ものづくり業界の志望動機を書く7つのコツ|好印象を与える人材像や例文も紹介

ものづくり業界の志望動機を書く7つのコツ|好印象を与える人材像や例文も紹介
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

「ものづくり業界の志望動機を書くコツを知りたい」 「ものづくりでは、どんな人物が求められているの?」 「ものづくり業界の仕事を教えてほしい」 ものづくり業界に就職したいけれど、どのような志望動機を書けば良いかご存知でしょうか。

ものづくり業界を志望している人の中には、高い評価を得られる志望動機の書き方がわからなくて不安や疑問を感じている人もいるでしょう。

本記事では、ものづくり業界の概要や仕事内容、志望動機を書くコツや効果的な伝え方、好印象を与える人物像についてまとめました。

あわせて、志望動機の例文も紹介しています。

本記事を読むことで、ものづくり業界が求める人物像や志望動機の書き方が理解できるので、効果的な志望動機を作成できるでしょう。

ご興味がある方は、ぜひ本記事をチェックしてみてください。

目次目次を全て表示する

【ものづくり業界の志望動機】志望動機を考える前に

ものづくり業界の志望動機を書く前に業界・企業研究や業界の特徴を抑えておく必要があります。

この2つを理解しておくことで、志望動機を書く際に自分の強みを会社でどう活かすかを考えることができたり、将来のビジョンが考えやすくなります。

2つの見出しに分けて説明するので見ていきましょう。

業界・企業研究を行う

志望動機を書く前に、しばらく業界と企業についての深い調査を行うことが非常に重要です。

志望動機を具体的かつ説得力のあるものにするために、まず「なぜ、この企業を志望するのか」を明確に理解することが必要です。

業界や企業について充分に情報を収集し、その知識を基に志望動機を練ることが重要です。

このステップは、志望動機を書く際の基盤となります。

実際に企業研究を行う際には、その企業が提供している製品やサービスの強みや特徴を熟知しておくことが不可欠です。

また、企業の文化や価値観にも焦点を当て、自身の志望動機とどのように結びついているかを考えることが大切です。

これによって、志望動機は具体的で説得力のあるものとなり、インタビュアーに強い印象を与えるでしょう。

業界研究・企業研究の仕方はこちらの記事を参考にしてください

業界の特徴を理解する

次に、業界の特徴を理解しておきましょう。

ものづくり業界では、モノを製造するだけでなく、その製品の企画・開発、営業など様々な業種があります。

また、ビジネスモデルも、BtoB、BtoCなど幅広く展開しています。

【ものづくり業界の志望動機】ものづくり業界とは?

私たちの身の回りにあるもの、その全てがものづくり業界による製品です。

食べ物や伝統的な製品に始まって、自動車や工業機械にいたるまで、あらゆる製品を作るのが製造業界、メーカー業界とも言われているものづくりの業界です。

ものづくり業界とは、単に手作業で何かを作るだけではありません。

あらゆる機械や道具を使って原料を加工し、製品を作り販売する仕事であり、最先端のIT技術なども使い日々進化している業界です。

また、楽しみながら仕事ができるかがこの業界では大切です。

日本のものづくり業界は世界でも高い評価を得ており、日本経済を支える基幹産業でもあります。

【ものづくり業界の志望動機】ものづくり業界の仕事内容

ものづくりというと、人の手でコツコツと何かを作るという印象が強いと感じる人も多いのではないでしょうか。

ものづくり業界は素材や原料を仕入れて、それを加工して製品にし販売することで利益を得る業界のことです。

単に製造するというだけでなく、製品にして売るまで、さまざまなプロセスと仕事が存在します。

ここでは、大まかにどのような仕事があるのかを見ていくことで、志望動機にどのような内容を盛り込んでいくべきかがつかめるようになります。

これから志望動機を書くという人も、具体的な志望動機を練る前にしっかりと理解しておきましょう。

営業

どれだけ良い製品を作っても、それが売れなければ無用の長物になってしまいます。

ものづくり業界と言っても、そこには何かを作るということだけでなく、それを極大化させるための仕事が多く存在します。

そこで最初に挙げられるのが営業です。

例えば、取引先と良い関係を保って、どのような製品にニーズがあるかをくみ取るのは、営業担当者だからこそできる領域でしょう。

さらに、顧客にどのような提案をすれば良いか、外部からの情報を早く入手して社内に繋げるのも営業の仕事に入ってきます。

このように、マーケティング力のある営業は、今やどの企業でも必要な戦力になってきています。

企画

ものづくりは、一般的には工場で指示通りに製品を作り続けるという印象があるでしょう。

しかし、実際には、成功するものづくりには創造力と戦略が欠かせない要素です。

売れるものづくりを実現するためには、単に指示に従うだけでなく、市場に合った製品を考え、計画する力が必要です。

この力を「企画力」と呼びましょう。

幸いなことに、企画力を身につけることは、誰にでも可能です。

大学でそれに特化した専攻をしていないからといって、気後れする必要はありません。

実際、自ら学び、努力することで、このスキルを向上させることができます。

どの分野でも、新たなアイデアを生み出し、それを具体的な計画に落とし込む能力は非常に重要です。

未経験者であることは、むしろ新たな視点とアプローチをもたらすチャンスと言えるでしょう。

企画力を育て、自信を持ってものづくりに取り組みましょう。

開発

製品を企画したり、営業して売ったりしていくのと同じように、ものづくりを支えるもう1つの柱が研究開発の仕事です。

開発とは、製品を完成させるための技術を研究することや、製品自体を開発するなどの仕事です。

既存の商品の改善開発や新商品の開発であれば、その企業の今後を支える重要な仕事となります。

また、素材や基礎技術の研究開発であれば、業界全体、ひいては産業の次世代を担う仕事となります。

このように、開発の仕事は長い目で見る必要がある領域ですが、本当にものづくりが好きだという人にはぴったりの仕事でしょう。

研究

研究とは、様々な分野で行われ、民間企業や公的機関、大学の研究室に所属しながら、新たな知識や技術の発展に寄与し、研究や開発を推進する重要な職務です。

研究の仕事は大まかに「基礎研究」と「応用研究」の2つに分類できます。

基礎研究は科学的理論や基本的な原理を追求し、新たな知見や理解を獲得することを重視し、それに対して応用研究はその知識や理論を実際の問題や製品開発に応用することを目指します。

研究職は多くの産業分野で活躍しており、例えば化学系、化粧品系、食品系など、さまざまな製造業において重要な役割を果たしています。

彼らは成分や原料の分析を行い、さまざまな実験や検査を実施し、製品やプロセスの改善に貢献します。

ものづくりにおいて、研究者は新商品や革新的な技術の開発に不可欠であり、市場競争力を維持し、未来の成長を担保する重要な職種と言えます。

そのため、彼らの熱心な労働と探求心は、産業界の発展に寄与する要因の一つとなっています。

【ものづくり業界の志望動機】志望動機を書く7つのコツ

何度志望動機を書いても、今一つ満足したものが書けないと悩む人は多いのではないでしょうか。

ここではものづくり業界について、なぜこの企業に入りたいのか、志望する理由を書くためのコツについて7つの項目を柱に紹介していきます。

この項目をよく読めば、たとえ文系の人でも、事務職を希望する人でも、ものづくり業界を志望する動機を上手に整理する思考力を養うことができます。

志望動機の書き方に悩んでいる人は、ぜひ読んでみてください。

・企業や業界研究を行う
・やりがいについて書き起こす
・はっきりとした目的を書き出す
・企業が求めている人材を知る
・仕事に携わりたい理由をはっきりさせる
・入社後に貢献できることを考える
・入社後のキャリアプランを伝える

1:企業や業界研究を行う

志望動機でアピールするポイントは「なぜこの企業を志望したのか」です。

その理由を書くには、業界と志望する企業をよく研究して把握する必要があります。

業界全体を調べるだけでなく、志望する企業をよく研究することで、志望動機はより明確になってくるでしょう。

自分がこの企業のどのような点に魅力を感じて志望することを決めたのか、その第一歩は志望する業界と志望する企業をじっくりと調べて研究することです。

それによって、おのずと志望動機の骨格が整ってくると言えます。

2:やりがいについて書き起こす

志望動機を書く中で正直な思いが表れる箇所が、やりがいについて書く部分でしょう。

やりがいとは自分が特に強みだと思っている部分が裏付けとなるため、その内容は人によって大きく異なりますし、その人となりが文章に出やすくなります。

そのため、志望動機でやりがいについて書く場合は自分がアピールしたい部分と、応募したい仕事について客観的に連結させて書くと論理的で分かりやすい内容になります。

その際には情熱的すぎる表現は避け、説得力を持たせると、読む側に対しても印象が良くなるでしょう。

3:はっきりとした目的を書き出す

なぜ自分がこの企業を志望したのか、はっきりとした目的を書き出す必要があります。

例えば、1つの商品に大きな魅力を感じている人は、「私もそのような商品を作りたい」などと書くことで、はっきりとした志望動機にできます。

こうしたことを志望動機にできるのは、ものづくり業界ならではの特徴ですし、企業側からすると何よりも分かりやすいアピールになり得ます。

なぜこの企業を志望するのか、はっきりとした目的を挙げてみると自分の中の考えが整理できるでしょう。

4:企業が求めている人材を知る

ものづくり業界が求める人材について、一般的には根気強く目標に立ち向かう人、チームワークを大切にできる人などが挙げられます。

企業のホームページや資料を見ると、求める人材像について抽象的な表現をされていることが多いです。

しかし、他の資料と合わせて研究していくと、そこからどのような適性や資質、スキルを持つ人材を求めているのかが分かる場合があります。

新聞記事や企業研究の雑誌記事などには、意外とこのような情報が掲載されていることが多いため、ぜひ調査してみてください。

5:仕事に携わりたい理由をはっきりさせる

志望動機の重要な柱の1つに、「なぜ、その仕事をしたいのか」をはっきりと書くということがあります。

ものづくり業界だから、単純に販売されている商品が好きだという理由だけでは訴えるものが弱い場合があります。

その商品を好きだからこそ、入社したらどう関わっていきたいのか、どれだけ研究しているのかをはっきりと表現してみましょう。

それにより、自分の志望動機もはっきりしますし、企業側からしても、どのポジションで働いてもらいたいのかが鮮明になってくるでしょう。

6:入社後に貢献できることを考える

志望動機を書く時、自分が入社したらどのようなことで企業に貢献したいか、貢献できるのかを考えてみたことはあるでしょうか。

ものづくり業界の場合、形のあるものを世に送り出すという充実感や、人々の生活に役立っているというやりがいを得られたり、最新技術に触れられたりするなどの特徴があります。

このような点から遡って、自分が入社後に貢献できることは何かを具体的に考えてみてください。

例えば技術力がある、何らかの資格を持っている、チームワークが得意など、何でもかまいません。

自分が「これだ」と思えることを考えて、志望動機の下地を作ってみましょう。

7:入社後のキャリアプランを伝える

業界や志望する企業の将来性に魅力を感じた場合、自分が入社したあとはどのようにキャリアを積んでいきたいのかも浮かびやすくなります。

その際には、企業の動向を分析した上で、自分はどのような位置づけでキャリアアップをはかりたいのか、志望した企業に重ね合わせた形でプランを考えてみることが重要でしょう。

企業側は、キャリアプランを聞くことで、なぜ自社を志望したのかを知ろうとしています。

プランを聞くことで、入社後に何をしたいのか、成長への意欲が分かるからです。

そのような点を踏まえて、目標を具体的に考えてみましょう。

【ものづくり業界の志望動機】志望動機を書く際に気を付ける点

ここまで、ものづくり業界での志望動機についてさまざまな角度から見てきました。

ものづくりは多岐に渡り、扱う製品もさまざまであるため、志望動機も人によって千差万別ですが、書き方についてお分かりいただけたでしょうか。

具体的な製品や企業に合わせて、志望動機に書くべき点やアピールすることは大切ですが、ものづくり企業だからこそ、配慮する表現もあります。

採用担当者がマイナスなイメージで志望動機を読み終えることがないように配慮が必要な部分について紹介します。

倫理的な構成になるようにする

志望する企業やその商品に対する深い愛情と熱意が、志望動機の根底に流れることは言うまでもありません。

この情熱は、あなたの志望する職場に対する誠実な興奮を反映しており、それは非常に貴重な要素です。

志望動機は、純粋な情熱だけでなく、倫理的な価値観や尊敬の念も反映すべきです。

企業が持つ価値観と一致し、その商品が社会や環境に与える影響についても考慮しましょう。

あなたの志望動機は、企業との相性や共感を示すものであるべきです。

したがって、志望動機を表現する際には、情熱だけでなく、倫理的な価値観や共感を持つ点を中心にアプローチしましょう。

あなたがその企業で働くことを熱望する理由は、情熱だけでなく、共感と誠実さに支えられたものとなり、採用担当者にとって魅力的な志望動機となるでしょう。

文系であれば意欲や情熱を前面に出す

例えば文系の専攻だったり、新卒だったりすると、ものづくりとは距離があると思って志望を躊躇してしまう人もいるでしょう。

しかし、それは実際にはあまり関係ありません。

文系だったり新卒だったりしても、どれだけ意欲や情熱があるかを前面にした志望動機はとても大きなアピールになります。

それは転職組でも同じことです。

要は、なぜその仕事なのか、なぜその企業なのか、どこまで深く掘り下げて志望したのかでしょう。

同じ業界での比較が重要になる

同様の製品を作っている企業が多い業界の場合、企業が恐れるのは優秀な人材が同業他社に行ってしまうことです。

そのため、志望動機や面接で同業他社との比較についての記載があったり、きちんと分析して答えられたりする人には大きなポイントが加算されます。

ものづくり業界では、競合他社との比較は避けられないため、冷静に分析した上で自社を志望してくれた人材の信頼性は上がるでしょう。

好きな理由とあわせて研究と解析を行う

前述したように、他社との比較だけではなく、なぜその企業を志望したのか、研究と解析も記載できるとポイントが上がります。

それにより、その企業の商品が好きだというアピールにも繋がります。

また、それについて自分なりの考えが志望動機に書かれていれば、自分なりにミスマッチしていないかチェックすることにも繋がります。

人と関わるのが苦手というのは書かない

黙々と自分の仕事をすることが好きだという人がものづくり業界に向いていると考える人は多いようです。

面接でも、人付き合いの中で特に苦手な人はどのようなタイプか聞かれることも増えてきました。

しかし、ものづくりが重要な業界だからといっても、ただ単に人と関わるのが苦手で、何かを作るのが好きだという表現を志望動機に書くことは、歓迎されません。

そのようなことを書かざるを得ない場合は、対処法や自分で努力している点などを書いて、最終的にポジティブな終わり方で表現をすることが大切です。

「商品が好き」だけのアピールは避ける

「商品が好き」というだけのアピールは避けましょう。

ただ単に「商品に惹かれた」というだけでは根拠が弱く、いち消費者と変わりありません。

商品が好きだというだけではなく、その商品についてより深く研究しているかという所が重要になります。

自分なりの研究や解析、根拠をアピールすることで、「より良い製品を作り提供したい」という意志を伝えられるでしょう。

自分の言葉で伝える

志望動機を考える際は、例文をそのまま引用するのではなく、参考程度に留めておくことを心がけましょう。

選考が進むにつれ、志望動機について深く掘り下げて聞かれることがあります。

その時に、他人や企業の価値観で話してしまうと根拠が薄れ、どこかで綻びが生じる可能性もあるでしょう。

自分自身の経験を元に、自分の言葉で伝えることによって、相手に熱意が伝わりやすくなります。

また、文章を作る過程で改めて自分の気持ちを考えられるため、自己分析にも繋がるでしょう。

社会貢献性のみを強く感じる内容は避ける

ものづくり業界の志望動機を作成する時、社会貢献性のみをアピールする内容は避けてください。

「社会貢献をしたい」という理由だけで、ものづくり業界を選んだイメージを与えると、かえって良くない印象を与えるでしょう。

なぜなら、社会貢献性の高い仕事は他にも多くあるので、ものづくり業界を志望する理由としては説得力に欠けるからです。

【ものづくり業界の志望動機】興味を持った理由の伝え方3ステップ

いざものづくりに興味を持った理由をまとめようとしても、何から考え、何をどのようにまとめれば良いのか、相手にどのように伝えたら良いか迷うことも多いのではないでしょうか。

ここでは、ものづくりに興味を持った理由の伝え方を、3つのステップに分けて紹介していきます。

ものづくり業界に興味を持った理由の伝え方について悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

1:ものづくりをした経験を掘り起こす

まずは、ものづくりをした過去の経験を掘り起こしてみましょう。

例えば小学校の夏休みでの自由研究や図画工作など、誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

ものづくりに興味を持った理由を考える上で、過去の経験を掘り起こすことはとても重要になってきます。

子どものころの経験などを思い出してみてください。

2:嬉しかったエピソードを言語化する

次に、嬉しかったエピソードを言語化することです。

ものづくりをした時に、上手に作れたことや、作ったものを誰かにプレゼントした時にとても喜ばれたことなど、その時の気持ちやエピソードを言語化してみましょう。

ものづくりの経験をした時に、どのようなことが嬉しかったのか、どのようなエピソードがあったのか、ということを考えることが、ものづくりに興味を持った理由に繋がります。

3:企業で活躍する自分像を描く

最後は、企業で活躍する自分像を思い描いてみましょう。

ただ単に「ものづくりが好き」なだけではなく、「好きなものづくりを通して企業にどのようなプラスの効果を与えるのか」を考えることによって、自己アピールにも繋がります。

経験や技術を活かして企業で活躍する自分像を思い描くことで、「ものを作って終わり」ではなく、その先にプラスの効果をもたらす「熱意」や「意欲」があることを伝えられるでしょう。

企業は、自社で活躍してくれる人材に内定を出したいと考えているので、企業にプラスの効果を与えるような向上心を示していきましょう。

【ものづくり業界の志望動機】志望動機で好印象を与える6つの人材像

ここまで、ものづくり業界で自分の魅力をアピールできる志望理由を書くコツを説明してきました。

次は少し角度を変えて、ものづくり業界で好まれるのはどのような人材像か、具体的なポイントを挙げて説明していきます。

これを理解することで、今のものづくり業界にはどのような人材像が必要とされているか見えてくるでしょう。

志望企業が望む人物像に自分を無理に当てはめる必要はありません。

どれか1つでも自分のアピールしたい部分と重なる点を自分らしく説明するようにしましょう。

周囲の人と協力できる

多くのものづくり企業では「協調性のある人」を望むとホームページに明記しています。

それほど、ものづくり業界では、ともに何かを作り上げていく中で仲間の個性を尊重し、互いに感謝しつつ協力し合うという「協調性」を大きな徳目としています。

自分でアピールしたい性格と一致すると感じたら、具体的な場面を例に挙げて、企業側がどのような人物なのかを想像できるように説明すると良いでしょう。

向上心がある

「私は向上心があります」というだけでは主観的であるため、採用担当者からすると仕事に役立つ向上心なのか判断しかねてしまいます。

ものづくり業界の志望動機に使いたい時は、どのような目標を掲げて、それに向かってどう活動したのかを中心に説明することが大切です。

結果がどうなったのかより、向上心を持ってどう努力したのかにポイントを置くようにしましょう。

探求心がある

探究心とは、ものづくり企業からするとプラスに評価したい項目でしょう。

何かを積極的に知ろうと努力することは、仕事にも反映されることが多いからです。

その一方で、自分の興味がある分野にしか探究心を持たない人か確認しようとするのも採用担当者です。

もしもあなたが、任された仕事に対して深く追求したり、上司や仲間から信頼されたりした経験があるのなら、それを長所としてアピールできます。

具体的な経験談やエピソードで立体的なアピールを心がけてください。

新しい取り組みに挑戦し続ける

新しい取り組みに挑戦し続けられる人は、開発や企画などの職種に対して有効なアピールができる人材像だと言えます。

ものづくり業界は、間違いなく結果を出す人を好む傾向が強い企業が多い業界です。

それだけに志望動機としては、志望する仕事や分野によって慎重に扱う必要があるでしょう。

また、単なるチャレンジを好むのではなく、仕事としての新しい取り組みには臆せずに挑戦するというふうに、伝えるポイントがぶれないよう気を付けてください。

自ら道を切り開ける

「前例がない」という理由でさまざまな事柄に消極的になるケースはあるでしょう。

しかし、そこで立ち止まってしまっては、新しいものを生み出すことはできません。

困難に立ち向かいながらも自ら新しい道を切り開ける人材は、ものづくり企業にとって望ましいと言えます。

どのような仕事でも、物事に前向きに取り組める人は周囲に良い影響を与えるでしょう。

0の状態から1を作り出せる人

ものづくりの仕事は、すでに存在しているモノを活用するのではなく、新しいモノを生み出すことに存在意義や価値があります。

したがって、ものづくりの現場では、何もない0の状態から1を生み出すような人物を求めているのです。

過去に新たなモノを生み出した経験がある人は、ぜひ創造力や発想力を採用担当者にアピールしましょう。

【ものづくり業界の志望動機】おすすめの構成

前段では、志望動機を書く際のポイントや注意点を解説してきました。

この見出しでは、志望動機を書く際のおすすめの構成を紹介していきます。

紹介する構成で志望動機を書くことで、全体的にまとまった、説得力のある文章を書くことができます。

結論

志望動機を書く際には、まず初めに「結論」を書くようにしましょう。

結論を先に書かないと、面接官に自分の伝えたいことが伝わりづらく、話をイメージしにくいです。

逆に、結論から書くことで、自分が伝えたいことがイメージがしやすくなり、ストレスなく聞くことができます。

志望動機を書く際には、結論から書くことを心がけましょう。

根拠・エピソード

結論を書くことができたら、次に、志望動機の理由・根拠、根拠となるエピソードを書きましょう。

具体的なエピソードを書くことで、志望動機に説得力を持たせることができます。

エピソードは、「なぜ、この業界を選んだのか」「ものづくり業界の中でも、なぜ、この企業なのか」に関連するエピソードを選びましょう。

就活をしていく中で得た気づきを書くのもおすすめです。

自分自身の経験を書くことで、オリジナリティのある志望動機を書きましょう。

入社後に貢献できること

最後に、入社後に会社に貢献できることを書くと面接官に好印象を与えることができます。

志望動機を踏まえて、入社後の目標を明確にすることで、該当企業への志望度の高さや熱意を伝えることができます。

志望動機では、学生の入社意欲だけでなく、貢献度ややる気、熱意なども重要視されるので、面接官に好印象を与えられるような志望動機を書きましょう。

【ものづくり業界の志望動機】業界別の志望動機の例文11例

自分なりに志望動機を書くコツは分かったけれど、アピールできる文章を書く自信がないという人はここからもう一踏ん張りです。

ここまで、ものづくり業界の仕事を前提に、どのような志望動機をアピールできるのかを見てきました。

ここからは志望動機を書く際のポイントを、業種ごとに説明していきます。

自分が目指す業種や企業はどこに該当するかを念頭に置いておきましょう。

そうすることで、採用担当者にとって立体的なイメージの志望動機になります。

①家電製造業の場合

ここでは、家電製造業の技術系職の志望動機例を挙げます。

例文1

私はこれまでずっと貴社の家電製品に親しんできました。

大学では、自動製造装置の効率化について学び、研究してきましたが、これまで学んだことを礎にして、日本の家電企業を代表する貴社で、グローバル市場を引っ張るような製品の開発に寄与できたらと考えて志望を決意しました。

日本のものづくりの技術力は世界でも十分に認められています。 しかし、コストやスピードなどで少しずつ優位性が薄らいでいる今、リーディングカンパニーである貴社の一員として、改めて自動製造装置の開発改善を進めるとともに、その地位の回復に少しでも貢献できればと考えています。

①のポイント

この例文のポイントは家電製造業を選んだ理由や家電製造行の中でも志望先の会社を志望した理由が明確に書かれている点です。

特に、2つ目の家電製造行の中でも志望先の会社を志望した理由が書かれていることで、その会社への志望度の高さが伝わりやすくなります。

②自動車製造業の場合

自動車製造業は、世界でも有数の大手企業が日本にそろっています。動機が明確であり、説明にブレがないことが大切です。

例文2

私の故郷は極寒の地域に位置し、幼少期から寒冷地向け車両の設計に強い関心を抱いてきました。四季折々の気象条件に対応できる車両を提供することは、現代においてライフラインと同じくらいの重要性を持っています。

私は機械工学を専攻し、自動車の安定性と運用性を向上させるための生産管理に熱心に取り組んできました。貴社において、自動車産業におけるこの使命に貢献できる機会を得たいと思っています。

自動車の製造プロセスの最適化や革新的な設計アプローチを通じて、安全かつ信頼性の高い寒冷地仕様の車両を提供し、お客様の要求を満たすために尽力できることを楽しみにしています。

②のポイント

この例文のポイントはなぜ志望先の企業なのか、入社後に取り組みたいことが書かれている点です。

入社後に取り組みたいことを書くことで、将来のビジョンが面接官に伝わるので、好印象を与えることができます。

③衣料品製造業の場合

ここでは衣料品の製造管理を志望する場合を例にします。

衣料品販売などの経験がない人が志望する場合は、参考にしてみてください。

例文3

昨年、私は大学の学祭で実行委員を務め、その中でスタッフウェアの制作を担当しました。このプロジェクトは、色合いや材料の選定から始まり、指定された予算内で高品質なアイテムを作ることの難しさを身をもって経験しました。しかし、その一方で、この経験から得た楽しさと充実感は言葉に表せないものでした。

この経験を通じて、ものづくりの魅力に魅了され、それが私の志望動機となりました。 制作プロセスの中で、デザインや生産管理の重要性に気付きました。そして、完成品を手にした瞬間、私はこのような仕事を将来においても追求したいと心から思うようになりました。

美しい洋服をデザインし、世に送り出すプロセスは、アパレル業界の中核であり、私の志望と情熱を決定づけました。この業界でのキャリアを築くことを決意し、自分のスキルと情熱を活かして、洋服の魅力を広めていきたいと思っています。

③のポイント

この例文のポイントは志望動機のエピソードが明確に書かれている点です。

エピソードを面接官に分かりやすく書くことで、自分の伝えたいことを具体的にイメージさせることができるのでおすすめです。

④食品製造業の場合

食品製造業は、たとえ製造工程や扱う材料が異なったとしても、衛生面に対する意識が強く求められる業界です。

例文4

私は和食が大好きで、自宅で作るメニューはほとんどが和食です。 その和食に、こだわり抜いたオーガニック食材を使っている貴社の姿勢に大きな感銘を受けたのが高校生の時でした。

私は健康への意識と栄養学の知識を深め、和食の栄養価を最大限に引き出す方法について学びました。 私の志望は、貴社のオーガニック食材と健康への哲学を通じて、和食メニューの普及に貢献することです。

私は、和食の素晴らしさと貴社の価値観を共有し、人々に健康で美味しい食事を提供する使命を果たすために、貴社でのキャリアを積むことを決意しています。

④のポイント

この例文のポイントは衛生面への意識の高さ、役立つ仕事の有無が書かれている点です。

志望動機が具体的に書かれているので、志望先企業への志望度の高さが伝わる例文です。

⑤化粧品会社の場合

化粧品業界は、最近になって業界全体が大きく変化しています。製品が好きというアピールはすでに通じにくくなっています。

例文5

私が貴社を志望する理由は、貴社の化粧品を使用して、その品質と安全性に感銘を受けたからです。私の肌は非常に敏感で、肌に付ける化粧品を選ぶ際には慎重にならざるを得ません。しかし、貴社の製品である○○は、私にとって本当に安心して使用できることが分かりました。

この経験から、私は製品の素晴らしさを実際に自身で感じ、同じように化粧品選びに悩んでいる他の人々にもその素晴らしさを伝えたいという想いが芽生えました。 そのため、私は自信を持っておすすめできる製品を提供している貴社で働くことを決意しました。

貴社の化粧品は、顧客の美容と健康に対する真剣なコミットメントが感じられ、その決定的な理由が私の志望動機となりました。私は貴社で働くことで、製品の品質と効果を広く世に知らせ、多くの人々に安心して使用できる化粧品を提供するお手伝いをしたいと考えています。

⑤のポイント

この例文のポイントはなぜ志望先企業なのか、入社後どのように貢献したいのかが書かれている点です。

先述した通り、この2つを書くことで面接官に好印象を与えることができるので書くようにしましょう。

⑥鉄鋼製造業の場合

ここでは、鉄鋼製造業を目指す人の志望動機の例文を紹介しましょう。

鉄鋼製造業は競争が激しく、多くの企業が海外進出を果たしています。

鉄鋼製造業が求める人物像としては、チャレンジ精神や柔軟性、忍耐力が挙げられるでしょう。

例文6

私は、鉄鋼という身近な素材に携わることで人々の生活を支えたいと思い、貴社を志望しました。 貴社のインターンに参加した時、鉄鋼が鉄道や自動車、スプーンや包丁など日常生活に欠かせない素材であることを知りました。

また、多くの人の生活を豊かにするために尽力する貴社の企業理念にも共感しています。

私も貴社の一員として人々の暮らしに貢献したいと考えています。 貴社に入社後は、営業職として貴社の鉄鋼を国内や国外にある多くの企業に営業・提案し、さまざまな人々の暮らしを支えたいと考えています。

⑥のポイント

この例文のポイントはなぜ鉄鋼製造業を目指すのか、鉄鋼製造業で何をしたいのかが書かれている点です。

具体的に何をしたいかを書くことで、将来のキャリアビジョンが明確に伝わるので書くようにしましょう。

⑦半導体業の場合

半導体業を目指す人は、どのような志望動機を作成すれば良いのでしょうか。

半導体業は、世界的にも非常に需要の高い業界で、優秀な人材が常に求められています。

ITの発展に伴い技術革新が必要な業界のため、チャレンジ精神や向上心をアピールすることが大切です。

例文7

貴社を志望した理由は、暮らしを支える半導体を通して、多くの人々に豊かさを提供したいという願望を胸に抱いているからです。貴社は長い歴史と卓越した技術を誇り、国際市場にも積極的に進出していることが魅力的です。

また、新たなビジネスに果敢に挑戦する姿勢も非常に魅力的です。 私が入社後に果たしたい役割は、私の強みである主体性を活かしながら、営業職として新規顧客の獲得や情報収集など、貴社の発展に貢献することです。

新しい市場への開拓や既存のクライアントとの強化されたパートナーシップの構築を通じて、貴社の成長に寄与し、市場での競争力を一段と高めたいと考えています。 貴社に入社することを通じて、私は個人的にも専門的にも成長し、貴社の成功に寄与する貢献者となることを誇りに思います。

⑦のポイント

この例文のポイントは志望先企業への魅力を述べていたり、入社後に貢献できることが書かれている点です。

⑧部品製造の場合

部品製造とは、自動車部品や家電部品などの部品を製造する業界です。

部品製造は、自動車業界だけではなく、医療業界など多岐に渡ります。

志望動機を書く時は、なぜ部品製造を目指すのか具体的な理由が必要です。

例文8

私が貴社を志望した理由は、貴社の技術力を活かした部品を広め、安全な自動車製造に貢献したいと思ったからです。 安全な自動車を製造するためには、安全性を高める部品が必要です。

貴社は、大手メーカーでも作れない独自の製品を扱い、国内だけではなく国外にも進出しています。 貴社に入社した後は、営業職として貴社の優れた部品を多くの企業に提案し、貴社の成長と発展に貢献したいと熱望しています。

私は、貴社の製品をクライアントに紹介し、その優れた特性や性能を伝え、信頼を築くことに努力します。このような活動を通じて、貴社の技術と製品を世界中に広め、安全な自動車の普及に貢献できることを楽しみにしています。

⑧のポイント

この例文のポイントは志望先企業への志望度が伝わりやすいところです。

また、入社後のビジョンも明確に書かれているので、面接官に好印象を与えることができます。

⑨品質管理の場合

品質管理とはどのような仕事か、必要なスキルなどを具体的に理解できていることをアピールすると良いでしょう。

例文9
私は、担当教授のアドバイスに従い、品質管理検定についての研究を始めました。このプロセスを通じて、品質管理がビジネスの舞台裏で重要な役割を果たすことを初めて認識しました。 その後、ものづくり業界の中でも、特に自動車部品の品質管理がどれほど厳格で厳しいものであるかを理解しました。品質管理は厳しい分野であるかもしれませんが、一方で、異なる部門との連携や、品質問題の追求と解決というプロセスが、私のスキルセットに適していると感じました。そのため、品質管理の仕事に興味を持ち、貴社を志願しました。

⑨のポイント

この例文のポイントは品質管理に必要な特性をアピール、必要なスキルや問題を解決する能力をアピールしている点です。

この例文のように、企業が求めている人材に合わせて、自分の強みをアピールすることで面接官に好印象を与えることができます。

⑩ピッキング作業の場合

ものづくりの業界で最後を飾るピッキング作業は、まさに正確さと丁寧さが命の仕事です。志望動機にもこのような表現を盛り込んで熱意をアピールしましょう。

例文10

貴社を志望しました理由は、これまでのアルバイト経験において、出荷作業に関わる中で、貴社でのキャリアを築き、物流プロセスの効率化に貢献したいという強い願望が芽生えたからです。その経験から、出荷作業におけるピッキング作業が私の得意とする仕事であることを確信しました。

私は体を動かすことが好きで、物流セクターでの仕事において、製品を素早くかつ効率的に選別し、出荷することに熱心に取り組むことができます。また、数字に対する感度が高く、オーダー通りに正確に調整しながら出荷作業を進めるスキルを持っています。

貴社は物流量が非常に多いことで知られており、このような環境での経験と貢献を積極的に望んでいます。私は、貴社に貢献できる力を備え、成長の機会を与えていただけることを楽しみにしております。

⑩のポイント

この例文のポイントは速さと正確さ、なぜピッキング作業なのかが書かれている点です。

⑪ライン作業の場合

ライン作業とは、具体的にどのような仕事でしょうか。ラインで製品を作っていく作業の場合もあれば、ラインオペレーターという仕事もあります。どの場合でも、選んだ仕事について具体的な志望動機を書くと良いでしょう。

例文11

私は、1つの製品を効率的かつ正確に生産し続ける仕事に魅力を感じています。初めてその魅力に気づいたのは、アルバイトで働いていたときでした。そこでは、ただライン作業をこなすだけでなく、生産数量の管理や不良品の軽減に貢献する役割を果たし、その過程で大きな達成感を得ました。

特に、貴社が海外の生産ラインを管理する部門を持っていることに深い興味を抱いており、その部門への志望を固く決意しました。私は将来、海外での生産ラインを指導できるポジションに就くことを目標としています。この目標を実現するために、自己啓発を続け、業界での専門知識を積み重ね、国際的なチームと協力しながら、効果的な生産プロセスを確立し、品質を確保する方法を学びたいと考えています。

貴社でのキャリアを通じて、製品の生産における効率性と品質向上に貢献し、国際的な競争力を高める一翼を担うことを楽しみにしています。

⑪のポイント

この例文のポイントはなぜこの仕事なのか、入社後の自分の抱負が書かれている点です。

【ものづくり業界の志望動機】就活エージェントを使おう!

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【ものづくり業界の志望動機】志望動機の書き方のコツを知ろう

志望動機の書き方について、さまざまな業種を例にしてコツを紹介しました。

採用担当者が履歴書を読む際に、志望者の人となりを立体的に想像できる部分の1つが志望動機です。

なぜこの企業を選んだのか、どこまで調べているのか、一緒に働くことになったらどんなことを目指して頑張る人なのか、採用担当者は想像しながら志望動機を読み込みます。

この記事の内容を参考にして、抽象的な言葉ではなく、自分らしい言葉でしっかりとアピールしてみてはいかがでしょうか。

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