今回は、面接などで活用できる座右の銘を紹介していきます。
皆さんはこれまで面接を行ってきた中で座右の銘を聞かれたことはありますか?聞かれた人も聞かれなかった人もいると思いますが、もしもの時のために準備をしておきましょう。
それに座右の銘を決めておけば、自分が大事にしている価値観や譲れないものも分かり、これから生きていく中での指針ともなると思われます。
面接で使うからという枠組みで考えないで、広い視野をもって考えていきましょう。
【面接で座右の銘を伝える】そもそも座右の銘とは
自分が生きる上で大切にしている言葉を座右の銘といいます。
励ましの言葉や戒めの言葉など様々存在しています。
ことわざや偉人の言葉などを座右の銘にする人が多いです。
【面接で座右の銘を伝える】企業が座右の銘を聞く理由
座右の銘には、学生の人柄や価値観などが見えます。
面接官は、学生の人柄をより深く知るためにこの質問を実施しています。
座右の銘を知ることで、学生側の考え方や志向性を知り、それが企業に合うのかの判断や入ってからのイメージを膨らませようとしています。
だから、座右の銘を答える学生は、自分を作らず、自分が本当に良いと思った言葉を面接で伝えるようにして下さい。
そうすれば、企業とのミスマッチをなくすことができます。
【面接で座右の銘を伝える】座右の銘の見つけ方
面接において、座右の銘を答える機会は意外と多いものです。
座右の銘は、応募者の人柄や価値観を示すものとして、面接官が注目するポイントの一つです。
そこでまずは、座右の銘の見つけ方をご紹介します。
1. 座右の銘は自分の特徴から決める
座右の銘を決める前に、まずは自分の特徴を知る必要があります。
自分の座右の銘は、自分の特徴から決めないと、深堀されたときに答えられないためです。
自分の特徴を知るには、学生時代を振り返ってみましょう。
学生時代に頑張ったこと、大変だったことを思い出してみてください。
なるべくたくさん思い出すことで、自分の特徴が見えてくるはずです。
例えば、
- 部活動やアルバイトでリーダーシップを発揮していた
- 困難な課題に立ち向かい、最後までやり遂げた
- 新しいことに積極的に挑戦していた
こういった学生時代に頑張ったことや大変だったことを思い出してみてください。
その中で、
- 自分が得意なこと
- 自分が大切にしているもの
- 自分が努力したいこと
これらを探してみると、自分の特徴や価値観が見えてきます。
2. 学生時代の経験から共通する価値観を見つける
学生時代の経験から、自分は生きるうえで何を大切にしているのかを分析しましょう。
この複数ある経験から乗り越えられたのはなぜか、どんな考え方をしたのか、共通する考え方を探します。
その中で共通する価値観を見つけていきます。
例えば、
- 部活動でリーダーシップを発揮した経験と、困難な課題に立ち向かい、最後までやり遂げた経験から、「困難を乗り越える力」という共通する価値観が見いだせる
- 新しいことに積極的に挑戦した経験と、自分が得意なことを見つけた経験から、「チャレンジ精神」という共通する価値観が見いだせる
このように、自分の経験を複数振り返ることで、自分は生きるうえで何を大切にしているのか、自分の経験に共通する価値観を明確にすることができます。
座右の銘は、自分の経験や価値観を示すものです。そのため、まずは自分の特徴や価値観を知ることが大切になります。学生時代を振り返り、頑張ったことや大変だったことを思い出してみて、その中で、自分が得意なことや大切にしているものを見つけ、共通する価値観を探していきましょう。
【面接で座右の銘を伝える】座右の銘を選ぶポイント
さて、座右の銘がいくつか出てきた、という方も中には多くいると思います。
そのような場合には、面接で伝える座右の銘を絞るポイントがあるので、以下で解説していきます。
企業の人物像に沿ったもの
例えば、粘り強い人物像を求めている企業には「石の上にも三年」など、そのような人物像を彷彿させるような座右の銘を選ぶのがおすすめです。
このような企業に沿った座右の銘を設定するには、圧倒的な企業分析が必要となります。
ネットの情報だけでなく、OB・OG訪問を活用しながら、その企業で働く人の特徴やどのような人を求めているのか、実際の内部の人に聞いてみましょう。
そうすれば、手っ取り早く企業の人物像に沿った座右の銘を述べることができます。
企業の理念に合っているもの
上記と似ているところはありますが、企業の人物像ではなく企業の理念や方向性に沿った座右の銘を選んでみましょう。
例えば、「お客様第一」を掲げる企業に「殺身成仁や先難後獲など」でアピールしてみましょう。
このような、企業の経営理念などの方針や考えにあった座右の銘を選ぶと企業側もあなたがこの企業で働いているイメージがつきやすいです。
企業が採用で人を選ぶ基準があると思いますが、その1つに同じ方向を向けるかも重要事項だと思いますので、理念にあった座右の銘でアピールしましょう。
マイナーな座右の銘は説明が必要
アニメの人物の名言や、あまり世に知られていない名言などは、しっかりと誰のどのような意味の発言なのかを説明や補足できるようにしておきましょう。
あまりにもマイナーすぎる名言だと企業側も判断しにくいので、本当に気に入った名言があるのなら、しっかり相手に伝わるように説明しないといけないですし、それが不十分や困難に感じるのなら、偉人の言葉や古くからの戒めの言葉の方が好印象を抱かれやすくはなっています。
【面接で座右の銘を伝える】人柄別!おすすめの座右の銘
ここから、おすすめの座右の銘を解説していきます。
企業が求める人物像をもとに分類したので参考にしてみて下さい。
ただし、企業に寄せすぎるのもよくないと個人的に思いますので、この際、自分の志向性や価値観などを照らし合わせながら自分にしっくりくる座右の銘を考えていきましょう。
負けず嫌い/粘り強い
以下で、負けず嫌いや粘り強さに関する四字熟語やことわざ、名言などを解説していきます。
ぜひ、自身の座右の銘にふさわしいものを考えてみて下さい。
四字熟語
・不撓不屈(ふとうふくつ):決して諦めずに苦労や困難を乗り越えること
・七転八起(しちてんはっき):何度も失敗しても立ち上がって挑戦すること
・万里一空(ばんりいっくう):1つの目標にむかって頑張り続けること
・堅忍質直(けんにんしっちょく):何事にも我慢強く耐え忍び、飾り気がなくまっすぐなこと
ことわざ
・石の上にも三年:最初は辛くても我慢すればやがて成功する
・一年岩(いちねんいわ)をも通す:強い信念を持って取り組めばどんなことでも成し遂げられる
・継続は力なり:続けることで成果が得られる
・愚公山を移す:努力を続ければやがて成功すること
名言
・「あきらめずにいれば、あなたが望むどんなことだってできるものです」ヘレン・ケラー
・自分に打ち勝つことが、もっとも偉大な勝利である(プラトン)
・あなたがやり始めたことは、終わりまでやり続けることだ。そして結果を待てばいい。(ロイス・キャロル、不思議の国のアリスの作者)
負けず嫌い・粘り強さに関する言葉を集めてみました。
企業分析や自己分析を深めていく中で、どの言葉が自分にしっくりくるのか考えてみて下さい。
協調性/良好な人間関係を築く
以下で、協調性や良好な人間関係を築くことに関する四字熟語やことわざ、名言などを解説していきます。
ぜひ、自身の座右の銘にふさわしいものを考えてみて下さい。
四字熟語
・明朗闊達(めいろうかったつ):明るくほがらかで小さな事にはこだわらないこと
・開心見誠(かいしんけんせい):隠し事なく、誠意をもって人に接すること
・切磋琢磨(せっさたくま):仲間同士お互いに励まし合うこと
・和衷共済(わちゅうきょうさい):心を合わせて協力し、物事を進めること
ことわざ
・短期は損気:すぐに短期を起こすと、結局は自分が損するということ
・過(あやま)ちて改(あらた)むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ:過ちを犯した際は他人の目や自分のプライドを捨て、すぐに改めなさいという戒め
名言
・人間の最大の罪は不機嫌である。(ゲーテ)
・垣根は相手のがつくっているのではなく、自分がつくっている。(アリストテレス)
・人の落ち度は、許すより忘れてしまえ。(中村天風、思想家、ヨーガ行者)
協調性・良好な人間関係を築くことに関する言葉を集めてみました。
企業分析や自己分析を深めていく中で、どの言葉が自分にしっくりくるのか考えてみて下さい。
向上心/成長意欲
以下で、向上心や成長意欲に関する四字熟語やことわざ、名言などを解説していきます。
ぜひ、自身の座右の銘にふさわしいものを考えてみて下さい。
四字熟語
・修己治人(しゅうこちじん):自身の知識を絶えず高めて、精神を磨き続けること
・日進月歩(にっしんげっぽ):日絶えまなく進歩し続けること
・温故知新(おんこちしん):昔の事象から新しい知識や見解を導くこと
・格致日新(かくちにっしん):物事の本質を追い求め、知識を深め、日々向上すること
ことわざ
・初心忘るべからず:始めたばかりの謙虚な気持ちを忘れるなということ
・習慣は第二の天性なり:習慣は継続することでいつか第二の天性になる
・上には上がいる:最高に優れていてもさらに優れたものがある、時惚れを戒める言葉
・老いたる馬は道を忘れず:経験が豊富な人は、物事のやり方を心得ている
名言
・自分が動けば自分が変わる
・少しを知るために、多くを学んでおかねばならぬ(モンテスキュー)
・一日を生きることは、一歩進むことでありたい。(湯川秀樹、理論物理学者、ノーベル物理学賞受賞)
・天才なんかあるものか。僕は他人がコーヒーを飲んでいる時間に仕事をしただけだ。(魯迅)
向上心・成長意欲に関する言葉を集めてみました。
企業分析や自己分析を深めて、自分にしっくりくる言葉を考えてみて下さい。
人の役に立ちたい
以下で、人の役に立ちたいことに関する四字熟語やことわざ、名言などを解説していきます。
ぜひ、自身の座右の銘にふさわしいものを考えてみて下さい。
四字熟語
・摩頂放踵(まちょうほうしょう):自身を顧みずに他人のために努力すること
・為善最楽(いぜんさいらく):よい行いをすることが一番楽しいということ
・先難後獲(せんなんこうかく):まず人のために困難なことを行い、自分のことは後回しにすること
ことわざ
・内助(ないじょ)の功(こう):表彰台ではなく裏方で人を支えること
・情けは人の為ならず:人に親切にすることでその人に良いことをもたらすことができ、やがて巡りめぐって自分にも良いことが返ってくるということ
※誤用に注意:人に情をかけて助けるのは、結局はその人のためにならないは誤用
名言
・暗いと嘆くより、あなたが進んで明かりを灯しなさい。(マザーテレサ)
・立派な人は正しさを優先し、凡人は自分の利益を優先させる。(孔子)
人の役に立ちたいと考える人のための言葉を集めてみました。
企業分析や自己分析を深めて、自分にしっくりくる言葉を考えてみて下さい。
誠実/責任感
以下で、誠実さや責任感に関する四字熟語やことわざ、名言などを解説していきます。
ぜひ、自身の座右の銘にふさわしいものを考えてみて下さい。
四字熟語
・有言実行:言ったことは必ず実行に移す
・敢作敢当(かんさくかんとう):決断し行動した結果の責任をしっかり取ること
・言行一致(げんこういっち):口で言うことと行動が一致していること
・誠心誠意(せいしんせいい):嘘や私欲のない誠の気持ち
ことわざ
・己を責めて人を責めるな:人の過ちを責めるのではなく、自分の過ちを考え直してみよという教え
名言
・誠実でなければ、人を動かすことはできない。(チャーチル)
・誠実にまされる知恵なし。(ディズレーリ)
・あなたの言葉に責任を持ちなさい。(ダライラマ)
・勇気のある人は、みな約束を守る人である。(コルネイユ、フランスの劇作家)
誠実・責任感に関する言葉を集めてみました。企業分析や自己分析を深めて、自分にしっくりくる言葉を考えてみて下さい。
臨機応変/柔軟性
以下で、臨機応変さや柔軟性に関する四字熟語やことわざ、名言などを解説していきます。
ぜひ、自身の座右の銘にふさわしいものを考えてみて下さい。
四字熟語
・当意即妙(とういそくみょう):その場にうまく応じた機転を即座にきかすこと
・千思万考(せんしばんこう):色々と考えをめぐらすこと
・居案思危(きょあんしき):常に万が一に備え、用心を怠らないこと
ことわざ
・備えあれば憂いなし:日常から備えておけば、万が一の時に困らない
・石橋を叩いて渡る:どんなに安全そうでも十分に確認して行動すること
・万全を期す:抜かりがないように完璧にしておくこと
名言
・丸うならねば思う事は遂げられまじ。(樋口一葉):やり遂げたことを押し通すのではなく、臨機応変に進めるのが良い
・絶対は絶対にない(織田信長)
・いかなる問題も、それが発生したのと同じ次元で解決することはできない。(アインシュタイン):問題が生じたときと同じ考え方をしていたら解決できないこと
臨機応変さや柔軟性に関する言葉を集めてみました。
企業分析や自己分析を深めて、自分にしっくりくる言葉を考えてみて下さい。
積極性/行動力
以下で、積極性や行動力に関する四字熟語やことわざ、名言などを解説していきます。
ぜひ、自身の座右の銘にふさわしいものを考えてみて下さい。
四字熟語
・迅速果断(じんそくかだん):物事を思いきりかつ速やかに決断して行動すること
・勇往邁進(ゆうおうまいしん):恐れずに自分の目標に向かいひたすら前進すること
・実践躬行(じっせんきゅうこう):自分で実際に行動すること
・勇猛果敢(ゆうもうかかん):勇気があり、思いっきり実行に移すこと
・流汗悟道(りゅうかんこどう):何事も額に汗をかいて成し遂げなければ真実を掴めないということ
ことわざ
・蒔かぬ種は生えぬ:何かを得るには、それなりの努力が必要ということ
・思い立ったら吉日:何かしようと思ったらすぐに行動に移すこと
・善は急げ:良いと思ったことは、躊躇せずにすぐに実行すべきということ
・旧態依然(きゅうたいいぜん):昔からのやり方を変えず進歩がみられない様、戒めとして使おう
名言
・いつかはできることは、今日もできる(モンテーニュ、「エセー」の作者)
・行動は雄弁である(シェイクスピア)
・世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ(ソクラテス)
・人間って、「やらない理由」はいくらでも作り出せるんです。(西村博之、ひろゆき)
積極性や行動力に関する言葉を集めてみました。
企業分析や自己分析を深めて、自分にしっくりくる言葉を考えてみて下さい。
【面接で座右の銘を伝える】NGな座右の銘
上記で人柄別に座右の銘になりそうな言葉を並べてみました。
自分にしっくりくる言葉は見つかりましたでしょうか?ここからは、NGな座右の銘のポイントについて解説していきます。
NGなものは避けて、できれば好印象にみてもらえる座右の銘を考えていきましょう。
自分本位なもの
「私利私欲」や「自己中心」など、自分本位なものを座右の銘にしてしまうのはNGとなっています。
自分本位な座右の銘にしてしまうと、面接官から協調性がない、他責思考などといったマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
仕事は1人で行うものではありませんから、できれば協調性があることや自責思考の持ち主であることが伝わるような座右の銘を考えてみませんか?そうすることで、相手に与える印象も変わっていきます。
オリジナルのもの
人によっては自分で作成した言葉を愛用している方もおられると思いますが、自分で作成した造語を座右の銘とするのは、おすすめしません。
なぜなら、うまく自分の意図を伝えられない可能性が高く、また質問の意図を理解できていないというマイナスなイメージを与えかねないからです。
できれば、上記であげたような、誰でも知っているような四字熟語やことわざで座右の銘を考えていきましょう。
仕事に関係のないもの
座右の銘として、「生きているだけで丸儲け」「今が楽しければいい」「一攫千金」などはおすすめしません。
なぜなら、自分が生きる上での座右の銘にする分にはけっこうですが、企業にアピールするという意味では不適切となるからです。
また、自分の印象を残そうとウケを狙って面白い名言を選ぶような考えもありますが、不適切だと考えます。
面接で活用する座右の銘を選ぶ場合は、仕事をする場を選ぼうとしているので、座右の銘から仕事が連想できそうなものにしましょう。
一貫性のないもの
面接の中で、これまで話してきたことと矛盾した印象を与える座右の銘はNGとなっています。
就活において過去から未来までの一貫性が重要になってきます。
その一貫性を相手に感じさせることができなければ、信頼につながらず怪しまれる可能性が高いです。
だからこそ、ガクチカやパーソナルな質問の回答に即した座右の銘を選ぶようにして、一貫性を相手に感じさせるようにしましょう。
誤用に注意
意味を調べず、表面の情報から予想して的外れな回答をしないように注意しましょう。
四字熟語やことわざによっては、自分の理解と乖離がある可能性がありますので、気に入った言葉があった場合には、その言葉の意味が自分の感じてほしいニュアンスと合っているのか確認しましょう。
自分だけでなく、面接官も誤用にならないために誰もが知っているような四字熟語やことわざを座右の銘にすることが誤用に対処できると考えます。
【面接で座右の銘を伝える】座右の銘の正しい伝え方
上記で人柄別で座右の銘を並べたり、NGな座右の銘を紹介してきました。
ここからは、面接で座右の銘を伝える場合の正しい伝え方を解説していきます。
正しい伝え方を身につけ、相手にしっかり伝えられるようにしましょう。
結論
どんな言葉を座右の銘としているのかをまず伝えるようにしましょう。
「私の座右の銘は○○です」また、捕捉情報が必要な場合は、「私の座右の銘は○○です。
この言葉は○○という人物が○○の意味を込めて発言した言葉です」とまとめるのがおすすめです。
面接で伝える場合には、座右の銘だからといってこれまでの方法と変える必要はありません、なんとしても結論ファーストで話し始めるようにしましょう。
結論で座右の銘を述べて、そこから捕捉が必要であれば、捕捉を行うという流れが相手に伝わりやすいです。
面接の回答時は、必ず結論ファーストです!!
根拠
どういう経験を通じて、その言葉を座右の銘にしようと思ったのかや、座右の銘を意識して行動を起こしたエピソードなどを述べるようにしましょう。
ここの根拠の部分をしっかり述べられるかで、相手のあなたの座右の銘に対する納得度も変わってくると思いますので、自身の原体験を踏まえて、熱く述べるようにしましょう。
また、座右の銘を聞かれる前にガクチカやパーソナル系の質問がなされることが予想されるので、そこと一貫性があるようにすれば根拠づけとしてかなり強くなると思います。
結論
その座右の銘を持ってどのように行動して、企業や社会に貢献したいと考えているのか意気込みを述べるようにしましょう。
座右の銘を面接で述べるときの流れは、結論(座右の銘)→根拠→結論(座右の銘)で締めることで相手にすっきり伝えることができると考えます。
最後の結論の部分では、自分の中で完結していた座右の銘をどのようにして企業や社会で活用していきたいのかという具体的な行動や考えを述べられると良いと思いますので、どのように貢献できるのか考えておきましょう。
【面接で座右の銘を伝える】座右の銘を伝える際の例文
ここからは、実際に例文をもとに面接で座右の銘を伝える場面を使用するワードカテゴリーに分けて紹介していきます。
こちらを参考にして、面接で使用できる文を作成してみてください。
四字熟語を使う場合
結論:私の座右の銘は、【日進月歩】です。
根拠:私は、○○の時にこの言葉に出会い、大事にしてきました。
語学学習で行き詰まり、サボってしまいそうな時、この座右の銘を思い出し、自分を立て直すことができました。
結論:この経験のように、日進月歩という言葉を思い出し、日々努力していきます。
ことわざを使う場合
結論:私の座右の銘は、【過ちて改むるに憚ること勿れ】です。
自分への戒めの言葉として大切にしています。
根拠:部活をしていた際に、経験年数が浅い部員から自分の欠点を指摘され、その指摘を中々受け入れることができなかったが、冷静になり、実践すれば結果を出すことができました。
結論:この経験のように、入社後、後輩など誰からでも学ぶ姿勢を大切にしたいと思います。
名言を使う場合
結論:私の座右の銘は【いつかはできることは、今日もできる】です。
根拠:この名言はフランスの思想家、モンテーニュの名言です。
私は、○○を目指そうと考えていましたが、中々できず、悩んでいたところで、この言葉に出会いました。
いつか、、、と後回しにせず、今日やろうと前向きに取り組むことができ、見事○○を達成しました。
結論:入社後も成果を出すためにできることを今日やろうという気持ちで努力していきます。
【面接で座右の銘を伝える】面接官から高評価をもらうポイント
ここまで面接で座右の銘をどのように決め、どのように伝えていけばいいのかをご紹介しました。
しかし、面接官は多くの志望者の座右の銘を聞くことになりますので、差別化を測る必要があります。
そこで、面接で座右の銘を伝える際の、高評価をもらうポイントをご紹介します。
1. ありきたりはNG
面接官は、多くの応募者を見てきたため、ありきたりな座右の銘は「この面接のために作ったのかな?」とすぐに見抜かれてしまいます。
初めて聞いた言葉や聞きなれていない言葉のほうが記憶に残るという経験をした方は多いのではないでしょうか。
「継続は力なり」や「努力は必ず報われる」など、誰でも知っている言葉は避けましょう。
自分らしさをアピールするためにも、自分だけのオリジナルの座右の銘を考えてみてください。
ただし、昔から自分の座右の銘を心に強く持っている方は、無理に帰る必要はありませんよ。
2. 話し方を意識
座右の銘を伝えるときは、以下のようなポイントを意識しましょう。
自分の経験とともに伝える座右の銘には、思い入れがあるのだろうと面接官は感じます。
それを伝えるときに抑揚を持たせたり、言葉と言葉に間隔を持たせたりすることが、座右の銘に深い思いを持っていることをさらに伝えるポイントです。
単調に話したり、気持ちを込めていないと、面接官にはやはり「就活で聞かれるから考えてみただけで本当のことではないのではないか」と思われてしまいます。
そのあとの具体例があっても、最初の印象で面接官は判断してしまいます。
座右の銘を伝える際には、そこに自分の思いを乗せたような話し方ができるよう練習しましょう。
座右の銘は、面接で自分の人柄や価値観をアピールする絶好のチャンスです。ありきたりな言葉は避け、自分らしさをアピールできる座右の銘を決めましょう。また、話し方を意識することで、面接官から高評価をもらうことができます。ぜひ、上記のポイントを押さえて、面接で座右の銘を効果的に伝えてください。
まとめ
今回は、面接での座右の銘に関してまとめてみました。
人柄別で座右の銘にできそうな言葉を並べてみましたがいかがでしたでしょうか?自分にしっくりくる言葉を見付けることができましたか?個人的な考えですが、企業に合わせた座右の銘を答えるのでなく、自分のビジョンや目指すべき言葉のような座右の銘をこの就活で探してみることをおすすめします。
自己分析を深めて、他者との壁打ちを続けることができれば、自分が大事にしている言葉を見付けることが可能です。
その方が、中長期的に見たときに幸せな自分がいると思います。
企業にあわせているだけだと、ミスマッチにつながりかねません。
だからこそ、自分の中でこれだ!と思う座右の銘を探して、それを受け入れてくれる企業を見つけましょう!必ずあると思います。
就活に対する考えは様々あると思いますが、個人的にこんな風に考えています。
後悔のない就活にできるように応援しています。