【例文付き】化学メーカーの志望動機を解説|刺さる志望動機のポイントや例文を徹底解説!

【例文付き】化学メーカーの志望動機を解説|刺さる志望動機のポイントや例文を徹底解説!

特に理系学生の方は大学・大学院で化学系の研究をしていて、化学メーカーへの就職を考えている人も多いと思います。

しかし、研究の内容などはわかっていても、志望動機を書く時に悩んでしまう人もいるでしょう。

実際、「志望動機ってどこから書き始めたらいいの?」という疑問を抱くことも多いかもしれません。

そこで、この記事では、志望動機に書く内容や化学メーカーが求める人物像などをご紹介します。

志望動機を作成する時に役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること
  • 化学メーカーについて
  • 志望動機のポイント
  • 化学メーカーで求められる人物像
  • 化学メーカーの志望動機例文
この記事をおすすめしたい人
  • 化学メーカーに興味がある人
  • 化学メーカーの選考に進んでいる人
  • 志望動機例文を参考にしたい人

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【化学メーカーの志望動機】化学メーカーとは

まずは化学メーカーについての理解を深めましょう。

化学メーカーについて知らなければ、もちろん良い志望動機は作ることができません。

化学メーカーのほとんどはBtoB企業であり、多くの人は聞いたことがないような企業も多いでしょう。

例えば「日本ガイシ」は電気を送るために使われる鉄塔用の碍子(がいし)と呼ばれる器具を製造している企業で、聞き馴染みのない方もいるかもしれません。

しかし、国内シェアでは約9割を占めています。

商材がニッチであるために、競合があまり存在しないことが要因です。

そのため、化学系の学生の間では実は認知度が高い企業の一つです。

他にも聞いたことがない企業であっても、その商材ではトップの実績があるという企業は多く存在しますので、様々なBtoB企業に目を向けてみることがおすすめです。

それでは以下より、化学メーカーの動向、企業分類、職種について解説していきます。

化学メーカーの動向

化学メーカーは市場規模が大きいものの、国内市場においては成長が横ばいになっている企業が多いです。

化学業界の課題として①原料の高騰、②国内市場縮小、③サステナブルな製品へのシフトの三点が挙げられます。

①について、化学製品は原料のほとんどが石油であるため、石油価格に直接的な影響を受けます。

石油価格は、2022は80$/barrel(バレルは体積の単位)、2040年の価格変動は更にプラスになると予想されています。

石油価格は国際情勢によって左右されるため、化学メーカー各社で石油への依存度を下げたり、コストや経費の削減をして影響が受けにくい仕組みを作る取り組みをしています。

②に関しては、日本の人口減少傾向と、化学メーカーが経済発展の著しい東南アジアを中心に積極的に海外進出していることが要因とされています。

③については、生分解性プラスチックが注目されています。

さらに、脱炭素化の流れと石油価格高騰によって、植物由来の原料からプラスチックを作るバイオマスプラスチックと掛け合わせて、生分解性プラスチック且つバイオマスプラスチックであるポリ乳酸などの材料も注目を浴びています。

化学メーカーの企業分類

化学メーカーは大きく分けて、総合化学メーカー、誘導品メーカー、電子材料メーカーの3つに分類されます。

今回はその3つの企業について解説していきます。

総合化学メーカー

総合化学メーカーとは、自社で基礎材料から中間材料、最終製品の開発までをすべて一貫して行う企業を指します。

総合化学メーカーは技術力が高く、他の化学メーカーより規模が大きい傾向があります。

具体的には、三菱ケミカル、住友化学、旭化成などが総合化学メーカーにあたります。

誘導品メーカー

誘導品メーカーとは基礎原料をもとに最終製品の材料となるものを製造する企業を指します。

誘導品メーカーは開発した製品を別の企業に販売するため、知名度は低くても高い国際競争力を持つ企業も多数あります。

具体的には、信越化学、東レ、クラレなどが誘導品メーカーにあたります。

電子材料メーカー

電子材料メーカーとは基礎材料や誘導品を購入し、半導体やディスプレイ等の電子材料を作る企業を指します。

電子材料メーカーは最終製品に近い製品を取り扱っているので、市場のトレンドや需要に影響を受けやすい傾向にあります。

具体的には富士フィルム、住友ベークライト、昭和電工マテリアルズなどが電子材料メーカーにあたります。

化学メーカーの職種

化学メーカー内の職種は主に研究開発、技術開発、生産技術・製造、営業、管理の5つに分類されます。

志望する職種についてはしっかり理解しておきましょう。

研究開発

研究開発では新製品の開発や既存製品の改良を行います。

顧客や他の部署の人と連携をしながら業務を行うため、コミュニケーション力や柔軟性が求められます。

特に海外展開を進めている企業では海外の取引先とやり取りする場合もあるため、英語力を必要とされることもあるでしょう。

技術開発

技術開発は自社の製品やサービスを効率的に生産・提供するための技術を開発します。

企業によっては、技術開発職として独立して業務を行う所もあれば、研究開発担当が技術開発まで行うこともあります。

生産技術・製造

生産技術・製造は、その名の通り製品を生み出す職種です。

生産技術・製造は製品の製造や品質の向上に取り組むだけでなく、市場の状況に応じてコストなども管理していく必要があります。

営業

営業は主に企業に対して営業を行っていきます。

営業の成果が最終的な製品の売り上げに直結するため、非常に重要な役割となっています。

近年は海外進出が進んでおり、海外の顧客と取引を行っている企業も多いため、英語力が求められることも多いでしょう。

管理

総務、法務、人事、経理、企画などが管理に当てはまります。

他の企業と似ている部分が多いですが、どの部署も化学業界に対する知識は必要です。管理も海外と取引を行う場合があるので、英語力が求められることもあるでしょう。

【化学メーカーの志望動機】志望動機で見られるポイント

まずは志望動機から企業が何を見ているのか、ポイントを確認しましょう。

以下のポイントを踏まえながら志望動機を書くことで、効果的にアピールできます。

志望度

まず志望動機では志望度が見られています。

企業はコストをかけて採用活動を行っているため、できる限り辞退者を出したくないと考えています。

もし内定辞退者が出てしまえば、また新たに内定者を出さなければなりません。

そのため、どれだけ優秀でも内定を辞退するような学生を避けるために、自社への就職に対する志望度が高いかどうかを重要視しています。

企業とマッチしているか

志望動機では、応募者が企業とマッチしているかも見ています。

いくら優秀な人でも会社の社風や働き方などに合わなければ、居心地が悪くなり早期退職につながってしまいます。

早期退職は応募者にも企業にとっても大きなデメリットになるため、できるだけ避けたいと考えています。

そのため、企業は自社とのマッチ度も重視して志望動機を見ています。

応募者の人柄

志望度や企業とのマッチ度のほかにも、志望動機では応募者の人柄も見ています。

企業は採用活動で今後ともに働く人材を選んでいるため、一緒に働きたいと思える人を選んでいます。

また、社内の人間関係を保つためにも、志望度が高く、同じ熱量をもって仕事に取り組める人を採用しなければなりません。

そのため、志望動機を通じて、応募者の人柄がどうなのかを見ています。

【化学メーカーの志望動機】志望動機に書く内容

まずは、一般的に志望動機に書いておくべき内容を見ておきましょう。

業界・職種に限らず、志望動機で書いておいたほうが良いことは共通しており、他業界の志望動機を書く際にも役立つでしょう。

逆に足りていない内容があると、自分の熱意が企業側に伝わらない可能性もあります。

志望動機に書く内容は、就活の軸、なぜその企業でないといけないか、入社後に実現したいことの3つです。

以下において、それぞれの内容を詳しく解説します。

就活の軸

まず志望動機に必ず書いておきたい内容は、あなたの就活の軸です。

就活の軸とは、企業選びや仕事選びの基準となるもののことを指します。

企業が就活の軸を知りたがるのは、応募してきた学生の人柄を知るためです。

就活の軸は、それまでの人生経験が反映されたものになりやすいと考えられます。

人が何かの行動を起こすためには、必ず何かしらの理由付けが存在するものです。

どのようなきっかけでその仕事を志したのか、その動機に独自性があるかがポイントになります。

また、就活の軸は仕事に対するモチベーション、仕事のどこにやりがいを感じるのかを知るうえでも重要でしょう。

あなたがどのような仕事で働き、貢献したいかなど、働くうえでの目標や大切にしていることを書く必要があります。

就活の軸の作り方はこちらの記事を参考にしてください

なぜその企業でないといけないか

就活の軸に触れるだけでなく、なぜその企業でないといけないか、選択した理由も記載しましょう。

これは企業側が学生の志望度を見極め、必要な人材を確保するために重要な要素だからです。

企業が人材を採用するためには、多くのコストがかかっています。

せっかく内定を出しても辞退されてしまっては、採用にかかった費用が無駄になってしまうでしょう。

特に業界に競合他社が多く、採用枠も少ない化学メーカーならばなおさらです。

このため、たとえ優秀でもその企業でないといけない理由が明確でないと評価は低くなってしまいます。

志望動機に説得力を持たせるポイントは、具体的なエピソードを交えることです。

その業界・企業を志望するようになったエピソードを必ず記載しましょう。

入社後に実現したいこと

志望動機では、企業を志望した経緯だけでなく入社後に実現したいことにも触れましょう。

入社後にやりたいことを具体的に示すことで、志望度の高さがアピールできるからです。

いくら熱意がある人材を獲得できても、入社後ギャップを感じてすぐに転職されてしまっては困ります。

そこで、企業や社会で自分の強みをどのように活かし、貢献できるかを書く必要があります。

この際には、その企業が持っている独自の技術を絡めて述べられると良いでしょう。

そのためには、しっかりと業界研究・企業研究を行っておく必要があります。

説明会やOB訪問、会社のWebページなどを確認して、強みを分析しておきましょう

【化学メーカーの志望動機】志望動機を書く時のポイント

志望動機に書く内容がわかったところで、次は志望動機を書く時のポイントを紹介します。

それは伝わりやすい構成を意識すること、「なぜ」を中心にすること、具体的なエピソードを入れることの3つです。

これらは、読み手にとって読みやすく、書き手の意図を伝えるために重要と言えます。

すでに書けているという人も見直して、読みやすい文章になっているか確認しましょう。

伝わりやすい構成を意識する

まずは志望動機全体の流れとして、伝わりやすい構成になっているかを意識しましょう。

最初に結論(なぜ志望したのか、就活の軸)から書き始め、次に根拠(エピソードなど)で裏付けします。

最後に、必然性(その企業でないといけない理由やその企業で成し遂げたいこと)という構成にしましょう。

この構成が一般的に読み手にとってわかりやすく、内容が伝わりやすいとされています。

