就活をするにあたって、就活の軸を考えるのは重要です。
その中で、専門性を就活の軸として考えたいと思う人はいるでしょう。
しかし専門性というのはさまざまな解釈があって難しいものです。
就活の軸に専門性を用いるのは可能なのかどうか考えていきましょう。
目次[目次を全て表示する]
専門性を就活の軸にするのはあり?
まず専門性を就活の軸にすること自体に問題はありません。
就活の軸は人によって違いがあるもので、その在り方にこうでなければいけないという決まりはありません。
重要なのはどれだけ明確に考えられているかという点と、それをどんなふうに未来に活かして活きたいのか考えておくことです。
そうはいっても、専門性を就活の軸とする場合には、いくつか独自の注意点が存在します。
先ほど記載したように、専門性といってもさまざまな解釈があるため、やはり注意しなければならないことが多いです。
また企業の専門性も企業の数に比例して色とりどりであるため、しっかりとした企業分析も必須となってくるでしょう。
では専門性を就活の軸とする場合、どのような注意点があるのか確認していきましょう。
専門性を就活の軸にする際のポイント
専門性を就活の軸にする場合は、注意点が多いということがわかったと思います。
では専門性を就活の軸として考えていく際に気を付けておくと良いポイントを紹介していきます。
このポイントを押さえながら就活の軸を考えられれば、専門性を就活の軸としても問題ないはずです。
どれも自己分析を深めて、考えをより明確にしておくことが重要です。
自己分析や企業分析をすることは就活には必須であるため、しっかり時間を取って理解を深めておきましょう。
なぜ専門性を就活の軸にしたか明確にする
専門性を就活の軸とするのであれば、受ける企業の専門性になぜ惹かれているのかを明確にする必要があります。
頭ではわかっていても、説明できないというのでは相手に伝えることができないので、明確化が重要です。
専門性というのは企業によってさまざまですが、それぞれに特徴があり、企業の方針によってその専門性の使い方も変化します。
ただし先述した通り、多くの企業に専門性があると言えるので、一口に専門性を就活の軸に志望したというのでは説得力がありません。
それを避けるために、企業分析を行って専門性について調べておき、なぜその専門性に惹かれているのかを明確にしておきましょう。
専門性を就活の軸とする場合は、なぜそうしたのかを明確に伝えられるように準備しておくことが重要です。
専門性を就職後にどう活かすのかを明確にする
専門性を就活の軸とするのであれば、何か目的があってそうしているのではないでしょうか。
その専門性を身につけてどうしたいのかを具体的に説明できるようにしておくと良いでしょう。
この説明をするためには、自己分析を深めて、自分の将来像を考える必要があります。
就職して身につけたいと考えている専門性を、将来どんなふうに活かしていきたいのかを明確にしておいてください。
このポイントを押さえるためには自己分析が重要です。
自分の将来像を考えるのは難しいことですが、企業は完璧で具体的な将来像でないと許さないというわけではありません。
具体的でなくてもいいので、自分が将来どんなふうに過ごしているのかを想像してみてください。
専門性を就活の軸とする場合は、それをどう活かしていくのかを明確にしておく必要があります。
自分なりの専門性の定義を明確化しておく
自分にとって専門性とはどう定義しているのかについて明確化しておくことで、より具体性を持てると言えます。
専門性といっても、人によって解釈はさまざまです。
未経験の人からしたら専門性のある事柄が、実際に働いている人からしたら専門性のない事柄だったというパターンもあり得ます。
自分なりに専門性についてよく考え、その定義を明確にしておきましょう。
どうしてそれに専門性があると思ったのかと聞かれた時に答えられれば問題ありません。
自分なりの専門性の定義を明確化して、就活の軸が専門性であることに自信が持てるようにしましょう。
専門性を就活の軸とする場合はそれに関する質問が必ず来ると言えます。
このような準備をして備えておけば、焦らずに答えられるはずです。
専門性を就活の軸にするときの注意点
もしもあなたが専門性を就活の軸とする場合にはいくつかの注意点を把握しておきましょう。
専門性を就活の軸とすること自体は悪いことではありませんが、しっかり考えが整理できていない状態でこれを用いるのは危険です。
特に注意したい点について解説していくので、自分が当てはまっていないか確認してみてください。
これから考える人は以下の項目に気を付けながら、就活の軸を考えていけるといいでしょう。
以下の注意点に気を付けて考えることができれば、良い就活の軸として利用していけるはずです。
専門性を具体的にする
専門性を就活の軸とする場合の注意点は、抽象的になりすぎる可能性があるという点です。
一口に専門性というだけでは抽象的すぎて企業に印象が残せないかもしれません。
専門性という単語を用いること自体は簡単ですが、それについて詳しく理解し、考えをまとめておくことは難しいです。
具体的に自分の考える専門性について、説明できるようにしておきましょう。
どうしてその専門性にこだわっているのか、それによって将来どういうビジョンを描いているのかなど詳しく考えておけると良いです。
これらの考えがまとまっておらず、あまりにも抽象的な考えすぎると、自己分析ができていないとみなされて、マイナス評価につながる可能性があります。
就活を成功させたいのであれば、専門性について具体的に分析や理解を深めておきましょう。
どの会社にも当てはまらない軸にする
専門性を就活の軸とする場合、実はどの会社にも当てはまりやすいという落とし穴があります。
専門性を売りにしている会社は多いため、どの会社にも当てはまってしまい、あまり自分のアピールに使えないということを覚えておきましょう。
どの会社でも使えるアピールということは、企業側に印象に残るアピールであるとは言えないです。
他にも同じようなアピールをする人がいる可能性があるのと、他の企業でも同じ理由を用いることができるためです。
印象に残るアピールをするためには、他の応募者との差別化を図れるようなアピールをすることが重要です。
自己分析を深めて、自分の考える専門性を深堀りしていきましょう。
そのうえで、他人にそれを伝える準備をしておく必要があります。
企業理解を深めておく
専門性を就活の軸とするのであれば、受ける企業の専門性について正しく理解しておく必要があります。
面接などの際に的外れなことを言ってしまうとかえって悪印象となるでしょう。
企業分析をしっかり行って、自分の応募する企業の専門性について、理解を深めておきましょう。
専門性を就活の軸とする場合はこれは必ず気を付けなければいけないポイントだと思います。
あなたの考えの軸となっているのが専門性ということなので、的外れなことを言ってしまうのは、まだ軸の設定が固まっていないということです。
ここで失敗すると就活の準備が不十分であるということが、企業側に知られてしまいます。
完璧に理解する必要はありませんが、せめて企業の専門性についてはしっかり把握しておきましょう。
専門性を就活の軸にする際の例文
御社の〇〇の技術に関して専門性が国内でもトップのノウハウがあることに魅力を感じています。
定期的に業界のニュースなどをチェックしていると、御社の名前が必ず挙がってきます。
これらの情報を拝見して、さらに御社について調べていくと、業界トップの技術力とノウハウがあるはずだと確信できました。
私は技術力が高く、しっかりとしたノウハウが出来上がっている御社で、実際に働いてみたいと強く思いました。
今後もより需要が高まる〇〇業界の中でも、早い段階から専門的に取り組んでいる御社で、私も〇〇技術のスペシャリストになりたいと考えています。
積極的に技術を吸収していき、将来的には御社の技術力を支える立場になりたいです。
将来を考えると専門性を引き継ぐ人も必要だと考えるので、自分が教えられる立場になれたら嬉しいです。
御社の素晴らしい専門性を身につけることで、将来は自分の仕事に自信を持って仕事をしていたいなと思っています。
専門性を就活の軸にして内定に近づこう
就活の軸を専門性に設定する場合の注意点やポイントを紹介しました。専門性は仕事をしていくうえで、今後あなたの大きな武器になるものです。
専門性がなければできない仕事のある業界であればなおさらです。それを就活の軸として考えるのは良いことだと思います。
自己分析と企業分析を行い、自分の考える専門性についてを明確にしておきましょう。
この記事で紹介した注意点とポイントをしっかり押さえて、就活で良い結果が得られるように努力してみてください。
就活の軸についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート