休学するメリット・デメリットとは?理解を得やすい理由も併せて紹介

休学するメリット・デメリットとは?理解を得やすい理由も併せて紹介

「休学するとデメリットは大きいのかな?」

「休学した場合、どんな理由だとマイナスに思われないんだろう?」

このように、大学を休学したい場合、その後の人生に悪い影響を及ぼさないか不安になっている人は多いのではないでしょうか。

大学に通っていても、「自分が本当にやりたいことができない」と感じていると、学業に身が入らず、モチベーションの低下から休学に気持ちが傾いていくこともあるでしょう。

しかし、安易に休学すると、後で「やっぱり休学しなければよかった」と後悔することもあるため注意が必要です。

本記事では、休学するメリット・デメリット、休学する理由として理解を得やすい内容について紹介していきます。

この記事を読むことで、自分がやりたいことのために休学しようか、やはり思いとどまった方が良いのかなどがはっきり見えてくるでしょう。休学について悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

大学を休学するのはなぜ?

大学を休学するのはなぜ?

大学に合格し入学できたのに、休学したい人が出てくることが不思議だと感じる人もいるでしょう。しかし、第1希望の大学に入れた人もいれば、滑り止めで入った大学だった人もいます。

そして、どのような志望度でも、実際に大学に通ってみて楽しくないと感じれば、休学したい人が出てくることもあるでしょう。

大学を休学する理由は、個人によってさまざまです。大学に通うよりもほかに優先したいことができた、長期の旅行で国内外を放浪したい、大学の人間関係に疲れて大学に行きたくない、大学を辞めたいが迷っている、などがあるでしょう。

また、学費を払うことが厳しくなってしまった、介護で大学に通うことが難しくなったなど、家庭の事情が理由になっているケースもあります。

休学期間を無駄にしないために

休学期間を無駄にすると、就活で必ず不利になってしまいます。

休学をする上で、以下のポイントを意識しましょう。

また、休学してまで焦点を当てる必要があるか、学業と両立できないのか、など自分でよく考えて選択することをおすすめします。

目的を明確に

休学をする上で一番重要なのは、「目的」です。

目的をもった休学でないと、休学期間で成長することができません。

また、休学をすることで、就活や卒業のスケジュールもずれます。

就活において、休学期間に何をしていたのか、目的などを必ず聞かれることになります。

そのため、なんとなく学校に通うのが飽きた・面倒などの理由で休学を選択することは控えましょう。

デメリットを把握する

休学は必ずしもメリットばかりというわけではありません。

のちに説明しますが、休学はメリットが大きい分、デメリットも大きいのです。

デメリットの重要度は人によって異なりますが、休学前に今一度デメリットが自分にどのような影響を及ぼすのか考えてみましょう。

休学前の自分よりレベルアップする

休学することが自分のために役立つか、無駄になるかは人によって異なります。

のちに休学したことが自分の足かせにならないためには、休学することで何かを得る必要があります。

例えば、ただ留学をするだけではいけません。

留学をして、何を学んだのかが重要なのです。

休学という選択をとってまで、留学したのなら、留学したことで英語力やコミュニケーション力など、何か一つでも自分なりに学ぶことが大切なのです。

つまり、休学期間の行動においては、より本質的な成長が求められます。

休学の主な4つのメリット

休学の主な4つのメリット

まずは、休学の主なメリットについて紹介していきます。休学のメリットをしっかり把握することで、今の自分に必要なのかがはっきりしてくるでしょう。休学の決意を固めるためにも、メリットについて、1つ1つチェックしてみてください。

1:自分を客観的に見つめ直せる

休学することで、1日の時間をゆったり過ごせるため、自分を客観的に見つめ直す機会に充てられるでしょう。大学を辞めたくなっている時は特に、冷静になるためにも客観的視点は必要です。

また、社会人になってしまうと、日々の業務に追われるため、自分についてじっくり考える時間は取りにくいでしょう。

将来に関してなどの迷いを持っているのであれば、方向性を決めるために自分を客観視する時間を設けることも大切です。

2:大学外の人と出会いやすくなる

大学に通っていると大学の友人と過ごすことが多いですが、休学することで、大学外の人と出会いやすくなるというメリットもあります。

休学中に何をするかにもよりますが、同じように休学している人と交流を持つこともあるでしょう。その人が起業したり、留学したりすれば、そこから自分も何らかの影響を受けることもあります。

また、休学して長期インターンシップに参加した場合、仕事でさまざまな人と関わり、同世代以外とコミュニケーションを取る機会も増えるでしょう。学生でいる時よりも人脈が広がるため、新しい出会いが楽しいと感じることもあります。

3:休学しながら大学生の施設が利用できる

休学しても大学の図書館やパソコンは利用したいという人もいるのではないでしょうか。学生証の有効期限が切れていなければ、大学の施設利用ができるケースが多いです。

しかし、大学によって、どこまで施設が利用できるかは変わってくる部分もあるため、休学の前に確認してください。

4:大学で学べないスキルを磨ける

休学することで、大学で学べないスキルを磨く時間に充てられるメリットは大きいでしょう。大学に通っていれば、その時間は大学の授業を受けることになり、拘束されてしまいます。

勉強したい内容があったから入学したといっても、実際に自分の望んだ環境ではなかった、身につけたい技術やスキルがそこになかった、というケースは少なくありません。

学びたいスキルを習得したい場合、時間を無駄にしないためにも、一旦休学してすぐに自分の挑戦したいことに費やすのは、悪いことではないでしょう。休学すれば時間の制限はなくなり、やりたいことに集中できます。

休学の主な4つのデメリット

休学の主な4つのデメリット

ここまで、休学のメリットを紹介しましたが、休学にはデメリットも存在しています。デメリットを知らないで休学してしまうと、後悔する可能性が出てくるため、デメリットに関しても目を通しましょう。

ただし、何事も良い点があれば悪い点もあります。どちらの内容も理解して、自分にとってベストな選択を心掛けてください。

1:社会人になる時期が遅れる

休学する分、その間に単位が取得できないため、卒業が遅れて社会人になる時期が先になってしまうことがあるでしょう。卒業できなければ、その年の新卒採用というわけにはいきません。

ただし、「1年程度なら社会人になる時期が遅れても気にならない」と考えられれば、特に重く考えなくても良いでしょう。休学の期間、有意義に過ごしたことを重要視しましょう。

2:就活で不利になる可能性がある

休学していた場合、休学理由を面接で質問されることはあります。相手を納得させる理由がなければ「だらしない人なのか」と、マイナスな印象を持たれて選考で落とされてしまうことがあるでしょう。

やりたいことや明確な目標があれば、それをそのまま伝えれば問題ありません。しかし、きちんとした休学理由がなかった場合、悪い印象につながらない回答を用意する対策は必要です。

3:休学費用がかかる

休学費用がかかることも、デメリットとして大きいでしょう。「休んでいたからお金はかからない」というわけではないため、注意が必要です。

休学費用は、全額または一部免除なのか、在籍料のみかかるのかなど、大学によって異なるため、大学に確認を取りましょう。

4:復学後に孤独を感じやすい

休学すれば、入学から一緒だった友人たちと学年が変わり、卒業時期も別になるため、復学後孤独を感じやすいこともあります。

仲の良い同級生が先に卒業してしまうことで、残りの大学生活が寂しいものになる可能性は覚悟しておく必要はあります。

サークルなどに入って後輩と仲良くしておくと、復学してからも大学生活を楽しく過ごしやすいでしょう。

休学後の就職活動:遅れることはない?

休学後の就活について、多くの方が心配を抱えるかもしれません。

一般的な卒業年齢よりも遅れて社会に出ることになるため、競争力が落ちるのではないかという不安があるでしょう。

しかし、実際にはそうではありません。

休学期間は、新たなスキルを習得したり、自己開発に時間を費やすことができる大切な時間です。

この期間を有意義に過ごすことで、同年代の学生よりも独自の経験やスキルを持つことが可能になります。

企業は経験やスキルを重視する傾向がありますから、休学経験は必ずしもマイナスにならないのです。

ただし、休学期間中に何をしたのか、それが自己成長にどう寄与したのかを明確に説明できるようにすることが重要です。

それによって、あなたの休学がプラスに変わることでしょう。

自分の将来を考える時間

自分の人生をどのように歩むべきか、将来のキャリアをどう築くべきか、そんなことを考える時間は大切です。

しかし、日々の忙しさや社会的なプレッシャー、自身の不確実性から、なかなか自分自身と向き合う時間を持つことが難しいものです。

そこで、休学という選択肢があります。

大学を一時的に休むことで、自分の将来をじっくりと考え、自身の可能性を広げる時間を得ることができます。

しかし、休学にはメリットだけでなくデメリットも存在します。

それらを理解し、自身の人生にどうフィットするかを考えることが必要です。

理解を得やすい休学の6つの理由

理解を得やすい休学の6つの理由

やむを得ない事情で休学する場合は、第三者に理解を得やすいです。そのため、休学したいものの、就活で不利になりたくない気持ちが強い場合は、「休学するしかなかった理由」を用意したい人もいるでしょう。

そのような場合は、悪い印象を持たれないように、休学について理解を得やすい理由を知っておくことをおすすめします。理解を得やすい休学の理由には以下のようなものがあります。

1:海外留学

夏休みなどの長期休暇中に海外留学すれば、休学する必要はありませんが年単位になる場合は、休学することになります。

海外留学は、「実際にその国に行ってその国の人と言語のやり取りをしたかった」「国際的な活動がしたかった」など明確な目的のある休学と言いやすいため、第三者の理解を得やすい理由でしょう。

海外とのやり取りが多い業界、職種を目指す場合、海外留学の経験を自己PRなどで伝えると、企業側に良い印象を与える可能性は高いです。

2:起業

起業は準備にも時間がかかることもあるため、社会人に比べて時間の余裕がある学生の間に着手しておきたい、と考える人もいるでしょう。しかし、ビジネスを成功させるためには、さまざまな努力や苦労、時間がかかってきます。

学業との両立となると難しく、仕事に集中できない問題もあったため休学を決断した、と伝えることも、第三者の理解を得ることにつながるでしょう。

3:長期インターン

長期インターンは、社員とほとんど変わらない内容の業務を任されるケースもあるため、インターン先によっては学業との両立が難しくなってしまう可能性もあります。

特に地方や海外のインターンに参加したり、集中して身につけたい技術や知識があったりすると、大学よりもインターンシップを大切にしたいことから、休学を選択する人もいるでしょう。

長期インターンで、どれだけ自分にプラスになったのか具体的な話ができれば、休学するだけの理由があったという説得力が生まれます。

4:病気や怪我

病気や怪我の状況によっては、数か月以上入院する必要が出てくるため、大学の授業に通えなくなることもあります。

そういった事情があれば、「休学しなければならないほど、病気や怪我が重かったのだな、大変な思いをしたのだな」と、第三者は感じる可能性が高いです。休学についても、スムーズに理解を得られるでしょう。

5:家庭の事情

親が病気になってしまった、祖父母の介護が必要になってしまったなど、何らかの家庭の事情で大学を休学することもあります。

子供が大学に通えなくなるほど家庭に問題を抱えていた場合は「休学するほど深刻な状況だったのか」と、第三者の理解を得やすいでしょう。

6:学費が支払えない

大学は学費がかかります。学費が支払えず休学を選ぶことも、人によってはあるでしょう。学費が用意できてからまた大学に通った場合、その理由や経緯を言えれば問題ないでしょう。

学費を用意するために、休学中、自分でアルバイトなどしたことを話せば、頑張り屋なことをアピールすることもできます。マイナスな印象は持たれないでしょう。

休学のメリット・デメリットを把握しよう

休学のメリット・デメリットを把握しよう

4年間の大学生活は、社会人になる前の貴重な時間です。しかし、その時間を有意義に過ごせない場合は休学という選択肢もあります。休学することで、大学外の人との交流が増えたり、大学では学べないスキルを習得したりする時間をつくることができます。

しかし、「なんとなく大学に行きたくないから」と深く考えず休学を決めてしまうと、後悔する可能性も出てきます。

後で「失敗したかも」と思わないように、休学を決断する前には休学のメリット・デメリットについて把握しておきましょう。

RECOMMEND この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます

広告掲載をご検討の企業さまへ