エントリーシート(ESの書き方の例を就活のプロが解説!【2024年最新版】

エントリーシート(ESの書き方の例を就活のプロが解説!【2024年最新版】

「エントリーシート(ES)を初めて書くが、書き方が分からない」
「エピソードの構成が難しく、思うように書けない」

就職活動する上でエントリーシートの作成に頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。

エントリーシートは、企業に自分を初めて知ってもらうための大事な役割を果たします。

できれば、自分を最大限アピールしたエントリーシートを作成したいと考えるでしょう。

この記事では、エントリーシートの書き方のコツや、実際の例文パターンを紹介します。また通過率をアップさせるポイントも解説するため、エントリーシートの作成が一段落し、添削中の人にも参考になるでしょう。

この記事を参考にし、繰り返し書いて工夫することで、納得のいくエントリーシートを完成させましょう。

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エントリーシート(ES)の書き方って?

エントリーシートの書き方って?

エントリーシート(ES)とは、インターンシップや就職活動の際に提出する応募書類を指します。

企業の担当者は、エントリーシートを選考の資料として活用するため、適当に作成してしまうと選考に影響を与える可能性があります。

エントリーシートの主な書き方は、名前や住所などの「基本情報」、「学歴」、「自己PR」、「志望動機」を順に記入します。

Point

「基本情報」は、企業からの連絡がくる場合もあるため、正確に記入するようにしましょう。「学歴」は、基本的に中学卒業時点から書き始めます。

また、「自己PR」については、簡潔に分かりやすく、かつ具体的に書くようにしましょう。

「志望動機」は、企業の魅力と自身の入社後のビジョンを中心に書くようにして、面接時に聞かれてもエントリーシートと相違なく答えられるように練習しましょう。

エントリーシート(ES)で企業がチェックしているポイント3つ

エントリーシートで企業がチェックしているポイント3つ

エントリーシート(ES)は企業にとって、応募者を初めて知るツールです。企業はエントリーシートをもとに面接で質問をしたり、中にはエントリーシートを一次選考としたりする企業も存在します。エントリーシートは、自分を知ってもらう重要な役割を担っていると言えるでしょう。

多数の応募者のエントリーシートをチェックする企業は、エントリーシートのどのような点を意識して読んでいるのかを以下に解説します。

1:自己分析ができているか

いくら企業の魅力を書いても、「なぜこの企業で働きたいのか」という自分自身の「仕事選びの軸」が書かれていないと、企業としては、入社後のビジョンがない人を採用するべきか判断できないでしょう。

自己分析することで、どのような仕事をしたいか、仕事をする上で大事な部分は何かといった価値観が生まれます。

それをエントリーシートに書き、企業に伝えることが重要です。

Point

企業は曖昧な理由の応募者より、仕事にしっかりとしたビジョンを持ったオリジナリティーのある応募者を選びます。

2:コミュニケーション能力があるか

面接では企業の担当者と直接話すため、コミュニケーション能力が試されます。

しかしエントリーシートでは判断されないかというと、そうではありません。

面接と同様、エントリーシートにもまずは「結論」から書きます。文章を論理的に構成することで、会話においても筋道を立てて話せるという印象を与えます。

また、コミュニケーション能力を活かした具体的なエピソードがあれば、書くようにしましょう。

企業はそのような経験が、仕事をする上で活かされるかといった点も判断しています。

3:読み手の立場に立って書かれているか

企業は、多数の応募者のエントリーシートに目を通さなければいけないため、長々と書かれている文章では内容があまり入ってこず、担当者の記憶に残らない可能性もあります。

そのため結論から書き、なるべく一文を短く、簡潔にまとめるようにしましょう。

Point

担当者の記憶に残るようなエピソードを付け加えられるとベストです。

通過率がアップするエントリーシート(ES)の書き方のコツ7つ

通過率がアップするエントリーシートの書き方のコツ7つ

エントリーシート(ES)の書き方で注意したいポイントは、「企業の担当者はあなたのことを知らない」ということです。

「貴重な経験」と書いても、どんな経験で何が貴重だったのか担当者は分かりません。エピソードを書くことで、担当者はあなたの性格を理解しようとします。

より具体的に、かつ担当者に興味を持ってもらえるようなエントリーシートを書くことで、通過率が上がる可能性が高くなります。

以下に、書き方のコツを7つ紹介します。参考にしてください。

  • 誤字脱字に注意する
  • 結論から伝える
  • 具体的なエピソードを盛り込む
  • 記号を使って読みやすくする
  • 設問で何が求められているのかを理解する
  • 論点を絞る
  • 自分の強みや経験と似ている良い例を参考にする

1:誤字脱字に注意する

誤字・脱字に注意して書くことは、基本中の基本とされています。

その他にも、丁寧に字を書くことや、エントリーシートが余白だらけだと、熱意のない印象や、雑な印象を与えてしまう可能性があります。

エントリーシートを一通り書き終えたら、提出する前に不備がないか確認しましょう。

2:結論から伝える

結論までの文章が長すぎると、何を伝えたいかがぼやけてしまう可能性があります。

基本的には結論から文章を始め、エピソードを書き、最後にもう一度結論となる締めの文章を持ってくるような書き方にしましょう。

文章はなるべく短く、簡潔に書くとベストです。

3:具体的なエピソードを盛り込む

繰り返しになりますが、企業の担当者はあなたのことを知らずに、エントリーシートに目を通します。

より正確にあなたのことを知ってもらうには、具体的なエピソードを書くことが良い方法です。

エピソードをうまく書けない場合は、体験したことを「5W1H」(いつ、誰が、どこで、何を、どのように、なぜ)」に当てはめて書いてみましょう。

4:記号を使って読みやすくする

基本的には、「!」「?」などの記号を使用して書くことはマナー違反とされています。

しかし、限られたスペースの中でどうしてもアピールしたい部分がある場合は、【】を使用し、タイトルのように見出しをつける書き方もあります。

例えば、「売り上げを2倍に上げることができたアルバイトでのマネージャー経験」と見出しをつけると、読み手はどんな内容か気になるでしょう。

この見出しの下に、具体的なエピソードを書くようにしましょう。

5:設問で何が求められているのかを理解する

設問に対して見当違いなことを書いてしまうと、きちんと設問を読んでない、読解力がないといった印象を与えてしまう可能性があります。

まずは設問をしっかり読み、どのようなことを求められているのか理解した上で書くようにしましょう。

6:論点を絞る

エントリーシートにおいて自分をアピールするのは重要ですが、あまりにアピールポイントが多いと、本当に伝えたいことがぼやけてしまう可能性があります。

アピールしたいことが複数ある場合は、その中でも特に知ってほしいことや、経験したエピソードに興味を持ってもらえそうなものを選択して書くようにしましょう。

7:自分の強みや経験と似ている良い例を参考にする

エントリーシートを初めて書く人は、自分の強みや経験が似ている例文をインターネットなどで検索し、参考にしながら書くことをおすすめします。

初めからうまく書こうとすると、なかなか書き上げることができず挫折してしまいます。

例文を参考にし、繰り返し書いていくことで、より良いエントリーシートが作成できるでしょう。

エントリーシート(ES)の書き方例文7選

エントリーシートを(ES)初めて書く人は、まだどのような文章を作れば良いのか、そのイメージが沸きづらいかもしれません。

そんな初心者に向けて、ここでは具体的な書き方の例文を7つ紹介します。

もしどうしても書き方に困ってしまっている人は、この内容を参考にすることでスムーズにエントリーシートを書くことができるようになるでしょう。

1.学生時代に頑張ったことの書き方例文

例文

私が学生時代に頑張っていたことは、とにかく大学受験です。

実は私の周りには、医学部を目指しているレベルの高い人がたくさんいました。

自分自身はそこまで高みを目指していたわけではありませんが、周りの環境もあってすごくプレッシャーを感じることが多かったのが現実です。

そのため、私もなんとかして良い大学には行かないといけないなと思い、周りにも負けないくらい大学受験に向けて努力をしました。

まず頑張ったのが、センター試験について科目を絞っておくことです。

ひたすら割合の多い英語と数学を中心に勉強したので、効率の良い勉強ができました。

そして、センターと本試験の両方の方式に絞って対策することにしました。

おかげでなんとか志望校に入ることができたので、本当に良かったです。

貴社でも1つの目標に対して、常に適切な対応をしながら突き進んでいければと思っています。

2.自己PRの書き方例文

例文

私の持つ強みは、どのようなことでも客観的に考えて、コミュニケーションを取れるところです。

最近まで携帯ショップでアルバイトをしていたのですが、ある日高齢の人に説明をすることがありました。

最初は誰が相手でも同じように説明するだけだったのですが、相手によって説明の仕方を変えないと伝わらないことを知り、それ以降はお客様によって柔軟に説明の仕方を工夫することにしました。

その結果、上司からはもちろん、お客様からもすごく感謝されるようになったので、本当に良かったと思っています。

話の内容はもちろん、話すペースを変えたり、言葉を別の言い方にしたり、とにかく相手のことだけを考えて行動してきたので、貴社でも同じように相手のことを考えて仕事に取り組んでいきたいと思っています。

3,志望動機の書き方例文

例文

私が貴社を志望する理由は、貴社の掲げている社風である「年齢関係なく意見を出して良いものを創造する」という言葉に魅力を感じ、関心したからです。

私も大学時代は学園祭の実行委員に参加していたのですが、その際にも年齢関係なく周りの意見を平等に聞いて、実際にそれをうまくまとめて行動に移してきました。

最初は私1人で企画を考えようかとも思っていたのですが、周りの意見も聞いたことによって、自分にはない発想を見つけられたので、結果的に学園祭で本当に盛り上がる企画ができたのを覚えています。

貴社でこれから働くことになっても、決して自分の考えだけで決めたりせずに、周りの意見にもきちんと耳を傾けながら、より良いサービスを作り続ければ良いなと思っています。

4.長所の書き方例文

例文

私の長所は、どのような困難が訪れたとしても、決して諦めないことです。

私は以前、大学のイベントに参加してもらうお客さんを集めるために、ひたすら校内で呼びかけをしていたのですが、目標とする参加人数の10分の1程度しか集まらずに苦労していました。

このままだとイベントが盛り上がらないと思ったので、どうすれば良いのかすごく悩みながら、改善策を練ることにしました。

そこで私が閃いたのが、宣伝する場所を変えることと、イベントの魅力をもっと伝えることです。

まず宣伝場所を、校内ではなくSNSに変えました。

これによって、より多くの人に効率的に宣伝することに成功したので、本当にやって良かったです。

さらにそのままSNSを活用して、イベントの魅力もショート動画でわかりやすく解説したことにより、なんと目標の集客数を達成することができたのです。

貴社で仕事をする際にも、このように絶対に諦めることなく困難を乗り越えていきたいと思っています。

5.短所の書き方例文

例文

私は昔から人見知りな性格なので、どうしても初対面の人と打ち解けるまでに、時間がかかります。

そのため学生時代は、周りの人と比べても友達ができるスピードが遅かった記憶があります。

特に私の場合は、自分から話すことがあまり得意ではなかったため、徹底的に聞き手に回ることを考えてうまく短所を乗り越えようとしました。

例えば複数の人同士で話し合いをする際にも、聞き手に徹することによってうまく打ち解けることができたのも覚えています。

また、相手と1対1で話す際にも、自分の話より相手の話をしっかり聞いた上で、そこに対する返事をするように意識しました。

おかげで傾聴力がつくようになり、今では周りから積極的に話しかけてもらえるようにもなったのが嬉しかったです。

貴社でも自分の傾聴力を活かして、相手に気持ちよくコミュニケーションを取ってもらえるように頑張りたいと思っています。

6.大学生活の書き方例文

例文

私は大学生活を通じて、忍耐力を身につけることができるようになりました。

私はずっとサッカーのサークルで頑張っていたのですが、毎日欠かさずに2時間以上トレーニングをすることだけを守ってきました。

なぜなら、他校との試合で負けたくないと強く思っていたからです。

人一倍負けず嫌いな性格なので、どんなにつらくても毎日同じことを繰り返してきました。

例えば他のメンバーとトレーニングをする際にも、必ず最後の1人になるまでやり通してきたのを覚えています。

おかげで他校の人からも注目されるほどのバイタリティが身につき、名前も覚えてもらえるくらいのインパクトを試合で残せるようにもなりました。

貴社で仕事をする際にも、この忍耐力を活かして、仕事で結果を出せるまで頑張りたいと思います。

7.挫折経験の書き方例文

例文

私の挫折経験は、高校時代に吹奏楽部を途中でやめてしまったことです。

もともとあまり他の人とは違うことがしたくて入部することになったんですが、実際に入部してみると周りが経験者ばかりで、どうしてもついていけないなと思ってしまったのです。

もちろんすぐにやめることはせず、一生懸命やれることはやってきましたが、それでもなかなか周りに追いつくことができなかったので、2年生の後半でやめることになりました。

しかし部活をやめたことによって時間がたくさんできたので、私は部活での経験を活かして大学受験に頑張りました。

部活では同じことでも反復練習することでうまくなると学んだので、勉強でもひたすら同じようにしたのです。

その結果、受験の際にはスラスラ問題を解けるようになったので、あの経験は無駄じゃなかったと思いました。

貴社でも仕事をする上で、過去から学んだことを全力で活かしていければ良いなと思っています。

エントリーシート(ES)の書き方の参考になる本4選

エントリーシートを書く際に参考になる本4選

エントリーシート(ES)を書く際に、インターネットを参考にして書くのも一つの方法ですが、中には誤った情報が書かれている場合もあります。

迷った時は、参考書などの正しい情報や例文を見て書くと良いでしょう。

以下におすすめの参考書籍を紹介します。

1:絶対内定2023 エントリーシート・履歴書

「絶対内定2023 エントリーシート・履歴書」は、学生が書いた実際のエントリーシートの見本例や、業界別でよく問われる設問と攻略方法が書かれているなど、多くの学生に読まれている一冊です。

この本のシリーズには、面接やインターンシップについても書かれており、エントリーシート以外の就活についても参考になるでしょう。

2:内定勝者 私たちはこう言った!こう書いた! 合格実例集&セオリー2022 エントリーシート編

「内定勝者私たちはこう言った!こう書いた! 合格実例集&セオリー2022 エントリーシート編」は、実際に内定を勝ち取った学生のエントリーシートを、人事経験のある人が解説付きで教えてくれる一冊です。

また、エピソードを具体的に書くテクニックなども書かれているため、文章の構成などに自信のない人は参考にしてください。

3:内定者はこう書いた!エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版2023年度版

「内定者はこう書いた!エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版2023年度版」は、エントリーシートの基本の書き方や、自己PRの書き方が丁寧に解説されています。

初めてエントリーシートを書く人や、書き方に悩んでいる人におすすめしたい一冊です。

4:最新最強のエントリーシート・自己PR・志望動機 '23年版

「最新最強のエントリーシート・自己PR・志望動機 '23年版」は、業界別のエントリーシート記入方法の実例や、エピソードの実例などが豊富に書かれている一冊です。

その他、インターネットや手紙、メールの送り方も書かれているため社会人としてのマナーも参考になるでしょう。

エントリーシート(ES)の書き方について理解を深めよう

エントリーシートの書き方について理解を深めよう

エントリーシート(ES)の書き方は様々ですが、基本的な部分は理解して作成するようにしましょう。

自分を最大限にアピールできるエントリーシートを作成するためには、何度も繰り返し書くことや工夫が必要になります。

今回紹介した書き方のコツや例文を参考にして、内定を勝ち取るエントリーシートを作成しましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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