【大学3年生】5月は何をするべき?5月に実施すべき就活対策【26卒】

【大学3年生】5月は何をするべき?5月に実施すべき就活対策【26卒】

大学3年の5月は、就活を本格的に始めるべき時期です。

まだ早いと感じる人もいるかもしれませんが、たとえ企業が選考を始めていないとしても、自分自身の準備を始めなければならないことに変わりはありません。

何より大切なのは、自分がいまどこにいて、どこに向かうべきかを知ることです。

自分の内と外の社会を理解し、満足できる未来を掴むために時間を使いましょう。

ここでは3年生の5月にすべきことと就活対策を解説します。

3年生の5月にある就活のイベント

大学3年生の5月には、重要な就活のイベントがあります。各企業の採用活動は年々早まっており、ターゲットはすでに3年生に及んでいます。

目立って本格化するのは後半ですが、そこで良い結果を得る人は驚くほど早い時期から動いていた人ばかりです。

周回遅れにならないよう気を引き締めていきましょう。よく就活準備に早すぎるということはないと言われますが、まさにその通りです。

ここでは一般的に広く行われる就活イベントについて紹介します。

外資系企業のES提出開始

外資系企業のES提出開始はビッグイベントですが、多くの場合がこの時期になっています。

もし「就活なんてまだ早い」と考えているとしたら、気付いたときには外資系企業の門はすでに軒並み閉ざされている状況を覚悟しましょう。

外資系企業は近年学生からの人気も急上昇しており、ただでさえ競争率の高い状況にあります。

気になる企業はもちろんですが、まだ本格的に絞り込む必要はありませんので、募集している外資系企業があれば出せるだけ出すことをおすすめします。

外資系企業の就活スタートは例年早く、大学3年の6月がES提出の締め切りだと認識しましょう。

6月締め切りのものを6月に慌てて考え始めても遅いのは当然ですので、5月からしっかり準備を整えることが重要です。

外資系企業から内定を勝ち取るためにはインターンシップへの参加が非常に大切になります。

準備はESだけでなく、インターンシップについても十分な対策が必要です。

インターンシップのES提出開始

外資系に限らず、多くの企業が夏にインターンシッププログラムを用意しています。

インターンシップは実際に職場に入って就業を体験したり、説明会より身近な環境で企業と学生が深くコミュニケーションを取ったりするために実施されます。

ただし単なる体験イベントではありませんので、参加したいからといって誰もが参加できるわけではありません。

人気企業のインターンシップはすさまじい倍率になるため、そこがすでに就活競争の前哨戦だと認識しましょう。

また、ベンチャー企業の長期インターンシッププログラムでは、社員と同じように一定の裁量権を持ち、マッチすればそのまま入社できるケースも出てきています。

もしその企業に実際には入社しないとしても、学生のうちから本格的な仕事の経験を積めるのは大きなメリットです。

積極的に多くのインターンシップに参加してたくさん経験を積むためにも、インターンシップのES提出スケジュールは、この時期押さえておくべき重要なイベントといえます。

3年生の5月にやっておくべき就活対策5選

それでは大学3年の5月にやっておきたい就活対策を解説します。

一般的に3年の6月から9月は様々なイベントが実施され、インターンシップだけでなく短期留学なども含め、将来のための具体的な活動が行われる時期です。

そのため前段階となる5月は、様々な行動に移るための準備をしっかり行っておく必要があります。

そのために必要なのが、社会全体に向ける外向きの目線と自分の内面に向ける内向きの目線です。

自分の内外に向き合い深く掘り下げて理解することで、その後の就活の成功率が格段に上がるでしょう。

業界研究

やみくもに就活といっても、働き方は数多くあります。

どこでどのように働くことが自分の満足につながるのか、まずは現代社会がどのような仕事で成り立っているかを知るところから始めましょう。

そのために必須なのが業界研究です。業界研究はしないといけないとわかっていても、どこから始めれば良いかわからない、面倒で進まないという学生は少なくありません。

まずは手順を追って、自分が興味を持てる業界から少しずつ始めるのがコツです。

気になる業界を調べる

業界研究は、モチベーションを上げるためにも気になる業界から調べるのが良いでしょう。

ただしほとんどの場合、自分でイメージできる業界範囲はかなり狭いのが事実です。

業界というのは役割によって分けられた産業区分のことで、細かく見れば120以上の業界がありますが、まずは大きく分けて7+1の業界を押さえておきましょう。

まず身近なメーカーや小売、サービス業界、そして金融やマスコミ、商社、ソフトウェア業界で7つです。

これらとは少々異なる位置になりますが、官公庁や公社・団体が一つの業界となっています。

この中から自分が気になる業界、自分にマッチしそうな業界を選び、そこから詳しく調べていくのが良いでしょう。

効率良く調べるためのポイントは、最初に業界を全体的に捉え、その特徴を理解することです。

たとえば、顧客形態がBtoB(企業向け)なのか、BtoC(一般消費者向け)なのかでも特性は異なります。

そして業界の成長性や安定性を知ることで、将来のキャリアへの影響も調べることができます。

調べる手段はインターネットの情報サイトや新聞などの他、書籍なども活用できますし、セミナーなども開催されていますので、多方面からあらゆる角度で情報を集めることを心掛けましょう。

その業界の有名企業を調べる

気になる業界があれば、その業界に属する有名企業を調べてみましょう。

おそらく世界に名だたる大企業も出て来ると思いますが、必ずしもそこをターゲットにすべきという意味ではありません。

有名企業は比較的構造が整っており、事業の内容や具体的な業務が理解しやすいため、業界と企業について理解しやすい題材だからです。

大切なのは将来性があるかどうか、自分が活躍できそうな場があるかという点を見ることです。

調べていくうちに徐々に興味が絞られていくこともありますし、実はもっと他の業界のほうが自分には合っているのではないかと気持ちが変化する場合もあります。

たとえば最初はメーカーに興味があったけれど、調べていくうちに自分には商社のほうが向いていると感じるようなケースは少なくありません。

自社でものを作って売るよりも、世界中のメーカーから商材を仕入れ、ニーズのあるところへ流通させる仕事のほうが面白そうだと感じることは十分にあり得ます。

事業を正しく理解することで、自分がどういったことに興味を持つのか、どういう仕事を面白そうだと感じるのかが初めてわかる場合もあります。

有名企業の事業を研究するうちに関連する仕事に興味が湧き、今まで思いもしなかった新しい業界との出会いが生まれることもあるでしょう。

自己分析の実施

就活に自己分析は欠かせませんが、業界や企業を研究するのと同時に進めたいのが、自分自身の研究です。

興味を持つ業界や企業があるときに、なぜ自分がそう思ったか、きっかけはなんなのかを考えることで、仕事に対する自分の価値観を導き出すのが目的です。

これは就活の軸になることですが、同時に、生涯にわたり大切にすべき仕事の軸にもなります。

ブレない軸を見つけた人は就活を成功させやすいですし、将来満足のいく自分の姿にたどり着ける確率も高くなるでしょう。

それではどのようにすれば効果的な自己分析ができるかを解説します。

過去のエピソードの棚卸しをする

自分の価値観は、過去自分が経験したあらゆることがベースとなり形成されます。

今自分がどのようなことに対し、どのような判断や選択をするのか知るためには、過去を振り返り客観的に自分の内面と向き合うことが必須です。

またこうした自己分析は、ESを作成する際にも企業面接の際にも、有効なエピソードとして活用できます。

自分がどのような人となりでどのように働けるかをアピールするためには、過去経験した実体験のエピソードは、あればあるだけ利用できる有効材料です。

就活を有利に進めるために、やっておきたい自己分析について紹介しましょう。

まず、紙を用意して自分史を作ります。

小学校時代・中学校時代・高校時代など時代ごとに区分して、そのときに思い出せる熱中していたことや頑張ったことのエピソードをできる限り書いてください。

終えたら、それぞれに対してなぜ熱中していたのか、なぜ頑張れたのかを繰り返して掘り下げ、そのベースにある自分の価値観を見つけ出します。

中には掘り下げにくいものもあるため、エピソードはなるべくたくさん書き出し、細部まで掘り下げられるものをピックアップしましょう。

印象深く掘り下げられる経験には、自分の譲れない思いや意欲、大切にしたい感情が深く刻まれていることが多く、そこから自分にとって重要となる価値観を導き出すことが可能となります。

将来どうなりたいかのビジョンを考える

自分が持っている価値観がわかれば、自分が仕事でどんなふうに活躍したいかがわかります。

その線上にどんな未来があれば自分は満足できるのか、その姿が自分の目指す将来のビジョンです。

何もないところからいきなり将来のビジョンを描けと言われても、すぐに出てくる人はあまりいません。

でも自分自身の価値観を知り、自分を取り巻く社会を知ることで、初めてどのような姿であれば満足できるかが見えてくるようになります。

ビジョンは一人ひとり千差万別で、本心であればどれも自分にとっての正解です。

「企業で経験を積んで独立し、海外移住して店を構える」

「出世して重役に就き、部下を指導しながら世界シェアトップを目指す」

「結婚して子供を持ち、仕事と家庭を両立させながら定年まで勤める」

どんなビジョンであれ、自分がどこに向かうか目的地が明確になっている人は強いですし、就活だけでなく満足できる社会人生活を送ることができるでしょう。

インターンシップを受ける企業の情報収集

昨今、インターンシップは就活で非常に重要な位置づけになりつつあります。

競争率も高く、誰もが希望するインターンシップに参加できる状況ではなくなりつつありますが、ライバルとの前哨戦として、どんどん意欲的に取り組むことが就活対策といえます。

そして参加を希望する際にも、参加が決まった際にも、重要となるのがその企業の情報収集です。

インターンに参加する目的を考える

まず、なぜインターンシップに参加するのか、その目的を改めて整理しましょう。

企業が提供する就業体験制度がインターンシップですが、その目的はたくさんあります。

まず、企業や業界をより深く理解することで志望動機を明確にするという目的が挙げられます。

企業によっては本選考に直結させると明言していますので、内定を得られる確率を上げるという目的もあるでしょう。

逆に様々な業界を深く知るため、あらゆる企業のインターンシップへ参加する学生もいます。

内部から業界の実態を知ることで生の情報を集め、志望を固める材料にしようという考えです。

また社風に直接触れられるのも重要なメリットです。

職場の明るさや雰囲気、仕事に取り組む様子は、実際に見て肌で感じられる部分が非常に多いので、WEBサイトや説明会では得られない真の情報を得ることができます。

そして一定の業務や専用プログラムをこなすことで、自分の実力を知ることも大きな目的です。

特にベンチャー企業などは社員と同じ裁量を与え、責任ある仕事を任せる長期インターンシッププログラムなども用意しています。

学生としては優秀でも、社会人として働くのには大きな違いがあります。

実力を試し、世界を広げるためにもインターンシップは大いに利用できるでしょう。

気になる業界の求人を探す

インターンシップに参加したい業界は、就職を希望しているか、気になっているかのどちらかでしょう。

いずれにしても就業体験してみたい企業が、ちょうどよくインターンシップ制度を実施しているとは限りませんし、実施時期もマチマチなので情報収集が欠かせません。

インターンシップ専門のセミナーなども開かれていますので、なるべく早く情報を得て、気になる業界の求人を探すことが重要です。

気付いたときにはすでにESが締め切られていたなどということになったら、かなりショックが大きいことになります。

もし志望業界が決まっているなら、専門特化したサービスを利用するのも有効です。

サイトによっては業種や職種を絞って掲載しているので、効率良く情報を得ることができるでしょう。

もちろん、この企業と決めているなら、企業のWEBサイトをチェックするのが一番です。

ただし最初からあまり範囲を狭めてしまうのももったいないので、見聞を広げるためにも広く情報を得るのがおすすめです。

インターンシップの選考対策

インターンシップの選考を過去に受けた先輩たちは、「予想より厳しかった」と口々に述べています。

単なる就業体験だと考えていると痛い目を見ますので、本選考と同じくらい真剣に準備することが大切です。

すべては面接を見越して対策を進めていく必要がありますので、過去の選考内容などを参考に組み立てていきましょう。

ここではどのような対策が考えられるかまとめます。

選考で話す内容を考える

面接ではどのようなことを話すか、まずはそこを先に決めてから対策を進めるのがおすすめです。

提出書類と面接の内容がちぐはぐになってしまう人が中にはいますが、それは全体の構成を最初に組み立てておかないことが原因です。

まず、相手に何を話すか、何を伝えたいかを考えましょう。

何が質問されるかは企業によっても面接官によっても様々なので、実際にはその場で臨機応変に対応しなければならないことに変わりはありません。

ただ、どのような質問のされ方であれ、自分が相手企業に伝えたいことが決まっていれば、表現は変わっても骨子はブレません。

多くの場合、「学業以外で力を入れたこと」「人生で成し遂げたこと」「将来のビジョン」などが聞かれますので、どのような質問でも話せるエピソードをいくつか準備しておくことをおすすめします。

シンプルに言えば、話す内容はいかなる内容であっても自己PRであるべきです。

自分の強み、スキル、評価に値する人となりをアピールし、企業にとってプラスになる資質がある人材と感じてもらいましょう。

それに加えて意欲や熱意、やる気の高さを伝えることを意識して話す内容を選ぶのが正解です。

ESの作成

面接で何を話すかが決まれば、後はそれに従ってESを作成することができます。

インターンシップ選考に限りませんが、面接ではESを見ながら質問されるシチュエーションが多いです。

そのため、ESを作成するときには面接の場面をイメージして書くことがポイントです。

「こう書いたらこういう質問が来そうだな」と想定しながら作成することで、実際の面接でも自信を持って臨めます。

また、一番心がけるべき対策は、端的で読みやすい文章にすることです。

ESは人となりを伝えるための書類ですから、ちゃんと伝わる文章であること、読みやすく瞬時に理解できる言葉選びをすることが大切です。

誤字脱字があるようではまず話になりませんが、日本語の表現や文法がおかしいと、会うには値しない人物とみなされてしまいます。

普段あまり文章を書かない人、SNSなどのやり取りで単語しか書かない人はかなり要注意です。

間違っているのに気付かないことが多々ありますので、可能な限り周りの人に添削してもらってください。

就活でESは何度も何度も書くことになる書類です。

インターンシップが良い機会になりますので、しっかり構成を考えておくと後々楽になるでしょう。

面接対策の実施

まず知っておきたいのは、インターンシップの面接と本選考との基準の差です。

企業にもよるので一概に言えませんが、インターンシップで見られるのは基礎的な思考力やコミュニケーションスキルであり、本選考では自社とのマッチングや目的意識を重視します。

もちろん、応募した理由やインターンシップを通じて何を学びたいかなどは聞かれますが、動機よりも思考力や今まで行ってきた努力などが重視されるのが特徴でしょう。

社会人として活躍できるかが判断基準となります。

ただし、服装や身だしなみ、ビジネスマナーは本選考とまったく同じにチェックされます。

スーツ着用で清潔感ある身だしなみを整え、社会人としてしっかりマナーを遵守してください。

インターンシップへの参加がこうした就活のスタートだという人は、できるだけ周りの人に手伝ってもらい、面接の場面に慣れておくことをおすすめします。

また、面接の最後に逆質問をしない人は選考に通りにくいという声もあります。

これは積極性や意欲を感じたいという企業側の心理が関係していますので、特別な質問でなくても聞いておくのが良いでしょう。

たとえば、「参加にあたって何か準備が必要ですか」といったような質問が妥当です。

ただし、WEBサイトで調べればわかるようなことを聞くのは逆効果ですので、してはいけない質問もあることを覚えておきましょう。

まとめ

大学3年生の5月は、その後に始まる様々な就活の準備期間として重要な時期です。

このときにしっかり時間を使って業界研究や企業研究、自己分析などを行った人は、のちの就活がスムーズに進む確率が高いでしょう。

年々企業の採用活動が早まっており、うかうかしているとあっという間に周回遅れになってしまいます。

特に重要なのはサマーインターンシップへの参加ですので、チャンスを逃さないようにしっかり準備してください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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