「ガクチカは話の内容を盛ってもよいの?」
「内定が決まってからガクチカの嘘がバレたらどうなるの?」
このように、ガクチカを作成する際に沢山の疑問や不安があるのではないでしょうか。
本記事では、ガクチカを作成する際に嘘をついてはいけない理由や面接官に興味を持たせるガクチカの作成のコツについて紹介しています。
ガクチカについて詳しく知りたいと思っている人は、是非この記事をチェックしてみてください。
【ガクチカの嘘】ガクチカで嘘をついてもばれない?
ガクチカで嘘をついても、ペナルティがなかったり、内定をゲットできたりするかという点は、ガクチカを作成するにあたって気になるポイントでしょう。
結論から言うと、ガクチカでついた嘘はばれます。
しかし、基本的にはガクチカに書いてある内容を調べたり、調査のような形をとる企業は少ないといえます。
ではなぜガクチカの嘘がばれてしまうのでしょうか。
嘘がバレるタイミング
嘘がばれるタイミングは、選考中や内定後などさまざまです。
嘘がばれた後のことは想像できるとおり、相当の不利益を被ることになります。
いくらガクチカに上手く嘘を交えて書いたとしても面接中の話し方や質問に対する回答などから面接官が不信感を感じバレてしまうのです。
【ガクチカの嘘】ガクチカとは
まずは、ガクチカで嘘をつくことについて注意点やリスクを知る前に、そもそもガクチカとは何なのかをチェックしていきましょう。
ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略称であり、就活の選考において頻出となる質問の一つです。
エントリーシート(ES)や面接でガクチカを問われることは非常に多いので、選考対策を始める際は、必ず考えておくべきことの一つといえるでしょう。
だからこそ、ガクチカで嘘をつくとネガティブな影響がさまざま出ると考えられます。
嘘をつかずに良いガクチカで自分自身をアピールできるように、準備を怠らないようにしましょう。
なお、ガクチカと自己PRの違いは以下のとおりです。
ガクチカと自己PRの違い
ガクチカと混同されやすいことの一つに、自己PRがあります。
自己PRも自分の強みや頑張ってきたことなどをアピールするものなので、ガクチカと何が違うのかわからず、受け答えに迷ってしまう人は多いでしょう。
まず、自己PRはスキルや能力に焦点を当てて自分自身の強みを伝えていきます。
それを深掘りするエピソードとして、学生時代の取り組みや頑張ったことなどにも触れていきますが、論点は学生時代に何を頑張ったのかではなく「自分の強みは何なのか」というポイントになります。
これに対してガクチカは、強みをアピールするのではなく、学生時代に力を入れたことをアピールするものです。
学生時代に頑張ったことを論点として述べ、それによってどのような能力を磨いたのか、何を学んだのかをアピールし、自分の人となりや価値観を知ってもらうことが狙いです。
自分の良さを伝えるという意味では同じですが、両者はニュアンスや論点が異なるため、違いに注意しましょう。
【ガクチカの嘘】ガクチカが見つからない人の探し方
ガクチカを書く際には、良いエピソードが見つからない…という悩みがつきものです。
ガクチカでつい嘘を書いてしまう人がいるのは、このようにエピソード探しに苦労することがあるからなのかもしれません。
しかしそうは言っても、ガクチカが見つからないことは嘘をついて良い理由にはなりません。
ガクチカが見つからないときは、以下の方法をチェックし、自分なりに魅力をアピールできるエピソードを探しましょう。
過去を振り返ってみる
日常生活の小さな成功体験を探す
自分にとって「これはガクチカではない」と思っていることも、実はガクチカとして十分に活用できる場合があります。
では、それぞれの探し方の詳細をチェックしていきましょう。
過去を振り返ってみる
ガクチカが見つからないときは、過去を丁寧に振り返り、頑張って何かに取り組んだエピソードはないか考えてみましょう。
学生として真面目に身の回りのことに取り組んでいれば、学業だけでなく、サークルや部活、アルバイト、インターン、ボランティア活動などさまざまな出来事があるものです。
それらに身を置いていれば、積極的に行動して取り組んだことは何かしらあるでしょう。
「それほど頑張ったわけではないし…」という思いも、自分のことだからこそ過小評価の可能性があります。
そのため、ガクチカが見つからない場合は、まず過去の出来事を順にリストアップしてみてください。
リストアップしたうえで、一つひとつの出来事に対して、自分はどのような動きをしていたのか思い出すことが重要です。
大学時代の思い出を振り返るつもりで、よく考えてみましょう。
日常生活の小さな成功体験を探す
ガクチカが見つからない人は、日常生活の中から小さな成功体験を見つけてみましょう。
ガクチカと聞くと、人によっては大きな成果を上げたものや珍しい体験などをイメージしがちですが、ガクチカは些細な成功体験や頑張りでも問題ないのです。
確かに、他の人にはないような大きな成功体験をアピールできれば、差別化にもつながるため採用担当者の印象には残りやすいでしょう。
しかし、誰でもそういった貴重なエピソードを持っているわけではないので、ガクチカを探す際は日常生活の小さな成功体験で問題ありません。
「今までできなかったことができるようになった」「苦手を克服した」「珍しくあのときは集中した」などの体験があれば、ガクチカとして活用できる可能性は高いです。
また、自分自身が当たり前のようにこなしていることは、実はほかの人にはなかなか真似できないことの可能性もあります。
その点を念頭に置いたうえで、自分なりにガクチカのエピソードを探してみましょう。
【ガクチカの嘘】ガクチカで嘘をつくのがダメな理由
ガクチカの嘘は、バレないと思ってその場をやり過ごそうとしてもそうはいきません。
企業の面接官は、これまで多くの就活生と面談を重ねてきた経験から、「嘘っぽい言い方」や「話を盛る」といった行動に敏感だと言えます。
同様に履歴書への嘘の記述も内定取り消しになりかねないのでやめましょう。
採用されても内容によっては会社に損害を与えてしまう場合もあり、また多くの方々に迷惑をかけるため嘘はやめましょう。
高い確率で嘘がバレるため
資格や経歴は証拠が必要となるためごまかしが効かず、嘘をついても企業に迷惑をかけるだけです。
例えば、資格が必要な作業で「資格を持っている」と嘘をついていると、仕事ができない事態に陥ってしまいます。
そうならないよう企業は事前に資格の免状を提示させるため、資格や経歴について嘘をつくのはやめましょう。
ミスマッチに繋がるため
等身大の自分ではなく、偽った内容で受かってしまった場合、入社後に苦労することになるかもしれません。
たとえば、粘り強く努力した経験がないのに、企業の求める人物像に合わせてガクチカで「粘り強さ」をアピールしてしまうと、入社後に粘り強く努力し続ける必要があった際に、自分自身が苦しむでしょう。
求める人物像に無理やり寄せようと自分にはない強みをアピールするなどして、たとえ嘘が通って就職できたとしても、採用後に自分の不得意な仕事を任せられる可能性があります。
その結果思うように活躍できず、最悪の場合、早期退職に繋がる恐れもあります。
このように、企業のミスマッチにつながる可能性があるため、嘘をつくのはNGです。
企業側も採用活動をスムーズに進めるために、求める人物像を設定しています。
あとで矛盾してしまうおそれも
面接で回答に嘘を用いると、回答に矛盾が見られるかもしれません。
ガクチカの回答では嘘を貫き通せるかもしれません。
しかし、面接におけるすべての発言で完璧に嘘をつき続けるのはとても難しいです。
せっかくそれまでの回答が完璧でも、一度嘘をついてしまうとすべて水の泡になる危険性があります。
また、面接中に限らず、嘘が判明するタイミングは様々です。
もし内定後に嘘が判明した場合は、内定が取り消しになることも考えられます。
最初から就職活動やり直し、という事態を防ぐためにも、嘘をつくことはやめましょう。
【ガクチカの嘘】嘘を書くリスクとデメリット
就職後に迷惑をかけることがあるため
企業はチームワークを大切にしているため、和を乱す嘘や迷惑をかける嘘は許されません。
就職後にバレやすいものには、経歴や資格を証明するものを提示していない、仕事に影響が出る怪我を負っているのに報告していない、妊娠しているのに報告していないなどです。
経歴や資格は論外ですが、身体の調子については分かった時点で速やかに報告する必要があるでしょう。
面接中の深掘りでバレてしまう
ガクチカを書く際は特に問題なくても、その後に必ず行われる面接では基本的にESに書いてある内容を深掘りしていくという流れになっています。
大前提、面接官は面接を経験していく中で嘘をつく学生の特徴は理解しているため見抜くことができるといわれています。
面接時、嘘の内容を深掘りされたときにぎこちない返答や、自信のなさそうな発言をしてしまうとその時点で嘘がバレてしまい不採用は間違いないしょう。
不安やストレスの増大
仮に嘘をうまくついた場合、その嘘を維持するためにさらに嘘を重ねて常にバレるかどうか心配しなければならないため、精神的な負担がかなり大きくなります。
それはただ面接の場を凌げばいいわけではありません。
採用され働くことになったときには、職場で気が抜けることなく常にバレないか心配をしながら過ごすことになり結果的に自分にかなり大きなストレスとなるため、嘘をつくことはやめておきましょう。
【ガクチカの嘘】嘘がすぐばれる内容
ガクチカで嘘をついてはいけませんが、その中でもとくに注意したい項目があります。
まず資格や実績といった、これから仕事をしていくために必要なものです。職種によっては仕事ができなくなるため企業全体に迷惑をかけてしまいます。
学歴やアルバイトの経歴も嘘はいけません。これは卒業証明を調べればすぐ分かるため、リスクが高い上にバレたときの対処も厳しいものになるでしょう。
同様に学校の出席日数や成績も、成績証明書を調べればすぐに分かるものなので嘘はやめましょう。
資格や実績
資格は証明となる免状の提示を求められると嘘がバレてしまい、実績は話の内容から経験していないことがバレやすいのでやめましょう。
資格や実績の嘘はバレたときのリスクが高く、周りにも迷惑をかけてしまいます。
企業が求める人材と自分の能力を照らし合わせて正直にガクチカをアピールしましょう。
学歴やアルバイトの経歴
学歴は卒業証明を調べれば嘘だと分かり、アルバイトも経歴をアルバイト先に問われたら嘘がバレてしまいます。
学歴や経歴を偽っても企業に損害がなければ罪に問われる可能性はありませんが、バレた場合には処分を受けるリスクがあります。
学校の出席日数や成績
学校の出席日数や成績は、卒業証明書を調べれば嘘がバレてしまいます。
優秀な人材を選別するために学校の成績を対象にする企業もあるでしょう。
しかし、自分に都合のよい嘘の発言や履歴書への嘘の記述は、卒業証明書を調べると詳細が明らかになってしまいます。
【ガクチカの嘘】嘘をつくぐらいなら新しくガクチカを作ろう!
嘘を大幅に含むガクチカを作成して、面接で深掘りされた場合でも完璧に答えられるように準備する時間があるならば、何かしら今から取り組んでガクチカを作ってしまった方が良い場合も多いです。
そこで、ここからはガクチカを新しく就活本番までに作成する方法について紹介します。
長期インターンを始める
長期インターンは大学2年生または3年生から始める人も多いので、ガクチカを新しく作るにあたってうってつけの方法であるといえます。
長期インターンは実際に企業で数ヶ月にわたって働く経験を積むことができるため、ガクチカの題材としては最も適しているものの1つです。
特にあなたが目指している業界や企業が決まっているならば、同じ業種の企業のインターンに参加することで即戦力として活躍できる能力を養うことも可能です。
もちろん、ガクチカの題材にするために参加するのも構いませんが、貴重な経験を積めた場合、自己PRや志望動機などにおいても長期インターンの話ができると有利でしょう。
したがって、就活の成功のためにも、そして将来的に就職した際にスムーズに業務に取り組めるようになるためにも、ぜひ長期インターンに参加しましょう。
資格の勉強をする
資格の勉強をするのもガクチカを作るにあたって非常に有効な選択肢の1つであるといえます。
もちろん、あなたが就職したいと考えている業界や企業に適している資格を取得することが最もおすすめですが、あまり関係がなくても、特に問題はありません。
なぜならばガクチカは結果ではなく過程やなぜ取り組んだかが重要であるためです。
例えば、メーカー業界への就職を考えている人が英検の取得を新たに目指して取り組むにしても、どのように努力をしたのか、その過程でどのような能力を身につけたのかについて話すことができれば、十分にガクチカとなります。
例えば、英検の取得は英語力を磨くことには当然繋がりますが、継続して勉強する能力や諦めずに勉強する粘り強さなどをアピールすることも可能です。
【ガクチカの嘘】企業がガクチカで重視している項目
企業はガクチカから、学生のさまざまな側面を知りたいと思っています。
具体的にどのような内容を知りたいと思っているのか理解することで、アピールポイントを明確にでき、嘘のないガクチカを伝えることができるでしょう。
ここでは、企業がガクチカから知りたい情報を6つ紹介しています。是非参考にしてください。
- 自社の社風に合う人材か
- 目標達成への原動力は何か
- 十分に考える力があるか
- 伝える力を持っているか
- 学びを得て糧にしているか
- ビジネスに活かせる強みがあるか
1:自社の社風に合う人材か
企業は自社の社風に合い、求める人材とも合致している人を採用したいと考えています。
ガクチカからどのような考え方で、どのように行動してきたのかを知ることで、学生の人柄を捉えることができ、自社にマッチしているか判断しているのです。
自分の行動力や人柄がしっかり伝わるように、結果だけでなくその過程を具体的に伝えられるようにしましょう。
2:目標達成への原動力は何か
目標達成のための原動力を知ることで、学生の価値観や物事に対して取り組むスタンスが見えてきます。
企業は頑張った結果よりも、なぜ頑張ったのかその理由や過程を知りたいと思っているため、目標達成への原動力を明確に伝えられるように、掘り下げて整理しておきましょう。
3:十分に考える力があるか
仕事では、さまざまな困難やトラブルにぶつかることがあります。
企業はガクチカを聞くことで、そのようなときに自分で考えて対処していける能力があるか、見極めたいと考えています。
アイデア力も重要になるため、頑張ったことの過程で起こった困難にどう立ち向かってきたか、どのようなアイデアを出して目標達成したのかを具体的に説明することで、考える力があることを伝えられるでしょう。
4:伝える力を持っているか
仕事において、コミュニケーション能力が備わっていることも重要です。
企業は初めて対面する面接官に、ガクチカを分かりやすく丁寧に伝えられるかで、コミュニケーション能力を判断しようとしています。
まずは結論を伝えて話の内容を明確にし、そこに至った背景を順に分かりやすく、具体的に説明していきましょう。
その際、挙動不審になってしまったり、弱気な態度を見せたりしてしまうと、嘘をついていなくとも面接官から疑われてしまう可能性があります。
堂々とした態度で伝える、という意識も大切にしましょう。
5:学びを得て糧にしているか
経験した取り組みに対して、何も感じずにただこなしてきただけでは、自分自身の糧になりにくいでしょう。
企業は、取り組みの過程でしっかり考えながら学びを得てきた学生の方が、仕事でも成果を出せる可能性があると考えています。
何を学んだのか、それが結果として何に活かされているのかをしっかり伝えるようにしましょう。
6:ビジネスに活かせる強みがあるか
ガクチカで培ってきたものの延長線上に企業という存在があることをアピールしましょう。
ガクチカで経験してきたことが企業と強く結びついているのかが重要です。
それこそ企業が求めている人材であり、さらなる成長が期待できるアピールになります。
派手な経歴や特別な実績は必要ありませんが、説得力のある前向きなエピソードを語れるとよいでしょう。
【ガクチカの嘘】ガクチカで人気なエピソード
ガクチカのエピソードを見つける際は、嘘を書かずに済むように、しっかりと詳細を語れるエピソードを見つけておく必要があります。
しかし、その際は「どのエピソードが良いかわからない」と悩むことも多いので、まずは参考として人気のエピソードを知っておくことも重要です。
ガクチカで人気のエピソードには、以下の7つが挙げられます。
- アルバイト
- ゼミ活動
- 部活
- サークル
- ボランティア活動
- 趣味
- インターン
これらは学生時代に多くの人が経験することなので、詳細を伝えやすいことがポイントです。
採用担当者にもすぐ内容が伝わるため、詳細がわかりにくくなることもありません。
では、人気の理由や伝える際のポイントなどを見ていきましょう。
アルバイト
ガクチカのエピソードとして高い人気があるのは、アルバイトです。
アルバイトは学業とは直接的に関係のないものといえますが、学生時代に経験することの中でもアルバイトは大きなチャレンジの一つであるため、アルバイトをガクチカにすることは問題ありません。
実際に就活では、多くの人がアルバイトをガクチカのエピソードに選んでいるため、アルバイトを経験してきた人はぜひアルバイト経験から良いエピソードを見つけてみましょう。
なお、アルバイトをガクチカにしやすい理由は、先ほども述べたとおりアルバイトは大なり小なりチャレンジの連続だからです。
一つの業務を覚えることも、接客や作業スキルを高めることも、売上アップに貢献することもすべて挑戦といえます。
何かしらの努力や工夫をもってそれらに取り組んだ経験があれば、ガクチカとしてアピールはしやすいでしょう。
ゼミ活動
ガクチカのエピソードでは、ゼミ活動も人気があります。
まさに学生らしいエピソードとしてアピールできることや、頑張った取り組みが多いことが人気の理由といえます。
ゼミ活動では、研究に伴う調査、プレゼンテーションなどさまざまなことを経験するものです。
フィールドワークの一環として合宿を経験する学生も多いので、合宿中のエピソードを伝えるのもありでしょう。
ゼミ活動のガクチカでは、真面目に一つのことを研究する探求心や集中力、リサーチスキル、プレゼンスキルなどを身につけたスキルとして伝えられます。
特に研究職やものづくり関連の職種、企画職などを志望する際は、より相性が良いと考えられます。
また、ゼミの中では同じゼミ生と協力し合う姿勢が必要なので、協調性やコミュニケーション能力などもアピールしやすいでしょう。
部活
ガクチカでは、部活もアピールしやすいエピソードの一つとして知られています。
部活では、一つのことにチャレンジしたり皆で協力したりする経験が多いため、エピソードを事細かに伝えやすいことがポイントです。
人一倍部活に取り組んできた学生であれば、部活に参加していた日数も多いでしょうから、ガクチカとして取り上げられるエピソードもたくさん見つかるはずです。
普段の練習、他大学との練習試合、合宿、大会など、部活の中には話せる出来事がたくさんあります。
強豪校で厳しい練習に耐えてきた場合は、忍耐力やメンタルの強さなどもアピールしやすくなるため、たとえば営業職を志望する際は良いガクチカになるでしょう。
また、特定の部活のマネージャーを務めていた人も、さまざまなアピールができるはずです。
特にサポートスキルや視野の広さ、状況判断能力などは、ガクチカを通じて伝えやすいといえます。
サークル
ガクチカで人気のエピソードといえば、サークル活動も挙げられます。
大学では多くの人がサークルに所属しており、さまざまなことを経験するものです。
部活と同じようにメンバー同士で協力し合ったり互いに気遣ったりする場面が多いため、協調性やコミュニケーション能力などを自分の魅力として伝えることができます。
多くのことを経験するからこそ、エピソードを事細かに説明しやすい、話のネタが多いということも人気のポイントです。
なお、サークル活動は部活と違ってマニアックかつ個性的な活動内容も多いため、うまく伝えればそれだけで採用担当者から興味を持ってもらえる可能性があります。
自分の人柄を伝えるうえでも良い効果になるでしょう。
「サークルといっても遊んでいただけだから…」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、意外と貴重な体験をしていることも多いので、まずは経験した出来事を思い出してみてください。
ボランティア活動
ガクチカで人気のエピソードには、ボランティア活動も挙げられるでしょう。
ボランティアは社会貢献活動のため、活動自体の印象が良いことが大きな魅力です。
「趣味やサークルは正直マニアックすぎて伝えにくいし、印象の良いエピソードを取り上げたい」と感じている人は、ボランティア活動を選ぶと良いでしょう。
ボランティア活動でも周りの人との助け合いやチームワークが重要となるため、協調性などが伝わりやすいことがおすすめポイントといえます。
活動に一生懸命取り組み、周りの人をサポートした経験などがあれば、積極的にアピールしてみましょう。
なお、どうしてもガクチカにできるエピソードがない場合は、これからボランティア活動に参加してエピソードを作ることも大切です。
趣味
ガクチカで人気のエピソードといえば、趣味に関するエピソードもあります。
趣味は学業とは直接的に関わらないことですが、努力したり工夫したりして一生懸命取り組んだ経験があれば、ガクチカのエピソードに活用しても何も問題はありません。
趣味は自分の好きなことなので、極めたいという思いから、自然と没頭して取り組んでいる人も多いでしょう。
そのため、趣味のガクチカは意外と自分でも気づかないことが多いですが、探してみればガクチカにできるエピソードは見つかるものです。
趣味の内容にもよりますが、集中力や発想力、課題解決能力などを評価してもらえる可能性も高いです。
なお、趣味をガクチカにする場合は「ただ好きだから夢中で取り組んだエピソード」ではなく、「目的(スキルアップなど)をもって努力や工夫を凝らしたエピソード」を話す必要があります。
インターン
ガクチカで人気のあるエピソードには、インターンも挙げられます。
インターンでは、プログラム内容によっては業務を体験したりグループワークを行ったりするため、具体的なエピソードを話しやすいことがポイントです。
業務体験やグループワークでは、周りの学生と協力したり意見を交わしたりする必要があるため、自分の能力を試すきっかけになります。
苦労した際は、その苦労をどのように乗り越えたのか伝えることで、完成度の高いガクチカが書けるでしょう。
なお、インターンの中でも特にガクチカに活用しやすいのは、1か月以上にわたる長期インターンです。
長期インターンでは、社員と同じように仕事を任せてもらったり会議に参加したりするため、毎回挑戦の連続で正直大変な思いをすることも多いでしょう。
しかしだからこそ、工夫したことや努力したことが伝わりやすくなるため、ガクチカのエピソードとして活用しやすくなります。
【ガクチカの嘘】ガクチカでオススメなエピソード
ここからは、ガクチカでおすすめのエピソードを具体的に紹介していきます。
「嘘をつかないためにも、ガクチカでどのようなエピソードを書けば良いのかチェックしておきたい…」となった際は、どのような行動をしたエピソードが望ましいのか知ることが大切です。
ガクチカでおすすめのエピソードは、以下の3つが挙げられます。
- 家族のサポートや役割分担
- 苦手分野の克服に挑戦した経験
- 社会問題への取り組み
このような経験があれば、ガクチカの内容はゼミでもアルバイトでも部活でも、ほとんど何でも問題はないといえます。
では、それぞれのエピソードのおすすめポイントなどを詳しく紹介していきます。
家族のサポートや役割分担
ガクチカでおすすめのエピソードには、家族のサポートや役割分担が挙げられます。
これらのエピソードでは、人助けや協力の姿勢などを自然と伝えられるため、「組織の中でも問題なく動ける人」という印象につながります。
周りとのチームワークが重要な現場では、このようなガクチカのエピソードを持っている人は、良い評価を受けやすい傾向にあります。
家族をサポートした経験は、人を思いやる姿勢があること、周りに配慮して動けることなどの強みにもつながるでしょう。
自分に与えられた役割を徹底することや、そのうえでチームワークを重んじる姿勢は、社会に出ればある程度どこへいっても求められるものです。
基本的な社会人適性をアピールするうえでも役立つため、家族のサポートや役割分担の経験がある人は、ガクチカのエピソードとして活用できないかぜひチェックしてみてください。
苦手分野の克服に挑戦した経験
ガクチカのエピソードとしてほかにおすすめなのは、苦手分野を克服した挑戦のエピソードです。
自分の苦手分野と向き合い、それをこなせるように努力したり工夫したりすることは、誰にとっても大きなチャレンジになります。
苦手分野の克服は簡単なことではなく、人によっては、多くの精神的苦痛を伴う場合もあります。
そういった大変なことと徹底的に向き合ったエピソードですから、具体的なプロセスを伝えれば、評価されないはずがありません。
たとえば苦手だった接客スキルを向上させたこと、苦手意識のあった英会話を積極的に学んで留学生と話せるようになったことなど…どれもガクチカのエピソードとしては魅力的といえます。
学生生活の中で苦手分野と向き合ってきた経験がある人は、場合によっては些細なことでも問題ないため、ぜひガクチカのエピソードとしてアピールしてみましょう。
社会問題への取り組み
ガクチカのエピソードを考えるなら、社会問題への取り組みがわかるエピソードもおすすめです。
問題意識の高さや真面目な性格であること、正義感の強さなどが伝わるため、総合的に良い人柄の持ち主だと評価してもらえるでしょう。
たとえばわかりやすいエピソードの例としては、社会問題解決を目指したボランティア活動などが挙げられます。
ボランティア活動では、多くの人との協力や他人への思いやりの気持ちが大事なので、問題意識の高さだけでなく協調性や気遣いのスキルなども伝えられます。
社会問題への取り組みをガクチカのエピソードにする際は、どのような問題意識をもって取り組んだのか、そして何を学んだのかを明確にアピールすると良いでしょう。
【ガクチカの嘘】ガクチカで重要なポイント
続いて、ガクチカを作成するにあたって念頭に置いておきたいポイントを3つ紹介します。
以下の3つを踏まえた上で作成することでより質が高く、企業の採用担当者の目に留まるガクチカを作成できます。
ぜひ参考にしてください。
話のインパクトの強さではない
記事中で何度か伝えたことではありますが、ガクチカを作成するにあたって、話のインパクトの強さは重要ではないということを覚えておきましょう。
就活でガクチカを話す際は、華やかな実績や大規模な成果がなくても、自分の経験や成長を具体的に説明することが大切です。
例えば、日常的なアルバイトやサークル活動での経験でも、自分がどのように取り組み、どのような課題に直面し、それを克服したかを詳しく説明しましょう。
インパクトのある話をすることよりも、自分の努力や成果を具体的に伝えることの方が、面接官に対して誠実さや真摯な姿勢を示すことにつながります。
日常的な経験でも、そこから学んだことや成長したことを具体的に語ることで、面接官に自分の価値を理解してもらうことは十分に可能です。
話の中にオリジナリティを出す
話の中にオリジナリティを出すことも、他の就活生と自分を差別化するにあたって非常に重要です。
自分らしさを伝えることで面接官に強い印象を与えられます。
例えば、同じサークル活動でも、他の学生が出す一般的な内容とは異なる自分ならではのエピソードを交えるという印象を与えることも可能です。
「サークル活動でリーダーシップを発揮しました」と一言話すのではなく、「サークルのイベントで独自のアイデアを出し、新しい企画を成功させました」など、具体的で個性的なエピソードを話すことで、面接官に自分の特性や個性をアピールできます。
オリジナリティを持つ話をすることで、自分の強みや特性を効果的に伝えることができ、他の就活生との差別化を図ることができるのです。
自分のガクチカを深堀する
自分のガクチカをさらに掘り下げてみるのも、ガクチカのクオリティを高めるにあたっては非常に重要なポイントの1つであるといえます。
面接官が興味を持つであろう部分に対して、あらかじめ質問を予測し、しっかりと準備しておくことが求められます。
例えば、「サークル活動でリーダーシップを発揮しました」と述べた場合、具体的にはどのような状況でリーダーシップを発揮したのか、どのような課題があり、それをどのように解決したのかといった質問をされる可能性が高いです。
このような質問に対して具体的なエピソードで詳細な説明を用意しておくことで、自分の話の信頼性を高められます。
掘り下げることで、自分の経験やスキルをより具体的に、説得力を持って伝えることができるため、面接官に対して強い印象を残すことも可能です。
【ガクチカの嘘】嘘をつかずに魅力的にする5つの方法
嘘をついてしまうのは、自分に自信がないから、という背景が潜んでいることも多いです。
ガクチカで嘘をついてうまくごまかせたと思っていても、その嘘に気づく採用担当者もいるでしょう。
また、嘘をついて入社できたとしても、自分の能力とのミスマッチから、企業で活躍できない可能性もあります。
そのようなことを防ぐためにも、嘘をつく前にやらなければならないことを確認しましょう。
自分の人間性や価値観を知り、自らを受け入れ自信が持てると、自然と嘘をつく必要はなくなります。
ここでは具体的に5つ紹介します。参考にしてみてください。
- 自分のことを見つめ直す
- 情報を整理して自分像を理解する
- ガクチカを深掘りして印象深いものにする
- 新たにガクチカを作る
- 企業が求めている人材を確認する
1:自分のことを見つめ直す
企業とのマッチングや、自分自身の将来を考えることが重要な就活では、まず自分のことを見つめ直すことが大切です。
自分史やモチベーショングラフを作って可視化することで、これまでどんな経験をしてきたかや、どんな価値観を持ち続けているのかを確認することができます。
学生時代だけではなく、子供の頃からのでき事を書き出すことで、より深く自分を知ることができるでしょう。
また、よかったことに目が行きがちですが、失敗したでき事もなぜそうなってしまったのか、そしてどう対処したのかを確認することが重要なため、出来事全てを書き出して作りましょう。
さらに、そのでき事に至った過程をそれぞれ具体的に掘り下げていき、自己分析を行います。
自分の長所や短所、どんなことでモチベーションが上がるのかを知ることができ、自分の人間性や価値観を確認することができるでしょう。
2:身近な人に自分の特徴を聞く
自己分析を行っても、主観では気づけない部分もあるでしょう。
身近な人から客観的に自分の特徴を聞くことで、自分では気づかなかった能力や、頑張ってきたことを知ることができる可能性もあります。
3:情報を整理して自分像を理解する
自分のことを見つめ直し、身近な人から客観的な自分の特徴を聞いたら、それらの情報を整理してみましょう。
そうすることで共通することが浮かび上がり、自分像をよりしっかりと理解することができます。
主観的に見た特徴と客観的に見た特徴が一致する内容は、自分自身の間違いのない特徴と言えるため、アピールポイントになるでしょう。
4:ガクチカを深掘りして印象深いものにする
面接官に興味を持ってもらえるよう、自分の魅力を表現できる内容にしましょう。
事実を伝えることは大切ですが、シンプルすぎるアピールでは面接官に強い印象を与えることはできません。
発言に説得力を持たせるために、経験したことを掘り下げるよう努力しましょう。
5:企業が求めている人材を確認する
企業研究で求めている人材を把握してガクチカを作成しましょう。
企業は優れた人材を求めていますが、重要なのは企業に必要な知識や能力を持った人材であることです。
そのためには企業をよく研究し、自分のガクチカで活かせる部分を強くアピールしましょう。
【ガクチカの嘘】ガクチカがうまく書けないときは?
以上の内容を踏まえても
「自分が何をアピールすればいいのかわからない」
「たいしたエピソードではないけれど嘘をつかずにこのまま出しても大丈夫なのか」
と悩むこともあるかもしれません。
そこでおすすめするのは、就活エージェントの活用です。
無料で利用でき、プロのエージェントから人事目線でのアドバイスを受けられるので、選考の通過率をグッとあげられます。
また、ガクチカだけでなく模擬面接やES添削など、就活に関する対策を網羅的に行うことが可能です。
ぜひ積極的に活用してみてください。
まとめ
内定をもらうためには、ガクチカのエピソードの凄さが重要ではなく、目標達成への原動力や、その過程で起きたことに対する学びを糧にできたかなどが重要です。
大したエピソードがないからといって話を盛ったり、本来の能力以上にアピールしたりして嘘をつかないようにしましょう。
この記事で紹介した企業が知りたい情報や、嘘をつく前にやることを把握し、自分を見つめ直すことで気づかなかったアピールポイントを見つけ出せる可能性もあります。
本記事を参考に、企業に嘘をつかず自分の考え方や人柄をアピールして、内定をもらいましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート