【例文6選】志望動機を800字で書くポイント|構成要素とあわせて注意点も紹介

【例文6選】志望動機を800字で書くポイント|構成要素とあわせて注意点も紹介

「志望動機を800字で書くという指示があるけど、どうしたら良いの?」
「800字の志望動機をスラスラ書くコツは?」
「構成要素はどのようにすれば良いの?」
このように、就活中の皆さんにはたくさんの不安や疑問があるのではないでしょうか。

本記事では、志望動機を800字で書くポイントや、構成要素の中身などについて紹介しています。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

この記事を読むことで、800字と指示のある志望動機の書き方や、詳しい構成要素について把握することができます。

また、800字以内で書くのが難しい時の対策法についても紹介していますので、エントリーシートの書き方に行き詰まっている方の参考にもなるでしょう。

就活中、エントリーシートの書き方で悩んでいる方は是非この記事をチェックしてみて下さい。

この記事を見てわかること
  • 800字の志望動機の書き方
  • 志望動機の構成と字数配分
  • 字数調整のコツ
  • 志望動機作成の際のポイント
この記事を読んでわかること
  • 800字の志望動機の書き方
  • 字数調整の方法を知りたい人
  • 志望動機のコツを知りたい人

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【800字の志望動機】志望動機を800字で書かせる意図

志望動機 800字で書かせる意図

まずは、企業側が志望動機を800字で書かせる意図について理解していきましょう。

企業の狙いや目的を把握することで、より効果的な志望動機を書くヒントになる可能性もあります。

仕事に対しての相性を知りたい

企業が志望動機を800字で書かせる理由の1つに「仕事に対しての相性・適性を判断したい」ということがあります。

企業は、エントリーシートや面接などの限られた回数で志望者を合否に分けなければなりません。だからこそ、エントリーシートに書かれる志望動機は、志望者の強みや経験、そこから学んだことや価値観などが、自社にあっているかどうかを判断する貴重な場でもあります。

ミスマッチをなくすことが目的で志望動機を800字で書かせているということもできるでしょう。

志望している度合いを知りたい

志望動機を800字で書かせる意図には、志望者の志望レベルを把握したいという理由もあります。

企業は、多くの時間と労力、お金を費やして学生の採用活動を行っています。真剣に自社に入社する気がない人を雇ってしまうのは、企業にとって大損失になるでしょう。

本当に自社で活躍したいと考えている学生を採用するために、その志望度をチェックしていると言えます。

論理的思考力を測りたい

企業が800文字というかなり多い文字数で志望動機の作成を課す理由には、論理的思考力を図りたいという意図も挙げられます。800文字で物事を述べるには、内容と構成を組み立てる能力が不可欠です。

また、分かりやすく物事を伝えるにあたっては、論理的思考力が欠かせません。論理的思考力はどのような職業においても重要ですが、特に800文字の志望動機を要求する企業の場合は、その傾向が強いと言えます。

長い文章を作成させることで、就活生に論理的思考力があるかを確認し、ふるいにかけようと考えている可能性が高いからです。よって、分かりやすい構成と文章を提出することを通して、自分に論理的思考力があるということを積極的にアピールしましょう。

書類選考で応募者を絞るため

リアルな意図として、書類選考で応募者をかなり絞るために800字の志望動機を課している場合があります。

300字指定などの志望動機では、書ける分量が限られており、他の応募者との差がつきにくなります。

しかし、800字の志望動機では分量が非常に多いため、文章構成や論理性、志望度などで応募者ごとの差がつきやすくなります。そのため、採用側としては評価に差をつけやすくなります。

そのため、字数指定の多い志望動機では特に構成や論理性を意識して書くようにすると良いでしょう。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

800字となると、内容が重複してしまったり、文章構成がめちゃくちゃになる場合があるため、必ず他の人に添削してもらうようにしましょう。

【800字の志望動機】志望動機を800字で書く4つのポイント

ここでは、志望動機を800字で書く際のポイントについて確認していきましょう。

「800字も書くことが浮かばない」といった方や、逆に「800字に収まりきらない」という方まで、様々な悩みを抱えた方がいるでしょう。

是非、紹介するポイントを意識しながら書いてみて下さい。

タイトル 
  1. 記入前に情報を整理してみる
  2. 企業の求める人物像を把握する
  3. 文字数を意識せずに書いてみる
  4. その業界でなければいけない理由を述べる
  5. その企業でなければいけない理由を述べる

1:記入前に情報を整理してみる

まずは、いきなりエントリーシートに向かうのではなく、頭の中の情報を整理する必要があります。

頭の中にある状態では、ぼんやりとしてしまっている内容や考えを、はっきりと明確にするために一度紙に書き出すのもおすすめです。

「どんなことを書きたいのか」「それに付随するエピソードはどのようなものなのか」を明らかにすることで、自分自身の中でも志望度の高さを実感することができます。

ただ単に頭の中で思い浮かべるよりも、紙に書き出した方が頭の中の整理がしやすくなりますので、是非一度お試しください。

2:企業の求める人物像を把握する

次に志望する企業の求めている人物像を把握しましょう。

就活は企業と就活生のマッチングと言われています。そのため、志望動機では自分のことばかり伝えるのではなく、どれほど自分と志望企業がマッチしているのかをアピールする必要があります。

そのアピールのためには、企業がどのような人を求めているか知る必要があります。ホームページ、企業説明会、インターン、OB訪問など求める人物像を知る機会は多く存在するため、必ず確認しておきましょう。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

スペシャリストを求めている企業だったら、1つのことを極めた経験や入社後1つの専門分野を突き詰めたいことをアピールしましょう。

チームで高い成果を出すことを求めている企業だったら、チームで高い成果を挙げた経験やマネジメント力・リーダーシップをアピールすると良いでしょう。

3:文字数を意識せずに書いてみる

次に、文章を考える時には文字数のことは一旦忘れて、書きたいことを好きなだけ書いてみることが重要です。

先述した構成要素のことを頭に入れて意識しつつ、文字数に制限を付けずに書くことができれば、後々不要な部分を削除し、必要なところに肉付けしていけば良いでしょう。

文字数制限があることが、余計に自身を悩ませる原因になっていることもあります。この時点では文字数のことを気にせずに、ただ書いてみるということがポイントです。

4:その業界でなければいけない理由を述べる

志望動機には、「その業界」でなければいけいない具体的な理由を盛り込む必要があります。どの業界にも当てはまることを話せば、「それって他の業界でも良くない?」と思われてしまいます。

志望動機では「その業界の志望理由→その企業の志望理由」で書くのが定番なので、業界の志望理由が弱ければ大崩れしてしまいます。

それぞれの業界の特徴は大きく違うので、あなたの思いや就活軸がその業界に当てはまっていることをアピールしましょう。

5:その企業でなければいけない理由を述べる

志望動機には、「その企業」でなければならない具体的な理由を盛り込む必要があります。当たり障りのないことだけを書いてしまっていると、どの会社でも通用するような志望動機になってしまうからです。

企業は、志望度が高く、入社してくれそうな人を求めているため、その企業でなければいけない理由は必須です。

企業の風土や歴史、強み・注力事業、独自の取り組みなどを志望動機に組み込み、「貴社で働きたい」と強く訴えかけるような志望動機を考えましょう。

【800字の志望動機】800字の字数配分と文章構成

志望動機 PREP法

志望動機を書く際には構成を意識して書くことで論理的で分かりやす文章を作ることができます。

具体的にはPREP法を使うとよいでしょう。これはビジネスの場でも用いられる手法であり、ESや履歴書だけでなく、面接で話すときにも意識しましょう。

字数に関しては各見出しに書いている文字数で書くことで、うまく800字の志望動機を書くことができます。

PREP法

「Point(結論)」→「Reason(理由)」→「Example(具体的なエピソード)」→「Point(結論)」の順で構成する手法。

この順番で話すと自然に論理構造が意識できている文章がつくれる。

Point(結論):70~90字で志望理由を簡潔に

まずは「なぜその企業を志望するのか」を簡潔に書きましょう。

ESや履歴書などのでは最初の1行目が最も重要とされているため、できるだけわかりやすく、伝えたい内容をしっかり伝えられるようにしましょう。

この結論の部分をおろそかにすると、応募数の多い会社では最後まで志望動機を見てくれない場合もあるので気を付けましょう。読み手が理解しやすい書き出しを意識することで、企業の目に留まり、しっかりとアピールできるでしょう。

結論の書き方の例
  • 「〇〇という企業理念に共感し、志望しました。」
  • 「△△という事業に興味があり、志望しました。」
  • 「〇〇というスキルを活かしたいと思い、志望しました。」
  • 「〇〇を実現したいため志望しました。」

Reason(理由):270~290字で志望動機の理由や根拠

結論を書いたら、必ずそれに対する理由や根拠を書きましょう。

書き出しでグッと興味を掴むワンフレーズは、インパクトこそ絶大ですが抽象的です。そのため、結論に説得力を持たせるため、詳しい根拠を書く必要があります。

理由・根拠の記入例
  • 「貴社の〇〇というサービスを利用した際に感動しました。」
  • 「アルバイトで〇〇の必要性を感じ、それに力を入れている貴社に興味を持ちました。」
  • 「大学で〇〇の分野に興味を持っており、将来はその分野を広げる仕事がしたいと思うようになりました。」

Example(具体的なエピソード):310~330字で具体的なエピソード

結論と理由を述べたら、それにいたった具体的なエピソードや実体験を述べましょう。

その志望動機を考えるに至った自分のこれまでの経験があるはずです。それを述べることで、志望動機に根拠を持たせることができ、説得力の高い志望動機を作成することができます。

また、志望動機が同じような学生は多く存在しますが、根拠となるエピソードによって自分の志望動機にオリジナリティーが埋めれるため、差別化をしやすくなります。特に今回は字数が多いため、できる限り具体的なエピソードを入れましょう。

エピソードの記入例
  • 「学生時代のアルバイトの経験で〇〇に疑問を持つようになり、これを解決したいと考えた。」
  • 「長期インターンの経験で〇〇の面白さを感じ、将来は〇〇を突き詰めていきたいと考えるようになった。」

今回は800字と字数が多いので、特に丁寧な志望動機を作るために以下の順番で業界・会社の志望動機を作りましょう。

またここの構成に使える310~330字をどのように配分するかも記載しておきます。

業界・会社の志望理由の流れ

  1. 志望業界を志望する理由となるエピソード(120字程度)
  2. 「そのため、〇〇業界を志望している。」(40字程度)
  3. 志望会社を志望する理由となるエピソード(120字程度)
  4. 「そのため、貴社/御社を志望している。」(40字程度)

Point(結論):100~120字で今後の展望や締めの言葉

最後に結論を述べていきます。最初に述べた結論とは異なり、「入社後に成し遂げたい事」や「貢献したい事」といった入社への意気込みを重点的に述べましょう。

この部分は志望動機の最後の締めになるため、意気込みや志望度の高さを採用側に伝えるように意識しましょう。

結論の書き方の例
  • 「このような経験から御社(貴社)を強く志望し、入社後は〇〇に挑戦したいです。」
  • 「この経験から〇〇の部分で貢献していきたいです。」

【800字の志望動機】志望動機の文字数を増やすコツ

字数制限がある志望動機を書く際に、うまく文字調整できない場合があると思います。

その際に、文字数を増やすコツをまとめました。

以下のポイントを覚えておき、志望動機の字数を調整しましょう。

文字数を増やすコツ
  • 志望理由やエピソードを具体的に書く
  • 数字や固有名詞を用いる
  • わかりずらい専門用語を避ける
  • 入社後のことについても深く言及する
  • 1つの文を2つに分ける

志望理由やエピソードを具体的に書く

文字数が足りない原因として、志望理由やエピソードがシンプルすぎる、簡潔すぎてしまっている場合があります。

簡潔に書くことは重要ですが、字数が余る場合は志望理由やエピソードの部分をより具体的に書くのが良いでしょう。

その際に文章はわかりやすく書くことを心がけ、1文1文は簡潔に書き、見やすい志望動機にしましょう。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

志望理由やエピソードを具体的に書くことで、それを見る・聞く採用側が内容をイメージしやすくなり、説得力の強いものとなっています。

数字や固有名詞を用いる

文字数が増やしたい場合は数字や固有名詞を使って書くと良いでしょう。

「営業成績を上げることができた」、「大会で好成績を残した」などの文章は「40%増加させた」や「県大会でベスト4」などというように書くと良いです。

志望理由やエピソードを具体的に書くこととつながっていますが、数字や固有名詞を使うことで具体性も上がり、自然に文字数を増やすことができるためオススメです。

ただし、無理に数字や固有名詞を入れすぎると逆にわかりづらく不自然な文章になってしまうので注意です。

わかりずらい専門用語を避ける

字数を増やすには、わかりずらい専門用語の代わりに、もう少し噛み砕いた表現を使うと良いでしょう。

あなたが使った専門用語は必ずしも採用側が理解できるとは限りません。

例えば、部活やバイト、ゼミ、研究室でしか伝わらないような用語を使っても他の人は理解できません。

そういった用語は噛み砕いて、わかりやすい言葉にすれば自然と文字数は必要になるので、文字数を増やすことができます。

入社後のことについても深く言及する

文字数を増やしたい場合は、入社後のことについても言及するのも良いです。

この部分は必ずしも必要というわけではないですが、あれば志望度の高さや熱意をアピールできるので、非常に重要です。

「どの職種、部署に興味があるのか」、「どのように成果を上げて、活躍していきたいか」、「どういったビジョンを実現したいか」などを入れると良いです。

具体的には「入社後は営業として、高い営業成績を出して貢献したい」だけでなく「入社後は部活動でのキャプテンの経験を活かして営業チームをまとめ、大企業の顧客相手に営業を行い、高い成果を出して貢献したい」というようにすると良いでしょう。

1つの文を2つに分ける

文字数を増やすには、1つの文を2つに分けるのも良いでしょう。

志望動機を書いている中で、1分が非常に長くなってしまって、わかりづらくなっている場合があります。

そういった文章は2つの文章に分けることで、文字数も自然に増えますし、簡潔でわかりやすい文章を作ることができます。

これはかなり重要なので、志望動機を見返す際は必ずチェックしましょう。

具体例

元の文章:
「インターンシップで営業部門に配属され、顧客対応スキルを向上させました。」

分割後の文章:
「インターンシップでは営業部門に配属されました。そこで顧客対応スキルを大きく向上させることができました。」

【800字の志望動機】志望動機の文字数を減らすコツ

上記の内容と同様に、字数を調整する際に文字数を減らしたい場合があると思います。

そういった際の、文字数を減らすコツをまとめたので参考にしてみてください。

文字数を減らすコツ
  • 接続詞の使い方を見直す
  • 不要な情報や重複がないか見直す
  • 内容を1つに絞る
  • 構成を再確認する
  • 言い換え表現を使う
  • 敬体ではなく、常体を使う

接続詞の使い方を見直す

まずは接続詞の使い方が適切かどうか確認しましょう。

接続詞はうまく使えると文章が非常に読みやすくなりますが、無駄に使ってしまうと逆に見ずらく、まとまりのない文章になってしまいます。

以下の具体例を参考にし、いらない接続詞は消すようにしましょう。

接続詞の修正例

修正前
私は大学で経済学を専攻しており、そしてゼミでは金融政策について研究しています。さらに、サークル活動ではリーダーを務めており、またアルバイトではチームリーダーとして働いていました。このような経験を通じて、そしてチームで協力する重要性を学びました。

修正後
大学では経済学を専攻し、ゼミでは金融政策を研究しました。また、サークル活動ではリーダーを務め、アルバイトではチームリーダーを経験しました。これらの経験を通じて、チームで協力する重要性を学びました。

不要な情報や重複がないか見直す

読み手にとって、不要な情報が入っていないかの確認も重要です。

例えば、志望する企業の商品やサービスの説明は、読み手にとって必要な情報ではありません。説明がなくても、知っていることであるからです。企業の情報や説明はできるだけカットし、自分自身のことや考えが伝わるような文章にしていきましょう。

また、内容を再度読み直して、重複している内容がないか確認しましょう。

何度も同じことを伝えても、伝わるのは1つの事実のみです。また、くどい文章は人事担当者らも嫌われる可能性があるでしょう。無理やりな印象にならない程度に、2つの文章を1つにまとめることで、文字数削減とすっきり感の向上に繋がります。

内容を1つに絞る

文字数を減らしたい場合は、伝えたい内容が複数個ないか確認しましょう。

志望理由が2個以上であったり、エピソードが2個以上ある場合は以上にわかりずらい志望動機になり、また多くの文字数を使ってしまいます。

伝えたい内容をストレートに伝えることができます。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

エピソードや志望理由が複数個あると、採用側は「何を伝えたいんだ?」と困惑してしまいます。そのため、伝えたいことは1つに絞るのが良いです。

構成を再確認する

構成を再確認するのも重要です。

構成を意識せずに文章を書くと、ダブりやややこしい文章構成になっている場合が多く、字数をくってしまいます。

それを解決するために、構成を再確認して、構成通りに書けているか、話せているかを見直しましょう。自分で見直しても気づかないことも多いため、他の人に添削してもらうことをお勧めします。

以下の記事に添削についての情報をまとめたので、ぜひ確認してください。

言い換え表現を使う

文字数を減らすには、言い換え表現を使うのもお勧めです。

気づかぬうちに多くの文字数を使ってしまったりする場合があると思います。その際は言い換え表現を使い、文字数を減らして簡潔な文章を作ると良いです。

以下が文字数を減らすことのできる言い換え表現の例になっているので、ぜひ参考にしてください。

文字数が減る言い換え表現
言い換え前 言い換え後
この間 先日
もっと より
やり切った 達成した
手に入れた 獲得した
作り上げた 構築した
強い意志 覚悟、熱意
ニーズ 需要
効果があるかどうか 妥当性、合理性

敬体ではなく、常体を使う

敬体ではなく、常体を使うことである程度文字数を減らすことができます。

ES自体はどちらを使っても問題はありませんが、常体を使って文字数を減らし、できる限り内容の部分に多くの文字数を費やしましょう。

常体と敬体

常体とは、「~だ」「~である」「~した」「~だった」などの語尾で締め括る文のこと。 「だ、である調」とも言われます。

敬体とは「~です」「~ます」の語尾文、いわゆる丁寧語の文ですね。 「ですます調」とも言われています。

【800字の志望動機】800字の志望動機例文6選

ここでは、志望動機を800字で書く時の例文を紹介していきます。

また以下の記事では、あなたの志望動機を作ってくれる「志望動機作成ツール」を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

1.金融業界の志望動機例文

例文

私は相手の立場に立って物事を考え、より多くの人の助けとなる仕事に携わりたいと考え、貴社を志望しました。
私が金融業界を志望した理由は、融資という方法で困っている方々を助けることができると考えているからです。
金融業界は、多くの方々の生活や事業を金銭的に支える重要な役割を担っており、その責任の重さに魅力を感じ、困難な状況にある方々の力になりたいと考え、志望しました。
金融業界の中でも、貴社でならなければいけない理由があります。
それは、銀行としての勤めを果たすだけでなく、信託サービスを提供することで、より多くの顧客のニーズをカバーしようとする企業努力を目の当たりにしたからです。
また、お客様と直接関わるポジションにいる方だけでなく、裏で業務に携わっている方々も、お客様に対して笑顔で挨拶をされていた様子に感銘を受けました。
貴社の社員の方々が、お客様一人一人に対して真摯に向き合い、心のこもった挨拶をされている姿に深く感銘を受けました。
その温かい雰囲気に包まれる貴社に衝撃を受けました。
私は、お客様に喜んでもらえる仕事がしたいという思いで、顧客意識の強い企業への入社を希望しています。
その考えが芽生えたきっかけは、コンビニでアルバイトをしていた時に、一人のお客様に感謝されたことです。
入店時、既にたくさんの荷物を抱えていらっしゃいましたが、その状態でさらにペットボトルを5本購入されました。
そこで私は、近くのタクシー乗り場まで代わりに荷物を運んで差し上げました。
私にとっては自然な行動でしたが、お客様から心からの感謝の言葉をいただき、人の役に立つことの喜びと意義を実感しました。
他人から感謝される仕事に携わりたいという私の気持ちと、貴社の信条・理念に似ているものを感じ、今回応募させていただきました。
貴社に入社した際には、常に顧客目線に立って業務に当たり、顧客満足度のさらなる向上に貢献していきます。

以下の記事では、より詳しい金融業界の志望動機を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

2.営業職の志望動機例文

例文

私が貴社を志望する理由は、顧客とコミュニケーションを取りながら、良質な製品を提案し、顧客のニーズに応えたいからです。
貴社の営業職に就くことで、顧客にとって最適な解決策を提供し、その過程で自己成長も遂げたいと考えています。
この夢を抱いた理由は、私が本質的に人と関わることに喜びを感じ、相手が満足する姿を見ることに大きなやりがいを感じるからです。
この性格を形成したことは、大学時代に英会話学校での営業職インターンシップに参加した経験が影響しています。
このインターンシップを通じて、私は顧客一人ひとりのニーズを深く理解し、それに基づいた提案をする重要性を学びました。
インターンシップが始まった当初、私は営業ノルマを達成することに苦労していました。
しかし、顧客が何を求めているのか、また、どのような解決策に喜びを感じるのかをじっくりと考え、顧客に合った英会話コースを提案することで、徐々に成果を上げることができるようになりました。
この経験から、顧客の期待を超えるサービスを提供することの重要性と喜びを実感しました。
また、この経験を通じて磨かれた対話力と顧客のニーズを見極める力は、貴社での業務においても大いに活かせると自負しております。
貴社の多様な製品ポートフォリオと市場での評価の高さに惹かれ、これらのスキルを用いて、より多くの顧客に対して最適な解決策を提供し、貴社のさらなる成長に貢献できると信じています。
総じて、私は貴社でのキャリアを通じて、顧客一人ひとりに寄り添いながら、その要望に応えることで、相互にとって最大の価値を生み出すことに尽力したいと考えています。
そして、入社後すぐに貴社に貢献できるよう、新人であるという言い訳を捨て、初月から与えられたノルマを達成することに邁進します。
このような姿勢で営業職に取り組むことが、私の目標であり、やりがいであると感じております。

以下の記事では、より詳しい営業職の志望動機を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

3.食品メーカーの志望動機例文

例文

私が貴社を志望する理由は、「食」を通じて人々の生活を豊かにするという貴社の理念に深く共感し、その実現に貢献したいと考えたからです。食の力で社会に価値を提供する仕事に携わりたいと思っています。
その理由として、私は食品が持つ力を、日々の生活の中で実感してきました。特に、食べ物は単なる栄養補給だけではなく、人と人をつなぎ、心を豊かにする存在だと考えています。貴社は多彩な商品を通じて幅広い消費者層のニーズに応えながらも、安全性や品質を徹底的に追求し、「安心して選ばれるブランド」を築いています。このような貴社の姿勢に感銘を受けるとともに、私自身のこれまでの経験や想いを活かし、貴社の一員として更なる成長に貢献したいと考えました。
具体的には、学生時代に食品ロス削減を目指したプロジェクトに参加した経験が志望動機の背景にあります。大学での学園祭において、食品廃棄物を減らすための啓発活動や販売促進企画を実施しました。その中で、参加者から「こんな取り組みがもっと広がれば、食品の価値を見直すきっかけになる」という声をいただき、食品が持つ社会的意義に改めて気づかされました。また、同時に食品メーカーが担う責任の大きさと、世の中に与える影響力の大きさを実感しました。この経験は、私が食品業界に関わりたいという思いをさらに強くするきっかけとなりました。
今後は、貴社の商品を通じて多くの方々に「食」の喜びを届けると同時に、社会や環境への貢献を意識した提案を行いたいと考えています。そして、貴社での経験を通じて、自らの成長を追求しつつ、消費者と企業を結びつける架け橋として活躍したいです。貴社の一員として、貴社の価値をさらに高める活動に取り組めることを心より楽しみにしています。

以下の記事では、より詳しい食品メーカーの志望動機を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

4.コンサル企業の志望動機例文

例文

私が貴社を志望する理由は、幅広い業界における課題解決を通じて社会に貢献したいと考えているからです。特に、貴社が展開する多岐にわたるプロジェクトを通じて、成長し続ける環境で自分の力を試したいと感じています。
まず、私がコンサルティング業務に魅力を感じているのは、多くの業界にまたがる課題を解決するという挑戦的な面があるからです。特に、企業の成長を支えるためにどのような視点やアプローチが有効かを考えることに強い興味を抱いています。また、コンサルタントとしての経験を積むことで、論理的な思考力や問題解決能力を向上させ、将来的には経営層に対して戦略的なアドバイスを提供できるようになりたいと考えています。貴社の多様なプロジェクトは、私の成長に大きな影響を与え、その成長を実現できる場であると確信しています。
具体的なエピソードとして、大学時代にゼミの研究プロジェクトで企業の業務改善提案を行った経験があります。私たちのチームは、業界の動向やデータ分析を基に現状の問題点を洗い出し、改善案を策定しました。この過程で、複雑な問題に対して冷静に分析し、論理的に解決策を導く力を養うことができました。また、チームメンバーとの協力を通じて、問題解決に向けた議論を深め、より実現可能な提案にブラッシュアップできた点が特に印象に残っています。この経験を通じて、コンサルティング業務の魅力を実感し、より深く学んでいきたいという意欲が芽生えました。
今後は、貴社での多様なプロジェクトを通じて、クライアントにとって最適な解決策を提供できるコンサルタントに成長したいと考えています。また、長期的には、業界をリードするようなコンサルタントとなり、より大きな課題に挑戦し、社会に貢献していきたいです。貴社でならその目標を達成できると確信しています。

以下の記事では、より詳しいコンサル企業の志望動機を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

5.SIerの志望動機例文

例文

私が貴社のシステムエンジニア職を志望する理由は、ITを駆使して社会課題を解決することに魅力を感じており、貴社の多様なプロジェクトに携わることで、さらに成長できると確信しているからです。
まず、私がシステムエンジニア職を志望する理由は、ITの力を活用して社会課題を解決できる点にあります。大学では情報技術を学ぶ中で、日々進化するテクノロジーがどれほど社会に影響を与えるかを実感しました。特に、業界全体で進んでいるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進や、企業の効率化を支援するシステム開発に強い関心を抱きました。貴社は多様な業種に対応したシステム開発に取り組んでおり、その中で自分のスキルを活かしながら新たな技術を学び続けられる環境が整っていると感じました。
具体的には、大学でのグループプロジェクトにおいて、顧客管理システムの開発を担当しました。チームで要件定義から設計、実装までを行い、最終的にはユーザーから高い評価を得ることができました。この経験を通じて、システム開発におけるプロジェクト管理や、チームワークの重要性を実感しました。また、問題が発生した際には柔軟に対応し、解決策を提案することの大切さも学びました。これらの経験は、システムエンジニアとして貴社で働く際に必ず役立つと確信しています。
今後は、貴社のシステムエンジニアとして、より高度な技術を習得し、プロジェクトマネジメントにも挑戦していきたいと考えています。貴社の多彩なプロジェクトに携わることで、技術的な成長はもちろん、社会に貢献するシステムを提供することを目指していきます。貴社でなら、常に挑戦し続けられる環境が整っており、自分の成長を実感できると確信しています。

以下の記事では、より詳しいSIerの志望動機を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

6.総合商社の志望動機例文

例文

私が総合商社を志望する理由は、グローバルな視点で多様な事業に携わり、社会課題の解決に貢献できると考えるからです。特に、異なる業界に関わる中での経験を積みながら、自身の成長を促進できる点に大きな魅力を感じています。また、商社が持つグローバルなネットワークを通じて、社会全体に影響を与える仕事に携わりたいと思っています。
総合商社は、世界中に広がるネットワークと豊富な事業ポートフォリオを活かし、多角的な視点で社会に大きな影響を与えることができます。私は、これまで学んできた経済学や国際関係論の知識を活かし、グローバルに展開する企業の一員として、社会課題に取り組み、企業の成長と社会の発展に貢献したいと強く考えています。さらに、総合商社はさまざまな事業領域をカバーしており、多様な業務に携わることで自分の視野を広げ、柔軟な思考を身につけることができる点に深い魅力を感じています。
具体的なエピソードとして、大学時代に参加した国際的なビジネスコンテストが挙げられます。私はチームリーダーとして、アジアの新興国市場におけるビジネス展開について提案を行いました。このプロジェクトでは、現地の文化や経済状況を深く理解するために現地調査を行い、現地の人々と直接対話することが非常に重要だと実感しました。最終的に私たちの提案は高く評価され、コンテストで賞を受賞しました。この経験を通じて、グローバルな視点と現地の実情に根ざした提案の重要性を学び、商社での仕事に役立つ貴重な知見を得ることができました。
今後は、貴社での経験を通じて、さらにグローバルな視点を養い、さまざまな事業を横断的に学びながら、社会課題の解決に向けたプロジェクトに積極的に貢献したいと考えています。また、自己成長を続けながら、企業の発展と社会貢献の両立を実現することが私のキャリアの目標です。

以下の記事では、より詳しい総合商社の志望動機を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

【800字の志望動機】志望動機を800字以内で書く際の注意点

志望動機 800字以内で書く際の注意点

志望動機を800字以内で書くには、ここまで先述してきた内容とは別に注意したい点があります。

ここでは、その注意点について紹介していきますので、エントリーシートを書き出す前に是非一度チェックして下さい。

9割以上を埋められるようにする

まずは、エントリーシートは9割以上を埋めるように努力するということです。

800字との規定がある場合には、少なくとも9割の720字以上は埋めるようにし、できるだけ上限まで書くように意識しましょう。

あまりにも字数が少なく、白紙部分が目立ってしまうと、採用担当者に志望度が低いと判断されてしまうからです。エントリーシートで不利にならないためにも、規定のギリギリまで書くことを意識して下さい。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

9割以上書かなくても問題はありませんが、優秀な学生はど字数ギリギリまで書く傾向があるので、そういった学生に引けを取らないためにも9割以上は書きましょう。

情報を1つにして1文を短くまとめる

また、1文1文を短く、情報を1つまでに収めるということも意識しておきましょう。

1文1文が長くなってしまうことで、主語と述語にズレが生じたり、情報が多すぎて何を伝えたいのかが分かりにくくなったりするからです。文章が読みづらいと、最悪の場合、担当者に読んでもらえないこともあります。

1文は短く、1つの文章に情報は1つまでということを常に意識して書きましょう。

【800字の志望動機】エントリーシートで志望動機を書くコツ

志望動機 ESで志望動機を書くコツ

ここでは、通過率が高くなるエントリーシートの志望動機の書き方について紹介していきます。

せっかく時間をかけ企業研究をしてエントリーシートを書くなら、確実に選考を通過したいという気持ちが強いでしょう。

是非ポイントを押さえて書いてみて下さい。

記入後に添削してもらう

自身でできることは全部試して、エントリーシートを記入してみたは良いものの、これで本当に良いのか分からないと不安になる方も多いのではないでしょうか。

このような時は、一度客観的な目で見てもらえる人に添削してもらいましょう。現在は、エントリーシートの添削を行ってくれるサイトも多くなってきました。

また、学校のキャリアセンターなどでも添削を行ってくれるところもあります。自分の目では気付くことができない改善点を教えてもらえることもあります。

以下の記事にES添削に関する情報をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

内定した人の志望動機を参考に書いてみる

既に内定を決めた友人や先輩のエントリーシートを参考にさせてもらうという方法もあります。

身近にそのような人がいれば、その方達にお願いして見せてもらうのも良いでしょう。

万が一、身近にそのような人がいなくても、現在はネット上にたくさん公開されています。実際に選考を通過したエントリーシートには勉強になることがたくさんあります。それらを参考にして作ったエントリーシートは、通過率アップに繋がるでしょう。

内定者のESが見れるおすすめサイト

ワンキャリア https://www.onecareer.jp/experiences

就活会議 https://syukatsu-kaigi.jp/

【800字の志望動機】どうしても志望動機が書けない時の対処法

これまで800字の志望動機の書き方について解説しましたが、それでも志望動機が思いつかない、書けないという場合があると思います。

そんな方が今やるべきことを以下で解説するのでぜひ参考にしてみてください。

志望動機が書けない時の対処法
  • 自己分析をやり直す
  • 業界・企業研究をやり直す
  • 内定者やOBと話す
  • 不安がある人は就活エージェントを使うのもおすすめ

自己分析をやり直す

まず、志望動機が書けない大きな原因として、自己分析が不足している場合があります。そのため、まずは自己分析をしましょう。

具体的には、今までの経験を文字に書いて整理し、どのようなことが好きだったか、楽しかったか、やりがいがあったのかなどをまとめましょう。

そうすることで、今後自分がやりたいことを再認識でき、志望動機も書きやすくなります。

これだけでは不十分なので、詳しい自己分析の方法に関しては以下の記事を参考にしてみてください。

業界・企業研究をやり直す

次に業界・企業研究も重要です。どう言った業界・企業なのかがわからないと志望動機もうまく書くことができません。

業界・企業の詳しい事業内容、ビジョン、働き方などを詳しく調べることで、解像度が上がり、志望動機が書きやすくなります。

詳しい業界・企業研究の方法に関しては以下の記事を参考にしてみてください。

内定者やOBと話す

内定者やOBと話すのも非常におすすめです。

内定者に関しては、その企業の特徴や業務内容、そしてその企業の受かり方を知っている人になります。そう言った人から直接話を聞く・相談に乗ってもらうことで志望動機が書けるようになるかもしれません。

またOBに関しては、実際に仕事をしているので業務の解像度が非常に高いです。そのため、OBにお話を聞き業務理解を深めて、志望動機に活かすと良いでしょう。

OB・OG訪問ができる無料サイト・アプリ

ビズリーチキャンパス:https://br-campus.jp/

Matcher:https://matcher.jp/

不安がある人は就活エージェントを使うのもおすすめ

志望動機を書いている時にうまく書けているのか不安になることがあると思います。

その際には、周りの友人や先輩に相談することも重要ですが、それ以外に就活エージェントを利用することもおすすめです。

就活エージェントでは就活のプロのアドバイザーがあなたの就活の相談に乗ったり、ESや面接対策を一緒にやってくれます。学生は全て無料でるようできるサービスとなっているので特におすすめです。

気になる方は以下のボタンから必要事項を登録して、利用してみてください!

【800字の志望動機】まとめ

急に「志望動機を800字で書きなさい」と言われると、誰でも難しく感じるものです。

具体的に何を書けば良いのか分からなかったり、どのようにエピソードを織り交ぜれば良いのか分からなかったりと、完成させるまでにいくつもの壁にぶつかるでしょう。

しかし、構成要素をしっかりと把握し、それに合わせて肉付けを行うようにすれば、実はそれほど難しいことではありません。あまり難しく考えずに、構成に自身の気持ちやエピソード、理由などを当てはめていくものだと考えましょう。

また、志望動機は今回の800字だけでなく、200字、300字、400字の字数指定などもあると思います。書き方や構成は少し変わりますが、書くべき内容はほとんど変わらないため、この記事を参考にしてインターンや本選考の志望動機を書いていきましょう。

以下では他の字数指定の志望動機の書き方を解説しているので、ぜひ参考にしてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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