【例文12選】ガクチカを履歴書に書くには?書き方のポイントや例文もあわせて紹介

【例文12選】ガクチカを履歴書に書くには?書き方のポイントや例文もあわせて紹介

「ガクチカって何のために必要なの?」 「履歴書にガクチカを書くためのポイントは?」

このように、ガクチカを履歴書に書く上でどのように書けば良いのかわからないと困っている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、ガクチカの書き方についてポイントや注意点、面接でどのように伝えれば良いのかなどを紹介しています。

ガクチカは、何も目立ったものでなくても構いません。経験から得た出来事を効果的に書き、企業が求める人物であることをアピールできるガクチカを書いてみましょう。

この記事を読んでわかること
  • ガクチカとは何か
  • ガクチカで伝えるべき要点
  • ガクチカを書くポイント・注意点
  • ガクチカの例文
この記事がおすすめな人
  • ガクチカをはじめて書く人
  • 履歴書にはじめてガクチカを書く人
  • ガクチカの書き方がわからない人
  • ガクチカに何を書けばいいかわからない人

目次目次を全て表示する

【ガクチカの書き方】ガクチカとは?

ガクチカとは、学生時代に力を入れて取り組んだことや、学業の他に力を入れた活動を意味する略語です。ガクチカは履歴書やエントリーシートで就職活動者を評価する上で、重要な項目となります。

人事担当者はガクチカを見聞きすることから、人柄や、課題解決能力、伝える力などを見極めています。ガクチカを自分のポテンシャルとして、人事担当者に適切に伝えるにはコツが必要です。

ガクチカの書き方のポイントをさまざまな角度から詳しく解説していきます。

【ガクチカの書き方】ガクチカを聞かれる3つの理由

ガクチカは、自分の魅力を人事担当者にアピールし、企業にどのように役に立てるのかを伝えるツールとなります。人柄、伝える力、課題解決力、説得力などが明確に伝わるような創意工夫が必要です。

ガクチカが履歴書に必要な理由を3つにまとめたものを、それぞれ紹介していきます。

理由
  • 人柄を判断するため
  • 伝える力を把握するため
  • 課題解決力を見極めるため

1:人柄を判断するため

企業が就職活動でガクチカを問う理由は、学生時代に力を入れて打ち込んだ背景にある熱意を知り、その人の人柄などを判断するためです。

学生時代の経験で培われた、感謝の気持ちや仲間との絆、物への愛情、向上心など、強い思いと行動力をアピールし、自分の人柄をより正確に表現することが求められています。

2:伝える力を把握するため

ガクチカが人事担当者にわかりやすく伝わることで、伝える力が優れていることが評価されます。自分の実績や成果の根拠を具体的に盛り込み、わかりやすくガクチカを説明できるよう工夫が必要です。

また価値観が企業とマッチしているのかもポイントになるため、事前に企業理念や経営方針をリサーチしておくと良いでしょう。この記事の後半ではガクチカを書くためのコツも紹介しているので参考にしてください。

3:課題解決力を見極めるため

人事担当者は、学生時代に課題を克服するためにどのような行動をしたのかに注目してガクチカを見ています。ガクチカからわかる課題解決力で、その人がどのように社会で活躍できるのかを見極めようとしているためです。

ガクチカのエピソードを通して、企業に相応しい課題解決力がアピールできるように、問題を解決したアプローチ方法の詳細を盛り込んで明確に書くことが重要です。

【ガクチカの書き方】履歴書を書く前にした方が良い対策

まず、履歴書やガクチカを書く前に取り組んでおいた方が良い対策について紹介します。

以下の対策を入念に行っておけば、履歴書やESを書く際、質の高いものが出来上がるだけでなく、スムーズに作成できます。

時間が限られている人はいきなり書こうとしてしまうかもしれませんが、まずは以下の対策に取り組んでから書いた方が、最終的には早く終わるはずです。

自己分析

ガクチカを書く際に自己分析を徹底することは非常に重要です。

自己分析を通じて、自分の強みや価値観、どのような状況で能力を発揮できるのかを深く理解することで、具体的で説得力のあるエピソードを見つけられるからです。

まず、自分が学生時代に力を入れた活動をリストアップし、それぞれの活動においてどのような役割を果たし、どのような成果を得たのかを整理しましょう。

その際、特に困難を乗り越えた経験や、自分の成長を感じた出来事を重点的に振り返ってみましょう。

また、自己分析を通じて、自分の行動の背景にある価値観や考え方を明確にすることも重要です。

例えば「なぜその活動を選んだのか」「その活動を通じて何を得たのか」といった問いを自分自身に投げかけることで、エピソードの深みが増します。

こうした分析を行うことで、ガクチカを書く際に、自分の特徴や魅力を最大限に伝えるための土台を築けるのです。

業界分析

自己分析だけでなく業界分析も欠かせません。

自分が志望する業界や企業がどのような価値観や求める人物像を持っているのかを理解することで、ガクチカの内容をより企業にマッチしたものに仕上げることができます。

例えば、金融業界であれば論理的思考力や正確性が重視されますが、サービス業界では顧客対応能力や柔軟性が求められることが多いです。

業界分析を行う際には志望企業のホームページや業界研究書を活用し、その業界の特徴や課題、今後の展望を把握しましょう。

また、業界ごとに異なる仕事の進め方や求められるスキルを理解することで、自分のエピソードがその業界でどのように役立つかを具体的に伝えられます。

このように業界分析を通じて、企業が求める人物像に合わせたガクチカを作成することで、より説得力のある自己アピールが可能になるのです。

文章構成の分析

ガクチカでは内容そのものだけでなく、文章の構成力も重要視されます。

企業の採用担当者は、学生が論理的に物事を考え、簡潔で分かりやすく伝える能力を持っているかを見ています。

そのため、エピソードを単に列挙するのではなく、明確な構成を意識することが重要です。

「結論」「背景」「行動」「結果」「学び」という順序で文章を組み立てることで、読み手にとって理解しやすい内容に仕上げることができます。

結論では学生時代に力を入れたことを簡潔に述べ、その背景では、なぜその活動に取り組んだのかを説明しましょう。

行動では具体的にどのような取り組みをしたのかを記述し、結果ではその取り組みがどのような成果につながったのかを示します。

最後に学びの部分で、その経験を通じて何を得たのか、そしてそれをどのように企業で活かせるのかを述べることで、論理的かつ魅力的なガクチカが完成します。

このように、文章構成を分析し、練り上げることで、より採用担当者にとって魅力的なガクチカが出来上がることでしょう。

就活エージェントに相談

就活エージェントに相談することは、最も抜本的かつおすすめの対策です。

プロに無料で相談できるのですから、利用する他ありません。

弊社のサービスはもちろん、自信を持っておすすめできますが、他にも気になるサービスがあれば両方登録して、最も相性が良いと感じる担当者がいるサービスをメインで利用しても良いでしょう。

エージェントは就活のプロであり、どうすればより魅力的なガクチカが書けるかはもちろん、企業側からの意見も教えてくれます。

いわゆる「人事のプロ」の目線から「これなら採用する」「この文章だと、あまり採用したくないかもしれない」など、正直な意見をもらい、自分の現在地を把握しましょう。

弊社はESの添削だけでなく、面接やグループディスカッションの練習、さらにはおすすめ企業や非公開求人の紹介も行っています。

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【ガクチカの書き方】履歴書に書く際の高評価ポイント

ガクチカを書く際は、いくつかのフレームワークを活用し論理展開していくと、より良い仕上がりになります。読みやすい文章構成にすることで、人事担当者に内容をよりわかりやすく伝えられるよう論理的に書きましょう。

ここでは、ガクチカの書き方のポイントを6つにまとめたものをそれぞれ解説していきます。

ポイント
  • 結論から書き出す
  • 1つのエピソードを掘り下げる
  • 過程を詳細に書く
  • 差別化できる内容を選ぶ
  • 求める人物像を意識する
  • 経験から学んだことを書く

1:結論から書き出す

ガクチカをわかりやすく論理的に伝えるには、まず結論から書きはじめるのが良いでしょう。

起承転結の起に結論、承に動機や目標、転に対策や結果、そして結びに何を学んだかを書くことで、読み手に明瞭なガクチカになります。

2:1つのエピソードを掘り下げる

ガクチカのエピソードは1つに絞り、そのエピソードを具体的に掘り下げることが重要です。複数のエピソードが盛り込まれたガクチカは、読み手にとってアピールポイントが不明瞭になり、自分の熱意や思いが伝わりにくくなってしまいます。

エピソードが複数あっても、企業理念や経営方針に相応しいエピソードを取捨選択し1つに絞ってエピソードを掘り下げましょう。

3:過程を詳細に書く

ガクチカは結論から書きはじめ、さらにその経験で何を学んだかという過程がしっかりと盛り込んであることが重要になります。

より詳細に過程を書くには、数字などを使い具体性を示すことも効果的です。ガクチカが魅力のあるものとして人事担当者に伝えるために、結論そのものにこだわり過ぎず過程を重点的にまとめると良いでしょう。

4:差別化できる内容を選ぶ

ガクチカで重要なのは、結果につながった事実をもとに、自分の個性を伝えることです。

ガクチカの要点は結果や場所などの客観的に差異の少ない内容と、モチベーションなどの人と差別化ができる内容にわかれます。

履歴書に書くガクチカは、自分の考えや価値観を明確に表現することで、自分の強みや性格をアピールし差別化できるツールになります。

5:求める人物像を意識する

面接でのガクチカの問いかけは、人柄や性格などを見極め、企業に相応しい人物像なのかを確認している作業でもあります。

リーダー経験者の中でも、上から引っ張るリーダーシップタイプと、下から支えるフォローシップタイプとの違いがあります。企業が求める人物像はどのようなタイプなのかを理解し、具体的に自分の経験を伝えることが重要です。

