い文章となってしまう恐れがあります。

得意教科が複数ある場合は、特に成績が良かった教科1つを選ぶと良いでしょう。

好きなことと結び付けて考えてみる

なかなか得意教科が思いつかないというひともいるでしょう。

その際は、あなたが好きなことから教科名を関連付けてみましょう

例えば、本を読むのが好きな場合は国語を選ぶなど、好きなことから考えてみることをおすすめします。

企業が求める人物像から逆算して考える

企業の多くは採用サイトで求める人物像を公開している場合が多いです。

他にも、企業の説明会に参加するとそこで求める人物像について説明されることもあります。

そうした情報をしっかりと調べて、企業が求めていそうな学生が話すエピソードを逆算して考えるというのも一つの手です。

もちろん嘘はよくないですが、逆算した結果自分にも当てはまる部分があればそれをアピールしていくというのもおすすめです。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

このやり方で得意科目を考えることのメリットは、自分起点で考えても思いつかなかった得意科目が思いつくことや、自然と企業研究ができることにあります。

自分がアピールしたい強みから逆算して考える

自分の強みがどこにあるのか把握して、それを効果的にアピールするために得意科目の欄を利用するというのも一つの手です。

ES(エントリーシート)や履歴書を通して何度も同じアピールをするとしつこいと思われてしまう可能性もありますが、自分の強みを補完するようなエピソードをうまくアピールすることができれば企業側もプラスに捉えることでしょう。

例えば、自分の強みを「課題発見力」としているのであれば、「英語の成績が伸びなかった時に、単語力ばかりを鍛えていたが、一度冷静に分析することで自分の問題点は文法力だと気づき、そこから文法を重点的に勉強することで成績を伸ばして得意科目にすることができた」というアピールができます。

面接などで会話のきっかけになるようなものを逆算して考える

面接などの場で会話が盛り上がるような変わったエピソードを持っている方は、そのエピソードにつながるようなことを得意科目にかくといいでしょう。

心理学や哲学など、多くの人が勉強していないような科目を得意科目とすることでも企業に対して他の学生と差別化を図ることもできて、企業側の印象にも残りやすいです。

この方法で考えると、自分の好きなことで考えるためスラスラと得意科目を書くことができるというメリットがあります。

家族や友人に相談する

あなた1人で考えていても得意科目が思いつかない場合は、家族友人相談してみるのも1つの手であります。

友人であれば「あなたに教えてもらったから単位が取れた」や「授業でアドバイスをしてもらった」などのエピソードが出てくると思います。

また、家族はあなたのことを生まれてからずっと見てきたため、あなたが気づいていない部分把握している可能性はあります。

そのため、まずは遠慮せずに「私の得意科目ってなんだと思う?」と質問してみましょう。

シラバスで今まで受講した授業を思い出す

得意科目を探すのにシラバスを使ってみるのもありです。シラバスは、大学の授業が掲載されているので、思い出すことができなかった授業を思い出すきっかけになります。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

「この授業は面白かった」や「興味があって毎週出席してノートも欠かさずに書いていた」など些細なことでも得意科目にあてはまる可能性もあるため、一度ほこりのかぶったシラバスを押し入れから出してみましょう。

さらに、シラバスは得意科目を探すだけでなく得意科目の概要を考えるのにも役立ちます。大学生が読んだイメージできるような概要がシラバスには書かれてますので、その概要を参考にあなたも得意科目を説明してみましょう。ただし、丸写しはバレた際にかなり印象が悪くなるため、絶対に丸写しはしないようにしましょう。

履歴書に書く得科目の書き方4ステップ

続いて、履歴書に得意科目を書く際の4つのステップについて紹介します。

以下の4つのステップで作成すれば、スムーズに質の高い回答を作成できるはずです。

より企業の採用担当者からの印象を良くするためにも、ぜひ以下の4つのステップで作成してみてください。

  • 1

    流れ1
    結論から書く
  • 2

    流れ2
    その科目を得意になった理由を書く
  • 3

    流れ3
    具体的な実績を書く
  • 4

    流れ4
    仕事への活かし方を書く

1.結論から書く

ES(エントリーシート)や履歴書などの書類は、特に読み手である企業が理解しやすいよう、書き方を工夫する必要があります。

読み手が理解しやすいよう、結論から書き始めることをおすすめします。

結論から書き始めることで、読み手に何について話すのかが伝わり、格段に理解しやすくなります。

この質問への答えを書く場合は、「私の得意科目は○○です」と書き始めましょう

そして、その教科が好きな理由や興味を持った理由を続けると、説得力のある回答に仕上げることができます。

以下では、おすすめの構成について詳しく解説していきます。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

2. その科目を得意になった理由を書く

続いて、なぜその科目が得意になったのか理由を書きましょう。

得意になった経緯や努力、経験、興味や関心の源を示すことで、自己アピールの説得力を高めることができます。

企業は単に成績が良かったかどうかを知りたいのではなく、応募者がどのようにしてその科目に強みを持つに至ったか、そしてその過程でどのような成長を遂げたかを評価しようとしています。

例えば「数学が得意です」と一言書くのではなく「高校時代に毎日問題集に取り組むことで応用問題に対する理解を深め、徐々に計算力と論理的思考を養いました」といった、具体的な取り組みや経験を付け加えることで、得意科目とその科目が得意になった背景が明確になります。

単なる強みの主張ではなく、そこに至る過程を描写することで、自分がどのように成長してきたかを伝えるようにしましょう。

3. 具体的な実績を書く

科目は「ただ好きである」だけでは「得意」と言ってはならないため、具体的な実績を示すことが不可欠です。

その科目でどのような成果を上げたのかを具体的に書くことで、信頼性と説得力が格段に高まります。

例えば「数学が得意です」と書いた場合、成績がクラスで上位3位以内であったことや、学年でトップの成績を取った経験など、具体的な数字やエピソードを付け加えると、面接官にとってより説得力のある内容になります。

ただの自己申告ではないことを強調しましょう。

英語が得意であるならば、TOEICのスコアや、英検を何級まで持っているか、数字などで示すことで、面接官に与える印象が強くなります。

また、数字で示せない能力だったとしても「ゼミ活動の中で発表を行い、学内のコンペで優勝しました」といった実績を盛り込むことで、その科目に関連した成果を具体的に示すことができます。

4. 仕事への活かし方を書く

企業は就活生が得意科目に関わる能力やスキルを活かして、どのように貢献してくれるかも期待しています。

企業は得意科目をただ知りたいのではなく、その科目を通じて応募者がどのようなスキルや価値観を持っているか、それを職場でどのように応用して活躍できるかを見極めたいと考えています。

そのため、得意科目の先に、その知識やスキルがどのようにして具体的な業務に役立つかを話すことが重要です。

例えば「英語が得意です」ならば「英語を用いて海外の取引先との交渉に貢献する」などと述べましょう。

「国語が得意です」ならば、多くの人々と円滑にコミュニケーションを取ることができることや、プレゼンが上手であることをアピールすることを推奨します。

このように、ただ「私はこの科目が得意です」と言って終わるのではなく「得意であり、そのスキルを用いて〇〇のように貢献します」といった形で締めることを推奨します。

この形で文章を締めることで、企業研究をしっかり行っていることも同時にアピールできるでしょう。

履歴書に書く得意科目の例文9選

【ESの得意科目の書き方】ESの得意科目の例文9選

次に得意科目の例文科目ごとに確認していきましょう。こちらは得意科目の書き方の例のため、そのままパクるのではなく、ここの例文を参考にしてあなたの文章を作成するようにしましょう。

得意科目の例文9選
  • 例文1:国語
  • 例文2:数学
  • 例文3:英語
  • 例文4:体育
  • 例文5:生物
  • 例文6:歴史
  • 例文7:心理学
  • 例文8:簿記・会計
  • 例文9:プログラミング

例文1:国語

私の得意科目は国語です。

特に、筆者の考えをはっきりと知ることができ、さまざまな知識を得られる評論文が好きで、大学に入学しても年に100冊は評論を読むようにしています。

評論文を読むことを通して、語彙力も知識も深めることができ、さらには物事を多角的に考えることも学びました。

例文2:数学

私の得意科目は数学です。

数学の魅力は、論理的に考えて1つの答えを導き出せるという点にあると思っています。

社会では答えは1つとは限りません。

しかし、論理的に考えるという数学的な思考は、すべての仕事に役立つと考えています。

感情的に考えず、論理的な思考をもって仕事に打ち込みたいと思います。

例文3:英語

私の得意科目は英語です。

さまざまな国の人とコミュニケーションをとることができるという点に魅力を感じ、生きた英語を学ぶために1年間アメリカへ留学したり、英文学を学べるゼミを選択したりと、自分の英語力を鍛えてきました。

この英語力を仕事に活かし、言葉の壁を感じさせない仕事をしたいと思います。

例文4:体育

私の得意科目は体育です。

特に、バスケットボールやバレーボールといったチームプレーが好きで、チームにいるそれぞれの人の得手不得手を把握し、その人に合ったポジションを考えたり戦略を立てたりするのが得意です。

社会でもチーム全体の仕事を考えて動ける人物として貢献したいと思っています。

例文5:生物

私の得意科目は生物です。

暗記科目といわれがちな生物ですが、生体内での反応は試験管内での反応よりも複雑で、高い思考力が問われる科目であると私は考えています。

生物の科目を通して、実際の出来事から仮説を立て、実際に試してみて結論を得ることの重要性を感じることができました。

この経験は、社会でも必ず役立つものだと思っています。

例文6:歴史

私の得意科目は歴史です。

特に日本史が好きで、それぞれの人物について深く調べ、その人物の生き方や考え方といった生涯を調べるのが好きでした。

物事を表面的にだけ見るのではなく、深く掘り下げて考えることができるという点は、私の長所でもあります。

社会に出ても、いろいろな仕事について表面だけでなく、深く広く知識を得られるように行動したいと思っています。

例文7:心理学

私の得意科目は心理学です。

大学に入学してはじめて学習したのですが、人の行動などは理論的に説明ができるということを知ったのがきっかけで興味を持ち本格的に学ぶようになりました。

人の行動はパターン化されており、あまり大きな声では言えないのですが、心理学で学んだことを友達や家族などに試しても見たところ学んだ通りの行動を取ったこともあり、この心理学を仕事にも活かしていきたいと考えました。

そのため、現在は営業職を志望しており、学んだ心理学をもとに、より多くのお客様が幸せになるような営業マンとしてこの学んだ心理学を活用していきたいと考えております。

例文8:簿記・会計

私の得意科目は簿記や会計です。

もともと、算数や数学などが好きで勉強していたのですが、物理で挫折をしてしまい、文系で数学を活かせる学科である経済学科に進学をしました。

その際に出会ったのが簿記であり、よりビジネスに近い数学ということで資格の勉強もはじめました。

ただ、今まで勉強してきた数学とは違うジャンルだったため、はじめは思ったように勉強が進まず何度も挫折しそうになりましたが、問題を解けたときの喜びを思い出しながら勉強し続けました。

その結果、簿記1級を大学3年生の段階で取得することができました。

この経験で、私は諦めずに継続して努力し続けることの重要性を学び、それを社会に出てからも活かしていきたいと考えております。

例文9:プログラミング

私の得意科目はプログラミングです。

私は、中学生の頃からプログラミングで遊んでおり、高校のときにはホームページも作成していました。

大学に入ったらもっとプログラミングを勉強したいと情報処理学科に進学し、アプリの開発なども行っていました。

時間も忘れて毎日毎日プログラミングを学び続けた結果、私が開発したアプリが学校で表彰される事がありました。

趣味として行っていたことが周りから評価され、とても嬉しい気持ちになりました。

この経験から、私はエンジニアとして就職することを決め、現在もプログラミングは毎日継続して勉強しております。

社会に出てからもこの学ぶ姿勢を継続し続けていきたいと考えております。

履歴書に得意科目を書く際のNG回答例

ES(エントリーシート)や履歴書に得意科目を書く回答例を見て、なんとなく書き方がわかったところで、書いてみようと取り掛かる方も多いかと思います。

その前にNG回答例もチェックし、こういう書き方や示し方はやらないほうがよいという注意点も知っておきましょう。

得意科目の例文9選
  • NG例文①:具体的に仕事に活かせるかが不明な例
  • NG例文②:何ができるのかが伝わりにくい例
  • NG例文③:業種や職種と結び付かない例

NG例文①:具体的に仕事に活かせるかが不明な例

私の得意科目は英語です。

中学1年のときには英検2級に合格するなど、中学入学した時点で高校レベルの英語力がありました。

これは小学生の頃から英語教室で学んできたからです。

TOEICの最新スコアも800点と、語学力に長けています。

この文は、確かに英語が得意らしいとは伝わりますが、これではペーパーテストの点数がよいことしかわかりません。

翻訳の仕事など読み書きのスキルが求められる職種ならともかく、英語を使ったコミュニケーション力が求められる分野では弱いです。

英語力をアピールしたいなら、アルバイトで英語で接客をしているとか、留学経験があるなど、実際に使いこなせている点をアピールするのがベターです。

NG例文②:何ができるのかが伝わりにくい例

私の得意科目は体育です。

子供の頃から体を動かすことが好きで、球技や陸上、体操競技に至るまで、何でもオールマイティにこなせるのが自慢です。

この文は体を動かすのが好きで、運動神経がよいことは伝わりますが、どう仕事に活かせるかが伝わりません。

また、オールマイティな能力があっても、何か特に秀でたスキルがあるとか、一つの競技や部活動に取り組み、努力を重ねてきたといったわけでもないので、中途半端なアピールになってしまっています。

運動が得意でフットワークが軽いとか、体力や持久力が高く、営業の仕事に活かせるなど、体育が得意なことを通じて得られた能力を活かせることをアピールしたいところです。

NG例文③:業種や職種と結び付かない例

私の得意科目は音楽です。 3歳の頃からピアノを習いはじめ、中高ではクラスの合唱の伴奏をずっと務めるとともに、高校時代には県のコンテストで3位入賞を果たしました。

この文ではピアノが得意なのはわかりますが、これだけでは、志望している業種や職種でどう活かせるかが見えてきません。

たとえば、幼稚園や保育園での指導や老人ホームなどでのリクリエーションに役立てたいという繋がりはあったとしても、ピアノの高い技術は直結しません。

ピアノの演奏を通じて、どのように人に伝えるのか、業務に活かしていけるのかをわかりやすくアピールしましょう。

履歴書に書く得意科目の対策方法

ES(エントリーシート)や履歴書に得意分野を書く際には、具体的なスキルや能力を列挙することから始めましょう。

これは、具体的で客観的な情報を面接で伝えることが重要だからです。

ただ、ESの得意科目欄を書くのが苦手という方も多いと思いますので、ここからは対策や練習のしかたについて解説をしていきます。

少しでも自身のスキルや専門性を効果的にアピールできるようになりましょう。

一度書いて添削してもらう

ES(エントリーシート)や履歴書を書いた後、第三者に添削してもらうことは非常に有益です。

第三者の視点からのフィードバックを受けることで、表現の改善や誤りの修正、さらなるアピールの強化が可能となります。

また、添削をしてもらう時は自身のESの目的や重点項目を説明しましょう。

どの部分に特に注意を払ってほしいか、強調したいポイントなどを伝えることで、添削者が的確なアドバイスを提供しやすくなります。

なかなか、添削をしてくれそうな方が見つからなければエントリーシートを無料で添削をしてくれるサービスもあります。

以下の記事で、おすすめの添削サービスをご紹介しているので、是非、参考にしてみてください。

就活エージェントに相談する

最後は、ES(エントリーシート)や履歴書だけでなく、面接や全てのことに共通するものですが、自分一人ではなかなか思いつかない就活に関する事柄は就活のプロであるエージェントに相談することで解決できることがあります。

複数回の面談LINEでのやりとりで気軽になんでも相談できるため、一緒にESを考えてもらうなどの活用方法があります。

まとめ

いかがでしたか?得意な科目は、自分の好きな科目・興味のある科目でOKです。

なぜ好きなのか、その科目を通して自分はどのように成長したか、その科目から得られた知識や能力を社会にどのように活かしたいのかをまとめると、自分のアピールにつながります。

内定者たちは、エントリーシートにおける自己PRを完璧にした上で選考に臨みます。

せっかくのスペースですので、できるだけ自分の人物像をイメージできるような文章を書いてみてくださいね。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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