サークル未加入・留学経験なし・資格なしの私が商社に内定した方法

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2024年12月 | 就活体験記

「何もない」大学生活への焦りと不安

就活が本格化した大学3年の冬、私は深刻な問題に直面していました。エントリーシートの「学生時代に力を入れたこと」の欄が、どうしても埋められないのです。

周りの友人たちは皆、華々しい経歴を持っていました。体育会系の部活で全国大会に出場した人、海外留学で語学を身につけた人、難関資格を取得した人、起業サークルで活動している人...

一方で私は、サークルに所属したことも一度もありません。入学時に「大学生活は勉強が本分」と考え、サークル勧誘をすべて断ってしまいました。留学は経済的な理由で諦め、資格取得も「いつかやろう」と思いながら結局何も取れずじまい。

経済学部で学んでいましたが、授業に出席して単位を取るだけの日々。ゼミでも積極的に発言することはなく、研究テーマも深く掘り下げることはありませんでした。アルバイトは家庭教師を少しやっただけで、特筆すべき成果もありませんでした。

「これで商社なんて受けられるのだろうか...」

商社は私の第一志望でした。グローバルに活躍できる仕事に憧れていたのですが、自分の経歴を見ると、到底釣り合わないように思えました。就活サイトの合格者体験談を見ては、自分との圧倒的な差に落ち込む日々が続きました。

商社志望なのに「何もない」現実と向き合う

商社の説明会に参加したとき、その場にいる学生たちのレベルの高さに圧倒されました。TOEIC900点台は当たり前、海外経験豊富、体育会系で全国レベル、学生起業家...。

「私のような人間がここにいていいのだろうか」と本気で思いました。説明会後の座談会で、内定者の先輩に「学生時代に力を入れたことは何ですか?」と質問された学生が、流暢に自分の経験を語っているのを聞いて、ますます落ち込みました。

サークル活動:なし

入学時に「勉強に集中する」と決めたものの、結局勉強も中途半端。サークルに入らなかった分、友人関係も限定的で、大学らしい経験をほとんど積むことができなかった。

留学・海外経験:なし

商社志望なのに、海外経験がまったくない。語学力もTOEIC600点台で、とても商社レベルとは言えない状況。留学費用を貯めようとアルバイトをするも、家庭の事情で断念。

資格・特技:なし

簿記検定や宅建士など、就活で評価される資格を何も持っていない。英語も中途半端、PCスキルも人並み程度。これといって誇れる特技もない状況。

アルバイト:家庭教師のみ

週に2回程度の家庭教師アルバイト。生徒の成績向上に貢献した実感はあるものの、大企業にアピールするには弱いエピソード。接客業や営業の経験もなく、ビジネススキルが不足。

商社の求める人材像と自分を比較すると、あまりにもかけ離れていました。「グローバル人材」「チャレンジ精神」「リーダーシップ」...どの要素も自分には当てはまりません。

「商社なんて高望みしすぎだったのかもしれない」と何度も思いました。でも、諦めきれない気持ちもありました。商社で働く自分の姿を想像すると、どうしても諦めたくなかったのです。

逆転のきっかけは「自分の強み」の再定義

絶望的な状況から脱出する転機は、意外なところからやってきました。ゼミの先生との面談で言われた一言が、すべてを変えたのです。

「君の強みは『何もない』ことではなく、『素直に学ぶ姿勢』だよ」という先生の言葉が転機でした。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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