【例文12選】受かる公務員の志望動機の作り方!説得力が増す伝え方とNG例も紹介

【例文12選】受かる公務員の志望動機の作り方!説得力が増す伝え方とNG例も紹介

新卒で公務員を目指す就活生の中には、民間企業と併願している人も多くいます。

そのような状況では、志望動機をどのように書くべきか迷いやすくなります。

公務員ならではの動機や、民間との違いを意識することが求められます。

本記事では、公務員の志望動機に悩む学生に向けて、考え方の整理や注意点を解説します。

目次目次を全て表示する

【公務員の志望動機】民間と迷っている人こそ悩む理由

公務員と民間のどちらに進むか迷っている状態では、志望動機の言語化が難しくなる傾向があります。

特に「安定しているから」といった理由では説得力に欠け、面接やエントリーシートで評価されにくくなります。

ここでは、民間と迷うからこそ直面する悩みや、志望動機に必要な視点を解説します。

【公務員の志望動機】民間と迷っている人こそ悩む理由
  • 安定性だけでは通用しない理由
  • 民間と違って目的への共感が問われる
  • 迷いがあっても志望動機は書ける

安定性だけでは通用しない理由

新卒で公務員を志望する理由として「安定しているから」と答える学生は多い傾向にあります。

しかし、選考ではそのような表面的な理由だけでは評価されにくく、説得力のある志望動機とは見なされません。

なぜなら、公務員の仕事は社会や地域に対して長期的な価値を提供するものであり、個人の都合だけで選ばれる職業ではないからです。

加えて、安定性という要素は民間企業にも当てはまるため、公務員でなければならない理由になりにくいのです。

志望動機として必要なのは、業務内容への理解や公共性への関心、自分の経験や価値観との接点を明確にすることです。

そうすることで、自分なりの納得感ある理由を伝えることができます。

民間と違って目的への共感が問われる

民間企業の志望動機では、企業理念やサービス、業績などに対する関心が重視されます。

それに対して、公務員の仕事は営利目的ではなく、社会課題の解決や住民の生活を支える役割を担っているため、その目的に対する共感が特に重視されます。

つまり、志望動機を作成する際には「どのような課題に関心があり、どう貢献していきたいのか」を明確にする必要があります。

過去の経験や学びの中で得た価値観を整理し、それが公務員という職業の目的とどのように重なるのかを言語化することがポイントです。

仕事内容だけでなく、目的意識を持った人材であるかどうかが問われるのが、公務員の選考の特徴です。

迷いがあっても志望動機は書ける

民間企業と公務員のどちらに進むべきか迷っている状態でも、志望動機は問題なく作成できます。

大切なのは、迷いがあったとしても、その過程で何を大切にしたいと感じたのかを明確にすることです。

迷いがあるということは、複数の選択肢を真剣に検討している証拠でもあります。

その中で、公務員の仕事に共感し、社会や地域への貢献を自分の将来に重ね合わせられたのであれば、それは十分に説得力のある志望理由になります。

自己分析や業界研究を通じて得た気づきをもとに、公務員を選ぶ理由を自分の言葉で具体的に整理しましょう。

迷った経験をプラスに変える視点が、志望動機の厚みにつながります。

【公務員の志望動機】民間と併願中の人が意識すべき違い

公務員と民間企業では、評価される価値観や求められる視点に違いがあります。

特に併願中の学生は、その違いを明確に理解したうえで志望動機を組み立てる必要があります。

ここでは、民間との比較を踏まえ、公務員志望者が押さえるべき3つの観点を解説します。

【公務員の志望動機】民間と併願中の人が意識すべき違い
  • 公務員では職務内容より公共性への理解が重要
  • 利益追求ではなく公平性・継続性への視点をもつ
  • 面接ではなぜ公務員なのかを必ず聞かれる

公務員では職務内容より公共性への理解が重要

民間企業では、担当する業務やプロジェクトへの適性が重視されることが多い一方、公務員では業務内容の細部よりも、職務が持つ公共的な意味合いへの理解が求められます。

公務員の仕事は、社会全体のインフラを支えたり、住民の生活に直結する制度を運用したりと、広い視野と責任感が必要です。

したがって、志望動機を考える際には「どのような仕事がしたいか」よりも「社会にどのように関わりたいか」「どのような課題に貢献したいか」を中心に据えることが重要になります。

公共性に対する共感と、自身の経験や関心をどうつなげるかが評価のポイントになります。

利益追求ではなく公平性・継続性への視点をもつ

公務員と民間企業の大きな違いの一つが、目標の性質にあります。

民間企業では、利益の最大化が重要な評価軸となりますが、公務員に求められるのは、社会に対する公平なサービスの提供と、持続可能な制度運営です。

たとえば、利益が出ない事業であっても、住民の生活に必要なものであれば優先的に対応するのが公務員の役割です。

志望動機を作成する際には、そうした使命への共感や、短期的な成果よりも長期的な視点で物事に取り組みたいという価値観を伝えることが大切です。

公平性・継続性といった概念に共鳴できているかどうかが、民間との違いを際立たせる鍵となります。

面接ではなぜ公務員なのかを必ず聞かれる

民間企業と併願している場合、面接では高い確率で「なぜ公務員を選んだのか」という質問が出されます。

この問いに明確な理由を答えられなければ、志望度が低いと見なされてしまう可能性があります。

特に併願している学生は、民間と比較して何を重視して公務員を選んだのかを論理的に説明することが重要です。

志望動機では、業務内容だけでなく、公務員としての使命感や社会への視点に共感していることを示しましょう。

自分の経験や将来像と結びつけて言語化すれば、説得力のある回答になります。

「どちらでもよい」と思われないためにも、公務員を選ぶ理由を明確に整理しておく必要があります。

【公務員の志望動機】民間との併願をプラスに変える考え方

民間企業と併願していることは、決してマイナス要素ではありません。

むしろ複数の選択肢を真剣に比較した経験は、自分に合った職業を見極める力の証拠です。

ここでは、公務員を選ぶ理由に深みを加えるために、併願経験を前向きに活かす考え方を紹介します。

【公務員の志望動機】民間との併願をプラスに変える考え方
  • 比較して気づいた公務員の魅力を語る
  • 公務員でこそ活かせる強みを言語化する
  • 選択に迷った自分だからこそ説得力がある

比較して気づいた公務員の魅力を語る

民間企業と公務員の両方を見てきたからこそ、公務員ならではの魅力に気づけるという強みがあります。

たとえば、利益を追求せずに社会全体に貢献できる点や、住民の声を直接受け止める責任の重さにやりがいを感じた場合、それは他の学生にはない説得力を生み出します。

志望動機では、単に公務員の特徴を並べるのではなく、民間との違いを比較する中で、自分が大切にしたい価値観が明確になったことを伝えると良いでしょう。

比較検討のプロセスを語ることで、公務員の仕事に対する理解の深さと納得感が伝わります。

迷った経験があるからこそ、選んだ理由が一層際立ちます。

公務員でこそ活かせる強みを言語化する

民間企業との違いを踏まえた上で、公務員という環境だからこそ活かせる自分の強みを明確にすることが重要です。

たとえば、調整力や公平な視点、長期的に物事を見通す姿勢などは、公務員の職務において特に求められる資質です。

民間企業では結果やスピードが重視される場面も多いですが、公務員の仕事では丁寧に合意形成を進めたり、住民一人ひとりに寄り添った対応が求められる場面が多くあります。

そうした環境でこそ力を発揮できるという自己理解を示すことで、志望動機に個別性と納得感が生まれます。

自分の性格や経験と公務員の特性がどう一致するのかを整理しましょう。

選択に迷った自分だからこそ説得力がある

就職活動の中で民間と公務員のどちらに進むべきか迷った経験は、むしろ志望動機に深みを与える材料になります。

複数の進路を比較検討した上で公務員を選んだという過程は、選択に対する真剣さや、将来を見据えた考えがあることの証拠になります。

迷いの中で「社会への貢献」「地域に根ざす仕事」など、自分が重視したい軸が明確になったのであれば、それを具体的に言葉にして伝えると高い説得力を持ちます。

一度迷ったからこそ、公務員の役割や自分の適性を深く理解できたという構成にすることで、他の就活生との差別化にもつながります。

過去の迷いは、今の強みになり得ます。

【志望動機の書き方】公務員に伝わるロジック構成とは?

公務員の志望動機は、民間企業と比べて求められる要素が異なります。

単なる熱意ではなく、構造的に整理された内容が評価されやすい傾向があります。

ここでは、公務員としての志望理由を論理的に伝えるための3ステップ構成と、併願時に注意すべきポイントを紹介します。

【志望動機の書き方】公務員に伝わるロジック構成とは?
  • 動機→具体エピソード→貢献意欲の3ステップ
  • なぜ今なぜこの職種の具体性がカギ
  • 併願している場合の正直な伝え方と注意点

動機→具体エピソード→貢献意欲の3ステップ

公務員の志望動機は、明確な構成に基づいて展開することで説得力が高まります。

おすすめなのが「動機→エピソード→貢献意欲」の3ステップです。

まず最初に、公務員という職業に関心を持ったきっかけや理由を簡潔に示します。

次に、それに関連する自分の経験や行動を具体的なエピソードとして紹介します。

そして最後に、その経験を踏まえて、今後どのように公務員として社会に貢献していきたいかを述べます。

この流れに沿うことで、単なる希望ではなく、根拠に基づいた志望理由として伝わります。

自己理解と職務理解をつなぐことが、評価されるポイントになります。

なぜ今なぜこの職種の具体性がカギ

志望動機を作成する際には、「なぜ今公務員を目指すのか」「なぜその職種を選んだのか」という2つの問いに明確に答えられることが重要です。

公務員は長期的な視点でのキャリア形成が前提とされているため、将来的なビジョンと今の選択がどのように結びついているかが見られます。

また、希望する職種に対してどれだけ理解し、具体的な貢献意欲を持っているかも問われます。

たとえば、「企画職を希望する理由」や「市役所で働きたい背景」が曖昧だと、他人事のように受け取られてしまうこともあります。

志望動機に具体性を持たせるためには、自分の過去の経験や価値観と職務内容との接点を明確に言語化することが求められます。

併願している場合の正直な伝え方と注意点

民間企業と公務員を併願している場合、そのことをどう伝えるべきか悩む学生は少なくありません。

正直に話しても問題はありませんが、伝え方には注意が必要です。

重要なのは、どちらが上か下かという話ではなく、自分が大切にしている価値観に最も合っていたのが公務員だったという整理の仕方です。

たとえば「いくつかの選択肢を比較した結果、公務員の社会的な役割や公共性に魅力を感じた」といった伝え方であれば、前向きな印象を与えることができます。

一方で、まだ決めきれていない・どちらでもいいなどの曖昧な表現は避けましょう。

志望動機として一貫性を持たせることが大切です。

【志望動機の例文】民間と迷った末に公務員を選んだケース例文

公務員と民間企業の両方を検討する中で、最終的に公務員を志望するに至った理由には、個人の価値観や経験が色濃く反映されます。

ここでは、実際に多くの就活生が抱く迷いや背景に基づいた志望動機の例文を紹介します。

比較検討を通じて見えた気づきや、公務員を選ぶに至った過程を盛り込んだ内容にすることで、説得力のある志望理由を構築できます。

【志望動機の例文】民間と迷った末に公務員を選んだケース例文
  • 例文1:安定よりも長く働ける環境を求めたケース
  • 例文2:地域貢献に興味がある
  • 例文3:人と関わる仕事がしたい
  • 例文4:制度づくりや仕組み化に関心がある
  • 例文5:親の影響で志望したが自分の意思もあると伝えたい
  • 例文6:民間と比較して自分の価値観に合っていた
  • 例文7:業務の幅広さ・汎用性に魅力を感じた
  • 例文8:困っている人を支える立場になりたい
  • 例文9:チームで協力しながら取り組む働き方に魅力を感じた
  • 例文10:仕事を通じて誰かの役に立ちたいという軸を大事にしている
  • 例文11:民間企業を見て改めて公務員の意義に気づいたケース
  • 例文12:自分の強みが活かせると確信したケース

例文1:安定よりも長く働ける環境を求めたケース

例文

就職活動を進める中で、最初は待遇や福利厚生に魅力を感じて民間企業を中心に見ていました。

しかし、多くの企業を比較していくうちに、環境の変化が激しい業界では自身の性格上、長期的に働くイメージが持ちにくいことに気づきました。

そこで改めて、公務員の働き方に目を向けたところ、地域住民の生活に長く寄り添いながら安定して職務に取り組める点に大きな魅力を感じました。

自分自身、長期的な信頼関係の中で力を発揮するタイプであり、その特性は公務員としての職務においても活かせると考えています。

単に安定しているという理由ではなく、自分の働き方の軸と照らし合わせた結果、公務員として社会に貢献していきたいという想いが強まりました。

例文2:地域貢献に興味がある

例文

大学時代、地域の清掃活動や子ども食堂のボランティアに継続的に参加してきました。

その中で、行政と住民の連携によって支えられている場面に数多く触れ、地域に根ざした支援の重要性を実感しました。

就職活動では民間企業も検討しましたが、社会課題へのアプローチが間接的なものであることに少し違和感を覚え、公務員の方が自分の目指す働き方に近いと感じました。

将来的には、地域の課題を住民と一緒に考え、解決に向けて現場で動ける存在になりたいと考えています。

地域住民と長く関係を築きながら、生活基盤を支える政策やサービスの実行に携わることに、大きな意義を感じています。

公務員として、地域社会の安心と活力を支える役割を果たしていきたいと考えています。

例文3:人と関わる仕事がしたい

例文

大学では接客のアルバイトを通じて、さまざまな人と関わる中で信頼関係を築くことのやりがいや難しさを学びました。

相手の立場や背景を理解しながら対応する姿勢が評価され、「また来たい」と言ってもらえた経験が自信につながりました。

こうした経験を通して、人と接することを軸に仕事をしていきたいと強く思うようになり、就職活動では民間のサービス業も検討しましたが、公務員であればより幅広い立場の人々と長期的に関われる点に魅力を感じました。

特に市民対応や福祉関連の業務では、日々のやりとりを通じて生活を支える実感が得られると考えています。

信頼される公務員として、住民の声に丁寧に耳を傾け、安心感のある窓口づくりに貢献していきたいです。

例文4:制度づくりや仕組み化に関心がある

例文

ゼミ活動で、地域の防災体制に関する調査研究に取り組んだ際、行政が策定する制度やマニュアルが、住民の安全に直結する重要な仕組みであることを知りました。

制度自体の有効性だけでなく、現場での運用のしやすさや、住民への情報伝達の仕方によって成果が大きく変わることを実感し、制度づくりに関わる仕事への関心が強まりました。

就職活動では、企画職や制度設計に関われる民間企業も検討しましたが、特定の利害に縛られずに仕組み全体の最適化を追求できる点において、公務員に強く惹かれました。

住民の目線に立ち、現場で活かされる制度設計や改善提案に携わることで、安全で持続可能な社会づくりに貢献していきたいと考えています。

例文5:親の影響で志望したが自分の意思もあると伝えたい

例文

父が地方自治体の職員として働いていた影響で、幼い頃から行政の仕事が身近にありました。

当初はその影響が大きく、なんとなく自分も公務員を目指すものだと考えていましたが、就職活動を通じて民間企業も幅広く見ていく中で、自分の価値観や働き方に対する考えを深めることができました。

民間企業のスピード感や利益重視の姿勢には魅力を感じる一方で、地域に長く寄り添いながら社会課題に取り組める点において、公務員の方が自分に合っていると確信しました。

親の影響を受けたことは事実ですが、それをきっかけに自分なりに考え、公務員という選択を自分の意志で選び取ったということを、働くうえでも大切にしていきたいと考えています。

例文6:民間と比較して自分の価値観に合っていた

例文

就職活動を始めた当初は、成長性や給与水準を重視して民間企業への就職を考えていました。

説明会や選考を通じて多くの企業を比較する中で、成果や数字で評価される風土に違和感を覚える場面がありました。

その一方で、公務員の説明会で耳にした「住民に寄り添いながら、社会の基盤を支える」という言葉が、自分の中にしっくりと収まりました。

人と丁寧に向き合いながら、地道に積み重ねていく働き方が、自分の性格や価値観と合っていると感じ、公務員を志望する決意を固めました。

多くの選択肢を比較したからこそ、自分に最も合った働き方に気づけたと感じています。

住民の声を丁寧に拾い上げ、安心できる行政サービスの実現に貢献していきたいです。

例文7:業務の幅広さ・汎用性に魅力を感じた

例文

就職活動では業界を絞らずに幅広く企業を見ていましたが、業務内容が特定の分野に固定されるケースが多く、自分の興味の広さとマッチしないと感じることがありました。

そんな中で、公務員は職種によっては異動を通じて多様な分野に携わることができ、キャリアの中で自分の視野や知識を広げられる点に大きな魅力を感じました。

社会の変化に柔軟に対応しながら、必要なスキルを身につけていける働き方に共感しています。

また、生活に関わる幅広い分野に関心がある自分にとって、公務員としての業務の多様性はやりがいにつながると感じています。

地域全体を見渡しながら、さまざまな角度から課題解決に取り組む姿勢で貢献していきたいです。

例文8:困っている人を支える立場になりたい

例文

大学時代に所属していた学生団体では、生活に困っている人や孤独を抱える高齢者の支援活動を行っていました。

話を聞く中で「助けてくれてありがとう」という言葉をもらったことが心に残っており、誰かを支えることにやりがいを感じるようになりました。

民間企業でも顧客支援に関わる業務はありますが、制度の整備や直接的な生活支援といった、公的な枠組みでの支援に強く惹かれ、公務員という選択肢に至りました。

困難を抱える人にとって安心して頼れる存在であるためには、専門知識と丁寧な対応力の両方が必要です。

これまでの経験を活かし、住民一人ひとりの声に真摯に向き合いながら、支える力になれる職員を目指していきたいと考えています。

例文9:チームで協力しながら取り組む働き方に魅力を感じた

例文

ゼミやアルバイトでの経験を通じて、私は複数人で協力して物事を進めることにやりがいを感じてきました。

特に、役割分担をしながらそれぞれの強みを活かして成果を出すプロセスに楽しさを感じており、個人よりもチームで働くことに向いていると感じています。

民間企業でもチームワークは求められますが、部署や職種によっては成果主義が強く出る環境もあります。

その点、公務員の仕事では部署を超えて連携しながら地域課題の解決に取り組む姿勢が文化として根づいており、自分に合った働き方だと感じました。

一人では解決できない課題に対して、周囲と協力しながら丁寧に進めていく仕事に携わり、地域に貢献できる存在を目指したいです。

例文10:仕事を通じて誰かの役に立ちたいという軸を大事にしている

例文

自分が就職活動をするうえで一番大切にしているのは、「仕事を通じて誰かの役に立てるかどうか」です。

大学では教育支援のボランティアに取り組み、誰かの行動や気持ちが少しでも前向きになることに大きな喜びを感じました。

その経験から、単なる利益ではなく、人の生活や安心に直接つながる仕事をしたいと考えるようになりました。

民間企業でも顧客に価値を提供できますが、より広く社会に貢献できる点で公務員に強く惹かれました。

住民の立場に立って支援や制度を届ける役割に携わることで、目の前の誰かを支える実感を持ちながら働けると感じています。

自分の軸を大切にしながら、社会に貢献できる仕事をしていきたいです。

例文11:民間企業を見て改めて公務員の意義に気づいたケース

例文

就職活動初期は、知名度や事業内容を重視して民間企業に興味を持っていました。

しかし、説明会やインターンに参加する中で、提供する価値が顧客に限定されることにやや物足りなさを感じていました。

そこで改めて公務員の仕事を調べる中で、社会全体に対する責任や、利害を超えてすべての人にサービスを届けるという意義に強く惹かれました。

行政は利益を超えて人々の生活を守る役割を担っており、その使命感に自分も共感できると感じました。

民間を見たからこそ、公務員が持つ中立性や公平性の価値に気づけたと思います。

今後は社会全体の基盤を支える立場として、住民一人ひとりの暮らしに寄り添える存在を目指していきたいです。

例文12:自分の強みが活かせると確信したケース

例文

私は冷静に物事を整理し、状況に応じて最適な行動を考える力に自信があります。

大学では地域課題に関する研究に取り組み、限られた情報から課題を抽出し、解決に向けて関係者と議論を重ねる経験をしました。

その過程で、自分の強みがチームの中で調整役やまとめ役として活きることに気づきました。

民間企業ではスピード感が求められる場面が多く、自分の慎重な性格がマッチしないと感じることもありました。

一方で、公務員の仕事は合意形成や正確性を重視する場面が多く、自分の強みを自然に発揮できると確信しました。

与えられた環境で冷静に判断し、確実に業務を遂行できる職員として、地域に貢献していきたいと考えています。

【公務員の志望動機】避けるべきNGパターン

公務員を志望する理由が明確でも、伝え方次第では評価を下げてしまう場合があります。

特に内容が曖昧であったり、動機としての一貫性に欠ける場合は注意が必要です。

ここでは、公務員の志望動機で避けるべき代表的なNGパターンを3つ紹介します。

【公務員の志望動機】避けるべきNGパターン
  • 安定だからだけでは伝わらない
  • 抽象的なフレーズばかりで中身がない
  • 自己PRに終始してしまい動機が薄い

安定だからだけでは伝わらない

公務員の志望理由として「安定しているから」と答える学生は少なくありませんが、それだけでは選考で評価されにくい傾向があります。

安定性は確かに魅力の一つですが、志望動機としては動機の深さや適性を判断する材料にはなりにくいため、説得力を持たせるには不十分です。

面接官は「なぜその職種なのか」「なぜこの組織で働きたいのか」といった具体的な理由を重視します。

安定という言葉に頼るのではなく、安定した環境だからこそ実現したい働き方や社会貢献への意欲を伝える必要があります。

表面的な表現を避け、内面的な価値観と結びつけることで、より納得感のある志望動機になります。

抽象的なフレーズばかりで中身がない

「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」といったフレーズは、公務員の志望動機ではよく使われます。

しかし、これらが単なる理想や感情にとどまり、具体性に欠けると、内容の薄い志望動機として評価されてしまいます。

どのような出来事や経験を通じてその考えに至ったのか、どのような立場で何を実現したいのかといった点まで言及することが求められます。

抽象的な言葉をそのまま使うのではなく、自分の経験と組み合わせて表現することで、説得力と独自性が生まれます。

言葉の選び方だけでなく、その裏にある背景や文脈をしっかりと語ることが、公務員志望動機の完成度を高める鍵となります。

自己PRに終始してしまい動機が薄い

志望動機を書く際に、自分の強みやスキルをアピールすることに偏りすぎてしまうと、本来伝えるべき「なぜ公務員か」という動機がぼやけてしまう恐れがあります。

自己PRは大切ですが、それが志望理由と結びついていなければ、採用担当者には響きません。

公務員という職業がどのような役割を担っており、自分の特性がどのように活かせるかという視点で整理することが重要です。

たとえば「協調性がある」のであれば、住民や関係部署との調整業務にどう貢献できるのかを具体的に語る必要があります。

強みをただ並べるのではなく、公務員として何を実現したいのかという軸を中心に据えた志望動機が求められます。

【公務員の志望動機】まとめ

公務員の志望動機を作成する際は、安定性や漠然とした理想にとどまらず、自分の経験や価値観をもとに、職務への理解と共感を具体的に示すことが大切です。

民間との併願経験も含めて、自分なりの視点で整理された志望動機は、他の応募者との差別化にもつながります。

構成と論理性を意識して、自信を持って伝えられる内容に仕上げましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

RECOMMEND この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます