「自己PRってどのくらいの文字数書けばいいの?」
「指定がある場合もどこで終わらせていいのかわからない…」
自己PRを書くにあたって、文字数に関して悩む就活生は多いです。
この記事では、自己PRを書く際の最適な文字数や指定文字数に収める際のポイントについてお伝えしていきます。
例文なども参考に、就活で高評価を得られる自己PR文章を作成しましょう。
- 自己PRの適切な文字数がわからない
- 自己PRを書くコツがわからない
- 自己PRの例文を参考にしたい
- 文字数制限内で自己PRを書くのが難しい
目次[目次を全て表示する]
自己PRの文字数は合否に関わる?
自己PRの文字数に悩む際、それが合否にかかわるかどうかという点を不安に思う就活生も多いです。
結論、自己PRの文字数は合否に関わります。
文字数が少なすぎると、志望度が低いと思われかねません。
多すぎる場合にも、文章をまとめる能力がないと思われたり、アピールポイントが伝わりにくくなる可能性があります。
適切な文字数を把握し、それに合わせて自己PRを作成する方法を身につけましょう。
受かる自己PRに必要なポイント5つ
まずは、受かる自己PRに必要な内容を整理しましょう。
自己PRではどういった点が人事に評価されているのか理解し、それを意識して作成することで通過率を上げることができます。
それぞれのポイントと内容をしっかりとチェックし、自身の作成した自己PRが当てはまっているかどうか確認しましょう。
あなたの強みを伝える
絶対に欠かせないのは、あなた自身の強みを伝えることです。
そもそも自己PRとは、あなたがどんな良さを持っているのかを企業にプレゼンする機会です。
その際、企業の求める人材と自分のアピールする強みがマッチしているか意識しましょう。
強みを発揮した具体的なエピソードを伝える
強みを伝える際は、実際にそれが発揮された具体的なエピソードを伝えるようにしましょう。
実際のエピソードは、あなたの強みを表す根拠になります。
エピソードの具体性が低いと、本当にその力を仕事でも発揮してくれるのかと企業は不安になってしまいます。
具体的なエピソードと成果などを伝えることで、働く際にも発揮できる強みであることを伝えましょう。
入社後の活躍ビジョンを伝える
多くの場合、自己PRで話すエピソードは業務とかけ離れていることが多いです。
そのため、企業がその強みをどう仕事に活かすのかを想像しにくい可能性があります。
強みを示したら、それを業務でどう活かすのかまで伝え、あなたが企業で活躍できる人材であることをアピールしましょう。
木下恵利
新卒採用はほとんどがポテンシャル採用です。
そのため、持っているスキルや実績よりも、入社後に努力し、真摯に仕事に取り組んでくれそうな人材かどうかが重要です。
あなたの人柄を活かし、入社後にどう活躍したいのか伝えることで、選考の通過率をアップしましょう!
PREP法でまとめる
「PERP」とは「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論)」の頭文字からなる略語です。
自己PRに限らず、就職活動において多用されるフレームワークです。
結論を先に述べるコミュニケーションは、ビジネスマンとしても身に着けておくべきスキルでもあります。
自己PR作成を通して、この機会に習得しておきましょう。
PREP法について詳しくは以下の記事を参考にしてください。
十分な文字数で作成する
あらためて、十分な文字数で作成することも非常に重要です。
自己PRは、文字数指定がある場合とそうでない場合があり、それぞれに適切な文字数があります。
文字数指定がある場合は、企業が効率的に内容を確認する狙いのほか、就活生同士を比較しやすくなるといった企業の利点があります。
極端に文字数が少ない場合や、多すぎる場合には当然印象はよくありません。
それぞれの具体的な文字数と実際の例文を見ながら、あなたの作成すべき自己PRの完成形をイメージしてみてください。
自己PRの理想的な文字数
では、実際自己PRにおける理想的な文字数とはどのくらいなのでしょうか。
ここでは、文字数指定がある場合とない場合それぞれの適切な文字数をご紹介します。
以下の内容を参考に、あなたの自己PRが長すぎないか、短すぎないかを確認しましょう。
指定がある場合は8割以上
自己PR欄に文字数指定がある場合は、指定の8割〜9割で自己PRを作成しましょう。
その際に注意してほしいのは、最初から指定の文字数を目指して書かないということです。
まずは基本となる自己PRを文字数を気にせずに書きましょう。
そこから不要な部分を削る、表現を変えるなどで文字数を調整しましょう。
指定がない場合は300字~400字程度
指定がない場合には、300字~400字程度を目安に作成しましょう。
400字を上回ると、読み手の負担が増えて、よくない印象を与える可能性があります。
300字を下回ると、アピールとして不十分で、志望度が低いのではないかと思われる可能性があります。
300字~400字で作成する際のコツは、先ほどご紹介したPREP法を使用することです。
PREPのそれぞれにどのくらいの文字数を使っているのか、自身の作成した自己PR文を見返し、削るべきところや増やすべきところを明らかにしましょう。
例文から学ぶ!文字数別構成
ここからは自己PRの例文を、文字数ごとに5つ紹介していきます。
これから自己PRを書く方は、以下の内容をぜひ参考にしてみてください。
1:200字の場合
私の長所は粘り強さです。
私は大学で水泳部に所属していました。当時タイムが伸びず、苦しい日々を何ヶ月も過ごすことがありました。
伸び悩む自身にもどかしさを感じ、辞めようかと悩みましたが練習を続けました。そして、先輩に自分が泳いでいる姿を動画撮影してもらい、自己分析を行いました。
その結果少しずつタイムが伸び、大会で自己新記録を出すことができました。私のこのような粘り強さは、貴社でも活かせると考えます。
200文字の指定がある多くの場合、企業は要点だけを知りたがっています。
そのため、多くの内容を盛り込む必要はありません。
いくつもの長所や強みをアピールはできませんので、重要なポイントのみを外さないように文章を精査しましょう。
小玉 彩華
200字は文字数が少ないため、説明が足りなかったり、逆に似たような言葉を繰り返したりしていることがあります。
声に出して読むことで、スムーズな文章になっているかチェックしましょう。
2:300字の場合
私は協調性の高さに自信があります。
大学時代は、地域の小学生とレクリエーションなどを行う子ども会サークルに所属していました。子どもたちの要望を取り入れつつ、安全な環境で遊べる場を作るために、チームメンバーと何度も話し合って改善を試みました。
時にチームメンバーと意見が対立することもありましたが、相手がなぜそう思ったのかを聞き出し、お互いに納得のいく妥協案や折衷案の模索に努めました。
また、こまめにコミュニケーションをとることで、さらなる活動の充実と子どもたちの安全維持を保つことができました。
貴社では私の協調性を活かし、大きな目標の達成や社内・社外への橋渡しができる存在になりたいと考えています。
自己PRは、300文字にまとめるよう求められる場合が多いです。
300文字も200文字と同じように短いのですが、より深い説明ができる点で違いがあります。
冒頭で結論を説明しますが、ありきたりなものではなく具体的な表現で、読んだ相手の目を引くようにしましょう。
そして強みやポテンシャルがどういった経緯で生まれたのか、具体的な経験を簡潔に説明します。
入社後にそのポテンシャルをどう仕事で活かすのか、断言する文章でまとめると注目されやすくなります。
3:400字の場合
私の長所は、相手が望むことを読み取って実践できる思いやりの心です。
私は学生時代に老人ホームでボランティア活動をしていました。活動を始めた当初はどう動いたら良いか分かりませんでしたが、忙しそうに動く施設職員の方々を目の当たりにして、何か自分にできることはないかよく観察するようにしました。
すると、例えば食事介助なら、その前後に数多くの準備や後片付けがあることが分かりました。職員の方の行動を先回りして、負担を軽くできるようなサポート的な行動をするように心がけたところ、大変喜ばれました。
また、施設を利用しているお年寄りの目線や会話の内容から、次にやりたいと思っている行動を先読みしてフォローをすることもできるようになりました。
このような相手のニーズを正確に読み取り、次の行動を考えることができる思いやりの心を活かし、貴社でも顧客のニーズを汲んで大きな目標の達成を目指したいと考えています。
400文字は多いように感じますが、要素を入れ込みすぎると、すぐにオーバーしてしまいます。
自己PRは今までの文字数と同じく、最初にPRしたい強みを簡潔に述べます。
そして強みが発揮された具体的なエピソードを書きましょう。
そこから今自分が抱えている課題、入社してから目指したい目標を強みに関連させて書きます。
PRや強みをアピールするだけでなく、さらに前進していく強い気持ちをアピールすることが大切です。
4:600字の場合
私の長所は物怖じせず新しい環境に飛び込み、適応することができる点です。
私は以前から「語学力」を伸ばしたい気持ちと「視野を広げたい」といった気持から、留学をしたいと考えていました。そこで大学3年生の時にアメリカに留学をして、現地の大学に1年間通いました。
日本とは大きく違う環境ではありましたが、違いを楽しむことができる性格からすぐに慣れて勉強に集中することができました。また、特に印象的だったのは、現地の学生との交流です。文化の違いからさまざまな価値観があることを、身をもって知ることができました。
現地の大学での勉強は楽しい一方とても難しく、長時間の学習時間を確保する必要があったため、自律心が鍛えられました。時にはストレスや寂しさを感じましたが、上手に気分転換しながら留学が継続できるよう努力しました。
この留学経験によって私は「どんな環境であっても目標達成のために集中すること」や、同時に「自身の気持ちにも向き合って無理なく努力すること」の大切さを覚えました。そしてこれらの学びは帰国してからも、新しい環境や人間関係に飛び込む場面で役立っています。
貴社に入社後もこの経験を活かし、どんな仕事内容にも積極的に取り組んで貢献していきたいと考えています。また、社外との取引の場面でも、丁寧なアプローチを行いながら人間関係の構築に努めていきたいです。
600文字の自己PRでは、それまでの文字数では書ききれなかった、入社後に自分の強みをどう活かしたいか、またやりたいことを具体的に説明できます。
志望する企業の目指すことや、主力となっている、またはこれから力を入れていきたい事業については、その企業を深く理解していなければ書けない部分です。
そのため、600文字での自己PRの提出を求める企業は「本気でこの会社に入社したいと考えているのか」を内容で判断する傾向にあります。
自分がどれだけ会社に貢献できる強みをもっているか、しっかりアピールし、まとめましょう。
5:800字の場合
私はコミュニケーション力の高さに自信があります。
私は、大学3年生の夏休みに、ボランティア活動をするために障がい者支援施設に行きました。
その際、利用者の方に緊張を与えてはいけないと、自己紹介の時に特技の手品を見せるなどして打ち解けるように努力しました。
私の手品を楽しんでいただけたようで、休み時間や食事の際に多くの利用者の方から話しかけていただくことができました。
また、スタッフの方達に対してはハキハキした話し方や挨拶を欠かさないことを心がけ、初日のうちに全員と話すことができました。
初日に意思の疎通が図れたことで翌日の業務もスムーズに開始することができました。
以上の経験から、コミュニケーションを円滑に図ることやそのために努力することは、仕事をスムーズかつ、楽しく進めるために非常に重要だと感じました。
このコミュニケーション力で、貴社においては、既存の顧客との関係だけでなく、新規の顧客を獲得する場面においても能力を発揮できると考えます。
そして社内での業務においても、先輩の方々とコミュニケーションを十分にとって貴社に多く貢献します。
800文字の自己PR文では、応募者が企業の理念に当てはまる人間性をもっているか、また自社の仕事に適性があるかを判断されます。
そのため企業研究をしっかりしておかないと、自己中心的なアピールに終わってしまう可能性があります。
アピールする強みを選んだ理由について、企業が求めている人物像と共通点をあげて説明しましょう。
また、経験から得たこと、課題だと感じたことを、自分でどう乗り越えたかをしっかり説明しましょう。
仕事で問題に直面したときに、どう対処できるのかをそこで見られます。
まとめとして、入社後、志望企業の事業でその強みがどう活かせるのかを具体的な言葉でまとめると良いでしょう。
文字数制限のある自己PRを書く際の注意点
自己PRを書く際には、話題の数やその内容などでいくつか気を付けておくべきことがあります。ここからは、文字数制限ありで自己PRを書く際に気を付ける点を6つ紹介していきます。
エピソードは1つに絞る
自己PRでは、基本的に話題は1つのみ書くようにしましょう。企業によっては面接で複数の話題を聞かれることもありますが、先にお伝えしたように話題は複数用意しておいて、書き出すのは1つのみに絞ります。
経験や体験したことを具体的に伝える
経験や実感がないにも関わらず、自己PRとしてアピールすると悪印象になります。自己PRでは実際に経験したことや体験を基に書くことで、主張に説得力をもたせましょう。
読みやすく簡潔に書く
自己PRでは、説明的な内容が多いと読み手を飽きさせてしまうでしょう。また冗長な印象を与え、アピールポイントがぼやけてしまいます。文章をできるだけ読みやすくするために、簡潔に分かりやすく書くようにしましょう。
細かく書きすぎない
自己PRのエピソードを紹介するにあたって細かく説明しすぎると逆効果です。企業側はそのエピソードからアピールポイントの根拠を知りたいだけであるため、細かい内容については書きすぎないよう気を付けましょう。
余計な内容を書かない
自己PRを書き進めるうちに、自身の自慢話となってしまうケースがあります。これは内容に関わらず悪印象を与える可能性があるため、自己PRを書く際には自慢となるような余計な内容を書かないよう気を付けましょう。
受かる自己PRにするための最後の確認
ここまでの内容を踏まえ自己PRが書けたら、いよいよ提出となります。
できることなら選考突破させたいものですが、選考に通るためにできることとして添削などの方法があります。
ここからは、自己PRを通すための確認ポイントを紹介していきます。
添削をしてもらう
自己PRを書き終わったら、添削をしてもらうとよいでしょう。大学のスタッフや先輩などに協力をお願いしてみましょう。また、就活エージェントなどが提供しているサービスを利用するのもおすすめです。
内定した人の内容を参考にする
内定した人の自己PRを参考にして、自分が書いた自己PRをもう一度見直してみましょう。相違点や自分の自己PRにない点に気付いたら、提出前に修正してみることをおすすめします。
文字数ありの自己PRを書くコツや例文を参考にしよう
ここまで、文字数制限ありの自己PRを印象良く書くポイントや例文などについて紹介してきました。
自己PRを書く際は、フォーマットの8割程度を目安に簡潔に分かりやすい内容で、自身のアピールポイントについてまとめていきましょう。また、内容では細かく書きすぎないことや、自身の体験を基に書く点に注意してください。
記事でご紹介した自己PRのコツや例文を参考にしながら、ぜひ納得のいく自己PRを書いてみてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
小玉 彩華
どんなによい人材であっても、自社の社風に合わないと判断されれば、通過率は低くなってしまいます。
企業分析などをしっかりと行い、志望企業に合った強みをアピールしましょう。