「就活の軸を社風に決めたはいいが、どう伝えれば良いのか」と悩んでいる人もいることでしょう。
軸を決めていても、伝えたいことが明確になっていなければ、熱意が企業側に響かず「どこの会社でも良いのではないか」と思われてしまう可能性があります。
この記事では、就活の軸を社風にした場合に焦点を当て、軸にする際のポイントや注意点などについてくわしく解説しています。
軸を社風にした、または社風にしようと悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
就活の軸を社風にするのはあり?
社風とは、企業独自の価値観や、社員全体で大切にしているものの方向性を示すものです。
「どこも同じじゃないのか」と思うかもしれませんが、企業によって毛色はさまざまです。
企業の方針が自分に合っていると感じて興味を抱くことは、長く働いていくには欠かせない部分と言えるでしょう。
また、社風が自分に合っていないと、やりたいことができないと感じて苦しくなったり、後悔してしまったりする可能性も否めません。
会社の雰囲気に合わず、入社後にすぐ辞められてしまうのは、企業にとっても非常に問題です。
社風を用いてうまくアピールができれば、企業のことを理解しているというアピールにもつながります。
そのため、就活の軸を社風にするというのは問題ないと言えるでしょう。
社風を就活の軸にする場合のポイント
注意点を把握したら、次はどのようにすべきなのか、具体的なポイントを見ていきましょう。
言葉に説得力をもたせ、理由を明確にさせるため、以下で解説する内容を押さえておくと、第三者も納得のできる言葉になります。
また、就活の軸をしっかりと確立させなければ、自分に合っている企業なのかどうかもはっきりとわからなくなってしまいます。
就活の軸を問われた際、自分らしさの含まれたアピールをするためにも、ポイントをいかに盛り込めるか考えてください。
社風が合うとどんな良いことがあるのか
社風を魅力的に感じたことを説明する際に、社風が合うと自分と企業の双方にとって、どんなメリットがもたらされるのかを一緒に説明できると良いでしょう。
企業側も入社したあとのあなたを具体的にイメージできるようになります。
また、企業の成長がストップしてしまっては意味がありません。
求人の際に企業は、常に会社へ貢献してくれる人材を求めています。
仕事をするうえで成長を遂げながら、会社にも貢献できるというアピールは、仕事への熱意も伝えられるでしょう。
実際のイメージとずれが生じていないか、価値観が合致しているかなど、お互いのミスマッチを防ぐためにも有効な方法と言えます。
すぐに退社してしまうという企業側の不安を解消できるように、入社後についても含めた説明を心がけてください。
社風と自分のマッチ度を明確にする
就活の軸を社風にするには、メリットもあればもちろんデメリットもあります。
それは、社風を軸にする学生が多いという理由から、企業側にとってはインパクトに欠けるというものです。
社風への理解が浅いと、印象の薄いものになってしまい、周りに埋もれてしまう可能性もあります。
また、魅力を具体的に伝えられないと、ほかの学生と差別化ができず、個性をアピールできません。
いかに自分に関することや熱意を伝えられるかが重要なのです。
応募先の企業の社風と、自分の性格やもっている価値観がどれだけマッチしているかなどを具体的に説明してください。
企業のことや、社風をきちんと理解しているというイメージにもつながり、自分らしさや人柄も同時にアピールできます。
自己分析は徹底的にやる
社風を軸にするためには、企業研究のほかに、自己分析も欠かせません。
自分の性格や価値観を知らなければ、社風とマッチしているかどうかも把握できないからです。
どのようなときに自分は力を発揮するのか・どんな雰囲気が好むのか・どんな環境で働きたいと思っているのかなど、徹底的に自分の性格や価値観と向き合い、自分への理解も深めましょう。
誰しも、働くうえで譲れないと思う部分は必ずあります。
自分にとって居心地の良い環境で働けなければ、最高のパフォーマンスは望めません。
しっかりと自分の価値観や性格を把握したうえで、応募先の企業の社風と照らし合わせてください。
そして、マッチ度を明確にし「入社後の自分がどうしていきたいか」まで考えられると、より良い評価へとつながるはずです。
就活の軸を社風にする際の注意点
次に、どのような点に気をつければ良いのかという注意点についてご紹介します。
就活の軸を社風にするとき、特に注意すべきことは「抽象的な言葉を使わない」ことです。
具体的な説明がない場合、良くも悪くも聞こえてしまい、そこからネガティブな印象を与えてしまう可能性があることをしっかりと覚えておいてください。
軸を明確化していく際には、以下の3つに注意しながら、より良い方向に導けるように軸の基盤を固めていきましょう。
企業の社風を正確に理解する必要がある
まず、応募先の企業の社風について、正しく理解しておかなければなりません。
社風のとらえ方を間違えて的外れなことを伝えてしまうと、「弊社について理解していない」と思われ、マイナスイメージとなってしまうからです。
社風には、価値観や方向性のほかに、人間関係や働き方なども含まれており、そこには社長の意見も大きく影響しています。
きちんと見極めるには、ホームページに掲載されている社長の挨拶や、社員のインタビュー記事なども参考にしましょう。
また、求人票も大事な情報源の1つです。
企業が求めていることは、仕事をするうえで大切にしている部分でもあるので、そこから社風や働き方も見えてくるはずです。
さまざまな角度から企業にアプローチし、社風をきちんと理解しましょう。
その企業でないといけない理由を明確にする
その企業でなければならない熱意を伝えることは、非常に大切です。
「社風が魅力的だと思った」と一言で言っても抽象的になってしまい、どの部分に対して何魅力を感じたのかが第三者には伝わりません。
ありきたりな言葉を使ってしまうと説得力に欠け「ほかの企業でも良いのでは?」と思われてしまいます。
また、その企業でなければならないという熱意が伝わらなければ「入社してもすぐに辞めてしまうのではないか」という不安を企業に与えてしまう可能性もあります。
それらを避けるためには、なぜ応募先の企業の社風が自分に合うと思ったのかという部分を、具体的に説明できるよう準備をしておく必要があるでしょう。
企業研究をしっかりと行い、その企業で働きたいと思った理由を明確にしてください。
他社との区別をしっかりする
企業の数だけ社風は存在しますが、そのなかには社風が似ている企業も存在します。
そこで大切になってくるのが、他社との区別です。
その企業でなければならない理由とともに、区別した伝え方ができるように心がけてください。
たとえばOB・OG訪問の際、実際に働いている人を見て感じたことは、社風をより身近に感じられることにもつながり、直接職場の雰囲気などをその場で聞くのも非常に有効と言えるでしょう。
企業が強みにしている事業内容や、企業の歴史について掘り下げて調べるということも、他社にはない企業独自の社風に対して理解を深めるきっかけとなります。
その企業にしかないと思った魅力を伝え、熱意をアピールすると、より高評価を得られるでしょう。
就活の軸を社風にする際の例文
私は、御社の「新しいものを生み出すチャンスは誰にでも平等にある」という風通しの良い社風にひかれ、志望しました。
インターンシップに参加させていただいた際は、さまざまな意見を出し合いながら、全員で1つのものを作り上げていくという社員の方々のイキイキとした姿を拝見いたしました。
その分け隔てなくコミュニケーションを取れる御社の風通しの良さは、周囲と連携を取り、協力しながら目標を達成するときに力を発揮する性格の私にとって、伸び伸び働ける環境であるのではないかと強く感じています。
また「ものづくりで人々に貢献し、想像の未来を創造で実現する」という経営方針は、ものづくりで未来に貢献したいと強く考える私にとって、とても感銘を受けるものでした。
入社した際には、チームで力を発揮する性格と現在持っているスキルを活かし、さらなるスキルアップを目指しながら自由な発想や意見を絶やすことなく、御社の創造と未来に貢献したいと心から思っています。
就活の軸を社風にするときは熱意を伝えよう!
就活の軸を社風にする際は、自分の熱意や、他社にはないその企業の魅力を自分なりに伝えることが重要です。
言葉に説得力が出るように、企業研究や自己分析をおこたらず、どんな社風が自分に合っているのか・どんな企業で働きたいのかなど、何度も繰り返し見つめ直してください。
社風を理解するには、まず自分をきちんと理解する必要があります。
これまでに紹介したポイントや注意点を参考にしながら、良い結果を出せるように準備していきましょう。
就活の軸についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート