はじめに
インターンシップに参加するには申し込むだけでなく、選考を突破する必要があります。
そこでよく見られる点として、
- 学生生活で頑張ったことや学んだこと
- その企業に対する志望動機
を問われることが多いです。
特に志望動機は重要で、それによって合否が決まることがあります。
そこで、今回はインターンシップの選考に突破するための志望動機の書き方やその例文について紹介します。
インターンシップの志望動機とは?
インターンシップの志望動機とは通常の就職における志望動機とは異なり、ざっくりとした志望動機でも合格することがあります。
例えば、
- 業界について興味があるため雰囲気を感じ取りたい
- 御社の製品のファンなのでとある製品の生産工程について知りたい
といったものです。
就活の本選考ではより深くその企業に関して調べ、競合他社との比較やその業界に関して魅力に感じたことなどを志望動機に組み込む必要が出てきますが、インターンシップではそこまでする必要はありません。
それよりは、
- なぜ業界に興味を持ったのか
- どうやってその企業を見つけたのか
などについてフォーカスしてみるとより書きやすくなります。
インターンシップでは志望動機が大切
本選考よりはざっくりとした志望動機でも特に問題はありませんが、やはりある程度はその企業について調べて置く必要があります。
特に企業の強みや弱み、その業界の中でのシェアや立ち位置等は知っておきましょう。
志望動機はインターンシップの選考基準でも最重視するという企業が多く、学生はここに最も力を入れるべきです。
企業にもよりますが、良い志望動機を書くよりも悪い志望動機を書かないようにすることに重きを置くようにしましょう。
言い換えると、プラスのものをどれだけ書けるかというよりマイナスをどれだけ減らせるかということです。
マイナスのこととは、例えば誤字脱字が多かったり論理が破綻していたりなどです。
マイナスの点が多ければ、どれだけいい志望動機であっても
- 注意力
- 文章力
- コミュニケーション能力
に問題があるとされ悪い印象を与えてしまいます。
内容も大切ですが、文面や構成にもしっかりと目を配らせましょう。
インターンシップの志望動機の例文
次に、業界別でインターンシップの志望動機例をご紹介します。
ここでは、
- IT業界
- グローバル・外資
- 保険業界
- メーカー
の4つにわけで紹介します。
IT業界
私が御社のインターンシップ参加させていただきたいと思ったのは、私自身御社の商品を利用しており、他社ものよりも高品質かつデザイン性にも優れているからです。
今まで利用していたコンピュータとは異なり、所有欲を満たしてくれるものだと感じました。
私は大学生の間にマーケティングの学習をしてきましたが、御社の戦略について調べさせて頂いたところ商品にブランド力を持たせ、広告宣伝に費用をかけることによって高級感を出しているということがわかりました。
製品というハードのみならず、ソフトウェアも御社でのみ作る事によって一貫しており、ハードとソフトが噛み合って無駄のない商品に仕上げているという点も他社には真似できない点です。
御社のインターンシッププログラムでは新機能をつけるとすればどのようなものが良いかという点についてグループで話し合いをすることができ、実際の商品開発と同様の体験が可能です。
私は御社で商品開発やマーケティングの仕事をさせていただきたいと思っております。
そこで今回のインターンシップで雰囲気を感じ取り、本採用のエントリーに活用できればと考えております。
グローバル・外資
私が御社のインターンシップ参加させていただきたいと思ったのは、御社のグローバルな社風に対して共感したためです。
御社は社内の上下関係の立場に関係なく、良いと思ったアイデア・考えは臆せずアウトプットできます。
自由に発言できることからモチベーションを上げ、さらに生産性も向上するという点でかなり魅力的に感じました。
私も大学のゼミ活動では学年に関係なく自由に発言でき、指摘し合えるという雰囲気であるため、かなり現在の私の環境と似通ったものを感じました。
御社のインターンシップでは、2015年の国連サミットで採択された「SDGs」を2030年までに達成するためにはどうすれば良いのかについて話し合うといったプログラムが組み込まれています。
もちろん社風を踏襲しており、自由に各々が発言できる環境にあるため雰囲気を感じ取れればと思います。
私はこのインターンシップを通し、グローバルな視野で活躍できる御社ではどのような意見交換が開かれているのかについて知り、本選考の参考にできればと思っています。
保険業界
私が御社のインターンシップ参加させていただきたいと思ったのは、御社がお客様に最適なプランで保険を提案している営業の仕事に魅力を感じたためです。
かつては多くの人が同じような保険に入り、同じような補償を受けていました。
ところが個人のライフプランが多様化している昨今、そのような考えでは時代に合っていない仕事になってしまいます。
ところが御社は、個人それぞれにマッチしたプランを提案することができます。
この保険は必要だけどこれはいらないといった選択ができ量になり、幅広い相手に対応できるという柔軟性に魅力を感じました。
私は大学時代、カフェでアルバイトをしていました。
注文を取ったり会計をしたりしていたのですが、一定期間で店内を見回り、飲み物が減っているお客様にはおかわりを提案したり、食事の量が多いように見えたお客様には持ち帰りを提案していたりしていました。
この提案は自分ですすんで行っていたものですが、しばしば感謝され、モチベーションにつながっていました。
保険のお仕事もこのようなお客様に合わせた柔軟性が重要であるという点では共通しています。
御社のインターンシップでは実際に営業の体験をすることができます。
私が御社で従事したいことも営業職であるため、将来像とマッチしているという点で参加したいと考えました。
このインターンシップで自分が考えている営業と実際の営業とのギャップ、そのギャップを埋めるにはどうすれば良いのかについて考え、本選考の参考にしたいと思います。
メーカー
私が御社のインターンシップ参加させていただきたいと思ったのは、御社の技術に関して興味があるためです。
具体的には、Snapdragon855+チップという業界で現状最高性能のCPUを生産しており、CPUのシェアも業界でトップなので関心があります。
御社のCPUはその性能と利便性を買われ、国内外問わず様々な国のメーカーに採用されています。
私もその分野の研究を大学で行っており、その技術に携わりたいと思います。
御社のインターンシップでは、その技術の開発現場の見学をすることができます。
実際に開発するということではありませんが、仕組みを知り、どのように作られるのかを見ることで将来御社に就職した際に活用できると考えます。
インターンシップの志望動機の書き方のポイントは?
その企業のインターンシップに参加したいという理由や動機・目的をより具体的に書き、さらにインターンシッププログラムのどういう点に興味があるのか、インターンシップを通してどうなりたいのかを組み込むことがポイントです。
志望動機とありますが、インターンシップに参加したい理由を書くだけでは不十分です。
その企業に興味があるからインターンシップに参加するのか、あるいはそのインターンシッププログラム魅力的に感じたから参加するのかなどにも志望動機で触れておくことが大事です。
インターンシップの志望動機で気をつける点
インターンシップの志望動機ですが、気をつけるべき点は
- 福利厚生だけでは不十分
- 具体的に何をしたいのかを書く
の2点です。
福利厚生だけでは不十分
まず、インターンシップの志望動機として福利厚生推しで作成するのは不十分です。
企業には程度の差はあれど福利厚生はありますが、福利厚生ばかりに目を向けていると、インターンシップに受かりにくくなります。
なぜなら、その福利厚生がなくなった場合はどうするのか?と疑問を持たれるからです。
もちろん福利厚生推しで志望動機を書いたら落ちるということはありませんが、わざわざ書くようなことではありません。
もし福利厚生に魅力を感じたとしても、別の志望理由を優先して書くようにしましょう。
具体的に何をしたいのかを書く
次に、具体的に何をしたいのかを書くということです。
社会貢献・やりがいなどを志望動機にすると企業からのイメージとしては良いものの、その言葉だけで終わらせてしまっては具体性に欠けます。
より採用担当にわかりやすくするため、その会社で働くことを前提として、具体的に何をするのかを志望動機に書きましょう。
インターンシップの志望動機で最も大切なことは?
今まで書いてきましたが、インターンシップの志望動機で最も大切なこと は、参加して成長したいという熱意を伝えることです。
インターンシップの選考を通過するための志望動機ではなく、本当に将来役に立つことがそのインターンシップで体験できるということ伝えることで、選考は受かりやすいです。
また、採用側の目線で見ると「この学生はウチに来てくれると、自社にこのようなメリットがあるな」と思わせることも大切です。
この2つを軸として志望動機を考えると採用される可能性がぐっと上がります。
ポイント
- インターンシップに参加して成長したいという熱意を伝える
- 採用することで企業にどんなメリットがあるかイメージさせる
インターンシップの志望動機のまとめ
インターンシップの志望動機は業種や業界、職種によっても変わってきますが、どうしてもそこで学び、成長したいという意思を伝えればどこでも通用するものになります。
それでもうまく志望動機が思いつかないのであれば、今回紹介した例文の中からあなたに合いそうなものを選び、志望動機を作る参考にすると、インターンシップの志望動機は書きやすくなります。
冒頭でも書いたとおり、インターンシップの選考には志望動機がかなり重視されます。
本選考ほど深く考えすぎることはありませんが、事前にしっかり準備をしておきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート