就活で自己PRに「観察力」をアピールしたい学生は多いのではないでしょうか。
なぜなら、サークルやアルバイトなどで直面した課題を解決するため状況把握に務めた経験は、そのまま「観察力を鍛えました」とアピールに置き換えやすいからです。
しかし、アピールしたい観察力の定義があいまいなままだと、せっかくのアピールが悪い方向へと行きかねません。
そんな簡単なようで難しい「観察力」の効果的なアピール方法とは何かを紹介していきます。
- 観察力をアピールするメリット
- 企業が自己PRを聞く理由
- 観察力をアピールするポイント
- 観察力をアピールする注意点
- 観察力をアピールする効果的な構成
- 自己PRの添削を行うポイント
- 観察力をアピールしたい人
- 観察力をアピールする際のポイントを知りたい人
- 例文を参考に自己PRを書きたい人
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【観察力で自己PR】選考で求められる理由
企業に響く自己PRを作成するには、なぜ企業が自己PRを聞くのかという意図を捉える必要があります。
質問の意図を捉えることで、相手がほしい情報を的確に伝えることができるでしょう。
相手のほしい情報を捉え、的確に答えられるかという能力も企業が見ているポイントとなってきます。
以下で確認していきましょう。
- 能力の確認のため
- 過去の経験を知るため
- マッチ度を測るため
1:応募者の能力を見るため
企業は自己PRを聞くことで、応募者の能力を知りたいと考えています。
社会経験が少ない新卒の採用においては、応募者のスキルではなく、ポテンシャルが評価されます。
企業は、強みを聞くことで、応募者が入社後にどう活躍してくれるのか、どう貢献してくれるのかをイメージしているのです。
2:応募者の過去経験を知るため
企業は自己PRを聞くことで、応募者が過去にどんな経験をしてきたのかを知ろうとしています。
応募者が今までどのような経験をし、どのような学びを得たのかを知り、入社後にどう活躍してくれるのかを想像したいと考えているためです。
自己PRでは、この部分を伝える「エピソード」の部分が大変重要だと言えます。
3:応募者のマッチ度をはかるため
企業は自己PRを聞き、応募者と自社とのマッチ度をはかろうとしています。
企業と学生のマッチ度が低いと、内定辞退や早期離職の原因になっています。
企業はより長く働いてくれる人を求めているため、マッチ度は重視している項目の1つと言えます。
企業の求める人物像や求める強みに一致している場合、マッチ度が高いと評価され、通過率を大幅に上げられることでしょう。
自己PRを作成する際は、あらためて企業の求める人物像を確認することが重要だと言えます。
【観察力で自己PR】どんな能力?
観察力をアピールする上では、どんな強みなのかをしっかりと理解する必要があります。
観察力とは一般的に、“物事を観察し、知見を得る力”と捉えられています。
即ち、視野が広く物事の本質をつかむ力があるということです。
観察力の対象として、他人や事象はもとより、自分自身への客観視も観察力のうちに含まれます。
観察力のある人の特徴について主なポイントは以下の3点です。
自分に当てはまるか考えてみてください。
1:状況を把握する力
観察力のある人は、自分の置かれている状況を的確に把握する力があります。
常に冷静に自分の周りを客観視できるため、瞬時に状況を判断することに長けているのです。
状況把握能力が高いということは、課題を見つけるのも早いはずです。
問題の軸を理解し、課題解決までの道のりを考えたり、的確な判断を下すことができる人は、入社後にも企業に貢献することができます。
2:察する力
観察力の高い人は、全部とは言わずとも求められていることを察する力があります。
観察力の高い人は、状況をさまざまな視点で捉えることができます。
そのため、逐一指示を仰がなくとも察する力があるといえるのです。
働く上では、全てを具体的に教えてもらうことはありません。
ある程度、主体的に行動することが求められます。
察する力のある人は業務効率向上に欠かせない存在です。
3:自分を客観視する力
自分を客観視しすることも観察力の1つです。
観察力のある人は、自分と向き合うことも得意です。
ただし、自分を客観視するだけでなく、改善やよりよくするための行動が伴っていなければ効果的なアピールとは言えません。
自分を客観視し、かつ行動に移すことで、魅力的な強みとしてアピールできるでしょう。
観察力と洞察力の違い
観察力と洞察力の違いについてあまりわかっていない人もいると思います。
観察力とは、“目に見えることについて見抜く能力”、洞察力は“目に見えないことに関して見抜く能力”です。
洞察力は、人の感情や物事の背景などを捉えることができるということです。
洞察力と観察力の違いを理解して、自分の人柄を上手にアピールしましょう。
【観察力で自己PR】アピールとして良い理由
観察力は自己PRとして効果的なのでしょうか?
結論から言うと、効果的であると言えます。
観察力は様々な職種で活かすことができますし、ほかにも様々なスキルが伴っていることをアピールできます。
以下で詳しく確認しましょう。
- 多くの職種で役に立つ
- コミュニケーション能力が高い印象を与える
- 問題解決能力が高い印象を与える
理由1:多くの職種で役に立つため
観察力という強みは多くの職種で役に立ちます。
特に人と接する職種では大いに活かすことができるでしょう。
例えば、営業職の場合は「観察力」を発揮し、顧客のニーズを掴むことでより良い提案を行うことができるでしょう。
また、サービス業の場合、お客様の表情や行動を観察し、細かなニーズを捉えることでより良いサービスを提供することができるでしょう。
このように観察力は多くの職種で役立てることができます。
より響くアピ―ルをするためには、あなたが志望する企業や職種でどう生かすかを伝えることがカギです。
理由2:コミュニケーション能力が高いため
観察力は、コミュニケーション能力の向上にも生かせます。
観察力を生かすことで、相手の表情や仕草を観察し、細かな気付きを得ることで、相手の気持ちを理解できるでしょう。
また、周りの人を観察し、「○○さんが~しているが、...で困って困っているだろう」「○○さんは今~をしているが、次に…が必要になりそうだ」と察して、サポートすることで顧客や社員同士の信頼関係の構築にも役立ちます。
特に社会に出た後は、他の社員と協力し、チームで目標に向かって行動するということが求められます。
そこで、観察力を生かし、うまく意思の疎通することで円滑に進められるでしょう。
また、不要なトラブルを避けることもできます。
このように、観察力はコミュニケーション能力を高めることにも役立ちます。
コミュニケーション力はどの職種でも必要不可欠ですから、様々な職種において魅力的なアピールになるでしょう。
理由3:問題解決能力が高いため
観察力を活用することで、問題解決能力の向上に生かすことができます。
具体的には、周りを見る力から、物事や状況を観察することで、問題の原因を突き止め、解決策を導くことができます。
また、施策を打った先のことを見通す力にもたけているため、あらかじめトラブルを防ぐこともできるでしょう。
このように視野を広く持ち、問題に対して適切に行動を起こす力はどの仕事でも重宝されることでしょう。
特に、自主性や成長意欲が求められている企業で大いに評価されるでしょう。
【観察力で自己PR】どんな特徴がある?
続いて観察力がある人の特徴について詳しく紹介していきます。
下記の3点が当てはまる人は観察力をアピールできる可能性が高いので、ぜひ自己PRに盛り込んでいくことができれば良いでしょう。
状況に合った対応ができる
観察力がある人の最も顕著な特徴として、状況に合った対応ができるということが挙げられます。
観察力が高い人は周りを観察しながら、適切な対応は何かを考えながら行動することができるのです。
特に対人の業務においてはイレギュラーな対応が求められることが非常に多いので、冷静かつ適切に対応できる力が求められていると言えるでしょう。
物事の本質を掴むことができる
物事の本質を掴むことができるのも、観察力が高い人に共通する長所の一つであると言えるでしょう。
観察力が高い人は物事を常に正確に捉える力や分析する力が自然に身についていることが多いです。
物事の本質をしっかりと捉える考え方の素地が身についていると言って良いでしょう。
企業においても、課題や問題への解決策や、正しい目標を定める上で本質を見極める力は非常に重要なので、アピールすることができれば企業の採用担当者に良い印象を与えることができるはずです。
好奇心が強い
好奇心が強いというのも、観察力のある人の共通点であると言えるでしょう。
観察力がある人は広い視野を持っており、さまざまな物事に興味を持つ場合が多いです。
好奇心の強さは新たなチャレンジや理解をより深めることにつながり、キャリアアップやスキルアップにもつながりやすいです。
【観察力で自己PR】ビジネスで活かした具体例
ビジネスで実際に観察力を活かすことができる場面にはどのようなものがあるのでしょうか。
さまざまな場合が考えられますが、多くの仕事において活用できるであろう観察力が生きる場面は下記のようなものがあります。
スムーズに連携できる
観察力がある人はスムーズに連携を取ることができるので、仕事にも活かすことができるでしょう。
観察力がある人は先を見越すことができるのはもちろんのこと、相手がどのようなことを求めているのか、何を考えているのかについても察することができます。
そのため、スムーズに業務を進めるのはもちろんのこと、社内で連携することも得意な可能性が高いです。
計画的に業務を進められる
計画的に業務を進められるというのも、観察力がある人が仕事において重宝される理由の一つでしょう。
観察力がある人は事前にトラブルに気づいたり、先を見越して計画をしたりすることもできます。
よって、トラブルの発生を未然に防ぎ、余裕を持って業務を進められるようになるのです。
ミスを防ぐことができる
ミスを防ぐことができるのも、観察力がある人の大きな特徴の一つであると言えるでしょう。
観察力がある人は小さなミスにもすぐに気づくことができ、大きなトラブルになる前に対処できるので企業にとっては非常にありがたい存在です。
ルーティンになりがちな業務などにおいても、冷静に淡々と業務をこなすことができるため、ミスを犯す可能性が非常に低いのです。
【観察力で自己PR】アピールが響きやすい職業
自己PRで観察力をアピールすることは、必ずしも相手の企業に響くとは限りません。
なぜなら、自分が志望する職業によってアピールすべきポイントは大きく変わることがあるからです。
そのため、観察力が重要視される職種なのかどうかを、先に理解しておいた方が良いでしょう。
ここでは、観察力がもっとも響きやすい職業の種類を、大きく3つに分けて紹介します。
営業
まず観察力が最大限に生かされる職業といえば、営業職です。
営業職の仕事は、人とのコミュニケーションがメインになるため、どのようにすれば適切なアプローチができるのかを考える必要があります。
だからこそ、常に相手を観察して潜在的なニーズを掴まなければいけません。
例えば言葉のキャッチボールだけではなく、相手の表情の変化を見たり、その周りの状況なども注意深く観察できるような人だと理解してもらうことができれば、きっと営業職に向いていると判断されるでしょう。
接客業
接客業において欠かせないスキルといえば色々ありますが、その中でも観察力はとても大切な要素だといえます。
接客はただ決められたことを丁寧にするだけだと思い込んでいる人もいるかもしれませんが、本当に満足してもらうには「基本の接客に加えて何ができるのか?」を、常に意識することが重要です。
そしてそれは、観察力がある人だからこそ形にできるため、何より重要視している企業も決して少なくありません。
だからこそ、接客業を志望している人は積極的にアピールしていきましょう。
マーケティング職
マーケティング職も、観察力が必要不可欠な職種の1つです。
なぜなら、さまざまなデータを分析しつつ、新たな戦略を練っていくことが仕事だからです。
だからこそ、常に「なぜこうなるのか?」「もしこうだったらどうなるのか?」と、データを観察する力が必然的に求められるでしょう。
【観察力で自己PR】言い換えてアピールしよう
観察力をアピールする就活生が少なくありません。
また、観察力という表現は人により受ける印象が異なります。
そのため、具体的な表現やオリジナリティのある表現に言い換えることがおすすめです。
観察力を言い換える際には、観察力そのものの言い換えと、観察力を人間関係に結び付ける言い換えができます。
以下の例を参考に、自分に合った言い換え表現を用いてみてください。
単独で発揮できる観察力の言い換え
以下では、観察力という強みを自分一人で発揮する際の言い換え表現を紹介します。
自分1人で考えたり、行動したりする業務がメインの場合に評価されやすいので、ぜひ参考にしてくださいね。
- 主体性
- 柔軟性
- 計画性
- 継続力
- 判断力
- 状況判断力
- 臨機応変さ
- 問題解決力
強みの効果的なアピール方法はこちら
対人関係で発揮できる観察力の言い換え
以下では観察力という強みを、人とのかかわりの中で発揮する際の言い換え表現を紹介します。
お客様と関わることが多い業務や、プレゼンが多い業務などで活かすことができますので、ぜひ参考にしてくださいね。
- 傾聴力
- 説明力
- 相手の立場で考える力
- 相手の気持ちを読み取る力
強みの効果的なアピール方法はこちら
【観察力で自己PR】アピールする文章の作り方
以上では、観察力を自己PRするメリットや企業が自己PRを聞く理由などを確認してきました。
以下からは実際に自己PRを作成する際のポイントを見ていきましょう。
自己PRを作成する手順は大きく4ステップに分かれます。
それぞれのポイントを細かく解説していきますので、自己PRの作成に生かしてくださいね。
- 自己PRすることを考える
- 文章構成を考える
- 実際に書く
- 添削を行う
1.経験を振り返る
自己PRを作成する際は、まずは準備が必要となります。
観察力をアピールするにあたり、あなたのこれまでの経験を洗い出してみましょう。
どのようなきっかけで観察力を発揮するに至ったのか、観察力を発揮するにあたってどのようなことを意識していたのかなどを細かく整理していきましょう。
企業は行動を起こした結果だけでなく、経緯やあなたの考えも知りたいと考えています。
この準備の段階で丁寧に経験を洗い出しておきましょう。
考えがだんだんとまとまってくると同時に、あなたのアピールするポイントも掴めるはずです。
以下で経験を振り返る際のポイントを解説していきます。
なかなか思いつかない、整理ができないという方はこちらの記事を参考にしてみてください。
強みをどう獲得したか
企業は、あなたの強みだけでなく人柄にも注目しています。
人柄は自己PRのエピソードに表れています。
そのため、強みを活かした経験や、どうして観察力を自身の強みだと思ったのかなどを具体的に示す必要があるのです。
エピソードは一つに絞ってできるだけ具体的に示すことであなたらしさをよりアピールできるため、意識してみてください。
強みをどう活かすか
自己PRはただ強みを伝えるだけではいけません。
締めの言葉として、企業への貢献意思を伝えましょう。
自己PRで用いたエピソードはあくまで過去のことですから、実際に入社後に観察力を発揮できるかどうかは保障されていないのです。
企業へ再現性をアピールするために、入社後にどのように観察力が活かせるのか伝えてください。
2.文章構成を考える
次に、あなたの強みを伝えるにあたってどんな構成で伝えるかを考えていきます。
内容がいくら素晴らしくても、相手に伝わりにくい構成だと、十分にアピールが出来ません。
そのため、構成にもしっかりとこだわる必要があります。
わかりやすい構成のポイントは、「結論から書くこと」と「簡潔に書くこと」です。
次の見出しでより詳しく解説して行きますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
3.実際に書いてみる
構成まで考えられたら実際に自己PRを書いて行きましょう。
まずはあなたの思うままに、伝えたいことを一通り書いてみましょう。
その後、細かいところを手直ししていく、というやり方が一番おすすめです。
4.添削をする
自己PRが完成しても、満足してはいけません。
必ず見直しを行いましょう。
まずは「誤字・脱字がないか」「主語が抜けていないか」「主述の関係は明確か」「一文が長すぎないか」などを見ていきましょう。
完成した当日は完璧に見えるかもしれませんが、2-3日寝かせて見てみると改善点が見えてくることもあります。
自己PRを作成する際は、締め切りに余裕をもつことが重要です。
そして、より完成度を高めたい場合は、第三者に添削を依頼することがおすすめです。
本記事の後半部分の「自己PRの添削のポイント」の見出しで詳しく解説していきますので、ぜひ活用してみてくださいね。
【観察力で自己PR】アピールする際の注意点
観察力をアピールするうえでは、裏目に出たり、企業が求めている人物像とは違うと思われたり、志望している職種にとっては必要ない能力だと思われないようにすることが大切です。
そのために、どのような点に注意すればいいのでしょうか。
抽象的な伝え方は控える
ただ「観察力がある」というアピール内容では抽象的です。
どうしてそう思うのか、どんな点において企業に活かせるのかなどが不足し、説得力がありません。
観察力がある、とは具体的にどのようなことを指すのか自分の言葉で言い換えてみましょう。
その際に意識すべきなのは、企業目線です。
企業はどのような人材を欲しているのか、どんな人材に魅力を感じるのか考えてみましょう。
また、エピソードを1つに絞るというのもポイントです。
エピソードが多いとその分、広く浅く説明する必要があります。
これでは自分らしさが十分に伝わりません。
1つのエピソードを掘り下げて説明することを意識しましょう。
完璧主義だと思われないようにする
人をじっくり観察して状況をうかがったり、状況を時間をかけて観察してから行動に移ったりするような人は、慎重で良いと思われるケースもあれば、完璧主義と取られる場合もあります。
完璧主義はメリットに思えますが、多様な人が集まる組織を円滑に回していくためや、仕事を効率よく遂行していくうえでは、足かせになることも多いです。
企業が求める人物像や職種の適性に合っていないと、望ましくない強みと思われてしまうので、伝え方には注意が必要です。
どんな強みか具体的に伝える
観察力と言っても、その態様はさまざまです。
じっと他人や状況を見守るのが好きな人、周囲の状況を外野として見るだけで、そこで起きている問題やトラブルの解決には触れようとせず、どう解決されるのかを見ているだけといった、行動力もなく問題解決力もない人もいるかもしれません。
ですが、企業で評価される観察力は、その観察を通じて状況の分析を行ったり、目の前で起きている現象やトラブルをどう解決すればいいかを客観的に考えて解決・実行する力です。
ただ、飽きずにじっと観察できるアピールではなく、観察力を生かして問題の解決や客観的な分析や解決策の提示ができるというアピールをすることがポイントです。
人間観察のアピールは悪印象をもたれることも
自己PRで「私は対面する人のことを分析するのが大好きです」というように、人の性格や個性を観察してきた人間観察の経験をアピールする志望者も見られます。
しかし、人間観察をアピールするのはリスクがあります。
なぜなら、人間観察は「他人の行動を細かくチェックする」という批判的な要素もあり、良いイメージを抱いていない人もいるからです。
仮に、面接で「人間観察力」をアピールした場合、面接官が「私を観察してみてどう思いますか」と質問されたら、とっさに答えるのは難しいでしょう。
本当に人間観察が好きだとしても、わざわざ自ら不利になるようなアピールをするのは、面接の戦略上好ましくないことを頭に入れておいてください。
【観察力で自己PR】経験をうまく活かした構成にしよう!
先ほども述べたように、自己PRはわかりやすい構成で書くことがとても重要です。
文章がわかりにくいと、強みを最大限にアピール出来なかったり、読み流されてしまったりする恐れがあります。
以下のポイントを押さえ、ぜひあなたの強みを魅力的にアピールしていきましょう。
- 結論
- エピソード
- 入社後どう生かすか
結論
構成で重要なのが、まず結論から始めることです。
あなたの強みが何かを簡潔に説明しましょう。
「私の強みは観察力です。」と始めるのが一般的でしょう。
他の就活生と差別化したい場合は、観察力という強みを細分化し、より具体的に言い換えてアピールするのがポイントです。
エピソード
次にあなたの強みである「観察力」が生きたエピソードについて説明していきましょう。
強みを発揮したエピソードを含めることで、説得力のあるアピールができます。
エピソードを書く際は、あなたの強みを発揮した結果だけでなく、あなたの強みをどのように発揮したのかや、あなたの考えが伝わるように工夫しましょう。
以下では、エピソードでどのような内容を含めるべきか詳しく解説していきます。
強みがどう生きたか
エピソードの中では、あなたの強みである「観察力」がどのように生きたのかを伝えることが重要です。
強みを発揮するにあたって、どのような課題や目標があり、あなたが何を考えその強みを発揮し、どのような結果を得たのかを細かく拾っていきましょう。
その際、前後関係が明確になるように注意を払う必要があります。
また、あなたの強みがどう生きたのかを数字として表せられると、より効果的にアピールできるでしょう。
入社後どう活きるか
自己PRでは、あなたの強みを伝えるだけで終わってしまってはいけません。
あなたの強みを入社後どのようにして業務に活かしていけるのかを伝えることが重要になります。
企業研究を入念に行い、あなたの強みを入社後にどのように生かせるのかを整理しましょう。
締め切りまで余裕がある場合は、OB訪問やインターンの質疑応答などの機会を生かし、自分の強みをどう生かせそうかを質問しても良いでしょう。
あなたが入社後に活躍できると企業にイメージさせることが出来れば、通過率を大幅に挙げることができるはずです。
【観察力で自己PR】アピールする際の例文
では早速、自己PRで「観察力」をアピールする際の例文をいくつかご紹介します。
例文1:サークル経験
私の強みは観察力です。
学生時代にメンバーとサークル長の中間に位置するような役割を担っていました。
サークル活動を続けていく中で、参加率が落ち、メンバーの表情にやる気のなさが浮かんでいることに気づきました。
私は、その状況から「サークルに対して不満があるメンバーが多いのでは?」と察し、一人ひとりから事情を聞くことにしました。
すると、ほとんどのメンバーから、サークルに対する不満や正直な気持ちを聞くことができました。
メンバーの声をサークル長に伝え、話し合いを重ねた結果、メンバーのフォローとコミュニケーションを意識した活動を目標に、幹部たちが協力し合っていくという結論に達しました。
メンバーを個別にフォローし、コミュニケーションを密に行うことで、メンバーの表情に活気が戻り、活動も徐々に盛り上がりを見せていきました。
そして退会したメンバーは100人中3人に抑えることができ、メンバーを増やすことができ、サークルを立ち上げてから過去最大の人数に達しました。
私は観察力を活かし、業務で壁に当たった際は根本の原因を掴み、すぐに改善に移し、成長したいです
例文2:アルバイト経験1
私の強みは自分をよく観察し、適切な行動を起こす力です。
学生時代、地元のレストランでアルバイトをしていました。
特にランチタイムはとても忙しく、その中でお客様に笑顔で接しなければなりませんでした。
忙しくなるとともに笑顔が消え、知らない間に無愛想になってしまうことに気づき、これではいけないと考えました。
そこで「お客様はお金を出しておいしい食事を楽しみにしている」という考え方に改めることで、「少しでも気持ちよく食べていただこう」という気持ちが接客態度に反映され、自然と笑顔を増やすことができるようになりました。
その結果、常連のお客様から接客や笑顔を褒めていただくようになりました。
貴社に入社後も、自分を客観視し、改善に努めることで接客スキルを磨き、お客様の満足度向上に貢献したいです。
例文3:アルバイト経験2
私は周りに目を配り、自分が行うべき対応を瞬時に的確に判断することができます。
私は学生時代、ショッピングモールでアルバイトをしていました。
ある日、荷物をたくさん抱え、何か探すようにあたりを見渡しているお客様を発見しました。
私はお客様が以前公衆電話がおかれていたあたりで困っていることから、「タクシーを呼びたいけれど電話がなく困っているのではないか」と考え、「タクシーをお呼びしましょうか」と声をかけました。
予想通り、お客様は電話を探していたといのことだったので、受付のスタッフに引き継ぐことができ、無事にお客様をタクシーでお送りすることができました。
私はこの強みを生かし、お客様の様子や状況に気を配りながらサービスを提供し、よりお客様に愛される企業にできるよう貢献したいです。
【観察力で自己PR】アピールしするときのNG例文
私の強みは観察力です。
週に1回程度は1人でカフェに足を運び、2時間くらいかけて周囲の顧客の様子や、窓から見える人の流れや様子を観察しています。
ファッションやヘアスタイルから今どきのトレンドが理解できたり、若い人の流行り言葉や、世代ごとに話の中心となるテーマが違うことが理解できたりするのがメリットです。
観察力を通じて今どきの流行をキャッチアップでき、世代間の違いなどを学べる成果が得られました。
職場にはさまざまな世代の人や価値観の人がいると思うので、観察力を活かして職場の空気を読んでいきたいです。
この文章では観察力のエピソードや、それを通じて得られたことを踏まえていますが、最後の仕事への結びつきが弱いです。
職場の人間関係や、職場でうまくいくように観察力を使いたいと見て取れますが、それでは、その企業にとって特別に役立つとは言えません。
どの職場でも汎用性があるようなアピールの仕方ではなく、「流行をキャッチアップでき、世代間の違いを理解できる観察力を活かして、新商品の開発や企画に活かしたい」など、より具体的に仕事に貢献できるアピールの仕方をすることが大切です。
【観察力で自己PR】文章を作ったら添削をしよう!
自己PRの完成度を高めるには添削を受けることが非常に効果的です。
友達や家族に読んでもらうという手軽な方法から、大学のキャリアセンターや就活のプロに頼むという方法まで様々です。
あなたの目的に合わせて、柔軟に選択してみてくださいね。
第3者視点で見てもらうこと
自己PRを自分で見なおすだけでは、主観が入ってしまうため、説得力に欠けていたり、わかりにくい文章になってしまいがちです。
そのため、自分以外の第三者に見てもらうことが完成度の高い自己PRに仕上げるコツです。
友達や家族、先輩やOB、大学のキャリアセンターなどを活用し、第三者の意見を取り入れた自己PRに仕上げましょう。
最もおすすめはエージェント
添削を依頼する際、最もおすすめなのは就活エージェントに依頼することです。
就活エージェントは就活のプロですので、人事の視点で自己PRを添削してもらえます。
大学のキャリアセンターを利用するよりも、より企業の目線で確認してもらえるでしょう。
【観察力で自己PR】まとめ
本記事では観察力を自己PRする際のポイントを解説してきました。
自己PR意外にも言えることですが、企業の質問の意図を捉え、的確にアピールすることが選考を通過するポイントです。
そのためには企業研究や自己分析が欠かせません。
しっかりと準備を行って自己PRを完成させ、見なおしや添削で完成度を高め、魅力的な自己PRに仕上げてくださいね。