学生時代に部活に打ち込んだという人も多いのではないでしょうか?
部活動ではチームで目標を目指したり、弱点を克服するために自主練をしたりという経験から、様々なことをアピールできます。
本記事では「部活動をガクチカにしたい」「部活をガクチカにするとき、どのような内容で書いたらいいの?」という悩みを解説していきます。
就活で部活動をガクチカにしようと考えている人はと考えている方は、ぜひ、この記事を参考にしてみてください。
- ガクチカを聞かれる理由
- 部活の経験をガクチカにしてもいいのか
- ガクチカの書き方のポイント
- ガクチカの構成
- 部活経験をアピールするガクチカの例文
- 部活の経験をガクチカでアピールしたい人
- ガクチカの書き方がわからない人
目次[目次を全て表示する]
【部活動のガクチカ】部活動のエピソードは受かりやすい?
結論として、部活動のエピソードは使いやすいものの、「受かりやすい」というわけでは全くありません。
なぜならば、部活動のエピソードは他の就活生も似たようなものを話すことが多いため、差別化が難しいからです。
もちろん、しっかりとした構成で、分かりやすく書かれているガクチカは高い評価を受けられます。
しかし、「受かりやすいわけではない」ということを覚えておきましょう。
周りと差別化できればアピールできる
多くの就活生がアピールするということは、裏を返せば「うまく他の就活生と差別化できれば、とても強いアピールになる」ということでもあります。
似たような題材が多い中で、本文のクオリティが傑出しているガクチカは、大量のESを読まなければならない企業の採用担当者にとっても輝いて見えるものです。
この記事ではどうすれば部活動のエピソードを強いガクチカにできるのか、徹底的に紹介します。
そもそもガクチカとは
ガクチカとは「学生時代に力を注いでいたこと」の略称です。
面接やエントリーシートでは必ず聞かれる質問となっています。
学生が何に力を入れて、結果的にどのような成果を得られたのかを聞くことで、学生が持つ能力や性格を知ることができます。
周りと差別化できればアピールできる
ただし、差別化といえど、「差別化できれば何でも良い」というわけではありません。
具体的なアピールが必要であり、特に多くの企業が求めている内容としては、協調力や継続力、リーダーシップなどが挙げられます。
求められている能力の中でも、その経験の過程や学んだ内容、そしてその能力を活かして入社後にどのように貢献できるかを説明して差別化をしましょう。
【部活動のガクチカ】面接官が見ているポイント
続いて、ガクチカを確認する際に面接官がどのようなポイントを重視しているのかについても理解を深めておきましょう。
このポイントは部活動を題材にする場合以外にも覚えておきたいものです。
ぜひ、企業に応じてガクチカの題材を変える可能性がある人も参考にしてみてください。
実績よりも過程が重要
面接官はガクチカにおいて実績よりも過程を重視しています。
学生時代に達成した高い実績自体を評価することは、もちろん効果的ではあります。
例えば、「4年間全て初戦敗退」か、「4年連続全国制覇を果たした」ならば、もちろん後者の方が良い印象であることは間違いありません。
しかし、最も重要なのは「目標を達成するためにどのような行動を取ったか」「どのように考えて行動したか」です。
つまり、目標に向かってどのような計画を立て、どのような困難に直面し、それをどのように乗り越えるために工夫したのかが重要なのです。
面接官はこの「過程」を確認することを通じて、就活生の問題解決能力、粘り強さ、リーダーシップなどの人間性を明らかにしようとしています。
したがって、具体的なエピソードを交えて過程を詳しく説明することが重要です。
木下恵利
![就活アドバイザー: 木下恵利](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/rea.media.assets/shukatsu-ichiba/adviser+comment1.png)
文字数が少ない場合は、優勝したことなど実績を長々とアピールするのではなく、どのように取り組んだのかの部分を重視して作成しましょう。
学んだことを理解していること
学んだことを理解しているかどうかも、面接官は非常に重視しています。
企業は就活生が経験から何を学び、どのような教訓を得たのかを重視しています。
例えば、チームでの活動を通じてコミュニケーション能力や協調性を学んだとしたら、その具体的な状況や方法を説明することが重要です。
また、その経験を通じて自分が成長した部分を自覚し、それをどのように他の場面に応用できるかを考えることも求められます。
学びへの理解が深ければ深いほど、その経験が単なる過去の出来事ではなく、未来の行動に結びつくものとして評価されます。
企業は学びを活かせる人材を求めており、そのためには自分の経験をしっかりと振り返り理解していることが重要です。
入社後に活かせるか
企業はなぜ選考を行うのかというと、長く勤めてくれる、そして活躍してくれる人材を採用したいと考えているからです。
ただ人が欲しいだけならば、応募してくれた人全員を採用すれば良いです。
企業は活躍してくれる人材だけを選別するために、入社試験を行っています。
したがって、ガクチカの経験を入社後の業務にどのように活用するのか、具体的に説明しましょう。
部活の経験を通して身につけたスキルを、具体的にどのような形で企業の業務に還元するのかを示さなければなりません。
経験をもとに自分がどのように企業に貢献できるかを具体的に説明しましょう。
これにより企業の採用担当者は非常に良い印象を抱き、「この人を採用したら活躍してくれる可能性が高い」と考えます。
【部活動のガクチカ】部活動をアピールするポイント
部活の経験からは様々なことをアピールできるため、アピールに絶好のテーマと言えます。
多くの企業は「協調性」「チャレンジ精神」「チームワーク」「リーダーシップ」などの強みを持った人材を求めています。
そのほかにも「気力・体力に自信がある」といった若手も企業で喜ばれる人材の一つです。
部活動の経験からは以上のスキルを培うことができるため、効果的なアピールができるのです。
以下で詳しくアピールのポイントを確認しましょう。
以下で、より詳しくアピールできるポイントを紹介していきます。
1.チーム内での学びをアピールできる
2.様々なスキルをアピールできる
3.目標達成に対する考えが見えやすい
1:協同できることをアピールできる
仕事は基本的にチームプレーなので、チームで協力する姿勢が求められます。
部活動の経験からは、チームや仲間と協力し、目標の達成のために行動できることをアピールできます。
上下関係が厳しく、学年やポジションでの役割がハッキリしている部活は会社組織とも似ています。
そのような組織の中で、どのように過ごして何を学んだかは、採用側としては非常に興味のある内容になるでしょう。
2:様々なスキルをアピールできる
部活動の経験からは様々なスキルを獲得できます。
例えば、「リーダーシップ」「忍耐力」などのスキルを身に着けられるでしょう。
また、部長やキャプテン、副キャプテンなどの経験がある人は「マネジメント力」もアピールできるでしょう。
以下でそれぞれのスキルのアピールポイントを確認しましょう。
リーダーシップ
部活をやっていると、後輩の指導など様々な面でリーダーシップを発揮する場面があるでしょう。
例えば、皆がやる気なくなってしまったときに、メンバーを励まし引っ張ってきたことや、キャプテンとしてメンバーをまとめるために試行錯誤した結果、全国大会に導くことが出来たなどのエピソードが挙げられます。
リーダーシップは、企業においても評価されるスキルです。
リーダーシップがある人は、同期を引っ張ってくれる存在や、数年して部下を育てる際に適している人材として期待されるでしょう。
忍耐力
忍耐力は社会人にとって重要なスキルです。
困難に立ち向かえるか、転んでも立ち上がれるか、どれだけ粘れるかというのは仕事で成果を上げるためには大事な素質です。
メンタルが弱い人を採用するのは企業にとってリスクとなります。
打たれ強く、大変な局面でもあきらめない人は企業にとって魅力的な人材です。
忍耐力をアピールする際は、大変だったことを乗り越えたエピソードのアピールが効果的でしょう。
特に体育会系の部活の場合はこのような経験をしてきた人が多いはずです。
過去を振り返り、辛かった体験や、それを乗り越えた話を整理しましょう。
そして、辛かった体験から何を学んだかを言語化してみましょう。
マネジメント力
マネジメントは、管理や経営という意味です。
部活の場面では、メンバーや後輩が感じている不安を解消したり、自分のスキルを教えたりすることを指します。
そのため、試合に勝つために皆で上手に協調して協力していくために必要な力と言えます。
もし部活で優勝するために自分が中心となってまとめてきた経験があれば、是非そのエピソードをアピールしましょう。
また、一緒に戦う仲間が部活で力を発揮しやすいように活動した内容などもあれば、その話もしてみましょう。
どんなポジションであっても、目標のために自分がどのように頑張り、問題に対してどのように対処したのかが重要です。
企業はチームプレーを重視していることが多く、自分が身につけたスキルを周りにも教えられるような人を求めています。
自分のことだけを考えずに、全体を見ながらマネジメントできる力は社会に出てからも役立つので、その経験があることは大変好印象になります。
3.目標達成に対する考えをアピールできる
部活の結果やエピソードを話すことで、目標達成するために努力ができる人なのかをアピールできます。
面接官は、そのエピソードから今後仕事でどのように活躍するかを見出します。
また、話の内容の中にはその学生の根幹が入っている場合が多く、面接官はそこからどんな価値観を持っているのかも見たいと考えています。
学生は、勉強と部活が仕事のようなところもありますので、このうちの部活で全力で取り組んだというのは、それだけでも印象が良くなります。
具体的にどのように目標達成したのかというエピソードを交え、相手が想像しやすいように伝える工夫をしましょう。
【部活動のガクチカ】部活がテーマのガクチカの例文10選
続いては具体的な例文をもとに部活をモチーフとしたガクチカをご紹介していきたいと思います。
前章でご紹介したポイントと見比べながらチェックしてみてください。
例文1:主将の経験
私が大学時代に最も力を入れた事は野球部での主将経験です。
主将なんていうガラではないと思っていたのですが、チーム内からの要望もあり、思い切って引き受ける事にしました。
今となってはかけがえのない素敵な経験ができたと思っています。
私がおります野球部は正直それほどの戦績をあげておりません。創部以来ずっとです。
そこで主将就任に伴い、少しでも良い成績を残す事を目標と定めました。
当初は選手層の厚みを増そうと、徹底的にフィジカルトレーニングを重ねたのですが、思ったような結果には繋がりません。
色々と模索を続けた中で見えてきたのが「チームで目標を立て、その精神を共有する」という事の大切さです。
部員はそれぞれ「勝ちたい」という意識は持っていますが、そのレベルは様々で、勝てればラッキーという部員もいれば、全国大会を夢見ている部員もいます。
しかし、これでは同じゴールは目指せません。
そこで、チーム内でミーティングを重ねた結果、創部以来の最高成績である地方予選の3回戦出場というのが落としどころとなりました。
一般的には高い目標とは言えないのかもしれませんが、我々にとってはハードな目標です。
目標がはっきりした事により、これまで以上に練習に熱が入るようになり、個々のレベルも上がりましたし、何よりも守備の連係が良くなった事をはっきりと肌で感じました。
私はこの経験から、目標を共有することの大切さを学びました。
企業ではチームプレーが重要となる場面も多いですが、私はこの経験を生かし、他の社員とのコミュニケーションや情報共有を積極的に行い、貴社ではチーム力を高めることに貢献したいと考えております。
例文2:怪我から復帰した経験
大学時代に最も力を入れた事はラグビー部での活動です。
私のポジションはフォワードで、いわゆるスクラムを組む事もしばしばです。
タフなポジションゆえに怪我をする事もありました。
ちょっとした怪我は日常茶飯事なのですが、大学2年の秋にかなり大きな怪我をしてしまいました。
二度とラグビーはプレイできない可能性もあったほどの怪我です。
引退する事も考えたのですが、病院のベッドでもう一度スクラムを組みたいという思いがムクムクと浮かんできました。
そうなれば、やることは一つ。
とにかくリハビリに励む事です。
ラグビーの練習よりもキツいと思う瞬間もありました。
けれど、それを続けた結果、今では以前と変わりなくラグビーを楽しんでおります。
私はこの一度壁にあたっても諦めずに今できることを地道に行っていくをいう経験を貴社でも生かしたいと考えています。
例文3:マネージャー経験のガクチカ①
私は女子バレー部のマネージャーをしていました。
友人に頼まれて流されるように始めた事なのですが、得難い経験として心に残っています。マネージャーを始めるまでは「サポートする仕事なんて楽しいのかな」と思ったものです。
けれど、チーム選手から直接的に感謝されているうちに、サポートする楽しさに気付かされました。
また私が試合に出る訳ではありませんが、それでも勝利はうれしいものです。
リーグ優勝を果たした時には、選手と一緒に心から喜びを分かち合いました。
このサポートする楽しさを経験したからこそ、コンサルティングという仕事を目指しています。
クライアントの利益につながるよう最大限のサポートができればと考えています。
例文4:マネージャー経験②
私が学生時代に力を入れたことは、サッカー部のマネージャーとしてチームを影ながら支えることです。
幼少期からサッカーが好きだったのですが、大怪我の影響で満足にプレーできず、チームのサポート役に回りました。
プレイはもちろん、試合を見ることも好きであるため、チームの課題や長所を徹底的に分析しました。
そして改善点を言語化し、ホワイトボードを使って説明することでチームはより戦術的にプレイできるようになりました。
これによりチームは初の県大会でベスト4に進出することもでき、大きなやりがいを感じました。
この経験を通じて身につけた分析力を活かして、貴社においても課題点を的確に洗い出し、問題が発生する前に芽を摘むことで円滑なプロジェクト進行に貢献したいと考えています。
例文5:サッカー部
サッカー部の副キャプテンとして、チーム力を高めることに力を入れ取り組みました。
私はサッカーを通して、チームで協力して目標を達成する重要性を学びたいと考え、チームの中心メンバーとしてチーム力向上に尽力しました。
当時、メンバーそれぞれの技術力は高いにもかかわらず、チーム力不足が原因でいつも準決勝で敗北していました。
私はコミュニケーションの活性化が重要だと考え、次の3つを実行しました。
1つ目はミーティングの定期開催による目標設定や課題の共有、2つ目は試合後の反省会と改善点の共有、3つ目は合宿などのイベントを企画し交流を深めることです。
これらを継続したところ、チームのコミュニケーション活性化に繋がり、メンバー同士の信頼関係が深まりました。
その結果、大会で優勝することができ、また、私はMVPを受賞することもできました。
この経験から、チームで協力して目標を達成することの大切さを学び、コミュニケーションの重要性や、リーダーシップを発揮することの難しさを実感しました。
これらの経験は、社会人になってからも必ず役立つと考えております。
例文6:陸上部
大学の陸上部で、チームである強みを活かした課題克服により大会で優勝することができた経験です。
私は大会で勝つために、自分たちだからこそできる施策を考えて取り組みました。
当初私は、自分の課題を自ら深堀して克服メニューを考えたり、仲間の課題を客観的にみて個人的にアドバイスをしたりしていました。
その中で、同じチームの仲間として多くの部員と切磋琢磨している環境をより活かせないかと考え、それぞれが自分の練習だけに打ち込むのではなく、課題が似ている者同士、全く課題が異なる者同士でペアやグループを組み、意見を言い合う特訓を提案し実行しました。
その結果、部員同士のコミュニケーションが増え、自分だけでは分からなかった課題が見つかり、それぞれの課題克服により特化した練習をすることができました。
チームであることの強みを活かし個人の成長に繋げることができ、この経験を通して、他者を見て自分に当てはめることで、視野を広く、俯瞰的にものごとを捉える意識を養いました。
例文7:水泳部
水泳部に所属し、一人ひとりが目標に向かって努力する姿勢をチームに浸透させることに尽力しました。
私は幼少期から続けてきた水泳を通して、目標に向かって努力することの大切さを学びました。
その経験から、大学のチーム目標である関東大会出場の達成に向け、一人ひとりが目標を持ち、努力する姿勢を浸透させることを決意しました。
当時の部員は、目標達成意欲はあるものの、具体的な目標設定や計画の立て方ができておらず、練習に取り組む姿勢も部員によって差があり、チームの団結力も欠けていました。
私はまず部員一人ひとりとの面談で、適切な目標設定や計画の立て方を指導しました。
また、練習メニューを改善し、部員全員が各々の目標に向かって取り組める環境を整えました。
さらに、合宿や自主練習を増やし、部員同士の交流を深めるとともに、チームの団結力を高める取り組みを行いました。
これらの取り組みの結果、部員全員が目標を達成し、チームとしての団結力も高まったことで関東大会出場を果たせました。
この経験から、一人ひとりが目標に向かって努力する姿勢を浸透させることは、チームの目標達成に不可欠であると考えるようになりました。
また、目標設定や計画の立て方、チームの団結力といった要素が、目標達成に大きく影響するということを実感しました。
例文8:バドミントン部
私が学生時代、力を入れたことはバドミントン部での活動です。
私はこの経験を通じて、壁を乗り越える大切さを学びました。
部活では、練習の成果が試合に表れにくいという課題がありました。
緊張することで普段のプレイができないと考えた私は、以下の2つを意識して練習に取り組みました。
1つ目は、場数を踏むことで緊張に慣れることです。 私は、市内で開かれる大会や部活の練習試合には積極的に参加して試合に慣れていきました。
2つ目は、自分の技量を上げるために自主練を繰り返したことです。 部活の練習とは別に素振りやフットワーク、友人に付き合ってもらい技の練習などを行いました。
結果、最後の大会でよい成績を残すことはできませんでしたがこの経験を通して、粘り強さ、継続する力を培うことができました。
この経験を活かし、入社後も様々な業務を積極的にあきらめず、続けていきたいと思いました。
例文9:ラグビー部
大学時代に最も打ち込んだことは、ラグビー部で全国優勝を目指したことです。
私は高校3年間、学業に打ち込み、長らく憧れていた大学、そしてラグビー部に入学・入部できたため、何としても結果を残したいと思っていました。
部は向こう15年間、ベスト4や準優勝など惜しいところまで進むものの、優勝ができていませんでした。
そこで、意識や目標を統一させるため、練習後にミーティングを行い、課題を考え、次の日に課題解決のための練習を行いました。
その結果、チームの士気が高まり、3年生の春には全国制覇できました。
この経験から、学んだ課題解決能力とチームワークを活かし、貴社においても常に課題解決のために動き、そしてチームの士気を高めることで貢献したいと考えています。
例文10:バスケットボール部
私が大学時代に力を入れたことは、バスケットボール部でチーム全体の目標を達成することです。
チームはベスト4という目標を掲げていたため、主将として何ができるか考え続け、取り組みました。
しかし、ベスト4も狙える位置にいた大会直前に、エースのメンバーが怪我をしてしまい、出場できなくなってしまいました。
そこで、総合力を底上げするために全体ミーティングを行い、土日の練習時間をそれぞれ30分増やすなど、集中して取り組み、チームが勝てるような雰囲気作りを心がけました。
これにより、団結力が今まで以上に強くなり、ベンチメンバー含めて最高のパフォーマンスを発揮でき、目標以上の準優勝という結果を残すことができました。
この経験を通じて、チームワークの重要性とリーダーシップの発揮方法を学びました。
貴社においても、困難に立ち向かう際、全員にアプローチし、メンバー全員で前向きに取り組める空気づくりをしたいと考えています。
例文11:野球部
私が学生時代に力を入れたことは、野球部で主将としてチームの総合力を上げることです。
メンバーは着実に成長し、チームは全国大会出場も狙える状況にありましたが、私本人は大会前に怪我をしてしまいました。
そこで私はチームのためにサポート役に徹することにしました。
チームは得点こそ取れるものの、失点が多いことが課題でした。
そこで守備練習の改善提案や戦術のビデオ分析などを徹底して行い、課題を言語化し、全員に分かりやすく伝えた結果、大会では3番目に失点が少ないチームとなり、県大会で優勝を果たすことができました。
この経験を通じて、問題を発見し、解決するための方法を導き出す能力と、的確にメンバーをサポートする能力を身につけました。
この能力を活かして、貴社においても、自身で問題を解決するだけでなく、的確に他のメンバーもサポートできる、頼れる人材になりたいと考えています。
例文12:チームで成し遂げたこと
私が学生時代に力を入れたことは、ハンドボール部として県大会に出場することでした。
私たちのチームは初心者も多く、例年地区予選の初戦もしくは2回戦で敗退することがほとんどでした。
そこでチーム全体で体力不足という課題解決に取り組み、練習後、最も体力的に厳しい時に限界までシャトルランを行うことを徹底しました。
これにより、攻守の切り替えがスムーズにできるようになり、得点が増えたのはもちろん、失点が大幅に減少し、県大会に出場しただけでなく、なんと優勝し、全国大会にも出場できました。
この経験を通じて、チームで目標を達成することの喜びと強い成功体験を得られました。
貴社においても、チーム全体で目標に取り組むにあたって、メンバーを言葉でも行動でも鼓舞できる人物として貢献したいと考えています。
例文13:副将の経験
私が学生時代に力を入れたことは、フットサル部の副将としてチームの輪を保つことです。
主将は部員で唯一小学校からフットサルに取り組んでいたメンバーであり、あまり多くを語らず、実力で示すタイプでした。
しかし初心者も多かったことから、どのように練習や試合で動けば良いかわからず、困惑しているメンバーが多かったのです。
そこで私は徹底的にフットサルの戦術について分析するとともに、多くのメンバーに優しく声をかけ、どのように動けば良いのか一人ひとりマンツーマンでサポートしました。
これにより半年後には皆が試合で効果的に動けるようになり、県大会出場は叶いませんでしたが、練習試合で勝利を収めることもできました。
貴社においては、この経験を活かして、チームに溶け込めないメンバーや業務に戸惑いを覚えているメンバーに寄り添い、サポートします。
そして、円滑にプロジェクトを進められる人材を目指します。
例文14:役職が特にない場合
私が学生時代に力を入れたことは、テニス部のムードメーカーとしてメンバーを鼓舞することです。
私は特に主将などの役割が与えられたわけではありませんでしたが、積極的にボール拾いや声出しを行い、チームが常に明るい雰囲気で練習に取り組めるように努めました。
特に、大会直前になると練習の緊張感が増してメンバー同士で言い合いになることもありました。
しかしそのような時も明るくお互いの意見を聞き、目的は同じであると諭すことでチームの輪を保つことができました。
私自身はシングルスで地区予選で敗退してしまいましたが、チームは県大会で初の準優勝に輝き、メンバーからもムードメーカーとしての役割を引退時に感謝されました。
貴社においても、この経験を活かして常にチームの輪を大切にし、お互いの意見が対立した際もそれぞれから詳しく話を聞くことで解決に導きたいと考えています。
【部活動のガクチカ】最強のガクチカの流れ
話したいことの順番をあまり考えずに話してしまうと、自分では理解できても、面接官からするとなんの話をしているのか理解しにくくなってしまいます。
そのため、どのような順番で話すかは大変重要になります。
全体の構成としては、「結論→理由→エピソード(問題→行動→結果)→結論」となります。
1.結論
2.理由
3.エピソード
4.結論
1.結論:私が学生時代に頑張ったことは〇〇の部活動です
まず、自分が何を頑張ったかというアピールポイントを最初に話します。
最初に何を頑張ったのかを伝えることで、その後のエピソードがすんなりと相手にも伝わります。
逆に、何を頑張ったのかよくわからないまま学生時代のエピソードを聞いても、何について話すために、このエピソードを話しているのだろうか…と疑問に思われてしまいます。
そのまま話が進んでも、面接官はなんの話だったのかわからないまま終わってしまい、しっかりとアピールできずに終わってしまいます。
そのため、まずは学生時代に頑張ったことはなんなのか、結論をズバっと話すようにしましょう。
2.理由:なぜならば、〇〇で〇〇ということがあったからです
学生時代はやるべきことが多くありますが、面接官は、その中からなぜ部活を一番頑張ったと感じるのか、という理由を知りたいと考えています。
そのため、結論の後に、部活で具体的に頑張ったのかを簡潔でも良いので伝えましょう。
エピソードに進む前に理由を話すことで、「部活についての、どんな話なのか」ということを、より的を絞って聞くことができます。
3.エピソード:私は〇〇で〇〇をしていました
先ほど話したように、ガクチカで聞きたいのは自慢話ではなく、どのように頑張ったのか具体的なエピソードです。
面接官は、何の賞を取ったのかよりも、そのためにどのように頑張ったのかがわかるエピソードに注目しています。
エピソードが十分でないと具体性がなく、それは本当にあった話なのか?と思われてしまいます。
エピソードの構成としては、「(問題→行動→結果)」の順に話しましょう。
以下で詳しく説明していきます。
3-1.問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
部活では予想外の問題が発生するということは十分に考え得るでしょう。
問題に直面し、心が折れそうになりながらも、それをどう乗り越えるのか考え、目標を達成しているでしょう。
具体性を持たせるため、まず部活で直面した問題何であったであったのかを伝えるようにします。
特に、その問題が社会に出たときにも生じうる場合、企業で働いたときにどのように解決していくのか、と面接官の注目を集めることが出来ます。
自分の頑張りを上手にアピールするためにも、まずは問題について話しましょう。
3-2.行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました
問題の話をした後は、その問題を解決するため、どのような行動をとったのかについて話しましょう。
エピソードの構成の中でも、学生の価値観を垣間見れるため、特に重要となります。
同じ問題に直面しても、学生により感じ方は異なり、皆同じ行動ができるわけではありません。
問題に対し、どのような行動をしたかというアピールが、好印象に繋がります。
3-3.結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
問題が起こり、それに対してどう行動をした結果どうなったのか、というのは面接官が知りたいところです。
結果は、カッコイイ結末に終わる必要はなく、優勝を目指して行動をしても入賞できなかったという場合でも気にすることはありません。
優勝という華々しい結果ではなく、皆の心がバラバラだったのが1つになり後輩の面倒もよく見るような雰囲気の良いチームになったなども十分なアピールになると言えます、
華々しい結果ではない場合は、自分や周囲に対する変化について伝えられると良いでしょう。
4.結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
そのエピソードを通じ、企業でどのように働いていくのかをアピールする上で最後の結論も重要となります。
エピソードは立派でも、そこで終わってしまうと、「それを自社でどのように活かしてくれるの?」と面接官は思ってしまいます。
ガクチカを話すときにはエピソードを話して終わりではなく、それを活かして今後どのように貢献できるかまで話して完璧な回答となります。
【ガクチカで部活をアピール】部活動のガクチカでよくある質問
弊社は就活エージェントを運営しているため、様々な就活生の方をサポートしていますが、部活動をガクチカとしてアピールしたい人も多いです。
その中でも多くの就活生の方からいただく質問を厳選して紹介し、回答するため、ぜひ参考にしてみてください。
主将などの役職についてなくても大丈夫?
まず結論として、主将などの役職についていなくても全く問題ありません。
アルバイトの経験をアピールする人がバイトリーダーを勤めていた必要がないのと同じです。
役職がないからといって「チームのために行動をしない」という決まりはありません。
重要なのは、役職に関わらず、チームの一員としてどのように貢献したかを説明することです。
具体的なエピソードを交え、自分がチームのためにどのような努力をし、どのような工夫をしたかを詳細に伝えましょう。
例えば、練習方法の改善やチームメイトのサポート、モチベーションの維持など、役職がなくとも、できる貢献はいくつもあります。
これらの具体的な行動をアピールすることで、リーダーシップや協調性を示すことは十分に可能です。
特別な成果を挙げていなくても大丈夫?
結論として、特別な成果を挙げていなくても、全く問題ありません。
先ほど「主将などの役職についていなくても問題ない」と話したように、企業が重視するのは「過程」での努力や学びです。
どのような目標を立て、それに向けてどのような取り組みをしたのかを具体的に説明しましょう。
大きな成果がなくても、練習の工夫やチームの改善に寄与したことなど、小さな成功を具体的にアピールすることが重要です。
例えば、チームのために新しい戦略を考えたり、練習のクオリティをさらに向上させるための工夫を行ったりした経験があれば、それを分かりやすく伝えるだけで十分です。
部活動の経験を仕事にどう活かせるの?
部活動の経験は仕事に十分に活かせるものです。
部活動で培ったスキル、チームワーク、リーダーシップ、コミュニケーション能力、時間管理などは仕事においても大いに活用できるからです。
多くのメンバーで業務に取り組む際は、チームワークやリーダーシップ、コミュニケーション能力が重要ですし、限られた時間で成果を残す必要があるプロジェクトに取り組む際は時間管理の能力が重宝されます。
また、試合での役割分担はプロジェクトのタスク管理に似ています。
メンバーを適材適所に役割を割り振ることは、プロジェクトを円滑に進める上で重要です。
また、練習で継続的な努力をしたことは、仕事の目標達成に向けてコツコツと取り組む能力としても応用できます。
特にIT業界など、日々学び続ける必要がある業界は多いため、継続的な努力ができることは十分なアピールとなるでしょう。
特定のエピソードが思いつかない
「確かに部活に力を入れて頑張ってはいたが、アピールになりそうなエピソードが思いつかない」という人も多いでしょう。
そのような場合は、練習や試合、ミーティングなど、様々な場面を切り取ってみて、経験を振り返ってみましょう。
その中で特に印象に残っている出来事を探してみてください。
特に、質問形式で自己分析を行うと効果的です。
例えば「最も努力したことは何か」「困難をどう乗り越えたか」「チームメイトに貢献したことは何か」「初めて挑戦したことは何か」など、自分に問いかけてみてください。
これにより、具体的なエピソードを見つけ出し、アピールポイントとして活用できる可能性があります。
失敗経験をどう書けばいいかわからない
失敗経験をどう書けば良いかわからない場合も、失敗そのものではなく「失敗から何を学び、どのように改善したか」を分析してみましょう。
失敗を乗り越えた結果、どのように成長したか、その後の成功体験を併せて書くことでポジティブな印象を与えられます。
例えば、練習でのミスから得た教訓や改善策を実行して成果を挙げたエピソードを具体的に説明することで、企業に対して自分の成長過程をアピールできます。
失敗から学んだことを強調して、それをどのように次に活かしたかを具体的に説明することで、前向きな姿勢と課題解決能力を伝えられるでしょう。
やめた理由を聞かれたらなんと答えるの?
部活動途中でやめてしまった人もいるでしょうが、やめた理由を聞かれた場合、ネガティブな理由を避け、ポジティブな側面を強調するようにしましょう。
例えば「新しい挑戦を求めて他の活動に力を注ぐことを選んだ」「学業やアルバイトなど、他の重要な活動に集中する必要があった」など、前向きな理由を述べると良いです。
また、やめた後にどのようなことに取り組んだか、そこで得た学びや成長についても説明することで、やめたことが自分にとってポジティブな影響をもたらしたことをアピールすることができます。
これにより企業に対して柔軟性と前向きな姿勢を示すことができ、好印象を与えられます。
少なくとも、他のメンバーや監督などの悪口を長々と連ねるようなことは避けるべきです。
【ガクチカで部活をアピール】まとめ
部活をモチーフにしたガクチカの書き方について解説してきましたが、気になる情報は見つかりましたか?大学での部活経験は「気力・体力」「チームワーク」「協調性」「チャレンジ精神」など様々な事をアピールできる格好のテーマです。
今回ご紹介した作成のポイントを抑えておけば面接官の心に残るガクチカが作成できるはずです。
そしてそれは内定をグッと引き寄せてくれます。
是非、あなたの魅力が十分に伝わるガクチカを作成してください!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
小玉 彩華
つまりガクチカを聞くことであなたの人となりを判断しているのです。
学生時代に力を入れていたことやそのエピソードを通して、あなたの能力や自社の社風などにマッチする性格であるかどうかを見極めています!