完璧主義の傾向がある人が就活をする場合、このような悩みや疑問を持つことがあるのではないでしょうか。
本記事では、就活で自分の完璧主義を短所として伝えてもいいのかという基礎的な疑問とともに、完璧主義を短所として伝える際のポイントや短所として伝える例文、長所として伝える場合の言い換え方などを紹介します。
この記事を読むことで、完璧主義であることを短所と感じてしまっている場合にどのように伝えればポジティブに伝えられるのか、内容別の伝え方を知ることが可能です。
この知識をもとに、自分の短所を上手くカバーして就活に臨めるでしょう。
完璧主義という短所をどう伝えるのか悩んでいる人は、ぜひこの記事をチェックしてみて下さい。
- 企業が短所を面接で聞く理由
- 面接で完璧主義という短所を伝えるときのポイント
- 完璧主義を短所として伝えるときの例文
- 完璧主義を短所として伝えるとき使える構成の基本
- 完璧主義を短所として面接で伝えて良いか迷っている人
- 短所として完璧主義な性格を伝えたいが効果的な伝え方がわからない人
- 完璧主義を短所として伝える際に例文や構成を参考にしたい人
目次[目次を全て表示する]
ESや面接で短所が求められる理由3つ
完璧主義という短所を持っている方は、面接でどのようにその内容を伝えるべきか悩んでいることも多いでしょう。
そのためまずは、企業が面接で短所を聞く理由や狙いを明らかにしたうえで、効果的な伝え方を身につける必要があります。
あらかじめ企業の狙いがわかっていれば、魅力的な短所の伝え方も見えてくるものです。
まず、企業が面接で短所を聞く理由を簡単にピックアップすると、以下のことが挙げられます。
- 自己理解をしているか知るため
- 会社の社風や仕事内容にマッチしているかを判断するため
- 改善の意思や課題解決能力の有無を判断するため
このような点を理解し、完璧主義という短所を上手に伝えていくことが大切です。
では、それぞれの企業の狙いについて以下から詳しく解説していきます。
また、短所についてはさまざまなものが挙げられるため、まず短所一覧を確認したい方はこちらをチェックしてみてください。
1. 自己理解をしているか知るため
企業は面接で短所を聞くことによって、あなたの自己理解度を測ろうとしています。
自分の短所や成長するうえでの課題、弱みなどを把握していない方は、自己コントロールができない恐れがあります。
自己コントロールしつつ行動するためには、自分自身について十分に理解を深めていく必要があります。
実際に長所や短所は、自己分析のプロセスを重ねることで冷静に見極められるものです。
そのため長所や短所を素直に答えられる方は、自己分析によって自分を理解していることの証明になります。
2. 会社の社風や仕事内容にマッチしているかを判断するため
企業は短所を聞くことで、あなたが社風や会社の風土に合っている人材か、じっくりチェックしているといえます。
短所のない方はいないため、どのような業界でも、ある程度の短所は大目に見るものです。
しかし明らかに業務に支障をきたしそうな短所を持つ人材を採用すれば、企業は大きなデメリットを被る恐れがあります。
例えばコミュニケーション能力重視の会社の面接で、短所を「人と話すことが苦手」と伝えれば、不利に働くことは間違いないでしょう。
そのため短所を伝えるときは、その企業が求める人材や理想とする人物像に合わないものを伝えないように、十分に注意が必要です。
3. 改善の意思や課題解決能力の有無を判断するため
短所のヒアリングは改善の意思や課題解決能力の高さを評価する目的のため、短所がない方=完璧というわけではないことは理解しておきましょう。
短所がないということは、これからの伸びしろがないということになります。
現在の状態よりも成長が見込めないことになり、すなわち「短所はありません」と答えることは逆効果です。
多くの企業は、利益向上のために課題を抽出し、それをスムーズに解決に導ける人材を求めています。
そのため自分の課題を正確に把握できる方は、企業にとって重宝するものです。
だからこそ短所を伝えた際に改善しようとする姿勢が感じられれば、企業にはその課題解決能力のポテンシャルを評価してもらえるでしょう。
ESや面接で完璧主義であることを短所として伝えても大丈夫?
完璧主義というとポジティブなイメージもありますが、面倒くさい性格のイメージがあるという人も少なくないです。
このため面接で短所として伝えると、マイナスイメージにつながってしまうと不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
実際に完璧主義を短所として伝えた場合、面接官にマイナスイメージを持たれてしまう可能性はあります。
ただ伝え方を工夫したり、言い換えることを意識したりすることでポジティブなイメージに変えることが可能です。
そのためやり方次第ではありますが、就活で完璧主義を短所と伝えても問題ありません。
完璧主義な人の4つの特徴
そもそも完璧主義とは考え方のひとつで、一切の欠点なく完璧でありたいという内容になります。
わかりやすく言えば、自己評価が厳しく自分の身の回りのことに関して常に完璧でありたい、理想の環境を維持したいと考えることです。
特にミスや失敗に対しての評価が厳しいという特徴があるほか、ミスや失敗が多い人に対して厳しい・1人で物事を進めるストイックな性格だとみられやすい・他者からの評価をかなり気にしやすいなどの特徴も見受けられます。
しかし完璧主義と聞くとデメリットや短所だと思い込みがちですが、実は完璧主義の特徴をポジティブに捉えることで、メリットだと感じられる部分も見えてきます。
特に自分や周囲に対してストイックな姿勢であることから、責任感が強く信頼されやすいところがあるほか、ミスや失敗をしないように仕事を慎重に進めてくれるので高いクオリティーの仕事が期待できるところがあるのです。
ここからは、そんな完璧主義の人に見られる良いところやメリットを紹介します。
- 強い責任感がある
- 仕事を慎重に進められる
- 高いクオリティーの仕事を期待できる
- 周囲から信頼される
1. 強い責任感がある
完璧主義である人は極端にミスや失敗を恐れてしまう傾向があるため、仕事に対して緊張感と責任感を持って取り組んでくれます。
特に自分に与えられた仕事に対する緊張感と責任感は強く、真剣かつ丁寧に取り組むことが多いです。
このように仕事に対してサボったり手を抜いたりすることなく、強い責任感を持って取り組んでくれるところは仕事を共にする際に安心できるポイントとなっています。
2. 仕事を慎重に進められる
完璧主義である人は仕事でミスや失敗をしないため、どんなに難しい仕事や面倒くさい仕事であっても手を抜かずに慎重に仕事を進められる傾向があります。
周囲からするとマイペースな仕事をしていると思われがちですが、依頼する側としては丁寧に取り組んでくれていると高く評価してもらいやすいです。
また慎重に仕事をするということは丁寧な仕事をするということでもあるので、周囲の人がミスや失敗をしてしまった場合に気づいてくれやすく、指摘や訂正を素早くしてくれるというメリットにもつながります。
3. 高いクオリティーの仕事を期待できる
仕事を慎重に進められる完璧主義である人は、結果としてミスや失敗の少ない完成度の高い成果物や仕事をこなしてくれることが多く見受けられます。
このため周囲の人はもちろん、仕事を依頼した側としても高いクオリティーの仕事ができる人と評価されるのです。
このように細かいところまでミスや失敗を許さない完璧主義であるからこそ、高いクオリティーの仕事を期待できる・任せられるところは良いところとして評価されています。
4. 周囲から信頼される
ここまでに紹介した良いところやメリットは、一緒に仕事をする上で面倒くさいと感じる部分もありますが、見方を変えるとしっかり仕事をこなしてくれるだけではなく、ミスや失敗のフォローをしてもらえる可能性が高いということにもなります。
このため周囲からは「この人に任せておけば大丈夫だ」、「頼りになる」など高く評価されやすく、信頼も得やすいです。
ESや面接で短所を完璧主義と答える時の6つのポイント
就活で完璧主義であることを短所として伝えるのは、特に問題はありません。
ただ短所としてそのまま答えるだけでは面接官から良い印象を受けないため、ある程度ポイントを押さえて伝えることが必要です。
特に短所から何を学んだのか、具体的なエピソードをまじえつつしっかり文章を構成できているのかなど、短所を伝えてどのようにアピールしていくのかが重要になります。
ここからは、就活で完璧主義であることを短所として伝える際のポイントを6つほど紹介します。
- 具体的なエピソードをまじえて伝える
- PREP法を用いて文章を構成する
- 完璧主義を改善する努力をしていることをアピールする
- 短所から学んだことを仕事でどう活用するかを伝える
- 必要に応じて完璧主義を言い換える
- 採用担当者の立場で考えてみる
1:具体的なエピソードをまじえて伝える
就活で相手にアピールするうえでポイントとなるのが、具体的なエピソードをまじえた話をすることです。
実際にどのような場面で自分の完璧主義を短所だと自覚したのか、どのような出来事があったから改善したいと思っているのかなど、実例をまじえると説得力が生まれます。
ちなみに具体的なエピソードは最低でも2つほど用意しておくと便利なので、短所以外にも長所に関する具体的なエピソードも同じように2つほど用意しておくことが望ましいです。
2:PREP法を用いて文章を構成する
面接でもESでも有効な文章構成のテクニックとして用いられているのが、PREP法です。
PREP法とは、Point(要点)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(要点)で構成された文章の作り方で、内容をわかりやすく説明するためのテクニックとして利用されています。
このテクニックは自分が説明しやすいだけではなく、聞き手も内容がわかりやすく、考えを整理する習慣がついて不要なやり取りが減るなどのメリットがあります。
理由や具体例も盛り込まれているため、話に説得力がつけやすいことから上手く活用しましょう。
3:完璧主義を改善する努力をしていることをアピールする
完璧主義を短所として伝えるのであれば、短所を改善する努力をしていることも同時にアピールすることが必要です。
そもそも就活で短所を聞かれるのは、自己分析ができているか、短所との向き合い方を探るためだとされています。
そのため短所についてそのままにしているなど、改善する意欲や努力をアピールしないとマイナスの印象で終わってしまいがちです。
自分の短所を理解した上で、どのように改善する努力をしているのか(どのように課題を克服するのか)をアピールしましょう。
4:短所から学んだことを仕事でどう活用するかを伝える
完璧主義を短所として伝える場合、改善する努力をしていることとともに、短所から学んだことを仕事でどう活用するかも伝えましょう。
面接官は改善の努力だけではなく、短所を発揮してしまったことでどのようなことを学んだのか、仕事で学んだことをどのように活用したいと思っているのかという部分にも興味を持っています。
上手く伝えることで、今後自分が失敗から学んだことをどのように活かしていくのかというアピールにつなげることが可能です。
5:必要に応じて完璧主義を言い換える
必要に応じて完璧主義という言葉を言い換えることも、就活で伝える際のポイントのひとつです。
完璧主義と一言で伝えると様々な考え方や性格をイメージすることができるため、自分が伝えたいことと相手がイメージした内容が合わなくなる可能性があります。
このため、完璧主義の言い換えをいくつか覚えて使い分けるようにすれば、具体的にどのような考え方や性格なのか相手に伝えやすくなるのです。
6:採用担当者の立場で考えてみる
ほかにも、採用担当者の立場で考えてみるのも、就活で完璧主義であることを短所として伝える際の重要なポイントとして挙げられます。
採用担当者は人事部に所属している場合が多く、求職者に対しては会社に貢献できる人材なのか、会社で成果を上げられる人材なのかどうかを評価します。
さらに個人的な感情で評価する部分もあるようです。
採用担当者の立場になることで、どのような伝え方をすれば採用したくなるのか、評価できるかを検討してみましょう。
ESや面接で短所を完璧主義と答える時の4つの注意点
ここまでは、就活で完璧主義であることを短所として伝える際のポイントについて紹介しました。
ただポイントを押さえればいいというわけではなく、伝える際の注意点も理解しておかなければいけません。
特に完璧主義の言い換えをせずにそのままマイナスイメージの付きやすい表現にすることや、仕事上で致命的な欠点と受け取られるような伝え方をしないことは重要です。
ここからは、就活の面接やESで完璧主義であることを短所として伝える際の注意点を4つ紹介します。
- 「完璧主義」を言い換えずそのまま使わない
- 言い換えるときはポジティブな表現にする
- 仕事上で致命的な欠陥になりそうなことは伝えない
- 具体性のない文にしない
1:「完璧主義」を言い換えずそのまま使わない
完璧主義を短所として伝える場合、そのまま言い換えずに伝える人も少なくないです。
ただ言い換えることで表現の幅が広がるほか、具体的に自分のどのような部分が完璧主義として短所になっているのか把握してもらいやすくなります。
また言い換えることで自分らしさをアピールできたり、面接官の印象に残りやすかったりするなど様々なメリットが期待できます。
2:言い換えるときはポジティブな表現にする
完璧主義は言い換えることで表現の幅が広がるというメリットがあるのですが、ここで注意しておきたいのがポジティブな表現を使うことです。
例えば「~できない」や「嫌い」など断定的な表現は、あまり良い印象を与えません。
このため「~してしまう」、「~しまいがち」または「苦手」など、少しポジティブな表現にすることで、改善の余地がある短所であるとアピールすることが必要になります。
3:仕事上で致命的な欠陥になりそうなことは伝えない
ほかにも注意しなければいけないポイントとして挙げられるのが、仕事で致命的な欠点になりそうなことを伝えないという点です。
素直に短所を伝えておこうという気持ちは大切ですが、仕事上で致命的な欠陥はかえって会社を不安にさせてしまいます。
例えば遅刻しやすい、ギャンブルにはまりやすい、自分のために嘘をつくことがあるなど、会社にとって利益にならない人材は不採用と判断する可能性が高いです。
そのような短所は伝えないように心掛けましょう。
4:具体性のない文にしない
これは全ての就活の面接やESで言える注意点ですが、体験談やエピソードが盛り込まれていないなど具体性のない文章にならないように意識する必要があります。
長所もそうですが特に短所を伝える場合、本人がそれに対してどのような考えを持っているのか、どのように改善しようと努力しているのかが見えてこないと、ただ短所があるという事実しか相手に伝わりません。
このため、面接やESで短所を伝える場合は体験談やエピソードを入れて具体性のある文章にしましょう。
ESや面接の完璧主義を短所として伝える時の構成はコレ
完璧主義なところを短所として伝えるときは、回答の構成をまず学んでおく必要があります。
構成がしっかりしていると内容は伝わりやすく、好印象になります。
反対に構成が良くないと、短所がそのまま短所として悪い印象につながりやすく、何が言いたいのかわかりにくくなることも少なくありません。
短所の回答構成を順に並べると、次のようになります。
- 結論
- 理由
- エピソード(問題、行動)
- 改善
- 結論
この構成で順序よく言いたいことをまとめれば、完璧主義という短所は伝わりやすくなります。
では、ポイントを一つひとつ詳しく解説していきます。
結論
まずは、「何が短所なのか」を端的に伝える結論のフェーズです。
「私の短所は完璧主義なところです」といったように、シンプルな文章で簡潔に短所を伝えることが重要となります。
また、かえってシンプルすぎると情報量が不十分で、どのような内容なのかわかりにくいこともあります。
そのためどのような点をもって完璧主義なのか伝えると効果的です。
例:私の短所は、完璧主義でも物事を想定しすぎてしまうところです。
理由
続いて、完璧主義という点をなぜ短所だと思うのか、理由や背景を端的に述べる必要があります。
「なぜなら、〇〇の経験を通じて△△ということがあったからです」というように理由を加えれば、伝えたい内容に説得力が増します。
また、完璧主義という点を短所に選んだ背景や理由がわかれば、面接官はあなたの人物像をイメージしやすくなるでしょう。
完璧主義なところが自分の短所だ、と感じるようになった出来事やエピソードを思い出し、そこで感じたことを整理してみてください。
例えば「アルバイトの経験を通じて、物事を想定しすぎるせいで仕事が進まないという失敗があったためです」などの軽い掘り下げがあると良いでしょう。
エピソード
結論→理由ときたら、続いてより具体的なエピソードを付け加えるようにしましょう。
完璧主義が短所だと感じていることを伝え、その理由を述べたうえで、その理由を理由として選んだ具体的なエピソードを話す流れです。
「私は〇〇で△△ということをしていました」といったように、経験を詳しく説明することが大切です。
基本的にはだらだら話すことはせず、要点を適切に絞って伝えることが重要となります。
なお、エピソードは問題→行動という流れでテンポよく伝えることが望ましいです。
どのような問題が起きて、そこからどう行動したのか、話の流れがわかりやすく整理されるためです。
問題
エピソードのなかでは、どのような問題が起きたのか詳しく掘り下げていきます。
これは、あなたの完璧主義という短所によって生じた問題である必要があります。
完璧主義だから一つひとつの仕事が丁寧すぎて進まない
完璧主義だから一つの作業を臨機応変に中断できない
完璧主義だから完璧主義でない友人の作業の仕方が気になって衝突した
エピソードの中で、短所が原因となってどのような問題が生じたのかわかりやすく伝えていきましょう。
面接官は初めてエピソードを聞く側のため、初めて聞く人でもわかるように丁寧に話すことが大切です。
行動
エピソードの中で生じた問題に対して、自分自身はどのような行動を取ったのか、何を感じたのか明らかにしましょう。
「今の現状が〇〇のため、私は△△しなければならないと考えました」などの伝え方が重要となります。
短所を伝えるときは単純に「短所は完璧主義なところです」と述べるのではなく、短所をどのように改善しようとしたのかまで話す必要があります。
それが問題解決の姿勢や誠実さ、成長に向けた向上心などを示すポイントになります。
改善
続いて、エピソードを踏まえた改善策を、実際に行動に移してみることを伝えましょう。
「そのため今は〇〇を改善策として実践し、短所を治せるように努めております」といったような述べ方が重要となります。
改善に向けて実際に努力していることを示せば、短所を直そうとする勤勉さや真面目さ、向上心の高さなどを評価してもらえるでしょう。
口だけにならず、しっかり改善に向けて行動できる人なのだとわかれば、企業もそのポテンシャルを評価するはずです。
結論
物事を順序だてて述べる際は、最初に結論を述べたうえで内容を掘り下げ、最終的にあらためて結論に触れる必要があります。
ただし最終的な結論は、これまで触れてきた理由やエピソード、改善策を踏まえたうえでの結論+αであることが重要です。
例:この完璧主義という短所から生まれた失敗の経験を活かし、貴社では〇〇として貢献したいと考えています。
上記のように短所から生じた問題とそれに対する改善の行動を踏まえ、今後のビジョンに触れていくとよいでしょう。
面接は最終的には自分自身の魅力をアピールする場のため、会社で具体的にどのような貢献ができるのかも伝えたいところです。
ESや面接で使える完璧主義の言い換え15選
完璧主義と一括りにしてしまうと曖昧さがあり、企業が受け取るイメージが本来伝えたかったイメージと違うように伝わる可能性があります。
完璧さを求めてしまうが故に、生じてしまう短所を具体的にしましょう。
そのためには、完璧主義をより具体的に掘り下げて、適切な言葉に言い換えをして伝えることが大切です。
その際は、責任感や慎重、頑固、時間にかかかるなど、視点を変えると長所とも言える言葉に言い換えると良いです。
1. 責任感がある
完璧主義は、責任感があると言い換えられます。
完璧主義の人は自分の仕事に責任を持ち、完遂するために当事者意識を持って行動ができるからです。
完璧にこなしたいという思いから来る自責の思考や当事者意識は、企業から求められる資質です。
責任感があれば、途中で困難に直面しても諦めたりせずに取り組むことにつながります。
このような取り組み姿勢は信頼できる人材として高く評価されるでしょう。
ただし、全てをひとりで背負い込んでしまうと、チーム内での協力やコミュニケーションに悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
2. 慎重
完璧主義は、慎重とも言い換えられます。
完璧主義の人は何事もミスなくこなしたいと考える傾向があるため、一つ一つの行動に慎重な人が多いからです。
ミスを防ぎ最悪の事態を想定して入念な準備を行う慎重さは、社会人として高く評価される資質です。
慎重さがあればトラブルを回避して安定した成果が得られるため、安心して作業を任せられる人材といえます。
このような着実にタスクを進められる人材は企業にとって重宝されるでしょう。
ただし、慎重さが行き過ぎてしまうと効率性を損なうこともあるためバランスを保つことも重要です。
3. 頑固
完璧主義は、頑固とも言い換えられます。
完璧主義の人は自分の価値観を押し付けてしまったり、規則に則ることを優先し過ぎてしまう傾向があるからです。
これは取り組みを完璧に終わらせるために、最善と思ったプランの変更を躊躇することから生じます。
入念な準備をしたプロセスを安易に変更しないことは、困難に直面した際に惑わされず最後までやり遂げることにもつながります。
そのため、企業からは一貫した継続力があると評価される側面もあります。
ただし、周りの意見に耳を傾けて、軌道修正をする臨機応変さとのバランスも大切です。
4. 仕事に時間がかかる
完璧主義の人は、仕事に時間がかかるとも言い換えができます。
ミスを恐れ完璧な結果を目指し何度も確認作業をした結果、通常よりも時間がかかり過ぎてしまうためです。
ミスなく完璧に仕事を遂行する能力は、企業にとって価値ある資質です。
しかし、失敗を恐れ過ぎずに効率よく業務を進め、絶対的な量のタスクをこなすことも同様に大切です。
求められる完璧さを超える結果よりも期限を守ることが大切な場合もあるからです。
そのため、完璧を求めることと、効率的にタスクを進めることのバランスを見つけることが重要です。
5. 環境の変化に弱い
完璧主義は、環境の変化に弱いとも言い換えができます。
完璧主義の人は規則やルールを厳守する反面、突発的なハプニングや新しい環境に対応することが苦手な傾向があります。
なぜなら、完璧に遂行するために、事前準備を行い計画していたタスクを放棄することに躊躇してしまうからです。
ビジネスにおいては計画通りの成果が得られない状況に直面した際に、柔軟にアプローチ方法を改善して対応することが求められる状況があります。
このため、柔軟性を持って変化に対応できるよう意識的に計画に変更の余地を残す努力をすることが重要です。
6. 細部まで注意を払う
完璧主義者は細部にまで気を配ることができるため、求められたタスクに対して細部にまで木を配ることができます。
この特性は、ミスが許されない精密な作業やクオリティチェックが必要な業務で特に価値があります。
7. 計画性がある
完璧主義な人は計画性があります。
自分の仕事を完璧に遂行するために、しっかり計画を立てることができるためです。
計画性がある人は、プロジェクトの期日管理やタスク管理が得意なため重宝されます。
8. 忍耐力がある
完璧主義者は、忍耐力があると言い換えられます。
タスクを完璧にするまでそのタスクをやりとげることができるためです。
このやりとげる力は就職活動において大きく評価されます。
9. 管理能力がある
完璧主義者は管理能力があります。
管理能力とは、自分の時間やタスクを管理し、整理する能力です。
管理能力がある人は社会人として重宝される傾向になります。
10 .徹底的に準備を行う
徹底的に準備を行うことも、完璧主義な人の特徴です。
完璧主義な人は、準備からタスク遂行まで全て完璧にこなす人が多いです。
11. 目標達成に時間投資ができる
完璧主義な人は、目標達成のために時間投資をすることができます。
時間投資ができる人材は多くの企業が求めており、この点がアピールできればかなり大きなアドバンテージになります。
12. 継続的な改善ができる
継続的な改善ができることも、完璧主義な人の特徴です。
ビジネスにおいては一度の施策や改善で業績が上がることは少なく、継続的な改善をすることが必要になります。
継続的な改善を臆することなくできる、とアピールしてみましょう。
13. ミスが少ない
完璧主義な人は、自分の仕事を最後まですみずみ見直すことができるため、ミスが少ない傾向にあります。
ミスが少なければ、その分上司からも信頼され、大きな仕事を任せてもらうことにも繋がります。
14. 集中力が高い
完璧主義な人は、集中力が高いです。
圧倒的な集中力をもって仕事をこなすため、その集中力が評価されます。
完璧主義な人の集中力は、人並み以上といえるでしょう。
15. 結果主義
最後に、完璧主義な人は結果主義であるといえます。
道中のタスクやKPIをこなすことはもちろん、結果にまでこだわることができる人材は、社会に出てからも貴重な戦力となります。
ESや面接で完璧主義を短所として伝える時の例文10選!
実際に就活で完璧主義を短所として伝えようとしても、どのように伝えればいいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。
考えようとしても、なかなかイメージが湧かずに悩んでしまうというケースも少なくないです。
ここからは、アルバイトや部活動などシーン別に就活で完璧主義を短所として伝える場合の例文を紹介します。
例文①アルバイトのエピソード
私の短所は、何事においても丁寧にやり過ぎてしまうところです。
私は〇〇でアルバイトとして働いているのですが、仕事で手を抜くことが許せずに、どのような仕事でも丁寧に対応しています。
丁寧な対応に関してはお客様から喜んでいただけているものの、お客様の対応に時間を掛け過ぎているため、ほかのアルバイトスタッフに負担をかけている部分もあると感じています。
このアルバイト経験から、丁寧な対応を心掛けることはお客様の評価につながる反面、周囲と連携できるように動いていくことが大切だと学び、広い視野を持って働くように努めています。
例文②部活動のエピソード
私の短所は、完璧を目指すあまり柔軟な対応ができないことです。
私は高校の頃から始めた〇〇を続けており、大学では部長(キャプテン)を務めました。
〇〇の練習の際に効率的な方法について徹底的にデータを収集、分析したものを実践した結果、大会で好成績を収めることができた反面、チームのメンバーの意見やアドバイスを無視してしまい、部長(キャプテン)として上手く立ち回れないことも多かったです。
このような経験から、自分が思う完璧を求めるあまり柔軟な対応が取れなかったところを短所だと感じました。
その後はできる限りチームメンバーをはじめとした周囲の人の意見にも耳を傾けるように心掛け、より良い結果を生み出せるように努力しています。
例文③旅行のエピソード
私の短所は、何事も計画を重視してしまい、妥協できないところです。
この短所を自覚したのは友人との旅行で、人気の観光地であったこともあり、私はスムーズに移動や観光ができるように綿密なスケジュールを計画していました。
その結果、確かにスムーズな移動や観光ができたのですが、予定外のことが起きてしまった時に上手く対応することができず、予定通りに進まないことにイライラしていたことを友人に指摘されてしまいました。
この時友人は予定外のことが起きても柔軟に対応しており、計画を重視し過ぎると余裕が持てないことに気づきました。
そのような経験を経て、私は計画を立てる上では予定外のことが起きても柔軟に対応できるよう、余裕をもつように心掛けています。
例文④分析力・対策力をアピール
私の短所は、問題に対して意識が向きすぎてしまうところです。
どんな些細な問題であっても、起きてしまったものに対して「なぜ起きてしまったのか」「どうすれば予防できるのか」など、気になってほかのことに集中できなくなってしまうことがあります。
そのようなことが起きた場合は、問題が起きた原因や背景などを時間がかかっても分析・対策を講じるようにしており、仕事が遅れてしまうこともありますが、結果として個人だけではなく職場全体での問題の再発予防につながっていることも多いです。
このため、今後も問題が起きた場合の分析・対策は継続しつつ、周囲に迷惑をかけないよう過度に集中し過ぎないように心掛けています。
例文⑤準備力をアピール
私は、自分が完璧主義であることを短所のひとつだと捉えています。
自分の中で決まっているスケジュールやルーティーンで動くことが基本だと考えているため、大きくずれが生じたり予定外のことが起きたりすると気持ちを切り替えるのに時間が掛かってしまうことが多いです。
ただ自分の中で決めていることはしっかりこなすように努力しているので、遅刻や忘れ物をしたことはありません。
このような長所となる部分を大切にしつつ、予定が変わったとしても余裕を持って対応できるように心掛けていきたいと思います。
例文⑥アウトプット力をアピール
私の短所としては、完璧主義で物事を何でも自分が把握していないと気が済まないと感じるところが挙げられます。
そのため物事の取り掛かりや仕上げに時間がかかってしまう部分がありますが、その分きちんとアウトプットできるところは長所だと思っています。
完璧主義であること自体短所となる部分はありますが、綿密な計画と実行性に基づいた結果を出せるように、短所をフォローできる柔軟な対応を心掛けて物事を考えていくように意識しています。
例文⑦想定能力をアピール
私は完璧主義の傾向があり、物事を想定し過ぎてしまうところが短所だと感じています。
ある程度想定した内容を計画として組み込んで行動してしまうので、想定していない出来事があると苛立ちを感じてしまうのです。
この短所については、全てが想定通りにいくわけではないと理解した上で計画に余裕を持つように心掛けています。
ただ、仕事の段取りやほかのスタッフの動きについてある程度想定して計画を立てるという能力に関しては、上手く仕事に活かしていきたいと考えています。
例文⑧最後までやり遂げる力をアピール
私の短所は完璧主義であることで、特に自分が取り組んでいることに対しては完璧にやり遂げなければ落ち着かない部分があります。
そのため取り組みが完了するまでにほかの人よりも時間がかかってしまう傾向があるのですが、最後まで自身で責任をもって物事をやり遂げているところは長所にもつながっていると考えています。
これからは状況に応じてどの程度時間をかけていいのか把握しながら、時に妥協する柔軟性も身につけて仕事に取り組んでいきたいと思っています。
例文⑨自己コントロールをアピール
私の短所は完璧主義であるところで、物事の進め方に対して強いこだわりを持って対応しているため、時間がかかってしまうことが多くなっています。
そのため、自分がどのような作業にこだわりを持っているのかを把握し、意識して手を休めたり手を抜いたりするようにしています。
ただ手を抜いてはいけないところはしっかり意識して取り組めるように、気持ちの切り替えも心掛けています。
例文⑩過去の業績をアピール
自分の仕事や取り組んでいることがスケジュール通りに行えているのかどうか、上司や同僚からどのように思われているのか不安に感じやすいところが、私の短所です。
このような不安を払しょくするため、自分が行うことの工程表や簡易マニュアルを自分なりに作成し、上司や同僚に確認してもらったうえで実践しています。
その結果、工程表やマニュアルに沿って落ち着いて取り組むことができ、確認を通して上司や同僚とのコミュニケーションも良好になったと感じています。
完璧主義であることを短所として伝える方法を理解しておこう!
意外と多い完璧主義は、就活で短所として伝えても基本的には問題ありません。
ただネガティブな印象を持たれやすい短所であるため、伝える場合はポジティブな表現に言い換える、具体性を持って改善する努力や自分の考えを伝えるなど、工夫が必要になります。
また完璧主義は短所だけではなく長所として活かすこともできるので、今回の記事で紹介した例文を参考にしながら伝える方法を検討してみてはいかがでしょうか。
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明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート