「ガクチカは話の内容を盛ってもよいの?」
「内定が決まってからガクチカの嘘がバレたらどうなるの?」
このように、ガクチカを作成する際に沢山の疑問や不安があるのではないでしょうか。
本記事では、ガクチカを作成する際に嘘をついてはいけない理由や面接官に興味を持たせるガクチカの作成のコツについて紹介しています。
この記事を読むことで、ガクチカに必要な知識やアピールの方法について学べます。
ガクチカについて不安を抱えている人でも、その知識をもとに自分の希望に合った企業に就職するためのエントリーシートが作成できるようになるでしょう。
ガクチカについて詳しく知りたいと思っている人は、是非この記事をチェックしてみてください。
目次[目次を全て表示する]
【ガクチカの嘘】ガクチカで嘘をついてもばれない?
ガクチカで嘘をついても、ペナルティがなかったり、内定をゲットできたりするかという点は、ガクチカを作成するにあたって気になるポイントでしょう。
結論から言うと、ガクチカでついた嘘はばれます。
嘘がばれるタイミングは、選考中や内定後などさまざまですが、ほとんどの確率で嘘はばれてしまうことが多いです。
嘘がばれた後のことは想像できるとおり、相当の不利益を被ることになります。
したがって、ガクチカで嘘をつくのは絶対にやめておきましょう。
【ガクチカの嘘】ガクチカで嘘をつくのがダメな理由
ガクチカの嘘は、バレないと思ってその場をやり過ごそうとしてもそうはいきません。
企業の面接官は、これまで多くの就活生と面談を重ねてきた経験から、「嘘っぽい言い方」や「話を盛る」といった行動に敏感だと言えます。
同様に履歴書への嘘の記述も内定取り消しになりかねないのでやめましょう。
採用されても内容によっては会社に損害を与えてしまう場合もあり、また多くの方々に迷惑をかけるため嘘はやめましょう。
就職後に迷惑をかけることがあるため
企業はチームワークを大切にしているため、和を乱す嘘や迷惑をかける嘘は許されません。
就職後にバレやすいものには、経歴や資格を証明するものを提示していない、仕事に影響が出る怪我を負っているのに報告していない、妊娠しているのに報告していないなどです。
経歴や資格は論外ですが、身体の調子については分かった時点で速やかに報告する必要があるでしょう。
高い確率で嘘がバレるため
資格や経歴は証拠が必要となるためごまかしが効かず、嘘をついても企業に迷惑をかけるだけです。
例えば、資格が必要な作業で「資格を持っている」と嘘をついていると、仕事ができない事態に陥ってしまいます。
そうならないよう企業は事前に資格の免状を提示させるため、資格や経歴について嘘をつくのはやめましょう。
ミスマッチに繋がるため
等身大の自分ではなく、偽った内容で受かってしまった場合、入社後に苦労することになるかもしれません。
たとえば、粘り強く努力した経験がないのに、企業の求める人物像に合わせてガクチカで「粘り強さ」をアピールしてしまうと、入社後に粘り強く努力し続ける必要があった際に、自分自身が苦しむでしょう。
求める人物像に無理やり寄せようと自分にはない強みをアピールするなどして、たとえ嘘が通って就職できたとしても、採用後に自分の不得意な仕事を任せられる可能性があります。
その結果思うように活躍できず、最悪の場合、早期退職に繋がる恐れもあります。
このように、企業のミスマッチにつながる可能性があるため、嘘をつくのはNGです。
企業側も採用活動をスムーズに進めるために、求める人物像を設定しています。
あとで矛盾してしまうおそれも
面接で回答に嘘を用いると、回答に矛盾が見られるかもしれません。
ガクチカの回答では嘘を貫き通せるかもしれません。
しかし、面接におけるすべての発言で完璧に嘘をつき続けるのはとても難しいです。
せっかくそれまでの回答が完璧でも、一度嘘をついてしまうとすべて水の泡になる危険性があります。
また、面接中に限らず、嘘が判明するタイミングは様々です。
もし内定後に嘘が判明した場合は、内定が取り消しになることも考えられます。
最初から就職活動やり直し、という事態を防ぐためにも、嘘をつくことはやめましょう。
【ガクチカの嘘】選考中に嘘をついてはいけない内容
ガクチカで嘘をついてはいけませんが、その中でもとくに注意したい項目があります。
まず資格や実績といった、これから仕事をしていくために必要なものです。職種によっては仕事ができなくなるため企業全体に迷惑をかけてしまいます。
学歴やアルバイトの経歴も嘘はいけません。これは卒業証明を調べればすぐ分かるため、リスクが高い上にバレたときの対処も厳しいものになるでしょう。
同様に学校の出席日数や成績も、成績証明書を調べればすぐに分かるものなので嘘はやめましょう。
資格や実績
資格は証明となる免状の提示を求められると嘘がバレてしまい、実績は話の内容から経験していないことがバレやすいのでやめましょう。
資格や実績の嘘はバレたときのリスクが高く、周りにも迷惑をかけてしまいます。
企業が求める人材と自分の能力を照らし合わせて正直にガクチカをアピールしましょう。
学歴やアルバイトの経歴
学歴は卒業証明を調べれば嘘だと分かり、アルバイトも経歴をアルバイト先に問われたら嘘がバレてしまいます。
学歴や経歴を偽っても企業に損害がなければ罪に問われる可能性はありませんが、バレた場合には処分を受けるリスクがあります。
学校の出席日数や成績
学校の出席日数や成績は、卒業証明書を調べれば嘘がバレてしまいます。
優秀な人材を選別するために学校の成績を対象にする企業もあるでしょう。
しかし、自分に都合のよい嘘の発言や履歴書への嘘の記述は、卒業証明書を調べると詳細が明らかになってしまいます。
【ガクチカの嘘】多少盛る程度なら大丈夫?
事実に基づいた内容であり、いわゆる「誤差」の範囲内に収まる程度であれば、内容を多少盛ることは問題ありません。
ただし、不用意に内容を盛らないほうがよい場合もあります。
ここでは、内容を盛っても不利にならない場合と、盛ることでマイナスに働く可能性がある場合の違いを確認しましょう。
盛っているが、不利にならない例文
不利にならないのは、細かな部分を盛ったり、少し大げさに伝えたりする程度の場合です。
例えば、継続力や集中力のアピールとして小説を毎日読んでいることを伝えるとします。
実際は毎日ではなく、一日や二日読めなかった日があったとしても、嘘として扱われることはないでしょう。
嘘はつかないに越したことはない
ただし、ここで注意が必要です。
先述したように、何でもかんでも内容を盛ればよい、というわけではありません。
例えば、サッカー部での出来事を「主体性」のアピールとして伝える際の、お手本と悪い盛り方を比べてみましょう。
まずは、お手本です。
どんな試合でも最後まであきらめず、自ら率先して味方を鼓舞しながら指示を出して戦った。
試合に負けることもあったが、チームの結束力が高まり、主体的に働きかける重要性を学んだ。
この内容だけで、十分な主体性のアピールとなります。
返って悪影響になる盛り方
しかし、無理に評価を追い求め、負けた試合でも必ず点を決めていた、負けた試合を全て勝ったことにするなど、事実とは異なる内容で自分の能力をアピールしようとすると、逆効果です。
面接官が知りたいことは、輝かしい功績や成果ではなく、あなたの考えたことや行動の部分です。
不用意に事実や結果を盛ると、嘘がばれてマイナス評価につながる可能性を高めてしまうだけです。
アピールの方向を間違えてはいけません。
【ガクチカの嘘】企業がガクチカで重視している項目
企業はガクチカから、学生のさまざまな側面を知りたいと思っています。
具体的にどのような内容を知りたいと思っているのか理解することで、アピールポイントを明確にでき、嘘のないガクチカを伝えることができるでしょう。
ここでは、企業がガクチカから知りたい情報を6つ紹介しています。是非参考にしてください。
・目標達成への原動力は何か
・十分に考える力があるか
・伝える力を持っているか
・学びを得て糧にしているか
・ビジネスに活かせる強みがあるか
1:自社の社風に合う人材か
企業は自社の社風に合い、求める人材とも合致している人を採用したいと考えています。
ガクチカからどのような考え方で、どのように行動してきたのかを知ることで、学生の人柄を捉えることができ、自社にマッチしているか判断しているのです。
自分の行動力や人柄がしっかり伝わるように、結果だけでなくその過程を具体的に伝えられるようにしましょう。
2:目標達成への原動力は何か
目標達成のための原動力を知ることで、学生の価値観や物事に対して取り組むスタンスが見えてきます。
企業は頑張った結果よりも、なぜ頑張ったのかその理由や過程を知りたいと思っているため、目標達成への原動力を明確に伝えられるように、掘り下げて整理しておきましょう。
3:十分に考える力があるか
仕事では、さまざまな困難やトラブルにぶつかることがあります。
企業はガクチカを聞くことで、そのようなときに自分で考えて対処していける能力があるか、見極めたいと考えています。
アイデア力も重要になるため、頑張ったことの過程で起こった困難にどう立ち向かってきたか、どのようなアイデアを出して目標達成したのかを具体的に説明することで、考える力があることを伝えられるでしょう。
4:伝える力を持っているか
仕事において、コミュニケーション能力が備わっていることも重要です。
企業は初めて対面する面接官に、ガクチカを分かりやすく丁寧に伝えられるかで、コミュニケーション能力を判断しようとしています。
まずは結論を伝えて話の内容を明確にし、そこに至った背景を順に分かりやすく、具体的に説明していきましょう。
その際、挙動不審になってしまったり、弱気な態度を見せたりしてしまうと、嘘をついていなくとも面接官から疑われてしまう可能性があります。
堂々とした態度で伝える、という意識も大切にしましょう。
5:学びを得て糧にしているか
経験した取り組みに対して、何も感じずにただこなしてきただけでは、自分自身の糧になりにくいでしょう。
企業は、取り組みの過程でしっかり考えながら学びを得てきた学生の方が、仕事でも成果を出せる可能性があると考えています。
何を学んだのか、それが結果として何に活かされているのかをしっかり伝えるようにしましょう。
6:ビジネスに活かせる強みがあるか
ガクチカで培ってきたものの延長線上に企業という存在があることをアピールしましょう。
ガクチカで経験してきたことが企業と強く結びついているのかが重要です。
それこそ企業が求めている人材であり、さらなる成長が期待できるアピールになります。
派手な経歴や特別な実績は必要ありませんが、説得力のある前向きなエピソードを語れるとよいでしょう。
企業は華やかさは重視していない
企業は、ガクチカの取り組みの意外性や、結果の大きさを重視しているわけではありません。
そのため、嘘をついて華やかさを持たせる必要はなく、論理的な構成にすることを意識して作成しましょう。
学生のモチベーションとなる根源や人柄が、採用担当者にわかりやすく伝わる内容にするのが大事です。
ガクチカでは、結果よりも過程を見られます。
結果が伴わなくても、努力したことによって学んだり成長できたりしたのなら、そのようなエピソードを使用してガクチカを考えてみるのがおすすめです。
【ガクチカの嘘】ガクチカを嘘をつかずに魅力的にする方法
嘘をついてしまうのは、自分に自信がないから、という背景が潜んでいることも多いです。
ガクチカで嘘をついてうまくごまかせたと思っていても、その嘘に気づく採用担当者もいるでしょう。
また、嘘をついて入社できたとしても、自分の能力とのミスマッチから、企業で活躍できない可能性もあります。
そのようなことを防ぐためにも、嘘をつく前にやらなければならないことを確認しましょう。
自分の人間性や価値観を知り、自らを受け入れ自信が持てると、自然と嘘をつく必要はなくなります。
ここでは具体的に6つ紹介します。参考にしてみてください。
・情報を整理して自分像を理解する
・ガクチカを深掘りして印象深いものにする
・新たにガクチカを作る
・企業が求めている人材を確認する
1:自分のことを見つめ直す
企業とのマッチングや、自分自身の将来を考えることが重要な就活では、まず自分のことを見つめ直すことが大切です。
自分史やモチベーショングラフを作って可視化することで、これまでどんな経験をしてきたかや、どんな価値観を持ち続けているのかを確認することができます。
学生時代だけではなく、子供の頃からのでき事を書き出すことで、より深く自分を知ることができるでしょう。
また、よかったことに目が行きがちですが、失敗したでき事もなぜそうなってしまったのか、そしてどう対処したのかを確認することが重要なため、出来事全てを書き出して作りましょう。
さらに、そのでき事に至った過程をそれぞれ具体的に掘り下げていき、自己分析を行います。
自分の長所や短所、どんなことでモチベーションが上がるのかを知ることができ、自分の人間性や価値観を確認することができるでしょう。
2:身近な人に自分の特徴を聞く
自己分析を行っても、主観では気づけない部分もあるでしょう。
身近な人から客観的に自分の特徴を聞くことで、自分では気づかなかった能力や、頑張ってきたことを知ることができる可能性もあります。
3:情報を整理して自分像を理解する
自分のことを見つめ直し、身近な人から客観的な自分の特徴を聞いたら、それらの情報を整理してみましょう。
そうすることで共通することが浮かび上がり、自分像をよりしっかりと理解することができます。
主観的に見た特徴と客観的に見た特徴が一致する内容は、自分自身の間違いのない特徴と言えるため、アピールポイントになるでしょう。
4:ガクチカを深掘りして印象深いものにする
面接官に興味を持ってもらえるよう、自分の魅力を表現できる内容にしましょう。
事実を伝えることは大切ですが、シンプルすぎるアピールでは面接官に強い印象を与えることはできません。
発言に説得力を持たせるために、経験したことを掘り下げるよう努力しましょう。
5:新たにガクチカを作る
就活がこれからで、ガクチカがまだ思いつかない、分からない場合は新たにガクチカを作ってアピールできるようにしましょう。
ガクチカが思いつかない場合は、内定が決まった人のエントリーシートからヒントを探してみてください。
そこから自分と共通している部分を見つけて深掘りしてみましょう。
また、日常生活の中で努力して改善できたことはないでしょうか。面接官は人柄も見ているため、自分を律することで結果に繋がった行動は評価されるでしょう。
6:企業が求めている人材を確認する
企業研究で求めている人材を把握してガクチカを作成しましょう。
企業は優れた人材を求めていますが、重要なのは企業に必要な知識や能力を持った人材であることです。
そのためには企業をよく研究し、自分のガクチカで活かせる部分を強くアピールしましょう。
【ガクチカの嘘】ガクチカがうまく書けないときは?
以上の内容を踏まえても
「自分が何をアピールすればいいのかわからない」
「たいしたエピソードではないけれど嘘をつかずにこのまま出しても大丈夫なのか」
と悩むこともあるかもしれません。
そこでおすすめするのは、就活エージェントの活用です。
無料で利用でき、プロのエージェントから人事目線でのアドバイスを受けられるので、選考の通過率をグッとあげられます。
また、ガクチカだけでなく模擬面接やES添削など、就活に関する対策を網羅的に行うことが可能です。
ぜひ積極的に活用してみてください。
ガクチカの重要なポイントを理解して嘘をつかないようにしよう
内定をもらうためには、ガクチカのエピソードの凄さが重要ではなく、目標達成への原動力や、その過程で起きたことに対する学びを糧にできたかなどが重要です。
大したエピソードがないからといって話を盛ったり、本来の能力以上にアピールしたりして嘘をつかないようにしましょう。
この記事で紹介した企業が知りたい情報や、嘘をつく前にやることを把握し、自分を見つめ直すことで気づかなかったアピールポイントを見つけ出せる可能性もあります。
本記事を参考に、企業に嘘をつかず自分の考え方や人柄をアピールして、内定をもらいましょう。