「オープンESは、普通のESと何が違うの?」や「オープンESには何を記載するの?」と悩む方は少なくありません。
本記事では、オープンES(Open ES)とESの違いやオープンESの書き方のコツや注意点などを紹介しています。
エージェント
この記事を読むことで、オープンESを書く手順や例文も紹介しているため、スムーズにオープンESを作成できるでしょう。
本記事を参考に企業に響くオープンESを作成するポイントを作成しましょう。
- オープンESとは何か
- オープンESの基本的な記入項目
- オープンESとESの違い
- オープンESを使うメリット・デメリット
- 企業に響くオープンESを作成するポイント
- オープンESを利用する際の注意点
- オープンESについて知りたい人
- オープンESの活用の仕方を知りたい人
- オープンESの作成の仕方を知りたい人
目次[目次を全て表示する]
【オープンES】オープンESとは何か
オープンESとは、リクナビが運営する新しい応募システムのことを指します。
オープンESのシステムを簡単に説明すると、ES(エントリーシート)の共通項目をオンライン上で一度だけ登録をすることで、そのデータをオープンESを導入している企業に一括で送付できるというものです。
このシステムは、就活生が多くの企業にエントリーシート(ES)を効率的に送付できるように考えられたものです。
このシステムにより、学生は複数の企業への応募をする際の手間を大幅に削減することができます。
また、より多くの企業への応募や、より質の高いエントリーシートの作成に時間を使うことが出来るようになります。
オープンESとESの違い
オープンESは前もって登録したESを、志望動機のみを変えることで複数の企業に提出することができるという特徴があります。
一方、ESは企業ごとに1つ1つ作成する必要があります。
このようにオープンESとESはその特性上、あらゆる違いが存在します。
以下では、オープンESとESの違いについて解説します。
作成方法
オープンESとESの違いの1つに「作成方法」が挙げられます。
オープンESはインターネット上で作成から提出までを完結することができます。
インターネット上で作成できるという点で、書き損じても手書きの場合と違い1から書き直さずに訂正できるという利点もあります。
一方、ESの場合、手書きで求められる場合やweb上で作成する場合、郵送で送る場合やメール等で送る場合など様々なパターンがあります。
ESの場合、作成から提出まで企業により様々な工程を要するため、オープンESを活用したほうが効率的に作成から提出までを行えるといえます。
利用できる回数
オープンESとESの違いとして「利用できる回数」が挙げられます。
オープンESは作成後、何社にでも送ることが可能です。
具体的には、あらかじめ登録したオープンESを、リクナビ上で志望企業や気になる企業を選択して提出することができます。
リクナビでは5000社以上の企業の中から、自分に合った企業を検索して提出できます。
一方、ESは応募する企業ごとに作成する必要があります。
このように、オープンESは1度作成するだけで複数の企業に使いまわせる一方、ESの場合は使いまわしができず、企業ごとに作成する必要があるという違いがあります。
【オープンES】オープンESのメリット:5選
では実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。
一緒に見ていきましょう。
- 時間を効率的に使える
- 出費が少ない
- ベストなESを作成できる
- 写真でのPRが可能である
- 届くまでの期間の不安がなくなる
1:時間を効率的に使える
これまでは応募企業の数だけESを書く必要がありました。
しかし、オープンESを利用すると、オンラインで1度登録すれば複数社に使い回しができるようになり、作成にかかる時間の短縮ができるようになりました。
就活は限られた時間で説明会、ES、面接など、様々な活動をこなす必要がありますが、オープンESの活用でいくらか負担を減らすことが出来ます。
2:出費が少ない
オープンESの登録料は無料で、かつ証明写真もデータでの送信となります。
また、提出もWeb経由のため、封筒や送料などの出費がかからないという点で郵送よりも出費が少ないと言えます。
3:ベストなESを作成できる
これまでは、面倒くさいからと前回作成したESを参考にせず、また一から作成していたという人もいるのではないでしょうか。
オープンESでは再編集が可能なため、必要に応じて各箇所の修正ができます。
また自己分析が進んだり、企業研究を深めたり、自分の考え方が変わることでアピールしたい内容が変わった際も、部分的に変更が可能なため、以前のような手間を掛けずによりよいESを作成することが出来ます。
一度作成して終わりではなく、オープンESの内容を必要に応じて見直し、より自分らしさを伝えるように更新していきましょう。
4:写真でのPRが可能である
通常のESは文章がメインで写真でのアピールができる場所はありません。
そのため、文章だけだとうまく伝えられない…という悩みもよく聞きます。
しかし、オープンESでは写真を任意でアップロードすることが可能なため、より効果的にアピールできます。
さらに、写真の説明(キャプション)の入力欄もあるため、あなたの強みをより詳細に伝えることができます。
写真があることで、採用担当者があなたがどんな人間かというイメージを、より膨らませやすいという効果もあるでしょう。
5:届くまでの期間の不安がなくなる
オープンESはインターネット上で提出するため、提出できたかをすぐに確認することができます。
一般的なESは郵送の場合が多く、ちゃんと届くかな…と心配になる方も多くいるでしょう。
オープンESではこのような心配を取り除けるという点で優れているといえます。
【オープンES】オープンESのデメリット:3選
一方、オープンESにもデメリットはあります。
しっかりデメリットも認識したうえで、利用しましょう。
- 通過率が下がる可能性がある
- 改善点を見つけづらくなる可能性がある
- 提出できない企業もある
1:通過率が下がる可能性がある
これまではESを何枚も書き、内容を磨き上げることにより通過率のアップを目指せました。
オープンESでは、同じ内容を企業に一括送信できる一方、ESのレベルが十分でない場合、複数企業に一気に落ちてしまうというリスクがあります。
それを回避するには、一度登録した内容を、何度も見直し修正する必要があります。
例えば、一度登録した自己PRを友人や親、先輩に読んでもらい、指摘を踏まえて内容を更新していく、また複数社に送信できる汎用性を意識し、応募する業界や企業に共通して求められる人物像やスキルを優先的にアピールするといった工夫も効果的です。
2:改善点を見つけにくい可能性がある
同じ内容で複数の企業に一括で提出した場合、各企業からフィードバックとして同じような指摘をされる可能性があります。
基本的なミスを指摘された場合、より踏み込んだ内面的な改善点を見つけるというのが難しく、次に繋げることが出来なくなってしまいます。
提出のタイミングによっては効果的なアドバイスをもらえない可能性があるという点を押さえておきましょう。
3:提出できない企業もある
はじめに述べたようにオープンESはリクナビが提供しているサービスであり、利用していない企業もあります。
オープンESを受け付けていない企業にオープンESを提出することはできないので、志望している企業がオープンESの利用が可能なのかしっかり確認しましょう。
【オープンES】オープンESの記入項目
以下ではオープンESの基本的な記入項目を紹介します。
記入する際のポイントも解説していますので、オープンESの作成を控えている方はぜひ参考にしてください。
基本情報
オープンESを利用する際、まず最初に「氏名・住所・連絡先・プロフィール写真」などの基本情報を登録します。
氏名はフルネームでの登録が求められ、住所も正確に現在の居住地を示すものでなければなりません。
連絡先としては、電話番号やメールアドレスが主に求められるでしょう。
これにより、企業からの連絡を迅速に受け取ることができます。
さらに、プロフィール写真はビジネスシーンでの利用を想定しているため、清潔感のある服装が推奨されます。
この写真は企業側が応募者の第一印象を持つ大切な要素となるため、慎重に選ぶことが必要です。
これらの基本情報を正確に登録することで、オープンESを通じての応募がスムーズに行えるようになります。
学歴
オープンESの記入時にも、通常のESと同じく自分の学歴は非常に重要なポイントとなります。
学歴は、自分のこれまでの経験や背景を知ってもらう大切な要素です。
大学や専門学校、その他の学校や研修など、自分がどんな学びの経験を持っているのかをしっかりと伝えましょう。
そこでも、企業側はあなたのポテンシャルや適性を判断します。
例えば、「○○大学 △△学部を卒業しました。在学中は、××の研究を行い、□□の成果を上げました」といった具合に書きましょう。
誤った情報や曖昧な表現は避け、自分の学歴や経験を明確に伝えることで、より良い評価を受けることが期待できます。
保有資格
オープンESに記載する際、保有資格の記載もしっかりとしておきましょう。
もちろん、正式な免許や資格があればそれを書くことが大切ですが、それだけではなく、自分の趣味や特技も積極的にアピールしてみましょう。
たとえば、特定の楽器が弾ける、あるいは言語を話せる、特定のスポーツやアートに関する知識や経験があるなど。
このように、自分の魅力や特色を伝える内容ならば何でも良いのです。
ただし、ギャンブルのような危険とされる内容は避けたほうが無難です。
企業が見る際に良い印象を持ってもらえるような内容を心がけて、自分をしっかりアピールしてみましょう。
志望動機
オープンESでは志望動機は必須設問ではありませんが、志望動機の項目が用意されています。
志望動機では、「なぜその業界を志望するのか」と「具体的にその企業を選んだ理由や動機」を明確に伝えることが重要です。
例えば、学生時代に専攻した研究や、以前のインターン経験などからその業界や分野への深い興味を持つようになったという背景を共有すると良いでしょう。
また、その企業が取り組む社会的な課題や、自分がその中でどのような役割を果たしたいのかを熱意を持って伝えることが大切です。
入社後の活躍に関しても、自分がどのようなスキルや経験を持っているのか、それをどのように生かせるかアピールしましょう。
企業の成長やチームの成功に貢献したいのかを伝えることで、企業側もあなたのポテンシャルや意欲を理解しやすくなります。
志望動機の作成の仕方については以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
自己PR
特に自己PRの部分では、自分の持つ強みやアピールポイントを具体的なエピソードとともに約400字程度で書きます。
このエピソードは、自分の経験や取り組みを通じて得たスキルや知識、価値観などを具体的に伝える大切な部分です。
このエピソードが、企業があなたの人となりや能力を理解する上で非常に重要となります。
そして、オープンESの最大の魅力とも言える点は、この自己PRを一度書けば、複数の企業に対して使い回すことができる点です。
ただし、使い回す際には、それぞれの企業の特性や求める人材像に合わせて、適切にアレンジすることが推奨されます。
これにより、効率よくかつ各企業に合ったアピールが可能となります。
自己PRの作成の仕方については以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
学業・ゼミ・研究室で取り組んだ内容
オープンESに書く際のポイントとして、学業やゼミ、研究室での経験を活かした内容をしっかり記載することが大切です。
例えば、ゼミで行った発表の経験や研究室での実験、学業を通じて得た専門知識などを明確に書くことで、自分の強みや経験をアピールできます。
また、難解な専門用語や抽象的な表現は避けるよう心がけましょう。
具体的な言葉や簡潔な文章で、入社後にどのようにその経験や知識を活かして貢献できるのかを明示することが重要です。
例えば「研究室での実験を通じて、データ分析の技術を身につけました。入社後はこの技術を使って、効率的な業務のサポートができると思います。」のように。
このように具体的かつわかりやすい表現を心がけることで、企業側にも自分の魅力を伝えやすくなります。
学生時代に最も打ち込んだこと
ガクチカもしっかりとかきましょう。
まず「何に力を入れたのか」を明確にすることが重要です。
学生時代の経験や活動の中で、自身が特に注力した点や主体的に行動した事例を選びます。
次に「具体的に何を行なったのか」を述べる際、詳細を過剰に書くのではなく、自分の役割や貢献した点を中心に伝えるようにします。
ここでの注意点は、単なる活動内容の羅列ではなく、自分の行動や考え方、取り組みの中心となる部分を伝えることです。
「その結果何を得られたか」では、物質的な成果だけでなく、自身の成長や学び、変化した考え方などの変遷も含めて書きます。
最後に「それを入社後にどう活かせるか」については、自身の経験や学びがどのように未来の仕事に役立つのか、ビジョンをしっかりと描いて伝えます。
ガクチカの作成の仕方については以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
ガクチカと自己PRは何が違う?
就職活動を進める中で、ガクチカと自己PRという二つの要素がしばしば取り上げられます。
これらは内容や構成が非常に似ているため、多くの学生が混同してしまうことがあります。
ガクチカと自己PRは、自身の経験や学び、スキルをアピールするための文章ですが、目的や伝えたい内容に微妙な違いが存在します。
就職活動を行う皆さんは、ガクチカと自己PRの違いを正しく理解して、効果的なアピールができるように心がけましょう
詳しい違いやそれぞれの書き方のポイントなどは、下記に紹介する記事で詳しく解説しています。
是非参考にしてみてくださいね。
その他
特に注意が必要なのは、各企業の特色やニーズに応じて、企業独自の質問が追加で設けられることがある点です。
例えば、その企業の文化や価値観に合致する人材を探すための質問や、特定の職種や業界知識に関する専門的な質問が追加されることが考えられます。
このような独自の質問に対しては、しっかりと答えることが求められるので、事前のリサーチや準備が欠かせません。
オープンESは確かに手間を省く大変便利なシステムですが、最終的な企業独自の質問に対する回答が選考の大きなポイントとなることも多いです。
そのため、しっかりとその企業の特性や求められるスキル、知識について調査し、独自の質問への回答にも十分な努力を注ぐよう心がけましょう。
【オープンES】オープンESを利用する際のポイント:7選
オープンESは忙しい就活生にとって便利なアイテムですが、書き方次第では選考の通過率を下げてしまう可能性もあります。
オープンESを利用する場合は、しっかりアピールできるように完成度を高める工夫が必要でしょう。
ここでは、オープンESの書き方のコツを紹介します。
オープンESの書き方のコツを理解し、効果的にアピールできるように工夫しましょう。
- 自己PRの完成度を高める
- 具体的な数値を盛り込む
- 価値観や個性が伝わるような内容を意識する
- 自分らしさが伝わる写真を選ぶ<
- なるべく9割以上の文字数を記入する
- 限られた文字数の中で簡潔に
- PREP法を活用する
- 逆求人サービスでチェック
1.自己PRの完成度を高める
新卒採用する場合、採用担当者は就活生のポテンシャルだけでなく、早期退職のリスクを排除するために企業とのマッチ度も重要視します。
企業とのマッチ度を図るための材料となる項目が、自己PRです。
自己PRにはその人の性格や価値観などが表れるため、企業にマッチしているかを判断する材料になります。
自己PRの完成度が高く、自社にマッチしていると思ってもらえば、選考の通過率を高められるでしょう。
逆に自己PRの完成度が低く、自社にマッチしているか判断できないようであれば、選考に通過することは難しくなります。
自己PRの完成度を高めることが、採用担当者を納得させられるオープンESに仕上げるためのコツです。
2.具体的な数値を盛り込む
具体的な数値を盛り込むことが、完成度の高いオープンESに仕上げるコツです。
自己PRや学生時代にがんばったことなどを書く際、「すごく」「非常に」「たくさん」などの曖昧な表現を多用してしまうことがあります。
曖昧な表現で書いてしまうと、就活生がどれだけ努力したかを採用担当者がイメージできず、説得力のない文章となる可能性があるでしょう。
数字に置き換えられるものは具体的な数字で示すことで、採用担当者がイメージしやすくなり、説得力や信憑性が増します。
3.価値観や個性が伝わるような内容を意識する
就活生の中には、能力やスキル、資格、実績などの結果やそれに至るまでの行動がESの中で最重項目だと考えている人もいるでしょう。
行動や結果は大切なことですが、それを書いただけでは人柄や個性、価値観は伝わりません。
前述したように企業はマッチ度の高い人材を求めています。
優秀で成果が出せる人でも、企業にマッチしていなければ、採用を見送られる可能性が高いでしょう。
行動や結果だけでなく、価値観や個性が伝わるような内容を意識することが大切です。
価値観や個性が伝わるようにするためには、「私はこの経験を通して、○○と感じた」というように自分の考えを記入するようにしましょう。
自分の考えを記入するだけで、採用担当者が就活生の人物像をイメージしやすくなります。
4.自分らしさが伝わる写真を選ぶ
オープンESには、証明写真だけでなく、自己PRやガクチカの項目に写真を入れることができます。
アピールするためには、写真選びも重要です。
かっこよく撮れている、かわいく写っているなど写りを一番に気にして、写真を選んでしまう就活生は多いでしょう。
写りも重要ですが、きれいに写った写真からだけではその人の人間性は図られません。
写真もアピールの材料の一つになりますから、自分らしさが伝わる写真を選ぶようにしましょう。
自分らしさが伝わる写真を選ぶことで、人間性を伝えられますし、ガクチカで何をがんばったかイメージしてもらいやすくなります。
5.なるべく9割以上の文字数を記入する
文字数の指定数がある項目は、なるべく9割以上の文字数を記入するようにしましょう。
文字数の指定がある自己PRとガクチカなどの項目が空白だらけだと、やる気がなく、志望度が低いという印象を与えてしまい、読んですらもらえない可能性もあります。
採用担当者に興味を持ってもらえるように、9割以上の文字数を意識しましょう。
6.限られた文字数内で簡潔に
オープンESでは各項目で文字数が指定されています。
具体的には以下のとおりです。
-
「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」 200〜250文字
-
「自己PR」 320〜400文字
-
「学生時代に最も打ち込んだこと」 320〜400文字
限られた文字数の中でやたらと多くのエピソードを詰め込もうとすると、一つ一つの内容が薄くなり、何を伝えたいのかがはっきりしなくなってしまいます。
逆に文字数が極めて少なく、内容も空疎であると、それはそれでアピールに欠けてしまいます。
企業に伝える情報の取捨選択をし、指定された文字数の中で、自分の強みが十分に伝わるオープンESを作成していきましょう!
7.PREP法を活用する
エピソードを通じて強みをアピールする場合、PREP法という方法がおすすめです。
PREP法とはPoint(要点)、Reason(理由)、Example(例)、Point(結論)の順に話を展開する方法で、この構成により文章全体が理解しやすいものになり、読み手を引き込むことができるというテクニックです。
就活では、企業からどれだけ自分に興味を持ってもらえるかが勝負です。
PREP法を利用して、他の就活生と一歩差をつけていきましょう!
8.逆求人サービスでチェック
逆求人サービスとはサイトやアプリに登録しておくと企業から自動的にスカウトが来るサービスのことです。
自分のオープンES が一般的に通用するものであるかどうかをチェックすることもできますので、「自分のオープンESに自信がない...」という方は試してみるのもおすすめです。
【オープンES】オープンESを書いてみよう
オープンESは気軽に提出できるというメリットがある一方、各企業へ大量のESが殺到し、倍率が上がるという可能性もあります。
人事担当者の印象に残るためには、最初にアピールポイントを簡潔に述べ、その後具体例で補強していくという構成がコツです。
特に「自己PR」と「学生時代に最も打ち込んだこと(ガクチカ)」は文字数の設定が400字以上と、記入する文字数が多くなっている点で万全な対策が必要となります。
以下でポイントや例文を確認していきましょう。
自己PRを書こう
企業が自己PRを聞く理由は、あなたがどんな人かを知りたいからです。
そのため、受かるためには、自己PRを企業の求める人物像に即した内容にすることが望ましいと言えます。
また、わかりやすく伝えるためには構成も重要となってきます。
以下の例文を参考に、受かる自己PRを書きましょう。
自己PRの例文
私の長所は、最後までやり遂げる責任感です。
中学校から大学までバスケットボール部に入っていました。
身体が弱かったため、丈夫になるためバスケットボールを選びましたが、最初はチームメイトの足を引っ張ってばかりでした。
しかし、毎朝夕に1時間ずつ自主トレをして、チームで対等にプレイできるようになり、大学では部長を任されました。
部長になってからは、自分だけでなく部全体のことを考え行動するようになり、大会前や合宿時にはチームメイトとしっかり対話しながらモチベーションを上げていくようにしました。
チームの雰囲気を保ちながらトレーニングを行った結果、地区大会で準優勝になりました。
ガクチカを書こう
企業がガクチカを聞くのは、あなたが何にどのような姿勢をもって取り組んできたのかを聞き、あなたの人柄を知るためです。
企業はあなたのこれまでの取り組みの姿勢を知りたいため、特に目立った実績である必要はありません。
自分が何を学んだか、どう変わったか、それをこれからどう活かしていけるかをアピールしていきましょう。
これからガクチカを作ろうと考えている方は、ぜひ以下の例文を参考にしてください。
ガクチカの例文
私が学生時代に頑張ったことは居酒屋のアルバイトです。
最初はキッチン業務を担当させてもらいました。
しかし、忙しくなってくると既定の時間以内に料理を提供するのが難しくなり、お客様が帰ってしまうということがよくありました。
そこでまず料理の細かい材料の重量を覚えることで作り方を見なくても作れるようにしました。
また、調味料の場所や材料の位置を覚え、探すというタイムロスがないようにしました。
その結果、段々忙しくても既定の時間以内に料理を提供することができるようになりました。
今では責任者として発注業務や新人の指導も任せていただいています。
【オープンES】オープンESを書く際の注意点
オープンESはESの共通項目を1回の入力で使い回しができ、作成時間の短縮が出来たり、提出する企業に合わせて内容を修正して送ったりすることができるというメリットがあります、
しかし、いくつか注意点も存在しますので確認していきましょう。
ですます調にする
特に、ですます調の使用は就活のESでは非常に推奨されます。
なぜなら、ですます調はやわらかく、丁寧な印象を受け手に与えるからです。
実際、ビジネスシーンでもこの調子はよく使用されます。
なので初対面の企業に対しても好印象を持ってもらうためには、ですます調を心がけることが大切です。
一方、「〜である。」「〜だ。」という調子は、あまりにも直接的で硬い印象を与える恐れがあります。
特に、自己PRや志望動機などのセクションでこのような言い回しを使用すると、感情が伝わりにくくなってしまうことも考えられます。
また、人間味のある文章を心がけることで、自分の経験や思いを感じやすく、読み手に共感してもらいやすくなります。
ですので、自分の言葉で、自然に、そして丁寧に伝えることを意識しましょう。
専門用語を使いすぎない
読者にわかりやすく伝えるために、専門用語は控えめにし、読み手が理解できるような言葉を使って説明することが求められます。
ESの読者は必ずしもあなたの専攻や専門分野に詳しいとは限りません。
専門用語が多いと、内容が理解しづらくなり、あなたの伝えたいことが伝わらないことも。
また簡潔に自分の経験や思考を伝える能力は、多くの企業が重視するスキルです。
専門用語に頼りすぎると、その能力が不足しているように受け取られる恐れがあります。
さらに専門用語に固執すると、自分の経験や学びを一つのフレームに縛ってしまうことがあります。
幅広い視点で自分をアピールする方が、多様な職種や業界に対して適応力があるという印象を与えることができます。
文字化けに気をつける
オープンESはPDFファイルでダウンロードされるため、閲覧するパソコンやスマートフォンに最新のAdobe ReaderのPDF閲覧用アプリがインストールされていない場合、綺麗に表示されず、文字化けしてしまう場合があります。
スマートフォンで文字化けして閲覧出来ない場合は、PDF閲覧用アプリの変更により閲覧できる場合もあります。
また、面接の際に改めて紙媒体として持参する必要があるなどの理由で、ネット経由で企業に提出しているオープンESを印刷する際は、ブラウザから直接PDFを開いて印刷すると、文字化けを起こすことがあるので注意しましょう。
その際は、TOP画面のダウンロードボタンではなく、「企業へのOpenES提出履歴」から、提出したオープンESをダウンロードして印刷しましょう。
きちんとした証明写真を使用する
オープンESでは、掲載が必須であるプロフィール画像(証明写真)をデータでアップロードでき、また自己PRやガクチカに適した写真が掲載できるため、文章だけよりも視覚的に効果的なアピールができます。
プロフィール写真は紙のESでないからといって油断せず、スマホのカメラではなく、写真館やスピード写真などできちんと撮るようにしましょう。
写真のアップロードは、jpg、jpeg、png形式に対応しており、既に証明写真ボックスや写真スタジオで撮影している場合も、デジタルデータがあればアップロードが可能です。
上記の方法が難しい場合は、コンビニや大学で利用可能なスキャナーで写真を取り込み、jpg、jpeg、png形式に変換し、画像の比率を縦横比4:3で切り抜いてアップロードしましょう。
提出する企業に合わせて内容を変える
オープンESは自己PRやガクチカなど、どの企業でも同様のアピールができる内容を共通化でき、基本的には提出のたびにいちいち変える必要はありません。
また志望動機など、企業により書くべき内容が異なる項目については、企業の求めに応じて、エントリー時に追加で入力を求められます。
一方、全く別の業種や職種など、分野をまたいでエントリーする場合には、アピールするべき内容が異なることもあるため注意が必要です。
企業にあわせて自己アピールを変えた場合、次の企業に提出する際、編集を加えなければ前回のものを提出することになるので注意が必要です。
例えば、「積極性」を求める企業に向けて編集したESを、「素直さ」を求める企業に送ってしまう可能性があります。
オープンESは提出前に修正や加筆ができるので、提出する企業に合わせて柔軟に対応しましょう。
また、提出前の見直しも入念に行いましょう。
【オープンES】書き方がわからない場合は誰に相談すればいい?
ESだけでなく就活の文章作成で行き詰まるのはよくあることです。
そんな時は、1人で悩むことは得策ではないということを理解しておきましょう。
友人や親を始めとした、周囲の強力や助けを要望するような意識や行動が非常に重要になってきます。
そして、そのような時に頼りになるおすすめの相手や手法等を項目ごとに紹介していきます。
是非参考にしつつ、気になる相談先があれば自分のESを見てもらうのがいいでしょう。
大学のキャリアセンター
おすすめの相談先が大学のキャリアセンターです。
まず、キャリアセンターは大学内に存在しているため、アクセスが非常に便利です。
授業の合間や放課後に、気軽に立ち寄ることができます。
また、多くのキャリアセンターでは、添削サービスを無料で提供しています。
専門的なアドバイスを求めることができるので、ESの内容や表現をブラッシュアップするのに役立ちます。
さらに、キャリアセンターのスタッフは、多くの学生のESを見てきた経験があります。
どのような点が企業から評価されるのか、またどのようなポイントを改善すべきかという具体的なアドバイスをもらえることが多いです。
自分一人で考えるよりも、第三者の意見を取り入れることで、より質の高いESに仕上げることができます。
OB・OG
OB・OGの方々との交流は大変有益と言えます。
まず、OB・OGの方々はその企業の経験者であり、企業の文化や求める人材の実像を知っています。
ESに自分の経験をどのように記述すれば、企業が求める人材像に合致するのか、具体的なアドバイスをもらうことができます。
また、自身の経験や考えが志望する企業と合っているのか、第三者の意見として聞くことができるのは非常に参考になります。
さらに、ESを添削してもらうことで、文章の流れや言葉遣い、伝えたい内容が正確に伝わるかなど、細かな点もチェックしてもらえるでしょう。
志望する企業のOB・OGに直接添削を依頼することで、他の応募者と差をつけるための具体的なアドバイスを受け取ることが可能です。
就活SWOT
就活の総合情報サイト「SWOT」が大変おすすめです。
「SWOT」では、就活を始める方法から、選考の際の対策、さらには企業の詳細な分析方法まで、幅広い情報を提供しています。
その特徴的な点は、全ての情報が無料で閲覧可能であること。
金銭的な負担を気にせず、必要な知識やノウハウを身につけることができます。
また、エントリーシート(ES)の書き方に関する情報はもちろんのこと、それ以外にも様々な有益な情報が満載です。
例えば、面接のポイントや、業界ごとの動向、そして企業研究の際に役立つデータなど、就活を進める上での実践的なアドバイスが得られるかと思います。
情報の正確性や充実度が求められる就活の中で、「SWOT」は信頼性の高い情報源として頼りになるサイトと言えるでしょう。
就活市場エージェント
完成後は誰かに添削してもらうことで、自分では気づくことのできないミスや不適切な表現に気づくことができます。
添削は親や友人などの周りの人に頼むという手もありますが、就活のプロである就活エージェントに見てもらうことでより効果的なアドバイスをもらえることでしょう。
そこで、就活市場エージェントの利用をおすすめします!
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まとめ
オープンESにはメリット・デメリットの両方があり、うまく活用できるかはあなた次第です。
通過できるESを作るには、常に企業研究や自己分析を行い、適宜自己PRの内容を見直していくという前向きな姿勢が重要になります。
例文を参考にしながら上手にオープンESを活用し、就活を効率化していきましょう。
皆様の今後の活躍を祈っています。