冬インターンに参加してみたいと思っている学生も多いでしょう。
しかし、どんな目的を持って参加すればいいのかわからないという方や参加することで得られるメリットは何なのか?といった疑問を持つ方も少なくありません。
そこで今回は、冬インターンシップに参加目的のほかにも、どのようなメリットがあるのかについて解説します。
- 冬インターンのスケジュール
- 冬インターンに参加するメリット
- 冬インターンの志望動機の作り方
- 就活のスタートが遅れた人
- 冬インターンへの参加を検討している人
- 志望動機の作り方がわからない人
冬からの就活は遅い?
結論として、冬からの就活が早いわけではありませんが、内定を得られないというわけでは全くありません。
しかし、夏の段階ですでに就活を始めた人よりは遅れを取っているということは覚えておきましょう。
部活や研究など、何かしら努力していた事柄があり、それが原因で就活に取り組めなかった場合はその経験をガクチカとして話せば、十分に挽回は可能です。
他の就活生と比べて、ある部分では遅れを取っているかもしれませんが、有利な部分もあるため、その点をアドバンテージとして活用し、就活を進めれば良いのです。
以下の記事では冬から就活を始める方のために具体的な対策やスケジュールについて紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
冬インターンとは
インターンの対策やスケジュールについて確認する前に、まず冬インターンの概要を理解しておきましょう。
冬インターンとは主に大学3年生が参加するための就業体験プログラムです。
具体的な業務を体験できるプログラムもあれば、1Dayインターンなど、数日の説明会に近いものも存在します。
特に冬インターンは夏インターンと比べて期間が短い傾向があり、1日で終わるか、数日で完結するプログラムが多いのが特徴です。
それでも、企業と直接接する機会を得ることで、企業の雰囲気や業務内容を知り、就職活動の準備に役立てることは十分に可能です。
また、優秀な参加者はその後の採用活動で有利に働くこともあります。
したがって、冬インターンは多くの学生にとって企業との接点を増やし、就活に向けた第一歩となる貴重な機会と言えます。
冬インターンに参加することで冬休みの時期をうまく活用し、就活を有利に進めましょう。
なぜ冬にインターンが行われるのか?
ウィンターインターンは、12月から2月頃に行われます。
企業が冬にインターンを行う目的はさまざまです。
就活解禁直前に行うウィンターインターンでは、企業側は選考を意識したプログラムを多数用意しています。
内容の濃いプログラムを実施し、能力の高い学生を見極めて内定の有無を判断している企業も少なくありません。
すでに志望する企業や業種を絞った学生がウィンターインターンに参加することが多いため、企業側は効率よく自社とマッチする人材を見つけるためにあえて採用直前の時期にあたる冬にインターンを開催しています。
実施理由は夏インターンと変わらない
インターンは冬季だけでなく夏季にも行われます。
夏のインターンも冬のインターンも実施する目的にさほど大きな違いはありません。
良い人材を探したいという企業の希望は、どの時期にインターンを開催したとしても共通する願いです。
もちろん、積極的にインターンに参加する学生も真剣に就活に取り組んでいる人ばかりですから時期に関係なく高い意欲を持っていることに変わりはありません。
企業側はインターンを開催することで自社の認知度向上や、就活生に興味を持ったりしてもらうことを目的にしています。
また、良い学生がいれば積極的に採用したいと思っています。
そのため、就活を効率よく進めて志望する企業の内定を勝ち取りたいと思っているのであれば、積極的にインターンに参加すべきです。
採用に結びつけるケースもある
時期に関わらずインターンに参加することで内定に有利になると言われています。
とくに就活の解禁前に行うウィンターインターンでは、選考を意識して学生とコミュニケーションを図る企業が増えてきます。
冬のインターンでは、選考を意識したプログラムを学生に提供することも多くあり、参加者の能力の高さや仕事の意欲を見極めています。
また、自社とミスマッチがないかという点を判断する機会として、ウィンターインターンを開催する企業も少なくありません。
入社を見据えて冬のインターンに参加する学生も多いため、企業側も自社に対してどれくらいの高い意欲を持っているのかを判断します。
ウィンターインターンに参加したことで内定を獲得できたという学生もいるので、興味のある企業のインターンには迷わず参加してみましょう。
冬インターンのスケジュール
続いて、冬インターンのスケジュールについて応募時期と開催時期を詳しく紹介します。
それぞれ理解した上で就活を進めましょう。
応募時期
冬インターンの応募時期は主に9月から10月です。
ただし、企業ごとに募集開始の時期は異なり、早いところでは8月末から募集が始まる場合もあります。
夏インターンや学校の授業、テスト期間などと重なることが多いため、それぞれのスケジュールを確認し、適切なタイミングで応募しましょう。
冬インターンは夏インターンと比較して応募のタイミングが早いこともあり、特に人気企業や大手企業のプログラムは競争率が高くなる傾向にあります。
したがって、応募を検討している企業については早めに情報収集を行い、公式サイトやインターンシップ情報サイトを定期的にチェックすることを推奨します。
開催時期
冬インターンは12月から2月にかけて開催されることが多いです。
大学の授業やテスト期間と重なることがあり、特に1月から2月には学期末試験が予定されている人も多いため、スケジュール管理が重要です。
ただし、企業側も学生に配慮し、土日や春休み期間中にインターンを開催してくれることもあります。
また、2月中旬から3月にかけては多くの企業が春休みを利用してインターンシップを行うため、1Dayなど短期間のプログラムも増える傾向にあります。
1Dayや2Daysの短期間で終わるプログラムもあれば、1週間以上にわたるものも存在するため、自分の予定や都合に合わせつつ、目的に応じてインターンを選びましょう。
夏インターンとの違いはある?
インターンと聞くと夏に開催されるというイメージを持つ学生も多いかもしれません。
しかし近年では、効率よく自社に合った学生を見つけるために冬にインターンを開催する企業が増えています。
ウィンターインターンに参加することで就職に有利になると言われていますが、効率よく内定を獲得するために夏のインターンとはどんな違いがあるのかをチェックしておきましょう。
実施プログラムの違い
夏のインターンでは、グループワークやプロジェクトに参加するなど実際の仕事を疑似体験できるプログラムが多数用意されています。
早いタイミングで仕事を疑似体験できるため、企業選びのヒントを得たり就活準備に役立てたりできます。
一方、冬のインターンでは、企業が学生の選考を見据えて開催されていることもあり、1dayインターンなど短期間で実施していることがほとんどです。
グループワークだけでなく、ビジネスコンテストなどのプログラムを通して学生の能力を判断しており、企業によっては、学生のインターンの成績によって選考を免除することもあります。
エントリーシートなどの一次選考をパスして就活を進められるため、いかに冬のインターンで成果を上げるかが内定獲得のカギになります。
1dayインターンの内容についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
実施期間の違い
夏のインターンは、6月から9月に実施され、3ヶ月ほどの長期間にわたって開催する企業もあります。
多数の企業が約1週間の期間を設けて夏のインターンを行っていますが、自社の魅力や強みを伝える目的があるため、短期間では足りないと考えている企業ばかりです。
一方、冬のインターンは、12月から2月頃に実施されています。
学校のある期間に開催されているため、1dayインターンを行う企業が多く、短期間でありながらも内容の濃いプログラムを数多く用意しているのも特徴です。
ウィンターインターンは、就活解禁間近に行われることが多く、自社の選考に役立てたいという目的で開催されています。
冬インターンの参加がおすすめな学生
続いて、冬インターンに参加した方が良いとされる人の特徴について紹介します。
以下のポイントが当てはまる場合は、特に冬インターンに参加した方が良いと言えます。
それぞれ確認してみてください。
就活のスタートが遅れてしまった学生
就活のスタートが遅れてしまった方は、ぜひ冬インターンに参加して挽回しましょう。
夏休みのインターンに参加できなかったり、まだ就職活動自体が始められていなかったりした場合でも、冬インターンに参加することで遅れを取り戻せるかもしれません。
冬インターンは本選考に向けた準備の一環として多くの企業が開催しており、選考過程も本番に近い形で行われるため、インターンを通じて実際の選考に慣れることができます。
自己分析やES作成、面接対策など、冬インターンでの経験をそのまま本選考に活かせるため、就活の遅れを取り戻すための貴重な実践の場となるでしょう。
また、就活のスタートが遅れてしまった方にとって、冬インターンは企業や業界に関する情報を効率的に得るための重要なチャンスの1つでもあります。
インターンに参加することで企業の雰囲気や業務内容を直接体験することができ、就活に必要な業界研究や企業研究を短期間で集中的に行うことが可能です。
志望業界が明らかな学生
志望業界が明確に定まっている方にとって、冬インターンはその業界や企業の理解をさらに深める絶好の機会と言えます。
特に、同じ業界内で複数の企業のインターンに参加することで、企業ごとの特徴や強み、働き方の違いを比較し、どの企業が自分に最も適しているかを判断する材料となるでしょう。
また、志望業界がはっきりしている方には長期インターンが特におすすめです。
1Dayインターンのような説明会形式のプログラムではなく、数日から1週間以上の実務を体験できるインターンに参加することで、実際の業務を通じて自分の適性を確認できるだけでなく、業界特有の課題やトレンドについて深く理解できます。
このような経験は本選考の際に特に強みとなり、企業に対して説得力のあるアピールが可能になるものです。
冬インターンに参加するメリット
続いて、冬インターンに参加するメリットについて紹介します。
以下の5つの項目を理解した上で冬インターンに参加することで、より就活に活用できる、良い経験となるはずです。
ぜひ、それぞれのポイントを参考にしてみてください。
- 優遇を得られる場合がある
- 内容企業・業界について知れる
- 交流ができる
- 本選考の練習になる
- 夏や秋の経験を活かせる
優遇を得られる場合がある
冬インターンに参加する最大のメリットの1つとして、企業から早期選考や早期内定といった優遇を得られる可能性があることです。
特に冬インターンは夏のインターンに比べて本選考に近い時期に開催されるため、企業も「そろそろ、一定数は優秀な学生を確保したい」と考えています。
よって、インターン後に特別な選考枠を設けるケースも増えているのです。
通常の選考スケジュールとは別に、インターンシップ参加者だけに早期選考の案内が届くことがあり、他の学生よりも早い段階で内定を獲得するチャンスもあります。
また、冬インターンを経て企業と信頼関係を築くことで、企業側が学生の能力や適性を評価しやすくなり、採用の際に有利に働くこともあります。
このように、インターン中に積極的な姿勢を見せ、企業の業務に対して高い適性を発揮すれば、通常の選考プロセスでもスムーズに内定を得られる可能性があるでしょう。
企業・業界について知れる
冬インターンに参加することで、企業や業界、職種に対する理解を深めることが可能です。
特に、志望する業界に絞って複数の企業でインターンを体験することで、それぞれの企業の特色や社風、業務の進め方の違いを肌で感じることができます。
より具体的に、業界内での自分の適性を見極めることができるでしょう。
企業の公式サイトや資料だけでは得られない、リアルな職場環境や社員とのコミュニケーションを通じて、企業の本質に触れる素晴らしい機会です。
また、インターンでは業界全体のトレンドや各企業が直面している課題に関する知識を得ることもできます。
例えば、IT業界であれば、最新の技術動向やデジタル化に対する企業の取り組みを理解することで、自分がその業界でどのように貢献できるかを具体的にイメージできるでしょう。
交流ができる
冬インターンに参加することで、企業の社員や他の就活生との交流の機会が得られることも大きなメリットの1つです。
インターン期間中、社員の方々から業務内容についての具体的な説明や、業界の裏側に関する話を直接聞くことができ、企業の文化や社内の雰囲気を実際に体感できます。
特に、企業の公式サイトや説明会では得られない、リアルな働き方やキャリアパスに関する情報を得ることができ、志望企業への理解を深める絶好のチャンスです。
さらに、他の就活生との交流も非常に重要です。
冬インターンに参加する学生は同じく就職活動に真剣に取り組んでいるため、情報交換をしたり、就活に関するアドバイスを共有したりできます。
自分の就活への取り組み方を客観的に見つめ直すことができるだけでなく、心強い支え合う仲間ができ、就活というハードな時期を乗り越える力にもなるでしょう。
本選考の練習になる
冬インターンの選考は他のインターンと比べても特に本選考と非常に似たプロセスが多いため、インターンの選考を通じて本選考の練習ができます。
ESの提出、グループディスカッション、面接といった本選考で求められるスキルが、インターンの選考でも求められることが多いため、具体的な対策が可能です。
特に、選考においてフィードバックがある場合は自分の弱点を早い段階で知り、それを克服するための準備を進めることができます。
また、インターン自体が本選考の前哨戦として機能することも少なくありません。
インターン中のパフォーマンスや姿勢が評価されるため、実際の本選考でもアピールポイントを見つけやすくなるでしょう。
夏や秋の経験を活かせる
冬インターンは夏や秋に行われたインターンシップで得た経験や反省点を活かす絶好の機会でもあります。
これまでにインターンに参加したことがある人は、そこでの選考や業務の体験を通じて、自分の強みや改善点を理解しているため、冬インターンではさらに磨きをかけたアプローチができるでしょう。
例えば、夏インターンの選考においてグループディスカッションがうまくいかなかった場合、その反省点を冬インターンの選考に活かすことで、より良い結果を得られます。
冬インターンで優遇を得る方法
前述したとおり、冬インターンは本選考の直前であるため内定に直結したり、早期選考に招待される、ESが免除になるなどの優遇があったりします。
特に就活を早く終わらせたいと考える学生にとっては、こうした早期選考は非常に魅力的です。
優遇を得るためには、インターン中のパフォーマンスや企業へのアピールが鍵となります。
「冬インターンは選考の一環としての側面が強い」ということを意識しながら臨むことで、就職活動を有利に進められるチャンスが広がります。
これを活用することで、本選考に向けた大きな一歩を踏み出すことができるでしょう。
積極的にコミュニケーションをとる
成長意欲を見せる
積極的にコミュニケーションをとる
インターン中は社員に対して積極的に質問をしたり、意見を述べたりすることが大切です。
これは、仕事への理解を深めるとともに、自分の関心や意欲を伝える良い機会となります。
また、グループワークにおいても積極的な発言が求められますが、一方的に自分の意見だけを長々と話したり、周囲の意見を否定するような態度は避けましょう。
自分の考えをしっかり伝えつつ、他のメンバーの意見にも耳を傾け、柔軟な姿勢で協力することが重要です。
こうしたバランスが、インターンシップの中での評価にも繋がります。
成長意欲を見せる
インターン中にわからないことがあった場合、そのままにせず、積極的に質問をしたりアドバイスを求めることが大切です。
また、アドバイスを受けた際には、すぐに実践に移せる姿勢が成長意欲の表れと見なされます。
こうした姿勢は、企業に「入社後も成長を続けてくれる人材」として評価されることに繋がり、結果的に優遇される可能性も高まります。
インターンの場を、自身の成長を示す機会として最大限に活用することで、企業に良い印象を残すことができるでしょう。
あいさつやマナーに気を付ける
インターン中は、時間厳守やあいさつなど、基本的なマナーを徹底することが大切です。
どれだけ優秀な学生でも、時間に遅れたり、感謝の言葉が言えなかったりすると企業側から良い印象を持たれません。
特に、日常的なあいさつや丁寧な言葉遣いは、職場でのコミュニケーションの基本であり、マナーの良さが社会人としての信頼感に繋がります。
インターン中にしっかりとしたマナーを守ることで、企業に好印象を与えることができ、今後の選考でも有利になる可能性があります。
インターン中のマナーについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
冬インターン対策前の事前準備
冬インターンには選考が伴うため、その選考対策に向けた準備が必要になります。
選考で良い結果を得るためには、事前にしっかりと準備を進めておくことが大切です。
早めに準備に取り組むことで、余裕を持って選考に臨めるだけでなく、自分の強みや志望動機をしっかりと整理する時間も確保できます。
ここでは選考対策を始める前に整えておくべきことを3つ紹介します。
スムーズに選考準備を進められるように、まずは基本的な準備に注力しましょう。
時間をかけて事前準備をすることが、冬インターンでの成功に繋がります。
自己分析
業界・企業研究
就活の軸の決定
自己分析
自己分析は、就職活動の中で最も重要なプロセスの一つです。
自分の強みや弱みをしっかりと把握しておくことで、志望する企業や業界を絞りやすくなり、エントリーシート(ES)の記入もスムーズに進めることができます。
自己分析を行うことで、自分がどのような価値を企業に提供できるかを明確にし、自信を持って選考に臨むことができます。
さらに、自己理解が深まることで、面接などでも一貫したアピールができ、説得力を高めることができます。
早めに取り組むことで、選考に向けた準備がより効果的になるでしょう。
業界・企業研究
業界研究や企業研究とは、業界や企業の現状、今後の展望、取り組みなどについて深く調べることを指します。
面接時点で業界や企業に対する理解が不足していると、「本当にこの企業を志望しているのか?」と面接官に疑問を持たれてしまう可能性があります。
しっかりと研究を行い、その企業に対する自分の興味や関心を明確に伝えることが重要です。
業界研究や企業研究の具体的なやり方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
就活の軸の決定
就活の軸とは、仕事内容やキャリアビジョンなど、将来自分が働く上で絶対に譲れない条件のことを指します。
この軸を明確にすることは、企業選びや面接時の自己PRにおいて非常に重要です。
特に面接では、あなたの価値観や志向性が問われることが多く、自己分析を行っていないと、自分の軸をしっかりと答えることができません。
したがって、この時期に自分の就活の軸を決定しておくことをお勧めします。
具体的な就活の軸の例や、決め方については、こちらの記事を参考にしてみてください。
冬インターンの志望動機の作り方
続いて、冬インターンの志望動機の作り方について紹介します。
一般的な、PREP法で話すという書き方に変わりはありません。
また、特に「冬のインターンだから」といって、構えて臨む必要もありません。
まず結論を明確に話し、その後動機や目的という順番で分かりやすく説明しましょう。
参加する理由(結論)
冬インターンの志望動機を作成する際は、まず最初に結論として、なぜその企業のインターンに参加したいのかを明確に伝えることが重要です。
この結論部分は志望動機全体の核となる部分であり、最初に具体的かつ簡潔に述べることで面接官や採用担当者に好印象を与えることができます。
一般的な理由ではなく、自分自身の経験や価値観に基づいて具体的な動機を述べることが求められます。
「御社の〇〇業務を通じて〇〇なスキルを身につけたい」「将来〇〇な分野で活躍したいと考え、〇〇業界に興味を持ちました」といった形で、なぜその企業での冬インターンを目指すのかを明示しましょう。
興味を持ったきっかけ(動機)
志望動機の次はその企業や業界に興味を持ったきっかけを述べましょう。
自分がその企業に対して具体的にどのような興味を抱いたのか、そのきっかけとなったエピソードや経験を交えて伝えることを推奨します。
例えば「〇〇業界に興味を持ったのは大学で〇〇に取り組んだ際に、〇〇の重要性を実感したからです」など、自分の過去の経験と結びつけることで、より具体的で説得力のある動機を伝えることができます。
また、企業に対する興味を持った理由として、企業が提供するサービスやプロジェクト、社風や企業倫理に触れることもおすすめします。
「業務を通じて社会に価値を提供するという企業理念に強い魅力を感じ、このような環境で働きたいと感じました」などと説明すると良いでしょう。
学びたいこと(目的)
最後の部分では冬インターンを通じて何を学びたいのか、また、どのようなスキルを習得し、どのような人材として成長したいのかを具体的に述べることが求められます。
インターンに参加する目的を明確にし、企業に自分が積極的に学ぶ姿勢を持っていることをアピールしましょう。
ただ「経験を積みたい」と述べるのではなく、具体的にどのようなスキルや知識を学びたいのか、その経験が将来どのように役立つのかを示すことで、モチベーションの高さを強調できます。
例えば「インターンを通じて実践的なスキルを身につけ、将来的には〇〇の分野で活躍したいと考えています」といった形で、インターンが将来のキャリアにどう結びつくかを示すと、より良い印象を与えられます。
冬インターンの志望動機の例文
続いて、冬インターンを目指す方におすすめの志望動機の例文を3つ紹介します。
以下のような志望動機を提出できれば、企業の採用担当者に良い印象を与えられるはずです。
あなたが話そうと思っている志望動機に近い例文を中心に、それぞれ参考にしてみてください。
例文1
私が貴社を志望する理由は、データ分析スキルを実践の場でさらに向上させたいと考えているからです。
私は大学で統計学を専攻し、データ解析を用いたプロジェクトに取り組んできましたが、実際のビジネスにおけるデータ活用法を学びたいと強く感じています。
統計学について座学と研究では学びましたが、実践的に活かすまでのスキルは、まだ無いと感じているからです。
特に、貴社が提供するデータドリブンなマーケティング戦略に興味を持ち、そこでの実践を通じて自分の知識をさらに深めたいと考えています。
インターンを通じて、データを元にした戦略提案や分析力を貴社のプロジェクトで活かし、より価値ある成果を提供できるよう貢献する所存です。
例文2
貴社を志望する理由は顧客第一主義の企業理念に共感したからです。
私はサービス業のアルバイトを通じて、常にお客様の視点で物事を考えることの重要性を学びました。
「自分が稼いだお金で食事に行くのと同様に、お客様も仕事の対価やご褒美として、この時間を楽しみに来ている」という考えを持ち、常に成功の接客を提供することを大切にしています。
貴社の理念である「顧客満足を最優先に考える姿勢」に強く共感し、その考えが実際にどのように業務に反映されているのかを深く学びたいと考えています。
インターンでは顧客のニーズを的確に捉え、サービス向上に貢献するために自分のコミュニケーション能力を活かして業務に取り組み、将来的に貴社で活躍するためのスキルを身につけたいと考えています。
例文3
貴社を志望する理由は、前回のインターンで学んだマーケティングの知識をさらに深めたいと考えているからです。
私は夏のインターンシップにおいて、商品の市場調査や消費者分析に携わり、消費者ニーズに基づく戦略の立案方法を学びました。
実践経験を積むことができ、ある程度の自信にはなりました。
しかし、その際に、実際にマーケティング施策がどのように現場で実行され、効果を上げているのかについて100%、詳しく学ぶことはできませんでした。
そこで、貴社のインターンに参加し、マーケティング施策の実施プロセスに関わり、その経験を活かして、就職後は貴社で新たなプロジェクトを立ち上げる際に貢献したいと考えています。
冬インターンに参加するときの注意点
続いて、冬インターンに参加する際の注意点について紹介します。
以下のポイントを踏まえた上で冬インターンに参加することで、質の高い経験が得られるはずです。
比較的開催期間が短いからこそ、多くのことを学び取りましょう。
冬インターンに参加するときの注意点
・スケジュール管理を徹底する
・業界はあらかじめ絞っておく
・目的意識を持つことが大事
スケジュール管理を徹底する
冬インターンに参加する際はスケジュール管理を必ず徹底しておきましょう。
冬インターンは12月から2月にかけて開催されることが多く、特に大学の授業やテスト期間と重なってしまうことが多いです。
したがって、学業との両立を図るためにも、インターンの日程や試験日程をしっかりと把握し、スケジュールを徹底的に管理しなければなりません。
例えば、インターンに参加している期間中に試験準備が必要な場合は事前に計画を立て、無理のない範囲でインターンに臨む必要があります。
スケジュールが過密すぎると、ストレスを引き起こし、インターンやテストに集中できなくなる原因となり、両方が中途半端に終わってしまう可能性があります。
特に、長期インターンに参加する場合は学校やアルバイトとの両立が難しいこともあるため、注意が必要です。
業界はあらかじめ絞っておく
冬インターンに参加する前に、自分が志望する業界を絞っておくことが非常に重要です。
夏休みのインターンに参加した人は、ある程度自分の興味や適性を見極め、志望業界が決定している場合が多いですが、まだ業界が決まっていない方は、冬インターンを利用して業界を絞るようにしましょう。
まずは自己分析をしっかり行い、自分の興味や強みがどの業界に向いているかを見極めることが必要です。
また、業界研究を通じて自分の価値観やキャリアビジョンに合った業界を選び、その業界内の企業をターゲットにインターンに参加することを推奨します。
業界を絞ることで、インターンの経験がより深いものとなり、志望業界に対する理解が深まります。
例えば、金融業界やIT業界、消費者業界など、各業界で求められるスキルや業務内容は大きく異なります。
したがって、幅広く業界を選ぶのではなく、自分が本当に興味を持ち、将来働きたいと思う業界にフォーカスすることで、より具体的なキャリアプランを描くことを推奨します。
目的意識を持つことが大事
ウィンターインターンは、企業側は学生の能力を見極め選考の判断材料としているため、学生もしっかりと目的を持って参加することが大切です。
多くの学生が高い入社意欲を持ってウィンターインターンに参加しているので、何の目的もなくただ闇雲に参加しても人事に好印象を持ってもらうことはできません。
他の就活生に差をつけられてしまうことがないように、インターンに参加する前に必ず自身の目的や目標を明確にしておきましょう。
業界を知り自身が求める方向性や適正を把握したい、社風や現場の雰囲気を肌で感じたいという理由でも構いません。
もちろん、多くの人と交流を図り情報収集に役立てたいといった目的でもいいでしょう。
ウィンターインターンに参加し有意義な時間を過ごせるよう、まずは参加する目的を明確にすることから始めてみてください。
冬インターンに関するよくある質問
弊社は就活エージェントを運営しているため、様々な就活生の方から冬インターンに関する質問もいただきます。
以下の3つの項目はこの記事を読んでくれている方も気になる内容だと思いますので、それぞれ参考にしてみてください。
「可能な限り多くの企業に参加すべき」と言う人もいますが、むやみに多くの企業に参加することは必ずしも得策ではありません。
就活を進める上で焦ってしまい、無計画に複数の企業にエントリーしてしまうと、スケジュールが過密になり、逆に自分の力を発揮できない可能性があります。
冬インターンは本選考に向けた準備段階として重要な役割があるため、志望企業や業界はある程度絞った上で参加することを推奨します。
まずは自分が本当に興味を持っている業界や企業を明確にするための自己分析や企業研究を行い、その上で数社に参加するのが理想的です。
夏インターンで業界を広く体験した方は冬インターンでは志望業界を絞り、その中で深く理解を得られる企業に参加すると良いでしょう。
一方、これまでインターンに参加してこなかった方は複数の業界や企業を体験して、自分に合った企業を見つける機会として冬インターンを活用することを推奨します。
基本的には本選考と同様に、スーツまたはオフィスカジュアルが求められます。
特に初日は相手企業のドレスコードや雰囲気がよくわからないため、フォーマルなスーツで臨むのが無難です。
スーツは紺や黒のシンプルなものが好ましく、清潔感のある見た目を心がけましょう。
インターンは企業との第一印象を左右する場であるため、身だしなみに気を配る必要があります。
ベンチャー企業やIT系の企業では髪型や服装が自由な場合もありますが、わざわざ奇抜なスタイルで目立とうとする必要はありません。
むしろ、初対面の場では基本的なビジネスマナーを守り、きちんとした印象を与えることが大切です。
企業によってはインターン期間中に私服OKなどのルールがある場合もありますが、それでもオフィスカジュアル程度の品位は保つように心がけましょう。
髪型に関しても、派手なカラーやスタイルは避け、清潔感を重視した髪型を心がけることを推奨します。
冬インターンの選考対策は本選考に近いプロセスを経ることが多いため、しっかりと準備を進めることが大切です。
主な選考対策としてはES、グループディスカッション、そして面接が挙げられます。
特に、志望動機に関しては企業や業界について深く理解した上で書くことが求められます。
企業が求めている人材像と自分の強みがどうマッチするかを明確に記述しましょう。
また、グループディスカッション対策も欠かせません。
グループディスカッションでは他の学生との協調性やリーダーシップ、コミュニケーション能力が評価されますが、単に自分の意見を強く主張するのではなく、他者の意見を尊重しつつ議論を進める姿勢が求められます。
事前に模擬ディスカッションに参加するなどして、グループディスカッションの進め方や意見の出し方を練習しておくと良いでしょう。
また、面接対策も重要です。
面接では志望動機や自己PRに加えて、インターンに参加する理由や今後のキャリアビジョンなども深掘りされることが多いため、自己分析を徹底し、自分の将来の目標を具体的に伝えられるように準備しましょう。
まとめ
ウィンターインターンに参加することで就活を効率よく進められるだけでなく、就活で有利になるなど数多くのメリットがあります。
インターンに参加し有意義な時間を過ごせるように、まずは自身が参加する目的を明確にすることが大切です。
参加の必要性やメリットを知っておくと、無駄な時間を過ごすことなく大きな利益を得られるでしょう。
企業のHPや就活サイトのほかにも、インターンシップ情報サイトなどをチェックしてみると多くの企業でインターンシップを開催していることがわかります。
志望する企業の情報を集めてみるのはもちろん、興味のある業種に目を向けて積極的にウィンターインターンに参加してみましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート