ガクチカで嘘をつかずに大手メーカーに内定した『ありふれた体験』の伝え方

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2024年12月 | 就活体験記

理系女子の私が直面した就活の現実

就活を始めたとき、私は本気で絶望していました。大学3年の秋、周りの友人たちが既に自己分析を始めていることを知り、慌てて「学生時代に頑張ったこと」を振り返ってみたのです。

しかし、何時間考えても、本当に何も浮かばない。履歴書に書けるような立派なエピソードが一つもないのです。

サークルは名前だけのバレーボールサークルで、実際は週一回の飲み会がメイン。練習はほとんどなく、大会にも真剣に取り組んでいませんでした。アルバイトはAEONの魚屋で接客をしていましたが、特別な成果を上げたわけでもなく、ただ言われた通りの業務をこなしていただけ。

留学経験もなし、資格取得もなし、ボランティア活動もなし。心理学を専攻していましたが、授業に出席するだけで、研究室での活動や卒論のテーマにも特に情熱を持っていませんでした。

「こんな人材を取る企業が、この世にあるのだろうか...」と真剣に悩んでいました。

就活サイトで他の学生のエントリーシート例を見ては、自分との差に愕然としました。部活での全国大会出場、海外でのボランティア活動、起業経験、難関資格の取得...。どれも私には縁のない話ばかりでした。

大学3年生になって就活を意識し始めたとき、私は真剣にそう悩んでいました。友人に相談しても「何かあるでしょ」と言われるだけで、本当に「何もない」ことを理解してもらえませんでした。

「ありふれた経験」しかない不安

周りの友人たちは、部活動での成績、海外留学の体験、難関資格の取得など、華々しいエピソードを持っていました。一方で私は...

就活セミナーに参加したとき、講師から「皆さんの学生時代の頑張ったエピソードを3分で発表してください」と言われました。その時の私の絶望感は今でも忘れられません。他の学生が次々と素晴らしいエピソードを発表する中、私だけが何も言えずに沈黙していました。

大学1-2年:心理学専攻

授業には出席していたものの、特に深く学んだわけではない。レポートも最低限をこなすだけで、学問への好奇心が薄かった。ゼミでの発表も準備不足で、教授からの評価も平凡だった。

サークル活動:バレーボールサークル

実質的には飲みサークル。練習は月に2-3回程度で、試合でも特筆すべき成果はなし。リーダーシップを発揮したこともなく、ただ参加しているだけの状態。新歓活動でも積極的に動いたことはなかった。

アルバイト:AEONの魚屋(2年間)

接客業務、商品陳列、レジ業務を担当。確かに2年間続けていたが、昇進もなく、特別な提案や改善を行ったこともない。同期より早く仕事を覚えたわけでもなく、平凡な店員だった。

その他の活動:皆無

留学はお金の問題で諦め、資格取得は途中で挫折、ボランティア活動への参加もゼロ。趣味といえるものも特になく、就活でよく聞かれる「頑張ったこと」が本当にない状態。

自分の大学生活を客観視したとき、「なんて無駄な時間を過ごしてきたのだろう」という後悔の念に襲われました。周りの学生が充実した大学生活を送っている間、私は何となく日々を過ごしていただけだったのです。

「今から何かを始めても、もう遅いのではないか...」という不安に襲われました。

就活への不安は日増しに大きくなっていきました。夜も眠れない日が続き、将来への不安で食欲もなくなりました。両親に相談しても「大丈夫よ」と言われるだけで、具体的な解決策は見えませんでした。

機械工学で学んだ基礎力を武器に変える

そんな絶望的な状況で、私は一つの決断をしました。友人の何気ない一言がきっかけでした。

友人の「就活で話すことがないなら、今から作ればいいじゃん」という何気ない一言がきっかけでした。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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