はじめに
「面接で自己紹介を言う機会が多いけど、何を話せばいいの?」面接を受ける度に聞かれる自己紹介ですが、何を言えば面接官にいい印象を与えられるのか難しいところですよね。
ここでは、自己紹介で注目されるポイントや、基本構成、内容、面接官の印象に残る自己紹介の特徴を解説します。
自己紹介は面接の冒頭で聞かれることが多いため、印象に残る自己紹介ができればその後の面接も気持ちが楽になります。
内定を掴みたい方は、この記事を読んで頻出問題の自己紹介のポイントをチェックしてください。
就職面接の自己紹介で企業が注目しているポイント
まずは面接の自己紹介で企業が注目しているポイントを解説します。自己紹介は就活でなくてもする機会はありますが、なぜ就活で自己紹介をさせられるのでしょうか。
面接で自己紹介をするのは企業にも目的があり、注目しているポイントがあります。
これが分かると対策しやすくなるのでチェックしてください。
学生の人柄
企業は面接を通して学生一人一人の人柄を見ているため、自己紹介でも個性や人柄に注目しています。面接官はその企業に合った性格の学生を探しているため、それを見極める質問の一つが自己紹介ということです。
自己紹介はまさしく「自分はこんな人です」と伝える手段であるため、人柄はよく表れます。また、面接の序盤で聞かれることが多いため、第一印象を決める質問でもありますね。
後程詳しく紹介しますが、自己紹介では、大学学部、学生時代にやっていたこと、趣味などを言うのが基本です。これらを聞くことで、面接官は就活生が何に興味がある人でどういう人か見極めています。
また、発言内容だけでなく話し方や表情も見られているので注意しましょう。
学生の普段の生活
自己紹介を聞くのは学生の普段の姿を知るためでもあります。
「普段の姿を聞いても仕事とは関係ないでしょ」と思った人もいるでしょう。
しかし、普段どんな生活をしていて、何に力を入れているのかなどが、企業とのマッチ度を判断する上で参考にされます。
例えば、趣味がNetflixとサッカーでは受ける印象が大分異なるのが分かると思います。
もちろんこれだけで人柄を判断されることはないですが、企業に合いそうかの判断材料にはなってきます。
また、ゲームのやり過ぎで夜更かしをしてしまうような生活をしている人は企業側も採用したくありません。
なぜなら、入社してからもだらしない生活を送るのではないかと心配するためです。
このように普段の生活を自己紹介で知ることで、企業とのマッチ度を判断する目的もあります。
学生の緊張をほぐすための会話のタネ
就活生の皆さんは、普段着ないスーツ、普段行くことのない企業のオフィス、普段接することのない大人など、どうしても緊張してしまう状況で面接を受けることになります。
そんな就活生の気持ちを少しでも和らげるために、アイスブレークとしてコミュニケーションをとるための話の材料に自己紹介が使われることがあります。
つまり自己紹介自体が選考に大きく関わるのではなく、選考に関わる質問を就活生が良い状態で話せるようにするための挨拶ということです。
このように、自己紹介は緊張をほぐすためにも使われますし、自己PRとは目的が異なります。
そのため、自己PRのように自分の得意なことをアピールするのではなく、挨拶程度に自己開示をするイメージで話すのがおすすめです。ここで緊張をほぐしていい面接にできるように頑張りましょう。
就活における自己紹介の基本構成
自己紹介で企業側が注目しているポイントや目的が分かったところで、自己紹介の基本構成について解説します。
自己紹介と言っても友達に話すように自己紹介するのはNGです。
では、どのようなことを自己紹介に盛り込めばいいのでしょうか。
これから紹介する自己紹介の基本構成を参考にして、自己紹介を考えてみてください。
大学・名前
まずは大学名(学部学科)と名前を名乗ります。大学は自分が所属するものを表すものです。
社会人になってからもそうですが、自分の所属を言うのは自己紹介の基本になります。
また、大学を言う時には略したりせずに正式名称で言いましょう。
例:「○○大学から参りました、○○(名前)です。」
好きな話題
大学と名前を伝えたら、好きな話題を言いましょう。
後述する「自己紹介に用いる話題」を参考にしてください。
話題に制限は無いですが、ギャンブルなどだらしない印象を与える話題や宗教などの仕事に支障のありそうな話題は避けて、自分の良い部分や個性が現れるような話題を選びましょう。
例:「趣味は〇〇で、小学生の頃から〇年間続けています。」
挨拶
最後に一言挨拶を添えて自己紹介を終えましょう。
面接は一方向に進めるものでは無いので、会話のキャッチボールをする必要があります。
面接の機会をもらえたことの感謝も込めて、これから会話をする面接官に向けて挨拶をしてください。
最後の締め言葉に挨拶があった方が印象もよくなります。
例:「本日は面接の機会を頂きありがとうございます。よろしくお願いします。」
就活の自己紹介に用いる話題
自己紹介の大まかな基本構成が分かったところで、自己紹介に用いる話題を紹介します。先ほども述べたように、「これでないと面接に落ちる」という話題があるわけではありません。
しかし、良い印象を与えられる話題はあります。
自分の自己紹介に最も適した話題は何か、何を話したら自分の事を伝えられるか、考えながら記事を読んでみてください。
学部やゼミの内容
1つ目は学部やゼミの内容です。学部やゼミを話題にすると、知的な印象や論理性の高い印象があります。
他の話題に比べて勉強に焦点を当てた内容になるので、勉強熱心な印象を与える事もできます。
また専攻分野が事業や業界と通ずるとアピールにもなります。
例えば、IT系の業界の面接の自己紹介で、情報学部や工学部で学んだIT関連のことを話すと入社してから活躍できる人材だとアピールすることができます。
食品業界の面接の自己紹介で、水産学部で学んだことを話すのも効果的です。
サークル・部活経験
2つ目はサークル・部活経験です。
サークルや部活については、継続力や精神面の強さを印象付けることができます。
なぜなら、学校のように強制ではなく努力が必要なものを続けて行ったことを伝えられるためです。
また、挫折経験や特別努力した経験も思い付きやすいため、文章を作りやすいという利点もあります。
幹部やキャプテンなどの経験もあるとよりアピールになります。
入社してからもチームワークは必要になりますが、そのチームをまとめる存在として活躍していた経験は社会に出てからも活きるためです。
趣味
3つ目は趣味です。趣味は個性が強く出るため内容が他の学生と被りにくいことが特徴です。
但し、ギャンブルなどだらしない印象を与えるものや、宗教や夜遊び、ゲームなど入社してから支障が出そうなものなどは伝え方に注意してください。
また、意外性の高い趣味を持っていると面接官の印象に残りやすいです。
なぜなら第一印象は見た目で決まり、その印象を持ったまま面接が始まりますが、自己紹介で意外な趣味を言うと印象がひっくり返るためです。
例えば「見た目は真面目で大人しいイメージだけど、実は趣味は格闘技観戦」などは意外性があり印象的なのが分かると思います。
面接への意気込み
4つ目は面接への意気込みです。面接が初めての場合など、自分が緊張していることを敢えて自己紹介で伝えると、素直で自然な印象に繋がります。
意外かもしれませんが、素直さは社会人になってからも大切なことなので、素直な印象はプラスになります。
また、緊張していることや、企業の面接に向けた熱意などを示すと、企業もやる気と志望度の高さを感じられて好印象です。
例えば「御社の〇〇な部分に魅力を感じ志望しております。本日は緊張しておりますが、よろしくお願い致します。」など。
以上の4つの話題を参考にして、自己紹介を作ってみてください。
企業の印象に残る自己紹介の特徴
次に企業の印象に残る自己紹介がどのようなものか紹介します。
企業は多くの就活生と面接をしているので、印象に残る自己紹介ができると高評価につながります。
これから紹介する4つのポイントを意識して自己紹介を作り、内定に近づきましょう。
簡潔な説明
簡潔に一言で説明できている自己紹介は印象に残りやすいです。
例えば、「趣味は〇〇です」や「ゼミでは〇〇について学んでいます」と最初に示しておけば、それ以降に会話が広がりやすくなります。
これは自己紹介に限った話ではなく、どのような内容でもそうですが、面接では結論ファーストが基本です。
話すときは結論を始めに伝えて、その後に具体例や理由を伝えましょう。
こうすることで、面接官も理解しやすく話が広がりやすくなります。
そのため、自己紹介を述べるときも最初に簡潔に結論を伝えましょう。
そうすると、趣味を始めたきっかけや具体的に何が楽しいのか、ゼミで〇〇を学んでいる理由や今は何に興味があるのか、といったことを面接官が質問しやすく、会話が広がります。
その方が印象にも残りやすいです。
企業の事業に役立つ内容
企業の事業に関連するような内容も、説明する上では好印象に繋がりやすいです。
なぜなら、入社してから率先力として活躍できると評価されるからです。
例えば、不動産の営業など車を使う機会の多い仕事なら、運転が好きなことなどをアピールできると好印象です。
また、IT系の企業なら、パソコンのシステムやプログラミングなどが好きなことをアピールできます。
事務の仕事であれば、パソコンを普段から使うことをアピール出来るとよいです。
このように企業の事業に役立つ趣味や好きなものがあるのであれば、それをアピールできると評価が高くなります。
掘り下げられる内容
自己紹介で詳しい内容まで説明しきってしまったり、自己紹介で取り扱った内容が専門的過ぎたり、簡潔すぎた内容で発展しない話題を選んでしまったりすると良くないです。
なぜなら、面接官が自己紹介に対する深堀りをできないためです。
例えば、「趣味はピアノで小学生の頃から15年間習っています。
好きな曲はショパンの〇〇で、〇〇なところが魅力です。」と自己紹介したとします。
この場合、経験年数や好きな曲、趣味の魅力などまで説明してしまっているため、面接官が話を広げられる部分があまりありません。
面接官が自己紹介について掘り下げられるように、説明しすぎず、興味をそそる程度の自己紹介をしましょう。
他の回答と結びつく内容
自分の人柄が伝わる自己紹介を意識すると、自分のそれ以降のアピールとつながってより印象的・魅力的になります。
なぜなら、自己PRや長所・短所との一貫性が伝わり誠実な印象や素直な印象を与えることができ、繰り返し伝わる人柄が印象に残るためです。
また、面接で面接官が注目している大切なポイントの中に人柄があります。
自己PR、ガクチカ、長所短所など、どの質問からでも人柄は見られているため、自己紹介でも自分のアピールしたい人柄を意識できるといいでしょう。
このように自己紹介は、自己PRなどの他の回答と結びつき、人柄が分かるような内容にできると面接官の印象に残りやすいです。
まとめ
この記事では面接の自己紹介のポイントを紹介しました。
以上に述べたように、自分の人柄をアピールできる内容を、掘り下げられる余白を残して自己紹介をしてください。
そして、面接の自己紹介を完璧にして他の学生と差をつけましょう。
皆さんの就活が成功するよう、祈っております。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート