面接で「消極的」であることを短所として伝えるには?ポイントや注意点を紹介

面接で「消極的」であることを短所として伝えるには?ポイントや注意点を紹介

はじめに

「就職活動で聞かれる、短所に対する質問ってどうやって答えればいいの」 「長所と短所を教えてくださいという質問はなぜされるの」 就職活動中のみなさんが面接の時に聞かれる質問で答えにくいものの一つが、短所に関する質問ではないでしょうか。

短所とは自分の弱点ともいえる、本来なら目をつぶりたいところでしょう。

本記事では、短所の中でも消極的な性格に注目して面接に臨む方法を紹介します。

この記事を読み終わるころには、消極的な性格とはどのような性格か、面接官がなぜ短所を聞くのか、面接時に消極的な性格を短所として伝えるポイントと注意点を知ることができます。

面接という難関を突破できるように、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

 

【短所は消極的】消極的な人の性格とは?

消極的な性格と聞いてどのような印象が思い浮かびますか?

goo辞書によると、消極的とは自分から進んで物事をしないさま、引っ込みがちなさま、否定的であるさまとあります。

辞書の意味を見るといい印象はあまりありません。そのため、自分の短所が「消極的なことである」とそのまま伝えてしまえば面接官に良い印象は与えられないでしょう。

自分の意見を主張しない、同じグループにいても目立たない、などあまり活発ではないという印象を持っている人が多数ではないでしょうか。

では、なぜそのような印象になってしまうのか、まずはその性格から紹介します。

未経験のことに対して尻込みしてしまう

消極的な性格の人で、未経験のことに挑戦するのが好きという人は多くはないのではないでしょうか。その理由として過去の成功体験が少ないことがあげられます。

成功体験が少ないというのは過去に大きな失敗をしたことや、望んだ結果が得られなかった経験を持ち、そして何より頑張って何かを成し遂げた、挑戦して成功したという経験が少ないのです。

新しいことに挑戦しても成功するイメージを描けないことが、未経験のことに対して尻込みしてしまう原因になります。

失敗体験がある人は慎重な人です。このタイプは小さな成功体験を積んでいくことにより、新しいことに慎重に挑戦できるようになる伸びしろのあるタイプともいえます。

行動力が持てない

消極的な性格の特徴の一つとして、自分から動くことが苦手です。自信がないことが原因の一つで、失敗したらどうしようと考えてしまいます。

自分からは動かないため他力本願で他人まかせ、責任感がないという印象があるでしょう。しかし、現状維持を望み突飛なことをしないという意味では、急に仕事を辞めるということもないため、信頼のおける性格ともいえるでしょう。

考え過ぎてしまう

消極的な性格の人はいろいろ考えてしまう傾向があります。しかもマイナスの方向へどんどん想像を膨らませてしまう人も多いでしょう。

例えば、連絡が来なくなったのは嫌われたからだ、あのときの一言はあの人を傷つけてしまったのではないか、などいろいろ考え過ぎてしまうのです。

しかし、これをしたことによりこの結果になるという先を想像する力があるといえるため、リスク回避という面では優れた能力を発揮できる可能性もあるでしょう。

自分の意見を伝えるのが苦手

消極的な性格と聞いて最初にくる印象が、自分の意見を伝えるのが苦手ということではないでしょうか。発言の場で黙っていたり、意見を求めてもはっきり返ってこなかったりする印象が大きいためです。

自分の意見を伝えるのが苦手である理由に、人と衝突するのを避けたい、集団の中で孤立するのを避けたいという心理があります。

本能的に傷つくのを恐れている可能性もあるでしょう。

【短所は消極的】採用時に企業が短所を質問する理由

面接でよく聞かれる質問とわかってはいても、自分の弱みである短所を答えるのはなかなか勇気がいることです。

では、面接官が短所を聞く理由は何なのでしょうか。もちろん意地悪や就活生を困らせるためではなく、正当な理由があるのです。

ここからは、採用時に企業が短所を質問する理由を紹介していきます。

社風にマッチする人材か確認したい

面接官は、企業と本人の相性が合うかを見ています。

計画的に動かなければならない企業に対し、マイペースというのは企業の社風には合いません。チームワークが大事な企業に対し個を尊重するというのも、同じく企業の社風に合わないでしょう。

企業と就活生の相性を見ることにより、せっかく就職したにもかかわらずすぐに退職してしまったり、合わない企業に勤めて本人が苦労したりするということを未然に防ぐことができます。

企業に就職し、活躍するためにも大切な質問だということがわかります。

自分を客観視できているか見極めたい

皆さんは自分のことを客観的に見ることができていますか。企業側は、学生が自己分析できているかを見ています。

例えば、なかなか友達ができないと悩んでいる人がいるとしましょう。本人は、自分には他人が寄り付く魅力がないと思っていますが、実は自分が他人を遠ざけていることがあります。

自分が置かれている状況の中で物事の本質を客観的に見て、問題解決のための分析ができるかを見ています。

課題解決能力があるかどうかを知りたい

先述したとおり、短所は誰にでもあるものです。短所に向き合い、改善する努力をしているかを面接官は見ています。

就職後、業務上さまざまなトラブルに面した際に、前向きな姿勢で問題解決に取り組めるかを見ています。

【短所は消極的】面接や就活で「消極的」を短所とするのはNGなのか

消極的であることを短所の答えとしても問題がないのか、悩んでいる人も多いでしょう。

消極的な性格は短所にみえても、実は勤務する上では役に立つことがあるため、短所は消極的なところというのは必ずしもNGとはならないでしょう。

また、消極的といってもその性格はさまざまなため、自分にあてはまる性格もあればあてはまらない性格もあります。

【短所は消極的】面接で消極的であることを短所として伝える際のポイント

面接時に自分の短所が消極的な性格であると伝える際、どのようなポイントをおえておく必要があるのでしょうか。

ネガティブに聞こえないように、むしろポジティブにとらえてもらえるような伝え方を紹介します。

  • 消極的であることが引き起こす課題を明確にする

  • 消極的であることを補う方法を具体的に示す

  • 消極的なことをポジティブな表現で言い換える

消極的であることが引き起こす課題を明確にする

面接に臨む前に、消極的であることが引き起こす課題を明確にしましょう。では、その課題とは何でしょうか。

・保守的で変化を好まない ・自分の意見がない、自分の意見は大したことではないと思っている ・他人と協調して何かをすることが苦手 ・これをしたらどうなるか、失敗したらどうしようなど起こっていない未来を心配する

などがあげられます。

課題が明確になれば、どのように対処すればいいかその方法も見えてきます。

消極的であることを補う方法を具体的に示す

まずは小さなことから一つずつ行動してみましょう。

・一日一つ意見を言ってみる ・一日一つやってみたいことをやってみる ・他人の目を気にし過ぎない ・服装を変えてみる

そこから成功体験を積み重ね、少しずつ自信につなげていきましょう。そして、自分の短所とどのように向き合っているかを面接官に伝えてみましょう。

消極的なことをポジティブな表現で言い換える

「短所を教えてください」の質問の後に「消極的なところです」とだけ伝えては、面接官にいい印象を残せません。自分が思う消極的な性格を、ぜひポジティブに言い換えてください。

自分では短所だと思っていても、言い換えると長所になります。

【短所は消極的】消極的なことの言い換え例!

例1:慎重である

消極的で行動力に欠けるということは、行動する前に入念に計画できるということです。

慎重に物事を進めることができるので、準備不足による失敗などが起こる可能性が低いです。

このように、消極的なことはリスク管理できるという長所に変換することができます。

例2:調和を保つことができる

消極的で自分の意見を言うことが苦手なことは、グループの調和を保つことができるということです。 聞き手役に周り、人と人を仲介する人間はグループに必ず必要な存在です。 

自分の意見が言えないことは悪いことだと自分で決めつける前にポジティブなことに考え直してみましょう。

【短所は消極的】消極的であることを短所として伝える例文

実際に面接で短所を聞かれたときのために、例文をいくつか紹介します。

質問を想定して準備して臨んでも、面接官を目の前にして「あなたの短所を教えてください」と聞かれたら、頭の中が真っ白になって答えがとんでしまう可能性もあるでしょう。

また、一言に消極的といってもさまざまなタイプがあります。自分に合った例文を参考にしてください。

自分の意見を伝えられない場合の例文

自分の意見が伝えられない人は和を重んじるといえます。他人との関わりを大切にすることがポジティブな言い換えになります。

例文1

私の短所は消極的なところです。初対面の人などに自分の意見を話すのが苦手です。そのため、まずは相手の意見をよく聞き、どういった人物なのかを理解しどのように話せば上手く意見が伝わるのかを考えます。

相手の話に耳を傾けることや相手を理解しようとする気持ちが伝わることで、お客様はもとより、同僚や友人ともいい関係を築くことができます。

例文2

私の短所は消極的なところです。大勢の前で意見を述べるという場面において、なかなか自分の意見が伝えられずに悔しい思いをすることが何度かありました。

そのため、少数での話し合いや指名された場合にはいつでも答えられるように準備することを心がけるようになりました。

今後も意見が伝えられるようにしっかりと準備をして、突然意見を求められたときにも考えを伝えられるようにしていこうと思います。

考え過ぎてしまう場合の例文

考え過ぎてしまうことを逆にいえば、責任が強いといえます。安易な考えで物事を実行に移すということがないため、慎重であるともいえます。

例文1

私の短所は「消極的」なところです。以前、興味のあるコンテストに応募しようと考えましたが、今の自分の能力で満足のいく結果が得られるのかと考えているうちに、応募期間が終了してしまいました。

後にその時にコンテストに出場していれば、能力が不足していたとしても何か得られるものがあったのかもしれないと、とても後悔しました。

その経験を経てまずは行動してみること、たとえ失敗したとしても行動したことによって得られるものがあると考えるようになりました。

今でも一歩踏み出すのに勇気がいることがありますが、自分なりのルールに則ってまずは行動するように心がけています。

例文2

私の短所は消極的なことです。考え過ぎて最悪の事態を考えてしまうため、計画せずに動くことが苦手です。そのため、さまざまな事態に対処できるよう対策を立てるようにしています。

おかげで計画が思ったようにいかないときでも、慌てず対処することができます。

未経験のことに尻込みしてしまう場合の例文

未経験のことに尻込みしてしまうということは失敗しにくいということです。

例文

私の短所は「消極的」なところです。未経験のことに対して尻込みしてしまう傾向があります。成功しやすいことに挑戦するため失敗することは少ないですが、新しいことに挑戦することに躊躇してしまいます。未経験の家事や日課など小さいことから挑戦することで改善しようとしています。

【短所は消極的】短所について面接で伝える際の注意点

短所を伝える際にはさまざまな注意点があります。

まず、客観的に見た自分の短所を話すことです。

面接官は客観的に自己分析ができているかを見ています。他人にいわれたエピソードなどをおりまぜながら話すと、客観的な自己分析ができると判断してもらえるでしょう。

できる限りポジティブな言葉を使おう

短所を話す際に「できない」などネガティブな言葉を使うと、面接官にいい印象を与えられません。「苦手」などの言葉を使い、少しでもポジティブに言い換えましょう。

例1

「消極的で新しいことにチャレンジしたくない。」→「消極的で新しいことにチャレンジすることが苦手で、安全性の高いことに取り組んでしまう。」

例2

「消極的で初対面の人と関わることができない。」→「消極的で初対面の人とコミュニケーションをとることが苦手。」

社風と合わない人材ではないか

どれだけ良い言い換えをしたり言い伝え方をしても、社風や企業理念と合わなければ意味がありません。

面接官からいい印象をもたれないですし、そもそも社風と合わない短所を持っている場合、入社して後悔するかもしれません。

自分の入社したい企業に内定をもらうためにも、自分の働きやすい企業に入社するためにも、その企業の社風や企業理念はしっかりと調べておきましょう。

どうしてもいきたい企業であれば、短所を考え直すことも大切です。

【短所は消極的】まとめ

消極的であることを短所として話すことは必ずしもNGではありません。

面接官にいい印象を与えられるよう、短所をポジティブに言い換えて面接突破を狙いましょう。

何より大切なことは短所を克服できるように努力していることを伝えることです。

その短所のために悔しい思いをしたことがあるので直したい、短所をどのように克服しようか考えている、ということを伝えましょう。改善しようとしている思いが面接官に伝われば、いい印象を与えられます。

特に、

  • 消極的であることが引き起こす課題を明確にする

  • 消極的であることを帯なう方法を具体的に示す

  • 消極的なことをポジティブな表現で言い換える

この3点を意識して伝えましょう。

「他にも自分に短所があるか気になる」、「他にも短所があるけれど、どんな良いあけがあるんだろう」と気になる方は、次の「【短所一覧】短所65選!回答例や短所を伝える際のポイントと言い換えを解説」の記事をご覧ください! 
https://shukatsu-ichiba.com/article/13022

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