慣れていないと、いきなり結論から述べることには少し躊躇してしまうかもしれません。

しかし、エピソードからはじめてしまうと、結論を知らない読み手からは何が言いたいのかわからない可能性があります。

社会人は結論ファーストが基本ですので安心して結論から書き始めましょう。

「なぜ」を中心にする

志望動機や志望理由を述べる際に注意したいのは、「なぜ」を中心にすることです。

企業は「何に魅力を感じたか」より「なぜ魅力を感じたか」を意識する傾向があります。

これは、「何」をさらに掘り下げていくと、より深く本質的な問いである「なぜ」に行き着くからです。

たいてい、「何」の答えは会社の技術や商品、福利厚生制度などが挙げられるでしょう。

しかしそれは、競合他社の台頭で優位性がなくなってしまえば失われてしまいます。

一方で、「なぜ」の答えは自分の経験や価値観にもとづくことが多く、失われません。

もし志望動機が「何」で終わっている場合は、まだ考えが浅いと言えます。

何度も自分に問いかけることで、「何」より「なぜ」を中心にして志望動機を書きましょう

具体的なエピソード

志望動機できっかけとなるエピソードを述べる場合は、なるべく具体的なものにしましょう。

エピソードは志望動機の根拠にあたるため、働くモチベーションとして企業も重視するからです。

志望動機は単体で見てしまうと、そのバリエーションはそれほど多くはありません。

数多くの学生を面接してきた企業にとっては、あなたの志望動機もありきたりなものに映ってしまいます。

そこで、ほかの学生と差別化し、あなたがその企業・業界を志望するようになったエピソードは欠かせません。

あなただけのエピソードを加えることで、初めてあなただけの志望動機になります。

エピソードをより具体的なものにすると説得力が増すだけでなく、熱意や志望度の高さも伝えられるでしょう。

【化学メーカーの志望動機】化学メーカーの魅力

ここまでに、一般的な志望動機に盛り込む内容や書く時のポイントを解説しました。

しかし、いざ志望動機を書くとなると、業界の魅力を知っておかなくてはいけません。

そこで、ここでは化学メーカーの魅力の代表的なものを2つ紹介します。

それは、「社会貢献を実感できる」「創造する楽しさを味わえる」の2つです。

独自の視点でも構いませんが、一般的な魅力を知っておくと役立つでしょう。

魅力が思い付かないという人は、ここで紹介しているものを参考にしてください。

社会貢献を実感できる

化学メーカーは社会への貢献を実感しやすいことが魅力の一つでしょう。

これは、化学メーカーが日常を支える欠かせない製品を開発することが多いからです。

業界や職種を選ぶ時には、自分がやりたいかだけでなく、社会貢献性も重要なポイントと言えます。

社会貢献を就活の軸にしている人も多いかもしれませんが、化学メーカーが作る製品の多くは、日常生活には欠かせないものとなっています。

たとえば、医薬品の進歩は、人類の平均寿命を伸ばすのに大きく貢献しました。

また、半導体やシリコンなどの化学材料は、現在の科学技術を支えています。

このように、多くの人にとって欠かせない製品を作っている化学メーカーは、社会貢献性が高いと言えるでしょう。

創造する楽しさを味わえる

化学メーカーは、製品の原料となる素材や部品の開発を通じて、創造する楽しさを味わえることも大きな魅力でしょう。

社会で広く使われるような素材を開発できれば、それによって世の中を大きく変化させられるからです。

企業が開発する製品やサービスは、多くの場合特定の限られた顧客に向けて作られています。

当然、ユーザーから感謝されることや役に立つことはあっても、社会に及ぼす影響は限られるでしょう。

一方で、化学メーカーが開発する素材や部品はユーザーを選ばず、さまざまな場所で使われています。

たとえば、合成繊維は衣服などに使われたり、住宅資材などは多くの人の生活を支えたりしています。

画期的な素材や部品が開発できれば、多くの人の生活を便利にすることになるでしょう。

【化学メーカーの志望動機】化学メーカーが求める人物像とは?

化学メーカーで働くには、どんな人材が好まれ、採用されやすいのでしょうか。

求める人物像を知ることで、自分の持つ強みも絡めた志望動機が書きやすくなるでしょう。

化学メーカーが求める人物像として評価が高いのは、粘り強い人、協調性がある人、分析力がある人の3つです。

当てはまるものがある人は、志望動機でアピールするようにしましょう。

粘り強い人

化学メーカーが求める人物像として、粘り強い人かどうかは重要なポイントでしょう。

テーマによっては、化学メーカーの研究は結果が出るまで非常に長い期間を費やすこともあるからです。

化学メーカーにおける材料や素材の研究の多くは、仮説を立てて実験で検証するというサイクルになります。

しかし、十分に生活が便利になった昨今、新しい素材を開発することは決して容易ではありません。

当然のことながらすぐに成果が出ることは少なく、何度も実験を繰り返す必要があるでしょう。

先行開発や基礎研究においては、成功するかわからないまま開発が始まることも考えられます。

そのため、結果が出なくてもあきらめず、粘り強く地道に努力できる人材が求められているのです。

協調性がある人

これは化学メーカーに限らず企業で働く以上、協調性があることは大事な要素でしょう。

しかし、特に化学メーカーにおいてはほかの理系就職よりも協調性が重要視されます

これは材料や素材の研究開発には多くの人が携わり、チームとして活動するからです。

先ほども述べた通り、化学の基礎研究は実験などを行うのに多くの手間がかかります。

少人数では時間がかかってしまうので、大人数で手分けして研究を進めることになるでしょう。

チームで研究を進める際に重視されるのは、チームワークを重んじる姿勢です。

一人よがりに仕事をするのではなく、周りと協力して足並みを揃える必要があります。

このため、化学メーカーには協調性のある人が求められていると言えるでしょう。

分析力がある人

理系の業種全般に言えますが、分析力がある人は化学メーカーで重宝されるでしょう。

なぜなら、研究開発という職種はトライアンドエラーの連続だからです。

研究開発の仕事は、世の中にまだない新しい価値を生み出す仕事と言い換えられます。

前例がないことに取り組むうえでは失敗もつきものかもしれませんが、そこで折れてはいけません。

なぜ成功しなかったのかを、データや前提などから分析する必要があります。

そして、マシン設定や試料の配合を変え、思考することを繰り返すことで結果が見えてくるでしょう。

しかも、失敗には要因がいくつも関わっていることもあり、そんなに簡単ではありません。

そんな時でも冷静に問題を切り分けることのできる、分析力のある人は常に求められています。

リスクを恐れず、挑戦できる人

化学メーカーでは、リスクを恐れずに挑戦できる人が重宝されます。

化学業界では化学製品の需要や市場トレンドの変化が激しい傾向があります。

その激しい変化を恐れず、様々なことに挑戦できる人が求められています。

リスクを恐れずに、挑戦することで新たな技術や価値創造が生まれるため、積極的に物事に取り組める事をアピールすると良いです。

【化学メーカーの志望動機】おすすめの志望動機の構成

ここからは、志望動機を書く際の構成を紹介していきます。

志望動機はPREP法と呼ばれるやり方を用いるとよいでしょう。

PREP法は、Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)の構成で書くことです。

この構成通りに志望動機を書けば、分かりやすく見栄えのいい志望動機が出来上がるので、ぜひ参考にしてください。

Point(結論)

志望動機の最初の部分には結論を書きましょう。

初めに結論を書くことで、志望動機を見る採用側は先の内容を理解しやすくなり、あなたが伝えたい内容の要点をつかむことができます。

そのためできるだけ簡潔に、「私は〇〇のため、貴社を志望しております。」や「私が貴社を志望したのは、〇〇なためです。」というように書きましょう。

Reason(理由)

志望動機で結論を書いたら次にその根拠を書きましょう。

なぜ化学メーカーを志望するのか、志望するに至ったきっかけとなる経験を簡潔に伝えます。

ただ有名だから、高収入だから、憧れの業界・企業だからといった理由ではなく、あなたの実際の経験に基づき、〇〇と考えたからだと具体的な考えをアピールすることが必要です。

Example(具体例)

志望動機で、志望した理由を述べた次には具体的なエピソードを書きます。

化学メーカーを志望するに至った具体的なエピソードを書きましょう。

できるだけ具体的に書くことで企業側はイメージしやすく、志望理由を理解しやすくなります。

具体例は化学製品に関する経験や研究室での経験でなくても良いです。

化学メーカーでなければいけない理由を明確に述べることができるのであれば、部活やサークル、アルバイトの経験でもかまいません。

Point(結論)

具体例を述べた後は、もう一度結論を述べていきます。

志望動機の最初で述べる結論とは異なり、ここでは志望する会社で「どのようなことをしていきたいか」や「どのようなことで貢献できるか」などを述べましょう。

ここで具体的に、今後志望する化学メーカーでやりたい事や貢献できることを述べることができれば、他の志望者と差別化することができ、志望度の高さをアピールする事ができます。

【化学メーカーの志望動機】化学メーカーの志望動機の例文

最後に、化学メーカーの志望動機の例文を2つ紹介します。

ここまで読んで、志望動機の書き方や内容はだいぶわかってきたのではないでしょうか。

しかし、いまいちどんな風に書いたら良いのかイメージがつかないという人もいるかもしれません。

そこで、総合化学メーカーと電子材料メーカーを想定した志望動機の例文を紹介します。

当然ですが、この例文をそのまま使うことはおすすめしません。

あくまでも自分のエピソードに落とし込んで、より良い志望動機を作る参考にしてください。

総合化学メーカーの志望動機の例文

私は、素材分野で多くの人々に豊かな生活を届けたいと考え、貴社を志望いたしました。
これは大学で化学工学を学ぶ中で、化学製品が当たり前の日常を支えていることがわかったからです。
特に化学素材は身の回りのあらゆるところ使われており、私たちの生活に欠かせません。
日頃何気なく身につけている衣服や皮革製品も、素材分野の発展が関わっていたことには衝撃を受けました。
貴社は素材分野に強みを持ち、これまで数多くの化学素材によって人々の生活を大きく変えてきたと考えています。
私は大学の研究室において、納得した結果が出るまで実験を繰り返す中で粘り強さを身につけてきました。
貴社の強みでもある素材分野で、人々の生活が豊かになる革新的な素材を開発したいと考えております。

電子材料メーカーの志望動機の例文

私は貴社を志望したのは、半導体の開発を通じて信頼と安心ができる製品を届けたいと考えたからです。
大学の研究室においては、実験から半導体の信頼性を検証する研究を行っていました。
私は半導体の◯◯という性能の研究を行っていましたが、これは製品の信頼性に大きく関わる部分です。
性能を検証する実験を行った経験から、失敗してもその原因を考えて次につなげる、分析力を身につけることができました。
半導体の信頼性の向上は故障しにくい製品の開発につながり、社会に大きく貢献できると思います。
電子材料でも半導体に特化した貴社の技術は、業界内でも突出しており大きな強みでしょう。
研究で身につけた知識と分析力を持って、信頼性の高い半導体の開発に貢献したいと考えております。

生産技術部門の志望動機の例文

貴社の生産技術部門で、化学製品の製造技術開発に携わりたいと考え志望しました。
私は学生時代から化学に魅了され、大学では化学を専攻しました。
研究室で有機化合物の合成に関する研究に取り組み、化学製品の技術開発に貢献したいという強い思いに繋がりました。
貴社は長い歴史と実績を持ち、常に新しい技術開発に挑戦し続けています。
特に、環境負荷低減やエネルギー効率向上に貢献する貴社の取り組みは、私の研究テーマと一致しており、私の知識と経験を最大限活かし、技術開発と貴社の発展に貢献することができると感じました。
また、大学の有機化合物合成に関する研究の中で、新しい触媒を用いることで、従来の合成方法よりも効率的に目的の化合物を合成することに成功しました。
この経験を活かして、最先端の技術を導入し効率化と品質向上に努めている貴社の生産技術部門において、化学製品の製造技術開発に貢献したいと考えております。
以上の理由から、貴社の生産技術部門で化学製品の製造技術開発に携わり、貴社の発展と社会貢献を実現したいと考え、志望いたしました。

営業部門の志望動機の例文

貴社の化学製品の革新性と、お客様の課題解決に貢献する営業職に魅力を感じ、志望しました。
私は大学で化学を専攻し、貴社の〇〇という製品の開発に携わった経験から、貴社の技術力の高さに強い関心を持ちました。
特に貴社の〇〇という技術では、従来の製品では解決できなかった課題解決を実現できると感じました。
また、企業の課題解決プロジェクトを通して、お客様との対話を通して課題を理解し、最適な解決策を提案することにやりがいを感じました。
貴社の営業職であれば、高い技術力と革新的な化学製品を通じて、お客様の多岐にわたる課題解決に貢献できると確信しております。
私は大学時代、研究室で〇〇という化学物質の合成に携わり、この研究を通して、化学製品が人々の生活を豊かにする可能性を実感しました。
貴社の〇〇という製品は、まさにこの可能性を実現化させるものだと感じています。
大学の研究活動と対話力を活かし、貴社の化学製品の拡販とお客様の課題解決によって、人々の生活の豊かさに貢献したいと考えます。

法務部門の志望動機の例文

法務職として、貴社の事業成長と社会貢献を実現したいと考え、志望いたしました。
私は大学で法学を専攻し、特に知的財産法や国際法について学びを深め、法解釈や法務文書作成のスキルを磨きました。
学びの中で、社会にとって不可欠な存在である化学製品において、その開発・製造・販売には多くの法務知識が求められることを知りました。
中でも、最新技術の開発に注力し、その製品で多くの人々の暮らしを支える役割を担っている貴社では、より高度な専門知識の活用と社会貢献を実現することができると感じました。
また、世界展開を積極的に進めている貴社では、国際的な法務業務にも挑戦する機会があると考えています。
私は、大学で模擬国際商事仲裁大会にチームで出場し、国際取引に関する法務知識を活かして、英語で弁論を行った経験があります。
チームワークと知識により課題解決に繋げ、優勝を勝ち取ることができました。
これらの経験と強みを活かし、貴社で化学製品に関する法務業務に精通し、事業成長と社会貢献を目指したいと考えております。

ポイント

上記例文はあくまで一例です。

ご自身の経験や志望動機に合わせて、内容を修正しながらご活用ください。

志望動機では、PREP法の各要素を明確に示し、論理的に説明することが重要です。

加えて、ご自身の言葉で熱意や意欲を伝えることも大切です。

【化学メーカーの志望動機】志望動機が思いつかない時にした方がいいこと

これまで化学メーカーの志望動機の書き方について解説していきましたが、それでも志望動機が思いつかない・書けないといった方がいるかもしれません。

自己分析を進めよう

志望動機が思いつかないときは、自己分析を進めるとよいでしょう。

まずは自分のことを知らなければ、志望動機を書くことはできません。

これまでの自分を分析し、自分の強みや特徴を理解する必要があります。

自分の強みや特徴をもとに、なぜその業界・企業に魅力を感じたのかを考えましょう。

このように考えることで、説得力のある志望動機を作ることができます。

自己分析の詳しいやり方はこちらの記事を参考にしてください

業界・企業研究を進めよう

志望動機が思いつかない時は、業界・企業研究をするのもよいでしょう。

志望する業界や企業のことを知らなければ、もちろん志望動機を書くことはできず、内容の薄い志望動機になってしまいます。

まずは志望する業界・企業の研究をし、事業や強み、魅力などを調べましょう。

企業や業界の強みや魅力を知ることで、説得力のある志望動機を作ることができます。

業界・企業研究の詳しいやり方はこちらの記事を参考にしてください

就活エージェントを利用しよう!

志望動機が思いつかない時は就活エージェントを利用するのもおすすめです。

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おわりに

この記事では、化学メーカーの研究開発を志望する就活生向けに、志望動機の書き方を解説しました。

志望動機には就活の軸、その企業でなくてはいけない理由、入社後に実現したいことを書くようにしましょう。

また、伝わりやすい構成を意識し、「何」ではなく「なぜ」を中心に書くこと、具体的なエピソードがポイントになります。

化学メーカーが求めている人物像を想定した自己アピールも欠かせません。

ぜひこの記事の例文などを参考にして、評価されやすい志望動機を考えてみてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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