【就活生向け】自己PR動画のコツ8選!動画の構成や撮影前の準備など徹底解説!

【就活生向け】自己PR動画のコツ8選!動画の構成や撮影前の準備など徹底解説!

最近、書類選考としてESと共に自己PR動画の提出を求める企業が増えています。大手企業やマスコミに限らず、ベンチャー企業でも取り入れられている中、新型コロナウイルス感染症蔓延の影響でさらに増えています。「どんな風に撮影したら良いのか?」「企業は何を見ているのか?」「撮影のコツはあるのか?」という悩みにお答えしていきます。

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自己PR動画とは

自己PR動画とは、就活における企業の選考過程で使用される新しい方法の1つで、最近主流になってきているため、覚えておきましょう。

応募者が自らスマートフォンやカメラを用いて自分の経験をアピールする動画を撮影し、企業に提出するもので、動画の内容は自己紹介や自己PR、志望動機などが一般的です。

限られた時間内で自分を最大限に表現することが求められます。

書類だけでは伝えきれない、個性や能力を企業に直接届ける機会であり、応募者が自分の魅力をダイレクトにアピールすることが重要視されています。

特に、創造性やコミュニケーション能力を重視する企業、またはベンチャー企業で重視されることが多いため、これらの企業を選択肢に入れている方は、しっかりと対策をしておきましょう。

長さは30秒から60秒が多い

自己PR動画の長さは、一般的には30秒から60秒の範囲が求められることが多いです。

この短い時間内で自分の強みや個性をアピールするためには、伝えたい内容を的確に絞り込むことが求められます。

自己PR動画は限られた時間の中で自分の魅力を最大限伝える必要があるため、話の構成や言葉の選び方、表現の工夫が必要です。

企業によっては3分など長めの動画が求められることもありますが、いずれにおいても、応募する企業の指示を早めに確認して、適切な内容を準備することが重要です。

動画の長さは、企業が応募者のプレゼンテーション能力や時間管理能力を評価する1つの指標でもあるため、指定された時間を確実に守り、的確で魅力的な内容を作成することが求められます。

自己PR動画のテーマ

自己PR動画では、企業から事前にテーマが指定されることが多く、そのテーマに基づいて内容を構成する必要があります。

テーマは応募者が自分をどのようにアピールするかを試されるものであり、応募する企業や業界によって異なります。

また、テーマは動画の撮影が始まってから提示され、数分以内に回答を求められるケースも多いです。

これは応募者の即興性や柔軟性を評価するための方法として導入されています。

テーマが決まっている場合、その内容に沿った具体的なエピソードや経験を交えながら、自分の強みを分かりやすく伝えることが求められます。

企業の期待する人物像や価値観に合ったテーマをしっかりと理解し、それに応じた自己PRを行い、通過率を高めましょう。

企業が自己PR動画を求める理由

 そもそも自己PR動画とは、「定められた時間内で自分のアピールポイントをカメラの前で話し、その様子を撮影して提出するもの」です。つまり、面接試験を動画として提出するようなものなのです。
面接では採用担当者の前で一発勝負で自己PRを話さなければいけません。それに対して、自己PR動画では何度も撮り直しをして1番良い状態のものを見せることが可能なのです。特に指定がない限り、自分を自由に表現することのできる自己PR動画は、入念な準備と練習を重ねれば必ず良いものが出来上がるのです!

 では、企業はなぜESとは別に動画の提出を求めるのでしょうか。その人が話している動画の中でどこを見ているのでしょうか。基本的には「書類上では分からない雰囲気や話し方」「企業に対する熱意や志望度」の2点を見るためであると言われています。この2点を意識して話すようにしましょう。

書類だけではわからない応募者の魅力を知るため

企業が自己PR動画を求める理由の1つは、書類だけではわからない応募者の魅力を知るためです。

履歴書やエントリーシートで応募者のスキルや経歴が確認できますが、実際の雰囲気やコミュニケーションスタイルは伝わりにくいものです。

また、応募者が多い企業では、全ての候補者と面接をするのは現実的ではありません。

そこで、自己PR動画を活用することで、書類上では判断できなかった応募者の人柄や表現力を確認しようとしているのです。

動画では表情や声、話し方など、応募者の個性や魅力がよりダイレクトに伝わります。

これにより、企業は求める人物像に合致した候補者を効率よく見極めることができ、採用プロセスを円滑に進められるのです。

企業への志望度を見るため

企業が自己PR動画を求めるもう1つの理由は、応募者の企業への志望度を確認するためです。

動画では話の内容だけでなく、表現方法や自分をアピールするためにどれだけ工夫しているかが見られます。

企業は応募者の熱意や本気度を見極めるために、自己PR動画を活用します。

特に、うまく話せなかったとしても、熱意を伝えようとする姿勢が重要視されることが多く、それが企業への本気度を示す要素となるのです。

書類では伝わりにくい、情熱や企業への強い思いを動画を通じて表現することが求められます。

これらの要素は「どうしても受かりたい」という気持ちを伝えるために不可欠であり、企業が応募者を評価する際の大切な指標となっています。

選考を効率化するため

特に応募が多く集まる学生に人気のある企業などでは、履歴書やエントリーシートだけではなく動画の提出を求められる傾向が強まってきました。 面接に進む前など、早い段階で提出を求められる理由は、人材をある程度絞って選考そのものを効率化しようとしているからです。

つまり動画を提出した時点から、すでに選考は始まっているということであり、内容によっては面接にすら進むことができません。 さらにライバルとも差をつけなければならず、いくら入社したいという意欲があっても、書類選考や動画提出から一次面接へと進めないのです。

これらをふまえたうえで、動画でどのようなことを見られているのか、撮影する際の工夫などについてもこの先で紹介していくことにしましょう。

企業が見ているポイント

動画を通じてわかることは、話している様子から性格や人柄なりであって、もちろん顔などの外見だけを見られているわけではありません。

しかしながらどんなに話す内容が良かったとしても、表情が暗かったりすれば、なかなか好印象につながらないでしょう。 また日頃は陽気に振る舞っていたとしても、緊張して表情がこわばっていれば、せっかくのキャラクターが隠れてしまい、活発な社風にあまりマッチしていないと受け取られかねません。

雰囲気・話し方

 ESの文章や写真では伝わり切らない「その人の雰囲気や話し方」を企業は1番よく見ています。応募者が多ければ多いほど、選考で全ての応募者に会うことは難しくなります。そこで動画選考を取り入れることにより、話している様子から雰囲気や人柄を確認し、求める人物像に合う人を見つけているのです。

熱意・志望度

 そして、実際に話している様子から「その企業への熱意や志望度」が伝わってくるかを見ています。会社は何より志望度の高い学生を採用したいと思っています。内容も大事ですが、アピールの仕方から「どうしても受かりたい」という姿勢があるか否かを感じ取ります。そのため、上手に淡々と話す意識よりも企業や仕事への熱意を持って話すことが大切になります。

動画の構成【30秒・60秒】

30秒ver

10秒 挨拶・自己紹介
15秒 エピソード
5秒 締めの挨拶

 30秒動画の場合、基本的に話す雰囲気がメインで見られています。話す内容が短くなってしまうため、エピソードは、印象に残る言葉や内容を入れ込むことを意識しましょう。話す内容は150字程度が適切です。ゆっくりと話さなければ相手には伝わらないので、時間が短くても焦らず話せる文章量を準備しましょう。

60秒ver

10秒 挨拶・自己紹介
40秒 エピソード
10秒 締め

 60秒動画の場合、話す雰囲気に加えて内容も聞いているため、エピソードは話の構成を論理的にすることを意識しましょう。PREP法(結論→理由→根拠→まとめ)に沿って簡潔に話すことで聞きやすい説明になります。話す内容は300字程度にまとめましょう。時間が長くなることで内容が膨らみ、長めの文章を早口で話してしまうというケースが増えるので気をつけて下さい。

動画を撮る前に準備すること

制限時間内にしっかり収まるよう、原稿を用意することはもちろん、動画を撮影する前にあらかじめ準備しなければならないこともいくつかあります。

まずは撮影する場所を確保することで、自宅が薄暗かったり壁紙が汚れていたりしたら、大学の構内でふさわしい場所を探したり、別の場所を手配したりしなければなりません。 スーツなど洋服もそろえておかなければなりませんし、スマホやカメラなど撮影するための機材一式を用意しなければならないことは、言うまでもないでしょう。

正しい姿勢の練習をする

画面越しではあるものの印象の良さを与えるためには、話す内容とともに、正しい姿勢でカメラを向くように意識しなければなりません。 撮影するときには立ったままでも椅子に座ってもどちらでも、リラックスしつつ背筋を伸ばしたままの姿勢を保ちましょう。

猫背ではだらしなく思われて、あまり前向きな印象になりませんし、前のめりになりすぎてもせっかちそうなイメージを与えてしまうかもしれません。

また、自分では真っすぐなつもりでも左右のどちらかの肩が下がっていたり、バランスが悪かったりすることもあるので、鏡の前で確かめるなどしておきましょう。

さらに、背筋を伸ばすだけではなくあごを引くように意識しておくなど、撮影する際だけではなく日頃から正しい姿勢を保てるように練習を重ねておくのがおすすめです。

身だしなみを確認する

服装は特に指定がない限り、面接に行くつもりでスーツを着用すると良いでしょう。 また、時間の制限や注意事項にスーツ着用と書かれていなかったとしても、部屋着のようなラフな格好は避けてください。

ただし場合によっては、サークル活動などをアピールするためにユニフォームを着てみたりする工夫も有効です。 いずれにしても服装において意識しておきたいのは、何を着用するかよりも、清潔であるということでしょう。

服装だけではなく髪型にも清潔感を出せるように、ボサボサのままではなくきちんとセットして、伸ばしっぱなしにしているなら撮影をする前に散髪をしておくと良いでしょう。 そして長い髪は1つにまとめるなどしておくと、それだけで第一印象が良くなります。

男性の場合

自己PR動画を撮影する前に、男性が注意すべきポイントは清潔感を強調することです。

まず、髭はきちんと剃り、髪型を整えて清潔感を保ちましょう。

スーツを着用する場合は、シャツやジャケットにシワや汚れがないか確認し、必要に応じてアイロンをかけるなどして手入れを行います。

私服で撮影する場合でも、ラフすぎるスタイルは避けるべきです。

特に、帽子やハーフパンツといったカジュアルすぎる服装は、プロフェッショナルな印象を損ねる可能性があるため、選ばないようにしましょう。

服装や髪型だけでなく、全体的な身だしなみを整えることで企業に好印象を与える準備を万全にすることが大切です。

動画の内容だけでなく、見た目や雰囲気も評価の一部となるため、細部まで気を配るようにしましょう。

女性の場合

自己PR動画を撮影する前に、女性が準備すべきポイントはナチュラルで清潔感を意識することです。

メイクは派手にならないようにナチュラルメイクを心がけ、顔全体が明るく見えるように仕上げます。

髪が長い場合はきちんとまとめ、前髪が顔にかからないようにピンなどで整えましょう。

スカートの丈は、スーツで撮影する場合も、私服で撮影する場合も、膝下より長いものをおすすめします。

また、アクセサリーは控えめにし、清潔感を強調することが重要です。

動画では見た目が第一印象に大きな影響を与えるため、服装やメイク、髪型などの準備をしっかりと行い、プロフェッショナルな印象を与えることが求められます。

部屋を片付ける

もしも自宅で撮影する場合は、スマホやカメラを設置する位置から自分の背景となる場所をあらかじめチェックしておきましょう。

たとえば壁面に収納物が丸見えのラックなどがある場合、物が整理整頓もされず乱雑に置かれていれば、それだけでだらしない性格ととらえられてしまうかもしれません。 本棚があっても中身がまったくなかったり、漫画本ばかりだったりしては、相手によっては良いイメージを抱かないでしょう。

そもそも背景はできるだけすっきりさせたほうが好ましく、物が多くありすぎるとそちらに目が入ってしまいがちです。 できるだけ装飾がなく、かつ清潔感があってできるだけ明るさを確保できることなどを条件に、あらかじめ撮影にふさわしい場所を探しておくことも欠かせない事前準備といえるでしょう。

カメラをセットする

話す内容をまとめてしっかり暗記して、撮影場所を確保して、服装や髪型など身だしなみを整えたら、いざ撮影のスタートです。

1人で準備をするのはなかなか苦労するとは思いますが、まずは撮影する機材のレンズを自分の目の高さと同じ位置にセットしましょう。 機材はスマートフォンがあればそれで十分なものの、画質が気になるようであればデジタルカメラをレンタルするなどしておきます。

特に一人暮らしのワンルームマンションなどでは、スマートフォンで撮影する際に固定する場所がなかなか確保できないかもしれません。 また、棚などに置いたままでは不安定で撮影している途中で傾いてしまうおそれもあるため、安価なもので良いので三脚を用意しておくと安心でしょう。

台本や小道具を準備する

場合によっては、台本や小道具を準備するのも選択肢の1つであると言えるでしょう。

企業が指定した時間やテーマに合わせて話す内容をまとめておくことで、ぶっつけ本番で撮影に臨んでしまって内容が飛んでしまったり、言いたいことがまとまらずに時間オーバーしてしまったりするリスクを下げられます。

台本を作成して、その台本に沿って練習を繰り返すことで、自分の言いたいことを明確に伝えるようにしましょう。

しかし、台本ばかり見て、画面を見ないのは問題外であるため、あくまで台本は補助的なものであることも忘れてはいけません。

また、画用紙やパワーポイントなど、必要に応じて小道具を利用することが許されている場合は、事前にしっかり準備しておくようにしましょう。

これらの準備を怠ると、撮影当日に焦ってしまい、完成度の低い動画になってしまう可能性があります。

言葉遣いに注意する

言葉遣いに注意するのも、当然ながら必要なことです。

特に自宅で撮影を行う場合「誰も見ていない」という安心から気が緩み、タメ口はさすがに出ないかもしれませんが、つい若者言葉で話してしまう人も少なくありません。

しかし、自己PR動画は就職活動の一環であり、企業に対して自分をアピールする重要な場面です。

そのため、敬語や適切な言葉遣いを意識し、フォーマルな場であることを忘れずに撮影に臨むことが求められます。

また、言葉遣いだけでなく、話し方や声のトーンにも注意を払い、相手に伝わりやすいように工夫することが大切です。

撮影前に自分の話し方や言葉遣いを録音して確認し、改善点があれば修正することで、より好印象を与える動画を作成できます。

自己PR動画のコツ8選

続いて、自己PR動画を作成するに当たって気をつけなければならないポイントやコツを8つ紹介します。

以下のポイントを踏まえた上で作成することで、より質の高い自己PR動画を撮影でき、企業の採用担当者に良い印象を与えられることでしょう。

①笑顔でハキハキとゆっくり話す

 自己PR動画は話し方がメインで見られます。笑顔を絶やさず明るい印象を持たせることで、口に出さずとも「明るい人」という自己PRを行うことができます
また、初めて聞く人が1回で内容を理解するためには、身振り手振りを用いてハキハキとゆっくり話す必要があります。動画の場合では、自分でもオーバーかなと思うくらいがちょうど良いです。

②姿勢を正して目線は正面を意識する

 カメラに向かって話すことに慣れていないため、目線がキョロキョロしてしまいがちです。また、目線が下がっていると見下している印象になります。動画で見ると目立ってしまうため、目線は正面を意識しましょう。

③時間内に終わるよう文章をまとめておく

自分をアピールするためのものであるとはいえ、自己PR動画には時間制限のあるケースがほとんどです。 短いものでは数十秒くらいから、長くても数分程度といったものでしょう。

それくらいであれば「上手に話せそうだ」という人もいるかもしれませんが、あくまでも志望する企業に提出する大事な資料です。しっかりと対策を練って、自分でも納得できる動画を完成させましょう。

動画の長さは制限時間の9~10割が理想です。 そのためにはまず、話す内容をあらかじめ文章にまとめておかなければなりません。

その文章を読み上げて、制限時間内に収まるように、あるいは不足する場合には内容を書き足さなければならないからです。 さらに内容をブラッシュアップしたうえで、文章をすべて暗記して、すらすら話せるようにしておきましょう。

④最初に結論を伝える

動画においても、エントリーシートやいわゆるガクチカなどと同様に、出だしは結論から始めることが鉄則です。 言いたいことをなんとなく話してしまうと、結論が何か、何を伝えようとしているのかが見ている人に伝わりにくくなってしまいます。 したがって、原稿を作成する段階で、言いたいことは何かをはっきりさせて、結論が先頭になるよう意識しておきましょう。

特に提出する先が何万もの応募を集めるような人気企業であれば、全員の動画をすべて終わりまで見ているとは限りません。

そんな事情もふまえたうえで、どうすれば数十秒でアピールできるか考えることも対策の1つです。 出だしから砕けすぎずに明るい表情を意識して、結論をハキハキとした口調で伝えるように心がけましょう。

⑤長々と話さず端的にまとめる

 文章量を多くすると長々と話してしまったり、早口になったりしてしまうので注意しましょう。一文を短く区切り、文と文の間を少し開けるだけでグッと良くなります。撮影したものを家族や友人に見てもらい、一度聞いただけでも文章が理解できるか確認することをオススメします。

⑥最初と最後に挨拶を入れる

 動画の始まりは、本題に入る前の挨拶を必ず入れましょう。「こんにちは」や「初めまして」などの挨拶とと共に「〇〇大学の〇〇〇〇です」と丁寧な自己紹介を入れると好印象です。出だしの印象で決まると言っても過言ではないため、唐突に始めてしまうのではなく一言入れた上で話すようにしましょう。

 動画の終わりにも締めの挨拶を入れましょう。動画がプツッと終わると見ている人にあれ終わったのかなと疑問を残してしまいます。「以上です、ありがとうございました」などの締めの言葉を入れることで見ている人のことを考えた構成になります。

⑦見る相手をより意識して話す

一般的な面接では、面接官に自分の言いたいことを理解してもらうよう工夫して話します

しかし、動画選考では動画を撮ることや制限時間内に話しきることを第一に考えてしまい、早口になりやすい傾向があります。

したがって、動画を見る相手のことをイメージして話すことが重要です。

目の前に人がいなかったとしても、自分の話を聞く相手がいることを意識して話すように心がけましょう。

もし、どうしてもイメージできない場合は、ぬいぐるみやフィギュアを置いておく、または友人や家族に画面の向こう側に立っていてもらうなどの工夫をしてみましょう。

⑧照明や背景などの撮影環境を整える

 顔色が良く見える、自然光の入る明るい場所で撮影しましょう。顔色を明るくするために照明機材を使うことも効果的です。また、屋内の場合は白い背景が好ましいです。派手な背景の場合、後ろの背景にばかり目がいってしまうことがあります。白い背景がない場合、白い画用紙を貼り付けたり布を活用してみて下さい。

 特に指定がなければ、部活動や運動など内容によっては屋外での撮影もインパクトがあって効果的です。しかし、雑音が入りやすく声が分散しやすくなるため音声に注意する必要があります。

⑨服装や小物などのアピールも効果的!

 企業から特に指定がない場合、服装や小物を使うことも効果的です。フリップや写真を見せながら話したり、部活やサークルのユニフォームなどインパクトに残る服装で話したりなど工夫を凝らしてみましょう。最も自己PRが伝わる方法を模索してみて下さい。

撮り直しができる場合とできない場合のポイント

自己PR動画は、撮り直しができる親切な設計になっている場合もありますが、企業によっては一発撮りしか許可されていないこともあります。

そこで、撮り直しができる場合とできない場合に分けて、気をつけなければならないポイントを紹介します。

参考にしてみてください。

【撮り直しができる場合】表現力を極める

撮り直しができる場合は、表現力を極めるようにしましょう。

すでに質問内容が定まっているため、回答に詰まらないよう、事前にしっかりと練習を重ねることが重要です。

機械的に回答するのではなく、表現を豊かにして、あなたの人柄がより伝わるように意識しましょう。

他の応募者も同様に撮り直しが可能であるため、より良い動画を提出しているはずです。

したがって、表現力に磨きをかけることは、他者との差別化を図るポイントとなります。

言葉に詰まらないことはもちろん重要ですが、それだけを意識しすぎると表現力が下がる可能性があるため、バランスを取りながら動画の完成度を高めましょう。

【撮り直しができる場合】人を前にして練習する

撮り直しができる場合でも、自然な言い回しを心がけるために、人を前にして練習することが効果的です。

相手がいない場合はぬいぐるみなどでも構いませんが、相手を置いて話すことで、伝えたい相手に向けて話す感覚を養うことができ、機械的な言い方を避けられます。

また、誰かに聞いてもらうことで、相手の反応を確認しながら自分の伝え方を調整することも可能です。

動画を撮る際には、視聴者が実際に自分の話を聞いていると想定して話すことが重要です。

このように、相手を意識した練習を繰り返すことで、表現力がさらに豊かになり、企業に対してより強い印象を与えることができます。

【撮り直しができない場合】想定外の質問にも動揺しない

撮り直しができない場合には、想定外の質問にも焦らないよう、落ち着いて対応できるようにしておきましょう。

特に、想定外の質問が出た時に焦ってしまう人も多いですが、これは全員が同じ条件であり、企業はその場での対応力を見ています。

言葉に詰まりそうな時や、答えに迷った時には、深呼吸をして一呼吸置くことで落ち着きを取り戻し、自然な回答をできるようにしましょう。

リラックスして話すことで、焦りや緊張を和らげ、質問に対して自然に対応できるよう心がけることが大切です。

【撮り直しができない場合】過去の質問に目を通す

撮り直しができない場合は、過去に出された質問に目を通しておくことも非常に重要な対策の1つです。

就職活動のサイトやアプリなどを活用すれば、過去にどのような質問がされたかを調べることができる場合もあります。

ある程度の傾向をつかむことは可能でしょう。

もし毎年異なる質問が出される傾向がある場合、その場での対応に集中することが求められます。

一方で、似たような質問が繰り返されている場合には、その質問に対する回答をあらかじめ考えておくことで、練習が可能です。

過去の質問を参考にして、質問に対する備えをしておきましょう。

【撮り直しができない場合】よくある質問には答えられるようにする

撮り直しができない状況では、よくある質問に対してスムーズに答えられるよう準備しておくことが不可欠です。

例えば、「あなたの強みを教えてください」や「学生時代に力を入れたことは何ですか」といった定番の質問には、事前にテンプレートをある程度用意しておき、自然に答えられるようにしておくと良いでしょう。

これにより、質問が来た際に慌てることなく、自信を持って答えることができます。

また、よくある質問は頻繁に出題されるため、その準備がしっかりできれば、安心材料となり、余裕を持って他の質問にも対応できるようになります。

自己PR動画だけでなく、対面の面接でも聞かれることが多い設問であるため、準備しておくことは今後の就職活動にも役立つでしょう。

自己PR動画で選考を突破しよう

 選考において、自己PR動画はこれからもっと主流な方法となるでしょう。自己PR動画も面接と同じでしっかりと準備をして挑む必要があります。自己PR動画はあなたの人柄を伝える貴重な選考です。入念な準備と練習をした上で最良なものを提出できるようにしましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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