大学3年生にとって就活とは、初めて向き合うことの一つであり、勝手がわからず戸惑うことも多いものです。
結果、うまくいかない・つらいと感じる人もたくさんいるでしょう。
また、就活を進めるにあたって早期選考やインターンなどで本選考よりも前に選考を体験している人は、より多くの失敗を体験することになります。
そのため、うまくいかないと感じたときの対処法はしっかり身につけておくべきといえるでしょう。
そこで今回は、就活がうまくいかない原因や対処法をわかりやすく解説していきます。
就活がうまくいかない・きつい…と悩んだときは、ぜひ参考にしてみてください。
「就活がうまくいく」って何?
そもそも、「就活がうまくいく」とはどのような状況を指すのでしょうか。
もとより就活のゴールは、単純に「いい企業」に入社することではありません。
大手企業・人気企業であればいい企業といえるとは限りませんし、自分に合っているとも断定できません。
内定が多ければ選択肢は広がりますが、最終的に重要なのは量より質です。
内定先が条件面や仕事内容において不安要素のある企業ばかりでは、入社しても安定的に働けるとは限らないでしょう。
量より質を意識し、自分にマッチする企業から内定をもらえるように、できる準備を整えていくことが重要です。
初めての就活で失敗しないために
初めての就活で「うまくいかない」と悩んで失敗しないようにするには、自己分析を徹底すること、そしてさまざまな準備・対策を自己完結させないことです。
自己分析がしっかりできていれば、ESや面接で志望動機や自己PRを聞かれた際に、スムーズに答えられるようになります。
より魅力的に自分の強みを伝えることで、採用担当者に好印象を持ってもらうことができます。
なお、就活の書類・面接などの選考対策は、一人で完結するものではありません。
先輩や家族、友達、就活エージェントなどを頼り、添削してもらったり模擬面接を頼んだりすることが内定獲得のカギとなります。
就活で「うまくいかない」と悩まないためにも、自己分析を徹底的に行うこと、自己完結せず周りを頼ることは積極的に心がけましょう。
現代の一般的な就活状況
ここで、現代の一般的な就活状況を整理してみましょう。
就活がうまくいかないと感じるときは、いったん冷静になって状況を整理し、一般的な感覚を把握することが重要といえます。
詳細や重要なポイントは後述しますが、結論からいうと「就活がうまくいかない」という悩みはごく一般的な悩みであり、その悩みを抱いているのはあなただけではありません。
まずは、平均すると何社から内定がもらえるのかをチェックしたうえで、本命の企業から内定が出る確率を見ていきましょう。
平均何社から内定がもらえるのか
はじめに、平均して何社から内定がもらえるものなのか、参考となる数字をチェックしていきましょう。
大手就活情報サイトの調査によれば、内定をもらえる数は、就活生一人あたり2~3社といわれています。
これを「多い」と感じるか「少ない」と感じるかはそれぞれの就活状況によりますが、注意したいのはあくまで2~3社という数字は目安の一つであるということです。
平均的な数字なので、つまりは1社、または完全に内定ゼロというケースも十分にあり得るということです。
また、逆もしかりで、4社以上から内定を獲得できる学生もいます。
最終的に重要なのは、あくまで就活状況によるため、周りと比べすぎないことです。
あなたの周りにいるAさんやBさんは、あなたとまったく同じ状況で就活をしているのでしょうか。
答えはわかりきっているため、周りと状況が違う中で、一喜一憂しないことが大切です。
第一希望の企業から内定が出る確率
では次に、第一希望・本命の企業から内定が出る確率をチェックしてみましょう。
まず厳密にいうと、第一希望が大手企業なのか中小・ベンチャー企業なのかで、選考に通過する確率は変わってきます。
大手企業であれば選考通過率は1~10%程度が目安になるでしょう。
一方で中小・ベンチャー企業であれば30%を超えることも多くなりますが、50%を超えるような高い確率で、第一希望の企業から内定をもらえることはあまりないといえます。
第一希望にばかりこだわりすぎると、選考の結果次第で大きく動揺することになり、その後の就活に多大な影響が出てしまいます。
また、本当の意味でその企業が自分に合っているかは、結局入社してみなければわかりません。
リスク分散や視野を広げることを意識し、第二希望・第三希望の企業にも積極的に目を向けてみましょう。
就活がうまくいかない原因13選
就活がうまくいかないときは、なぜうまくいかないと感じるのか、原因を明らかにすることが大切です。
そのうえで原因に合った対処法を考え、状況を好転させることが重要といえます。
就活がうまくいかない原因は、以下のことが挙げられます。
- 就活のマナーや身だしなみの意識が不十分
- 選考で嘘をついている
- 受けている企業が少ない
- 大手企業ばかり受けている
- 自己分析が不十分
- 業界・企業研究が不十分
- 就活の軸が定まっていない
- 行動が足りない
- 書類がうまく書けていない
- テスト対策ができていない
- コミュニケーション能力が不十分
- 自分を十分にアピールできていない
- 失敗したときに反省と改善ができていない
このように原因はさまざま挙げられるため、あり得る原因を一つひとつチェックしていきましょう。
就活のマナーや身だしなみの意識が不十分
就活がうまくいかない原因の一つは、就活マナーや身だしなみに対する意識が足りていないことです。
マナーや身だしなみは、面接において第一印象に大きく影響を与えます。
適切な服装や言動を心がけなければ、企業から不誠実なイメージを持たれてしまうため注意が必要です。
たとえば、以下のような失敗例が挙げられます。
- 敬語の使い方を理解していない
- 「失礼します」「ありがとうございます」などの基本的な挨拶が欠けている
- 明らかに傷んだスーツを着用しておりだらしない印象がある
- 髪色が明るい
このようにマナーや身だしなみにおいてNGなポイントが多ければ、どれだけ完璧に受け答えをしても、マナー・身だしなみに関するネガティブなイメージがついてまわります。
「マナーがなっていないので、アピールの内容も適当に取り繕ったものかもしれない」と思われる可能性があるため、最低限のマナー・身だしなみを心がけることは重要です。
選考で嘘をついている
就活がうまくいかない原因の一つには、選考における嘘も挙げられます。
選考で嘘をついた結果、それを嘘だと知られてしまえば、通過は難しくなります。
よくあるのは、ES・面接の志望動機や自己PRに嘘の情報を入れてしまうケースです。
面接官は非常に多くの就活生のアピールを聞いてきているため、経験上、嘘を見抜くことには長けています。
少しでもあいまいで矛盾している箇所があれば、「嘘かもしれない」と疑われる可能性は高まります。
嘘だとバレれば、不誠実な印象は確定的となり、「入社後も平気で噓をつくのでは」と思われるかもしれません。
嘘をついて取り繕っても、最終的にこちらには何もメリットはないため、自分の強みや経験は本当のことを伝える必要があります。
受けている企業が少ない
就活がうまくいかない、内定がもらえない…と悩む原因には、受けている企業が少ないことも挙げられます。
企業の選択肢が少なければ、その少なさに伴って選考通過の確率は下がることになります。
一般的に、多くの就活生は20~30社を目安にエントリーし、そこから2~3社の内定を獲得することになります。
単純計算すると内定獲得率はエントリー数に対して10%程度なので、たとえば10社を下回るようなエントリー数では、内定ゼロという結果はあり得るでしょう。
もちろん以上の数字はあくまで目安ですが、企業の選択肢は多いほうが、自分の経験にもつながります。
エントリー数が多くなれば選考にも慣れてくるため、より良いアピールができるようになり、内定獲得率も高まるでしょう。
大手企業ばかり受けている
就活がうまくいかない原因の一つには、大手企業ばかり志望しているケースも挙げられるでしょう。
大手企業は競争率が高く、非常に高い倍率の中で選考に通過しなければなりません。
そのため、大手ばかりにエントリーしている人は、自然と内定獲得にはつながりにくくなります。
結果として「うまくいかない」「きつい」と感じる原因になり、自分自身を否定された感覚に陥ることで、さらに就活のモチベーションが下がる負のスパイラルにはまってしまいます。
先ほども触れてきたように、大手企業の選考通過率は高くても10%とかなり低めです。
10人の候補者がいれば1人しか受からない難易度なので、大手企業にしか目を向けない就活の仕方は危険です。
できる限り中小企業にも目を向け、自分自身のチャンスを広げましょう。
自己分析が不十分
就活がうまくいかないと悩む原因には、自己分析が不十分であることも挙げられます。
自己分析が足りていないと、自分に合った職種・企業が見つかりません。
自分の興味関心や強みからくる適性がわからないことで、進むべき方向性もうまく見いだせないからです。
また、自己分析が不十分な状態で就活に臨むと、選考の際に説得力のあるアピールもできないでしょう。
なぜその企業・職種が良いのか、自分の強みや経験、モチベーションの源泉などに基づいて深みのある主張ができないからです。
そのため、就活を始める際は、とにかくじっくりと時間をかけて自己分析を行うことが大切です。
自分の強みや価値観について理解を深め、適切な選択をすることが重要といえます。
自己分析の具体的なやり方や無料で使える自己分析ツールについては、以下をぜひチェックしてみてください。
業界・企業研究が不十分
就活を始める際は、業界・企業研究も欠かせないため、これらが不十分なときも、就活がうまくいかないと感じる原因になります。
業界・企業についての理解が浅く、十分に情報をキャッチしていないと、面接などで適切な答え方ができません。
その企業がどのような人物を求めているのかを把握できないため、企業に魅力を感じてもらえるアピールができないのです。
志望動機や自己PR、ガクチカなどが全体的に浅く見える原因になり、採用担当者からは「ほかの企業でも良いのでは?」と思われてしまいます。
そのため、就活を本格的に始める際は、企業文化や求める人物像などについて十分にリサーチを重ねましょう。
その人物像や価値観に基づいて、企業にマッチするアピールをすることが重要です。
業界研究の正しいやり方については、以下の記事をぜひ参考にしてみてください。
就活の軸が定まっていない
就活がうまくいかない原因には、就活の軸が定まっていないことも挙げられるでしょう。
就活の軸があいまいだったり何も考えていなかったりすると、企業や職種を選ぶ際の基準・前提条件がないことで、さまざまな面で迷いが生じてしまいます。
エントリー先をピックアップする際は、どのような企業にも魅力を感じたり、逆にどのような企業にも魅力を感じなかったりする原因になります。
結果、選び方の基準がブレブレになることで、やりたいことや興味のある仕事が自分自身で把握できなくなります。
選考の際も、明確な動機・ビジョンをもって志望動機や自己PRを伝えられなくなるため、企業からは魅力を感じてもらえません。
就活の軸は、何を重視して働きたいのか、どのような環境で働きたいのかなどの基準を定めるものです。
就活を始めるときは、必ず就活の軸を明確に決めるようにしましょう。
就活の軸の見つけ方については、こちらの記事をぜひチェックしてみてください。
行動が足りない
就活がうまくいかない場合は、全体的に行動が足りていない可能性が考えられます。
行動が足りないとは、つまり、積極的にイベントに参加したりOBOG訪問をして相談したりするなどの行動が不足しているということです。
積極的に行動しなくても、たくさんエントリーした結果内定を獲得できる人もいますが、就活ではやはりどれだけ積極的に行動したかが結果を左右します。
就活では、主に以下のようなイベントがあります。
- 説明会
- インターンシップ
- 就活フェア
- セミナー
これらの開催予定をしっかりチェックし、積極的に行動を起こして参加していれば、情報収集の良い機会になります。
ビジネスマナーを学んだり仕事を体験したりするチャンスにもなります。
また、本命の企業から内定を獲得できる人は、積極的にOBOG訪問も行ったうえで情報収集に努めているものです。
イベント参加やOBOG訪問は積極的に実践し、モチベーションアップにもつなげましょう。
なお、冬インターン参加のポイントやOBOG訪問のやり方については、以下を参考にしてみてください。
冬インターンについて:
OBOG訪問について:
書類がうまく書けていない
就活がうまくいかない原因には、書類がうまく書けていないケースも考えられます。
エントリーシート・履歴書の内容が抽象的だったりわかりにくかったりすると、まず、書類選考でふるいにかけられて落とされてしまいます。
結果、面接にはなかなか進めないため、まさに門前払いの状態が続くことになります。
書類の完成度を高めなければ、選考の土俵にも立てないため、完成度が低いことに身に覚えがある人はすぐにでも対策する必要があります。
志望動機や自己PRでは、結論ファーストで伝えたいことを簡潔にアピールすること、具体的なエピソードを用いて自分ならではのアピールを行うことなどがとにかく重要です。
また、内容のわかりにくさや単純な誤字脱字などのミスを避けるためには、何度も添削して推敲することも欠かせません。
受かるESの書き方については、以下をぜひチェックしておきましょう。
テスト対策ができていない
就活がうまくいかない原因には、テスト対策ができていないことも挙げられるでしょう。
就活では、適性検査の一つであるWebテスト・筆記試験で不合格になることもあるため、ES・面接対策しかしていないと内定獲得につながらない場合があります。
代表的なWebテストといえばSPIがありますが、問題の難易度のみでいえば、そこまで難しいものではありません。
しかし、SPIは問題数が多いため、何より時間配分に気をつける必要があります。
また、独特な形式の問題も出題されるため、事前に傾向やコツをつかんでおくと解きやすくなります。
このような対策がほとんどない場合は、不合格になる確率が上がってしまうため要注意です。
問題集や参考書をチェックし、繰り返し問題を解くことで対策しましょう。
なお、テストセンターでの受験については以下の記事をチェックしてみてください。
コミュニケーション能力が不十分
就活がうまくいかない原因の一つには、コミュニケーション能力が不十分であることも挙げられるため要注意です。
面接・グループディスカッションでは、相手の自分の意図をわかりやすく伝える能力が常に求められます。
大人や知らない人とのコミュニケーションに慣れていないと、的確に物事を伝えられず、面接やグループディスカッションではいつも悔しい思いをすることになるでしょう。
総合的にコミュニケーション能力が不足していると、理論的に物事を伝えられないため、相手は意見の要点を把握できません。
必死に伝えても「わかりにくい」という評価をされてしまうのでは、あまりにもったいないため、普段からコミュニケーション能力を磨く意識は持ちたいところです。
周りの人と積極的に会話すること、緊張せずにリラックスして喋ること、思考を整理して意見を述べることなどは、練習を重ねておきましょう。
自分を十分にアピールできていない
就活がうまくいかない場合は、自分を十分にアピールできていない可能性があります。
面接などで自己PRや志望動機をうまく伝えられないと、企業には、自分の強みが伝わりません。
強みがわからなければ企業も正当にあなたを評価できないため、選考は残念な結果に終わってしまうでしょう。
そのため、まずは自己分析で自分の強みや長所を把握し、それを企業に効果的に伝える練習をすることが重要です。
その強みはこれまでどのようなシーンで発揮されてきたのか、どんな経験から強みを自覚したのかなど、自分の経験に基づく具体的なアピールをすることも大事です。
具体性のあるアピールでなければ、説得力もなければ信憑性もありません。
そのうえで、強みを活かして企業でどのような貢献・活躍ができるのかを示し、企業に「自分を採用するメリット」をアピールすることが重要です。
失敗したときに反省と改善ができていない
就活がうまくいかないときは、失敗の際に反省と改善ができていないことが原因として考えられます。
たとえば面接でうまく答えられなかったり、完璧だと思ったESが通らなかったりしたときは、その失敗の経験を次に活かす必要があります。
反省せずにやみくもに就活を続けてしまうと、同じ失敗を繰り返すことになり、結果として内定が出ない状況がいつまでも続きます。
失敗したと感じたら、まずは、何が原因で失敗したのかをじっくり振り返りましょう。
原因・理由がわかれば、その失敗を糧として、次の選考では改善のための対策ができるはずです。
何十社エントリーしても、失敗を次に活かせないのでは数を重ねる意味がないため、反省と改善はしっかりと実践するようにしましょう。
就活がうまくいかない時の対処法
ではここからは、ピックアップしてきた就活がうまくいかない原因を踏まえたうえで、うまくいかないときの対策・対処法を整理していきましょう。
就活がうまくいかないと感じることには、何らかの原因があるため、その原因に合致する対処法を実践する必要があります。
具体的な対処法は、以下のとおりです。
- 企業が学生を何で評価するのかを知る
- 最低限のマナーや身だしなみを意識する
- 自己分析や業界・企業分析を行う
- イベントに積極的に参加する
- 志望企業の視野を広げる
- 場慣れする
このような対策を積極的に実践し、内定獲得の可能性を少しでも高めていきましょう。
企業が学生を何で評価するのかを知る
就活がうまくいかないときは、企業が学生を何で評価するのかを知る必要があります。
多くの企業はESや面接で志望動機や自己PRを質問しますが、その際に企業は、何を基準として学生を評価しているのか理解することが重要です。
具体的な評価基準をある程度把握しておけば、企業が重視することがわかり、より企業に魅力を感じてもらうためのアピールができます。
企業の採用担当者は、学生の強みや志望動機、スキル、人柄などを主に評価しますが、その際に重要になるのは「企業が求める人物像」です。
企業が求める人物像は、その会社の社風・理念・事業内容などから形成されるため一概にはいえず、企業によってさまざまです。
事前の企業・業界研究で求める人物像を理解し、学生に対する評価基準を把握することを徹底し、少しでも魅力を感じられやすいアピールをしましょう。
最低限のマナーや身だしなみを意識する
就活がうまくいかないときは、最低限のマナーや身だしなみを意識しましょう。
基本的にどの業界・企業にエントリーする場合でも、基本的なマナーと身だしなみはしっかり整える必要があります。
人事は面接などの限られた時間・機会で学生を評価しなければならないため、マナーや身だしなみは重要な評価基準といえます。
特にマナーが悪い人や身だしなみが乱れている人は悪目立ちしやすく、ネガティブな意味で印象に残ってしまうことで、不採用の原因になります。
マナーについては、セミナーや講習、書籍などを通じてしっかり学ぶことが重要です。
身だしなみについては、清潔感が重要なポイントとなるため、常に「清潔感のある見た目か」を考えて判断するようにしましょう。
自己分析や業界・企業分析を行う
就活がうまくいかない場合は、自己分析や業界・企業研究が全体的に足りていない可能性があるため、これらの工程をとにかくじっくり行うことが重要です。
自己分析が十分にできていないと、志望動機や自己PRがあいまいになってしまいます。
全体的に抽象的な内容で、決定打に欠けるアピールになるため、採用担当者の印象に残りません。
自分の強みは何かを明らかにし、具体的なエピソードで裏付けしながら、わかりやすいアピールを心がけましょう。
なお、業界・企業研究は、業界や企業の特徴や求められるスキル、性格的な強みを把握するうえで重要なプロセスです。
業界・企業研究で志望先のことをよく知らなければ、自分に合う職種・企業も選べないため、可能な限り時間と手間をかけて研究・分析を行いましょう。
イベントに積極的に参加する
就活では、どのような状況においても積極的な行動が重要となるため、イベントには精力的に参加しましょう。
特に企業説明会やインターンシップに積極的に参加することは、就活をより有利に進めるうえで欠かせません。
イベントに参加すれば、業界や企業についてさまざまな角度から情報収集できるため、業界・企業研究の良い機会になるのは間違いありません。
インターンシップは、人気企業の場合は本選考と同じ流れで選考が実施されるため、場慣れするうえでも良いチャンスといえます。
あらかじめ選考の空気や流れに慣れておけば、本選考の面接やグループディスカッションでもスムーズに対応でき、「緊張して何もしゃべれなかった」などの失敗を未然に防げます。
志望企業の視野を広げる
就活では、志望企業の視野を広げることも成功の秘訣といえます。
特に、大手企業にばかりとらわれている人は就活で悪い状況に陥りやすいため、中小企業やベンチャーにも目を向ける必要があります。
たくさんの企業に目を向けて視野を広げれば、より多くの選択肢が生まれ、内定のチャンスも広がるものです。
視野を広げれば、自分の適性や興味により合う仕事を見つけられる可能性もあります。
大事なのは大手から内定を勝ち取ることではなく、自分に本当にマッチする仕事・企業に巡り会うことです。
最初から視野を狭めず、さまざまな可能性・選択肢を模索し、内定獲得のチャンスを増やしていきましょう。
なお、その際に企業選びでブレないためには、あらかじめ明確な就活の軸を決めることが大切です。
場慣れする
就活がうまくいかないときは、とにかく場慣れすることを意識しましょう。
緊張や慣れていないことが原因で、面接で失敗してしまう場合は、とにかく場慣れすることで状況が良くなる可能性があります。
特に面接やグループディスカッションは、空気や雰囲気、流れに慣れることで自信が持てるようになるものです。
最初はガチガチに緊張していても、回数を重ねるごとに、スムーズに自分自身をアピールできるようになるケースは決して珍しくありません。
そのため、場慣れするうえでは、十分に練習を重ねることが重要です。
本選考で場の空気に飲まれないためには、本選考と同じ流れ・雰囲気の中で行われるインターンの選考を受けることも効果的な対策です。
場面ごとの対応に慣れたり受け答えのコツをつかんだりすることで、緊張せずに自分をアピールできるようにしましょう。
就活がうまくいかない人の特徴
ここからは、就活がうまくいかない人の特徴を紹介していきます。
就活がうまくいかない・内定が出ない…と悩んでいるときは、就活がうまくいかない人ならではの行動を取ってしまっている可能性があるため要注意です。
主な特徴は、以下の3つです。
- やみくもにエントリーしてしまう
- 一人で就活をしてしまう
- 周りに流されて就活をしてしまう
以上の特徴に心当たりがある人は、今後の就活を成功させるために、行動や考え方を見直しましょう。
では、なぜうまくいかないことにつながるのか、詳細を一つひとつ解説していきます。
やみくもにエントリーしてしまう
就活がうまくいかない人は、やみくもにエントリーを重ねてしまう傾向があります。
企業をよく調べずにエントリーすることは、志望動機が浅くなること、面接でうまくアピールできないことの原因につながります。
手当たり次第にエントリーしても、内定の数が増えたり内定が出やすくなったりすることはないため、まずは自分に合う企業を厳選することが重要です。
何も考えずにエントリーした結果、どのような企業にも当てはまるようなアピールをしてしまうのでは、採用担当者からは魅力を感じてもらえません。
自社についてよく調べている姿勢もうかがえないため、入社意欲や熱意も感じ取ってもらえないでしょう。
企業にエントリーする際は、就活の軸に沿って企業を選び、自己分析に基づいて自分に合うかどうかを見極める必要があります。
また、業界・企業研究を重ねたうえで、志望企業について多くの情報・知識をキャッチすることも忘れないようにしましょう。
一人で就活をしてしまう
就活がうまくいかない人には、一人で就活をしてしまう特徴もみられます。
自己完結的にあらゆる対策を進めてしまうと、情報が限られたり、アドバイスをもらえる機会が減ったりします。
エントリーシートの見直し・添削も自分自身で行うと、評価が主観的になることで、完成度を高められません。
面接に関しては、受け答えの内容をまとめることはできても、模擬面接を一人で行うことは難しいでしょう。
また、模擬面接は単純な練習だけでなく、喋り方や面接マナーなどを研究する機会としても重要になります。
そのため、しっかりとブラッシュアップするうえでは第三者のアドバイスや指導が欠かせません。
周りに相談したり就活の仲間を使ったりすれば、新たな視点を得られることで、就活の進捗も良くなります。
周りに流されて就活をしてしまう
就活がうまくいかない人には、周りに流されて就活してしまう傾向もみられます。
就活では、周りの状況を気にしすぎると失敗する原因になるため、とにかく自分が決めた方向性・軸からブレないことが重要です。
他人の進捗や選考結果を気にして一喜一憂していると、自分のペースや軸を見失ってしまいます。
結果、自分が考えていた方向性とはまったく異なる企業にエントリーするなどの失敗を重ねてしまうため、周りに流されない意思の強さは常に大事にしましょう。
一般的なデータとして、就活生が内定を獲得できる件数や第一志望の企業から内定が出る確率などはありますが、それらはあくまで目安です。
自分の状況にすべて当てはまるとは限らないため、自分の価値観・軸をしっかり持ち、周りに流されない就活を心がけてください。
就活がうまくいかない人が意識すべきポイント
就活がなかなかうまくいかない人や、思うように内定を獲得できない人は、さまざまな点を意識して就活がうまくいかない状況を打開しましょう。
主に意識すべきポイントは、以下の3つが挙げられます。
- 結論ファーストを意識する
- アイコンタクトをとる
- 長々と話さないようにする
以上のような点を心がけて就活に臨めば、魅力的なアピールができる可能性があり、内定獲得率を高められます。
面接で失敗しやすい人、伝えたいことを思うようにアピールできない人などは、特に意識してみましょう。
では、それぞれの重要なポイントを解説していきます。
結論ファーストを意識する
就活がうまくいかないときは、まず、結論ファーストをとにかく意識しましょう。
何をアピールする場合でも、伝えたいことの要点として、結論を最初に述べることが重要といえます。
志望動機や自己PR、ガクチカ、就活の軸、長所短所など、どの受け答えにおいても結論ファーストはしっかり心がける必要があります。
なぜなら、はじめに「私が御社を志望した理由は〇〇〇だからです」と結論を明示したうえで具体的なエピソードなどにつなげていけば、話のテーマがわかりやすくなるからです。
採用担当者は「何についての話か」をスムーズに把握できるため、アピールの内容を聞くことに集中できます。
面接などで伝えたいことの要点が迷子になりがちな人は、結論ファーストを意識できていないことが多いです。
まずはすべてのアピール文を見直し、結論を最初にはっきり伝えているか、しっかりチェックしたうえで改善してみましょう。
アイコンタクトをとる
就活がうまくいかないときは、アイコンタクトを積極的にとるように意識してください。
面接中にアイコンタクトを取ってはきはきと自分の強みなどをアピールすれば、自信のある姿勢や誠実さを伝えることができます。
全体的に印象が良くなるため、良い評価を獲得できる可能性が高まります。
目を見て話せばコミュニケーションの一つひとつが円滑になるため、採用担当者も会話しやすさを覚えることで、魅力を感じやすくなるでしょう。
反対に、面接中にアイコンタクトを取っていないと、自信のなさが明確に伝わってしまいます。
どれだけ強みを具体的にアピールしても、「本当にそれが強みなの?」と思われてしまい、ネガティブな評価は避けられません。
そのため、基本的な受け答えのポイント・マナーとして、アイコンタクトは欠かさないようにしましょう。
なお、どうしてもあがり症などでアイコンタクトが苦手な人は、相手の目から少しだけ視線をずらすことが対策としておすすめです。
長々と話さないようにする
就活がうまくいかないときは、どのようなアピールでも、長々と話さないように注意してください。
長々と話してしまうと、伝えたい内容がぼやける原因になります。
たとえ結論ファーストを心がけていたとしても、話が長ければ採用担当者が結論や要点を忘れてしまう原因になるため、せっかくのアピールが台無しになってしまいます。
そのため、要点は基本的に簡潔に伝えるようにし、聞き手が理解しやすいように話すことが重要です。
面接官は一人ひとりの話にじっくり向き合ってくれるわけではないため、端的に伝えて興味を引くことが必要不可欠といえます。
話が長たらしくなってしまう場合は、不必要な情報を伝えていないかを見直し、端的な内容に改善しましょう。
どうしても就活がうまくいかない時は
さまざまな対策を講じても、なかなか就活がうまくいかない場合は、以下のような対策・対処法を実践してみましょう。
- 選考後にフィードバックをもらう
- キャリアセンターや就活エージェントを使う
- 秋採用を受ける
このような対策を実践して次の選考に備えれば、以前よりも落ち着いて選考に臨める可能性があります。
受け答えができなかった、頭が真っ白になってしまった…などの失敗も防げるでしょう。
では、どうしても就活がうまくいかないときの対策の詳細を、以下から解説していきます。
選考後にフィードバックをもらう
就活がどうしてもうまくいかないときは、選考後に面接官からフィードバックをもらうことがおすすめです。
面接官からフィードバックやアドバイスをもらうことができれば、自分の改善点が明らかになるため、次の選考に活かす大きなチャンスになります。
面接官からのフィードバックは、評価する側から見たリアルな感想・意見なので、自分ではまったく自覚できなかった改善点が見つかる可能性があります。
多くの場合、面接では逆質問の機会があるため、フィードバックはその機会を活かして求めると良いでしょう。
ただし、自分のことしか考えていない印象を与えてしまうのはNGなので、聞き方は工夫する必要があります。
「入社の機会をいただいた際も活かしたい」ということをアピールしつつ、面接時のふるまいやアピール内容の評価を聞いてみましょう。
なお、「次の面接に活かしたいので」と伝えるのは失礼にあたる場合があります。
キャリアセンターや就活エージェントを使う
就活がどうしてもうまくいかない場合は、キャリアセンターや就活エージェントを使うことが重要です。
キャリアセンターや就活エージェントでは、自己分析から企業選び、面接対策まで幅広い就活支援を行ってもらえます。
特に就活エージェントは、プロのキャリアアドバイザーがあなたの専任担当者として付き、徹底的にES添削や模擬面接などで向き合ってくれます。
プロの目線でESや面接における受け答えを評価してもらえるため、視野を広げる良いきっかけになるのは間違いないでしょう。
選考準備も効率的に進むため、就活がうまくいかず、何から対策すれば良いか困っている人は積極的に相談を検討すべきといえます。
キャリアセンターも就活エージェントも、無料で相談を受け付けてもらえるため、就活がどうしてもうまくいかないときはぜひ相談してみてください。
秋採用を受ける
就活がうまくいかないときは、秋採用に照準を絞って準備を進めることも重要です。
春採用にこだわらず、秋採用でチャンスを模索するために準備を整えれば、より落ち着いて就活を進められる可能性があります。
そもそも、就活の準備が足りていないことで内定を春のうちに獲得できない人は、就活を本格的に始めた時期が遅い場合が多いです。
出遅れてしまった場合は、春採用は「場慣れするため」としてそこまで気負わないようにし、秋採用に向けて準備を進めたほうが効果的といえるでしょう。
秋採用は、企業が求める人材を見極めたうえで採用するため、より自分に合った企業が見つかる可能性もあります。
エントリーのチャンスは卒業ぎりぎりのタイミングまであるので、秋以降でぜひチャンスを見つけてみましょう。
ただし、後になればなるほど残されたチャンスが少なくなってくることも事実なので、必ず内定につながるように十分に準備することが重要といえます。
まとめ
就活がうまくいかないときは、まず、原因を一つひとつチェックしてみましょう。
自己分析が足りていないこと、行動が足りないこと、大手にばかりエントリーしていることなど、うまくいかない原因はさまざまなケースが挙げられます。
原因を理解すれば、その状況に合った対処法が取れるため、就活がうまくいかない状態を解消できる可能性が高まります。
また、なかなか内定につながらないときは、就活がうまくいかない人によくある行動を取っていないかチェックすることも重要です。
さまざまな点を見直しながら状況を整理し、内定獲得の確立を高めていきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート