はじめに
「就職活動で初めて履歴書を書く」という人や、「どんなものを選べばいいかわからない」という人は、少なくないと思います。
中には、履歴書と調べた結果、「テンプレートというものが出てきたが、それを使っても大丈夫なのかな?」「テンプレートが多すぎて、どれを使えばいいか分からない」「そもそも何を使えばいいのか分からない」と悩む就活生もいるのではないでしょうか。
ここでは、
「新卒用の履歴書はどう選ぶべきなのか」
「アルバイト用の履歴書と、何が違うのか」
「履歴書のいろいろなフォーマットの違い」
「WEB上で送る履歴書が必要なんだけど何を使えば良いのか」
など、履歴書についての不安や疑問を持っている就活生に向けて、新卒用の履歴書の選び方について紹介していきます。
【履歴書の選び方】そもそも履歴書とは
そもそも、あなたは「履歴書」について、きちんと理解しているでしょうか。
「履歴書」とは、全体の経歴を把握するために使われ、個人の基本的な情報がまとめられた公的な文書のことを言います。
また、履歴書は採用の時だけに使って終わりではなく、入社後も保管されます。
そのため、「採用されるために嘘を書こう」と思っても、嘘を書くことはNGとなります。
もっと言うと、履歴書は先ほども説明した通り、「公的書類」になります。
履歴書の記載事項に虚偽があった場合は、「私文書偽造」になります。
基本的に、罪にはなりませんが、解雇や不採用になりかねないので、絶対にやめましょう。
履歴書とESの違い
以上では「履歴書」について説明をしてきました。
では、「ES」と何が違うのか知っていますか?
履歴書と同様に企業に提出する書類にES(エントリーシート)というものがあります。
「ES」は、「就職活動の選考でのみ使用される」という点が、履歴書と異なっているところです。
ESには、志望動機やガクチカ(学生時代に頑張ったこと)、自己PRなど、企業が選考をするにあたって知りたいことが、主に書くように指定されています。
また、企業によっては、フォーマットや文字数などを設定しているところもあります。
ESと履歴書をわかりやすく言い換えるならば、
履歴書が「過去の経歴を記したもの」
ESが「熱意や将来の意気込みをアピールするもの」
と言えるでしょう。
【履歴書の選び方】新卒が選ぶべき履歴書の種類
では、そんな履歴書ですが、種類があるのを知っていますか?
ここでは、新卒が選ぶべき履歴書について、紹介していきます。
①大学指定の履歴書
特に、おすすめなのが大学指定の履歴書です。
「大学指定の履歴書」は、全国大学生協連(全国大学生活協同組合連合会)、いわゆる生協で販売されている、大学が指定した履歴書のことです。
学生が書きやすい項目でそろえられており、空白ができにくいなどのメリットがあります。
ただし、生協で売られている履歴書には、大学名が記載されている場合が多いので、出身大学以外を購入するのはやめた方が良いでしょう。
②JIS規格
「JIS規格の履歴書」とは、日本で規定されている規格の履歴書のことです。
さらに具体的に言うなら、厚生労働省が推奨している用紙の履歴書です。
学歴や職歴の欄が多く、フリースペース(自由に記入する欄)が少ないのが特長で、趣味の欄などがないため、応募に必要な情報のみが記載できます。
また、コンビニや文房具店などで、手軽に購入できるメリットがあります。
しかし、社会経験が少なく、職歴が少ない学生にとっては書きにくい形式といえるので、注意しましょう。
③一般用
「一般用の履歴書」は、趣味や特技、自己PRのスペースが多いのが特徴です。
特に、「学生時代に様々な経験を積み、たくさんアピールしたいことがある!」という学生におすすめとなっています。
④インターネット上のテンプレート
インターネット上には、新卒用のテンプレートも存在しています。
また、費用が印刷代しかかからない点で、とてもリーズナブルと言えるでしょう。
ただし、用紙サイズが合わず、家庭用印刷機では印刷できないこともあるので注意が必要です。
あらかじめ、用紙サイズを確認しておきましょう。
新卒が注意したい履歴書の形式
ここで、注意したいのは「アルバイト用」と「転職用」の履歴書です。
「アルバイト用の履歴書」の特徴は、シフトについての記入欄があることです。
「転職用の履歴書」の特徴は、職務経歴書もセットになっていること、退職理由を記入する欄があるという点です。
購入の際には表記を確認し、間違わないように注意しましょう。
【履歴書の選び方】新卒が選ぶべきWEB履歴書のフォーマット
WEBで履歴書を提出する場合、学校が専用のテンプレートを用意していないということが多いです。
WEBで履歴書を提出する場合は、インターネット上にアップロードされているテンプレートを、利用するのがおすすめになります。
探してみましょう。
①厚生労働省様式のテンプレート
厚生労働省様式のテンプレートでは、「日付」「名前」「性別」「住所」「連絡先」「学歴・職歴」「資格」「志望動機」「本人記入欄」など、とてもシンプルな項目で作成されたものになります。
「WEB履歴書の様式を何すれば良いのか、分からない」「とりあえず無難な形式がいい」という人におすすめとなっています。
②フリースペースが多いテンプレート
テンプレートの中には志望動機以外に、自己PRや長所、趣味や特技を記載できるテンプレートも存在します。
よりあなたの「個性をアピールしたい」「学生時代の経験をアピールしたい」という学生は、自由記述の欄が多いテンプレートを使うのがおすすめです。
【履歴書の選び方】新卒が選ぶべき履歴書のサイズ
どのような様式の履歴書が良いのか、分かったと思います。
では、履歴書のサイズについて説明します。
市販の履歴書には、「A4サイズ」と「B5サイズ」がありますが、A4サイズが一般的になります。
また、A4サイズは見開きだとA3サイズになるため、「A判」や「A3サイズ」とも呼ばれます。
B5サイズは開くとB3サイズになっています。
また、一般的に履歴書と同封する書類は、A4サイズであることがほとんどとなります。
特に指定がない場合は、A4サイズを選びましょう。
履歴書の選び方】新卒が履歴書と一緒に用意しておくべきアイテム
以下では、履歴書を「送付」または「手渡し」する際に必要なアイテムを紹介します。
用意しておいて損はないと思うので、準備しておきましょう。
①封筒
まずは、なんと言っても履歴書を入れる「封筒」です。
履歴書を封筒に入れることで、汚れるのを防ぐことができ、企業に綺麗な履歴を届けることができます。
封筒には、さまざまなサイズのものがあり、その表記もあまり馴染みがない表記の仕方で、分かりづらいと思います。
しかし、表記が分かりづらくとも、だいたいのサイズに何のサイズのものが入るのか分かれば、大丈夫です。
履歴書を入れる封筒のサイズのおすすめは、A4判がそのまま入る「角形2号」サイズ(240mm×332mm)の封筒になります。
A4サイズでも入りますが、ゆとりがなく、書類を取り出しにくいため、あまりおすすめはできません。
また、ビジネスで利用される封筒の色は、「白色」「茶色」「水色」となっています。
履歴書を入れる場合には、「白色」を選びましょう。
「白色」の封筒は、正式な書類に使われることが多く、清潔感を感じさせることができます。
そのため、「白色」の封筒が一般的です。
「封筒の書き方」については、他の記事でも紹介しています。
詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
②クリアファイル
履歴書を封筒に入れても、角が折れてしまうことがあります。
そのため、クリアファイルを用意しましょう。
そもそも、履歴書や書類を企業に送付する際には、クリアファイルに入れて送るのがマナーとなっています。
色がついていない、無色透明、A4サイズのクリアファイルに入れて送りましょう。
③顔写真
顔写真は、「手軽さやリーズナブルさを求めるならスピード写真」、「クオリティを求めるなら写真館で取ったもの」を使いましょう。
しかし、人間の印象は、第一印象で決まります。なので、写真館で取ることがおすすめです。
また、顔写真ははがれても誰のものかがわかるように、「所属大学」「学部・学科」「名前」を裏に書き、のりで履歴書に貼り付けましょう。
名前を書く時は、油性のネームペンで書くのをおすすめします。
油性のネームペンがおすすめな理由は、黒のボールペンで書いてしまうと、筆圧でボコボコしてしまうかもしれないからです。
筆圧に気をつけて書けば大丈夫ですが、不安な場合は油性のネームペンで書きましょう。
サイズに注意
顔写真のサイズに気をつけましょう。
履歴書用の写真のサイズは、「縦40mm×横30mm」がほとんどです。
このサイズはA4の履歴書も、B5の履歴書も同じとなっています。
スピード写真には「運転免許証用」や「パスポート用」などの大きさも存在するため、間違わないように注意しましょう。
サイズを間違えてしまった場合は、写真を切って合わせるのではなく、撮り直ししましょう。
これは、違うサイズの写真だとアンバランスになり、良い印象を与えられないためです。
撮り直しをしないためにも、サイズには注意してください。
④ボールペン
油性かゲルインクの、0.7㎜または0.5㎜の黒のボールペンで履歴書を書きましょう。
0.7㎜は存在感のある文字を書くのに、0.5㎜はバランスの良い文字を求める際におすすめです。
消せるボールペンは温度が高いと文字が消えてしまうインクが使われているため、履歴書に使うのはNGです。注意しましょう。
⑤のり
履歴書を送付する場合は、のりを準備しておきましょう。
おすすめは、仕上がりが後になりにくい「スティックのり」です。
「テープのり」や「両面テープ」なども跡がつきにくく、粘着力が高くておすすめとなっています。
一方で、液体のりは仕上がりがよれてしまったり、汚くなってしまいがちなため、あまりおすすめはできません。
また、セロハンテープもNGになります。
「スティックのり」「テープのり」「両面テープ」の、どれかを使用しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
この記事を読んで、履歴書の選び方が分かりましたでしょうか。
改めて、この記事では以下の5つの内容を紹介しました。
「そもそも履歴書とは」
「新卒が選ぶべき履歴書の種類」
「新卒が選ぶべきWEB履歴書のフォーマット」
「新卒が選ぶべき履歴書のサイズ」
「新卒が履歴書と一緒に用意しておくべきアイテム」
ここまで、読んでいただきありがとうございます。
この記事が少しでも、あなたが「履歴書を選ぶ時」の参考になればと思います。
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明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート