「目標達成力を自己PRしたいけどどうすればいいのかな」と悩むしゅうかつせいもいるでしょう。
本記事では、自己PRで目標達成力を魅力的にアピールする際のポイントや注意点をまとめました。
目標達成力をアピールする例文も掲載していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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【目標達成力を自己PR】企業が自己PRを聞く理由
企業はなぜ就活生に自己PRを聞くのでしょうか。
質問の意図を押さえることで、企業に響く回答ができます。
企業は自己PRからどのようなことを知りたいと考えているのか、以下で確認しましょう。
人柄を見たい
企業が自己PRをたずねる大きな理由は、就活生の人柄を見たいからです。
企業は、就活生と自社の社風のマッチ度を重視しています。
能力やポテンシャルの高い学生でも、社風と性格・人柄が合わなければミスマッチとなり、早期退職のリスクが高くなるためです。
ポテンシャルを知りたい
企業は、自己PRから就活生のポテンシャルを知りたいと考えています。
ここで重要なのは、実務的なスキルでなくてもいいという点です。
中途採用と違い、新卒の方は実務的なビジネス系の資格で差がつくことはほとんどありません。
新卒では、例えば「目標を達成できる力」「周囲の方と協調して仕事ができる力」「周りのささいな変化に気がつける注意深さ」など、いわば入社後に成長したり活躍したりできる素質の有無がポイントとなります。
その点「目標達成力」は、ビジネスでも当たり前のように求められる資質と言えます。
【目標達成力を自己PR】目標達成力を自己PRしても良いか
結論として、目標達成力を自己PRすることは全く問題はありません。
企業は長期的または短期的な目標を立てて、今よりも成長することを目指しているため、目標達成できる人材は重宝されます。
特にプロジェクトなど、達成に向けてメンバーで協力して取り組むことが多い企業においては、目標達成力は数ある自己PRの強みの候補の中でも最も有力なものの1つであると言えます。
企業が求める目標達成力
目標達成力と言っても様々な種類がありますが、企業が求めている目標能力は、単に与えられた目標に向けて漠然と仕事をこなして達成するだけのものではありません。
企業は与えられた目標または自分で設定した目標に向けて自発的に取り組み、困難な状況でもめげずに努力を続けられる人材を求めています。
目標達成力をアピールする場合は、適切な目標を立てる力、適切なベースで進める力、モチベーションを保ち、最後までやりぬく力をアピールしましょう。
あなたがこれまで自分で目標を立てて達成してきた物事は何であったのか、振り返ってみて、その経験を交えながら目標達成力について説明できれば、より良い印象を与えられる可能性が高いです。
【目標達成力を自己PR】企業に与えるイメージ
自己PRで「目標達成力」をアピールした際に、企業にどんなイメージを与えるのでしょうか。
自分の強みが企業にどのような印象を与えるのかを押さえることで、効果的にアピールするためのポイントがわかります。
あなたが志望する企業の求める人物像と照らし合わせ、どんなアピールが効果的かを確認しましょう。
- 結果を残してくれる
- 忍耐力がある
- 適切な目標を立てられる
- 計画性がある
結果を残してくれる
企業は、目標達成力がある就活生に対し、「結果を残してくれそう」という印象を抱きます。
企業は売上・顧客満足度といった目標を掲げて活動しています。
目標達成力の強い社員がいれば「目標に向けて努力を絶えず積み重ねてくれる」と期待される可能性が高いです。
特に営業などの職種では、月ごと・決算期ごとのノルマに向けて頑張ってもらえる人材が強く求められています。
このように、目標やノルマを達成し、日々努力を惜しまない人は業界を問わず多くの職場で高く評価されます。
忍耐力がある
目標達成力のアピールからは、「忍耐力」もアピールできます。
高い目標を達成するには努力が不可欠で、継続力や忍耐力が求められます。
スケジュールが狂ったときは、後れを取り戻すために、これまで以上の努力が必要になることもあるでしょう。
このように、目標達成力がある人は困難や壁があっても、乗り越えられる忍耐力が備わっていると企業は判断するのです。
ビジネスでも、目標を掲げたときに、必ずしもスムーズに目標を達成できる場合ばかりではありません。
目標達成力をアピールすることは、逆境への強さ・苦労もいとわない忍耐強さを遠回しにアピールすることになるでしょう。
適切な目標を立てられる
目標達成力がある人は、適切な目標を立てられるという印象も与えます。
目標は高すぎても、低すぎてもいけません。
モチベーションを刺激し、努力すれば達成できる絶妙な目標を立てる必要があるのです。
目標を設定する力が優れている人は、未来に対してしっかりとしたビジョンをもち、成長意欲が高いという印象も与えます。
また、将来マネジメントを担う際も、部下やチームの意欲を引き立てられるようなアプローチができると評価されるでしょう。
計画性がある
目標達成力をアピールすることによって、その学生は自らに向けた、高いモチベーションと自己意識をもっているのだろうと考えられます。
さらに計画性があることを添えることにより、物事を順序立てて進める能力があるという評価につながります。
計画性があるということは、目標に向けて段階的にアクションプランが立てられて、なおかつスケジュールを管理するのが得意だと判断されるからです。
そのため企業としては、効果的なプロジェクト管理やタスクの遂行という面において、入社してから重要な貢献をしてくれるだろうと期待されます。
ただしこちらについても、実際の行動や成果が伴わなければ信用につながらないため、これまでに経験したことや実績を具体的に示すことが重要です。
結果を残してくれる
忍耐力がある
適切な目標を立てられる
計画性がある
【目標達成力を自己PR】自己PRを作る手順
誰とでもすぐに打ち解けて仲良くなれることをアピールすれば、対人関係を良好に築くために欠かせないコミュニケーション能力を強調できます。
企業としては、その学生が協調性をもっていること、さらにはチームワークを重視しているのだろうと期待します。
ただし、アピールするには具体的なエピソードがなければならず、そうした経験を魅力的に伝えなければなりません。
そのためにはどのような方法で進めればよいのか、ここから順を追って確認しておきましょう。
- どのようなエピソードでアピールするか準備する
- 文章構成を考えておく
- 実際に文章を書いてみる
- 一度書いたものを数日たってから見直して添削する
1.エピソードを用意
人と関わることが好きで、初対面でも親しくなれるということは、企業に対してチームプレーヤーとしての価値をしっかりアピールすることにつながります。
ただし人と話すのが好きというだけでは「協調性がある」とまでは言い切れず、コミュニケーションスキルを自分の強みとするには、少し説得力に欠けてしまいます。
そこで、過去の経験や学内における活動などを振り返り、人とのつながりを築いてきた事例をいくつかピックアップしておきましょう。
それは、サークル活動においてリーダーシップを発揮したということでもいいですし、学外におけるボランティア活動やアルバイトの経験でもいいでしょう。
その中で自らの性格をどのように活かしてきたのか、成長できたかを自己分析を通じながら把握しておくことが重要です。
自己PRの作成方法に悩んでいる人は、こちらの記事もチェックしてみてください。
2.文章構成を考える
具体的なエピソードがしっかり明確になったら、次は伝えたいメッセージを上手に組み立てなければなりません。
具体的な事例を取り上げることで説得力をもたせられるため、どのような場面において円滑なコミュニケーションを図ってきたのか、はっきり述べましょう。
たとえば、サークル活動において強みを発揮して、グループ全体のモチベーションを高めた経験などを相手にわかりやすくまとめましょう。
ただしアピールしたい思いが強すぎて、長くなってしまっては逆効果になる場合もあり、できるだけ短くシンプルに仕上げなければなりません。
さらに、相手がその状況を具体的にイメージしやすいように、興味を引くような魅力的なフックのようなものを加えておくと有効です。
自己PRの構成をより詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
3.実際に書いてみる
どのようなエピソードによって、強みをアピールするのかが定まったら、いよいよ文章を作って仕上げていきましょう。
その際にあらかじめ注意しておきたいのは、できるだけ自然な表現を心がけることです。
いくら大切な選考の場であるとはいえ、堅苦しすぎる表現では、読み手に魅力が伝わりにくくなってしまいます。
あるいは大げさな言い回しにすることで、かえって不信感を抱かれかねず、あくまでもわかりやすい言葉を選ぶように意識しましょう。
自分の個性や魅力を正直にそのまま伝えることで、場合によっては読み手に親近感を与えられます。
そのためにも伝えたいことは具体的に述べるようにして、抽象的な主張で説得力が薄くならないように気をつけてください。
4.添削をする
具体的な事例を踏まえてしっかりアピールできる内容に仕上がったと思っても、一通り完成させた後に手直しすると、より魅力的な文章に仕上がります。
できれば文章を書き終えたら、1日~数日くらい間をおいて、頭の中をクリアにしたうえであらためて客観的に読んでみるとよいでしょう。
そうすることで、表現として改善すべき点や、エピソードをより具体的に表すように補足すべき部分などに気づけます。
ただし自分について書かれているものを、自身で客観的に見るのは難しい場合もあり、可能であれば家族や先輩にフィードバックを仰ぐといいかもしれません。
他者から見た印象を知ることで、さらに改善点が見えてくることもあるため、念のため添削してくれるサービスを利用すると安心です。
自己PRを添削してくれるサービスについては、こちらの記事をご確認ください。
1.エピソードを用意
2.文章構成を考える
3.実際に書いてみる
4.添削をする
【目標達成力を自己PR】自己PRのポイント
目標達成力をアピールするためには、以下のポイントを意識しましょう。
ポイントを意識した自己PRを作成することで、企業から好印象を獲得することができます。
目標達成力を上手にアピールして内定に一歩近づきましょう。
- 企業の求める人物像を押さえる
- 結果ではなく過程に焦点を当てる
- 挫折を乗り越えた経験は評価されやすい
- 入社後の具体的なビジョンを示す
- 数字を使う
- ただの自慢にならないようにする
- 当たり前のことをアピールしない
企業の求める人物像を押さえる
あなたの強みである目標達成力のアピールが、企業の求める人物像にマッチするかを確認しましょう。
企業の求める人物像とあなたの強みが合わない場合、あまり評価されない可能性があります。
企業とのマッチ度を図るには、企業の行う事業やビジョン・ミッションを確認するといいです。
また、強みそのもののアピールが効果的だとしても、エピソードやアピールする点が企業とマッチしているかも考慮する必要があります。
企業に響くアピールかどうかを十分に考慮し、自己PRを作成しましょう。
結果ではなく過程に焦点を当てる
自己PRのエピソードは、成果よりも地道に努力した過程の方が重要です。
なぜなら、企業は再現性を求めているからです。
そのため、たまたま結果を残せたというのではアピールになりません。
入社後も同様に結果や成果を残せるかがポイントなのです。
企業の求める人物像を押さえる
結果ではなく過程に焦点を当てる
なぜその目標を設定したのか伝える
なぜその目標を設定したのかについて伝えるのも、目標達成力を自己PRで伝える際に重要なポイントの1つであると言えます。
自分で設定した目標を達成したことを話す場合、まずその目標を設定しようと思った理由について話す必要があります。
自分から目標を掲げるということは何かしらモチベーションがあってのことです。
モチベーションの源泉を伝えることで、面接官の中でのあなたの人物像がより明らかになり、長く一緒に働いていける人物であるかどうか判断する材料の1つとなります。
なぜ頑張れたのか伝える
なぜ頑張れたのかを伝えるのも、目標達成力をアピールする際に欠かせないポイントの1つです。
人それぞれ目標に向けて努力できる理由は異なりますが、その理由が企業に合っているものである場合、将来的に活躍できる、そして長く働いてくれる人物であるとみなされる可能性があります。
「誰にも負けたくなかったから」「人のために頑張ろうと思ったから」「諦めたくないから」といった理由は人それぞれでしょうが、頑張れた理由を話すことで他の就活生と差別化できます。
自分のモチベーションの理由を、可能な限り企業のビジョンや社風などと合っている言い方で説明しましょう。
挫折を乗り越えた経験は評価されやすい
少し難しい課題に対して努力した経験や、挫折を乗り越えた経験をアピールすることで、同時に「主体性」や「努力できる人材」というアピールができます。
自分の実力より少し努力しないと達成できないような目標に向かって、どのように工夫したのかをきちんと伝えることが大切です。
入社後の具体的なビジョンを示す
自己PRでは、自分の強みを伝えることで終わらず、入社後にどう活かすかまでを伝える必要があります。
そのため、入社後にどう活躍できるかを示すことが重要です。
また、入社後のビジョンを示す際は、「具体的」で「実現可能」なものである必要があります。
企業理解や職種理解を深め、具体的に業務にどう活かせそうか、キャリアアップにどう活かせそうかを考えてみましょう。
数字を使う
数字を使うのも、自己PRにおいて重要なポイントの1つです。
目標やその成果を数字で話すことでさらに話に具体性を持たせられます。
例えば、TOEICの話をするならば「〇〇点から△△点にアップ」、アルバイトにおける売上の話をするならば「前年比〇〇%」など、数値を用いることでどれくらいの成果を出したかを分かりやすく伝えられます。
企業の採用担当者はあなたにとって初対面の相手であるため、なるべく、曖昧な言い方をするのではなく、定量的で分かりやすい説明を用いることが重要です。
ただの自慢にならないようにする
自己PRは、就活生の強みを伝える・就活生を採用するメリットがあることを示すチャンスとなる設問です。
そのため、目標が達成できたこと自体を過度にアピールしないよう気をつけましょう。
伝えたいのは「高い目標を達成できた」という成果ではありません。
自分が目標に向かって努力できる人間であること・目標を達成するために計画的に行動できる人間であることを示すほうがずっと良いアピールになります。
特に部活の成績・アルバイトの売り上げなどはどうしても数字が強調されがちなので気をつけましょう。
当たり前のことをアピールしない
もう1点気をつけたいのが、目標達成力のエピソードで持ち出した目標が「当たり前」と思われないかです。
低すぎる目標・全員が達成するよう求められている目標を達成できたとアピールしても、あまり意味がありません。
具体的には「大学の授業で単位を落とさなかった」「アルバイトで皆勤を達成した」といった内容です。
ビジネスにおいても、与えられた仕事を確実にこなす・毎日出社するのはできて当然であり、そもそも評価対象になりません。
目標達成力をアピールするのなら
「必修以外の単位にも意欲的に取り組みすべての単位で優以上を取れるように頑張ってきた」
「アルバイトを通じ〇〇に興味をもち、資格取得を目指すようになった」などの主体性がアピールできる内容にしましょう。
粘り強い
計画性がある
分析力がある
主体性がある
成長意欲が高い
継続力がある
【目標達成力を自己PR】強みを言い換えてアピールしよう
目標達成力は、人によって捉え方が異なる抽象的な概念です。
例えば、「試行錯誤を繰り返し、柔軟にアプローチを変えて目標を達成する人」もいれば、「コツコツと努力を積み重ね、着実に目標を達成する人」もいます。
自分の強みを具体的かつオリジナリティのある表現で伝えることで、採用担当者の心に残る印象的な自己PRになるでしょう。
強みを言い換える際は、自分の経験に基づいた具体例を交えながら、その強みがどのように目標達成に貢献してきたかを明確に伝えることが重要です。
また、その強みが業務へどのように活かせるかを示すことで、採用担当者にとってより魅力的な候補者として映ることができるでしょう。
- 粘り強い
- 計画性がある
- 分析力がある
- 主体性がある
- 成長意欲が高い
- 継続力がある
粘り強い
目標達成の過程では、困難や壁にぶつかることもあるでしょう。
そんな時、めげずに試行錯誤を重ね、最終的に目標を達成できた経験がある人は、「粘り強い」という強みを「困難にめげずに努力できる」「失敗から学び、成長できる」などの表現で言い換えてアピールすることをおすすめします。
粘り強さは、目標達成だけでなく、日々の業務においても重要な資質であり、困難な状況下でも諦めずに取り組める人材は、企業にとって大きな戦力となります。
次の記事では、企業が自己PRを聞く理由から、粘り強さがなぜアピールできるのか、粘り強さの言い換え表現を紹介しています。
諦めない性格を自己PRするときのポイントはこちらを読んでみてくださいね。
計画性がある
目標を期限内に達成するには、綿密な計画を立てることが不可欠です。
「計画性がある」という強みは、「ゴールから逆算して行動できる」「優先順位を適切に設定できる」などの表現で言い換えることで、より具体的にアピールできるでしょう。
自分が立てた計画によって目標を達成できた経験を具体例として挙げ、どのように計画を立て、実行したのかを説明することで、計画性の高さを効果的にアピールしましょう。
計画性をアピールしたい学生はこちらの記事も読んでおきましょう。
分析力がある
適切な目標を設定するには、現状を正確に分析する力が欠かせません。
「分析力がある」という強みは、「物事を客観的に捉えられる」「観察力に優れている」などの表現で言い換えることで、より具体的にアピールできます。
また、「データに基づいて意思決定できる」という表現も、分析力の高さを示す言い換えとして効果的でしょう。
分析力は、問題解決や戦略立案において重要な役割を果たします。
自分の分析力を具体的な事例と共にアピールすることで、採用担当者に自分の強みを印象付けることができるでしょう。
こちらの記事では自己PRで分析力をアピールする際のポイントや注意点、例文などについて解説しています。
就活で自己PRに「観察力」をアピールしたい学生はこちらも読んでおきましょう。
主体性がある
目標を自ら設定し、その達成に向けて自発的に行動できる人は、主体性があると言えます。
企業は、物事を自分ごととして捉え、積極的に行動できる人材を求めています。
「主体性がある」という強みは、「自ら考え、行動できる」「自発的に問題解決に取り組める」などの表現でも言い換えられます。
主体性は、リーダーシップや自律性にも関連する重要な資質であり、企業によっては求める人物像に必要な要素として挙げている会社もあります。
自己PRで主体性をアピールしたい人は次の記事も参考にしてください。
主体性は「積極性」とも言い換えられます。
こちらも合わせて読んでみてくださいね。
成長意欲が高い
目標を達成したら、さらに高い目標を設定し、それを繰り返している人は、成長意欲が高いと言えます。
日々努力を重ね、自らのスキルを磨き、自己成長できる人材は企業でも評価されるでしょう。
「成長意欲が高い」という強みは、「向上心がある」「自己研鑽を怠らない」などの表現でも言い換えられます。
どのように高い目標を設定し、努力を重ねたのかを説明することで、成長意欲の高さを印象的にアピールできます。
成長意欲をアピールしたい人は次の記事も参考になるはずです。
チャレンジ精神を重視する会社は多いもの。
アピールの内容は次の記事のを参考に考えましょう。
「努力を惜しまない」という表現でアピールしたい学生はこちらを読んでおきましょう。
継続力がある
目標達成には、継続的な行動と努力が不可欠です。
「継続力がある」という強みは、「モチベーションを維持できる」「最初に決めたことを最後までやり遂げられる」などの表現で言い換えられます。
継続力は、長期的な目標達成や習慣化において重要な役割を果たします。
継続力の高さを具体的な経験と共にアピールすることで、採用担当者に自分の忍耐力を示すことができるでしょう。
継続力の高さを自己PRに活かしたい人は次の記事も参考にしてみてください。
同様に、忍耐力の高さを自己PRに活かしたい人は次の記事も参考にしてみてください。
【目標達成力を自己PR】自己PRの構成
次に、就職活動で自己PRを伝える際の文章構成について解説します。
これから説明する文章構成は、自己PRの内容を目標達成力とする場合以外にも幅広く使えます。
志望動機やガクチカでも、同じ文章構成が有効なので、ぜひマスターしておきましょう。
履歴書・エントリーシートの書き言葉だけでなく、面接での口頭説明でもこの構成を使うのがおすすめです。
論理的で簡潔な説明ができると、思考力・日本語力が高いことのアピールにもなります。
自己PRの内容をぼやけさせないためにも、論理的な文章構成は大切です。
- 結論
- 理由
- 入社後どのように活かすか
- 結論
結論
まず最初に、「私の強みは目標達成力です」とはっきり結論を述べましょう。
結論を最初に述べることで、企業に自分の主張を印象付けることができます
結論を最初に示さずにだらだらと説明を述べてしまうと、どこが要点なのかわかりにくく、印象に残りにくい文章になってしまいます。
特にエントリーシートは、文章の読みやすさや理解しやすさが重要です。
少し見ただけで何をアピールしたいかわかる文章であれば、しっかりと文章を読んでもらえることができ、さらに企業の印象に残ることができるでしょう。
エピソード
次に、強みを発揮した具体的なエピソードを続けます。
例えば、「アルバイトで非常に困難な目標を達成し社長から褒めてもらえた」「TOEICで高い目標を掲げて勉強に取り組み、留学につなげた」といったものが挙げられます。
具体的でわかりやすく、説得力のあるエピソードを伝えることで、企業に好印象を与えられるでしょう。
具体的には「どうしてその目標に対して取り組もうと思ったのか」「目標達成のためにどんなことを努力したか」「目標達成後に何を学べたか・どのように成長できたか」なども盛り込みましょう。
また、エピソードに説得力をもたせるには、具体的な数字などをあげるのも効果的です。
入社後どのように活かすか
最後に、その強みを入社後どのように活かすのかを伝えましょう。
具体的には「入社後も企業や部署の目標を強く意識し、自分の職掌以外にも積極的に携われる社員になりたい」などの例が挙げられます。
自己PRでは強みを伝えるだけで終わらず、入社後にどう活躍できるかというビジョンまで示すことが重要です。
企業に「一緒に仕事をしてみたい」「ぜひ後輩・部下になってもらいたい」と思ってもらえるようアピールしましょう。
結論
理由
入社後どのように 活かすか
結論
【目標達成力を自己PR】例文5選
最後に、目標達成力を自己PRで説明する際の例文を2つ紹介します。
1つはサークル経験で目標に向かって取り組んできた例文で、もう1つは受験勉強で高い目標を設定した例文です。
どちらの文章でも、結論を最初に述べ、そのあとで理由・エピソードを紹介していく文章構成にのっとっています。
違うエピソードで自己PRをする方も、この文章構成をなぞるのがおすすめです。
これから履歴書やエントリーシートで自己PRを記入する方は、ぜひ参考になさってください。
例文1:サークル
私が一番自己アピールできるのは、目標達成力です。
私は大学に入学してから軽音サークルに入り、はじめてギターに触れました。
そのときに立てた目標は「半年で自分の好きな曲を弾けるようになり、発表会で先輩たちと遜色ない演奏ができるようになる」ことです。
授業やアルバイトの時間を縫って、毎日2時間練習する時間を確保できるようスケジューリングしました。
苦手な部分は、積極的に先輩の指導を仰ぐようにも心がけた結果、初心者の中で一番上達が早く、半年後には好きな曲で先輩とセッションする目標を達成できたのです。
簡単な曲からでも、毎日目標を立てて取り組めば大きな力になることが学べました。
社会人となってからも、目標達成力を常に意識し自分の成長を日々感じられる社員となることで、貴社に貢献したいです。
例文2:受験
私がもっともアピールしたいのは、目標達成力の高さです。
私は受験勉強を始めたとき、偏差値が32しかありませんでした。
しかし希望する大学は偏差値が58で、そのままでは絶対合格できません。
そこで、ギャップを埋めるために受験科目を絞るところから勉強をスタートしました。
先生に勉強方法をたずねながら自分なりのスタイルを確保し、学校のない土日は1日12時間以上勉強することをノルマとしたことで、今の大学に合格しています。
単調な勉強が続き精神的につらい時期は、大学に入った先輩たちのインタビューなどを読み、励みとしました。
貴社に入社できたときも、自分の現状に満足せず常に高い目標に向かって努力し続けられる自分でありたいです。
受験勉強で発揮してきた目標達成力をいかんなく発揮し、貴社で一番の努力家であるという評価を得られるよう努めます。
例文3:ゼミ
私はゼミ活動におけるグループ研究を通じて、目標に向かって合理的に進める計画性を磨いてきました。
計画をあらかじめ綿密に立てて、実行力をもって実践した結果として、目標を達成できたのです。
最初に計画を立てる際には、スケジュールやタスクの分担を考慮したうえで、メンバーの意見を取り入れつつ、全員にわかりやすい説明を心がけました。
計画が整ったうえでいよいよ実行に移すわけですが、私はとくに進捗を管理することを心がけました。
実行する過程においては、メンバーが体調不良で離脱するなど困難な状況もありましたが、適切な役割分担を講じることで、支障をきたすことなく目標達成に向けて推進できたのです。
そこで培ってきた計画性と実行力は、私が将来の仕事においても貢献できると確信しています。
例文4:アルバイト
私は、アルバイトの売り上げ目標に向けて積極的に取り組み、社員さんと協力して売り上げを上げる施策を考えて目標を達成しました。
そこで重視したのはチームとしての一体感で、みんなで意見を出し合いながら、売り上げ向上のアイデアを共有することです。
私自身のアイデアも提案し、コミュニケーションを大切にしながら、具体的で効果的な施策を策定しました。
実行段階では自ら率先して行動し、社員さんと協力しながら売り上げ向上のための効果的な販促活動を行いました。
チーム全体で協力し合い努力を惜しまずに取り組んだ結果、売り上げ目標を見事に達成できたのです。
この経験を通じて、目標達成には計画性と実行力が不可欠であると学びました。
私のこの価値観は、将来においても組織の目標達成に貢献するために役立つと考えています。
例文5:部活
私は、部活動において県大会出場という目標を掲げ、自分から積極的に提案や改善を重ねることで目標を達成しました。
最初の段階では、目標達成に向けての具体的な計画が不足していたため、私は練習メニューの改善や戦術の見直しを提案しました。
より効果的な準備を行うことをチームに働きかけて、提案が実行されるうちにチームの士気が高まり、目標達成への意欲が高まったことを覚えています。
当初は市でベスト4入りが難しい状況ではありましたが、全員が一丸となって目標に向かって努力したところ、最終年に県大会出場を果たしました。
この経験を通じて、目標を達成するには計画性とリーダーシップが不可欠であることを学びました。
私のこの能力は、将来にわたって活かせると自信をもっています。
【目標達成力を自己PR】作成後は見直そう
目標達成力をアピールするには、具体的なエピソードを取り上げながら、どのような目標を設定して、どのように実行したのかを説明しなければなりません。
抽象的な表現では、なかなか伝わりにくいこともあり、具体例を交えるようにすると説得力をもたせられます。
さらに、困難を乗り越えた過程を強調することや、個人の努力だけではなくチームワークやリーダーシップ力を示すことも重要です。
そのほか文章を魅力的に仕上げるために注意すべきこと、添削する際に意識しておきたいことを確認しておきましょう。
- 第3者視点で見てもらうこと
- 最もおすすめなのはエージェント
第3者視点で見てもらうこと
自分自身のことを客観的に評価するのは難しいため、信頼できる友人や家族など、親身になってアドバイスしてくれる人を選んで見てもらうとよいでしょう。
そうすると、客観的な視点から評価してもらえるだけでなく、自分では気づかなかった長所や強みを発見できるきっかけになるかもしれません。
具体的なフィードバックを受けることで、改善すべき点に気づくこともあるでしょうし、相手にわかりやすく魅力を伝える内容になっているかをあらためて確認できます。
自己PRは、就活や転職において重要な項目であり、自分の魅力をアピールするための大切な機会です。
自分自身では気づかなかった視点を取り入れて、企業へのアピール力が高い魅力的な自己PRを完成させるよう心がけましょう。
最もおすすめなのはエージェント
自己PRでは、自分の得意分野や経験を明確に示すのが重要です。
自分のスキルや、これまでに取り組んできたことの成果を具体的に挙げて、自信をもって伝えましょう。
さらに、自己分析の結果を反映させることも大切であり、自分自身に対する客観的な評価を盛り込むと説得力が増します。
そこで第3者の視点がどうしても必要になるのですが、とくに心強いのは就活生のためのサービスを利用することです。
各大学にあるキャリアセンターでも有効なアドバイスがもらえますが、より企業目線でのサポートが充実しているのが就活エージェントです。
就活に特化した専門的な知識やノウハウをもつ就活エージェントであれば、企業側のニーズや要望に精通しているため、より具体的なアドバイスがもらえます。
就活エージェントの詳細は、こちらの記事からご確認ください。
【目標達成力を自己PR】 まとめ
売り上げ・契約件数などの目標を掲げてビジネスをする以上、企業で働く方は、目標に向かって努力することを必ず求められます。
そこで目標達成力をアピール材料にして就職活動を展開することは、自分が目標に我慢強く取り組める人間であることを示すことになるでしょう。
目標達成力は、志望度の高さ・入社後の仕事に対する熱意とも相性の良いアピール材料です。
求める人物像に「会社を好きであること」や情熱などがあげられている企業を志望する場合、特に良いアピールになり得ます。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート