- 大学3年生12月の就活イベント
- 12月から何をすればいいのか
- 今の時期だからこそ参加すべきイベント
12月は就活が本格的にはじまる時期と言われますが、実際には12月は就活準備を始める最後の最後のチャンスといえます。
なぜなら、年明けから就活準備を開始してしまうと企業研究や面接対策が間に合わない可能性が高くなってしまいます。
それだけ、就活でやるべきことは多いのです。この時の過ごし方は後々あらゆる部分に影響してしまいます。
周囲に遅れを取らないために、12月の就活を成功させるおすすめの過ごし方をご紹介します。
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【12月の就活】大学3年の12月から就活を始めるのは遅い?
12月からの就活スタートは、正直早いとはいえません。
早い人は大学3年生の夏前から就活準備を着々と進めているため、そのような就活生と比べれば、確かに遅れていることは確かです。
しかし結論からいえば、12月からの就活準備でも、遅すぎて間に合わないということはありません。
やるべきことを整理して準備を一つひとつ進めていけば、12月からでも本選考には十分に間に合います。
これからの時期を無駄にしないためにも、何をすべきかはしっかりと整理し、就活準備を万全にしたうえで本選考に臨みましょう。
大学3年の12月の一般的な就活状況
ある程度準備を進めてきた一般的な大学3年生は、12月を迎える頃には、冬インターン参加や早期選考に向けて動き始めています。
インターンは夏から実施されているため、準備としっかり向き合ってきた学生であれば、夏・秋のインターンを経て、いよいよ本格的な情報収集や選考練習にもなる冬インターンに参加する流れになります。
冬インターンは、3月からの本選考前に実施されるため、開催時期は12月~1月頃です。
選考は本選考とほぼ変わらない流れ・形式なので、ここで選考を経験しておけば、本選考の良い練習になるでしょう。
また、冬インターンは採用活動の一環として開催する企業も少なくありません。
良い成果を残せれば、早期選考に案内してもらえるなどの優遇チャンスがあるため、そういった意味でも冬インターン参加は欠かせないでしょう。
なお、業界・企業によっては12月の段階ですでに早期選考が開始されているケースもあり、志望業界・企業次第では12月には内定獲得済み…というパターンも見られます。
【12月の就活】大学3年の12月にはもう内定を獲得している学生も少なくない
12月から就活をすることについて、早すぎるのではないかと違和感を覚えた人もいるかもしれません。
ニュースなどでは「大学3年生の3月に説明会を解禁する」と報道されているため、12月は時期外れのように感じてしまうでしょう。
しかし、この大学3年生の3月とは、日本経済団体連合会(経団連)が発したガイドラインであり、加盟していない企業にとっては守る必要のない取り決めです。
経団連に加盟しているのは、1,300企業程度であり、日本企業の多くが非加盟です。
また加盟企業でも、多くの企業は3月の情報解禁と同時に企業説明会や書類選考、面接を始める場合が多く、ルール通り6月から選考を始めるのは、大手企業を中心とした一部の企業のみというのが現状です。
また冒頭でも述べたように就活には用意することが多く、また大学生という立場である以上、学業との両立も求められます。
12月から就活なんて早すぎるとは考えず、就活に取り組みましょう。
特に外資系企業では早期選考を終えている
経団連に加盟する企業は3月から情報解禁を始めますが、多くの外資系企業では、大学3年生の10月~11月には選考が始まります。
そのため外資系企業を目指す場合は、12月から就活を開始するのでは遅すぎるため、注意しましょう。
早期から就活のサポートをするサービスなども近年増えてきておりますので、「外資を目指している」「これからの就活が不安」などを考えているのであれば、就活の相談をしてみても良いでしょう。
メガベンチャーの本選考は迫っている
先ほど外資系企業の選考がもう始まっていると紹介しましたが、サイバーエージェントや楽天、GMOなどのメガベンチャーの選考も3月よりも早く行われます。
2月から選考が始まり、3月には内々定・内定が決まる傾向がありますので急速に準備を始めましょう。
【12月の就活】大学3年の12月の就活スケジュール
大学3年生の12月から就活を始める際は、まず、何をいつまでにやるべきか整理する必要があります。
あらかじめやるべきことと期限の目安を理解しておけば、12月からの就活で多少出遅れていたとしても、効率よく準備を進めていけるでしょう。
そのためここからは、12月の就活スケジュールとして、以下の点を紹介していきます。
- 12月前半にやるべきこと
- 12月後半にやるべきこと
冬インターンや本選考が近いこのタイミングでは、半月ごとにやるべきことがどんどん変わってくるものです。
何をすべきかチェックしたうえで、必要な準備を怠らないようにしましょう。
では、一つひとつ解説していきます。
12月前半にやるべきこと
12月の前半には、11月までに応募してきた冬インターンの本番があります。
そのため、12月前半は冬インターンに積極的に参加することで経験を積んだり情報収集したりしましょう。
冬インターンに参加すれば、企業のリアルな情報をつかめるため、本格的な就活前の良い企業研究・業界研究の機会になります。
インターン中に良い印象を持ってもらえれば、早期選考の案内をもらえるなどの優遇を受けられる可能性もあります。
なお、12月前半から就活に取り掛かる人は、自己分析と業界研究、企業研究をしっかりと行いましょう。
これらは自分の適性を知るうえで欠かせないプロセスなので、準備開始が遅かったからといって、省略しないように注意してください。
しかし時間がないこと自体は確かなので、ツールを活用するなどして効率よく行うことは重要です。
12月後半にやるべきこと
12月後半には、積極的に早期選考に参加することが大切です。
業界や企業によっては12月末あたりから早期選考を開始する場合があるため、選考のスケジュール管理には十分に注意しましょう。
エントリーして説明会に参加すれば、実際に働くイメージを持つことができ、業界研究にも大きく役立ちます。
質疑応答のタイミングがあれば、気になることや不安なことなどを質問し、興味関心や熱意をアピールしておくことも重要です。
なお、12月末は学校も休みになるため、インターンにも参加しやすくなります。
実際に年末年始のタイミングを見計らって冬インターンを開催する企業も多いため、時間が作れるタイミングをしっかり有効活用してください。
また、12月末から就活を始める場合は、やはりタイミングとしてやや遅れていることになります。
参加できるインターンのスケジュールなどを確認しつつ、自己分析から始めましょう。
【12月の就活】大学3年の12月にやるべき就活準備10選
ここからは、大学3年生の12月にやるべき就活準備を具体的に紹介していきます。
「12月からの就活ではやるべきことを着実にこなしていくことが重要…といっても、具体的に何をすれば?」と困っている人は多いでしょう。
やるべきことがたくさんあるからこそ、何から手をつければ良いのか迷ってしまうことも少なくありません。
12月にやるべき就活準備には、以下のことが挙げられます。
- 自己分析・就活の軸の作成
- 業界研究
- 企業研究
- 直近のインターン・早期選考・本選考の実施スケジュールの確認
- OBOG訪問
- 就活サイト・アプリへの登録
- キャリアセンター主催の選考対策会の予約
- ESの対策
- Webテストの対策
- 面接対策
これら10のことをしっかりこなせば、遅めの就活準備でも、本選考には間に合います。
では、一つひとつの詳細を見ていきましょう。
1. 自己分析・就活の軸の作成
就活を始める際は、必ず自己分析を行い、就活の軸を作成しましょう。
自己分析は、自分のやりたいことや将来の目標、興味関心、自然と夢中になれること、逆に苦手なことなどを一通り整理し、自分自身について理解を深めることです。
自分に対する理解度が高まれば、仕事の適性や向き不向きが自然と見えてきます。
就活ではとにもかくにも自己分析が重要といわれていますが、それは、働くうえでミスマッチを防ぐ必要があるからです。
しかしミスマッチを防ぐためには「何が得意なのか」「何が向いていないのか」というポイントを知る必要があり、そのうえで自己分析が欠かせなくなります。
就活の軸は、働き方や仕事内容などさまざまな面で見たときの、絶対に譲れない条件です。
志望業種・職種などはこの就活の軸に沿って絞り込むことは重要であり、就活の軸を作成するためには、やはり自己分析が必要不可欠となります。
2. 業界研究
就活準備では、業界研究も重要となります。
業界研究は、志望度の高い業界や興味のある・気になる業界についてさまざまな情報を収集したり仕組みを勉強したりして、総合的に理解を深めることです。
ビジネスモデルや現在の動向、課題、将来性などを知ることで、業界に対する知識を身につけることができ、最終的にその業界が自分に向いているのか判断しやすくなります。
業界研究を重ねれば、働くうえで必要なスキルや向いている人の人柄などが自然と把握できます。
これにより、適性や向き不向きはわかりやすくなり、ミスマッチも起こりにくくなる仕組みです。
また、業界研究が不十分な状態では、説得力のある志望動機や自己PRを伝えられません。
説得力のあるアピールで採用担当者から好印象を獲得するためにも、業界研究は欠かさないようにしましょう。
3. 企業研究
自己分析や業界研究ともに欠かせないことには、企業研究も挙げられます。
業界研究を経て気になった企業があれば、企業の特徴について調べることが大切です。
同じ業界の中にも企業は数多く存在し、企業によって特色や細かい事業内容などは異なります。
そんな中で企業に入社意欲を示すためには、業界全体だけでなく、企業について十分な知識を持つ必要があるのです。
なぜその企業を志望するのか、なぜ他社ではなくその企業なのかという点を明確に伝えられなければ、採用担当者の印象には残りません。
企業はより志望度が高い学生に入社してもらいたいと考えているため、入社意欲があいまいで、他社にも当てはまるようなことしか言わない学生は足きりされてしまいます。
企業の理念や社風、事業内容、求められる人物像などについて理解を深め、より企業に刺さるアピールをしましょう。
4. 直近のインターン・早期選考・本選考の実施スケジュールの確認
就活準備を進める際は、直近のインターン、早期選考、本選考の実施スケジュールをよく確認する必要があります。
これらのスケジュールは企業によりけりであり、一般的なペースより早く選考を行う企業であれば、12月の段階ですでに早期選考が始まっている場合があります。
なお、一般的なペースで選考を実施する企業であっても、12月はインターンの応募締切・選考・本番、早期選考と以降の面接の日程など、スケジュールが埋まりやすい傾向です。
早めにスケジュールを確認し、今後どのように動けば良いのか、ある程度全容を理解しておくことが重要となります。
年末年始は学校も休みになるため、就活のために日々を活用しやすいタイミングともいえます。
スケジュールの都合をつけやすい時期を無駄にしないように、就活準備を始める際は、気になる企業のインターン・選考スケジュールから確認してみてください。
5. OBOG訪問
12月から就活を本格的に進める際は、OBOG訪問もぜひ実践しておきましょう。
OBOG訪問は、実際に企業に勤めているOBまたはOGから話を聞き、内定獲得のために必要なアドバイスをもらうことができます。
「働いてみて実際にどうか」「内定をもらうための就活のコツ」などを直接聞けるため、情報収集の良い機会になることは間違いありません。
12月はOBOG訪問の最大のチャンスともいえるので、ほかの準備も進めつつ、OBOG訪問の機会づくりは積極的に進めておきましょう。
なお、1月以降でもOBOG訪問はもちろん可能ですが、1月以降はより多くの就活生が本格的に動くことになります。
OBOGのアポも取りにくくなる可能性があるため、少しでも余裕のあるうちに済ませておくことがおすすめといえます。
アポ取りは、OBOG訪問アプリを利用したり、キャリアセンター経由で紹介してもらったりする方法があります。
6. 就活サイト・アプリへの登録
12月から就活準備を進める際は、就活サイト・アプリへの登録も欠かさず行いましょう。
就活サイト・アプリにはさまざまな情報が詰まっており、面接における受け答えの方法やマナー、自己分析の進め方などを詳しく知ることができます。
総合的に就活に関する知識を身に付けられるので、今後の準備や選考対策の際にも役立つでしょう。
登録したサイト・アプリによっては、自己分析ツールなどの便利なサービスを活用できる場合もあります。
できる限り多くの情報をリサーチし、企業に対して理解を深めることは、就活成功の鍵になります。
就活について調べる際に気になるサイトができた際は、そのサイトを中心に普段から積極的に情報収集し、少しでも就活で有利な状況を作りましょう。
7. キャリアセンター主催の選考対策会の予約
就活準備を12月から行う際は、キャリアセンター主催の選考対策会にも目を向けましょう。
選考対策会では、これから来る本選考に向け、エントリーシートや面接を突破するために必要な対策を実践的に教えてもらえます。
中でも注目したいのは、ほかではなかなか経験できないグループディスカッションに対する対策会です。
どのように発言して立ち回るべきなのか、対策のポイントをアドバイスしてもらえるため、グループディスカッションが不安な人は積極的に参加しましょう。
なお、選考対策会の主催者は大学のキャリアセンターなので、安心して相談できることも魅力といえます。
12月から就活準備をスタートさせる際は、出遅れないようにまず対策会のスケジュールをチェックし、忘れずに予約を済ませましょう。
8. ESの対策
12月から就活を始める場合、まずは自己分析や業界研究などの基本が重要ですが、ES対策にもできるだけ早めに取り掛かるべきといえます。
1月からは、本選考の実施日程について情報解禁となる企業も少なくありません。
選考が早い企業を志望するのであれば、早いうちにES作成の対策は実践しておくべきでしょう。
ES作成にはある程度時間がかかるため、少しでも余裕をもって取り組むことが大切です。
選考が早い企業の場合、エントリー直前のタイミングでESを書き始めても遅い可能性があります。
そのため、まずはESの頻出の質問・項目を把握し、どのようなことを書くべきかは決めておく必要があります。
早めに選考が始まる企業・業界を志望する人は、12月の段階から、上記を整理しながら少しずつ作成に取り掛かることが大切です。
より良いESを作成するために、完成後に添削することも忘れないようにしましょう。
9. Webテストの対策
12月から就活を進める際は、Webテスト対策も必要不可欠となります。
Webテストは、エントリーシート提出とあわせて受験が必要になる、おもに一般常識・教養レベルの筆記試験です。
代表的なWebテストはSPIがあり、対策に関する書籍はたくさん出版されています。
そのため、Webテスト対策をする際は、対策本または学習サイト・アプリを活用することがおすすめです。
Webテストで高得点を取るには、時間配分や解き方のコツをつかむことが大切なので、そのためにはテスト自体に慣れる必要があります。
「慣れ」を武器にするにはある程度時間がかかるため、12月からは積極的に対策を始めておきましょう。
今後は選考の本格化によりどんどんやるべきことに追われることになるので、Webテストの勉強の開始時期は、まさに12月がラストチャンスになると考えられます。
10. 面接対策
就活準備をする際は、もちろん面接対策も欠かせません。
まずは面接における頻出質問を整理し、具体的な答え方をまとめておくことで、就活準備を万全にできます。
そのうえで模擬面接や早期選考への参加を良い経験として、自分の課題の洗い出しにつなげることが大切です。
前もって課題を把握しておけば、何に注意して就活に臨めば良いかわかるため、今後スムーズに面接を突破することで内定獲得につなげられる可能性があります。
なお、12月からの面接対策をより効率よく進めるためには、就活エージェントに相談するなどの対策が重要となります。
就活エージェントに相談すれば、受け答えのポイントや基本的な面接マナーをレクチャーしてもらえるうえに、模擬面接も徹底的に行ってもらえます。
12月から就活を始めるうえで面接対策が不安な人は、積極的に就活エージェントに相談してみてください。
【12月の就活】大学3年の12月の就活イベント
就活関連のイベントが続々とはじまる12月は、参加するイベントの取捨選択が重要です。
みんな行っているから、なんとなく格好がつくから、と何も考えずに手当たり次第に参加していると大事な時間を無意味に消費するだけに終わります。
12月頃からはじまる就活イベントは、次のようなものが挙げられます。
- 冬のインターンシップ
- 企業説明会
- セミナー
- 合同説明会
以下では、それぞれに参加するポイントを解説していきます。
冬のインターンシップ
12月に実施される冬の就活イベントといえば、冬インターンが挙げられます。
冬インターンの日数は1dayから数日程度のものが多いですが、中には1か月近く継続的に行われるインターンもあります。
本選考が始まる前に参加できるため、冬インターンに参加すれば、選考を通じて良い練習ができる可能性があります。
なぜなら、冬インターンの選考と本選考は、方法・流れともにほとんど変わらないからです。
また、冬インターン参加後は、企業によっては早期選考の案内をくれる場合があります。
良い成果・評価を残せれば、今後の選考において優遇される可能性は高まるため、積極的に行動・発言することを心がけましょう。
いずれにせよ本選考直前の情報収集・人脈づくりの良いチャンスになることは間違いないため、選考に通過したインターンにはぜひ参加するようにしてください。
企業説明会
すでに進みたい業界や企業を絞っているのであれば、企業説明会に積極的に参加しましょう。
企業の情報を新たに手に入れることが出来るなど、就活の参考になるでしょう。
セミナー
自己分析方法や面接対策を学ぶことができるセミナーもスケジュールに優先的に入れておきたいイベントです。
また、セミナーには企業やリクルート会社が主催するものもありますが、学校が開催する就活対策セミナーも役立ちます。
先輩が実際に行った就活や企業の傾向も知ることができるため、何から手をつければ良いのかわからないと悩んでいる人は、是非就活の第一歩として参加してみてください。
合同説明会
合同説明会は複数の企業が参加しているため、進路をとくに絞っていない人にとっては有意義なものとなります。
最近は、1開催あたり3~5社という小規模な合同説明会というものも増えており、より近い距離で企業の方と会うことができます。
就活をはじめたばかりの人は一度参加してみて雰囲気を味わってみるのもありだと思います。
ただし、会場を歩きまわるだけではなく、先にセミナーで自己分析を行うことを忘れないようにしましょう。
一方で、進路をある程度決めている人が行かなくても良いでしょう。なぜなら、ある程度決めている人には大きな収穫が望めないためです。
合同説明会はあなたの目指していない業界も多く集まるため、目的の業界に関係する企業を見つけるだけでも一苦労です。
また、運良く気になる企業を見つけても、十分な説明を聞けないまま終わる可能性もあり、非効率的なのです。
大学3年生は、就活以外にも授業や卒論、卒業作品の製作など、就活と同時進行で行うべきものは山積みです。
有限である時間をムダなく活用するために、各イベントの趣旨や参加することのメリットとデメリットをしっかり考えて効率的に就活を行いましょう。
【12月の就活】大学3年の12月から就活を始めなければならない理由
大学3年生の12月から就活を始めるべき理由については、以下のことが挙げられます。
- 情報解禁前に時間をかけて自己分析をするラストチャンスだから
- 就活が早期化しているから
- 人気企業ほど早期に締め切ってしまうから
特に就活の早期化という近年の流れや、人気企業ほど早期にエントリーを締め切ってしまうという状況には注意が必要です。
「まだ12月だから」と思って何もしないでいると、あっという間に大事なチャンスを逃してしまうことになります。
「大学3年生の12月から就活しておくべきだった」とのちに後悔しないためにも、まずは、12月から就活を始めなければならない理由を整理していきましょう。
では、一つずつ理由を詳しく解説していきます。
情報解禁前に時間をかけて自己分析をするラストチャンスだから
大学3年生の12月から就活を始めなければならない理由は、12月という時期が、これから来る情報解禁前に時間をかけて自己分析する「ラストチャンス」になるからです。
大手を含むほとんどの企業は、原則として3月1日に新卒向けの採用情報を解禁します。
そういった企業から内定をもらうために、自己分析や業界研究にじっくり時間をかけられるタイミングは、12月が最後だととらえておいたほうが良いといえます。
12月に自己分析や業界研究を重ねておけば、1月から具体的な選考対策をスタートさせられるため、順序よく本選考に向けて準備を進められます。
12月に何もしないでいると、本選考を直前に控えたタイミングで自己分析や業界研究と、選考対策を同時並行で進めなければなりません。
付け焼き刃的な対策になることで、準備不足の印象が否めなくなるため、12月から余裕をもって準備を始めておくことが重要となります。
就活が早期化しているから
近年の新卒の就活は、時期がかなり早期化しているといえます。
企業によっては、早ければ大学3年生の秋頃から選考を始めるため、12月の段階ではすでに内定を保有している学生の存在も見られます。
これにより、慌てて就活準備を始める大学3年生は多いといえます。
また、内定獲得済みの同級生の存在を知り、「自分は何をしていたんだろう…」と最初から自信をなくしてしまう学生も意外と少なくありません。
そういった近年の早期化の流れに置いていかれないためにも、12月の時点では、就活は始めておくべきといえます。
中には1月~2月あたりから慌てて準備を始める人もいるため、12月はギリギリで準備を間に合わせられる、穴場のタイミングと考えたほうが良いでしょう。
12月の時期を逃すと、やるべきことが追いつかず、準備不足のまま本選考に臨む可能性が出てくるため注意が必要です。
人気企業ほど早期に締め切ってしまうから
12月から就活を始めなければならない理由は、そもそも、人気企業ほど早いうちにエントリーを締め切ってしまう傾向があるからです。
より選考の時期が早い企業は、大学3年生の12月の段階で、26卒の採用を終えてしまいます。
たとえば放送・マスコミ業界は全体的に選考が早い傾向があり、その中でも人気の高い企業は、年が明ける頃にはもう26卒のエントリーを受け付けていない可能性があります。
人気企業ほど多くの学生がエントリーするため、早いうちに優秀な人材を見つけ、採用活動を完了させてしまうのです。
「せっかく就活を始めたのに、もう〇〇は締め切っていてエントリーできなかった…」とならないためにも、特に人気企業を志望する場合は早めに準備を始める必要があります。
【12月の就活】大学3年の12月の就活の特徴
ここからは、26卒の大学3年生12月における就活の特徴を整理しておきましょう。
一般的なペースではどのような状況なのか理解しておけば、12月からの就活を進めやすくなります。
ほとんど何もしていない人などは、周りの状況を知ることで、良い意味で焦るきっかけになるでしょう。
12月の就活のおもな特徴は、以下のとおりです。
- 早期内定獲得者が出てくる
- 外資系企業の選考が始まっている
- キャリアセンターの予約が埋まり始める
最初に触れたとおり、26卒の大学3年生にとって、12月からの就活は決して早いものではありません。
何もしていないのであれば、むしろやや遅れを取っているため、周りの状況はいち早くチェックしておきましょう。
早期内定獲得者が出てくる
大学3年生の12月になると、早期内定獲得者が増えてきます。
というのも、企業・業界によっては秋頃から早期選考が実施されているためです。
最近は以前と比べて就活の早期化が進んでいるため、3年生の冬のうちに内定をもらい、早々に就活を終えてしまうケースは珍しくないのです。
企業も優秀な学生を確保できれば、エントリーを早々に締め切ってしまうため、以降は27卒向けに選考を案内していく流れになります。
サマーインターンや秋インターンに参加すれば、そのまま秋の早期選考につながるケースもあるため、早い人はインターン参加→早期選考エントリーの流れで内定を獲得していきます。
必要以上に焦る必要はありませんが、より早く準備すればこのように早いうちに内定を獲得できることは、しっかりと理解しておくべきでしょう。
外資系企業の選考が始まっている
外資系企業は、12月の段階ですでに選考が始まっている状況になります。
一般的に見ると外資系企業も選考は早い傾向にあり、時期は11月~12月付近です。
具体的なスケジュールは企業によるため、12月の時点ではすでに締め切っているケースもあれば、現在進行形でエントリー期間中のケースもあります。
そのため、12月から就活を始めるにあたって少しでも外資系企業に興味がある場合は、今すぐに企業の採用情報を確認しましょう。
エントリー期間中であれば、その後の選考も含めて具体的なスケジュールをよく確認したうえで、エントリーを検討してください。
ほとんど何もしていない状態なのであれば、とにかく早めに自己分析・業界研究・企業研究などを進めたうえで、エントリーシート作成に取り掛かる必要があります。
キャリアセンターの予約が埋まり始める
12月になると、本格的に就活に向けて動き出す学生が増えるため、キャリアセンターの予約が取りにくくなる場合があります。
予約が埋まっているせいでまともに面談ができず、困った結果、就活エージェントに相談に来る学生は増えていきます。
キャリアセンターのマンパワーにも限界があるため、就活の本格化により利用する学生が増えれば、面談はスムーズにできなくなります。
そのため、予約が取れない事態に困らないようにするには、とにかく早め早めに動くことが必須といえます。
12月あたりからキャリアセンターの予約が取れなくなることは毎年起こるため、事前に状況を把握し、動くことは重要といえるでしょう。
そのうえでどうしても相談先が見つからない場合は、すみやかに就活エージェントに登録してみましょう。
【12月の就活】大学3年の12月の就活を成功させるためのポイント
大学3年生の12月から始める就活を成功させるには、前もってポイントをつかみ、効率的に準備に取り組むことが重要です。
12月から就活を始めることになり、これから大丈夫なのか不安な人は、以下のポイントを実践しましょう。
- 12月には選考を受けてみよう
- 12月は冬インターンのチャンスを利用しよう
これらのポイントを意識して行動し、準備に活かせば、3月の情報解禁までに準備を整えられます。
では、12月からの就活を成功させるポイントをそれぞれ解説していきます。
大学3年の12月には選考を受けてみよう
先ほど紹介したように、外資系企業やメガベンチャーでは一足早く選考が始まります。
自分は目指していないから関係ないと思わず、是非就活の練習として体験してみましょう。
選考や面接では「慣れ」が選考結果に重要になります。
選考を受けるとなると、自己PRや志望動機の作成、面接練習をする必要がありますので、それを通じてやるべきことが明確になるというメリットがあります。
マナーをしっかり意識しよう
早期選考を受けることは、マナーを身に着けるという点でも非常に効果的となるでしょう。
特に、マナーについては「面接前に確認すればいいや」と思っている人も多いです。
しかし、エントリー開始後はやることが多く、実際には確認できる時間がないということも考えられます。是非早期選考を機にマナーを把握しておきましょう。
大学3年の12月は冬インターンのチャンスを利用しよう
経団連のガイドラインには縛られないとはいえど、国内企業の多くが近年就活の開始時期を遅らせる傾向を見せています。
また、企業の中には遅れた分を活用しようと、10月や11月に冬インターンを行う企業も増えてきました。
冬インターンの参加で、同じ業界を目指すライバルとの出会いが刺激になったり、「もしかしたら自分は別の業界が向いているかもしれない」と新しい気付きを得られたりします。
また、冬のインターン内容は、夏に行われたものと変わらない企業が多いです。
夏に応募して落選した企業に再び挑戦するのも、そもそも夏にインターンに参加しなかった人が参加するのも良いでしょう。
再び挑戦する際は、同じ内容で応募せず、必ず前回の内容を分析・改善してから応募することが大切です。
また、冬インターンの応募は2~3ヶ月前から可能となる企業ばかりで、面接やESの提出が求められる企業もありますので、早めの行動が鍵となる点に注意してください。
学業との両立も大事!
一方で、冬インターンへの参加は、時期的に学業との両立が難しいこともあります。
募集締め切りの直前になって慌てずに済むよう、面接対策やES作成のための自己分析は済ませておきましょう。
【12月の就活】大学3年の12月に就活を進める上での注意点
12月からの就活で失敗しないためには、さまざまな注意点に気をつける必要があります。
前もって注意点をチェックしておけば、比較的遅めに始める就活でも、失敗を防ぎつつ効率的に準備を進めていけるでしょう。
大学3年生の12月から就活を進める際の注意点は、以下の4つです。
- 遅いと思っても就活準備を怠らない
- 冬季インターンや早期選考のスケジュールはこまめに確認する
- 就活サービスの食わず嫌いをしない
- 寒さ対策をする
いずれも就活を進める際は、十分に気をつけるべきポイントといえます。
遅れたからといって準備に夢中になっていると、重要なことを見逃す恐れがあるため注意が必要です。
では、一つひとつを詳しく解説していきます。
遅いと思っても就活準備を怠らない
大学3年生の12月から就活を進める際は、遅いと思っても、とにかく準備を怠らないことが大切です。
準備をほとんどしない状態でいきなりエントリーしても、良い結果につながることはないからです。
むしろエントリーしても悪い結果に終わってしまうことばかりで、ますます就活をうまく進められない負のスパイラルに陥ることになります。
そのため、何もしていない状況で焦っているからといって、すぐに早期選考にエントリーするのはやめましょう。
まずは冷静になり、準備として自己分析から始めることが重要です。
そのうえで就活の軸を設定し、業界・企業研究を重ねたうえで、エントリー先を絞り込んでいく必要があります。
一つひとつの準備に真面目に取り掛かれば、時期として遅すぎることないため、焦って大事な工程を省略しないように注意しましょう。
冬季インターンや早期選考のスケジュールはこまめに確認する
12月から就活に取り組む際は、冬インターンと早期選考のスケジュールをこまめに確認するようにしてください。
というのも、冬インターン・早期選考のスケジュールは、企業によっては急に変わる可能性があるからです。
特に、早期にエントリーの募集を打ち切ってしまうケースには注意が必要です。
気になる企業がもともとの予定より締め切りを早めており、エントリーできずに終わってしまった…というケースは意外と少なくありません。
せっかく準備を始めた中で気になる企業にエントリーできないのではもったいないので、スケジュールの再確認は随時行いましょう。
また、急な締め切りが変更になっても困らないためには、締め切りギリギリの体制で動くことは避ける必要があります。
早めに行動し、エントリーなどの手続きは余裕をもって済ませるようにしてください。
就活サービスの食わず嫌いをしない
12月から就活を始める場合は、就活サービスの食わず嫌いを避けることが大切です。
「なんとなく抵抗がある」「本当に利用して就活がうまくいくのか疑ってしまう」などと考え、就活サービスを避けていると、適切なサポートが受けられないせいで状況はますます不利になる可能性があります。
12月は就活開始のタイミングとしてはやや出遅れているため、そもそも、就活サービスは積極的に活用すべきといえます。
就活サービスを利用すれば、準備を進める中で必要なアドバイスをたくさん受けられるので、自己完結で準備するより効率的なのは確かです。
効率的に就活準備を進められれば、準備開始の時期が遅くても、最終的には有利に就活ができる可能性があります。
まずは食わず嫌いせずに、就活エージェントなどの支援サービスは積極的に活用してみましょう。
寒さ対策をする
12月から就活を始める場合は、寒さ対策を忘れないようにしましょう。
12月はかなり気温が下がるため、体調を崩しやすく、体調不良によって就活準備どころではなくなる可能性が出てきます。
風邪をひけば就活準備には集中しにくくなりますし、もし感染症にかかれば、インターンや選考にも参加できなくなる恐れがあります。
外出時はもちろんのこと、学校や自宅にいる際も寒さ対策は忘れないようにしましょう。
また、少しでも体調が悪いかもしれないと感じたときは、無理せずに休むことが大切です。
就活の遅れを自覚した際は、なんとか周りに追いつこうとして無理をしがちですが、切羽詰まっているときこそ生活習慣を乱さないように気をつけてください。
たとえば夜更かしなどで睡眠が不足していると、免疫力が落ちることで、十分に寒さ対策をしていても体調を崩しやすくなります。
【12月の就活】大学3年の12月の就活の服装
12月から就活に臨む際は、「そもそもインターンや選考にはどんな服装で行けば良いの?」と困ることも多いでしょう。
大学3年生の12月から就活を始める場合は、服装をはじめとした身だしなみのポイントもしっかりチェックしておく必要があります。
そのためここからは、12月の就活における服装のポイントとして、以下を解説していきます。
- 冬用のスーツ
- スーツ用のコート
- 服装指定をよく読もう
12月の就活では、冬用のスーツとコートを用意することが大切です。
また、企業によっては服装を指定される場合があるため、その際は詳細の確認が必須となります。
では、それぞれのポイントを詳しく紹介していきます。
冬用のスーツ
12月の就活では、特に指定がない場合は、基本的にスーツを着用した状態で各種イベントや選考に参加する必要があります。
なお、その際は冬用のスーツを用意しましょう。
スーツには夏・冬それぞれ種類があるため、冬に夏用のスーツを着ないように注意してください。
夏用のスーツは比較的薄い素材で作られており、通気性にも優れているため、冬に着ると非常に寒く感じる可能性があります。
また、明らかに薄手だとわかれば、周りから「季節外れで常識がない」と思われる可能性があります。
一方で冬用のスーツは、基本的に厚くて断熱性のある素材で作られていることが特徴です。
寒さ対策にはぴったりの作りなので、冬の時期に精力的に就活を進める予定の場合は、1着は用意したいところです。
スーツ用のコート
真冬にスーツで行動する際は、スーツのみではさすがに十分な寒さ対策ができないため、スーツ用のコートを用意しましょう。
コートは、基本的にビジネス用として用意されているコートで問題ありません。
なお、デザインはシンプルなもので、色も落ち着いたものをチョイスしましょう。
ビジネス・フォーマル向きとされているものでも、デザインの派手さが目立つコートなどは、就活向きとはいえません。
また、より防寒対策をしっかり行いたい場合は、コートとあわせてマフラーを着用するのもありです。
ただし、マフラーも同様にビジネス向けのシンプルなものを選びましょう。
マフラーだけが派手で悪目立ちしてしまうと、やはり就活のコーディネートとしては不自然な印象になります。
なお、コートやマフラーなどの防寒着は、建物に入る前に脱ぐことがマナーとなります。
面接やインターンの際は、コートやマフラーを着用したまま入館しないように気をつけてください。
服装指定をよく読もう
12月の就活では、適切な服装マナーを心がけるうえで、服装指定をよく読むことも大切です。
企業によって服装規定は異なり、スーツとはっきり指定されるケース、私服や普段着と書かれるケース、オフィスカジュアルと指定されるケース、その他何も指定されないケースなどさまざまです。
「就活ならスーツだろう」と決めつけて行動すると、失敗につながる恐れがあります。
なお、私服や普段着を指定された場合は、オフィスカジュアルに寄せた私服で行くことが望ましいでしょう。
私服だからといってあまりにカジュアルな服装で行くと、社会人としてマナー違反になってしまいます。
また、指定なしの場合は基本的にスーツで問題ありませんが、指定がないためオフィスカジュアルでも失礼にはあたらないでしょう。
当日浮いて悪目立ちすることを避けるためにも、服装指定はよく確認しておきましょう。
【12月の就活】12月中に締切があるインターン一覧
ここで、12月中に締め切りを迎えるインターンをチェックしておきましょう。
12月から就活を始める際は、各企業のスケジュールを確認しないと、インターンの締め切りに間に合わない可能性があります。
たとえば、12月中に締め切りがあるインターンといえば、以下の企業のインターンが挙げられます。
- イオンモール(12/11締切)
- P&G Japan(12/16締切)
- JR東日本ビルテック(12/17締切)
- デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(12/22締切)
- 東テク(12/27締切)
- トヨタ自動車(12/31締切)
- TOTO(12/31締切)
- ニデック(12/31締切)
12月中にエントリーを締め切ってしまえば、以降はエントリーできなくなるため注意が必要です。
インターンに参加したうえで就活準備を着実に進めていくためにも、12月中に締め切りのあるインターンは、早めにチェックしておきましょう。
冬インターンを12月に締め切る企業の特徴
冬インターンを12月に締め切る企業には、選考が特に設けられていない場合が多いです。
選考なしで気軽に参加できるため、エントリーの締め切りまでに応募手続きを済ませれば問題ありません。
12月から就活の準備を始め、現状ほとんど何もできていない状態でも、インターン参加は可能となります。
一方で、開催前に選考が実施されるインターンは、10月~11月あたりでエントリーを締めきっています。
12月締め切り→選考では、開催までの流れが非常にバタバタしてしまうため、選考を行うにあたって締め切りを早い時期に設けているのです。
12月にエントリーしてすぐ12月に参加できるインターンは、選考が行われないことがメリットなので、積極的に参加を検討しましょう。
【12月の就活】12月に採用を行う企業一覧
大学3年生の12月の時点で、本格的に採用に向けて動き出す企業もあります。
一般的には3月に情報解禁となり、そこからエントリー受付となるケースがほとんどを占めますが、一部の企業・業界は採用の早期化が著しく進んでいます。
そのため12月から就活に取り組む際は、12月に採用を行う企業もチェックしておきたいところです。
あらかじめ採用に関するスケジュールを把握しておけば、選考・採用が早い企業に応募する際も、冷静に対策を実践できるでしょう。
また、ここでは以下の点について解説していきます。
- 12月に早期選考を行う企業の特徴
- 12月選考に応募する際の注意点
- 12月の早期選考で聞かれやすい質問と解答例
では、一つひとつのポイントを見ていきましょう。
12月に早期選考を行う企業の特徴
12月に早期選考を行う企業は、大手グループ会社などが多くみられます。
ほかには外資系企業なども選考は早い傾向にあり、12月の時点でエントリー期間を迎えているケースは少なくありません。
12月に早期選考を始める企業には、とにかく早い段階で優秀な人材を確保したいという狙いがあります。
多くの就活生は年明けのタイミングから積極的に動き始めるため、一般的なタイミングに合わせていると、他社に優秀な就活生が流れてしまう恐れがあります。
そこで一部の企業は早期選考を行うことで早めに内定を出し、優秀な人材の囲い込み対策を行うというわけです。
近年は人口減少や少子化の影響により、ただでさえ若い働き手が不足しがちなため、多くの企業は人材確保には積極的に力を入れています。
12月選考に応募する際の注意点
12月の早期選考に応募すれば、場合によっては、ほかの就活生より早く内定を獲得できる可能性があります。
しかし、すぐエントリーできる状態だからといって、いきなり本命企業にエントリーするのは避けましょう。
就活を始めて間もない段階でエントリーしても、準備不足の状況を解決できていなければ、良い結果にはつながらないからです。
そのため12月の選考に応募する場合は、まずは選考スケジュールをよく確認したうえで、自己分析から始める必要があります。
自己分析なしの状態で選考に臨んでも、説得力のあるアピールができません。
事前に自分のことを理解していなければ、適性の判断もできないため、ミスマッチが起こる可能性もあります。
また、企業によっては早期選考に応募して落ちた場合は、本選考にエントリーできなくなる場合があるため注意が必要です。
12月の早期選考で聞かれやすい質問と解答例
12月の早期選考でよく聞かれる質問には、以下が挙げられます。
- 志望動機
- 自己PR
- ガクチカ
これらESや面接において基本ともいえる頻出質問のため、対策は必須です。
特に本選考をのちに控えた状態で受ける早期選考では、なぜ早期選考で志望したのか聞かれることが多いです。
例として、志望動機の回答方法には以下のようなパターンが挙げられます。
私が貴社を志望した理由は、お客様の身近な存在でありたいという貴社の理念に共感したためです。
私は家電量販店のアルバイトで、商品知識を身につけ、お客様に合う商品を提案してきました。
その際は私の提案によって直接的に感謝の言葉をいただくことが多く、非常にやりがいを感じたため、就職後も気軽に相談できるスタッフとして接客に従事したいと考えるようになりました。
今回早期選考によって通常よりも早めに内定をいただければ、入社後にいち早く現場で活躍できるように、自分の強みである提案力を卒業までにより一層磨いておきたいと考えています。
【12月の就活】大学3年の12月以降の就活スケジュール
最後に、大学3年生の12月以降の就活スケジュールについて解説します。
12月以降は、早期選考への参加と本選考の準備がメインになります。
1月には自己分析や業界研究・企業研究を済ませ、2月にはプレエントリーが始まります。
受ける企業を絞っていったら、あとは提出予定のESを仕上げていくことになります。
冬の就活は、選考の準備や対策でとても忙しくなります。
インターンに参加している暇はなくなってしまうので、やはり大学3年の12月のうちに冬インターンに参加しておきましょう。
冬の就活についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
【12月の就活】大学3年の12月の就活に関するよくある質問
12月の就活に関しては、以下のようなよくある質問があります。
12月の段階では、まだ内定を獲得していない人のほうが多いといえます。今から準備すれば本選考には間に合うため、積極的に準備に取り掛かりましょう。
12月からの就活は、はっきり言って遅いですが、まだ大手企業から内定をもらうチャンスは十分にあります。今回紹介してきたやるべきことをしっかりこなし、本選考に備えましょう。
就活エージェントや大学のキャリアセンターが主催する選考対策イベントには、積極的に参加してください。また、可能であれば冬インターンへの参加も考えましょう。
【12月の就活】大学1、2年生の12月の就活の進め方
ここからは、大学1、2年生の12月の就活について解説していきます。
近年は就活の早期化が進んでいるため、大学1年生もしくは2年生の段階から、「もう就活は始めるべき?」と悩んでいる人は多いでしょう。
そのため本項目では、以下のポイントについて解説していきます。
- 大学1、2年生は12月から就活をすべき?
- 実はもう内定を獲得することも可能
- 大学1、2年生が就活で12月にやるべきこと
就活の準備は早めに始めるに越したことはないため、まずはやるべきことを整理することから始めましょう。
では、それぞれの重要な点や注意したいことなどをまとめていきます。
大学1、2年生は12月から就活をすべき?
大学1、2年生でも、ぜひ積極的に就活を始めましょう。
大学1年生の12月、2年生の12月からでも就活の準備を進めておけば、3年生になった際に良いスタートダッシュを切ることができます。
就活では、とにかくやるべきことがたくさんあります。
アルバイトやサークル活動などに取り組んでいれば、3年生になった際に、学業にプラスしてそれらと両立し就活を進めていくことは大変と言わざるを得ません。
そんなとき早めに就活を進めておけば、やるべきことが多すぎて苦労することがなく、自分のペースを維持できるでしょう。
もちろん、本命の大手企業・人気企業から内定を獲得できる可能性も高まります。
少しでもほかの就活生と比べて有利に就活を進めるためにも、1、2年生のうちから、就活には積極的に取り組んでみてください。
実はもう内定を獲得することも可能
大学1、2年生であっても、実は、すでに内定を獲得することは可能です。
一部の業界は採用活動を超早期化させており、企業によっては大学1、2年生に内定出しを発表したケースもあります。
もちろん一般的なケースと比べるとまれではありますが、早期化の流れは1年生・2年生にも及んでいるため、「就活は3年生だから」などと考えて油断しないことが重要です。
企業には、他社に対してアドバンテージを保つために、とにかく優秀な人材をいち早く確保したい意図があります。
そんな企業にとって、1、2年生のうちから高い意識をもって就活に臨んでいる学生は、積極的に目をかけたい存在といえるでしょう。
早めに内定を獲得できれば、その後は学業に集中しやすくなりますし、将来に対する漠然とした不安もなくなります。
早期内定獲得を目指して、早めに動くことをぜひ意識しましょう。
大学1、2年生が就活で12月にやるべきこと
大学1、2年生が就活を始める際は、まず、何をやるべきかを整理する必要があります。
12月にやるべきこととして基本的におすすめなのは、長期インターンです。
長期インターンでは、実際に働く社員と同じように業務を任せてもらえるため、学生のうちから社会人経験を積む良い機会になります。
企業の情報をよりリアルにつかむことで、業界・企業研究に役立つのも間違いありません。
また、就活でアピールするガクチカのエピソードとして、長期インターンで経験したことは活用しやすいといえます。
成果を具体的に数字で表現できれば、成果の程度がわかりやすくなるため、採用担当者の印象に残りやすいガクチカが書けるはずです。
すでにビジネスを経験している学生は重宝されやすいので、就活を意識して動くのであれば、長期インターンには積極的に参加したいところです。
【12月の就活】大学4年生の12月の就活の進め方
ここからは、大学4年生の12月の就活の進め方をチェックしていきます。
「就活についてほとんど何もしていない状態で、もう4年生の12月になってしまった…」と困ったときは、以下3つのポイントを見ておきましょう。
- 大学4年の12月に内定がない状態は危ない
- 12月の就活は冬採用と呼ばれる
- 大学4年生が就活で12月にやるべきこと
詳細は後述しますが、大学4年生の12月の段階で内定がなく、ほとんど何もしていない状態は非常にまずいといえます。
早急に内定獲得に向けて動くためにも、就活の進め方を細かく整理しておきましょう。
大学4年の12月に内定がない状態は危ない
大学4年生の12月の時点で内定がない人は、正直言ってかなり危ない状態です。
さらにいうと4年生の12月になるまでほとんど何もしていない人は、就職浪人せずに就職先を決めるうえでは、正直手遅れに近い状態といえます。
12月には採用活動をすべて締めくくる企業も少なくないため、選択肢がどんどん限られていくのが実情です。
とはいえまだ完全に就活が終わってしまっているわけではないため、ほどよい焦りの意識を持ったうえで、残された選択肢をしっかりと考える必要があります。
内定が一つも出ていない人は、冬採用に向けて選考対策を万全にしましょう。
ほとんど何もしていない状態の人は、キャリアセンターや就活エージェントを積極的に頼ったうえで、完全に手遅れになる前にいち早く準備を始めることが大切です。
12月の就活は冬採用と呼ばれる
4年生の12月に考えられる選択肢の一つに、冬採用を狙うパターンがあります。
冬採用とは、その名の通り12月近辺の冬に行われる選考です。
本選考、二次募集、秋採用ときて用意した採用枠をすべて埋めることができなかった企業は、この冬採用のチャンスを活かして、残った枠分の人材を確保したいと考えています。
冬採用は傾向としてレベルが高くなりやすいため、十分な対策なしでは採用を勝ち取れません。
自己分析や業界研究、企業研究を経て準備を重ね、深みのある志望動機や自己PRが書けるように意識しましょう。
面接でも受け答えがしっかりできるように、模擬面接などの練習を重ねる必要があります。
あとがないからこそ、対策を万全にするためにも、就活エージェントへの相談も積極的に考えましょう。
大学4年生が就活で12月にやるべきこと
大学4年生が就活で12月にやるべきことは、以下の3つです。
- 業界を広げてエントリーする
- 選考対策を十分に行う
- 絶対に譲れない軸を見直す
冬採用を行う企業は限られてくるため、今まで同じ就活の軸でエントリー先を絞り込んでいると、エントリー先がある程度限定されてしまいます。
そのため、業界を広げて自分に合った選択肢はほかにないかチェックすること、絶対に譲れない軸を見直して妥協点を見つけることなどの対処が重要となります。
今までなかなか内定を獲得できなかった人でも、業界を変えることで内定獲得につながるケースはあるため、視野を広げることを大事にしましょう。
また、大前提として選考対策を十分に行うことは必要不可欠です。
ESや面接などで苦手な部分がある場合は、早めに対策し、苦手をつぶしたうえで冬採用の選考に臨みましょう。
【12月の就活】大学3年のまとめ
- イベント・セミナーに参加して、情報を集めよう
- 早期選考で面接に慣れよう
- 冬インターンで実戦経験を積んでおこう
- はやくから対策することで、余裕を持つことが重要
大学3年生の12月の過ごし方は、今後の就活を左右する可能性のある重要なポイントです。
早い人は10月や11月には冬インターンで企業研究を行い、自己分析もある程度済ませているでしょう。
3月の説明会解禁を目処に就活の計画を立てている人は、場合によっては遅すぎると言えます。
あなたが目指す業界や企業の特徴を早めに調査し、企業に合った就活スケジュールを組みましょう。
12月だけではなく、人によっては外資系企業のように10月や11月など就活がさらに早い段階からはじまっている可能性もあるのです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート