冬インターンに参加してみたいと思っている学生も多いでしょう。
しかし、どんな目的を持って参加すればいいのかわからないという方や参加することで得られるメリットは何なのか?といった疑問を持つ方も少なくありません。
そこで今回は、冬インターンシップに参加目的のほかにも、どのようなメリットがあるのかについて解説します。
- 冬インターンのスケジュール
- 冬インターンに参加するメリット
- 冬インターンの志望動機の作り方
- 就活のスタートが遅れた人
- 冬インターンへの参加を検討している人
- 志望動機の作り方がわからない人
目次[目次を全て表示する]
冬インターンには必ず参加しないといけないの?
冬インターンへの参加は、結論から言うと「必須」ではありません。
しかし、参加することで得られるメリットは非常に大きく、特に「夏のインターンに参加できなかった人」や「早期選考で内定を獲得したい人」にとっては、参加を強くおすすめします。
夏の遅れを取り戻し、就職活動を本格化させる絶好の機会になるからです。
実際に、マイナビキャリアリサーチLabの調査によると、26卒の先輩の約半数近くが冬インターンに参加しており、今や参加が当たり前の選択肢となりつつあります。
夏休み期間である8月には、およそ80%の学生が何らかのインターンシップやキャリア形成活動に参加しています。
実際に、マイナビのキャリアリサーチLabによれば、8月時点で「これらの活動に参加していない」と回答した学生は全体の約22%に留まりました。
このデータからも分かるように、多くの学生が夏休みというまとまった時間を活用して、より実践的で深い企業理解に繋がるプログラムへ積極的に参加したということが伺えます。
冬インターンに行くべき3つの理由
冬インターンに行くべき理由は以下の3つです。
- 内定につながる可能性があるため
- サマーインターンよりも倍率が低いため
- 自己分析を見直すきっかけになるため
冬インターンは、翌年に本選考が控えているため大切な就活イベントです。
冬インターンに参加しておくことでさまざまな恩恵が受けられます。
「冬インターンに参加した方がいいの?」と迷っている就活生は、本章の解説を最後まで読み、冬インターンに行くべき理由を理解してください。
内定につながる可能性があるため
冬インターンは、内定につながる可能性があるので参加してください。
多くの企業にとって本選考に向けた「選考直結型」の性質が強くなるからです。
さらに、サマーインターンに比べて開催規模が小さく、少人数制のプログラムが増えます。
企業の公式ホームページではわからなかった点やインターンに参加するうちに湧いた疑問などを採用担当者に質問するチャンスです。
企業側も選考を意識して就活生を見極めるため、インターンの参加が早期選考の案内や一次選考の免除など、内定への優遇ルートに直結する可能性があります。
冬インターンは、本選考が始まる前に自己アピールができる最後の場です。
志望度の高い企業の冬インターンには積極的に参加してください。
サマーインターンよりも倍率が低いため
冬インターンは、サマーインターンより倍率が低くなる傾向があります。
多くの就活生がサマーインターンに参加した結果、冬インターンを見送るからです。
サマーインターンは、夏休みと重なるため多くの就活生がインターンに参加できます。
一方で、冬インターンは長期休暇がないため応募する人数が少なくなります。
結果、サマーインターンで逃した企業に再度挑戦することが可能です。
「どうせインターンの倍率が高いからやめよう」と考えている就活生は、貴重な機会を逃すかもしれません。
冬インターンは早期選考に直結するケースがあります。
内定が獲得できない場合でも、本選考に向けて実践的な経験を積む機会です。
限られた時間を無駄にしないためにも、冬インターンにも参加してください。
自己分析を見直すきっかけになるため
冬インターンの参加は自己分析を見直すきっかけです。
冬インターンに申し込むには履歴書の提出が必要となり、就活を本格化させるための機会になります。
実際に企業の雰囲気や社員の働きぶりを体験することで「本当にこの業界・企業が自分に合っているのか?」を検証できます。
インターンで得た実体験や社員からのフィードバックは、抽象的になりがちな自己分析をより現実的かつ具体的な内容に修正することが可能です。
たとえば、グループワークであなたの強みや弱みを再認識したり、先輩社員との対話を通じて価値観のズレを発見できたりします。
冬インターンの経験は、本選考に向けて志望動機や自己PRを深めるのに役立つ貴重な時間です。
冬インターンに参加するメリット
続いて、冬インターンに参加するメリットについて紹介します。
以下の5つの項目を理解した上で冬インターンに参加することで、より就活に活用できる、良い経験となるはずです。
ぜひ、それぞれのポイントを参考にしてみてください。
- 優遇を得られる場合がある
- 内容企業・業界について知れる
- 本選考の練習になる
- 夏や秋の経験を活かせる
優遇を得られる場合がある
冬インターンに参加する最大のメリットの1つとして、企業から早期選考や早期内定といった優遇を得られる可能性があることです。
特に冬インターンは夏のインターンに比べて本選考に近い時期に開催されるため、企業も「そろそろ、一定数は優秀な学生を確保したい」と考えています。
よって、インターン後に特別な選考枠を設けるケースも増えているのです。
通常の選考スケジュールとは別に、インターンシップ参加者だけに早期選考の案内が届くことがあり、他の学生よりも早い段階で内定を獲得するチャンスもあります。
また、冬インターンを経て企業と信頼関係を築くことで、企業側が学生の能力や適性を評価しやすくなり、採用の際に有利に働くこともあります。
このように、インターン中に積極的な姿勢を見せ、企業の業務に対して高い適性を発揮すれば、通常の選考プロセスでもスムーズに内定を得られる可能性があるでしょう。
企業・業界について知れる
冬インターンに参加することで、企業や業界、職種に対する理解を深めることが可能です。
特に、志望する業界に絞って複数の企業でインターンを体験することで、それぞれの企業の特色や社風、業務の進め方の違いを肌で感じることができます。
より具体的に、業界内での自分の適性を見極めることができるでしょう。
企業の公式サイトや資料だけでは得られない、リアルな職場環境や社員とのコミュニケーションを通じて、企業の本質に触れる素晴らしい機会です。
また、インターンでは業界全体のトレンドや各企業が直面している課題に関する知識を得ることもできます。
例えば、IT業界であれば、最新の技術動向やデジタル化に対する企業の取り組みを理解することで、自分がその業界でどのように貢献できるかを具体的にイメージできるでしょう。
本選考の練習になる
冬インターンの選考は他のインターンと比べても特に本選考と非常に似たプロセスが多いため、インターンの選考を通じて本選考の練習ができます。
ESの提出、グループディスカッション、面接といった本選考で求められるスキルが、インターンの選考でも求められることが多いため、具体的な対策が可能です。
特に、選考においてフィードバックがある場合は自分の弱点を早い段階で知り、それを克服するための準備を進めることができます。
また、インターン自体が本選考の前哨戦として機能することも少なくありません。
インターン中のパフォーマンスや姿勢が評価されるため、実際の本選考でもアピールポイントを見つけやすくなるでしょう。
夏や秋の経験を活かせる
冬インターンは夏や秋に行われたインターンシップで得た経験や反省点を活かす絶好の機会でもあります。
これまでにインターンに参加したことがある人は、そこでの選考や業務の体験を通じて、自分の強みや改善点を理解しているため、冬インターンではさらに磨きをかけたアプローチができるでしょう。
例えば、夏インターンの選考においてグループディスカッションがうまくいかなかった場合、その反省点を冬インターンの選考に活かすことで、より良い結果を得られます。
冬インターンは早期内定に繋がる?
早期選考とは、本選考のエントリー開始である3月より前に実施される選考を指します。
この選考は、学生が早く内定を獲得できる機会を提供するもので、冬インターンでは早期選考への案内が行われることが多いです。
企業は優秀な学生を早期に確保するため、冬インターン参加者に対して早期選考の情報を提供する場合があります。
しかし、すべての冬インターンプログラムに早期選考への案内があるわけではないため、注意が必要です。
企業によっては、冬インターンを早期選考として位置づけているところもあれば、特に案内がない場合もあります。
したがって、参加するインターンシップの内容を確認し、早期選考の有無について把握しておくことが重要です。
早期選考のきっかけ
早期選考は、インターンに参加することで社員から案内を受けて参加できることが多いです。
多くの企業では、冬インターンを通じて優秀な学生を見極めており、そこで得た印象やパフォーマンスが早期選考への道を開く重要な要素となります。
インターン中に目立った成果を上げたり、積極的にコミュニケーションを図ったりすることで、社員に良い印象を与えられれば、早期選考への参加を促されることがあります。
また、インターンでの経験を通じて企業文化や業務内容を深く理解できるため、早期選考に向けた準備も進めやすくなります。
インターンは早期選考のきっかけとなる貴重な機会であり、企業との信頼関係を築くチャンスでもあるのです。
早期選考のメリット・デメリット
早期選考の最大のメリットは、早期に就職活動を終えることができる点です。
内定を早く得ることで、他の就活生よりも精神的な余裕を持ちながら活動を進められます。
しかし、早期選考にはデメリットも存在します。
就活を始めてから準備期間が短いため、十分な対策を講じられないまま選考に臨むことになりがちです。
また、企業によっては早期選考に落ちると、一般の本選考に参加できない場合もあるため、注意が必要です。
このようなリスクを理解した上で、早期選考に参加するかどうかを慎重に判断することが重要です。
早期選考を有効に活用するためには、準備を万全に整え、自分の強みをしっかりとアピールできるように努めることが求められます。
優遇を得る方法
冬インターンでは、優れた取り組みを見せた学生が早期選考などの優遇を受けられる場合が多いです。
優秀だと判断されるためには、積極的なコミュニケーションや成長意欲をアピールすることが重要です。
わからないことをそのままにせず、社員に質問をして学ぶ姿勢を示したり、アドバイスを素早く実践する行動力を見せると、成長意欲がある人物と評価されやすくなります。
また、最低限のマナーや挨拶ができないと印象を大きく損なう可能性があるため、基本的な礼儀を徹底することも忘れてはいけません。
これらを意識し、積極的に取り組むことで、企業に好印象を与え、優遇を得られるチャンスを広げることができます。
冬インターンのスケジュール
続いて、冬インターンのスケジュールについて応募時期と開催時期を詳しく紹介します。
それぞれ理解した上で就活を進めましょう。
応募時期
冬インターンの応募時期は主に9月から10月です。
ただし、企業ごとに募集開始の時期は異なり、早いところでは8月末から募集が始まる場合もあります。
夏インターンや学校の授業、テスト期間などと重なることが多いため、それぞれのスケジュールを確認し、適切なタイミングで応募しましょう。
冬インターンは夏インターンと比較して応募のタイミングが早いこともあり、特に人気企業や大手企業のプログラムは競争率が高くなる傾向にあります。
したがって、応募を検討している企業については早めに情報収集を行い、公式サイトやインターンシップ情報サイトを定期的にチェックすることを推奨します。
開催時期
冬インターンは12月から2月にかけて開催されることが多いです。
基本的には学校のない冬休みや春休みに開催されますが、大学の授業やテスト期間と重なることがあり、特に1月から2月には学期末試験が予定されている人も多いため、スケジュール管理が重要です。
また、2月中旬から3月にかけては多くの企業が春休みを利用してインターンシップを行うため、1Dayなど短期間のプログラムも増える傾向にあります。
1Dayや2Daysの短期間で終わるプログラムもあれば、1週間以上にわたるものも存在するため、自分の予定や都合に合わせつつ、目的に応じてインターンを選びましょう。
冬インターンの探し方
冬インターンに参加するためには、まず自分に合った企業やプログラムを探すことが大切です。
以下に、いくつかの方法を紹介します。
- 就活サイト
- 企業のHP
- キャリアセンター
- インターン締め切りカレンダー
冬インターンについては下記の記事でも詳しく解説しています。
就活サイト
就活サイトは、インターンを探す上で最も一般的で便利な手段の一つです。
多くの企業が参加しており、インターンシップの情報をまとめて閲覧できるため、効率的に探せます。
また、自分の求める条件で絞り込むことができるのも大きな魅力です。
たとえば、業種、職種、地域、日程など、様々な条件で検索することができ、まだ知らなかった企業に出会える可能性も高いです。
就活サイトを使うことで、インターンシップの募集期間やエントリー締め切りなどの重要な情報も簡単に把握できます。
就活サイトを定期的にチェックし、気になるインターンに早めにエントリーすることが、選考においても有利になるでしょう。
企業のHP
もし参加したい企業が既に決まっている場合は、その企業のホームページを直接確認することをおすすめします。
就活サイトに情報が掲載されていないケースもあり、企業独自のインターン募集ページが設けられていることがあります。
特に大手企業では、インターンシップ専用のページを設け、応募方法やプログラム内容が詳細に記載されていることが多いため、企業のホームページを定期的に確認することが重要です。
また、応募方法が就活サイトとは異なる場合もあるため、注意深く確認しておきましょう。
企業のホームページでは、インターン情報以外にも、企業の最新ニュースや経営方針、採用情報なども得られるため、企業研究にも役立ちます。
キャリアセンター
大学のキャリアセンターもインターンを探す際に活用できる重要なリソースです。
キャリアセンターでは、企業から直接提供されたインターン情報を紹介してもらえることがあり、他の就活生がまだ知らない情報を早く手に入れるチャンスがあります。
また、キャリアセンターはOBOG訪問のサポートをしてくれることが多く、インターンに参加していた先輩から具体的なアドバイスを得られる場合もあります。
インターンの選考対策やエントリーシートの書き方についても相談できるので、困った時は積極的に活用しましょう。
キャリアセンターを通じて大学との関わりが深い企業の情報を得ることで、効率的に自分に合ったインターンを見つけることができます。
インターン締め切りカレンダー
インターン締め切りカレンダーを利用することで、ESの出し忘れや、インターンの存在を知らなかったという事態を防ぐことができます。
インターン締め切りカレンダーで特におすすめなのが、「就活市場の冬インターン締め切りカレンダー」です。
冬インターンのインターン情報が一覧でまとめられているので、人気企業のインターン情報を一目で把握することができます。
効率よくインターン情報を集めるためにも、ぜひ積極的に活用してください。
冬インターン対策前の事前準備
冬インターンには選考が伴うため、その選考対策に向けた準備が必要になります。
選考で良い結果を得るためには、事前にしっかりと準備を進めておくことが大切です。
早めに準備に取り組むことで、余裕を持って選考に臨めるだけでなく、自分の強みや志望動機をしっかりと整理する時間も確保できます。
ここでは選考対策を始める前に整えておくべきことを3つ紹介します。
スムーズに選考準備を進められるように、まずは基本的な準備に注力しましょう。
時間をかけて事前準備をすることが、冬インターンでの成功に繋がります。
- 自己分析
- 業界・企業研究
- 就活の軸の決定
- 自己PRの整理
自己分析
自己分析は、就職活動の中で最も重要なプロセスの一つです。
自分の強みや弱みをしっかりと把握しておくことで、志望する企業や業界を絞りやすくなり、エントリーシート(ES)の記入もスムーズに進めることができます。
自己分析を行うことで、自分がどのような価値を企業に提供できるかを明確にし、自信を持って選考に臨むことができます。
さらに、自己理解が深まることで、面接などでも一貫したアピールができ、説得力を高めることができます。
早めに取り組むことで、選考に向けた準備がより効果的になるでしょう。
上の画像にある自己分析のやり方は、以下の記事に詳しく記載していますので参考にしてみてください。
業界・企業研究
業界研究や企業研究とは、業界や企業の現状、今後の展望、取り組みなどについて深く調べることを指します。
面接時点で業界や企業に対する理解が不足していると、「本当にこの企業を志望しているのか?」と面接官に疑問を持たれてしまう可能性があります。
しっかりと研究を行い、その企業に対する自分の興味や関心を明確に伝えることが重要です。
業界研究や企業研究の具体的なやり方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
就活の軸の決定
就活の軸とは、仕事内容やキャリアビジョンなど、将来自分が働く上で絶対に譲れない条件のことを指します。
この軸を明確にすることは、企業選びや面接時の自己PRにおいて非常に重要です。
特に面接では、あなたの価値観や志向性が問われることが多く、自己分析を行っていないと、自分の軸をしっかりと答えることができません。
したがって、この時期に自分の就活の軸を決定しておくことをお勧めします。
具体的な就活の軸の例や、決め方については、こちらの記事を参考にしてみてください。
自己PRを整理する
自己PRを効果的に伝えるためには、まず徹底的な自己分析が欠かせません。
自分の強みやアピールポイントを明確にすることで、エントリーシート(ES)や面接の対策が格段に進めやすくなります。
自己分析では、過去の経験や成果、周囲からの評価を振り返り、自分の特徴や価値観を整理しましょう。
その結果、どのような場面で自分が力を発揮できるのか、具体的なエピソードとともに語れるようになります。
整理した自己PRは、応募する企業や職種に合わせてカスタマイズすることが重要です。
しっかりと準備をしておくことで、選考の際に自分の魅力を的確に伝えることができ、他の候補者との差別化にもつながります。
冬インターンの選考対策
冬インターンの選考対策では、事前準備が成功の鍵となります。
企業の特徴や業界を理解し、自分の強みを効果的にアピールできるよう準備を進めましょう。
- ESや面接は他人に見てもらう
- 志望動機を明確にする
- webテスト対策は隙間時間で行う
- 選考なしのインターンも視野に入れる
冬インターンの選考については以下の記事も参考にしてみてください。
ESや面接は他人に見てもらう
ESや面接の準備は、自分一人で完成させるのが難しいものです。
自分では完璧だと思っていても、内容が伝わりにくかったり、面接での回答が曖昧になったりすることがあります。
そのため、必ず他人にチェックしてもらうことをおすすめします。
具体的には、先輩や大学のキャリアセンター、就活エージェントなどにESの添削をお願いしたり、模擬面接を依頼したりするのが効果的です。
他人の視点を取り入れることで、自分では気づかなかった改善点や強みが明確になります。
また、模擬面接を通じて回答の練習をすることで、本番でも自信を持って臨むことができます。
多くの人の意見を参考にして、より完成度の高いESや面接対応を目指しましょう。
志望動機を魅力的にする
冬インターンの選考では、志望動機が合否を分ける重要なポイントになります。
他の学生と差をつけるためには、具体的なエピソードを盛り込み、「なぜその企業でなければならないのか」「どのように貢献できるのか」を明確に伝えることが大切です。
自分の経験や価値観と企業の特徴やビジョンを結びつけ、説得力のある志望動機を作成しましょう。
例えば、「マーケティングインターンにおいてデータ分析で成果を出した経験から、貴社の新規事業における課題解決に貢献したい」といった具体性のある内容が効果的です。
志望動機の書き方や例文を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
webテスト対策は隙間時間で行う
冬から就活を始める方はESや面接対策に時間を割きたいため、webテストの対策に十分な時間を確保するのが難しい場合もあります。
そこで、通学時間や移動時間などの隙間時間を活用することをおすすめします。
スマートフォンやタブレットを使えば、アプリやオンラインの教材で効率よく学習を進めることができます。
また、短時間で解ける問題を繰り返し練習することで、テストの形式に慣れ、自信をつけることができます。
webテストは応募の第一関門となるため、軽視せず隙間時間を活用してしっかりと対策を行いましょう。
時間を上手に使うことで、ESや面接対策と並行して準備を進めることが可能です。
選考なしのインターンも視野に入れる
冬インターンの中には、選考がないインターンプログラムも存在します。
選考なしのインターンは、選考があるインターンに比べて業界について学ぶ機会として開催されることが多く、企業での実務経験を積むというよりも、業界の知識を深めることに重点を置いています。
そのため、今までインターンに参加したことがなく、業界についての知識を身につけたいと考えている方には、選考なしのインターンが非常に有益です。
業界のトレンドや企業の動向を知ることで、自分の志望業界について理解を深めることができます。
選考なしのインターンは、参加しやすい点も大きな魅力です。
詳細な情報やプログラム内容については、以下の記事を参考にしてみてください。
冬インターン参加後にするべきこと
11月にインターンに参加した経験は、単に貴重な学びを得るだけでなく、本選考に活かすための重要なステップとなります。
インターンシップを通じて得た知識やスキル、企業の文化や業務理解を、本選考の準備にうまく結びつけることが大切です。
インターンシップの成果を無駄にせず、次のステップに向けて着実に活かしていくことが、成功への鍵となります。
学んだことを振り返る
インターンに参加した後は、必ず振り返りを行うことが重要です。
どんな学びを得たのか、うまくいかなかったことは何だったのかをしっかりと整理し、自分の成長や課題を明確にしましょう。
この振り返りを通じて得た知見を本選考のエントリーシートや面接で生かすことができます。
例えば、インターンでの成果や経験を具体的に挙げて自己アピールに繋げたり、失敗から得た教訓を成長の証として伝えることが可能です。
早期選考や限定イベントの案内を見逃さない
冬のインターンシップは、企業が優秀な学生と早期に接点を持ち、本選考へとつなげる目的で開催されるケースが非常に多いです。
そのため、インターンシップ参加者限定の「早期選考」や、より企業理解を深めるための「特別イベント」の案内が送られてくる可能性が高いことを常に意識しておきましょう。
こうした特別な案内は、一般の就活生よりも有利な条件で選考に進めるまたとないチャンスです。
しかし、案内はあなたが登録したメールアドレスや企業のマイページ宛にひっそりと届くことがほとんど。
メールボックスはこまめにチェックし、迷惑メールフォルダに振り分けられていないかも確認する癖をつけましょう。
せっかく掴んだチャンスを逃すことがないよう、企業からの連絡には常にアンテナを張っておくことが、内定への近道となります。
冬インターン参加後のスケジュール
冬インターンを経験した後、就活を効率よく進めるためには、月ごとにやるべきことを整理することが大切です。
インターンで得た知識や経験をもとに自己分析や企業研究を進め、準備を整えることで、本選考の場で力を発揮できるようになります。
また、スケジュールを立てて動くことで、他の候補者と差をつけることも可能です。
~2月
2月までの期間は、冬インターンの開催や一部企業の早期選考が行われる時期です。
冬インターンに参加した場合は、その経験を振り返り、自分にとっての学びや得られたスキル、改善点を整理しておきましょう。
また、この時期はまだ本選考が始まっていない企業が多いため、準備期間として有効に使うことが重要です。
具体的には、インターンで得た知識をもとに自己分析を深め、志望動機や自己PRを見直すとよいでしょう。
企業研究や業界分析もこのタイミングで進めることで、今後の選考に備えやすくなります。
3月
3月になると、大手企業を中心に新卒向けの採用情報が一気に公開され、エントリー受付が始まります。
このタイミングでエントリーシート(ES)の提出や履歴書の準備も本格化するため、就活のスケジュールが一気に忙しくなります。
これに備え、3月までに自己分析や志望動機の整理は終えておきましょう。
自己分析がしっかりできていれば、ESや面接で自分を効果的にアピールすることができ、企業への熱意を伝える準備も整います。
また、企業ごとに異なる選考課題にもスムーズに対応しやすくなるため、3月以降の選考に自信を持って臨めるようになります。
4月
4月は多くの企業で本選考が本格化し、面接やWebテストなどが集中する時期です。
企業によってはすでに内定を出し始めている場合もあり、選考がスピーディーに進むため、しっかりと準備して臨むことが重要です。
この時期は特にスケジュール管理が求められるため、面接日程や選考の進捗状況を把握し、余裕を持って次の準備を進めましょう。
また、面接対策として自己PRや志望動機を再確認し、企業ごとに強調するポイントを明確にしておくと、より効果的に自分をアピールできます。
冬インターンにどうしても行けない場合のとるべき行動
冬インターンにどうしても行けない場合、以下の3つに取り組んでください。
情報収集を徹底する
ガクチカをまとめる
ES内容を考え直す
学業や家庭の事情などによって、インターンに参加できない人がいます。
「インターンに参加できないから就活が不利だ」と考える人もいるでしょう。
しかし、冬インターンの不参加を悲観する必要はありません。
本章で解説する3つの行動を代わりに取り組むことで、十分な就活対策になります。
情報収集を徹底する
冬インターンに参加できない就活生は情報収集に力を入れてください。
理想の働き方や生活を手に入れるためには情報が大切になるからです。
寝る前の15分や電車で移動する際の10分などを活用し、冬インターンに参加できなかった分を埋めてください。
冬インターンに参加した就活生は、企業から選考情報や業界の裏話を得ているからです。
あなたは情報の差を埋めるために、企業公式ホームページやニュースリリース、OB/OG訪問、就職エージェントなどを活用してください。
情報を集めることで、冬インターンに参加できなかった経験を補填できます。
早期選考の有無や求める人物像など、採用に直結する情報は最優先で収集してください。
冬インターンの参加がすべてではありません。
別の取り組みによってカバーできます。
ガクチカをまとめる
冬インターンに参加できなかった分、ガクチカをまとめる時間にしてください。
冬インターンに行かない就活生は「学生時代の経験を整理する時間を得た」とポジティブに捉えてください。
自己分析やガクチカを考える時間は就活の土台です。
冬インターンに参加することで、経験を振り返る時間が限られます。
あなたは学生時代の経験を深掘りし、企業が求める能力と結びつける作業ができます。
どんな経験から何を学んだか、そして経験が志望企業でどう活かせるのかまでストーリー仕立てで語れるようにしましょう。
あらかじめ整理しておくことで、インターン参加者にも負けない強固なガクチカができあがるからです。
ES内容を考え直す
冬インターンに行かない時間をES内容を考え直すのに使うのも効果的です。
冬インターンの時期(12月〜2月)が終われば、すぐに就活が本格化するからです。
冬インターンに提出する予定だったESや過去に提出したESが、本選考で通用するレベルに達しているか確認してください。
冬の時期から本選考を見据えて行動することで、慌てることなく就活が開始できます。
客観的な意見がほしい就活生は、大学のキャリアセンターや就活エージェントに添削を依頼してください。
就活のプロから指導を受けることでESの質が向上します。
自分で作成したESをチェックしてもらうのは緊張するでしょう。
しかし、冬の時期に見てもらうことで、余裕を持って修正することが可能です。
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冬インターンに関するよくある質問
弊社は就活エージェントを運営しているため、様々な就活生の方から冬インターンに関する質問もいただきます。
以下の3つの項目はこの記事を読んでくれている方も気になる内容だと思いますので、それぞれ参考にしてみてください。
「可能な限り多くの企業に参加すべき」と言う人もいますが、むやみに多くの企業に参加することは必ずしも得策ではありません。
就活を進める上で焦ってしまい、無計画に複数の企業にエントリーしてしまうと、スケジュールが過密になり、逆に自分の力を発揮できない可能性があります。
冬インターンは本選考に向けた準備段階として重要な役割があるため、志望企業や業界はある程度絞った上で参加することを推奨します。
まずは自分が本当に興味を持っている業界や企業を明確にするための自己分析や企業研究を行い、その上で数社に参加するのが理想的です。
夏インターンで業界を広く体験した方は冬インターンでは志望業界を絞り、その中で深く理解を得られる企業に参加すると良いでしょう。
一方、これまでインターンに参加してこなかった方は複数の業界や企業を体験して、自分に合った企業を見つける機会として冬インターンを活用することを推奨します。
基本的には本選考と同様に、スーツまたはオフィスカジュアルが求められます。
特に初日は相手企業のドレスコードや雰囲気がよくわからないため、フォーマルなスーツで臨むのが無難です。
スーツは紺や黒のシンプルなものが好ましく、清潔感のある見た目を心がけましょう。
インターンは企業との第一印象を左右する場であるため、身だしなみに気を配る必要があります。
ベンチャー企業やIT系の企業では髪型や服装が自由な場合もありますが、わざわざ奇抜なスタイルで目立とうとする必要はありません。
むしろ、初対面の場では基本的なビジネスマナーを守り、きちんとした印象を与えることが大切です。
企業によってはインターン期間中に私服OKなどのルールがある場合もありますが、それでもオフィスカジュアル程度の品位は保つように心がけましょう。
髪型に関しても、派手なカラーやスタイルは避け、清潔感を重視した髪型を心がけることを推奨します。
冬インターンの選考対策は本選考に近いプロセスを経ることが多いため、しっかりと準備を進めることが大切です。
主な選考対策としてはES、グループディスカッション、そして面接が挙げられます。
特に、志望動機に関しては企業や業界について深く理解した上で書くことが求められます。
企業が求めている人材像と自分の強みがどうマッチするかを明確に記述しましょう。
また、グループディスカッション対策も欠かせません。
グループディスカッションでは他の学生との協調性やリーダーシップ、コミュニケーション能力が評価されますが、単に自分の意見を強く主張するのではなく、他者の意見を尊重しつつ議論を進める姿勢が求められます。
事前に模擬ディスカッションに参加するなどして、グループディスカッションの進め方や意見の出し方を練習しておくと良いでしょう。
また、面接対策も重要です。
面接では志望動機や自己PRに加えて、インターンに参加する理由や今後のキャリアビジョンなども深掘りされることが多いため、自己分析を徹底し、自分の将来の目標を具体的に伝えられるように準備しましょう。
冬インターンは参加しなくても問題はありませんが、参加することで就職活動を有利に進めるチャンスが得られることは確かです。
特に早期選考や早期内定の機会がある企業が多く、他の学生より一歩リードできる可能性があります。
しかし、必ずしも全ての就活生に必要というわけではありません。
自分の志望業界やキャリアプランに合わせた戦略を立てることが大切で、インターンに参加するかどうかは、それに基づいて決めるべきです。
ESは使いまわしても大きな問題はありません。
ただし、そのESで夏のインターンに落ちていた場合や、企業の求める人物像に合っていない場合は、内容を改善して再提出することをお勧めします。
企業ごとに重視するポイントが異なるため、応募先の企業についてしっかりとリサーチし、求めるスキルや特性に応じてESを調整することが重要です。
自己PRや志望動機がその企業にフィットするように工夫し、より効果的なアピールを心掛けましょう。
冬インターンだけでも参加しているなら、選考の流れを経験できているため問題ありません。
特に、そのインターンの参加企業が志望度の高い本命企業であれば、冬のインターンで得た経験が選考に役立つでしょう。
ただし、選考なしのインターンのみの参加だった場合は、面接や書類選考が未経験のため、本選考で戸惑ってしまうことも考えられます。
そのため、事前に自己分析やエントリーシート(ES)の準備を徹底し、模擬面接をするなどして選考に慣れておくことが大切です。
入念な準備で、自分の力を本番で発揮できるようにしておきましょう。
冬インターンは、意識の高い学生が内定を目指して積極的に参加するため、競争率が非常に高いのが特徴です。
特に大手企業では応募者が殺到し、倍率が10倍を超えることもあります。
そのため、選考を突破するのは非常に難しく、エントリーシートや面接対策を徹底することが求められます。
ただし、高倍率でも挑戦する価値は大きく、成功すれば業界理解やスキルアップにつながります。
準備を万全にして、自信を持って臨みましょう。
まとめ
ウィンターインターンに参加することで就活を効率よく進められるだけでなく、就活で有利になるなど数多くのメリットがあります。
インターンに参加し有意義な時間を過ごせるように、まずは自身が参加する目的を明確にすることが大切です。
参加の必要性やメリットを知っておくと、無駄な時間を過ごすことなく大きな利益を得られるでしょう。
企業のHPや就活サイトのほかにも、インターンシップ情報サイトなどをチェックしてみると多くの企業でインターンシップを開催していることがわかります。
志望する企業の情報を集めてみるのはもちろん、興味のある業種に目を向けて積極的にウィンターインターンに参加してみましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
年末年始は企業が動かない点に注意してください。例年、12月29日から1月3日までは多くの企業が休みを取るため、人事部も動かず、インターンシップに関する連絡も取れなくなるでしょう。冬インターンの選考から参加が年末年始を跨ぐ場合は、十分に注意してスケジュールを立てるようにしましょう。