【就活生向け】自己PR動画のコツ8選!動画の構成や撮影前の準備など徹底解説!

【就活生向け】自己PR動画のコツ8選!動画の構成や撮影前の準備など徹底解説!

はじめに

 最近、書類選考としてESと共に自己PR動画の提出を求める企業が増えています。大手企業やマスコミに限らず、ベンチャー企業でも取り入れられている中、新型コロナウイルス感染症蔓延の影響でさらに増えています。「どんな風に撮影したら良いのか?」「企業は何を見ているのか?」「撮影のコツはあるのか?」という悩みにお答えしていきます。

企業が自己PR動画を求める理由

 そもそも自己PR動画とは、「定められた時間内で自分のアピールポイントをカメラの前で話し、その様子を撮影して提出するもの」です。つまり、面接試験を動画として提出するようなものなのです。
面接では採用担当者の前で一発勝負で自己PRを話さなければいけません。それに対して、自己PR動画では何度も撮り直しをして1番良い状態のものを見せることが可能なのです。特に指定がない限り、自分を自由に表現することのできる自己PR動画は、入念な準備と練習を重ねれば必ず良いものが出来上がるのです!

 では、企業はなぜESとは別に動画の提出を求めるのでしょうか。その人が話している動画の中でどこを見ているのでしょうか。基本的には「書類上では分からない雰囲気や話し方」「企業に対する熱意や志望度」の2点を見るためであると言われています。この2点を意識して話すようにしましょう。

選考を効率化するため

特に応募が多く集まる学生に人気のある企業などでは、履歴書やエントリーシートだけではなく動画の提出を求められる傾向が強まってきました。 面接に進む前など、早い段階で提出を求められる理由は、人材をある程度絞って選考そのものを効率化しようとしているからです。

つまり動画を提出した時点から、すでに選考は始まっているということであり、内容によっては面接にすら進むことができません。 さらにライバルとも差をつけなければならず、いくら入社したいという意欲があっても、書類選考や動画提出から一次面接へと進めないのです。

これらをふまえたうえで、動画でどのようなことを見られているのか、撮影する際の工夫などについてもこの先で紹介していくことにしましょう。

企業が見ているポイント

動画を通じてわかることは、話している様子から性格や人柄なりであって、もちろん顔などの外見だけを見られているわけではありません。

しかしながらどんなに話す内容が良かったとしても、表情が暗かったりすれば、なかなか好印象につながらないでしょう。 また日頃は陽気に振る舞っていたとしても、緊張して表情がこわばっていれば、せっかくのキャラクターが隠れてしまい、活発な社風にあまりマッチしていないと受け取られかねません。

雰囲気・話し方

 ESの文章や写真では伝わり切らない「その人の雰囲気や話し方」を企業は1番よく見ています。応募者が多ければ多いほど、選考で全ての応募者に会うことは難しくなります。そこで動画選考を取り入れることにより、話している様子から雰囲気や人柄を確認し、求める人物像に合う人を見つけているのです。

熱意・志望度

 そして、実際に話している様子から「その企業への熱意や志望度」が伝わってくるかを見ています。会社は何より志望度の高い学生を採用したいと思っています。内容も大事ですが、アピールの仕方から「どうしても受かりたい」という姿勢があるか否かを感じ取ります。そのため、上手に淡々と話す意識よりも企業や仕事への熱意を持って話すことが大切になります。

動画の構成【30秒・60秒】

30秒ver

10秒 挨拶・自己紹介
15秒 エピソード
5秒 締めの挨拶

 30秒動画の場合、基本的に話す雰囲気がメインで見られています。話す内容が短くなってしまうため、エピソードは、印象に残る言葉や内容を入れ込むことを意識しましょう。話す内容は150字程度が適切です。ゆっくりと話さなければ相手には伝わらないので、時間が短くても焦らず話せる文章量を準備しましょう。

60秒ver

10秒 挨拶・自己紹介
40秒 エピソード
10秒 締め

 60秒動画の場合、話す雰囲気に加えて内容も聞いているため、エピソードは話の構成を論理的にすることを意識しましょう。PREP法(結論→理由→根拠→まとめ)に沿って簡潔に話すことで聞きやすい説明になります。話す内容は300字程度にまとめましょう。時間が長くなることで内容が膨らみ、長めの文章を早口で話してしまうというケースが増えるので気をつけて下さい。

自己PR動画のコツ8選

①笑顔でハキハキとゆっくり話す

 自己PR動画は話し方がメインで見られます。笑顔を絶やさず明るい印象を持たせることで、口に出さずとも「明るい人」という自己PRを行うことができます
また、初めて聞く人が1回で内容を理解するためには、身振り手振りを用いてハキハキとゆっくり話す必要があります。動画の場合では、自分でもオーバーかなと思うくらいがちょうど良いです。

②姿勢を正して目線は正面を意識する

 カメラに向かって話すことに慣れていないため、目線がキョロキョロしてしまいがちです。また、目線が下がっていると見下している印象になります。動画で見ると目立ってしまうため、目線は正面を意識しましょう。

③時間内に終わるよう文章をまとめておく

自分をアピールするためのものであるとはいえ、自己PR動画には時間制限のあるケースがほとんどです。 短いものでは数十秒くらいから、長くても数分程度といったものでしょう。

それくらいであれば「上手に話せそうだ」という人もいるかもしれませんが、あくまでも志望する企業に提出する大事な資料です。しっかりと対策を練って、自分でも納得できる動画を完成させましょう。

動画の長さは制限時間の9~10割が理想です。 そのためにはまず、話す内容をあらかじめ文章にまとめておかなければなりません。

その文章を読み上げて、制限時間内に収まるように、あるいは不足する場合には内容を書き足さなければならないからです。 さらに内容をブラッシュアップしたうえで、文章をすべて暗記して、すらすら話せるようにしておきましょう。

④最初に結論を伝える

動画においても、エントリーシートやいわゆるガクチカなどと同様に、出だしは結論から始めることが鉄則です。 言いたいことをなんとなく話してしまうと、結論が何か、何を伝えようとしているのかが見ている人に伝わりにくくなってしまいます。 したがって、原稿を作成する段階で、言いたいことは何かをはっきりさせて、結論が先頭になるよう意識しておきましょう。

特に提出する先が何万もの応募を集めるような人気企業であれば、全員の動画をすべて終わりまで見ているとは限りません。

そんな事情もふまえたうえで、どうすれば数十秒でアピールできるか考えることも対策の1つです。 出だしから砕けすぎずに明るい表情を意識して、結論をハキハキとした口調で伝えるように心がけましょう。

⑤長々と話さず端的にまとめる

 文章量を多くすると長々と話してしまったり、早口になったりしてしまうので注意しましょう。一文を短く区切り、文と文の間を少し開けるだけでグッと良くなります。撮影したものを家族や友人に見てもらい、一度聞いただけでも文章が理解できるか確認することをオススメします。

⑥最初と最後に挨拶を入れる

 動画の始まりは、本題に入る前の挨拶を必ず入れましょう。「こんにちは」や「初めまして」などの挨拶とと共に「〇〇大学の〇〇〇〇です」と丁寧な自己紹介を入れると好印象です。出だしの印象で決まると言っても過言ではないため、唐突に始めてしまうのではなく一言入れた上で話すようにしましょう。

 動画の終わりにも締めの挨拶を入れましょう。動画がプツッと終わると見ている人にあれ終わったのかなと疑問を残してしまいます。「以上です、ありがとうございました」などの締めの言葉を入れることで見ている人のことを考えた構成になります。

⑦照明や背景などの撮影環境を整える

 顔色が良く見える、自然光の入る明るい場所で撮影しましょう。顔色を明るくするために照明機材を使うことも効果的です。また、屋内の場合は白い背景が好ましいです。派手な背景の場合、後ろの背景にばかり目がいってしまうことがあります。白い背景がない場合、白い画用紙を貼り付けたり布を活用してみて下さい。

 特に指定がなければ、部活動や運動など内容によっては屋外での撮影もインパクトがあって効果的です。しかし、雑音が入りやすく声が分散しやすくなるため音声に注意する必要があります。

⑧服装や小物などのアピールも効果的!

 企業から特に指定がない場合、服装や小物を使うことも効果的です。フリップや写真を見せながら話したり、部活やサークルのユニフォームなどインパクトに残る服装で話したりなど工夫を凝らしてみましょう。最も自己PRが伝わる方法を模索してみて下さい。

動画を撮る前に準備すること

制限時間内にしっかり収まるよう、原稿を用意することはもちろん、動画を撮影する前にあらかじめ準備しなければならないこともいくつかあります。

まずは撮影する場所を確保することで、自宅が薄暗かったり壁紙が汚れていたりしたら、大学の構内でふさわしい場所を探したり、別の場所を手配したりしなければなりません。 スーツなど洋服もそろえておかなければなりませんし、スマホやカメラなど撮影するための機材一式を用意しなければならないことは、言うまでもないでしょう。

正しい姿勢の練習をする

画面越しではあるものの印象の良さを与えるためには、話す内容とともに、正しい姿勢でカメラを向くように意識しなければなりません。 撮影するときには立ったままでも椅子に座ってもどちらでも、リラックスしつつ背筋を伸ばしたままの姿勢を保ちましょう。

猫背ではだらしなく思われて、あまり前向きな印象になりませんし、前のめりになりすぎてもせっかちそうなイメージを与えてしまうかもしれません。

また、自分では真っすぐなつもりでも左右のどちらかの肩が下がっていたり、バランスが悪かったりすることもあるので、鏡の前で確かめるなどしておきましょう。

さらに、背筋を伸ばすだけではなくあごを引くように意識しておくなど、撮影する際だけではなく日頃から正しい姿勢を保てるように練習を重ねておくのがおすすめです。

身だしなみを確認する

服装は特に指定がない限り、面接に行くつもりでスーツを着用すると良いでしょう。 また、時間の制限や注意事項にスーツ着用と書かれていなかったとしても、部屋着のようなラフな格好は避けてください。

ただし場合によっては、サークル活動などをアピールするためにユニフォームを着てみたりする工夫も有効です。 いずれにしても服装において意識しておきたいのは、何を着用するかよりも、清潔であるということでしょう。

服装だけではなく髪型にも清潔感を出せるように、ボサボサのままではなくきちんとセットして、伸ばしっぱなしにしているなら撮影をする前に散髪をしておくと良いでしょう。 そして長い髪は1つにまとめるなどしておくと、それだけで第一印象が良くなります。

部屋を片付ける

もしも自宅で撮影する場合は、スマホやカメラを設置する位置から自分の背景となる場所をあらかじめチェックしておきましょう。

たとえば壁面に収納物が丸見えのラックなどがある場合、物が整理整頓もされず乱雑に置かれていれば、それだけでだらしない性格ととらえられてしまうかもしれません。 本棚があっても中身がまったくなかったり、漫画本ばかりだったりしては、相手によっては良いイメージを抱かないでしょう。

そもそも背景はできるだけすっきりさせたほうが好ましく、物が多くありすぎるとそちらに目が入ってしまいがちです。 できるだけ装飾がなく、かつ清潔感があってできるだけ明るさを確保できることなどを条件に、あらかじめ撮影にふさわしい場所を探しておくことも欠かせない事前準備といえるでしょう。

カメラをセットする

話す内容をまとめてしっかり暗記して、撮影場所を確保して、服装や髪型など身だしなみを整えたら、いざ撮影のスタートです。

1人で準備をするのはなかなか苦労するとは思いますが、まずは撮影する機材のレンズを自分の目の高さと同じ位置にセットしましょう。 機材はスマートフォンがあればそれで十分なものの、画質が気になるようであればデジタルカメラをレンタルするなどしておきます。

特に一人暮らしのワンルームマンションなどでは、スマートフォンで撮影する際に固定する場所がなかなか確保できないかもしれません。 また、棚などに置いたままでは不安定で撮影している途中で傾いてしまうおそれもあるため、安価なもので良いので三脚を用意しておくと安心でしょう。

終わりに

 選考において、自己PR動画はこれからもっと主流な方法となるでしょう。自己PR動画も面接と同じでしっかりと準備をして挑む必要があります。提出まではいくらでも撮り直しが可能であるため、入念な準備と練習をした上で最良なものを提出できるようにしましょう。

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