【テーマ例5選】グループディスカッションのテーマを知って対策をしよう

【テーマ例5選】グループディスカッションのテーマを知って対策をしよう

就活の面接の一次選考などで出題頻度の高いグループディスカッション。

どのような形で行われるのか、どのようなテーマになるのか、どんな人と一緒にディスカッションをするのか、事前に予測することが困難なため、不安を抱えている就活生は多いと思います。

そんなグループディスカッションの対策として有効なことは、頻出テーマと企業側が見ているポイントを知っておくことです。

今回はテーマを実例と共に紹介しながら、それぞれの評価ポイントも合わせて紹介していきます。

【グループディスカッションのテーマ】グループディスカッションとは

グループディスカッションは、与えられたテーマについて5〜10人の複数人のグループに分かれて話し合い、時間内にチームとしての意見をまとめさせる選考方法を指します。

具体的に、企業がグループディスカッションを行う目的や、最終的な勝利条件を紹介します。

グループディスカッションの目的

グループディスカッションは、数人のグループに分かれてそれぞれのテーマに沿って話し合いをするものです。

基本的にテーマは当日に企業側から与えられます。

目的の一つとして挙げられることは、ES(エントリーシート)や面接だけではわからない学生の一面を見るためです。

そのため、選考の早い段階(一次面接など)で実施されることが多いです。

仕事をするうえで、初対面の人と話し合い、業務の方針決めや遂行する場面は多くあります。

ビジネスでの振る舞いにつながる態度を見ることができる選考方法として、グループディスカッションが取り入れられているのです。

グループディスカッションの勝利条件

グループディスカッションでの勝利条件は、「グループでより良い結論を出すために、あなたがどれだけ貢献できたか」です。

グループとして優れた結論を出すことができれば、全員が良い評価をされることもあります。

しかし、どれだけ自分が優れているかアピールしてもチームの和を乱したり、結論が出なかったりした場合は反対に評価を下げることもあります。

また、自分より明らかに優れている人に対し、同じ応募者として焦りを感じるのではなく、チームとして最高の同僚を得たと考えましょう。

つまり、個人で評価されることを意識するよりも、チームに貢献できることを考えて動くことを意識することが大切です。

また、より具体的なグループディスカッションの立ち回りを知りたいという方は以下の記事も参考にしてみてください。

【グループディスカッションのテーマ】グループディスカッションの流れ

では、実際にどのような流れでグループディスカッションがおこなわれるかを解説します。

グループディスカッションの一般的な流れは以下の通りです。

グループディスカッションの具体的なやり方

グループ内での自己紹介

「大学名」「名前」「一言」を話しやすいよう笑顔ではっきりと言いましょう。

役割の決定

リーダー、書記、タイムキーパーなど必要に応じて役割を決めます。

役割が無いからといって焦りを感じる必要はありません。

前提条件の確認や時間配分の決定

テーマについての前提条件の確認やチームメイトの認識のずれが起きてないかを確認しましょう。

また、議論の時間、まとめる時間、発表がある場合は発表練習の時間などを決めておきましょう。

意見を議論する

とにかく多くの意見を出すことを意識しましょう。

はじめは、否定したり追求するのではなく気軽に発言できる空気づくりが大切です。

意見をまとめる

出た意見の中から、良いものを選んだり組み合わせるなどして論理的にまとめましょう。

発表

最終的な結論を発表します。

自分のグループがどのような結論を出したのか、そしてその結論までの過程をわかりやすく伝えましょう。

 

【グループディスカッションのテーマ】評価されるポイント

グループディスカッションにおいて評価されるポイントは、企業によって異なりますが一般的に協調性、論理的思考力、臨機応変な対応力、積極性、コミュニケーションが挙げられます。

協調性

異なる意見や考え方を持つ人と協力しつつ、目標を達成しようと行動する能力を協調性と言います。

チームとして活動することに協力的な姿勢がなければ、短い時間で1つの意見をまとめることは難しいです。

協調性で意識するポイントとして以下が挙げられます。

・他人の意見をすべて否定しない
・自分の意見と他人の意見をすりあわせる努力をする
・ほかの人の話を聞くときはリアクションを取る

他人の意見を尊重しすぎるあまり、自分の主張が弱くなりすぎてしまうと、「同調しかしない」という印象になってしまうことには注意しましょう。

論理的思考力

物事を整理・分析して矛盾なく筋の通った考え方を論理的思考と言います。

どんな相手にも自分の意見をわかりやすく伝えられるという能力は、仕事をスムーズに進めるための土台となります。

以下の評価ポイントを意識しましょう。

・根拠と結論を結びづける
・自分の考えをわかりやすくまとめて説明する

自分の考えを論理的に説明することが苦手な方は、まず結論から話すように意識してみましょう。

臨機応変な対応能力

臨機応変な対応能力は、事前準備がない状態でその場の環境に柔軟に対応する能力のことを指します。

この柔軟さは、仕事をするうえでも適切な判断ができるとして、評価が得やすいといえます。

以下の評価ポイントを意識しましょう。

・不測の事態が起きても慌てない
・目的を明確に把握したうえで冷静に行動する

積極性

テーマに対する意見を自ら考えチームに対して働きかけることができる人は積極性があると評価されます。

積極性がある人がチームにいることで、活発的な議論が行われ前向きに活動ができます。

以下の評価ポイントを意識しましょう。

・自分の考えを発言する
・自分のできることを考え、遂行する
・否定的な考え方を持つ人に対して感情的にならない

コミュニケーション能力

他人の話を聞き、自分の意見を納得できるように伝える力をコミュニケーション能力といいます。

企業が採用において重要視する点で、16年連続1位になっていることからも評価の対象として大きな部分であることは明らかです。

相手を受け入れつつ、自分の意見を納得させられるように伝える力は、どんな職場においても必要になります。

以下の評価ポイントを意識しましょう。

・発言していないチームメイトに振る
・具体的な内容を盛り込み客観的な視点を持つ
・反対意見であっても、相手を不快にさせることなく受け入れる
・メンバーの良い部分を素直に褒める

【グループディスカッションのテーマ】よくあるテーマ

では、実際にどんなテーマが出されるのかを紹介していきます。

課題解決型、選択肢型、自由討論型、ディベート型、フェルミ推定型の5つの分野に分けて詳しく見ていきましょう。

課題解決型

課題解決型のグループディスカッションでは、テーマとして課題が出され、その課題を解決するにはどのようなアプローチをするべきかどうかを考えます。

企業がこれから取り組むべき新事業を提案する「新規事業立案型」や既存のサービスの向上を考える「売上アップ型」などを含みます。

~実例~

・SDGsを考慮した自社の新サービスを立案しなさい
・社内コミュニケーションを活発にするための施策を考えなさい
・40代から50代をターゲットにしたネットコンテンツを考えなさい
・コンビニエンスストアで他社と差別化してコーヒーの売上を伸ばすためにはどうするべきか
・折りたたみ式マイカップを日本国内に普及させるためにはどうすれば良いか

評価されるポイント

分析力

ひとつの目標を達成するためには、十分な情報収集を行い、あらゆる選択肢や可能性を想定した上で、その状況における最適な判断を下すことが求められます。

課題解決型のグループディスカッションでは現状の把握と目標達成のために必要なことをいかに的確に把握できているかがカギとなります。

グループ内で、解決策を提示する際にその背景や根拠が明確化できているかどうかによって分析力を評価することが可能です。

提案力

課題解決型テーマでは、どのように提案するのかという発表方法も重要になります。

説明を聞くだけで適切な判断が下せる提案を行う能力があるのかどうかを、発表をもとに判断します。

グループ内で行われたディスカッションで分析した情報や思考をどのようにまとめ、提案内容とその妥当性が聞き手が理解できるように発表したかどうかを評価します。

選択肢型

選択型テーマでは、いくつかの選択肢を提示し、どれを選ぶことが最適なのかをディスカッションします。

どのような理由でその選択肢を支持するのかによって、候補者の価値感についてなどを知ることが可能です。

~実例~

・「都市」と「田舎」どちらに住みたいか
・じゃんけんでもっともだすべきな出し手は何か
・回線速度は今以上に早くするべきかどうか
・「晴れ」と「雨」どちらが良い天気か

評価されるポイント

言語化能力

選択型のテーマでは、自分の思考を相手に的確に伝えられるのかどうかが重要になります。

言語化能力は、実務上でも正確にコミュニケーションを行うために欠かせないものです。

そもそも前提としている価値観が同じなのか、なぜ自分はその選択肢を選ぶのか、他のグループメンバーと自分が大事としているものの違いは何かなどを考えたうえで、その内容をきちんと伝えられているのかという点で評価されます。

協調性

選択肢を選ぶうえで、グループメンバーのそれぞれの価値観が大きく関係します。

それぞれが持つ価値観を否定せず、尊重しながらグループとしての結論を出していかなければ、良いディスカッションは生まれません。

相手の発言を理解しようとする姿勢はあるのか、自分の価値観を当たり前とせずに丁寧に説明しようとしているのかという部分が評価されます。

自由討論型

自由討論型では、思考過程や答えに正解がないテーマが提示されます。

そのためグループ内でどのように考えて結論を出すのか、ゼロから生み出していく力が必要です。

この系統のテーマ出題時は特に過程を重視して評価を行います。

いかに論理立ててグループで議論を進めていけるのかという点がポイントです。

~実例~

・理想の街にはどんな要素が含まれていますか
・現代のSNSで拡散されやすいコンテンツとは
・20年後に流行っているものは・良い会社とはどんなものか
・良い社会人とはどのような人物か
・「怒り」の感情を可視化するとしたら、何色にするか

評価されるポイント

論理的思考能力

自由討論型のテーマの場合、答えがない中で、アイデアをまとめ、なぜそのような結論を導き出したのかという理由を論理立てて考える力が必要になります。

最終的な結論にたどりつくためにはどのように進めていくべきなのかを逆算し、一貫した態度で議論に参加している様子が評価されます。

協調性

正しい答えがないテーマであるため、自分の意見やアイデアばかりを優先する態度をとることではディスカッションを上手く進めることはできません。

相手の意見を尊重し、グループの目的を達成するためには自分が何を行うべきなのかを考えている様子から協調性があるかどうかが判断されます。

ディベート型

ディベート型のグループディスカッションでは、一つのテーマについて「賛成派」と「反対派」に分かれて議論を行います。

実際の意見に基づいて立場を決める場合と、企業側から指定される場合があります。

~実例~

・差別がなくなることはあり得るのか
・テレビは一家に一台置くべきか
・クローンを作ることは良いか
・義務教育課程までの給食費は国が負担するべきか
・制服やスーツなどは廃止すべきか

評価されるポイント

共感性

ディベート型のテーマでは、自分の意見が正しいということを相手陣に対してアピールすることが求められます。

攻撃的に相手に理解を求めるのではなく、相手自ら「向こうの意見のほうが正しい」と思わせるようにすることが重要です。

相手の立場を考慮しつつ、どのように自分の意見を伝えたら相手に不快感なく納得してもらえるのかを考えられることが評価されます。

フェルミ推定型

フェルミ推定型のグループディスカッションでは、簡単には推測できないような課題が与えられ、それに対する答えを出すため、自身の持つ知識を応用しながら解決していきます。

~実例~

・北海道にある建物の総階数
・○○駅の通勤ラッシュ時の利用数
・東京都内における小雨で傘をさす人の割合
・沖縄県での自動車普及率
・渋谷駅構内にある階段の総段数

評価されるポイント

応用力

フェルミ推定型のテーマでは、答えにたどり着くために、与えられた情報の活用方法を試行錯誤し、自分が持つ知識と結びつけることが求められます。

仮説を立てその検証ができているか、チームメイトが出したアイデアをヒントにすることができているかという点で評価されます。

耐久力

簡単に答えにたどり着けないような課題が与えられるため、地道なアプローチをしていく耐久力が必要です。

すぐに正解にたどり着けなくても、前提となる情報からヒントをくみ取り、答えを出すためには何を行うべきかを計画し、実行できるのかという能力が評価されます。

【グループディスカッションのテーマ】意識すべきこと

周囲の意見も聞く

自分の主張のみを押し通すことが良いわけではありません。

あくまでグループで1つの回答を導き出すことの過程がグループディスカッションを通して評価されます。

自分の意見を程よく伝えつつ、できるだけ全員の意見を議論にあげたうえで、どのような答えを導き出すべきか考えることを意識しましょう。

はきはきと大きな声で話す

グループディスカッションの選考は1角部屋で複数のグループが同時に話し合いをします。

人事担当者がその様子を見てまわるのが一般的です。

声が小さすぎては、人事担当者にアピールできません。

適切な声量ではっきりと大きな声で話すことを意識しましょう。

態度や周囲からの印象に注意する

グループディスカッションにおける、ありがちな失敗は自分をアピールすることや意見を出すことに必死になりすぎてしまうということです。

あくまで選考の一環であることを忘れないようにしましょう。

互いに意見が出しやすい雰囲気でディスカッションをすることを心がけましょう。

【グループディスカッションテーマ】対策をしよう

テーマを把握しても、グループディスカッションに向けてどのような対策をすればいいか不安を抱える方も多いと思います。

ここでは、グループディスカッション対策として有効な方法を紹介していきます。

自分に向いている役割を見極める

グループディスカッションで求められることは「目立つこと」「言い負かすこと」ではなく、「自分の役割を果たすこと」です。

グループの中で、自分が担当する役割をしっかりこなすことが良い評価につながります。

様々な役割を経験しておく

自分がグループディスカッションで貢献できるのはどんな役割なのかを見極めておくことはとても重要なことです。

自己分析や性格分析をしてみることもおすすめです。

そして自分に向いている役割だけではなく、あらかじめ様々な役割を経験しておくことも本番のグループディスカッションに貢献しやすくなります。

ここではグループディスカッションにおける主な役割を紹介します。

タイムキーパー

状況を確認しながら、議論の進め方や時間配分を考えることが役目です。

時間配分について積極的に提案し、時間がずれているときなどは元の流れに戻しましょう。

また役割に専念しすぎず、自分の意見の発言もするように心がけましょう。

リーダー

議論を前に進めていく能力が必要となる役割です。

全員が円滑に議論を進めていくように気を配りましょう。

チームメイト全員に発言のチャンスを与え、発言しやすい雰囲気を作れるよう心がけましょう。

書記

チームメイトの発言した内容をわかりやすいようメモにまとめます。

箇条書きでも構わないので、わかりやすくまとめることを意識しましょう。

役割がない場合

グループの人数が多い場合、役割がない人も出てきます。

役割が無いメンバーもチームの大事な一員です。

役割のあるメンバーのサポートをしたり、周りに目を配りみんなが話しやすい雰囲気づくりを心がけましょう。

ニュースに対する自分の意見を考えてみる

ニュースや新聞で取り上げられた話題に対して、自分なりの意見を考えることを習慣づけておくことは、グループディスカッションの対策になります。

自分の意見をわかりやすくまとめる訓練や、自分と違う意見を理解し、違う意見のいい面を探す練習をしてみるのもいいでしょう。

インターンシップに参加する

グループディスカッションの実践的な練習がしたい人は、インターンシップに参加することをおすすめします。

インターン選考の一部としてグループディスカッションが実施されていたり、短期インターンのプログラム内容にグループディスカッションやグループワークがあるケースも多いです。

選考内容やプログラム内容を確認して応募すれば、実践的な練習ができグループディスカッションに慣れておくことができます。

まとめ

グループディスカッションのテーマは様々で、事前に対策をしようとしてもなかなか難しいものです。

しかし、意見を考える練習をしたり実践練習を行うことで徐々に慣れていき、本番落ち着いて望めるように準備することは十分に可能です。

できることから対策をしていきましょう。


 

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