傾聴力を自己PRでアピールできる?例文とポイントも徹底解説!【新卒就活】

傾聴力を自己PRでアピールできる?例文とポイントも徹底解説!【新卒就活】

「傾聴力」「聞く力」があると言って、それをマイナスイメージに受け取る方は少ないでしょう。

しかし就職活動で単に「自分は傾聴力があります」とアピールしても、それが必ずしも効果的なアピールにつながるとは限りません。

もちろん多くの企業でも、社員に傾聴力を求めてはいますが、それをアピールする方法や説得力を上げるためのエピソードをしっかり考える必要があります。

この記事では就職活動の自己PRで傾聴力をアピールするための方法を解説しますので、自分の強みの軸を傾聴力としてアピールしたい方はぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること  
  • 傾聴力を魅力的に伝える方法 
  • 傾聴力の強み・弱み
  • 傾聴力を自己PRで伝える際の注意点
  • 傾聴力をアピールできるエピソードの例
この記事をおすすめしたい人  
  • 傾聴力があることが就活でどのようにアピールできるか知りたい人 
  • 自己PRの作り方のポイントを知りたい人
  • 傾聴力をアピールするコツを知りたい人

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傾聴力は自己PRでアピールできる?

「傾聴力は自己PRでアピールできるのか?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。

本来傾聴力は相手の話をしっかり聞く能力ですが、自己PRで有効な傾聴力は相手の話を引き出す力です。

職種によってはより強いアピールになるといえるでしょう。

傾聴力は、自己PRでしっかりアピールできる立派なスキルです。

適切な伝え方でアピールしよう!

傾聴力を自己PRでアピールするためには、適切な伝え方を行なうことが重要です。

傾聴力は、良好な人間関係の構築にもつながり、企業側から評価されやすいポイントといえます。

しかし、多くの学生に自己PRとして選ばれやすいスキルであるため、オリジナリティが大切になってきます。

重宝されるアピールであることに違いはないですが、周りと似たり寄ったりの内容にならないよう注意してください。

うまく差別化をはかり、傾聴力をアピールする自己PRを作成していきましょう。

誰にどんな強みを述べたいのか想像し、本記事を読んで準備してみてください。

【自己PR】アピールできる傾聴力とは?

そもそも、傾聴力とはなんでしょうか。

傾聴の概念は、アメリカの臨床心理学者カール・ロジャースがカウンセラーの身につけるべき技法として提唱した「Active Listening」がもととなっています。

ロジャースは傾聴力を発揮するための3原則として「共感的理解」「無条件の肯定的関心」「自己一致」をあげています。

簡単に説明すると「相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら、相手の話を理解しようとすること」「相手の話を善悪や好悪の評価をせずに聞くこと」「相手の真意と自分の見解を一致させること」という意味です。

話を聞くことが傾聴力ではない

傾聴力とは単に相手の話を聞くことではなく、相手の話を引き出して会話を広げてこそ傾聴力として認められます。

企業が求めているのは、ただ相手の話を聞ける人材ではありません。

会話から顧客の考えをくみ取り、ニーズを満たせるような意見を提案したり、社内でもコミュニケーションを大切にして業務を円滑にする仕組みを考えて実行したりすることが、企業の求めるスキルです。

企業が求める傾聴力とは異なるアピールをしても、逆にマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。

伝える内容によっては「ただ受け身で話を聞いていた」と思われてしまうこともあるため、能動的に話を聞いたことがしっかり伝わる内容をアピールしましょう

聞き上手との違いとは?

「傾聴力がある」に似た表現として、「聞き上手」があります。

しかし、これらは全く同じということではありません。

聞き上手は、話を聞くこと自体が上手な人のことを指す言葉です。

あいづちを打つのがうまかったり、なんでも話しやすい雰囲気を作れたりなど、相手が気持ちよく話せるようにするのが得意な人は、聞き上手に分類されます。

一方の傾聴力は、耳を傾けるのが得意で、相手の話を注意深く聞く時に力を発揮できるタイプです。

そのため、話を聞くだけにとどまらず、それを後の仕事にまで活かせます。

聞き上手な方のアピール方法に関しては下記記事で解説しているので、自分が傾聴力というよりは聞き上手であると思う方は、こちらの記事を参考にしてください。

【自己PR】傾聴力がアピールに効果的な理由

まず大前提として、傾聴力はビジネスに必要な能力だと考えられています。

なぜなら、聞いた内容を分析し、自ら発信や提案ができる能力はビジネスで大いに役立つからです。

聞いた話をもとに、顧客のニーズを満たすよう提案したり、社内の業務を円滑にする仕組みを整えたりできる人は重宝されます。

上記をふまえて自己PRで傾聴力が強みになる主な理由は、以下の3つです。

傾聴力が強みになる理由
  • 会社への貢献意欲が高いから
  • 集団行動が得意だから
  • 相手の立場に立って考えられるから

以下でそれぞれについてくわしく解説しているので、参考にしてみてください。

会社への貢献意欲が高いから

1つ目の理由は、会社への貢献意欲が高いと思われているからです。

一般的に傾聴力のある人は自己犠牲の精神をもっており、人のために尽くせる人が多いです。

傾聴力をもっている人は、共感性が高く、人のために尽くそうと考える人が多いです。

たとえば、会社で欠員が出たときや人手が足りなくなったときには、誰かがそれをカバーしなければなりません。

もしも、自己犠牲の精神をもっている社員がおらず、自分の任された仕事しかしない社員ばかりでは、会社は回らないでしょう。

そんなときのためにも企業側は、自分の任せられた業務以外にも会社のために働ける人材を求めています。

そのため、会社のために全力で働いてくれると思われることが多いため強みになります。

集団行動が得意だから

2つ目の理由は、集団行動ができる人が多いです。

集団行動では、各々が自分のことだけを考えていたら仕事は進みません。

しかし、人の話をうまく引き出せるメンバーがいれば、一気にその集団はうまく機能するようになるでしょう。

企業で社員として働くということは、集団行動の連続です。

企業の規模にもよりますが、すべて自分1人の考えで最初から最後までできる仕事はほとんどありません。

内容によって仕事が分担されており、それらを組み合わせることで成果を得られるのです。

つまり、集団行動ができずにマイペースでいると、多くの人に迷惑がかかります。

そのため、集団行動が得意な人はどの企業でも求めているため、自己PRの内容として向いているでしょう。

相手の立場に立って考えられるから

3つ目の理由は、相手の立場にたって考えられる人が多いです。

傾聴力をもっている人は、相手が次に何をしてほしいのかを考えるのが得意のため、相手の立場になって考えられます。

客観的視点をもっていることは、顧客目線に立ち問題を解決できるため、仕事をするうえで非常に大切な能力です。

仕事は、自分の意見を押し通すだけでは決してうまくいきません。

会社と顧客の双方の合意があってはじめて利益が生じます。

また、良い関係性を築くことで継続的に取り引きが可能です。

社内関係も自分の意見だけを述べてもうまくいかないばかりか、会社にいづらくなってしまいます。

そのため、顧客とも社内間でも相手の立場で物事が捉えられる人を企業は求めているため、強みになります。

【自己PR】傾聴力が高い人の特徴

それでは、傾聴力が高い人の特徴とはどういったものでしょうか。

もちろん「自分から話をするのが苦手だから、相手の話を聞くことに徹している」というのも「相手の話に乗じて自分の話ばかりをする」のも、傾聴力が高いとはいえません。

傾聴力が高い人の特徴は、「相手が話しやすい状況を作る」「相手の話した内容を肯定する」「相手の話を聞いたうえで自分なりにまとめられる」という3点です。

それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。

傾聴力が高い人の特徴 
  1. 相手が話しやすい状況を作る 
  2. 相手の話した内容を肯定する
  3. 相手の話を聞いたうえで自分なりにまとめられる
  4. 相手に共感を示すことができる

相手が話しやすい状況を作る

傾聴力が高い人は、相手が話しやすい状況を作るのがうまい、という特徴があります。

話す側は「聞き手は私の話に興味をもってくれるだろうか」と不安を抱くものです。

しかし、この不安を解消できれば、相手に話しやすいと感じさられるのです。

傾聴力が高い人は、まずは相手が話すきっかけを作るために、相手に合わせた話題をもち出します。

そして相手が話し始めたら、話を途中でさえぎりません。

このとき、相手の目を見て話を聞き、適度にあいづちを打つなど話を聞く姿勢も重要です。

また、話を発展させるためにどんどん質問をします。

相手の話をきちんと聞いていないと疑問を抱くこともありません。

したがって、質問をすること自体が「あなたの話をきちんと聞いています、興味をもっています」と言っていることと同義なのです。

つまり、話題の提供・話をさえぎらない・聞く姿勢・質問という4点で、相手が話しやすい状況を作るのです。

相手の話した内容を肯定する

傾聴力が高い人は、相手の話した内容を肯定する、という特徴もあります。

相手の話に対して「いや、それは違う」「私はそう思わない」などと否定したら、相手は気分を害してそれ以上話をしないか、言い争いになってしまいます。

しかし、「まったくその通り」「すばらしい」などとおだててばかりでは、それ以上話が発展しません。

いずれも相手の話を善悪に分け、評価しているのであって、肯定しているとはいえないのです。

こうした話の聞き方をすると、聞き手と話し手が「評価する側」と「評価される側」になってしまい、話し手に警戒心を抱かせてしまいます。

そのため、本音を聞き出せません。

「なるほど」「そういう考え方があるのですね」など、相手の話に対して善悪の判断をせずただ受け入れることが、傾聴における肯定なのです。

相手の話を聞いたうえで自分なりにまとめられる

傾聴力が高い人は、相手の話を聞いたうえで自分なりにまとめられる、という特徴もあります。

入念に準備されたプレゼンテーションなどは別として、特に準備をしていない会話において、自分の考えを理路整然と話せる人はそうそういません。

話している本人も「これで自分の言いたいことが伝わるだろうか」と不安を抱いています。

そこで聞き手が「それは~ということでしょうか」と、話の要点を的確にまとめて確認できれば、話し手は「言いたいことが伝わった」と安心し、聞き手を信頼して話せるのです。

ただし、このまとめが的外れであったり、話し手の話をまとめているように見せかけて聞き手の意見を押し付けたりすれば、相手は口をつぐんでしまいます。

あくまでも、相手の話をしっかり聞いて理解する、という点が重要であって、まとめには自分の意見を混ぜてはいけないのです。

相手に共感を示すことができる

新卒の就活生の皆さんにとって、自己PRは非常に大切ですよね。

特に「傾聴力」という資質を持っている方は、それをアピールポイントとして強く打ち出すことがおすすめです。

なぜなら、傾聴力があるということは、相手の気持ちや考えをしっかりと理解し、共感することができるからです。

この能力は、実はビジネスシーンで非常に価値が高いです。

お客様や取引先、そして同僚とのコミュニケーションの中で、相手の話を深く理解し、それに共感することで、相手との信頼関係を築くことができます。

また、相手が「この人なら話しても良い」と感じることで、より深い情報や意見を引き出すことができ、ビジネスの成功に繋がることも多いです。

【自己PR】傾聴力が高い人の強み10選

ビジネスシーンにおいて、傾聴力が高い人にはどのような強みがあるのでしょうか。

就活でアピールをするなら、傾聴力が強いという点だけにとどまらず、それが自分にとってどのような強みになっているかまで述べられると理想的です。

以下では、傾聴力が高い人が持つ強みを9点ご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

傾聴力が高い人の強み  
  1. 信頼できる
  2. コミュニケーション能力が高い
  3. 問題解決能力が高い
  4. チームワークが強い
  5. 人間関係が良好
  6. 話しやすい雰囲気を作ることが得意
  7. 相手の意見を尊重する
  8. 話の根本を掴むことが得意
  9. 共感力が高い
  10. 誠意をもって相手に向き合える

1:信頼できる

相手の話に耳を傾けて、理解しようとしてくれる人は、話し相手にとって安心して話ができる相手です。

日常生活でも、自分の話を聞いてくれていないと感じる方に積極的に話をしようと考える人はあまりいないでしょう。

なにか相談する人を決めるなら、まず自分の話を真剣に聞いてくれるということは絶対的な条件のひとつです。

そのため、傾聴力のある人は、他の人と信頼関係を築きやすいという強みがあります。

信頼関係を築きやすいという強みは、社内でも社外でも役立つでしょう。

営業マンであれば、クライアントと信頼関係を築けるほど、契約を取れる可能性が高まります。

社内の人間から信頼されると、頼みごとを引き受けてもらいやすく仕事を円滑に進めやすかったり、上司から評価されて昇進しやすくなったりという点で大きなメリットです。

2:コミュニケーション能力が高い

傾聴力のある方は、相手の話を聞けて、その気持ちを理解できます。

結果的に傾聴力のある方は、相手と効果的なコミュニケーションをはかれて、コミュニケーション能力が高いと評価してもらえることが多いです。

もちろんコミュニケーション能力は、ただ話を聞くだけでは成立せず、自分の意見を相手に伝えることも能力のうちに含まれます。

そのため傾聴力が高いことを、すぐコミュニケーション能力が高いと変換してアピールはできませんが、傾聴力をコミュニケーションに活かせているとアピールすることは可能です。

営業など、コミュニケーション能力が重視される職種に応募する方は、傾聴力をうまくコミュニケーション能力と結びつけてアピールするのも良いでしょう。

3.問題解決能力が高い

傾聴力が高い人の強みの一つとして、問題解決能力が高い点があります。

問題解決能力とは、課題に対する適切な分析、原因の調査を実行し、課題解決に導く能力を指します。

どんな企業においても見えない課題はあり、それをどう解決するかを考えなければなりません。

問題解決能力が高いこと、自ら課題点を探り課題解決していくことなどは、大きな強みといえます。

特にマーケティングの分野を目指している際は、アピールとして効果的です。

他の分野においても、傾聴力を活かし問題解決したエピソードがある場合は、積極的に自己PRにするとよいでしょう。

4:チームワークが強い

本当に傾聴力がある人は、1対1の会話のみならず多人数の話し合いの場でも、それぞれの方からもれなく意見を聞けます。

そのため、傾聴力がある人は、チームワークが求められる仕事にも強いと言えるでしょう。

ビジネスシーンにおいて、チームワークが求められる仕事は数多くあります。

営業は個々の営業スキルに依存する部分も大きいですが、業種によっては大口の契約を取るために、他部門と一緒にプロジェクトチームを組んで活動することも多いです。

新規事業を立ち上げる際なども、さまざまな部門のエキスパートがチームを組んで行動しなければいけません。

ベンチャー企業など、部署を横断したプロジェクトチームを作ることが多い企業では、チームワーク力があることを大きなアピールポイントにできるでしょう。

5:人間関係が良好

傾聴力があり、相手から「あの人は話を良く聞いてくれる」と思われる方は、周囲から好かれやすく人間関係が良好になる傾向にあります。

どんな企業でも、社内の人間関係が良くないと、社員一人ひとりが気持ちよく仕事をすることは困難です。

そのため、多くの企業では自社の雰囲気・社風にマッチした人材を選ぼうと、選考で応募者の人柄を見極めます。

傾聴力があるとみなされ、人柄も企業風土に合うと思ってもらえれば、内定を出してもらえる可能性は大きく高まるでしょう。

就活で傾聴力を軸にアピールするなら、社内の人間関係を良くするのに貢献できるという形での自己アピールも考えてみてください。

とくに事務やSE、広報など、社内のチームメンバーとコミュニケーションを取りながら仕事をする職種に応募する方には、効果的なアピールポイントです。

6:話しやすい雰囲気を作ることが得意

傾聴力が高い人は、相手が話しやすい状況を作るのが得意という強みがあります。

例えば、相手が話すきっかけを作るために相手に合わせた話題をもち出したり、相手の話を途中でさえぎらず、相手の目を見て話を聞き、適度にあいづちを打つなどの相手の話を聞く姿勢が備わっています。
また、話を発展させるための質問も得意です。
このように相手が話しやすい雰囲気づくりを行ったり、質問をすること自体が「あなたの話をきちんと聞いています、興味をもっています」と言っていることと同義となり、相手が話しやすい雰囲気づくりに繋がるのです。

7:相手の意見を尊重する

傾聴力が高い人は、相手の話した内容を肯定するという特徴もあります。
相手の話に対して「いや、それは違う」「私はそう思わない」などと否定したら、相手は気分を害してそれ以上話をしないか、言い争いになってしまいます。
しかし、「まったくその通り」「すばらしい」などとおだててばかりでは、それ以上話が発展しません。
相手の話を善悪に分けて評価するのではなく、「なるほど」「そういう考え方があるのですね」などと受け入れることが、傾聴における肯定なのです。
傾聴力のある人は自然とこのようなふるまいを身につけられている人が多いです。

8:話の根本を掴むことが得意

傾聴力が高い人は、相手の話を聞いたうえで自分なりにまとめられるという特徴もあります。
入念に準備されたプレゼンテーションなどは別として、特に準備をしていない会話において、自分の考えをしっかりと整理して話せる人はそうそういません。
話している本人も「これで自分の言いたいことが伝わるだろうか」と不安を抱いています。
そこで聞き手が「それは~ということでしょうか」と、話の要点を的確にまとめて確認できれば、話し手は「言いたいことが伝わった」と安心し、聞き手を信頼して話せるのです。
ただし、このまとめが的外れであったり、話し手の話をまとめているように見せかけて聞き手の意見を押し付けたりすれば、相手は口をつぐんでしまいます。
あくまでも、相手の話をしっかり聞いて理解する、という点が重要であってまとめには自分の意見を混ぜてはいけないのです。

9:共感力が高い

傾聴力がある人は、相手の気持ちや考えをしっかりと理解し、共感することができる人が多いです。
この能力は、実はビジネスシーンでも非常に重宝されます。
お客様や取引先、そして同僚とのコミュニケーションの中で、相手の話を深く理解し、それに共感することで、相手との信頼関係を築くことができます。
それにより、相手が「この人なら話しても良い」と感じることで、より深い情報や意見を引き出すことができ、ビジネスの成功に繋がることも多いです。

10:誠意をもって相手に向き合える

傾聴力がある人は、相手に誠意をもって向き合うことができます。

なぜなら、相手の話をしっかり聞くには、相手に注目を向ける必要があるからです。

相手に誠意をもって向き合うことができる人は、良好な信頼関係の構築が得意なため、社内外の人と良い関係を築くことができるでしょう。

【自己PR】傾聴力が高い人の弱み

どんな性格も長所と短所は表裏一体であり、傾聴力が高いことが弱みとみなされてしまうこともあります。

傾聴力が高いとアピールする場合、逆にどんな短所があると思われるリスクがあるのでしょうか。

以下の見出しで、傾聴力が高い人が抱えやすい欠点を3点紹介します。

面接で自分の弱点などを聞かれた際、こうした弱みをどのようにカバーしていくかを答えられるようにしておくと良いでしょう。

傾聴力が高い人の弱み 
  • 自分の意見を押し通せない
  • 他人に流されやすい
  • 疲れやすい

自分の意見を押し通せない

傾聴力のある人は相手の話を良く聞けて、相手の気持ちに立って物事を考えられる強みがあります。

しかし相手の気持ちを考慮しすぎるがあまり、自分の意見を押し通せないという方も珍しくありません。

営業マンとして相手の気持ちに添うことは大切ですが、その結果商品やサービスを契約してもらえるよう押せないのでは、なかなか成績が上がってこないでしょう。

社内で自分のアイデアをプレゼンして評価してもらう場でも、質問で指摘されたことを「確かにそうですね」と認めてしまうだけでは、アイデアを採用してもらえません。

傾聴力のある方は、相手の話を聞いたうえで自分の意見とすり合わせ、「自分の意見にはこんなメリットがある」ということをしっかり伝える努力をする必要があります。

他人に流されやすい

傾聴力のある人は共感力が高く、他人に流されやすいことが少なくありません。

他人の影響を受けること自体は決して悪くありませんが、ビジネスシーンでは時に自分の意見を主張しなければいけなかったり、指摘や否定的な意見をつきつけなければいけなかったりすることがあります。

たとえばコンプライアンスを遵守しなければいけないところ、他の人が同じことをしているからであったり、今までの慣習であったりするからといって、自分も同じコンプライアンス違反をしてはいけません。

悪い点に気づいたら、上司に相談して改善していく必要があります。

この弱点を自分で意識しているなら、仕事をするうえで何らかの対策を取らなくてはいけません。

信頼できる上司先輩とコミュニケーションを密にする、目上の人と話すのに慣れて、意見を言えるように努力するといった方法が考えられます。

疲れやすい

傾聴力のある人は、相手の話をしっかりと聞こうとします。

しかし、そこでエネルギーを消耗してしまい、疲れてしまうことがあるのが弱点と言えるでしょう。

仕事は相手の話を聞くだけで完結するものではなく、書類を作ったり車で移動したりなど、体力的にも精神的にもエネルギーを要する仕事はまだまだ多くあります。

チームワークも大切ですが、人の相談を受けることに注力しすぎて自分の仕事がおろそかになっては、かえってチーム全体に迷惑をかけてしまうでしょう。

人を気にかけすぎるというタイプの方は、自分一人で仕事のすべてを抱え込まないようにする工夫をする必要があります。

仕事が忙しくなる時期は体調管理に気を配り、自分の心身の疲れに敏感になることも大切です。

【自己PR】傾聴力をアピールする際のポイント

面接の自己PRで傾聴力をアピールする際に重要なポイントは、話す内容と、どこに要点を置くかです。

説得力のある内容にするために、まずは傾聴力が裏づけられる具体的なエピソードを準備しましょう。

さらに、それを相手に伝わりやすくするため、「傾聴力を身につた経緯」「傾聴力を発揮した具体例」「入社後にどう活かすか」のいずれかに要点を絞ります。

面接官は1日に何人もの就活生の自己PRを聞くので、集中力はそう長く続きません。

面接で話す内容はできるだけシンプルに、要点を絞りましょう

傾聴力を使う際のポイント
  • 傾聴力以外の強みもアピールする
  • 仕事に繋がる内容をアピールする
  • 面接時の対応にも注意する
  • 差別化が重要

傾聴力以外の強みもアピールする

傾聴力は、多くの学生が自己PRにおいて強みとして使用します。

傾聴力だけをアピールするのではその他大勢に埋もれてしまうので、ほかの強みもあわせてアピールしましょう。

具体的には以下の2つがあげられます

  • 「サークルでメンバーの意見に耳を傾け、即日練習内容を変更した」というように傾聴力+決断力をアピールする
  • 「社会学の研究のため離島まで赴いて住人の言葉に耳を傾け、論文が学内で表彰された」というように傾聴力+学究心をアピールする

このように傾聴力はさまざまな強みと組み合わせられます。

このとき、エピソードを複数述べるのではなく、1つのエピソードに含まれている傾聴力以外の要素を掘り起こすようにしましょう。

できるだけシンプルに、要点を絞るという原則を忘れてはいけません。

仕事に繋がる内容をアピールする

企業は、就活生に入社後に活躍するポテンシャルがあるかを見ています。

そのため、入社後に活かせる強みや、内容でないと企業の印象に残る効果的なアピールはできないでしょう。

企業に響く自己PRに仕上げるには、企業研究や職種理解を深め、具体的にあなたの強みである傾聴力をどう活かせるかアピールすることが重要です。

面接時の対応にも注意する

面接に向けてどれほど自己PRの内容を準備したとしても、面接中に傾聴力のない様子を見せてしまえば意味がありません。

傾聴力があるとアピールしつつ、面接官の言葉をさえぎって自分ばかり話したり、質問の意図を読み取れなかったりしたら、どれほど立派な自己PRをしても説得力がなくなってしまいます。

特に集団面接やグループディスカッションなどでは、実際に傾聴力があるのか、それとも発言ができずにただ聞いているだけなのか、面接官は明確に感じ取ります。

言い換えれば、面接官やほかの就活生の言葉に耳を傾けて意に即した返答をしたり、その場がまとまるような働きをしたりすれば、どんな自己PRよりも面接官へのアピールになるということです。

言行を一致させるよう、面接時の対応に注意しましょう。

差別化が重要

傾聴力という強みを自己PRする学生は実は多いです。

そのため、同じようにアピールしてしまっては差別化が難しく、埋もれてしまう可能性があります。

企業に響くアピールをするには、あなたらしさ、いわゆるオリジナリティを出すことで差別化が可能となります。

強みを言い換えてみよう

傾聴力を他の言い方に変えることで、他の応募者との差別化が可能になります。

言い換えをする際は、先ほど挙げた「傾聴力が高い人の特徴」や「傾聴力が高い人の強み」などを参考に言い換えるのがおすすめです。

また、以下で言い換え例を一覧で紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

言い換え例一覧
  • 共感力がある
  • ヒアリング力がある
  • 問題解決力がある
  • チームワークを高めるのが得意
  • 相手が話しやすい状況を作ることができる
  • 相手が話やすい環境を作ることができる
  • 相手が話しやすい雰囲気を作ることができる
  • 相手の意見を否定しない
  • 相手の潜在的なニーズをとらえることができる
  • 相手の要望を引き出すことができる
  • 話を簡潔にまとめることができる
  • 初対面の人と関係を築くのが得意
  • 信頼関係を築くのが得意

【自己PR】自己PRの作り方の手順

次に、自己PRの作り方の手順について詳しく解説します。

履歴書やエントリーシートの記入欄は、いきなり書き出そうとしても良い文章が書けません。

まずは自己分析や業界企業研究など、しっかり準備を進めていくことが大切です。

書いた後に添削をすることも大切なので、提出する前に誰かに文章を見てもらったり、自分で読み返したりするようにしてください。

自己PRの作り方の手順
  • 準備をする
  • 文章構成を考える
  • 実際に書いてみる
  • 添削をする

1.準備をする

エントリーシートや履歴書を書く前に、まずはどんなエピソードから自分の傾聴力をアピールできるのか、決める準備をしなければいけません。

そのためには、自分の半生を振り返る自己分析が大切です。

学生生活の中で、とくに自分の傾聴力が発揮できたのはどういった場面だったのかを考えましょう。

自分だけでエピソードを考えるのが難しい場合、家族や友人などに話を聞いてみるのもおすすめします。

傾聴力を活かした結果どんな行動を取り、それによってどんな結果が得られたかを述べることも大切です。

一番傾聴力を活かせたと思うエピソードでも、その結果をうまく伝えるのが難しいと感じたものは、就活のアピール材料には向いていない可能性があります。

自己PRの例文についてより詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もご一読ください。

2.文章構成を考える

自己PRの作り方でもっとも大切なのは、文章構成をしっかり作ることです。

基本的には、結論の次に補足する理由、具体的なエピソードを述べた後に再度結論という「FREP法」にのっとった文章構成をおすすめします。

最後の結論では、アピールしたポイントを企業に入社してからどう発揮できるかに絡めて書くことが重要です。

この文章構成は論理的な印象を読み手に与えられ、最初に結論が書いてあることから、短時間で相手に自分のもっとも伝えたい主張を伝えやすくなるメリットがあります。

自己PR以外の記入欄でも使える方法なので、ぜひこの文章構成を使えるようになっておきましょう。

以下の記事で、自己PRの文章構成についてより詳しく解説しているので、就活の自己PRを書く前に文章力をアップさせたい方は、ぜひ参考にしてください。

3.実際に書いてみる

自己分析を終え文章構成を考えたら、ようやく実際に文章を書き始められます。

まずは思いつくままに、ひと通り書いてみるのが良いでしょう。

しかし最初に書いた文章が、そのままベストな文章である可能性は非常に低いです。

「てにをは」など日本語の文法がおかしい場合もありますし、表現を少し変えるだけで相手の印象が良くなることも考えられます。

ひと通り書いてみたら読み直して、違和感がある細かい部分を修正していきましょう。

また、エピソードによっては、実際に書いてみると非常に長くなってしまうことがあります。

あまりに長い文章だと、そもそも採用担当者に読んでもらえない可能性があるので注意しなくてはなりません。

300~400字程度でまとめられるように、余計な文や単語を落としていく作業が必要です。

4.添削をする

自己PRは提出前に添削をするのが必須ですが、添削する際は一度書いたものを2~3日寝かせるのがポイントです。

自分で自分の文章を見直しても、なかなか自分のミスに気づけないことがあります。

しかし2~3日の時間を空け、少し自分がどんな文章を書いたか記憶を薄れさせてから読むと、その文章を客観的に見やすくなるでしょう。

添削する時は、企業の社風にマッチするアピールになっているか、志望度が伝わる文章になっているかといったポイントを意識してください。

以下の記事では、自己PRを添削してくれる有料サービスの紹介や内定を獲得するポイントの解説をしているので、自己PRの添削方法についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひこちらも参考にしてください。

【自己PR】傾聴力をアピールする構成

エントリーシートの自己PRで傾聴力をアピールする際に重要なポイントは、文章の内容と構成です。

傾聴力をアピールする内容にするために、まずは傾聴力が裏づけられる具体的なエピソードを用意しましょう。

さらに、それを相手に伝わりやすくするために、文章の組み立て方、構成にも気を配る必要があります。

ここでは、文章を結論→理由→具体例→結論の順に組み立てるPREP法という文章構成法を紹介します。

PREP法は最初と最後に結論を配置するため、相手の注意を引きやすく、また読後も印象に残りやすいというメリットがあるのです。

傾聴力がアピールできる構成 
  • 結論 
  • 具体例
  • 傾聴力を入社後にどう活かすか
  • 結論

結論

最初に「私の強みは傾聴力があることです」と言い切ってしまいましょう。

採用担当者は多くのエントリーシートに目を通すので、すべての自己PRをじっくり読むわけではありません。

冒頭部分だけで「これは期待できそうだ」「これは流し読みでいいかな」と、ある程度判断してしまいます。

したがって、最初に「傾聴力がある」という結論を書いて採用担当者の注意を引き、「どうしてそう言い切れるのか」と、あとに続く文章を読みたくなるよう誘導するのです。

最初の結論は短く、はっきり言い切るようにしましょう。

具体例

次に、自分の強みが傾聴力だと言い切れる理由と、それが裏づけられる具体例をあげます。

ここでは傾聴力を身につけた経緯や、傾聴力を発揮して成功した経験など、具体的なエピソードを書きましょう。

このとき、傾聴力によって得られた目に見える成果や、客観的事実を入れることが重要です。

「傾聴力を発揮し、チームの結束を強めた」だけでは、ただの感情論で説得力がありません。

しかし「その結果、コンクールで入賞した」という目に見える成果があれば、説得力が増すのです。

ビジネスの場では、「チームの結束を強めた」のような感情論や途中経過ではなく、「入賞」のような成果が求められることを意識して書いてください。

理由と具体例の部分が自己PRの要になりますから、自分の強みは傾聴力だと言い切るに足るエピソードを準備しましょう。

傾聴力を入社後にどう活かすか

次に、入社後に傾聴力をどのように活かしていくかを書きます。

PREP法の流れからはやや外れるのですが、エントリーシートはあくまでも就職に向けて書くものです。

したがって、自分の強みを仕事に結びつけることが重要といえます。

傾聴力が発揮される場面として想定されるのは、顧客のニーズ発掘や接客などの対外的な場面と、社内でのプロジェクトや部署内の意思疎通などの社内的な場面です。

業種や職種によって、また企業によっても傾聴力が求められる場面は違うので、しっかり業界研究や企業研究をする必要があります。

しかし、実際に業務を経験していない状態です。

「顧客の声に耳を傾け、ニーズを満たすだけでなく信頼される営業職になりたいと考えています」というように、やや漠然としていてもかまいません。

入社後のことまで見据えているという姿勢を見せるようにしましょう。

結論

最後に、再度結論を書きます。

「私の強みは傾聴力があることです」と繰り返すだけでは芸がないので、具体例などをより印象づける結論が望ましいです。

「私の強みは、傾聴力があり、それを成果に結びつけられることです」というように締めくくりましょう。

【自己PR】傾聴力がアピールできるエピソードとは

続いて、傾聴力をアピールできるエピソードについて考えていきましょう。

人とのコミュニケーションが必要な場所であれば、どこでも傾聴力を発揮したエピソードが生まれる可能性はあります。

リーダー的な役割を任せられていると、さらに傾聴力が必要になる場面が増える可能性は高いです。

自己分析で自分の過去を振り返り、もっとも伝わりやすいエピソードを選びましょう。

傾聴力をアピールできるエピソード  
  • 部活動のエピソード
  • アルバイトのエピソード
  • ボランティア活動のエピソード

部活動のエピソード

部活動はチームワークが必要になることが多く、傾聴力を発揮する機会が多い場所と言えます。

また大会などで成績を残そうとすると、練習のやり方や強化の仕方などで、部員同士の意見が食い違うことも少なくありません。

そういった際、双方の意見を聴いて落としどころを見つけたり、話し合って解決したりできた経験があれば、強力な傾聴力のアピールになります。

部長などの役職に就いていれば、後輩の悩みを聞いた経験をアピール材料にすることもできるでしょう。

傾聴力をリーダーシップと結びつけ、部下に慕われるリーダー気質があることをアピールするのもおすすめです。

若手時代からリーダーシップを発揮し、周囲の人間をまとめる力を求める企業も数多く存在します。

アルバイトのエピソード

アルバイトも、傾聴力をアピールするエピソードが生まれやすい場所です。

とくに接客業や塾、家庭教師など対人関係が多いアルバイトをしてきた方は、お客様から意見や苦情を聞き、仕事を改善できたという経験を持つ方が多いのではないでしょうか。

しかし、アルバイトの中には、人とのコミュニケーションが生じにくいものもあります。

またあまりトラブルが少なく働きやすい職場だと、傾聴力を活かして問題を解決しなければいけない場面が存在しなかったこともあるでしょう。

そのためアルバイトでは、必ずしも傾聴力のアピールに有効なエピソードが見つからない可能性もあります。

どうしても良いエピソードが思い浮かばない場合、アルバイト以外からエピソードを見つけるように頭を切り替えてみてください。

ボランティア活動のエピソード

傾聴力を発揮させられる可能性が高い学生生活のシーンとして、ボランティア活動も挙げられます。

ボランティア活動では、場所のアポイントを取ったり地域の方とコミュニケーションを取ったりする際に、傾聴力が活かされることが多くあります。

とくにカウンセラーやコンサルタントといった、提案や相談が業務に含まれる職種の選考では、こうしたエピソードが有利に働く可能性が高いです。

またボランティア活動は、それ自体が社会貢献の意識を持っていること、他者を思いやる精神を持っていることを示す材料にもなるでしょう。

傾聴力だけでなく他人への気配り、やさしさといった人柄をアピールしたい方も、就職活動でボランティア活動のエピソードを盛り込むのは効果的です。

【自己PR】傾聴力をアピールする例文

それでは実際に、PREP法を用いて作った自己PRを作ってみましょう。

ここでは、部活・アルバイト・ボランティア活動をきっかけに傾聴力を身につけたパターンの例文を紹介します。

いうまでもないことですが、これはあくまで例文です。

丸写しはせず、実際にエントリーシートへ記入する際の参考程度に留めてください。

インターネット上にはほかにも多くの自己PR例があふれています。

しかし、それを丸写しして見栄えの良いエントリーシートができたとしても、面接で必ずぼろが出ます。

自分の経験にもとづいた、オリジナルの自己PR文にしましょう。

傾聴力をアピールする例文 
  • 部活をきっかけに傾聴力を身に着けたパターン 
  • アルバイトをきっかけに傾聴力を身に着けたパターン
  • ボランティア活動をきっかけに傾聴力を身に着けたパターン

例文1:部活動

例文1

私は今では傾聴力があると自負していますが、かつては人の話に耳を貸さず、失敗することが度々ありました。

一番大きな失敗は、大学のバスケットボール部で部長をしていたときのものです。

私は立候補して部長になり、とにかくたくさん練習をしようと提案して、強引に練習計画を立てていました。

しかしあるとき、部員たちから「もっと効率的な練習をしたいと思っていたけれど、率先して部長を引き受けてくれたあなたに申し訳ないと思って言い出せなかった」と言われてしまったのです。

それから部員と話し合いを設け、それぞれの得意とするプレーや、苦手に感じているプレーにもとづいて練習計画を立てました。

結果的に、練習時間は大幅に減らしたのに、大会では創部以来初のベスト4に進出できました。

その失敗以来、周りの人が意見を言いやすいように耳を傾け、一人ひとりと意思疎通するように意識しています。

仕事においても、身につけた傾聴力を活かしてプロジェクトチームをまとめたいと思います。

例文2:アルバイト(書店)

例文2

私は、書店でのアルバイトをきっかけに傾聴力を身につけました。

アルバイトを始めたばかりの頃、先輩たちからよく「腰を痛めないように気をつけろ」と言われました。

しかし私は聞く耳をもたず、結果的にぎっくり腰になってしまったのです。

改めて先輩たちの話を聞いてみると、腰を痛めるのはみんな同じ作業をしているときで、その作業を補助する器具があれば腰を痛めることはなくなるかもしれないと考えました。

そこで、補助器具を導入してもらえるよう、書店チェーンのマネージャーに提案したのです。

マネージャーは、腰痛への対処法がわからず困っていたようで、積極的に器具を導入してくれました。

結果的に腰痛をきっかけに離職するスタッフが減り、マネージャーからとても感謝されました。

周りの人の意見をよく聞き、その原因まで考えることや、改善のために提案をする大切さについて、このとき学んだのです。

入社後も、同僚の意見をよく聞き、社内環境を改善できるよう提案する姿勢をもち続けたいと思います。

例文3:アルバイト(家電量販店)

例文3

私は大学のボランティアサークルで地域の老人ホームを訪問したことがきっかけで、傾聴力を身につけました。

私たちは入居者の方々が若い頃に流行した歌を披露し、座ったままでできる体操を行ったのですが、乗り気でない様子の方が何人もいました。

そこでご本人に感想を聞いてみると、「60代から90代までいるから、知っている歌もみんな違う」「体操が子どもだましのようでつまらない」といった声があがたのです。

私は、「老人はこういうものが好きだろう」「体を動かすのが難しいだろう」と勝手に決めつけていました。

直接話を聞くことで、老人ホームに入居している方々も、一人ひとり違うのだということにようやく思い至ったのです。

その後、どんな活動があったらうれしいか入居者の方にアンケートをお願いし、2回目の訪問では多くの方に楽しんでもらえました。

それ以来、ほかの場面でも先入観で決めつけず、一人ひとりの声を聞くように徹底しています。

この姿勢は、入社後もお客様の声を聞くことに通じると考えています。

例文4:ボランティア

例文4

私は大学のボランティアサークルで地域の老人ホームを訪問したことがきっかけで、傾聴力を身につけました。

私たちは入居者の方々が若い頃に流行した歌を披露し、座ったままでできる体操を行ったのですが、乗り気でない様子の方が何人もいました。

そこでご本人に感想を聞いてみると、「60代から90代までいるから、知っている歌もみんな違う」「体操が子どもだましのようでつまらない」といった声があがたのです。

私は、「老人はこういうものが好きだろう」「体を動かすのが難しいだろう」と勝手に決めつけていました。

直接話を聞くことで、老人ホームに入居している方々も、一人ひとり違うのだということにようやく思い至ったのです。

その後、どんな活動があったらうれしいか入居者の方にアンケートをお願いし、2回目の訪問では多くの方に楽しんでもらえました。

それ以来、ほかの場面でも先入観で決めつけず、一人ひとりの声を聞くように徹底しています。

この姿勢は、入社後もお客様の声を聞くことに通じると考えています。

例文5:サークル

例文5

私が特に自信を持っている点は「傾聴力」です。

大学時代、文化祭の実行委員として活動しました。

ある時、運営方針について大きな対立が生じました。

一部は伝統を守りたいと考えていたのに対して、もう一部は新しい取り組みを導入したいという意見でした。

私は、その場にいたすべての人たちの意見をしっかりと耳にしました。

そして、その意見をもとに、どちらの立場からも納得できる折衷案を提案しました。

結果、全員が納得して、無事に文化祭を成功させることができました。

この経験から、傾聴力がもたらすメリットを実感しました。

それは、相手の意見や感情をしっかり受け止めることで、より良い結果を導き出せるということです。

私はこれからの仕事の中でも、この傾聴力を活かし、周囲の意見を大切にしながら、チーム全体の向上に貢献していきたいと思っています。

例文6.サポート能力をアピール

例文6

私は、高校時代に行なったバレーボール部活動を通して傾聴力を養いました。

元々人の話を聞いたり、サポートしたりすることが好きだったため、副部長の役割を担当していました。

ある時、いつも使用する場所がダンス部に占領されているのを見つけました。

バレー部が使用する場所であることを伝えると、来月に行なわれる文化祭のダンスの練習をさせてほしいとのことでした。

私たちも大会が控えていたため、まずは自分の部員たちの意見を聞き、次にダンス部の意見を聞きました。

双方の意見を聞き検討した結果、ダンス部には特定の曜日と時間を決めて貸し出すことにしました。

すると、お互いトラブルが起きることなく無事それぞれの活動を満足ある結果に収めることができました。

この経験から、ひとりひとりの意見を聞き、双方が納得する案を考える大切さを実感しました。

入社後も傾聴力を活かした課題解決に取り組み、まとまりあるチームで最大限の力を発揮していきたいと考えています。

【自己PR】上手く書けないときの解決方法

自己PRは必ず書いてから添削して、より良い文章にできないか考えることが大切です。

本命の企業に提出する前に、何社かエントリーシートを書いては修正していく経験を積み、本命の企業にエントリーする時には、成熟した文章を提出できるようにしましょう。

できあがった自己PRを添削する時は、どのようなポイントに注意すべきでしょうか。

以下の見出しで、自己PRの添削時に意識したいポイントを2つ紹介します。

自己PRの添削のポイント  
  • 自己分析をする
  • 企業分析をする
  • 第3者視点で見てもらうこと
  • 最もおすすめなのはエージェント

自己分析をする

「傾聴力」をアピールしたいと考えているのにうまく言葉にできないとき、それは具体的なエピソードの深掘りができていないことが原因かもしれません。

まず、自分がどのような場面で傾聴力を発揮し、その結果どんな成果を得られたのかを考えてみましょう。

もしそれが難しければ、傾聴力に固執せず、他の能力や経験に目を向けるのも一つの方法です。

具体的には、学生時代やアルバイト、趣味の中で特に打ち込んだことや、成果を出せた出来事を思い出してみましょう。

それらの経験を通して、自分がどんなスキルを身につけたのか、どんな人間性を持っているのかを再確認することで、自己PRの中身がぐっと充実します。

企業分析をする

入社後にどのように「傾聴力」を活かせるのか、具体的なビジョンが持てていない場合、十分な企業分析が行われていないかもしれません。

傾聴力をどのような場面や職種で発揮できるのかを知ることが大切です。

例えば、営業職ならば顧客の声をしっかりと聞き、ニーズを正確に把握するためのスキルとして使用できます。

OBOG訪問を活用して、先輩社員からその会社での「傾聴力」の活かし方を学ぶのもおすすめです。

また、企業の公式サイトや情報誌、インターンシップなどを通じて、会社の文化や求める人材像を深く理解することが大切です。

このように、具体的な活かし方を知ることで、自己PRもより明確かつ説得力のあるものとなります。

第3者視点で見てもらうこと

自己PRに限らず、自分の書いた文章を自分で添削すると、どうしても主観が入りがちです。

しかし、自己PRの文章を実際に読むのは自分のことを一切知らず、会ったことがない採用担当者であることを意識しなければなりません。

自分のことをあまり知らない第3者にチェックしてもらうのが、もっとも良い添削の方法です。

書かれたエピソードについて知っている家族や友人だと、文章を読まなくてもそのエピソードを理解できてしまうので、そのエピソードを知らない人のほうが向いています。

第3者が読むと、文章の要点がどこかわからなかったり、説明が足りなかったりといった弱点が見えてくることがあります。

第3者視点のアドバイスをもとに、よりわかりやすい文章を作ることを心がけてみましょう。

最もおすすめなのはエージェント

自己PRの文章を見てもらう第3者として、もっともおすすめの存在は就活エージェントです。

大学のキャリアセンターの方に見てもらうのも良いですが、企業目線でのアドバイスをもっとも得意としているのは就活エージェントです。

数多くの就活生にアドバイスを送ってきた経験があり、人事担当とも関わりが深い就活エージェントからは、エントリーシートや履歴書の添削以外にも、さまざまなアドバイスを受けられます。

自分に合った志望先選びのアドバイスをもらったり、希望に合った企業とのマッチングサービスを提供してもらったりすることも可能です。

選考が進めば面接対策についても質問できるので、まだ就活エージェントのサービスに登録していない方は、ぜひ早めに登録しておきましょう。

適職診断もおすすめ

自己PRを上手く書けないときの解決方法として、適職診断もおすすめです。

傾聴力のある人は、人の話をたくさん聞ける反面、ストレスのたまりやすい環境に身を置いている場合も多いといえます。

職種によっては傾聴力のある人にはストレスがたまってしまい、活躍が難しくなることもあります。

仮に無意識に無理してきたことが蓄積してしまうと、仕事を手放す結果になるかもしれません。

自分が本当に傾聴力があるのか、あったとしてどういった仕事に就きたいのか、じっくり考えてみましょう。

適職診断を受けることで、自分の目指す仕事と相性がどの程度合致しているのか知れるため、ぜひ一度受けてみてください。

【自己PR】おわりに

傾聴力を自己PRでアピールする際のポイントと、例文について紹介してきました。

傾聴力は多くの企業で求められる要素なので、上手にアピールできれば、内定に大きく近づけます

また、エントリーシートや面接だけでなく、些細な会話の中でも、本当に傾聴力があるのかどうかが採用担当者に伝わります。

就職活動中は、普段以上に人の話へ耳を傾けるように意識しましょう。

この記事も参考に、ぜひ効果的な自己PRを行ってください。

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