証券会社に就職したいと考えているものの、なかなか志望動機が書けないと考えてる人も多いのではないでしょうか。
証券会社は多くの就活生が志望するレベルの高い企業なので、しっかりとした志望動機を用意しなければならないと頭を抱えている人も多いでしょう。
そこで今回は証券会社の志望動機を書く前に行いたい6つの準備について紹介していきます。
証券会社がどのような人材を採用したいと考えているのか、特徴などについても紹介していくので、証券会社に就職したいと考えている人はぜひ本記事を最後までご覧ください。
- 志望動機の書き方
- 証券会社に求められる特徴
- 証券会社の業務内容
- 証券会社を目指す人
- 志望動機が全く書けない人
- 志望動機の例文を読みたい人
目次[目次を全て表示する]
【証券会社の志望動機】 証券会社の志望動機を書く前にしておく準備6選
証券業界は就職や転職に人気の業界である一方、専門性や責任感が求められるため離職率が高い傾向にあります。したがって、証券会社は長く働ける人を採用したいため、業務への理解と志望意欲をアピールする必要があるでしょう。
ここでは、証券会社の志望動機を書く前にしておく6つの準備を紹介していきます。
1:証券業界以外の金融業界の特徴を把握しておく
金融とは、資金を持っている人が資金を必要としている人に対して融通する、ということを意味しています。わかりやすい例は、国民の預金を企業や個人に貸し出すことにより利子を受け取るビジネスを展開するのが銀行業務です。
金融業界は大きく分けて、直接金融と間接金融の2つに分類されます。間接金融は預金者の資金を金融機関が企業に融通するのに対し、直接金融は資金を必要とする企業が自ら株式や債権を発行して調達する方法を意味します。
金融業界全体の仕組みを知った上で、証券会社は直接金融に分類されることを把握しておきましょう。
2:証券会社の特徴を比較しておく
証券会社の主なビジネスモデルは、個人投資家が有価証券などの金融商品を購入する時に仲介手数料を得たり、自社の資金で有価証券を運用したりして利益を得る2つの業務があります。
また、全国に店舗を持つ証券会社とインターネット上で取引をするネット証券会社があるので それぞれの特徴を比較しておくことが大切です。
企業理念や経営方針を確認
証券会社の目標や考え方、どのような働き方ができるのか確認することが大切です。確認するための指標に、経営方針や企業理念があります。
自分に合う環境であるか見極めるために、志望する企業の経営方針・企業理念に共感できるかがポイントです。会社の目標と、自分の目標が相違していると一致団結できません。
事前に経営方針や企業理念を調査することで、入社してからのミスマッチがなくなるでしょう。
証券会社の立ち位置を確認
大手証券会社、中堅証券会社、ネット証券会社のようにいくつかに分類され、会社規模や顧客層には違いがあります。志望する会社だけでなく、証券会社ごとの分類を確認しておきましょう。
証券会社の立ち位置を理解すれば、自分がどのような働き方をできるか把握できます。
3:証券業界を選ぶ理由を明確にしておく
銀行や生命保険会社でなく、なぜ証券業界を選んだのかという理由を明確にする必要があります。
金融業界は無形商品を取り扱いますが、その中でも証券会社の扱う商品はリスクが高いです。知識・情報収集力だけでなく、形のない商品を紹介するための表現力やコミュニケーション能力が必要になります。
他の金融業界と証券業界の違いを明確にして、なぜ証券会社を選んだのかを伝えるといいでしょう。
4:志望の会社を選んだ理由を明確にしておく
近年、ネット証券会社の取り扱い顧客が増加している中で、なぜその企業に入りたいのかを明確にする必要があります。それぞれの証券会社により、企業理念や取り扱う商品、得意とする分野は異なるので、企業の特徴を知ることが大切です。
また、現役の証券会社に勤めている人にヒアリングをすることで、自分がどのように働けるかイメージすることができます。志望会社で働きたい理由を明確にして、差別化した志望動機を書きましょう。
5:自分が証券会社に向いている理由を明確にしておく
証券業界は、世界情勢により常に変化しています。そのため、株価や為替の最新情報を頭に入れて、業務を遂行することが大切です。
ハイリスクな商品を取り扱う証券会社は離職率が高いので、企業の採用担当者は長く働いてくれる人を採用したいと考えるでしょう。
情報収集力・コミュニケーション能力・責任感など多くの才能が必要となることを理解し、自分が証券会社に向いていることをアピールしましょう。
6:入社したらどのように会社に貢献するか考えておく
証券業界を発展させるために、入社後にどのような働き方をするのか考えることが大切です。
自分の働いている姿をイメージして、会社に与える影響を伝えます。そうすることで、向上心と熱意を強く求める証券業界において、仕事に対するやる気をアピールすることができます。
また、過去の経験から継続している行動や考え方を志望動機に入れるのもいいでしょう。自分にしかない魅力を伝えることで、他者との差別化を図ることができます。
【証券会社の志望動機】金融の業界研究をしよう
証券会社は金融業界の一部であるため、金融業界全体についての研究をすることも非常に重要なポイントの1つです。
証券会社に加えて、銀行と保険会社の業務内容やそれぞれの特徴について理解しましょう。
証券会社
まず、本記事の題材である証券会社についての紹介です。
証券会社は顧客に対して株式や投資信託、債券などの様々な金融商品の提案を行い、その資産形成と運用をサポートする業務をメインとしています。
この業務もさらに2つの部類に分かれており、1つは個人顧客を対象としたリテール業務、もう1つは法人顧客を対象とした法人営業です。
個人投資家の投資目的やリスク許容度を考慮した上で適切な投資商品を提案します。
一方、法人営業においては、企業が直面するより複雑で多様な金融のニーズに対応することが求められます。
企業の資金調達支援まで幅広くサポートするのが仕事です。
銀行
銀行の業務は大きく3つのカテゴリーに分けられます。
まず、預金はお客様のお金を預かる仕事で、個人や企業からの資金を受け入れ保管します。
普通預金、定期預金、貯蓄預金など、様々な方法で資金を預かり、他の金融活動への融資などに用います。
融資業務は銀行の中核をなす活動の1つであり、資金需要がある個人や企業に対して貸付を行い、利益を生み出します。
為替業務においては、お金の受け渡しを現金ではなく、銀行口座間の資金移動によって行います。
例えば、会社、個人などが遠方の人にお金を支払う場合や、多額のお金を支払う場合に為替業務を活用すれば、現金を持ち歩かずに支払いが可能です。
保険会社
保険会社は、顧客に対して保険商品の提案をし、契約の手続きを行うのが仕事です。
顧客のニーズを深く理解し、それに合った商品を選択し、そして提供することが求められます。
よって、傾聴力やコミュニケーション能力など顧客の求めていることや潜在的な問題などを把握する能力が重要な仕事です。
生命保険や健康保険、自動車保険や住宅保険など、様々な種類の保険の中から顧客を守るための保険が何であるのかを考え続けることが、保険会社で働くにあたっては重要です。
【証券会社の志望動機】証券会社の主な業務
証券会社は、有価証券の売買をしたい人を仲介する仕事です。個人投資家の有価証券を売買する業務の他に、企業が発行する有価証券の売買も取り扱っています。
ここでは、証券会社の主な4つの業務をご紹介します。
- セリング業務
- ディーラー業務
- ブローカー業務
- アンダーライティング業務
セリング業務
セリング業務は、証券会社が行う募集・売り出しのことです。新たに発行された有価証券や既に発行済みの有価証券を、投資家が買い入れるように勧誘する業務を指します。
売れ残った証券を買い取る必要がないのが特徴です。
ディーラー業務
ディーラー業務とは、自社の資金を元手に株式や為替の取引をする仕事です。多額の資金をトレードするため、一瞬で利益を得ることもあれば、膨大の損失を負うことにもなる緊張感と責任感が求められる業務です。
午前9時の取引開始時刻前に出社し、その日に売買する銘柄を確認しておきます。株価の変動を複数のモニターで見ながら、市場が閉まる15時まで売買を行うため、集中力も必要です。
株価は世界情勢により変動するため、常に最新の時々ニュースを頭に入れておく必要があります。
ブローカー業務
証券会社の業務で多くを占めるのがブローカー業務です。ブローカー業務とは、株式を売買したいという個人投資家からの注文を受けて、顧客の代わりに証券取引所で取引をする業務を指します。
株式会社は、株式を発行して個人投資家から資金を集めており、証券会社は株式を発行した企業と個人投資家の間に入り、集まった株式を取引しています。個人投資家は証券取引所で売買ができないため、証券会社が代わりに行っているのです。
アンダーライティング業務
アンダーライティング業務は、証券会社が行う有価証券の引き受け・売り出しのことです。会社や国、地方公共団体が発行している有価証券を買い取り、投資家に販売します。
売れ残った有価証券は、証券会社が買い取ることになります。セリング業務と似ていますが、アンダーライティング業務の場合は、売れ残った有価証券を証券会社が引き取ることになるのが相違点です。そのため、証券会社は売れ残った証券により多額の損失を負う可能性があります。
買い取った有価証券が売れ残らないようにする判断力も大切になるでしょう。
【証券会社の志望動機】証券会社の職種
続いて証券会社の職種についても理解しておきましょう。
自分が目指すことになる職種は1つかもしれませんが、一緒に働くことになる仕事には職種にはどのようなものがあるのか理解しておくことで相互理解が進み、より業務もスムーズに進められるはずです。
- 営業
- 証券アナリスト
- トレーダー
- 資産運用アドバイザー
営業
証券会社における営業職は個人投資、契約法人の顧客に対して株式や債券、投資信託などの証券商品やそれに関連する金融サービスを提供し、販売する役割です。
顧客の投資目標や財務状況などを理解しており、それに基づいて、適切な商品やサービスを提供することが求められます。
ただ商品を販売するだけでなく、顧客との長期的な関係構築が重要であり、顧客の投資状況や市場動向の変化に応じて定期的な話し合いを行い、必要に応じて提案などを行うのも仕事の一つであると言えます。
証券アナリスト
証券会社における証券アナリストはさまざまな企業や業界に関する詳細な情報を分析し、それを分析して収集し、それを分析して投資の価値を評価することです。
財務諸表の解読や業界動向の調査、経済指標の評価、政治的・社会的要因の考慮なども重要な業務であると言えます。
分析に基づいて株価の将来的な動向や企業の成長見込みに関する予測を立てるのも仕事の一つです。
自らの見解を投資レポートや市場分析としてまとめ、顧客へ投資家に提供し、それに基づいて投資決定を一緒に行っていくのも役割の一つといえるでしょう。
トレーダー
証券会社におけるトレーダーは株式や債券、通貨、オプションなどさまざまな証券や金融商品の売買を通じて会社の利益を最大化することを目指しています。
自社の資金を用いて市場の変動に応じた迅速な取引を行うのが業務内容の一つです。
経済ニュースや政治情勢、市場、トレンドなどの幅広い情報を常にモニタリングしてその情報を元に投資戦略を立てます。
短期的な市場の変動を利用して利益を生み出すことが多く、1日の中で何度も取引を行うデイトレーダーという役割が最も有名と言えます。
資産運用アドバイザー
資産運用アドバイザーは顧客の財務目標や投資、リスク管理などについて深く理解し、最適な投資の計画と運用戦略を提案する役割を担っています。
一人一人のニーズに合わせたサービスを提供し、資産増加や資金確保の目的を達成するための助言を行うのが役割の一つです。
投資商品の推薦だけでなく、顧客の財務状況の全体的な分析や資産配分の戦略立案、市場動向の分析なども役割の一つです。
税金や退職計画、相続計画などの財務計画に関するアドバイスを提供する必要もあり、顧客の資産管理における包括的にサポートを行う業務であると言えるでしょう。
【証券会社の志望動機】証券会社が求める人物像
就職や転職に人気の証券会社ですが、向いている性格があります。証券会社は、やりがいのある仕事ですが離職率が高い特徴があるため、企業側は安定して長く働ける人を必要としています。
証券会社が必要とする人材を知ることで、自分のやるべきことが見えてくるでしょう。
- コミュニケーション能力がある
- 落ち込んでも立ち直りが早い
- 情報収集が得意である
- 金融業界に興味がある
- 分析力がある
- 行動力がある
- 金融知識がある
コミュニケーション能力がある
証券会社は多くの顧客と接点を保つため、コミュニケーション能力が必要です。ブローカー業務は特に個人投資家とのやり取りが多いため、コミュニケーションを取ることで信頼関係が築けます。
顧客が、どのような商品を求めているのか何度もヒアリングを行い、販売した商品の価値が下がった時には次につなげる行動を提案しなければなりません。
仕事で成果を出すために、顧客と積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。
落ち込んでも立ち直りが早い
証券業務はリスクを伴う商品であるため、顧客は営業に対して厳しい発言をしてきます。販売した商品の価値が下がり、損失が出た場面で落ち込んでいると、次の提案ができずに信頼度はさらに低下します。落ち込んでもすぐに立ち上がり、打開策を提案し続ける必要があるでしょう。
証券業務の経験がある人でも、未来の市場がどうなるか正確に予測できる人はいません。ミスを恐れずに、飛び込んでいく度胸のある人を証券業界は採用したいと考えているでしょう。
情報収集が得意である
世界情勢により株価や為替は激しく変動し、個人が取り扱う業務においても新しい商品が頻繁に出るため、古い情報では顧客に販売することができません。そのため、最新の時事ニュースや金融業界の動向を調査する必要があります。
証券業界は、マーケットの勉強に加えて資格勉強もしなければ生き残れない世界とされています。資格で得た知識を活かし、新聞やニュースで金融の勉強をすることで知識が深まり、顧客に最新情報を提供できます。
金融業界に興味がある
企業が採用したい人は、金融業界に興味関心があり、企業の情報や株式について勉強している人です。有益な情報を持っていないと顧客に商品を販売することもできないですし、ライバル会社に勝つこともできません。
朝はニュースをチェックし、隙間時間で新聞や雑誌、本などを読み込んで、金融業界の情報収集を毎日する必要があります。そのため、自分が金融業界への興味がないと継続できないでしょう。
金融業界に興味があるからこそ、情報収集が苦にならず継続することができます。最新情報を掴むことで、激しく変動する金融業界に対応できる力が身に付きます。
分析力がある
証券会社が求める人物像の一つとして分析力があるということが挙げられます。
なぜならば証券会社で働くにあたっては市場や業界のデータを詳しく分析し、投資の戦略やアドバイスを提供することがメインの役割の一つだからです。
データを確実に正確に評価しつつ、論理的に分析する力が求められるので、これまであなたが分析力を用いて何かしら達成した経験があるならば、自己PRや志望動機に盛り込むことでより良い印象を与えることができることでしょう。
行動力がある
証券会社で働くにあたっては、意外と思われるかもしれませんが行動力も必要とされることが多いです。
なぜならば、金融の市場は日々変化し続けているからです。
前例のないような事態が起こることも珍しくないのが証券金融系の業界の特徴の一つであると言えます。
前例のない状態に陥ってしまったとしても、臆することなく、自ら進んで挑戦する行動力やチャレンジ精神などが求められていると言えるでしょう。
また、専門性とスキルの向上も欠かせないため、努力を継続できるといった意味での行動力もアピールすることができれば良い印象を与えられるはずです。
金融知識がある
金融の業界で働くわけなので、当然ながら金融の知識が必要であると言えます。
ただし、これは他の業界で働くにあたってその業界の知識を持っておく必要があるというレベルではありません。
証券会社で働く場合は金融商品におけるプロフェッショナルであり、情報の最先端を入手する必要があるからです。
金融商品や市場の動向に関する幅広い知識を持っていることが求められる仕事であり、証券債権や株式市場のトレンドなども理解しておく必要があると言えるでしょう。
入社後の研修では教わることが多いですが、入社前にこれらの知識があることを伝えることができれば、金融業界での志望度が高いことのアピールにつながる可能性も高いです。
【証券会社の志望動機】証券会社に向いている人
証券会社に向いている人の特徴にはどのようなものがあるかも確認しておきましょう。
当てはまるものが複数ある場合は、その特徴を分かりやすくアピールできるように工夫し、当てはまるものが少ない場合は、就活本番までに近づけるように取り組んでみてください。
勉強意欲がある人
勉強意欲がある人は、証券会社に非常に向いていると言えます。
なぜならば、証券会社は最新の知識が必要になる職業だからです。
そのため、日頃から新しい金融商品や経済の動向、株価の変動などの知識を持ち合わせておく必要があります。
勉強意欲を発揮して何かを達成したいエピソードなどがある場合は積極的にアピールすると良いです。
ストレス耐性がある人
証券会社はノルマが厳しいところも非常に多いため、ストレス耐性が求められることが多いです。
上司などからのプレッシャーに耐えられるほどの忍耐力が求められる業界であると言えます。
また、先ほど述べたように日々の勉強に対しても忍耐力が求められるため、これまであなたが忍耐力を発揮して何かを乗り越えた経験があるならば、積極的にアピールしましょう。
失敗やリスクを恐れない人
失敗やリスクを恐れないことも、証券会社で働くにあたって求められる要素の1つであると言えます。
証券会社の業務は常に失敗と隣り合わせだからです。
新規顧客の開拓にあたっては、断られることがほとんどです。
そのため、一つひとつの失敗に固執し、くよくよするのではなく、次に進む姿勢を持っている人物が向いていると言えます。
【証券会社の志望動機】証券会社の志望動機を書く手順
続いて証券会社の志望動機を各手順についても紹介していきます。
ちなみに、この志望動機の構成は証券会社を目指す場合以外でも活用できるものなので、覚えておいてください。
他の業界も合わせて受けるという方でも利用できるので、この記事でマスターしてしまいましょう。
- 結論
- なぜ成し遂げたいのか
- 会社を選んだ理由
- 入社後の意気込み
結論
志望動機に限らず、自己PRやガクチカなどでも当てはまるものでありますが、まず先に結論を述べることが非常に重要です。
まず初めに「私は〇〇という理由で貴社を志望しました。」とその企業を目指した理由についてわかりやすく説明していく必要があります。
最初に結論を述べることで、あなたがどのような志望動機を持って会社に応募しているのかが伝わりやすくなります。
結論を念頭において読むことで内容がスムーズに入ってくることでしょうから、まずは結論から述べてあげましょう。
なぜ成し遂げたいのか
成し遂げたいことについて書いたら、続いてなぜそれを成し遂げたいと思ったのかについてわかりやすく説明していくことが重要であると言えるでしょう。
成し遂げたいことに関しては人とかぶる可能性もありますが、なぜ成し遂げたいのか、という理由は人によって千差万別であり、かぶる可能性は非常に低いです。
他の優秀な就活生と差別化を図り、注目を得るためにも、きっかけとなるエピソードを具体的かつ簡潔に伝えられるようにしましょう。
会社を選んだ理由
その会社を選んだ理由についても分かりやすく説明していく必要があります。
成し遂げたいと思った理屈について伝えることができたら、なぜその企業で成し遂げたいのかについても説明していかなければなりません。
ここで重要なのは、その成し遂げたいことが「その企業でできること」であることです。
理想はその企業でしか成し遂げられないことですが、なかなか証券会社の業務内容は似たようなものもあるので、その企業独自のものを選ぶことはできないかもしれません。
しかし、その企業でできないことを選んでしまっていては、あまりにも企業について調べていないということがバレてしまいます。
よって、どれだけ壮大な目標であったとしても、企業に当てはまっていなくては意味がないので、企業でできることが何なのかについて考えてから書くようにしましょう。
https://shukatsu-ichiba.com/article/15064
入社後の意気込み
入社後の意気込みについても詳しく確認していきましょう。
この部分をいかに詳しく説明できるかで、あなたが入社した際に活躍できる人物かどうかが伝わりやすくなります。
実際に入社した場合、どのような働きをするのか、どのような経験を活かして企業に貢献してくれるのかというのが伝わるようにしましょう。
これにより、企業の採用担当者はあなたが実際に活躍しているイメージをすることができるのはもちろんのこと、モチベーションの高さをアピールすることもできます。
【証券会社の志望動機】 証券会社の志望動機の例文
前述したように、金融業界の中でも証券会社を志望する理由を明確にする必要があります。
金融業界全体の役割や特徴を理解し、なぜ証券会社を志望するかを考えることで説得力のある志望動機を書くことができるでしょう。
ここでは、証券会社の志望動機の例文を業種別にご紹介します。
例文1:セリング業務の場合
貴社を志望する理由は、貴社の革新性と顧客中心のサービス精神に共感するからです。
証券業界において、常に変化する市場環境に適応し、顧客に最適なソリューションを提供することの重要性を深く理解しています。
大学時代に経済学部で金融市場について学び、特に証券市場のダイナミズムに魅了されました。
また、学生投資クラブの一員として、実際に模擬投資を行いながら市場分析のスキルを磨きました。
この経験を通じて、投資家が直面する課題と、それに対する適切なアドバイスの重要性を実感しました。
貴社が業界内で展開する先進的な投資戦略や顧客サービスに注目し、特に貴社のセリング業務における顧客への深い理解とカスタマイズされたソリューションの提供に強く惹かれました。
貴社ならではの環境で、私の学んだ知識と経験を活かし、顧客の資産形成をサポートすることで、会社の成長に貢献したいと考えています。
例文2:ディーラー業務の場合
貴社のディーラー業務を志望する理由は、貴社が持つ市場に対する深い洞察力と、高度な取引技術を学び、実践したいからです。
証券市場のダイナミクスとリスク管理に対する貴社のアプローチは、私が学んできた金融理論と実践の統合において理想的な環境を提供してくれると考えています。
私は経済学を専攻し、大学での金融市場や投資戦略に関するコースワークを通じて、市場分析とリスク評価のスキルを磨きました。
また、サマーインターンシップで証券会社に参加し、リアルタイムの市場データを用いた取引戦略の立案に関わる機会を得ました。
この経験から、市場の微妙な変動を読み解き、迅速かつ効果的な取引決定を下すことの重要性を学びました。
貴社では、これらのスキルをさらに発展させ、貴社の取引チームの一員として市場分析と取引戦略の立案に貢献できると考えています。
例文3:ブローカー業務の場合
貴社を志望する理由は、顧客中心のサービスを提供し、市場での最適な取引を実現したいという私の情熱が、貴社のブローカー業務の理念と完全に一致しているからです。
貴社が長年にわたり築いてきた信頼と実績、そして革新的な取引プラットフォームに大きな魅力を感じています。
私がこの道を志すきっかけとなったのは、大学時代に参加した模擬株式取引コンテストです。
実際の市場データを用いて取引戦略を立案し、その過程で顧客のニーズに合わせた取引提案を行う経験をしました。
この経験から、市場の変動を読み解き、顧客にとって最良の取引機会を提供することの重要性を深く理解しました。
貴社のブローカーとして、私は市場分析、顧客サービス、そして貴社のビジネス成長に貢献し、顧客満足度の向上を目指します。
例文4:アンダーライティング業務の場合
貴社を志望する理由は、貴社のアンダーライティング業務における市場におけるリーダーシップと、革新的なアプローチに深く魅了されたからです。
貴社が新しい企業の資本市場への進出を支援し、その成長を加速させる役割を果たしている点に大きな可能性を感じています。
私の大学での経済学専攻と、金融市場に関する研究プロジェクトでの経験は特に印象的でした。
あるスタートアップ企業の資金調達プロセスに関するケーススタディを通じて、企業と投資家の間での架け橋としての役割について理解を深めました。
貴社の一員として、私は市場分析、リスク評価、そしてクライアントとの関係構築において、貴社のアンダーライティングプロジェクトの成功に貢献できると信じています。
そのほかの例文
こちらの記事でも、証券会社の例文を紹介しています。
志望動機の例文を沢山見たい、という書き方はこちらもご覧ください。
【証券会社の志望動機】証券会社の志望動機を書く前に準備をしておこう
志望動機を書く前にしておく6つの準備などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
証券会社への志望動機は、証券業界への情熱を伝えることが大切です。ネットにある例文をそのまま使用するのではなく、自分の体験を加えて採用担当者に唯一無二の存在になることをアピールしましょう。
証券会社はリスクの高い商品を取り扱います。業務内容の理解と自己分析を行い、志望動機を作成しましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート