ガクチカでコミュニケーション能力は使っても大丈夫?注意点やポイントを紹介!

ガクチカでコミュニケーション能力は使っても大丈夫?注意点やポイントを紹介!

目次目次を全て表示する

はじめに

あなたは「ガクチカ」という言葉を知っていますか?

就職活動をしていると、よく聞く言葉だと思います。

「ガクチカ」というのは、「学生時代に力を入れたこと」を略した若者言葉であり、就活用語のことです。

このような言葉が定着した理由は、必ずと言っていいほど面接などで聞かれる質問だからです。

この記事では、「ガクチカを作成したいけど、アルバイトの接客で培ったコミュニケーション能力は使っても大丈夫かな?」と思っている方に向けて、コミュニケーション能力をガクチカに使って大丈夫なのか、注意点やポイントを紹介していきます。

【コミュニケーションをガクチカでアピール】ガクチカでコミュニケーションはアピールしていいの?

まずは、ガクチカでコミュニケーション能力をアピールしても良いのかについて見ていきましょう。

「コミュニケーション能力以外にアピールできることがない」という人は、ぜひ目を通してみてください!

コミュニケーションをガクチカでアピールしても問題ない

結論から言うと、問題はありません

しかし、あなたは「コミュニケーション能力」という言葉を聞いて、どのような能力か説明ができますか?

具体的にどのような能力なのかを説明できる人は多くないのではないでしょうか

ガクチカでコミュニケーション能力をアピールしても、具体的に何を頑張ったのかが伝わらない可能性があります。

これは、コミュニケーション能力が幅広い解釈ができる言葉のため、自身が思っている言葉の意味と採用担当者が思っている言葉の意味にずれがある場合が考えられるからです。

ガクチカにコミュニケーション能力を使いたい場合は、入社後に役立つような点を具体的な体験談やエピソードからアピールする必要があります

企業が求めるコミュニケーション力を理解しよう

企業が求めるコミュニケーション力は、「相手の話を聞くことができる力」と「自分の意見を伝えることができる力」の2つがあります。

ビジネスシーンでは、相手のニーズを聞き出したり、自分の意見も主張することが大切です。

そして、異なる価値観を持つ人や、異なる立場の人をまとめることができるかが大事になってきます。

考えてみてください。

あなたは相手のニーズを聞き出さずに、相手が求めているニーズにあった商品を進められますか?

自分の意見を主張できなければ、相手に「話を聞いていないのかな」などと思われて、自分が損をしてしまう可能性もあります。

また、会議やグループワークなどで話し合う際に、話がまとまらなければ、その会議やグループワークはなかなか終わらないのではないでしょうか。

「話すことが好き」というのは、コミュニケーション力にはなりません。

もしガクチカで話すことが好きだからという理由で、コミュニケーション力をアピールするのであれば、他の理由を考えましょう。

【コミュニケーションをガクチカでアピール】企業にどんな印象をもってもらえるのか

では、実際にガクチカでコミュニケーション能力をアピールすると、企業はどの様な印象を持つのでしょうか。

企業が抱く印象は、3つあります。

①初対面の人と簡単に打ち解けることができる
②組織を引っ張ることができる
③営業職が向いてそう

①初対面の人と簡単に打ち解けることができる

社会人になれば、初対面の人と打ち合わせをしたりするのは当たり前になります。

円滑に業務を遂行させるためには、緊張せずに堂々と話せる人の方が好印象です。

もし自分が採用担当者の立場だったらと考えてください。

緊張して自信がなさげに話す人よりも、採用するなら快活にコミュニケーションをとれる人の方が良いでしょう。

②組織を引っ張ることができる

「相手の意見を聞き、自分の考えもアウトプットできる」、と組織を引っ張ることができる人材だと評価されることが多いです。

プロジェクトを進める中でも独りよがりではなく、指摘をし合ったりそれをまとめることができれば企業としても、より大きい会社になるだろう、と考えるでしょう。

③営業職が向いてそう

先ほども書いていたとおり、企業が求めるコミュニケーション力は、「相手の話を聞くことができる力」と「自分の意見を伝えることができる力」です。

そのため、「営業職が向いてそう」という印象を持つでしょう。

【コミュニケーションをガクチカでアピール】企業がガクチカを質問する理由

企業がガクチカを質問する理由は、3つあります。

1つ目は、「人柄を知るため」です
2つ目は、「能力を知るため」です。
3つ目は、「どんな働き方をするかをイメージするため」です。

「企業がガクチカを質問する理由」というのは、他の記事でも紹介しています。

詳しく知りたい方は、この記事「3 面接の際にガクチカを聞く理由」を参考にしてください。

【コミュニケーションをガクチカでアピール】どんなガクチカが評価されるのか?

ガクチカの評価ポイントは、5つあります。

1つ目は、周りの就活生と差別化できている。
2つ目は、論理的な説明ができている。
3つ目は、やる気や人柄が内容に示されている。
4つ目は、経験や実績にインパクトがある。
5つ目は、企業で活用できる学びを得ている。

「どんなガクチカが評価されるのか?」というのは、他の記事でも紹介しています。

詳しく知りたい方は、この記事の「5 評価されるガクチカのポイント」を参考にしてください。

【コミュニケーションをガクチカでアピール】エピソードの選び方

ここでは、エピソードの選び方を紹介します。

多くの就活生が使っている代表的なエピソードがあります。

それは、「アルバイト」「部活動」「サークル」「長期インターン」「ボランティア」の5つです。

もちろん、この5つ以外のエピソードがある就活生もいるでしょう。

他の就活生との差別化のため、インパクトがあるエピソードを選びましょう。

エピソードを選ぶ際には、考えているエピソードの中から、「どこが1番頑張ったのか」「どういう目的があったのか」「どのような役職についていたのか」「その役職でどのような問題や解決などの経験をしたのか」「どこが一番自分らしさが出せていたのか」などを考えてエピソードを選びましょう。

【コミュニケーションをガクチカでアピール】面接官から評価されやすいガクチカの流れ

ガクチカの流れは、4つに分けられます。

Point(結論) ⇒ Reason(理由) ⇒ Example(例) ⇒ Point(結論)

「面接官から評価されやすいガクチカの流れ」というのは、他の記事でも紹介しています。

詳しく知りたい方は、この記事の「6 ガクチカの構成」を参考にしてください。

【コミュニケーションをガクチカでアピール】ガクチカを考えるときのポイントと注意点

ガクチカは、ただ考えて終わりではありません。

ガクチカを考えるときのポイントと注意点を知りましょう。

ポイント

まずは、ポイントを見てみましょう。

ガクチカを考えるときの4つのポイントを紹介します。

①コミュニケーションに力を入れた目的を明確にする
②問題と解決策を具体的に伝える
③数字や実績を使えるとアピールしやすい
④この経験が仕事にどう活かせるかを考える

①コミュニケーションに力を入れた目的を明確にする

まずは、コミュニケーションに力を入れた目的を明確にしましょう。

「なぜコミュニケーションに力を入れたのか」の理由を伝えることにより、動機が相手に伝わりやすくなります。

この際、動機はモチベーションの紹介にもなるので伝えておくべきことになります。

忘れないように気を付けましょう。

②問題と解決策を具体的に伝える

頑張ったことを伝えるだけでは、まだ足りません。

起こった問題や解決した方法も伝えることで、より面接官のイメージを湧きやすくすることにつながります。

③数字や実績を使えるとアピールしやすい

具体的な数字や実績を使いましょう。

数字を見せられることで誰が見てもすごい、という印象を与えることができます。

ただ、なかったとしても実績や結果がどうなっていたのか、などの変化をアピールできれば問題はありません。

積極的にアピールしていきましょう。

④この経験が仕事にどう活かせるかを考える

企業が、コミュニケーション力を聞くのは、仕事でどう活かすことができるかのイメージを沸かせるためです。

将来的に、一緒に働いてる姿を想像させられるように、内容を考えていきましょう。

注意点

ここまでで、4つのポイントを紹介しました。

次は、その際の注意点を知りましょう。

注意点は、3つあります。

①結果だけを紹介しない
②エピソードだけを紹介しない
③嘘をつかない

①結果だけを紹介しない

結果だけを紹介してはいけません。

結果だけを紹介すると、その結果までのプロセスがわからないため、どう頑張ったのかをアピールすることができなくなってしまいます。

きちんと、どのように解決していったのか、どのように働きかけたのかなど、その結果までのプロセスを説明しましょう

②エピソードだけを紹介しない

エピソードだけを紹介しないでください。

実際に起こったことやエピソードだけを伝えると、人となりや経験をアピールすることができないからです。

きちんと相手に人となりや何を経験したのかをアピールしましょう。

③嘘をつかない

嘘は、絶対につくのはやめましょう!

面接官は、あなただけを相手にしているわけではありません。

多くの就活生を相手にしてきた経験から、「嘘っぽいな」「嘘をついてる」と分かると考えてください。

また、嘘をついて入社できたとしても、入社後に嘘がばれて、周りに迷惑をかける可能性があります。

社会人になるということは、自分だけの責任では終わりません。

上司や会社の責任にもつながりかねないので、絶対に嘘をつくのはやめましょう。

理由など、詳しく知りたい方は、この記事を参考にしてください。

【コミュニケーションをガクチカでアピール】例文を紹介

これまでで、ガクチカの考え方やポイント、注意点などが分かったと思います。

では、実際に3つの例文を紹介します。見てみましょう。

アルバイトでの接客経験

私が学生時代に力を入れたことは、飲食店でのアルバイトです。 
その飲食店では、ホールスタッフをやっていました。
アルバイトを始めた理由は、接客を通して、コミュニケーション能力を身に付けたいを考えたからです。 
そこは、客数が少なめの店舗だったため、お昼時に満席になると、大変忙しい状況のお店でした。
そのため、そこでは忙しい状況でも、お客様が不快な思いをなさらないような、接客ができるように工夫することを目標に取り組みました。 
ただ最初は、接客マニュアルやメニューを覚えることに必死で、一番困難だったことは、お客様からの料理が遅いというクレームでした。 
しかし私は、自分で1度立てた目標は最後までやり遂げたかったので、どうすればお客様に不快な思いをさせずにすむのか、どうすれば料理を早く提供できるのか、先輩や接客のアルバイトをしている友人に話を聞きました。
話を聞いた私は、そこから、セットメニューであったとしても、メインの食事におすすめや、簡単な調理過程のものを伝えることを考えました。複数人でお食事に来たお客様の場合、メニューのバラつきが少なくなり、料理の提供もスムーズになりました。
以上の経験から、私は、私一人では無理でも、周囲の人に相談や頼ることで、問題の改善につながるということを学ぶことができました。今後社会に出たら、自身でその問題を抱えるのではなく、先輩や同期にも相談することで、仕事の効率化に活かせると思いました。 

部活動でチームワークがよくなった経験

私が学生時代に力を入れたことは、部活動です。 
美術部に所属しており、副部長を行っていました。
始めた理由は、友人に誘われたことも理由の一つですが、もともと絵を描くが好きだということもあります。 
活動としては、合唱祭などの学校行事や、地域で行う夏祭りでのデザインや垂れ幕、作品作りを行っていました。
ただ、副部長になった当初は、分からないことばかりだったので、部活内での雰囲気が良くなるように、生徒会や担当の先生、他の部員と連携を取りながらも、通常の部活動が進められることを目標に取り組みました。 
私は、自分で1度立てた目標は最後までやり遂げたかったので、部長と役割分担をしながら、積極的に部員とコミュニケーションを取りました。その結果として、部活内での雰囲気が良くなりました。様々な対応を行いが必要になったこともあり、忙しく過ごしましたが、実りのある活動ができました。
以上の経験から、人が気持ちよく動くには、コミュニケーションが必要ということを学ぶことができ、入社後は、仕事の中での円滑なチームワーク作りに活かせると思いました。 

課外活動において活発に行った経験

私が学生時代に力を入れたことは、保育実習による社会勉強です。
私は、所属している大学の学部・学科の関係で、大学2回生の頃に保育園・3回生の頃に障害者支援施設や児童養護施設に1週間実習に参加しました。
各実習の中で、事業を覚えるだけでなく利用者との距離の計り方やコミュニケーションの取り方も主体的に学ぶ必要がありました。
そこで私は、業務時間外でも幼児や利用者の方々が何を好むか、どう接したら良いかを勉強をする時間を設け、毎日1時間勉強をしました。
他にも、積極的に声をかけて遊戯に誘ってみたり、それぞれの特徴をメモに控え、関わるようにしました。
その結果、施設の方々にお褒めのお言葉をいただき、学びのある実習期間になりました。
この経験を社会人でも活かして活躍していきたいと思います。

ちなみに、「課外活動」とは、大学でこなす学業以外の全ての活動のことを指します。学内で言うと、「サークル活動」「部活動」「留学」などが当てはまります。また、学外ですと、「アルバイト」「ボランティア」「インターン」「習い事」「Wスクール」「地域活動」「資格の勉強」「趣味」「実習体験」などが言えるでしょう。

【コミュニケーションをガクチカでアピール】よくある質問

ガクチカとは何か、なぜ聞かれるのか、どう考えれば良いのかなど、さまざまなことがわかったと思います。

ここでは、ガクチカについてのよくある、2つの質問に答えていきます。

コミュニケーション能力だけでいいのか

冒頭のほうで、説明した通り、コミュニケーション能力をガクチカでアピールしても問題はありません。

しかし、より具体的に答えるのなら、「コミュニケーション能力をアピールする」というよりも、コミュニケーションを駆使して「何かを解決した経験」にまとめていけると良いでしょう。

実際に、コミュニケーションを使って、「何かを解決した経験」をまとめることができれば、「企業ですぐに活用できる」と思ってもらえたり、一緒に働く姿が想像しやすくなるでしょう。

様々なエピソードを紹介したいが問題ないのか

一人ひとりに、それぞれでたくさんのエピソードがあると思います。

たくさん頑張ったことがあれば、たくさんのエピソードがあるでしょう。

しかし、面接官はあなた一人のために、時間は割けません。

あなただけではなく、他の就活生の面接をしなければならないからです。

そのため、エピソードは1つに絞ったほうが良いです。

あなたが一番頑張った経験や実績があるエピソードで、他の就活生と差別化をしましょう

短い時間の中でアピールする必要があるため、話すエピソードは1つに絞り、その中であった問題や経験などに時間を使うほうがとても効率的と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?ガクチカでコミュニケーション能力を使う際の不安や分からない部分は解消されましたか?

ポイントや注意点は、分かりやすかったでしょうか?

ここでも再度、説明します。

ガクチカでコミュニケーション能力を使っても問題はありません。

しかし、「話すことが好き」という理由でアピールするのはやめましょう

企業が求めているコミュニケーション能力は、「相手の話を聞くことができる力」と「自分の意見を伝えることができる力」ということを忘れないでください。

では、どのようなガクチカが、評価されやすくあるのか。

論理的な説明」で、「やる気や人柄が内容に示されている」と良いです。

また、「経験や実績にインパクトがある」と、「周りの就活生と差別化」できるため、面接官の目を引くでしょう。

そして、「企業で活用できる学びを得ている」とわかることも大切です。

そんなガクチカも、ポイントと注意点を抑えていないといけません。

コミュニケーションに力を入れた目的を明確に」、「問題と解決策を具体的に」伝えましょう。

また、誰でも目に見て分かる「数字や実績」や、その「経験が仕事にどう活かせるか」を考えると、より良いガクチカになるでしょう。

しかし、ガクチカを考える時は、3つの注意点が必要です。

結果やエピソードだけを紹介しない」でください。また、「嘘は絶対に駄目」です。必ずばれるのでやめましょう。

ガクチカは、就職活動で必ずと言っていいほど、聞かれます。

ここまで読んだあなたなら、企業が評価しやすく、求めているガクチカが分かると思います。

ぜひ、この記事を参考にガクチカを考えてみてください。

面接が不安?面接に受からない?ウカル面接対策、教えます。​​

就活のプロがあなたの
内定を叶えます!

RECOMMEND この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます

広告掲載をご検討の企業さまへ