真面目という長所を就活でアピールするときは、具体的な言い回しやアピール方法に悩むものです。
「そもそも真面目さを長所としてアピールするのはあり?」という不安や疑問を抱く学生は多いでしょう。
真面目さは長所としてアピールする人が多いため、より効果的なアピールを考える際は、言い換え表現も学びたいところです。
そこで今回は、長所で真面目さをアピールをするときのポイントを解説していきます。
例文やおすすめの言い換え表現もチェックしたうえで、効果的なアピールにつなげていきましょう。
- 真面目さは長所としてアピールできるか
- 企業から真面目な人のイメージ
- 真面目さを長所としてアピールするときの言い換え表現
- 真面目さを長所としてアピールするポイント
- 真面目さを長所としてアピールするときの注意点
- 真面目さをアピールする長所の例文
- 真面目さを長所としてアピールして良いのか迷っている人
- 真面目さを長所としてアピールしたいが効果的な表現がわからない人
- 真面目さを長所としてアピールする際に例文を参考にしたい人
目次[目次を全て表示する]
【長所:真面目】真面目さは長所としてアピールできる?
真面目さは長所としてアピールできるポイントなのでしょうか?
「真面目」と聞くと基本的にいい印象を受けますよね。
真面目さを長所としてアピールすることは可能です。
但し、真面目な人柄をアピールするには伝え方に注意が必要です。
真面目という単語自体の汎用性が高く、広く抽象的な印象になってしまいます。
真面目さを長所としてアピールする際には自分の意図通りに伝えられるように具体的に説明することを心がけましょう。
真面目さをアピールする学生は多い
長所として真面目さをアピールする学生は少なくありません。
そのため、真面目さを有効にアピールして他の学生と差をつけるには工夫することが必要なのです。
真面目さを長所としてアピールしたい際は自分らしさを意識しましょう。
自分らしい長所の作成方法やポイントは以降本記事で説明しています。
参考にしてみてください。
【長所:真面目】真面目な人の特徴とは
長所で真面目さをアピールする際は、事前に真面目な人の特徴をよく理解しておくことが大切です。
真面目な人とはどのような人のことをいうのか、一般的な特徴を整理しておけば、その特徴に基づいたアピールができるでしょう。
「そもそも本当に自分は真面目な性格なのか」と悩んだときも、自分に当てはまるかどうかの判断ポイントになります。
真面目な人の特徴は、以下の4つが挙げられます。
責任感がある
正義感がある
成長スピードが速い
努力家である
なお、真面目な性格は以上のような言い回しにも変換できるため、必要に応じて言い換えも考えてみましょう。
では、一つひとつを詳しく見ていきます。
責任感がある
真面目な人には責任感があり、自分の一つひとつの行動や発言と、常に真剣に向き合います。
だからこそ軽はずみな行動や発言はせず、責任が伴うからこそ慎重に動くことができる点が特徴です。
そのため、普段の取り組みは「自分事」としてしっかり受け止め、真面目に取り組んでいくことができます。
「自分の意思で始めたこと」という意識も強いので、真面目な人は責任感の強さから、簡単に物事を投げ出さないことも大きな特徴といえるでしょう。
したがって、実行力ややり遂げる力も高く、「この人なら何とかしてくれるだろう」という安心感や信頼を周りから勝ち取りやすい傾向です。
そんな周りの信頼や期待に応えようとして積極的に行動する部分もあるため、その分、結果を出して仕事では出世しやすいことも特徴といえます。
正義感がある
真面目な人には、強い正義感があることも大きな特徴になります。
正義感が強い人は、自分に厳しく、清く正しく過ごすことを大事にしています。
そのため、不正やルール違反などを嫌い、もちろん自らそういった過ちを犯すことはありません。
だからこそ模範的な行動が多く、周りから信頼されやすいといえるでしょう。
「この人は何があっても信頼を裏切らないだろう」という信頼も生まれやすいので、リーダーなどの模範的ポジションも任されやすい傾向です。
正義感が強ければ、たとえば業務を雑にこなすなどの行為も許せないため、一つひとつの仕事も的確かつ丁寧といえます。
周りからはいわゆる「堅物」のような扱われ方をすることも多いですが、だからこそ積極的に頼ってもらえることも確かです。
成長スピードが速い
真面目な人は、人一倍成長スピードが速い傾向にあります。
なぜなら、その真面目な性格から一つひとつのことに手を抜かず取り組むので、ほかの人に比べて技術の上達が早いことが多いからです。
また、一つひとつの物事と真面目に向き合ってたくさんのことを考えるからこそ、経験から学びを得やすいともいえます。
空き時間などを活用し、復習することで能力を積極的に高めようとする人も多いでしょう。
そのため、真面目な人はその成長スピードの速さから、いち早く現場で活躍できる社員になれる傾向にあります。
よって、出世もしやすく、さらなる成長を期待されることで大きなプロジェクトを任せてもらえることも増えていくでしょう。
自分の成長に対して、積極的に喜びややりがいを感じられる人も多いはずです。
努力家である
真面目な人は、努力家であるともいえます。
性格が真面目だからこそ労力を必要以上にカットしようとせず、コツコツと努力を継続することを欠かさないのです。
努力家であれば、これまでも努力によって乗り越えてきた経験があるはずなので、そういった成功体験から努力が重要であることを信じ抜ける強さもあるでしょう。
また、努力家な人は常に技術を磨いたり課題をクリアしたりするために努力を欠かさないため、難しいことにも積極的にチャレンジできます。
また、コツコツ努力を続けられる人には、継続力やちょっとしたことでは折れない意志の強さなどもあります。
一つのことを納得いくまで続けられるため、その分、スキルを確実に身につけていけることが特徴です。
【長所:真面目】真面目は長所であり、短所でもある
真面目な性格は、度が過ぎてしまうと長所ではなく短所として捉えられてしまうことがあるので注意しなければいけません。
真面目な人は信頼が厚く誰からでも信頼されることがある一方で融通が利かず状況によっては、面倒くさい人だと思われてしまうことも少なくないでしょう。
真面目すぎる性格の人の場合、誰よりも努力し頑張っていてもうまく仕事ができないという経験をした方も多くいるのではないでしょうか。
完璧主義者であるがゆえに些細なことで気になってしまうのも短所になってしまい、効率よく仕事をこなすことができないという方もいます。
また、人に頼ることが苦手なので、周囲に素直に助けを求めることができず、上司や同僚から頑固な人だと思われてしまうことも少なくないようです。
融通が利かない
人によって考え方には違いがありますが、真面目すぎる人は一定の型にはめ込んでしまう傾向にあり、融通が利かないなど周囲にマイナスなイメージを持たれてしまうこともあります。
また、完璧に仕事をしなければいけないと強く思いすぎてしまうあまり、仕事のペースが遅くなってしまうことや臨機応変に対応できないことも多いでしょう。
真面目さゆえに責任感があり、どんなことでも完璧にこなそうと頑張りますが、どんな状況でもやり方を変えない強い意志が融通が利かない人だと誤解されてしまうこともあり悩みになってしまっている人もいます。
仕事をしていくうえで真面目で誠実な性格は信頼度も高く好印象ですが、時と場合に合わせてうまく対応する技術も身に付けなければいけません。
頑固
真面目な人は、なんでも自分一人で解決しようと考えている人が多いです。
これは責任感から生まれる真面目な人だからこその考え方ですが、他人に頼らずに自分一人で物事を成し遂げようと思ってしまう性格は頑固者と捉えられてしまうこともあります。
真面目な性格は決して悪いことではありません。
しかし、真面目さが度を超してしまうと短所になり、周囲との人間関係で問題を抱えてしまうこともあるため注意が必要です。
円滑に仕事を進められる人物であるということを就職面接でアピールするためには、真面目であるということが長所として捉えられもらえるようにベストな方法で面接官に伝えることもポイントです。
積極性がない
真面目さが長所の人は、良くも悪くも一つひとつの行動に慎重さが目立ちます。
そのため真面目な人は、リスクに対して大胆な行動が取れず、状況によっては「積極性がない」と評価されてしまう場合があります。
特に、リスクを恐れて慎重に行動しすぎるせいで責任や裁量の大きいタスクを避けてしまっている人や、率先して行動することが苦手な人などは積極性が足りないと思われがちです。
そのため、真面目な性格ゆえに慎重に行動してきたエピソードを伝える際は、消極的な部分が伝わらないように注意する必要があります。
面接では、積極性に欠けることをうまくカバーできるエピソードを話すと良いでしょう。
積極性や主体性は、働くうえで多くの企業から求められる重要な性質なので、「基本的な社会人スキルが低い」と思われないようにくれぐれも注意してください。
完璧主義
真面目な人は、完璧主義的な側面を持っていることも少なくありません。
完璧主義だと細部まで突き詰めて行動したがるため、ときには、周りの人を置き去りにしてしまう傾向があります。
細かいところまでこだわって完成度・品質を高める姿勢は重要ですが、そのせいで人間関係や周りとの調和に支障が出てしまうのでは元も子もないでしょう。
「真面目すぎて完璧主義なところがあり、周りとの間で協調性を発揮できない」という印象を持たれては、長所としてアピールする意味はありません。
そのため、独りよがりな完璧主義であると思われないようにするには、周りの意見も柔軟に聞き入れる姿勢なども積極的にアピールすべきです。
エピソードで長所の詳細を伝える際は、周りとしっかり調和しながら物事の完成度を高めている様子をアピールすると良いでしょう。
【長所:真面目】面接でアピールできる真面目の言い換え表現
長所として真面目なところをアピールしたいときは、真面目以外に、別の言い換え表現も模索してみましょう。
真面目という長所は、そのまま伝えるとやや抽象的で具体性に欠ける印象があります。
伝え方次第では、「いまいち長所が伝わってこない…」という評価につながることもあり得るでしょう。
真面目の言い換え表現には、例として以下のパターンがあります。
- 責任感が強い
- 素直
- 継続力がある
- 計画性がある
- 危機管理能力がある
上記の表現なら、どこで真面目さが発揮されているのかわかるため、より具体的なアピールが可能になります。
では、それぞれの言い換え表現について詳しく解説します。
責任感が強い
真面目な人は、与えられた仕事を丁寧にこなし、最後までやり遂げます。
途中で投げ出したり雑に済ませたりする無責任なことはせず、自分の役目ややるべきことを全うします。
実際に社会に出れば、学生のときとは比べ物にならないくらい責任感を求められる場面は増えるものです。
そのため責任感のある人は高い評価を受けやすいといえるでしょう。
入社後は与えられた業務に真面目に取り組んでくれそう、という良いイメージにつながるはずです。
真面目に一つひとつの仕事に励むからこそ、成長スピードが早いことにも期待できるでしょう。
責任感が強ければ、積極的に周りをまとめるリーダー的ポジションも任せてもらえます。
なお、責任感の強さを長所としてアピールしたいときは、面接・ES対策として以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
素直
真面目な人は、人一倍素直な性格の持ち主であることが多いです。
先輩や上司などの目上の人から言われたことにしっかりと従い、指示通りのことを正しくこなしていきます。
周りの人からアドバイスを受ければ、そこからスムーズに吸収していくこともできるでしょう。
素直な人は成長が早く、周りの人の良い部分を吸収することで、積極的に活躍していける人材になれるのが特徴です。
企業は新卒採用の際、多くの場合は即戦力として期待することはなく、将来的に活躍できる優秀な人材になってもらうために一から育てることを前提としています。
そういった意味でも、新卒社員が素直さを持っていることは重要なポイントといえます。
自分の意見を優先するばかりでは成長にはつながりにくく、周りともすぐに衝突してしまいます。
素直さを長所としてアピールする場合は、以下の記事をぜひチェックしてみてください。
継続力がある
真面目な人は、継続力が高い傾向にあります。
性格が真面目だからこそ、一度決めたことを投げ出したり曲げたりすることは、本人のポリシーに反するからです。
そのため真面目な人は、一つのことを達成するまで、一途に取り組むのが特徴です。
実際に性格が真面目だと自覚している人は、これまでに部活や習い事、趣味などを長く続けていることが多いでしょう。
もちろん続ける際も、練習や勉強には真面目に取り組むため、しっかり技術を身につけていることが多いといえます。
社会人になれば、長い期間、一つの仕事に集中的に取り組んでいかなければなりません。
継続力は社会人の基礎力として重要なため、就活でも高評価につながるでしょう。
長所として継続力をアピールしたい人は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
計画性がある
真面目な人は、物事に取り組む際にしっかりと計画を立てて臨むことが多いです。
そのため普段から計画性のある行動が多く、逆に行き当たりばったりの行動や考えを嫌います。
真面目な人はミスや失敗を人一倍恐れるため、それを防ぐための事前準備が物事一つひとつに対するプランニングということです。
スケジュール管理を徹底して行動するため、実際に学生時代から、課題などの提出期限は厳守してきたはずです。
仕事をする際に、納期や約束を守ることは必要不可欠となります。
そのため計画的に行動でき、約束をきっちり守れる人は、信頼を獲得しやすいのが特徴です。
納期厳守のクライアントワークが中心となる職場では、特に高評価につながるでしょう。
これまでどのように計画的に行動して結果を出してきたのかアピールすれば、好印象を獲得できます。
危機管理能力がある
真面目な人には、危機管理能力も備わっています。
計画的に行動できることが真面目な人の強みですが、それは危機管理能力が人一倍高いからなのです。
真面目な人は想定できる問題・リスクを先に考え、それを未然に防ぐための行動計画を立てます。
「〇〇かもしれない」と常に慎重にリスクを想定しながら動くため、予期せぬトラブルを除けば、些細なミス・失敗は防げるでしょう。
社会に出れば機密情報を扱ったり、ときには人命に関わるような危険な作業をしたりすることもあります。
そんな中で重宝されるのはあらゆるミスを想定して慎重に動ける危機管理能力なので、その真面目さゆえの危機管理能力の高さは、良い評価を受けるでしょう。
なお、慎重さを長所としてアピールするなら、以下の記事を見てみてください。
【長所:真面目】 長所の真面目を話す際のポイント
真面目な性格を長所として伝える際は、アピールにおける重要なポイントをいくつか押さえておく必要があります。
具体的なポイントは以下のとおりです。
- 真面目な性格を言い換える
- なぜ真面目な性格を長所と思うの説明する
- 企業に貢献する意志を伝える
- 企業が求める人材を確認する
次項からは、4つのポイントをさらに具体的に見ていきます。
真面目な性格を言い換える
就活で長所を伝える際に、真面目な性格をそのまま伝えるのは間違いではありませんが、できれば別の伝え方・言い換え表現を模索したいところです。
真面目さを長所としてアピールする就活生は多いため、はっきり言ってありきたりな印象があるからです。
何人もの学生を相手にする採用担当者にとっては、正直面白味に欠けるアピールになってしまうため、印象に残りにくくなる傾向があります。
真面目と一口に言っても、人によってどのような場面でその真面目さが発揮されるのかは異なります。
継続力があるのか、責任感が強いのか、それとも素直な性格なのか…あなたのいう「真面目」とはどのような長所なのか、よりさらに深く掘り下げたアピールをすると良いでしょう。
真面目な自分の性格を振り返り、具体的にどう真面目な性格なのか整理してみてください。
その際は、今回紹介してきた言い換え表現を積極的にチェックしてみましょう。
なぜ真面目な性格を長所と思うの説明する
就活で真面目な性格を長所としてアピールする際は、なぜ真面目さが長所だと感じているのか、背景・根拠を具体的に述べましょう。
自分自身の思う長所は、自己分析すればさまざまなことが挙げられますが、その中でも真面目さを長所としてアピールしたことには何らかの理由があるはずです。
真面目な性格を長所と思う理由・根拠については、普段の生活の中でその真面目さが活かされたエピソードがあるはずです。
真面目な性格だからこそ一つのことを続けてこれたこと、真面目な性格を活かして問題を解決したことなどが挙げられます。
エピソードは、アピールに説得力を持たせるためにも、具体的に伝えることが重要です。
どのような場面で真面目な長所を発揮して、何がどう変わったのかなど、問題や結果の内容を詳しく伝えることで採用担当者に自分の良い部分を印象付けましょう。
どのような企業でも、採用担当者は具体的で説得力のあるアピールを求めています。
企業に貢献する意志を伝える
採用担当者は、単純にあなたの長所や性格の特徴を知りたがっているわけではありません。
大事なのはその長所を活かして、どのように仕事で活躍し、会社に貢献できるかというポイントです。
企業にとって最終的に重要なのは、積極的に貢献してくれる人材を採用することです。
そのため真面目な性格を長所としてアピールするときは、企業に貢献する意思を最後に伝えましょう。
真面目な部分が長所だからこそ何ができるのか、どう貢献したいのか、具体的なポイントを伝える必要があります。
貢献する意思を伝えれば、企業はあなたの活躍イメージをよりつかみやすくなります。
長所を活かして積極的に活躍してくれそう、こういう貢献度の高さに期待できる人を採用したい、と思ってもらえることが重要です。
企業が求める人材を確認する
長所のアピールは、最終的に企業の採用ニーズに適したものである必要があります。
採用ニーズにぴったり合っていれば、マッチ度が高いと判断され、高評価・内定獲得につながるでしょう。
しかし企業によって求める人物像は異なるため、採用担当者に刺さるアピールをするには、まず企業が求める人材について調べることが必要です。
たとえば「失敗を恐れずにチャレンジすること」を重視する企業なら、真面目で堅実な性格をアピールしても、採用ニーズに合致しているとはいえないでしょう。
真面目さを長所としてアピールするなら、たとえば「諦めずにやり遂げる姿勢」を重視する企業のほうがマッチしている可能性が高いです。
自分の志望先企業や業界の特徴を考え、アピールする長所がマッチするかどうかをよく精査しましょう。
【長所:真面目】真面目さを自分らしくアピールするために
真面目さを自分らしくアピールするにはどのようなことを意識すると良いのでしょうか。
ここでは企業の印象に残る自分らしい長所を作成するコツを3点お話します。
先述のポイントと合わせて参考にしてください。
真面目さの定義付けは明確に
冒頭でもお話した通り、真面目という言葉自体は抽象的で広義的です。
そのため、自分の中での真面目のイメージを明確に意識するようにしましょう。
具体的にどんなことを真面目と捉えるのか説明してください。
例えば、コツコツ計画的に物事をこなすこと、継続的に学びを続けること、予定や約束を堅実に守ること、などがあげられます。
真面目という言葉で言い表せる事象は多いですから、具体的に自分がどのような場面で真面目だと感じるのか考えてみてください。
真面目の定義が詳細に決まっていると長所を伝える際の軸や基盤がしっかりしているので企業にもアピールが伝わりやすくなります。
エピソードで自分の価値観や考え方を伝える
真面目な性格を活かしたエピソードを伝える知己は、併せて自分の価値観や考え方も都度アピールするように心がけましょう。
真面目な性格を長所としてアピールする学生は多いです。
そんな中、他の学生と差をつけるには当時の感情や考え方が大事になってきます。
自分が思ったことや感じたことは人それぞれ違います。
そのため自分がどのような考えでどんな行動を起こしたのかなど、自身の価値観を伝えられるように意識してみてください。
このポイントを意識して長所のアピールを作成すると自分の人柄が企業に伝わりやすくなります。
将来のビジョンに結び付ける
将来のビジョンとは入社後の目標のことを指します。
入社後に自分の真面目さを活かしてどのように企業に貢献していきたいかを伝えましょう。
真面目な人柄がどんなに素敵でも企業に入社後活かせなくては意味がありません。
自分がどのように働きたいかを自分から伝えることで企業は貴方に対してやる気のある印象を抱きます。
就活のゴールは内定ですが、内定をもらったら企業の一員として働くことになります。
自分が内定後のことまで考えていることをアピールしましょう。
【長所:真面目】長所で真面目さをアピールする際の注意点
真面目な長所をアピールする際、ただ「真面目」というワードだけで押し切るような自己PRだと、具体性に欠けてしまいます。
エピソードがないと相手にもあなたの真面目さは伝わりにくく、あなた自身を自己分析できていないと思われるかもしれません。
人物像を伝えるためにも、自己分析はおすすめです。
またエピソードを入れると言っても、それが真面目さとしての根拠として弱いのも、ぼんやりとした自己PRになってしまいます。
企業へどう貢献できるかも盛り込めていないと「この人は私たちの会社で何ができるのか、したいのか」と相手に伝わらないものになってしまうでしょう。
自分の真面目さがどんなことなのかを認識する
真面目と言っても、人それぞれ捉え方が違うはずです。
たとえば「時間や約束をきっちり守る」「何でも最後まで責任感を持ってやり遂げる」など、真面目のイメージにも色々とあります。
あなたの中でも、自分が思う真面目さとはどういうものか、しっかり認識することが必要です。
あなたが思う真面目さについて認識できていれば、自己PRを書くときや話すときに話の軸がブレません。
また、面接であなたの真面目さについて思いがけない質問が来たり、採用担当側と真面目さについての認識が違ったりしている場合もあります。
そんなときでも、あなたは自分自身の考えを述べられるはずです。
真面目さは短所になることもあることを理解する
真面目さは長所と捉えられやすいですが、必ずしも常に長所となるわけではありません。
一般的に真面目さとは「本気で嘘や冗談がない誠実なこと」とされます。
しかし、そのために融通が利かなかったり、言われたことだけをやったりする人と捉えられることもあるでしょう。
仕事をしていく上で、言われたことをきっちりこなすことはとても大切です。
しかし、逆に自分からは何も考えられず動けないとなると、非自主的で受動的なマニュアル人間だと思われてしまいます。
仕事では真面目であるのは大前提であり、それに加え自主性や能動性、融通性もないと、なかなか仕事を続けていくのは大変です。
ですので、真面目さの裏にある短所もしっかり理解した上で、真面目さを長所としてアピールしていくことが大切です。
当たり前のことをアピールしない
「当たり前のことをしっかりこなすこと=真面目」ではありません。
やって当たり前のこと、一般常識にあたることを長所としてアピールしても、採用担当者にとっては印象に残らないでしょう。
むしろ「そんな当たり前なことをアピールされても」「そんなことは皆やってるよ」と思われるため、悪い印象につながることもあります。
「まだまだ学生気分なんだな」と思われてしまうこともあるかもしれません。
長所は、ほかの人がなかなか成し遂げられないことができてこその長所です。
当たり前のことや一般常識やマナーの範囲を出ないことは、特別なこととしてアピールしないよう注意しましょう。
なお、一見当たり前に思えることでも苦労した場合は、その苦労がわかりやすく伝わるようにする必要があります。
短所として捉えられないようにする
長所をアピールするときは、真面目なことを逆に短所としてとらえられないように注意が必要です。
長所と短所は表裏一体のため、言い方を少しでも誤ると、短所のように聞こえてしまうことがあります。
実際に、自分の長所が短所として出てしまい、苦い経験をしたことがある人は少なくないでしょう。
たとえば、「真面目な性格なので、他の人のミスがどうしても許せません」などと話してしまうと、あまり良い印象は持たれないでしょう。
「真面目すぎるがゆえに、周りとうまくやっていけない人なのかもしれない」などと思われる要因にもなります。
特に仕事をするうえでマイナス要素になるようなことは、安易に言わないようにくれぐれも注意が必要です。
【長所:真面目】真面目さを伝える最強構成
真面目さを長所としてアピールするには、伝わりやすさや内容のわかりやすさを意識した構成に沿って述べることが重要です。
具体的な構成は以下のとおりです。
- 結論から話す
- 真面目さを発揮した具体的なエピソードを話す
- どんな結果があったかを話す
- 入社後、真面目さをどう活かすのかを伝える
- 真面目さを自分らしくアピールするために
- 将来のビジョンに結び付ける
上記の構成・流れを意識して真面目さが長所だとアピールすれば、採用担当者には要点がはっきり伝わるため、印象に残りやすくなります。
では、それぞれの部分における重要なポイントを解説していきます。
結論
面接でも履歴書でも、長所を伝えるときにはまず結論から話すことが大切です。
最初にあなたの長所を伝えた後に、今回で言えば真面目さのエピソードなどを述べます。
何をアピールしたいのか明確にするため、最初に真面目さが長所であることを明示しましょう。
結論が明示されていれば、その後に続く内容が、真面目さという特徴をどのようにしていかせているかを伝えることもできるため、人事側にとっても評価をしたり質問を考えたりしやすくなります。
逆に、結論を明示しないままエピソードの説明などに入ると、そのエピソードを通じて何をアピールしたいのか不鮮明になってしまいます。
ESのような書き言葉であれ、面接のような話し言葉であれ、自分の長所が真面目さであるという結論は最初にハッキリと述べましょう。
最初に詳細から入ってしまうと、どこに終着点があるのか、あなたが何を最終的に伝えたいのか、相手はモヤモヤしてしまいます。
また、最初に結論から話すことで、詳細から述べるよりも相手にインパクトを与えられます。
相手の印象に残るような自己PRができるようになるでしょう。
エピソード
次に、あなたの真面目さを裏付ける具体的なエピソードを述べましょう。
いくらあなたがとても真面目な性格でも、その長所があるということだけを力説するだけでは、信憑性に欠けてしまいます。
真面目さだけをアピールされる相手も困ってしまうので、あなたの真面目さがわかるようなエピソードを交えていくのがコツです。
真面目さを長所として打ち出す際には、それがどう発揮されたか、具体的なエピソードを付けて伝えるといいでしょう。
エピソードが入ってくることで、なぜ真面目さが長所なのかを考えることが可能になります。
また、内容の具体性があるため、実際の仕事の場面でどう生きてくるか、人事にとっては想像しやすくなり、真面目さが本当に長所として出るか、判断しやすくなります。
逆にエピソードが一切ないと、ただでさえ抽象的な真面目さという長所が、具体的にどのような場面でどのように向かうかが不鮮明であるため、本当に長所なのかわかりづらくなるでしょう。
長所を長所としてアピールするために、自らの経験談は、忘れずに入れるようにしましょう。
とはいえ、大きな珍しい出来事やエピソードが思いつかない場合もあります。
肝心なのはその出来事よりも過程のエピソードなので、小さな出来事であっても、その中であなたがどう真面目さを発揮できたかを、具体的に掘り下げていけば大丈夫です。
結果
あなたがどう真面目に動いたかを具体的に述べた上で、どんな結果があったかを伝えましょう。
それが「大きな賞をもらった」「リーダーとしてチームをまとめ上げた」などというような立派な結果でなくても構いません。
たしかにそういった成果があったことは強みになります。
しかしどんな結果であっても、あなたの真面目さは少なからずその出来事を良いものにしているはずです。
それを色々な角度から考察し、結果に対するあなた自身の考えを述べていきましょう。
入社後の展望
あなた自身の真面目さをアピールできたら、その長所を入社後どう活かしていきたいか、伝えましょう。
真面目さをアピールするなら、入社後の活かし方もきちんと述べましょう。
実際の企業での応用可能性について話すことによって、真面目に企業研究してきたということがわかるため、少なくとも真面目さがよい意味で発揮されている具体例を見せることができます。
また、真面目な人らしく、入社後のこともきちんと考えているという印象を植え付けることができますので、将来設計などを怠らず、しっかりと計画的に働き続けてくれる人材だという印象も与えられる可能性が高いです。
あなたがどんなに真面目なエピソードを持っても、それが仕事に活かせるものでないと、会社側もあなたを採用しづらいです。
あなたの長所の真面目さをどう活かすかは、企業研究の段階で少しずつ考えていくと良いでしょう。
「この企業でやっている事業のここの部分で自分は活躍できるかもしれない」など、これから自分がなっていく仕事人としての意識を高めながら、自分自身の真面目さの活かし方を考えると良いです。
そこを具体的に自己PRできれば、相手も自分たちの企業がやっていることを詳しく研究していると評価してくれるでしょう。
【長所:真面目】長所が真面目な人の例文
例文①
自身でそう感じているだけでなく家族や友人にも真面目だと褒めてもらうことが多くあります。
私は一度決めたことは最後までやり遂げる強い意志を持ち、これまで生活してきました。
ダイエットや体力作りのために毎日マラソンを続けていますが、雨の日でも欠かさず走っています。
ただ走るだけでなく、どのように走れば効率よくカロリーを消費することができるのかを事前に計画しました。
その結果、目標体重まで落とすことができ、理想の自分に近づくことができました。
家族からは、たまには休むことも大切だとアドバイスされたので、今後は適度に休憩しながらマラソンを続けていきたいと思っております。
この例文では、自分の真面目さを伝えるうえで、「最後までやり遂げる意思がある」と真面目さを具体化しながらアピールしています。
しかし、最後までやり遂げる力があると伝えるだけでは説得力が足らないため、アピールの際は「実際にどのようなことを最後までやり遂げたことがあるのか」というエピソードが欠かせません。
例文では、「雨の日も含めて毎日マラソンを続けている」という実績やエピソードに触れていることがポイントです。
また、真面目という長所は抽象的な印象が強くなりやすいため、例文にもあるように「ただ走るだけでなく、どのように走れば効率よくカロリーを消費することができるのかを事前に計画しました。」という自分なりに工夫したことにも触れると効果的です。
なお、この例文のような締め方でも問題ありませんが、仕事における再現性をアピールしたい場合は「この最後までやり遂げる力を活かして困難な業務にも真面目に取り組み、自己成長につなげたい」などの締め方をするのもおすすめです。
例文②
私の長所は、向上心があり、常に新しい知識を身につけるために努力を重ねられることです。
大学時代は、将来を活かすことを最終的な目的として、たくさんの資格取得に力を入れてきました。
中でも勉強を頑張ったのはTOEICです。
私は高校時代から英語が苦手科目だったため、苦手克服のためにTOEICで900点以上を取ることを目標にすることにしました。
最初はわからないことが多く何度も挫折しそうになりましたが、向上心を高く持つ意識を忘れずに、語学が専門の恩師や留学経験のある友人からたくさんのアドバイスをもらいながらめげずに勉強を続けました。
結果、先日受験したTOEICでは910点を取ることができ、大きな達成感を得られました。
今後も私は自分自身の新しい知識を身につける向上心を武器にし、努力を重ねていきたいと考えています。
この例文では、真面目さを向上心と言い換えてアピールしていることが重要なポイントです。
「私の長所は真面目なところです」という書き出しでは、簡潔に結論を伝えるべきポイントとはいえ抽象的な印象も強いため、必要に応じて言い換え表現は積極的に活用しましょう。
例文をチェックする際は、エピソード内の「課題→長所を活かした行動→結果」の流れに注目することが重要です。
この例文の場合、向上心・真面目さを活かして行動したポイントは「語学が専門の恩師や留学経験のある友人からたくさんのアドバイスをもらいながらめげずに勉強を続けました。」という部分になります。
長所をどのように活かして物事に取り組んでいるのかは、企業が積極的に評価するポイントになるため、例文のように具体的に説明することを心がけましょう。
例文③
私の長所は、一つのことを何年も一途にやり通すことができる継続力です。
これまで長い間続けてきたことの一つは、小学生から今も継続している野球があります。
最初は両親に勧められてしぶしぶ始めた習い事でしたが、途中で私は面白さに気づき、練習に何年も没頭してきました。
一緒に野球を始めた友人は皆長くても数年で辞めていきましたが、家族の応援を励みに、私は最後までやり遂げようと強い意思を持ち、野球と向き合ってきました。
勉強との両立が難しかった時期もありましたが、途中で投げ出したくない気持ちも強かったため、自主練習はこれまで一日も欠かしていません。
その継続力の甲斐もあり、大学では部の代表に選出していただきました。
御社に入社した際は、自分の強みである継続力を活かして仕事に取り組み、難しい課題ともめげずに向き合っていきたいです。
この例文では、真面目さを継続力と言い換えて表現していることが重要なポイントです。
物事を簡単に投げ出さず、真面目に続けることができる人は、真面目さではなく継続力と言い換えて長所をアピールすると良いでしょう。
ただし、長所として継続力をアピールする際は、普通の人はなかなか続けられないようなことをエピソードにすることが重要です。
例文のように、幼い頃から大学まで長く続けているスポーツなどは、良い評価につながる可能性があります。
これに対して、「無遅刻無欠席を続けている」「元気な挨拶を続けている」という内容は、ある程度誰でも続けようと意識するからこそアピールとして弱くなってしまいます。
継続力は仕事においても活かせる場面が多い魅力的な強みであるため、例文を参考にしながら、入社後のビジョンや目標も継続力を絡めながら伝えていきましょう。
例文④
私の長所は、気づいたときにすぐ行動に移せる行動力です。
この行動力が長所だと自覚したのは、飲食店でのアルバイトがきっかけです。
お客様が少ない時間は手持ち無沙汰になることが多いのですが、私はこの時間を活かし、食材の補充や追加の仕込み、道具の洗浄やホールの軽い清掃などを行うようにしていました。
周りを見渡せば、お客様が少ない時間帯とはいえやるべき仕事はたくさんあると気づくことが多かったからです。
結果、店長からはいつも自発的に動いていることを褒めていただき、アルバイトリーダーを任せられるきっかけにもなりました。
社会人になったあともこの行動力を活かして自発的に動き、言われたことだけでなく、自ら課題を見つけて会社に貢献していきたいと考えています。
この例文では、真面目さを行動力と言い換えて表現していることがポイントになります。
真面目さを行動力と表現してアピールすれば、自分から必要なタスクを見つけて行動できるのでは、という期待感を採用担当者側に持たせられます。
行動力や積極性、主体性を重要視する企業は多いため、より魅力を感じてもらうには、行動力を発揮して立ち回った具体的なエピソードが必須といえます。
例文のように「空き時間を活かして自分にできる仕事を真面目にこなした」という具体的なアピールがあれば、先ほどのタスクを自ら見つけて行動できるという期待感はますます強まるでしょう。
また、真面目さ・行動力をより魅力的に伝えるためには、例文にもあるとおり「周りを見渡せば、お客様が少ない時間帯とはいえやるべき仕事はたくさんあると気づくことが多かった」と、自分自身で感じたことに触れることも重要です。
どのような考え方や価値観で物事に取り組んでいるのかがわかり、企業側は人柄に興味を持ちやすくなります。
例文⑤
私は几帳面な性格のため、何事も計画を立てて行動できることが長所だと考えています。
計画性を長所だと自信を持てたのは、学園祭の実行委員を務めたことがきっかけでした。
委員の中ではイベント企画係を担当していましたが、企画立案やスケジュール管理、外部との連携など、やるべきことは非常にたくさんありました。
そのため私は自分の担当する仕事を細かくリスト化し、一つひとつのタスクに必要な日数と人数を計算したうえで期限を設定し、締切厳守で動きました。
結果、特に大きなトラブルは起こらず学園祭は開催され、出演者の方からは感謝されました。
貴社に入社後は長所である計画性を活かし、複雑な業務もやるべきことを一つひとつ整理しながら、丁寧に対応していきたいと考えています。
この例文では、真面目さを計画性と表現してアピールしていることが重要なポイントです。
真面目な人は向こう見ずに物事に取り組まないため、一定の見通しを持ちながら行動できます。
そのため、真面目に計画を立てて行動する姿勢は、計画性があるという長所につながります。
計画性がある人は、行動の一つひとつに意味があることが多いため、仕事における再現性も期待できるでしょう。
しかし、単純に計画性が長所だと伝えるのみでは詳細が伝わらないため、例文のようにどのような場面で計画性を発揮してきたのか説明する必要があります。
特に「自分の担当する仕事を細かくリスト化し、一つひとつのタスクに必要な日数と人数を計算したうえで期限を設定し、締切厳守で動きました。」などの具体的な行動が評価につながるため、例文を参考にしながら行動の内容は詳しくアピールしましょう。
例文⑥
私の長所は、時間配分が得意なところです。
高校時代、部活動と勉強を両立させる必要がありましたが、どちらも手を抜きたくないという思いがありました。
しかし、最初は練習や試験勉強の時間をうまく確保できず、思うような成果が出ませんでした。
そこで私は毎日のスケジュールを細かく管理し、通学時間を活用して暗記を進めたり、部活後の短い時間でも集中して勉強するなど、限られた時間を最大限に活用するようにしました。
結果、志望大学に合格すると同時に、部活動でも大会で結果を残すことができました。
また、大学生活も時間配分を常に意識しながら行動してきたため、学業とアルバイトはどちらも休まずこなすことができています。
入社後も時間配分をしながら行動する姿勢を大事にし、業務の優先順位を見極めながら、効率よく成果を出せる社会人を目指したいです。
この例文では、真面目さを活かして時間配分を効率よく実現できたことを表現している点がポイントです。
時間配分やスケジュール管理を意識しながら行動することは、仕事では常に求められる姿勢・能力です。
そのため、時間配分が得意であることを長所としてアピールすれば、仕事でも要領よく行動してくれることを期待してもらえるでしょう。
なお、例文では高校時代のエピソードに触れているので、「大学時代はどうだったのか」と思われないためには、あわせて大学生活のことにも軽く触れておくことがおすすめです。
【長所:真面目】真面目さを長所で話す際のNG例
以上では、真面目さが長所として適切に伝えられている例文を見てきました。
続いては、真面目さがきちんと長所として伝わらない、NG例を見ていきましょう。
NG例文①
私の長所は、真面目さです。
小さい頃から、親や教員、先輩に言われたことはしっかりこなし、校則などのルールはきちんと守ってきました。
ルールを守ることによって、私はこれまで特に大きな問題を抱えることなく、無事に御社の面接を迎えられています。
入社した暁には、上司の指示をしっかり守って働くつもりです。
この例では、ルールを守ったという点が強調されていますが、社会人であれば基本的なルールを守ることは当たり前で、そのうえで何かすることが必要となります。
人から言われたルールを守り続けてきたということをアピールして、人から言われたことを守るという姿勢しか見せないのであれば、自分では一切考えない人だという印象も与えかねないでしょう。
そのようなロボット人間を喜んで採用する企業であれば、やがては人工知能を採用するでしょうから、どちらにせよこのような受動的姿勢では、就活上はよい結果を残すことはできません。
もっと積極的な行動の中で真面目さを発揮したエピソードを話すようにしましょう。
NG例文②
私の長所は、真面目さです。
学生時代、私は飲食店のアルバイトでバイトリーダーを任されました。
昇進の際、これは常日頃真面目にアルバイトをこなした結果だと説明を受けました。
バイトリーダーとしては、真面目に仕事し、不真面目なバイトの解雇を進言した結果、売上高が5%伸ばすことに成功したのもいい経験です。
御社に入社した暁には、人事部門に入り、積極的に不真面目な人材のリストラを行うことで経営再建の一助になりたいと考えます。
そもそもまだ採用されてもいない人間がリストラ計画を立てること自体が随分と奇妙な話です。
しかしその奇妙さをいったん脇に置いたとしても、このケースでは、真面目さが融通の利かず、時として密告を平然と行って社内の和を乱すという宣言に聞こえるため、明らかなマイナスになります。
真面目なのはよいですが、他の人に真面目さを押し売りするようではいけません。
NG例文③
「私の長所は真面目さです。
私は真面目さこそ、人生で最大の美徳だと考えています。
日本人が世界的に成功し、日本が一時期は世界でも第二位の経済大国にまで発展できたのは、真面目に働くことを美徳として、着実に成果を出してきたからです。
しかし最近は離職率が高まるなど、不真面目な若者が増えてきています。
そのことが、バブル以降の不況や好景気を実感できない時代をもたらしていると私は考えています。
御社に入社したら、御社の中で真面目さの復権に取り組むつもりです。
そしてその一歩によって、御社を再び、世界に名のとどろく日本企業へと改造していきたいと考えます。」
この例では、確かに真面目さは伝わるでしょう。
社会問題を真面目に考えた発言内容になっているからです。
しかし、企業が求めているのは、このようなインテリ的な社会評論じみた真面目さではありません。
採用後に戦力となる真面目さです。
この例では、すべてが抽象論に終始しているため、人事としてはこの学生が戦力になるのかがわからず、扱いに困ることでしょう。
真面目さに限らず、長所は、エピソードなどを添えて、具体的に企業でどう活かすかアピールすることを考えてください。
NG例文④
私の長所は、性格が真面目なところです。
小学校から続く学校生活の中では、一度も授業に遅刻したことはありませんでした。
毎日しっかり授業に出席して真面目に取り組むことを大事にしてきたため、現在までその状態はキープすることができています。
入社後も自分の真面目さを常に発揮し、一度も遅刻しないことを心がけていきたいです。
以上の例文では真面目さには触れているものの、エピソードが「遅刻しないこと」という当たり前のことであるため、魅力を感じてもらうアピールにはなりません。
これまでの学校生活で一度も遅刻したことがないという成果は、確かにある程度誇れることではあるものの、当たり前のルールの範囲は出ていないといえます。
社会人として守るべき当然の決まりを意気揚々とアピールしても、「ほかに強みはないのか」と思われるだけなので、エピソードの内容には注意しましょう。
NG例文⑤
私の長所は、真面目に物事に取り組めることです。
そんな真面目な性格が発揮されたのは、大学受験のときです。
高校3年生の1学期から準備に取り組み、毎日コツコツ受験勉強を続けたため、志望大学に合格することができました。
入社後も真面目に取り組む姿勢を大事にし、積極的に活躍したいと考えます。
上記の例文では受験を長所を伝えるエピソードとして取り上げていますが、受験は多くの人が経験するもので、多くの人が合格に向けて真面目に取り組むものです。
そのため、エピソードとして真面目さをアピールするうえでは、やや弱いといえます。
結局のところ当然のことをただ伝えている印象になってしまうため、採用担当者には何も響きません。
真面目さを伝えるためには、もっとオリジナリティのあるエピソードを選ぶことを考えましょう。
【長所:真面目】面接で長所は真面目とアピールした後
面接では面接官の求めに応じて、長所のアピールをするだけでは基本的に終わりません。
一通りアピールした後で、そのアピールを受けて問いかけが行われることや反応が返ってくることがあります。
面接で真面目を長所としてアピールした後の面接官の対応とやることを理解し、その対処策も考えておくことが面接をうまく乗り切るコツです。
アピール後の面接官の対応としては深掘り質問をする、面接官がやることとしてはほかのアピール内容を振り返ることです。
深掘りされる
面接で真面目を長所としてアピールした後、深掘りされるケースが少なくありません。
深堀り質問をする目的は、紹介したエピソードのほかに似たような経験をしていないか、そのエピソードのもっと細かい部分を知りたいと考えてるためです。
そのため、どんな質問にも答えられるようにアピール時に選んだエピソードはよく練っておくことが大切です。
また、ほかに似たような経験を求められて、「それ以外にありません。」と答えてしまうと、そもそも長所なのかと疑われます。
長所を発揮できたエピソードはいくつかストックしておきましょう。
長所の構成を考える際、エピソードの棚卸しもしているはずですので、それを押さえておくことも必要です。
ほかのアピール内容を振り返る
面接で真面目を長所としてアピールした後、面接官はあなたのほかのアピール内容を振り返っています。
長所を真面目とアピールしておきながら、短所を聞かれて時間にルーズなところがあると答えた場合、どうでしょうか。
アピール内容に矛盾が生じており、人物像が見えにくくなります。
せっかく長所で真面目をアピールしても、ほかのアピール内容では真面目とは捉えられないような話をしてしまっては元も子もありません。
矛盾した印象はあなたの印象をとても悪くしてしまうため注意が必要です。
面接でよくある代表的な質問に対して想定問答集を用意することは大切ですが、その内容の中で矛盾が生じないようにしましょう。
一貫性のあるアピールができるようにすることが大切です。
短所をカバーしていることを伝える
面接で長所をアピールしたあとは、短所をしっかりとカバーしていることに触れると良いでしょう。
面接官は長所を聞くことで、そこから連想される短所を思い浮かべるでしょう。
たとえば「真面目な性格は確かに長所だが、エピソードを聞く限り頑固で融通が利かない印象もある」というように、ややネガティブな印象を持たれるケースもあります。
そのため、真面目さゆえに短所になる点については、それをカバーできる話に自ら触れておくと印象を高められます。
真面目すぎることで生じた弊害や失敗したエピソードなどがあれば、あえてそれに触れることで、どのように対処したか伝えてより評価を高めることが重要です。
自分の長所と短所をしっかり理解し、長所は長所として活かしながら、短所を改善しようとしている姿勢が伝わります。
その結果、真面目な性格ゆえの短所が際立つこともなくなり、全体的に好印象で話を終えられるはずです。
【長所:真面目】真面目さから連想される短所をカバー
ここからは、真面目さから連想される短所をどのようにカバーすべきなのかを解説していきます。
真面目な人は、その性格が災いして、ときに失敗したりトラブルになってしまったりすることがあります。
そのような真面目な性格だからこそ短所になるポイントは、うまくカバーしていることを伝えると、ネガティブな印象を避けられます。
ここでカバー方法を紹介する短所は、以下のとおりです。
- 完璧主義
- 積極性がない
- 頑固
就活では、短所も言い換えて伝えたり改善の姿勢を見せたりすることが重要なので、うまくカバーする方法はしっかりチェックしておきましょう。
完璧主義
長所として真面目な部分をアピールする際に、完璧主義的な側面がある人は、周りの人の意見も取り入れながら物事を進めている点をアピールすると良いでしょう。
なぜなら、完璧主義的な性質は周りを無視してまで物事を突き詰めたり、こだわりすぎるせいで周囲との協力に支障が出たりすることが難点になるからです。
そのような性質があると、組織で協力しながら働く際にトラブルを起こしかねず、ネガティブな評価を受けてしまう恐れがあります。
しかし、周りの意見・アドバイスも柔軟に聞くことができるのなら、完璧主義なところがあるとはいえ周囲との調和が取れないほどではないことがわかります。
むしろ、細部までこだわって質を高める姿勢は大事なので、その姿勢を持ちながら周りの意見も取り入れられることは理想的な完璧主義といえます。
そのため、真面目な性格ゆえに完璧主義な短所が出てしまう場合は、周りの意見もしっかり聞くことできる点をエピソードでアピールすると良いでしょう。
積極性がない
真面目なところを長所としてアピールする際は、積極性がないととらえられてしまうケースもあります。
そのため、積極性がないという印象をカバーするには、ときにチャレンジする姿勢を持つようにしている点を伝えると良いでしょう。
状況に応じてときにチャレンジ精神や大胆さを大事にしていることがわかれば、真面目とはいえ、リスクを恐れてばかりいるわけではないことがわかります。
具体的なエピソードとしては、自分が何らかのリーダーポジションを務めた際に何か新しいことにチャレンジした経験を選ぶと良いでしょう。
新しい分野を恐れないことや積極的にチャレンジしたことが伝われば、「真面目だからこそ積極性がない」という印象を持たれることはなくなります。
真面目な人は、常に「石橋を叩いて渡る」の精神で、リスクヘッジばかりを考えてしまいがちです。
そのせいで積極性が足りないと思われてしまうことが多いため、ネガティブな印象を避けるうえでは、エピソード内で積極的に行動していることを示す必要があります。
頑固
真面目な人は、融通が利かなかったり頑固だったりする点がネガティブな印象につながるポイントです。
そのため、真面目な部分を長所にしてアピールする場合は、周りの話を聞く姿勢をしっかり持っていることに触れましょう。
真面目ゆえに頑固な人・融通が利かない人は、自分が決めたことを真面目に貫こうとするあまり、周りの意見を一切聞き入れない部分があります。
最後まで物事をやり遂げようとする姿勢や意思の強さは重要ですが、あまりにも頑固だと、周囲との関係に亀裂が生じる原因になるでしょう。
周りの意見を素直に聞けなければ、円滑な成長も望めません。
そのため、頑固という短所をカバーするには、周りの助言もしっかり聞き入れながら仕事を進めていくという旨をはっきり伝える必要があります。
これまでにも、自分の意思はしっかり持ちながらも周りの意見を聞いてきた経験があれば、エピソードとしてぜひアピールしておきましょう。
「頑固とはいえ素直に周りの意見を聞ける部分もある」という性質が伝われば、頑固な短所がカバーされるため、ネガティブな印象にはなりにくいでしょう。
【長所:真面目】長所がうまく伝えられないときの対処法
長所がどうしてもうまく伝えられない…と困ったときは、いくつかの対処法を実践し、長所を見つけたりアピール方法を検討したりする必要があります。
長所がうまく伝えられないときの対処法は、次のとおりです。
- 自己分析をする
- 親や友人にきいてみる
- エージェントに相談する
このような対処法を実践すれば、長所はより魅力的に伝えられるでしょう。
長所・短所は面接における定番の質問のため、対策をおこなったうえで回答方法に備えることは大事です。
では、具体的な対処法を解説していきます。
自己分析をする
長所や短所を知る際に、自己分析は欠かせません。
そのため長所をうまくアピールできないときは、まず自己分析を実践してみましょう。
というのも、長所をうまく伝えられないのは、それにまつわる具体的なエピソードがないor弱いからです。
したがって自己分析をするときは、これまでの成功体験や集中したこと、褒められたこと、知らず知らずのうちにできていたことなどを思い出してみましょう。
自分自身の長所が発揮される箇所は、意外とさまざまなシーンにあるものです。
なお自己分析の方法がわからないときは、以下の記事を参考に、簡単にできる自己分析のやり方をチェックしてみてください。
親や友人にきいてみる
自己分析で自分の長所を見つけるのが難しいときは、周りの人に自分の長所を聞いてみると良いでしょう。
このような方法は、いわゆる「他己分析」にあたります。
自分自身を客観視することが苦手な人は、あえて他人に長所を聞いたほうが、長所が見つかりやすくなる場合があるのです。
聞く相手は、あなたの行動を普段から見ている親や友人などが良いでしょう。
自分にとっては当たり前のことでも、周りにとってはすごいと感じられることは意外とたくさんあるものです。
特に自己評価が低い人などは、自分の長所を長所としてとらえられないことが多いため、積極的に他己分析は実践してみましょう。
また、聞くときは「具体的にどんなとき、その長所を感じた?」とエピソードも含めて聞いてみるのがおすすめです。
他己分析のやり方については、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
エージェントに相談する
自己分析や他己分析をやっても、長所のアピール方法がいまいちつかめない…となったときは、プロに相談するのがおすすめです。
プロとは、就活におけるさまざまな支援をおこなってくれる、就活エージェントです。
就活エージェントを利用すれば、就活サポートのプロであるアドバイザーが、企業に刺さる長所の書き方をレクチャーしてくれます。
もちろん、長所探しの段階からアドバイスを受けることも可能です。
就活エージェントは長所の書き方だけでなく、ほかには自己分析全般、企業分析、面接対策なども徹底的に支援してくれるのが利点です。
ジョブコミットは、「就活相談に本気で向き合ってくれる会社」として多くの学生から支持されている就活エージェントです。
年間1,000人をサポートするアドバイザーから具体的なアドバイスがもらえるため、長所が伝えられず悩んだときは、ジョブコミットへの相談を考えてみましょう。
【長所:真面目】まとめ
今回は、長所で真面目さをアピールする際のポイントを解説しました。
長所は真面目なところだと聞くとポジティブな印象を持つ人が大半ですが、伝え方次第で短所と捉えられてしまうこともあります。
企業では円滑に仕事をする優秀な人材を求めています。
面接時に自分のよさをしっかりと伝えることができるように、長所のアピール方法をチェックし取り入れてみてください。
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