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インターンシップに友達と参加するのはあり?
インターンシップに友達と参加することについて、「就活は個人戦だから、友達と一緒に行くなんてありえない」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、結論から言うと、インターンシップに友達と参加することは全く問題ありません。
むしろ、メリットもたくさんあります。
もちろん、インターンシップの目的は企業理解を深め、自身の成長に繋げることなので、友達と一緒だからといって馴れ合いになったり、目的を見失ったりしてはいけません。
ですが、互いに高め合える関係であれば、友達と参加することで得られるものは非常に大きいです。
特に、初めてのインターンシップで不安を感じる人や、一人だとどうもモチベーションが上がらないという人にとっては、友達の存在が大きな支えとなるでしょう。
インターンシップに友達と参加するメリット3選
- 心理的に安心感が生まれる
- 就活のモチベーションになる
- 経験を共有して自身の成長に繋げられる
インターンシップに友達と参加することには、就職活動を進める上で様々な良い影響があります。
ここでは、特に大きなメリットを3つご紹介します。
これらのメリットを理解し、友達との参加を有効活用することで、より充実したインターンシップ経験に繋げられるでしょう。
心理的に安心感が生まれる
インターンシップに友達と参加する最大のメリットの一つは、心理的な安心感が生まれることです。
初めてのインターンシップは、どんな雰囲気なのか、何を話せばいいのかなど、多かれ少なかれ不安を感じるものです。
特に、グループワークや発表があるインターンシップでは、知らない人ばかりの中で自分の意見を言うことに抵抗を感じる人もいるでしょう。
そんな時、隣に知っている友達がいるだけで、緊張が和らぎ、リラックスして臨むことができます。
心理的な負担が軽減されることで、本来の力を発揮しやすくなり、インターンシップの内容にもより集中して取り組めるようになります。

休憩時間などに気軽に話せる相手がいることで、孤独感を感じにくく、前向きな気持ちで参加を続けられるでしょう。就職活動は長期戦であり、精神的な安定は非常に重要です。友達の存在は、そうしたメンタル面を支える大きな要因となり得ます。
就活のモチベーションになる
友達とインターンシップに参加することは、就職活動全体のモチベーション向上にも繋がります。
一人で就活を進めていると、時に孤独を感じたり、周りの状況が見えなくて不安になったりすることがあります。
しかし、友達と一緒にインターンシップに参加することで、「一緒に頑張る仲間がいる」という連帯感が生まれます。
インターンシップの内容について一緒に考えたり、学んだことを共有したりする中で、自然と就職活動への意識が高まっていくでしょう。
また、友達が真剣に取り組んでいる姿を見ることで、自分ももっと頑張ろうという刺激を受けることもあります。
お互いに励まし合い、時には情報交換をしながら切磋琢磨することで、一人で進めるよりも効率的かつ前向きに就職活動を進められる可能性が高まります。
モチベーションを維持することは、就職活動を成功させる上で非常に重要な要素です。
経験を共有して自身の成長に繋げられる
インターンシップに友達と参加するもう一つの大きなメリットは、経験を共有することで自身の成長に繋げられる点です。
インターンシップ中に経験したことや学んだことは、人それぞれ感じ方が異なります。
例えば、同じ企業の説明を聞いても、友達とは異なる視点や気づきを持っているかもしれません。
インターンシップ後に感想や気づきを共有し合うことで、自分だけでは得られなかった新たな発見や学びを得ることができます。
また、グループワークでの役割分担や、発表内容について意見を交換することで、より多角的な視点から物事を捉える力が養われます。
例えば、あなたが気づかなかった企業の魅力に友達が気づいたり、逆に友達が疑問に思ったことをあなたが解決できたりすることもあるでしょう。

互いの経験を深掘りし、客観的な意見を交換する場があることで、自己分析が深まり、自身の強みや課題をより明確に把握することに繋がります。この経験の共有は、将来の自己PRや面接でのアピールにも活かせる貴重な機会となるでしょう。
インターンシップに友達と参加するデメリット3選
- 一人でその会社に入社するイメージが湧きづらい
- 会社の人との関係を積極的に作る姿勢が弱くなりやすい
- 見知らぬ人とのコミュ力が低いと思われる可能性がある
インターンシップに友達と参加することにはメリットがある一方で、いくつか注意すべきデメリットも存在します。
これらのデメリットを理解し、適切に対処することで、友達との参加をより有意義なものにできるでしょう。
一人でその会社に入社するイメージが湧きづらい
インターンシップに友達と参加するデメリットの一つは、一人でその会社に入社するイメージが湧きづらくなる可能性がある点です。
インターンシップは、企業で働く疑似体験を通じて、その企業で自分が働く姿を具体的にイメージする貴重な機会です。
しかし、常に友達が隣にいる環境では、「もしこの会社に入社したら、一人でやっていけるだろうか」という現実的な視点が欠けてしまうことがあります。
企業で働くことは、多くの場合、新しい環境で知らない人たちと協力しながら業務を進めることです。
友達がいる安心感に浸りすぎると、そうした環境に適応するシミュレーションが不足し、いざ入社した際に「想像と違った」と感じてしまうリスクがあります。

インターンシップ中は、意識的に友達と離れて、一人で社員の方々と交流する時間を設けたり、自分の力で課題に取り組む姿勢を持つことが重要です。
会社の人との関係を積極的に作る姿勢が弱くなりやすい
友達とインターンシップに参加すると、会社の人との関係を積極的に作ろうとする姿勢が弱くなりがちです。
インターンシップの大きな目的の一つは、企業の社員の方々と交流し、企業文化や働き方を肌で感じることです。
質問をしたり、意見を交わしたりすることで、社員の人柄や仕事への向き合い方を知り、企業への理解を深めることができます。
しかし、友達と一緒だと、つい友達との会話に終始してしまい、社員の方々に話しかける機会を逃してしまうことがあります。
また、何か疑問があっても、まず友達に聞いてしまったり、友達が質問するのを見て満足してしまったりすることもあるでしょう。
結果として、社員との接点が少なくなり、企業から得られる情報が限定されてしまう可能性があります。
インターンシップでは、意識的に社員の方々に積極的に話しかけ、名刺交換をするなど、能動的に関係性を築く姿勢を持つことが大切です。
見知らぬ人とのコミュ力が低いと思われる可能性がある
インターンシップに友達と参加することで、見知らぬ人とのコミュニケーション能力が低いと評価される可能性も考慮しなければなりません。
企業はインターンシップを通じて、学生のコミュニケーション能力や協調性なども見ています。
常に友達と行動を共にし、他の参加者や社員との交流が少ない場合、「この学生は、知らない人とのコミュニケーションが苦手なのかもしれない」という印象を与えてしまう可能性があります。
特に、グループワークなどで積極的に発言せず、友達任せにしているような態度が見られると、チームでの貢献意欲やリーダーシップが不足していると判断されることもあります。

インターンシップは、多様なバックグラウンドを持つ人々と協力し、新しい人間関係を築く練習の場でもあります。友達と参加する場合でも、意図的に他の参加者と交流したり、社員の方々と積極的に意見交換したりするなど、幅広い人々とコミュニケーションを取る努力を意識することが重要です。
インターンシップに友達と参加する際の注意点
- 一緒に参加していることを伝えないようにする
- 個人で参加する意識を持って臨む
- 周りの人を環境に飛び込むことも大切
インターンシップに友達と参加する際には、メリットを最大化しつつ、デメリットを最小限に抑えるためのいくつかの注意点があります。
これらを意識することで、友達との参加をより有意義なものにし、自身の成長に繋げることができます。
一緒に参加していることを伝えないようにする
インターンシップに友達と参加している場合でも、企業側には一緒に参加していることを積極的に伝えないようにするのが賢明です。
もちろん、企業側は学生が誰かと一緒に参加していること自体を問題視することはほとんどありません。
しかし、必要以上に友達の存在をアピールしたり、友達とばかり行動したりすると、「自主性に欠ける」「依存している」といったネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。
インターンシップは、学生が企業や仕事内容について理解を深め、自身の適性を見極めるための場であり、企業側も学生の主体性や意欲を見ています。
友達と参加していることはあくまで個人の事情であり、企業に伝えるべき情報ではありません。

あくまで「個人」としてインターンシップに参加しているという意識を持ち、企業の社員や他の参加者との交流に集中することが大切です。
個人で参加する意識を持って臨む
友達とインターンシップに参加する際には、常に「個人で参加している」という意識を持って臨むことが重要です。
友達が隣にいることで安心感は得られますが、それに頼りすぎてしまうと、せっかくの学びの機会を逃してしまう可能性があります。
例えば、グループワークでは友達に頼りきりになったり、質問がある時も友達にまず聞いてしまったりすることは避けましょう。
企業がインターンシップで学生に期待しているのは、主体的に考え、行動し、積極的に学びを深めようとする姿勢です。
友達がいても、自分自身が企業に貢献できることや、インターンシップを通じて何を学びたいのかを明確にし、その目標達成のために積極的に行動するように心がけましょう。
休憩時間などに友達と情報交換をするのは良いですが、インターンシップのプログラム中は、一人で参加している時と同じように真剣に取り組むことが求められます。
周りの環境に飛び込むことも大切
インターンシップに友達と参加する場合でも、周りの人や環境に積極的に飛び込んでいくことも大切です。
友達との絆を深めるのは良いことですが、インターンシップの目的は企業理解と自己成長です。
そのためには、多様な人々と交流し、様々な視点に触れることが不可欠です。
例えば、グループワークで友達以外のメンバーとも積極的に意見交換をしたり、社員の方々に質問をしたり、他のインターン生とランチを共にしたりするなど、意図的に交流の機会を増やすようにしましょう。

新しい人との出会いは、就職活動における情報収集の幅を広げるだけでなく、コミュニケーション能力を向上させる絶好の機会となります。友達とだけの世界に閉じこもらず、積極的に周りの環境に働きかけることで、より多くの学びと気づきを得ることができ、自身の視野を広げることに繋がります。
一人でインターンシップに参加するのが怖い時の対処法
- 企業についてとことん調べる
- 過去の参加者の声を探す
- 友達以外の他の参加者と繋がる
一人でインターンシップに参加することに不安や怖さを感じるのは、決して珍しいことではありません。
しかし、そのような感情を乗り越えて一歩踏み出すことで、貴重な経験と成長を得られるチャンスがあります。
ここでは、一人でインターンシップに臨む際の不安を軽減し、自信を持って参加するための具体的な対処法をご紹介します。
企業についてとことん調べる
一人でインターンシップに参加するのが怖いと感じる理由の一つに、「未知への不安」があります。
どのような企業で、どんな人が働いているのか、インターンシップでは何をするのか、といった情報が少ないと、漠然とした不安が募りやすくなります。
この不安を解消するためには、インターンシップに参加する企業について、とことん調べることが非常に有効です。
企業のウェブサイトはもちろんのこと、ニュース記事、IR情報、SNSなどを活用して、企業の事業内容、企業文化、社員の声、最近の動向などを詳しく調べてみましょう。

企業の情報を深く知ることで、当日のプログラム内容や社員との会話で何を聞くべきか、どんな質問ができそうかなど、具体的なイメージが湧きやすくなります。これにより、当日への漠然とした不安が減り、「自分はこの企業についてこれだけ知っている」という自信を持って臨むことができるでしょう。
過去の参加者の声を探す
過去にその企業のインターンシップに参加した学生の「生の声」を探すことも、一人で参加する不安を和らげる効果的な方法です。
就活情報サイトやSNS、大学のキャリアセンターなどで、過去の参加者の体験談や感想を探してみましょう。
例えば、「〇〇社のインターンシップはグループワークが中心だった」「社員の方がとても話しやすかった」「選考に直結する内容だった」といった具体的な情報が見つかるかもしれません。
こうした情報は、インターンシップの雰囲気や難易度、求められる能力などを事前に把握する上で非常に役立ちます。
また、自分と同じように一人で参加して、結果的に良い経験ができたという話を見つけることができれば、「自分も大丈夫だ」という安心感に繋がるでしょう。
過去の参加者の声は、具体的なイメージを持つ手助けとなり、当日のシミュレーションをする上でも貴重な情報源となります。
友達以外の他の参加者と繋がる
インターンシップに一人で参加する場合でも、友達以外の他の参加者と積極的に繋がることを意識しましょう。
事前にSNSで同じインターンシップに参加する人を探してみたり、インターンシップの休憩時間や開始前、終了後などに勇気を出して話しかけてみるのがおすすめです。
同じインターンシップに参加する学生は、少なからずあなたと同じような興味や目標を持っている可能性が高いです。
共通の話題があるため、意外とスムーズに会話が始まることもあります。

他の参加者と繋がることで、インターンシップ中にグループワークで協力しやすくなったり、終了後も情報交換をしたり、就活の悩みを相談し合える仲間ができる可能性があります。最初は勇気がいるかもしれませんが、「仲間を作る」という意識を持つことで、インターンシップ中の孤独感を軽減し、より前向きな気持ちで取り組むことができるでしょう。
友達と参加するのにおすすめのインターンシップ
- グループワーク型インターンシップ
- テーマ特化型インターンシップ
- 課題解決型インターンシップ
友達とインターンシップに参加することで、一人では得られない相乗効果を生み出すことができます。
特に、以下に挙げるタイプのインターンシップは、友達と一緒だからこそそのメリットを最大限に活かせるでしょう。
グループワーク型インターンシップ
グループワーク型インターンシップは、まさに友達と参加するのに最適な形式の一つです。
このようなインターンシップでは、複数の学生がチームを組み、与えられた課題に対して議論し、解決策を導き出すことが求められます。
友達と参加することで、遠慮なく意見を交換したり、疑問点を共有したりできるため、グループワークを通じてより深い学びが得られます。
初対面の人ばかりの環境では、なかなか自分の意見を率直に言えなかったり、質問をためらったりすることもありますが、気心の知れた友達がいれば、安心して活発な議論に参加できます。

友達の異なる視点やアイデアに触れることで、自分一人では思いつかなかった解決策にたどり着くこともあります。互いに協力し合い、時には建設的な意見の衝突を経験しながら、より良いアウトプットを目指せるでしょう。
テーマ特化型インターンシップ
特定のテーマに絞って開催されるテーマ特化型インターンシップも、共通の興味を持つ友達と参加するのにおすすめです。
例えば、IT業界の最新技術、環境問題への取り組み、地域創生など、特定の分野に特化した内容のインターンシップがこれにあたります。
共通の興味を持つ友達と参加することで、インターンシップで得た情報を元に、その業界や企業についてさらに深く話し合うことができます。
インターンシップ中に得られた知識や気づきを、友達と意見交換することで、より理解を深めたり、新たな疑問点を発見したりすることができます。
また、同じ分野に興味を持つ友達がいれば、インターンシップ後も一緒に自主的に勉強したり、関連イベントに参加したりするなど、継続的な学びのモチベーションに繋がるでしょう。
課題解決型インターンシップ
課題解決型インターンシップも、友達と参加することで大きなメリットを享受できるタイプです。
これは、企業が抱える実際の課題や、社会が直面している問題に対して、学生が解決策を提案する形式のインターンシップです。
社会問題や地域活性化に興味がある友達と一緒に参加することで、共通の課題意識を持って取り組めます。
一人で取り組むよりも、お互いの知識やスキルを持ち寄ることで、より多角的で実現性の高い解決策を導き出すことができるでしょう。

難しい課題に直面した時も、友達と協力することで、乗り越えるためのモチベーションを維持しやすくなります。インターンシップを通じて得た学びや達成感を共有することで、就職活動における共通の経験となり、お互いの成長を喜び合える貴重な機会となるでしょう。
まとめ
インターンシップに友達と参加することは、心理的な安心感やモチベーションの維持に繋がり、経験を共有することで自身の成長を促進するなど、多くのメリットがあります。
特にグループワーク型、テーマ特化型、課題解決型インターンシップは、友達と協力することでより深い学びが得られるためおすすめです。
一方で、友達と参加する際には、「一人で入社するイメージが湧きづらい」「会社の人との関係構築が疎かになりやすい」「見知らぬ人とのコミュ力が低いと思われる可能性」といったデメリットも存在します。
これらのデメリットを避けるためには、企業に友達と参加していることを積極的に伝えず、常に「個人で参加している」という意識を持つことが重要です。
また、友達任せにせず、他の参加者や社員とも積極的に交流し、多様な人々と関わる努力をしましょう。
もし一人でインターンシップに参加するのが怖いと感じる場合は、事前に企業についてとことん調べ、過去の参加者の声を探すことで、不安を軽減することができます。
さらに、当日は友達以外の他の参加者とも積極的に繋がり、交流を深める意識を持つことで、インターンシップをより有意義なものにできるでしょう。
友達との参加を上手に活用し、自身の就職活動に役立ててください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
ただし、友達と参加する際には、お互いの目的意識をしっかりと共有し、あくまでも「学び」を最優先するという意識を持つことが重要です。企業側も、学生がグループで参加すること自体を問題視することはほとんどなく、むしろ学生が積極的に参加しようとする姿勢を評価する傾向にあります。