- 大学3年生秋以降の一般的な就活スケジュールでは秋採用を実施している企業に注意
- 秋からの就活のコツは目標や見通しを持つこと
- 大学3年秋からすすめるべき就活準備は、志望業界と企業の決定、Webテストの勉強、ESの仕上げの3つ
就職活動の解禁される3月が徐々に近づいてきました。就職活動をしっかりするかどうかは、今後の人生を左右するといっても過言ではありません。
それほどまでに重要であることから現在の大学3年生は就職活動に対して不安を感じている方も多いと思います。
満足のいく就職活動にするためには事前の準備が非常に重要です。なぜなら、スタートダッシュが肝心だからです。
就職活動で失敗しないためにも、満足できる結果に向けてやるべきことを確認していきましょう。
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【大学3年秋】秋から就活を始めるのは遅い?
大学3年秋から就職活動を始めるのは、一般的な就活生の平均より少し遅いタイミングです。
多くの学生は夏のインターンを経て就活を始めているため、大学三年生の秋から就活をすると少し出遅れているともいえます。
しかし、就職活動にまだ間に合わないわけではありません。
9月以降も企業のインターン選考は行われており、インターンへの参加を狙えるだけでなく、秋採用や早期選考を通して内定を狙うことも可能です。
最新の調査結果
内閣府の発表した「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査」によると、なんと就活生全体の20%が11月の段階で既に選考を受けています。
年々、就活生がスタートを切る時期は早まっているため「ライバルの多くはすでに就活を始めている」と思っておいた方が良いでしょう。
木下恵利
また、弊社が提供している「ジョブコミット」というサービスを利用している就活生の中には、9月の段階ですでに内定を獲得して、就活が終わっている人もいます。
もちろん、就活を始める時期は学業や部活、サークル、家庭の事情などにより様々ですが、「非常に早い段階で対策を始めている、もしくはすでに内定をもらっている人も多数いる」ということは覚えておいた方が良いでしょう。
参考:https://www5.cao.go.jp/keizai1/gakuseichosa/index.html
本選考が行われている企業も
秋は、ベンチャー企業や外資系企業など、採用活動の開始時期が早い企業の早期選考や本選考がすでに行われている時期です。
これらの企業は早めに人材を確保するために、秋から本格的な選考を開始することが多いです。
そのため、志望する企業の選考時期をしっかり確認し、後れを取らないように注意しましょう。
特に、外資系企業はスケジュールが異なることが多いため、しっかりと情報収集を行いましょう。
1. マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company)
→コンサルティングファームとして世界的に有名なマッキンゼーは、サマーインターンが選考の一部として重要です。早期選考はサマーインターン経由で行われ、9月頃から本選考が始まります。
2. ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)
→投資銀行として知られるゴールドマン・サックスは、特に夏のインターンを通じて内定を出すことが多い企業です。5月からインターンの選考が始まり、サマーインターン終了後に早期選考を行います。
3. ネスレ日本(Nestlé Japan)
→ネスレは、特定の期間に行われる「ネスレチャレンジプログラム」を通じて採用活動を進めており、26卒の本選考に直結するインターンを開催しています。春からのエントリーが可能で、秋には選考が進みます。
秋冬インターンに参加しよう
9月から秋冬のインターンの応募を始める企業は少なくありません。
インターンは、実際の仕事を体験し、業界や企業の雰囲気を掴むことができるため、就職活動において非常に重要な役割を果たしています。
さらに、秋冬インターンに参加することで、企業の早期選考の案内がもらえたり、早期内定につながる可能性もあります。
今からでもエントリー可能なインターンを探し、積極的に応募しましょう。
また、インターンに参加することは、自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を強化する材料にもなるため、今後の就活のためにも気になる企業がある場合はすぐにHPなどを確認しましょう。
【大学3年秋】秋からの就活スケジュール
就職活動は企業が毎年必ず行う業務であるため、スケジュールは事前に決まっています。
開始時期は年度によって前後するかもしれませんが、就職活動の流れ自体はほとんど変更がありません。そのため、大学3年生の秋頃からの一般的なスケジュールを確認すれば、どのような流れで就職活動が進んでいくのかがわかります。
大学3年生の10月から外資系・ベンチャー企業のエントリー開始となり、一般企業の秋冬インターンも開始となるのです。外資系・ベンチャー企業は採用時期が早い傾向にあるとわかります。
大学3年生の3月から企業の広報活動が解禁となります。各社ホームページなどを活用して本格的な採用活動が始まるのです。
このころからエントリー、説明会への参加、ESの提出が始まります。大学4年生の6月から面接など選考活動の開始となり、大学4年生の10月ころには内定式が行われます。
一般的な就活スケジュールにおける秋の位置付け
*マイナビより
就活の年間スケジュールは上記のようになります。
全体をみた上で、秋は「自己分析」「業界研究・企業研究」「インターンシップ」の時期と位置付けることができます。
秋には、インターンシップが多く開催されます。
11月には秋のインターンシップの本番があり、またオータムインターンが終わっても、冬のインターンの応募締め切りが秋にあることも少なくありません。
そのため、秋前から就活を始めた人はインターンへの参加、秋から就活を始めた人は一般的な就活スケジュール冬のインターンへの応募というところを見据えつつ、自己分析や業界研究・企業研究といった就活準備を進めていくことをお勧めします。
9月の就活スケジュール
大学3年生の9月は、10月から本格的に始まる秋冬インターン、そしてその後の本選考に向けた準備期間です。
まずは自己分析や企業分析を行いましょう。
自分がどういった人なのか、世の中にどういった企業があるのかの両方を知ることで、自分に合った業界や企業を見つけることができます。
自己分析・企業分析は就職活動の大切な土台となるので、この9月に時間をかけてしっかりと行うことがおすすめです。
そして、気になる業界や企業があれば、早期選考を実施しているかどうかを必ず確認しましょう。
早期選考は、一般選考より有利に進められる場合もありますので、機会を見逃さないようにしましょう。
また、Webテスト・筆記試験の対策、ESの準備も積み重ねが大切なので、9月から進めておけると安心です。
10月の就活スケジュール
10月からは、秋冬インターンが始まります。
9月の準備期間で見つけた企業や、興味を持った業界・企業が秋冬インターンを実施していれば、積極的に参加していきましょう。
また、この10月にOBOG訪問を始めていくこともよいでしょう。
同じ大学や部活動の先輩、インターンで出会った社員の方などに依頼し、OBOG訪問でさらに企業理解を深めていくことができると、その後の選考も有利に進められる可能性があります。
加えて10月は、一部企業ではプレエントリーが開始されることもあります。
外資系企業やマスコミなど、大学3年生の10月ごろから本選考が始まり、4年生になるときには募集が終了している、といった場合もあるため、興味のある業界・企業のスケジュールは要チェックしておきましょう。
11月の就活スケジュール
11月からは、本選考の対策を進めていきましょう。
9月も準備期間として、Webテスト・筆記試験対策やESの準備をしておけるとよいと解説しましたが、11月からはより本格的に、本選考を意識した対策を進めましょう。
Webテスト・筆記試験の勉強では、本選考を受ける業界や企業でよく活用されているテストの種類なども把握し、志望先に合わせた対策をしていくことがおすすめです。
ESは「学生時代に力を入れたこと」「自己PR」「志望動機」のブラッシュアップや、他の質問に対する文章作成にも取り掛かれるとよいでしょう。
加えて、11月から本格的に面接対策にも取り組めると安心です。
限られた時間で自分をアピールすることが求められる面接は、事前準備が何よりも重要です。
11月のうちから面接でよく聞かれる質問への準備や、模擬面接など、しっかりと対策を行いましょう。
【大学3年秋】秋から就活するメリットとデメリット
大学3年秋から就活をすることには、メリットとデメリットが存在します。
- 情報解禁前のスタートで有利に進められる
- 自己分析や業界研究に時間をかけられる
- 秋冬インターンへの参加が可能
- 学業との両立が難しい
- 企業によっては採用活動が始まっていないこともある
内閣府の調査によれば、大学3年生の6月以降に説明会やセミナーを開始している企業は少なくないため、早期の動き出しが就職活動において有利になるといえるでしょう。
9月から始めるのは、決して早くありませんし、むしろ遅いともとれる時期です。
(参照:学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査-内閣府)
【大学3年秋】秋からやるべき就活準備
就職活動はスタートダッシュが非常に重要であることから、就活解禁に向けた準備も万端にしておかなくてはなりません。
以下で紹介する3つの項目をそれぞれ確実に行い、就活解禁時に出遅れることのないようにしましょう。
ほかの就活生と差をつけるためにも、就職活動が本格化する前段階でしっかりと準備をしておいてください。
就職活動では多くの場合、一度落選してしまった企業を再受験することは困難です。
面接で落とされてしまうのは仕方ないとしても、足切りで落とされてしまうことのないようにしましょう。
志望業界と企業の決定
秋以降は選考対策やESの執筆、冬インターンなどで、志望業界や志望企業を探す時間がなかなかとれません。
そのため、就職活動が本格化する前段階で、志望業界や志望企業を決定しておく必要があります。
自分自身の経験を活かせる業界はどこなのか、どのような企業で仕事をしたいのかを可能な限り明確にしておけば、就職活動に対して前向きになれるはずです。
志望する業界によっても選考方法や基準は異なるため、ターゲットを絞り、そこに合った勉強をすることが必要です。
Webテストの勉強
SPIは90%以上の企業が取り入れているWebテストです。
一般的にWebテストはやり直しができず、Webテストで落ちてしまえば、どんなにやる気があったとしてもつぎの選考へ進めません。
そのため、足切りとなるWebテストで落ちることのないように、しっかりと勉強して対策する必要があります。
SPI試験は図形や数学を基本とした問題が多く出題されるため、理数系の考え方が求められます。
特に、私立文系など数学を全くやっていなかった人は苦戦する傾向にあるので、本番で挫折しないためにも事前の勉強が必須です。
冬のインターン選考で、多くの希望者を足切りするためにWebテストが課されることもあります。
就職志望のある企業の採用試験はもちろんのこと、勉強の一環でもあるインターンを経験するためにもSPI試験対策をしておかなくてはなりません。
ESを仕上げる
エントリーシート(ES)は就職試験を受けるために必須であり、自身の希望や強みをわかりやすく伝える書き方が求められます。
多くの受験者と差別化でき、採用側に認知してもらえるように書かなくてはなりません。
秋以降に時間を作り、ESの内容を精査するのは困難であるため、事前にある程度の内容をまとめておく必要があります。
自己PR、ガクチカ、志望動機はESの条件などが公開されるまで書けませんが、出題の傾向は決まっているため、何パターンか(3パターン以上がおすすめ)用意しておくのがおすすめです。
いくつかのエピソードを用意し、先輩や友達などできるだけ多くの人に添削してもらいましょう。
文字数を指定される場合もあるため、文字数のパターンも作っておくとスムーズに書き進められます。
就活において本選考はESから始まります!
いまのうちにESをいったん仕上げ、その添削を第3者目線でやってもらってブラッシュアップを済ませておきましょう!
面接対策をする
大学3年の秋からやるべき就活として、選考対策の中でも面接対策があげられます。
面接対策とは、就活では必ず行われる面接に通過するために、面接での答え方を対策しておいたり、面接に慣れておくことをいいます。
面接対策としてよく行われるのは以下のような対策です。
- 想定質問に対する回答を作成する
- 模擬面接をする
- 実際に早期選考の面接を受けてみる
- 面接官をやったことがある元人事のOBOGに話を聞く
- WebメディアやSNSで情報収集をする
上記の中で自分にもできそうなものがあれば、すぐに取り掛かりましょう。
面接対策にはとても時間がかかります。
秋から始めたとしても、冬の終わり頃に自信を持って面接に取り組めるかどうか、といった具合となる可能性があります。
秋からでは遅いくらいともいえるので、今から就活を始めるという方は、必ず面接対策に取り組みましょう。
就活マナーと身だしなみを整える
秋から就活を始める人は、今からでも十分に間に合う就活対策として、就活マナーと身だしなみを整えましょう。
- 人事に対するメールの書き方
- スケジュール管理の方法
- 企業訪問時のマナー
就活マナーは、ビジネスマナーと通ずるところがほとんどです。
そのため、このタイミングで身につけておくことで、就職後にも使えるマナーが手に入るということになります。
また、就活は第一印象でかなり結果が左右されるため、身だしなみも重要です。
スーツや秋以降必要になるコート、就活用のカバンなど、まだ揃っていないものがある場合は必ず揃えておきましょう。
【大学3年秋】秋からでも内定を獲得するコツ
9月からの就活では、秋採用を狙うのが定石です。
秋採用で内定を獲得してしまえば、その後就活を続ける場合にも、安心して、自信を持って進めていくことができます。
ここでは、秋採用で内定を獲得するコツを3つ紹介します。
自己分析をする
秋採用に臨む前に、自己分析を行なって、自分自身の強みや価値観をしっかりと見直すことが大切です。
これまでの経験やスキルを整理し、どのような仕事に自分が向いているかを確認しましょう。
自己分析が進んでいれば、面接や書類提出の際に自信を持ってアピールすることができます。
自己分析はめんどくさい、なかなか進まない、という方は、MBTI診断(16タイプ性格診断)を活用した適職診断もおすすめです。
業界研究・企業研究をする
業界や企業についての理解を深めることで、面接での説得力が増します。
どの業界や企業が自分に合っているかをじっくり考え、実際に採用活動を行っている企業をリストアップしていきましょう。
小玉 彩華
特に秋採用を行っている企業についての情報収集は、成功の鍵になります。
就活の軸を決める
自己分析や業界・企業研究を進めたら、就職活動の軸をしっかりと決めることが大切です。
就活の軸とは、自分が何を大切にして就職先を選ぶかを示す基準です。
例えば、業界、仕事内容、働く環境、企業の文化、将来性など、自分にとって譲れないポイントを明確にすることで、選考時に迷いが生じにくくなります。
就活の軸が明確であれば、面接やエントリーシートで志望動機を具体的に述べる際にも説得力が増し、企業に対して強い印象を残すことができます。
OBOG訪問をする
9月から就活を始めると、実際に働いている社会人と接する機会が少なくなりがちです。
そこで、OBOG訪問は貴重な情報源となります。
OBOG訪問では、企業の採用ページや説明会だけでは得られない生の声を聞くことができ、実際の働き方やキャリアパスについて具体的なイメージを持つことができます。
さらに、OBOGとのつながりを通じて、選考へのアドバイスや企業文化への理解を深めることができるため、積極的に訪問を活用しましょう。
インターンに参加する
秋冬インターンに加えて、長期インターンにも目を向けてみましょう。
長期インターンは、実際の社員と同じような業務を体験できるため、スキルアップに直結します。
また、長期インターンで得た経験は、面接時のガクチカとして大きなアピールポイントとなります。
特に、実務経験が評価されやすい業界や企業では、長期インターンの経験は選考で有利になることが多いです。
今からでも間に合う長期インターンに積極的に参加し、就活に活かしましょう。
ガクチカ作りをする
まだ大学3年の秋になってもガクチカがない、という方は、今からでも遅く無いので作り始めましょう。
ガクチカが本格的に必要になるのは、秋以降の早期選考、本選考です。
そのため、選考を受けるタイミングでアピールできるよう、必ず今のうちにガクチカと呼べるエピソードを作っておきましょう。
おすすめのガクチカはこの記事の最後でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
就活サイト・エージェントへの登録をする
秋採用を逃さないためにも、就活サイトやエージェントに早めに登録しておくことが重要です。
エージェントを利用することで、効率的に求人情報を得たり、面接の対策をしてもらったりすることが可能になります。
自己分析や企業研究と並行して進めていくと良いでしょう。
就活市場に会員登録していただくと、メールやLINEで企業からのオファー情報や早期選考の実施企業情報などをGETできるので、ぜひ登録してみてください。
【大学3年秋】秋採用とは?内定が狙いやすい企業を紹介
秋採用とは、秋以降に採用活動を始める企業が早期選考枠として進める採用活動のことです。
春や夏の就活に出遅れてしまった人にとっては、足並みが揃うチャンスになります。
秋採用を行う企業は、大手が動き出す前に採用したい中小企業やベンチャー企業、大手グループ子会社などが多いです。
そのため、焦らずに自分に合った企業を見つけ、慎重に選考に臨むことが大切です。
秋採用では、志望動機が重視されがちですので、秋採用での早期内定を狙う場合には、必ず例文などをみて作成できるように対策しておきましょう。
外資系企業
外資系企業では、秋採用を行う企業が多く、実力主義が強いため早期から活躍できるチャンスが広がっています。
特に、語学力や専門性をアピールできる学生にとっては、他の学生が準備をしているこのタイミングが絶好の機会になります。
ベンチャー企業
成長著しいベンチャー企業も秋採用を行っていることが多く、即戦力を求める傾向があります。
新しい挑戦をしたい学生や、自ら行動し成果を上げたいという意欲がある方にとっては、内定書獲得の機会としてはとても有力です。
大手企業の子会社
大手企業の子会社でも秋採用を行っているケースが多く、安定した基盤を持ちつつ、柔軟な働き方を提案してくれる企業が多いです。
親会社の影響を受けつつも、独自の事業展開をしている企業を狙うと良いかもしれません。
また、ホワイト企業を狙っている、という学生にもおすすめの採用枠です。
【大学3年秋】秋からの就活の注意点
続いて、秋から就活に取り組む人に覚えておいていただきたい注意点を紹介します。
9月から始める場合、10月から始める場合、そして11月から始める場合のそれぞれに分けて注意点を紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
9月から始める場合
9月から就活を始める場合、スケジュール管理を設定することが最も重要なポイントであると言えます。
就活は情報収集やエントリー、選考対策などマルチタスクが必要であり、スケジュールを適切に管理しないと、重要な締め切りやイベントを見逃してしまう可能性が高いです。
特に、秋からの就活では、本選考がすぐに始まることも多く、限られた時間の中で多くのタスクをこなさなければなりません。
したがって、自分のスケジュールを見直し、日々の計画を立てることが成功への鍵となります。
また、自己分析をし直すことも欠かせません。
一度自己分析を行った人でも、これまでの経験を振り返り、新たな視点で自分を見つめ直すことで、より深い自己理解が得られ、志望動機の説得力を高めることを推奨します。
さらに、業界研究と企業研究を怠ってはなりません。
しっかりと研究を行うことで、自分に合った企業を見極められるだけでなく、面接での説得力ある回答を準備することにもつながります。
10月から始める場合
10月から就活を始める場合、本選考が始まることを念頭に置いて準備を進める必要があります。
この時期になると多くの企業が本格的に選考を開始し、ESの提出や面接が進行していきます。
そのため、選考スケジュールをしっかりと把握し、漏れがないように管理することが重要です。
また、選考対策の一環として、SPIやその他の適性検査の対策を忘れずに行いましょう。
これらの試験は多くの企業で採用されており、準備不足だと全く対応できず、早い段階で落とされてしまう可能性も高いです。
過去問や対策を利用して、ES作成や面接対策と並行して、スキマ時間などを活用し、できる限り準備を進めましょう。
また、企業説明会への参加スケジュールを立てることも大切です。
説明会では企業の詳細な情報を得るだけでなく、担当者との交流を通じて志望動機の内容をより具体的で深いものにすることもできます。
スケジュールが詰まりがちな10月には、計画的に説明会への参加を進め、情報収集を効率的に行うことが就活成功のポイントとなります。
11月から始める場合
11月から就活を始める場合、特に面接対策を強化することが必要です。
企業によっては面接が選考のメインとなっていることも多く、面接で自分の強みや意欲をしっかりアピールできるかが合否に大きく影響します。
模擬面接やキャリアセンター、就活エージェントのサポートを利用して、実際の面接に近い環境で練習を積むことを推奨します。
面接対策を通じて自分の伝え方や表現をブラッシュアップし、どのような質問にも対応できる柔軟性を身につけましょう。
また、グループディスカッションの対策も怠ってはなりません。
グループディスカッションは多くの企業の選考で用いられますが、練習を重ねなければうまく立ち振る舞えない可能性が高いです。
また、様々な業界の説明会に参加し、視野を広げることも重要です。
11月からの就活は比較的選考が進んでいる中でのスタートとなるため、迅速かつ確実な準備が求められます。
積極的に行動し、少しでも多くの情報を得て、自分に最適な企業と出会いましょう。
【大学3年秋】9月からの就活を効率化させる方法
ここからは、9月からの就活をより効率よく進める方法を紹介していきます。
先述したように、大学3年生の10月からは秋冬インターンや一部のプレエントリーなどが一気に始まっていきます。
そのため、9月中にいかにしっかりと準備を行い、さらに効率化のための工夫をしておけるかが、その後の就職活動の進め方に大きく関わってきます。
以下より効率化の工夫を確認し、ぜひ9月の就活準備に取り入れてみてください。
添削してくれる人を見つける
9月からの就活を効率化させる方法として、あらかじめESの添削をしてもらえる人を見つけておく、という方法が挙げられます。
書類選考は、就活生の前に立ちはだかる最初の大きな壁といえます。
特に人気の業界や企業には毎年膨大な量のESが集まるため、そこから面接に進める割合のほうが少ないことも往々にしてあります。
ESでは、企業が見ている観点や企業に響く伝え方など、様々なポイントを意識する必要があります。
そのため、ESは自分以外の人に添削を依頼し、ブラッシュアップしていくことがおすすめです。
大学のキャリアセンターや無料添削サービスなどを活用しましょう。
ES添削がすぐにできる方法を以下の記事で詳しく紹介しておりますので、是非ご覧ください。
スカウトサービスを使う
就活を効率化する方法として、スカウトサービスの活用もおすすめです。
スカウトサービスとは、自分から企業を探してエントリーするのではなく、自分のプロフィールや経験を見た企業側からスカウトが送られてくる、というサービスです。
企業側が「自社が求める人材と合っているのではないか」と判断した上でスカウトが送られてくるため、自身の経験や強みを活かせる企業と出会える確率も高く、選考を効率的に進められるでしょう。
自分だけでは目を向けられていなかった業界や企業と出会うことではじめて、自分自身の新たな興味関心に気がつく場合もあります。
自分でも調べながらスカウトサービスを活用し、多くの企業と出会うことで、自分に合った企業を見つけやすくなるでしょう。
就活情報を取り入れる
10月から本格的に始まっていくインターンの情報やエントリーの情報など、常に就活情報を取り入れられるように、9月のうちに就活サイトなどに登録しておくことがよいでしょう。
就職活動は、情報戦ともいわれています。
情報を見逃してしまうと、受けたいと思っていた企業の採用活動が気づいた時には終了していた、といった事態にもなりかねません。
10月から秋冬インターンも始まると、日々多くの情報が発信されていきます。
納得いく就活をするために、常に情報を取り入れられるように9月から準備しておきましょう。
就活市場では、ここでしか得られない最新の就活情報を、業界最速で発信しています。
下記より無料で会員登録できますので、ぜひご覧ください。
大学3年生の秋からは本格的に動き出す学生が多く、キャリアセンターなども対応が手一杯になるケースが多いです。
そんなときに頼れる就活エージェントには積極的に頼っていきましょう!
【大学3年秋】秋からの就活は長期インターンもおすすめ
実は、秋からの就活として近年注目されているのが、長期インターンへの参加です。
長期インターンとは、1週間から1ヶ月以上の長期期間インターンシップに参加して、実際の企業の一員となり、業務にあたったり、ビジネススキルを学んだりすることです。
長期インターンへの参加には、メリットとデメリットが両方ありますが、総じて就職後にも必要になる経験を得ることができるとあって、近年多くの学生に人気となっているのです。
ここでは、長期インターンがおすすめな理由を解説していきます。
3年の秋から長期インターンに参加するのは遅くない?
そもそも、大学3年の秋から長期インターンに参加するのは遅くないのでしょうか?
結論、3年の秋からでも、まだまだ遅くはありません。
長期インターンの期間は、企業によってまちまちです。
1週間で定めている企業があれば、3ヶ月以上を必須としている企業もあります。
また、給与が出る企業と出ない企業とも違いがあります。
様々な企業の条件を比較して、自分にあった長期インターンを探してみましょう。
3年の秋から長期インターンに参加するメリット
3年の秋から長期インターンに参加するメリットはこちらです。
- 外部からはわからない企業の取り組みがわかる
- 就職後にも必要なスキルが手に入る
- 就活で差別化できるガクチカを作ることができる
- 実際に働いている社員と話をすることができる
どのメリットも、長期インターンに参加するには十分すぎるメリットです。
また、長期インターンをすることでしか手に入らないメリットしかないのです。
これらが3年の秋からでも長期インターンに参加することをおすすめしている理由となるので、ぜひ検討してみて下さい。
3年の秋から長期インターンに参加するデメリット
3年の秋から長期インターンに参加することには、デメリットもあります。
それは、就活との両立が難しいことです。
長期インターンシップは、先述した通り、時間がかかります。
実際に参加するとなると、1週間以上は時間を取られることになりますし、まして就活で差別化できるガクチカを作れるレベルとなると、かなりの時間と労力を要します。
長期インターンに参加していたせいで、周りの就活生と比べて選考対策をする時間が短くなってしまったり、じっくり企業研究をする時間がなかったり、ということもありますので、十分に注意して長期インターン先を選ぶようにしましょう。
長期インターンに参加するなら選考対策をしよう
長期インターンに参加する場合には、選考対策を必ずしましょう。
特に必要なのは面接対策です。
- あなたの強みはなんですか?
- 過去に挫折した経験はありますか?
- 長期インターンに参加したいと思った理由はなんですか?
ほとんどの企業が、長期インターンの選考として面接を取り入れています。
しかし面接はやはり一筋縄ではいかず、せっかく意気込んで長期インターンに応募してみたものの選考落ち、なんてこともありえるのです。
そうなっては、長期インターンを探した時間や労力も無駄になってしまいますし、何より就活のやる気を削がれてしまう可能性すらあります。
長期インターンに参加する際には、必ず面接対策を行いましょう。
【大学3年秋】秋からの就活に関するQ&A
続いて、秋からの就活に関して多くの就活生の方からいただく質問に回答します。
気になる項目があれば、ぜひ参考にしてみてください。
確かに、ライバルは就活を始めている場合も多いため、少し遅いと言わざるを得ません。しかし、まだまだ間に合う段階ではあります。ただし、限られた時間の中で効率良く準備を進めることは欠かせません。まずは自己分析や適職診断をしっかりと行い、自分の強みや興味を明確にしましょう。その上で業界研究や企業研究を進め、自分に合った企業を見つけていくことが大切です。
大学3年の秋から長期インターンを始めるのは、全く遅くありません。むしろ秋からのインターンは、企業の業務を深く理解する絶好の機会です。実際の仕事を通じて自分のスキルや興味を確認できます。多くの企業が新たなインターン生を秋から募集しており、このタイミングで参加することで、春先から始まる大手企業の選考に備えた強いガクチカを作ることもできます。
就活を始める時期は人それぞれですが、多くの学生が大学3年の夏頃から本格的に動き出します。9月にはインターン参加を経て早期選考に進んでいる学生も多く、すでに内定を獲得しているケースも多いです。特に意識の高い学生や人気企業を目指す学生は、夏のインターン参加を機に就活をスタートし、早い段階で内定を目指しています。ただし、9月の時点ですでに内定を持っている学生はまだ少数派であり、多くの学生は10月以降の早期選考や冬の選考を通じて内定獲得を目指すため、焦りすぎる必要はありません。
大学3年生の就活で特に忙しくなるのは、10月から2月にかけての時期です。この期間は多くの企業が早期選考やインターンを開催しており、選考対策に追われることが多くなります。10月には企業説明会が活発に行われ、ESの提出やSPIなどの適性検査対策、面接準備などが重なり、忙しさが増します。また、冬には大手企業の選考が本格化し、多くの選考が同時進行で進むため、スケジュール調整が非常に重要です。この忙しい時期を乗り越えるためにも、9月中に自己分析や業界研究をしっかり行い、就活準備を整えておくことを推奨します。
遅くとも10月頃からは動き出した方が良いと言えるでしょう。10月は多くの企業が早期選考の説明会やインターンの募集を開始する時期であり、このタイミングを逃すと出遅れてしまう可能性が高くなります。特に、早期選考を実施する企業では10月から11月にかけて多くのエントリーを受け付けており、この時期にしっかりと準備をしておくことが重要です。また、10月から始めれば自己分析や業界研究、企業研究を並行して進める時間を十分に確保でき、ESの作成や面接対策にも余裕を持って臨むことができます。
インターンシップに参加しておくと確かに有利ですが、参加しなくても就活を成功させることは十分可能です。インターンに参加することで、企業の業務を理解し、自分の適性を確認することができますが、インターンに行けなかった場合でも、自己分析や業界研究を徹底することでカバーできます。また、他の経験や学業、アルバイト、ボランティアなどを通じて得たスキルを自己PRに活かすこともできます。
大学の成績は企業によって重視されるかどうかが異なります。特に、金融やコンサルティング業界、技術職などでは成績が重要視される場合がありますが、全ての企業が成績を重視するわけではありません。それよりも、自分の強みやスキル、これまでの経験をどのようにアピールするかが重要です。成績に自信がない場合でも、自己分析や企業研究を通じて自分の魅力を伝える方法を考えましょう。
まとめ
就職活動は、大学卒業後の進路を大きく変えるターニングポイントとなります。
よくも悪くも、就職活動の頑張りが結果を大きく左右することでしょう。
学生最後の時間を楽しく希望の満ちた時間にするため、就職活動では満足のできる結果を残さなくてはなりません。
就職活動はスタートダッシュが非常に大切であるため、大学3年生の秋からしっかりと事前準備を行い、就職活動本番に備えてください。
解禁になってから慌てることのないように、上記で紹介したポイントは最低限網羅しておく必要があります。
早い段階から、面接試験を実施している企業に積極的にアプローチし練習の場にしてもよいでしょう。
就職エージェントなども活用しながら就職活動を有利に進め、ほかの就活生と差をつけてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
小玉 彩華
大切なのは、自分のペースで計画的に就活を進めることです。焦らずに秋からの就活スケジュールを確認していきましょう。