読み手が理解しやすいガクチカにするために、履歴書には起承転結を意識した構成も必要になります。

6:経験から学んだことを書く

企業はその人がどのように入社後に会社に貢献できるのかを知りたいので、自分が経験から学んだことが社会にどう活かせるのかを書きましょう。

人事担当者はガクチカから特別な経験や面白い話だけを高く評価するのではなく、学生が何をどう頑張ったか、その経験から何を学んだかを見極めようとしています。

事実のみではなく、具体的な状況や解決するために何をしたのか、その結果から何を学んだのかを伝えることが重要です。

【ガクチカの書き方】履歴書でのおすすめ構成とテンプレート

続いて、履歴書におけるおすすめの構成とテンプレートを紹介します。

この構成を理解してしまえば、何を題材にして作成しようが、スムーズに質の高いガクチカが書けることでしょう。

企業によってエピソードを変える際や、文字数指定が異なる際にも活用できるため、この記事でマスターしてしまってください。

結論

ガクチカを書く際に最初に結論を述べることは、読み手に内容を明確に伝えるために重要です。

最初の結論部分では「私が学生時代に力を入れたことは〇〇です」という形で簡潔かつ明瞭に述べることで、何について語るのかをはっきり示しましょう。

具体的な活動内容やテーマを提示するだけでなく、その活動がどのような意義を持つのかを一言で伝えることを推奨します。

例えば「私が学生時代に力を入れたことは、部活動を通じたチームの目標達成です」のように簡潔でありながら読み手の興味を惹く表現を用いると良いでしょう。

最初に結論を述べることで、読み手は文章全体の方向性を理解しやすくなり、次に続く内容に集中して目を通すことができます。

結論を冒頭に配置することで論理的な文章構成を実現でき、質の高いアピールにつながります。

理由・動機

次に、自分がその活動に取り組むことになった理由や動機を述べることが重要です。

この部分では「なぜその活動に力を入れることを決めたのか」を説明することで、行動の背景や目的を明らかにします。

自分の価値観や興味、または置かれていた状況がどのようにその選択に影響を与えたのかを述べると良いでしょう。

例えば「部活動において新しい戦略を導入したのは、従来の戦術で結果を出せず、メンバー全員が悩んでいる状況を打破したいという思いがありました」といったように、行動のきっかけや目標を具体的に記述すると良いです。

この部分は読み手にあなたの行動の動機が自然で説得力のあるものであることを伝える機会となります。

理由や動機をしっかりと述べ、次に続く具体例やエピソードの説得力が増すようにしましょう。

具体例・エピソード

理由や動機を述べた後は、具体的なエピソードを詳しく記述します。

この部分ではあなたがどのように行動し、どのような結果を出したのかを具体的に伝えることが重要です。

エピソードを述べる際には行動の過程や直面した困難、そしてそれを乗り越えた方法を詳しく描写することで、あなたの努力や成長を印象づけられます。

また、エピソードの中であなたの役割や貢献を明確に示すこともポイントです。

例えば「部員全員と個別に面談を行い、各自の強みを活かせる新戦略を提案しました。その結果、チームの士気が向上し、予選突破という目標を達成しました」といったように、具体的な取り組みと成果を述べることで、読み手に強い印象を与えることができます。

この部分が最も記憶に残る箇所であるため、丁寧に記述することが求められます。

完成後に「この文章は、初対面の人でもスラスラと読めるだろうか?」と自問自答してみましょう。

結論

最後にもう一度結論を述べ、何を伝えたいのかを明確に締めくくります。

この部分では冒頭で述べた結論を再度簡潔に触れつつ、その経験を通じて得た学びや自分の成長を述べることが重要です。

さらに、その学びや成長が今後どのように活かされるのかについても触れることで、エピソードが志望先企業での活躍にどのように結びつくのかを示しましょう。

例えば「この経験を通じて、リーダーシップや問題解決力の重要性を学びました。貴社ではこれらのスキルを活かして、チーム全体の成果に貢献したいと考えています」といった形で結ぶと良いです。

最後の結論部分は文章全体の印象を決定づけるため、シンプルかつ力強い表現を心がけることが重要です。

企業研究をしっかり行っていることが伝わるような書き方をしましょう。

テンプレートを参考にしよう

テンプレートを活用することで文章の構成を効率的に整えることができます。

テンプレートを使用する最大のメリットは、どのように書き始めるべきか、またどの順序で情報を伝えるべきかが明確になる点です。

考えを整理しやすくなり、完成度の高い文章を作成できます。

また、テンプレートに沿って書くことで、採用担当者が確実に読みやすい文章になります。

ただし、テンプレートを利用しつつも、自分らしさを文章に反映させることが重要です。

テンプレート通りに構成を整えるだけではまるでAIに書かせたような内容に見えることもあります。

そのため、自分が経験した出来事や取り組みを具体的かつ鮮明に伝える工夫をしましょう。

具体的な数字やエピソードを加え、あなたの個性や価値観をより一層伝えられる文章にすることが大切です。

自分ならではの経験をベースにした内容は読み手の印象に残りやすく、他の応募者との差別化にもつながります。

こちらの記事ではガクチカのテンプレートについて詳しく紹介しているため、多くのテンプレートを読んで、質の高いガクチカを作成したい方は参考にしてください。

【ガクチカの書き方】ガクチカを面接で伝える際の要点

ガクチカは、単に学生時代に力を入れたことの報告にならないようにしてください。

ガクチカを通して、あなたという人材を雇用した後に、企業側が求めているような働きをしてくれる人材だと感じてもらえるように伝えましょう。

雇用したいと思わせるガクチカにするためにはポイントがあります。

以下に紹介するポイントを押さえ、ガクチカで得た経験をどのように仕事に活かしていけるのか、人事担当者にアピールしましょう。

説得力があるか

ガクチカで得た経験を伝えるためには、エピソードだけでなく、実際に得た結果や成績なども一緒に伝えることで説得力が出てきます。

目標を達成するためにどのようにアプローチしたのかをアピールした上で、それが結果につながったことを書くことでガクチカがより具体的になります。

事前に理念や経営方針を調べておき、企業が求めている人物像に合うように伝えると良いでしょう。

プロセスが伝わるか

ガクチカを書く際は、問題や目標に対して、どのように解決や達成するために考え、実行したのかというプロセスが大切です。

同じ目標でも、単に「頑張りました」と伝えるより、目標を達成するためのプロセスを具体的に伝えることで、面接官に物事を順序立てて考えられる人物であることなどをアピールできます。

社会でどう活かせるか

ガクチカで得た経験は、結果報告だけで終わらせないようにしましょう。

ガクチカから得られた経験をどのように社会で活かしていくのか、人事担当者に伝えられるような構成がおすすめです。

企業側は、ガクチカを通して得た経験が入社後にどのように活かされるのかを見ています。

経験をどのようなことに活かし、また反省点なども改善点としてどのように活かしていくのかなどを具体的に伝えましょう。

【ガクチカの書き方】企業・業界ごとのおすすめアピールポイント

ガクチカを履歴書に書くときは企業や業界ごとに変えてアピールしていくと採用担当者から評価を得られやすくなります。

ここからは以下の企業・業界別にアピールするポイントを紹介します。

ポイント
  • 大手企業
  • ベンチャー企業
  • 金融企業
  • 広告企業
  • IT企業
  • 商社
  • エンタメ業界

自身が志望する企業や業界に合わせて適切なガクチカを書けるように参考にしてくださいね。

それぞれ、詳しく解説をしていきます。

大手企業

大手企業では実績やスキルだけでなく、堅実さや着実な努力を評価する傾向があります。

そのため、大企業向けにガクチカを記載するときは、「計画性」「継続力」「責任感」を具体的に伝えることが重要です。

例えば、「学業とアルバイトを両立させながら、毎月のスケジュールを綿密に管理し目標を着実に達成した経験」「チーム活動において、課題解決に向けて地道な取り組みを続けた結果、成果を上げた」エピソードなどが効果的です。

また、単なる成功体験ではなく困難をどのように乗り越えたかを具体的に示すことで、堅実で信頼できる人柄をアピールできます。

これにより、大手企業が求める「安定感のある人材」としての印象を強く残すことができます。

ベンチャー企業

ベンチャー企業では、挑戦を恐れず自ら行動を起こす積極性や成長への貪欲さが重視されます。

そのため、ガクチカを書くときには「主体性」「スピード感」「挑戦への意欲」を強調していきましょう。

例えば、「大学のイベント運営で、新しい企画を提案し、実現に向けて積極的に交渉や調整を行った経験」「短期間で成果を求められるインターンに参加し、限られたリソースの中で成果を出したエピソード」などが効果的です。

また、失敗から学び成長した経験や自ら課題を見つけて解決に取り組んだ姿勢を具体的に示すことで、挑戦を楽しみながら成果を追求できる人材であることを伝えられます。

これにより、ベンチャー企業が求める「行動力と成長意欲を持つ人材」としてアピールすることができます。

金融企業

金融業界では、高い計画性や忍耐力、そして責任感を持って取り組む姿勢が重要視されます。

そのため、ガクチカを記載するときは、目標達成に向けた綿密な計画の立案と実行したことや長期的な努力を惜しまない姿勢があることを伝えてみましょう。

「資格取得のために学業と並行して計画的な勉強時間を確保し、継続的に努力した経験」や「部活動やアルバイトで予期せぬ困難に直面しながらも、冷静に対応策を考え、目標を達成したエピソード」

上記のようなエピソードは数字やデータを活用して具体的な成果をだしたことを説明できてアピールすることができるでしょう。

これにより、金融企業が求める「慎重かつ粘り強く取り組む人材」として好印象を与えることができます。

広告企業

広告業界では積極的に行動し、新しい価値を生み出すアイデア力が評価される傾向があります。

そのため、ガクチカを書くときには「独自の発想」「行動力」「積極性」を強調するといいでしょう。

例えば「大学の文化祭で既存の企画に新たな要素を取り入れ、多くの来場者を集めた経験」や「SNS運用を任され、ターゲット分析と独自のコンテンツ制作でフォロワー数を大幅に増やしたエピソード」などを伝えるとチームと協力しながら最適なアイデアを提案したプロセスをアピールできるため採用担当者への説得力が高まります。

これにより、広告企業が求める「クリエイティブかつ主体的に活躍できる人材」であることを効果的に伝えられます。

IT起業

IT企業では、最先端技術に関心を持ち、自ら学び続ける向上心があると採用担当者から評価される傾向があります。

そのため、ガクチカを書くときには技術習得への意欲や課題解決能力があることを伝えてみましょう。

プログラミング未経験から独学でスキルを習得し、実際にアプリケーションを開発した経験やゼミ活動でデータ分析ツールを活用し、効率的な分析手法を提案したエピソードなどを伝えると効果的です。

また、新しい技術やツールを活用した取り組みやそれによる成果を具体的に示すと説得力が増します。

これにより、IT企業が求める技術に積極的に取り組み、変化に対応できる人材として好印象を与えることができます。

商社

商社で働く場合は、たくさんの人々と関係を築いていくため、どんなときでも交渉を成立させるコミュニケーション力が求められます。

そのため、ガクチカを書くときには対話力や調整力があることを伝えられるといいでしょう。

例えば、ゼミ活動で意見が分かれる場面で積極的に仲介役を務め、全員の意見を取り入れてまとめた経験やアルバイトで異なる価値観を持つスタッフ間の橋渡しをし、職場の生産性を向上させたエピソードなどがいい事例になります。

このように相手のニーズを把握しつつ柔軟に対応した結果、成果を上げた具体例を示すと採用担当者も評価をしてくれるでしょう。

商社が求める人材は信頼を基盤に成果を創出できる人材であることを効果的にアピールできます。

エンタメ業界

エンタメ業界では、斬新なアイデアを生み出す力とそれを形にする行動力が求められます。そのため、ガクチカを書くときには「創造力」「実行力」があることを伝えられるといいでしょう。

例えば、学園祭の企画で、従来にないエンタメ要素を取り入れ、多くの来場者を集める成功を収めた経験があるとガクチカとしてとても有効です。

また、アイデアの発案から実現までのプロセスやそれに伴う課題を乗り越えたエピソードを含めて履歴書に書くと説得力が増します。

これにより、エンタメ業界が求める新しい価値を創造し、実現できる人材としてアピールすることができます。

【ガクチカの書き方】ガクチカの12個の例文

履歴書に書くガクチカにはサークルや、アルバイト、ゼミ、部活動などでの経験エピソードが使われています。自分らしいエピソードになるように、経験したことを深掘りして、自分の思いや学びを明確にしましょう。

実際に内定者の書いた履歴書の例文を参考に、ガクチカの要点をまとめたものを紹介していきます。

サークル活動の例文

続いて、サークル活動の例文の例文を紹介します。どのような構成で作成されているか、どのような点を強調しているかなどを確認してみてください。

例文①

学生時代、アカペラサークルでチームの結束力強化に力を入れました。

所属するサークルでは、数名でグループを組んでそれぞれが活動しており、チーム全体としての結束が弱く、退部者も多い状況でした。

そこで私はメンバーの帰属意識を高めることが必要だと感じ、大学祭でサークル全員での模擬店出店を提案しました。

当初は参加に後ろ向きなメンバーもおり苦労しましたが、個々のスケジュールやモチベーションをふまえて一人ひとりに合った参加の在り方を考え、メンバーを説得しました。

その結果、当日は50名全員が参加し、協力しながら模擬店運営を行ったことで全体の結束力を強めることができ、その年は退部者も出ませんでした。

この経験から、チームのまとまりを生み出すリーダーシップを養いました。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

上記の例文では、チームとしての課題に対して、自分自身が考えたこと・取った行動を具体的に伝えることで、人柄や能力をアピールしています。

サークル活動などチームとしての活動を題材とする際は、チーム全体の取り組みの紹介になってしまいがちです。

採用担当者が知りたいことは「あなた個人としての人柄や能力」なので、チームの中での自身の役割や意識にフォーカスを当てアピールしましょう。

例文②

私が学生時代に力を入れたことはボランティアのサークル活動です。

私たちのサークルは、所属人数こそ多いものの、活動自体への参加率が非常に低いことが課題でした。

そこで、全員が楽しく活動に取り組めるよう、拾い集めたゴミの種類や重さごとに点数を設け、最も高い点数を獲得したメンバーを表彰し、その表彰をSNSに投稿することにしました。

これにより、ゲーム感覚で取り組めるメンバーが増え、参加率が30%から80%まで大きく向上しました。

この経験を活かして、メンバーに対して強制するのではなく、自発的に参加してもらえる工夫ができるようになりました。

貴社においても、将来的にはリーダーを目指し、メンバーに強制するのではなく、自然とやる気が出るような環境作りを行いたいと考えています。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

この例文は目的と課題、そして解決策が非常に分かりやすく説明されているため、面接官が読んだ際にも情景が浮かびやすい文章となっています。

ガクチカにおいて重視されるのは、どのように工夫をしたのか、そしてその経験を通して何を得たのかであるため、自分がどのように活動を通じて成長したのかについて分かりやすく書かれているのも良いポイントと言えます。

部活動の例文

次に、課外活動の例文を紹介します。どのような流れで作成されているか、さらにどこに重点を置いているかをチェックしてみてください。

例文①

学生時代はバレーボール部の活動に力を入れ、他者へ貢献する喜びを知りました。
私はもともと個人競技の経験が長く、チームとしての協調性を養いたいという思いでバレーボール部に入部しました。
未経験からのスタートだったため、当初は自分の練習や課題克服に必死で、他の部員を気にかけることができませんでした。
しかし、周囲からのアドバイスやサポートに助けられる中で、私も皆に貢献したいという思いが強くなりました。
部の目標である地区大会優勝に向けて、私ができることは何か考え、部全体の練習がスムーズに進むための準備や雑務、他校の分析などに率先して取り組みました。
レギュラーとしての大会参加は叶いませんでしたが、チームは優勝し、仲間と達成感を共有できたことに心から感動しました。
この経験から、チームの中での役割意識や協調性の大切さを学びました。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

上記の例文は、ストーリー性をもって考え方や行動変化のプロセスを具体的に記載することで、成長が伝わる例文になっています。

ガクチカでは、素晴らしい経験や輝かしい功績そのものを評価されるわけではありません。

事実や結果だけでなく、その背景にあった考え方や行動などのプロセスを詳細に書くことで、自分の人柄や能力を伝えることができます。

例文②

私はバスケットボール部のマネージャーとして分析業務に力を入れました。
私が所属していたバスケットボール部はスキルの高いメンバーが揃っていたものの、いざ試合になると連携が悪く、得点が取れず、失点を重ねていました。
そこで、試合の映像を一つひとつ分析し、どのような場面で連携が取れていないのか、どのような場面が比較的良かったのかについて言語化するようにしました。
これを週に一度ミーティングで共有することで連携を強化し、チームは県大会でベスト4にまで進出することができました。
この経験を通じて、分析力と的確に物事を伝える能力を身につけました。
貴社においても、データ分析の領域において的確に分析を行い、その結果を他のメンバーに分かりやすく伝えることで貢献したいと考えています。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

上記の例文は、部活動においてどのような点が問題であったのか、そしてそれを解決するためにどのように取り組んだのかについて非常に分かりやすく説明されています。

また、どのような能力を身につけたのか、そしてその能力を入社後、どのように活用するのかについても因果関係がわかりやすく説明されているため、入社後の活躍が期待できる例文と言えます。

課外活動の例文

次に、課外活動の例文を紹介します。どのような流れで作成されているか、さらにどこに重点を置いているかをチェックしてみてください。

アルバイトの例文

飲食店のアルバイトに力を入れ、お客様にとっての心地よい接客を目指しました。
勤め始めたころは目の前の仕事を決められた通り進めることに精一杯で、お客様に気を配ることができず、店長から配慮不足の指摘を受けてしまいました。
私は、接客でお客様に心地よさを届けたいという入社時の思いに立ち返り、まず目の前のお客様一人ひとりにしっかりと目を向けることから心がけました。
そこからさらに視野を広げ、店内のお客様の目線や表情にも気を配り、求めていることは何かを想像して、先回りの行動をするよう意識しました。
するとお客様から感謝のお声をいただくことが増え、店長からは気配りと責任能力を評価いただき、時間帯責任者を任されました。
この経験から、広い視野をもってお客様第一で行動する大切さを学びました。
貴社に入社後は営業職として、広い視野と細やかな気配りでお客様からの信頼獲得に尽力します。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

上記の例文では、接客に対する考え方やお客様への心がけを丁寧に記載することで、「お客様のために働きたい」という顧客志向の強さが伝わってきます。
加えて、この経験から得た能力や学びを、入社後どのように活かしていくのかに結び付けて記載し、入社後の活躍イメージが湧きやすい文章となっています。

このように、自身の価値観や入社後の展望を表現し、人柄や活躍するイメージが伝わるガクチカにしましょう。

インターンシップの例文

1か月間のインターンシップに参加し、メンバー全員の力が発揮できるチーム構築に尽力しました。
私は、社会人として自身に足りない能力を実践の中で身につけたいと思い、夏休みを利用して1か月間のWeb広告会社のインターンシップに挑戦しました。
内容は、6チームに分かれて広告の企画を練り、最終日に役員にプレゼンし優勝チームを決めるというものでした。
さまざまな部署の社員の方とのコミュニケーションを通して礼儀作法を学びながら、私はリーダーとして、メンバーの個性に応じた役割を割り振ること、全員に質問を投げかけチーム全体の意見を汲み取ることを大切にしました。
各々が意見し合える関係性となり、社員の方からのアドバイスも吸収して全員が納得のいく企画ができたことによって、チームは優勝することができました。
この経験から、ビジネスにおける企画制作の視点、チームでの信頼関係の重要性を学びました。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

インターンシップでは、学生生活では味わえない社会人としての経験や、ビジネスに必要な能力や学びを得ることができます。

インターンシップを題材としたガクチカでは、そういったビジネスの視点や実践的なスキルアップなど、現場を体感したからこそ得られた成長を伝えることで、企業に入ってからのイメージも伝わりやすくなるでしょう。

ボランティア活動の例文

私が学生時代に力を入れたことはボランティア活動です。
大学周辺にあまりにもゴミのポイ捨てが多く、治安が悪くなっていたため、清掃活動を始めました。
ゴミ拾いを続けることで、おのずとゴミを捨てる学生も減り、最終的にはゴミ拾いをする必要がなくなりました。
この経験から、行動で示すことの重要性を学びました。
貴社の業務においても、ただ言葉で周りを鼓舞するのではなく、自分が積極的に取り組む姿勢を示して皆のモチベーションを引き出したいと考えています。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

ボランティア活動について書く時は、何を学んだのかについて詳しく話すようにしましょう。
ボランティア活動は特に社会貢献という側面がある以上、取り組んだこと自体について積極的に話したいと思う人が多いです。
しかし、ガクチカの題材はあくまでもその経験を通じて何を学んだのか、どのような能力を身につけたのかです。
したがって、活動の部分にあまり文字数を割いてしまうと、最も重要な部分である経験について話すことができないため、特にそれを通じてどのようなものを得たのかについて詳しく話すことを心がけながら作成しましょう。

趣味の例文

私が学生時代に力を入れたことは趣味の料理です。
両親が共働きで非常に忙しく、家事をする時間がなかったため、私が料理を担当することになりました。
毎日晩御飯を用意するのはもちろん、週末には1週間分の作り置きを行い、父と母のお弁当も手作りしました。
その結果、体調を崩しがちだった母は風邪をひきにくくなり、太り気味だった父は5kgのダイエットに成功しました。
この経験を通じて、「この人がやらなければならない」という固定観念にとらわれず、余裕のある人物が取り組むことの重要性を学びました。
貴社はベンチャー企業であり、様々な業務に取り組む機会があると思いますが、私も余裕があれば他の部門のサポートを行い、企業全体の円滑な業務遂行や成長に貢献したいと考えています。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

趣味を書くときのポイントとしては、自分らしさをアピールすることが大切です。

趣味はあくまでも自分が楽しんで長時間取り組んでいるものであるため、目に見える成果が出づらいことがあります。

しかしその分、自分がなぜそれに取り組んだのか、どのような点を重視して取り組んでいたのかについては非常に話しやすいです。

したがって、動機の部分などを特に明確に話すことをおすすめします。

勉強面の例文

続いて、勉強面の例文をご紹介します。

どのような形式で書き上げられているか、またどの部分に焦点を当てているかをぜひ確認してみてください。

資格の例文

私が学生時代に力を入れたことは英検準1級に合格することです。
英語はこれまで苦手な科目だったのですが、貴社をはじめとした商社で働くことを目指すにあたっては不可欠なスキルであると自覚し、勉強を始めました。
当初は苦手な科目ということもあり、学習は苦痛でしたが、毎日30分間は必ず机に向かうことを徹底した結果、1年半で合格することができました。
この経験を通じて、継続力と、苦手なことにも取り組み続ける忍耐力を身につけることができました。

貴社においては、英語力はもちろんのこと、粘り強く取引先と交渉することなどを通じて、業績の向上に貢献したいと考えています。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

上記の例文は「苦手であることを継続できた」という点を強調しているだけでなく「商社に入るために英語を頑張った」という目的意識がわかりやすく伝わる非常に良い例文です。

また、どのように苦手を克服したのかについても説明されているため「再現性が高い」と判断してもらえるでしょう。

さらに、この経験を通じて身につけた能力を英語力とアピールするだけでなく、継続力や忍耐力も加えて説明することで、より活躍が想像しやすくなっています。

学業の例文

私が学生時代に力を入れたことは、学業でGPAを4.0以上にすることでした。
大学最初の2年間は家業の手伝いと祖父母の介護があり、全ての授業に出席することができませんでしたが、その分徹底的に授業の振り返りを行い、質の高いレポートの提出と試験での高得点の獲得を目指し、毎晩3時間学習を続けました。
これにより、2回から3回程度欠席してしまった授業においてもS評価を得ることができ、さらに全授業に出席できるようになった3年生以降はGPAを4.5にまで伸ばすことができました。
この経験を通じて、困難な状況でも乗り越えるために工夫する能力と、継続して学習する能力を身につけました。
貴社においても、困難なプロジェクトに直面した際に工夫して乗り越え、そして常に知識のアップデートを続けることで、常に最前線で活躍できる人物を目指します。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

上記の例文は、どのような点が問題でどのように工夫をしたのかが非常にわかりやすく説明できています。

また「3年生以降は全ての授業に出席できるようになった」と加えることで「就職後にそれらの事情で仕事を休むことがあるのではないか?」という疑問も解決できています。

また、経験を通じて身につけた能力を具体的に説明し、どのように活用できるのかについてもわかりやすく説明できている点も良いポイントと言えます。

ゼミの例文

社会学のゼミ活動に力を入れ、説得力の高い卒業研究を目指しました。
私の大学では、4年生の春に行われる学内ゼミ大会に向け、半年間をかけて卒業論文の研究を行います。
私は、これから自分たち自身が社会人としての働き方を考えるヒントに繋げられるという理由から、「世代による働き方の価値観の違い」を研究テーマとしました。
実際に異なる世代の社会人にインタビューを行うことで説得力のある情報を集めたいと考え、アルバイト先の社員や部活動の先輩などに積極的にインタビューを行い、情報を集めました。
また、インタビュー項目はさまざまな角度から考え、各世代の価値観や将来に対する考え方の違いが分かるよう工夫を凝らしました。
学生にとって関心の高いテーマと直接集めた説得力のあるデータに評価をいただき、私はゼミの代表に選ばれ、ゼミ大会で発表を行うことができました。
この経験を通して、多角的な視点で物事を捉えることや、自分の目と耳で集める情報の大切さを実感しました。

木下恵利

就活アドバイザー: 木下恵利

上記の例文は、ゼミの個人研究を題材にしています。

ゼミ活動をガクチカとする場合は、ゼミとしての取り組み内容や研究結果など、事実の説明が中心になってしまう、といったことが起こりやすいです。

先述した通り、採用担当者が知りたいのはあなた個人としてのアピールなので、研究活動の中で自分が工夫したことや考えたことなど、あなたの人柄や能力が伝わるよう意識しましょう。

留学の例文

私が学生時代に力を入れたことは、カナダ留学の締めくくりとして、日本とカナダの文化の違いについてプレゼンで説明することです。
カナダの文化に魅力を感じたと同時に、日本についてももっと知ってもらいたかったからです。
3分間という短い時間でプレゼンをする必要がありましたが、伝えたいことがあまりにも多かったため、台本を自分で作り、完全に暗記して臨むことにしました。
その結果、多くの人が楽しんでプレゼンを聞いてくれ、日本に旅行に行きたいと言ってくれるようになりました。
この経験から、難しい課題を達成するためには徹底的な準備が必要であると学びました。
貴社は難しいプロジェクトに取り組むことが多いと就職説明会で聞きましたが、それらを乗り越えるためにも徹底的な準備を行い、時には長時間の残業も厭わず、準備をして貢献したいと考えています。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

留学について書くときのポイントとしては、コミュニケーション能力や語学力をアピールするだけでなく、その能力が具体的にどのように役に立ったかについても話しましょう。

留学に行くということはほとんどの人がその現地の言葉をある程度話せるようになるということであり、そして現地の人々と交流することでコミュニケーション能力を身につけている可能性が高いです。

したがって、そのような能力を身につけているということは大前提であるということを忘れてはいけません。

【ガクチカの書き方】ガクチカを履歴書に書く際の3つの注意点

ガクチカを書く際の注意点は、読み手の人事担当者に伝わりやすいのかを意識することが重要です。

エピソードは1つに絞り、その1つをより具体的にわかりやすく、そして誇張しすぎない、という絶妙なバランスが必要になります。履歴書にガクチカを書く際の注意点を6つにまとめたものをそれぞれ解説してきます。

1:エピソードは1つに絞る

ガクチカに求められる文字数はそれぞれの企業で規定があるため、複数のエピソードを書くと読み手に伝わりにくい文章になってしまいます。企業に評価されるようなガクチカにするためには、エピソードを1つに絞って具体的に書くのがポイントです。

ガクチカで目標を達成するために実行したことや、ガクチカの原動力となった思いを書き足すことで人事担当者に、伝わりやすいガクチカとなります。

2:専門用語を使わない

専門用語や難しい説明が必要な用語を使わないようにすることも大切です。

採用担当者は必ずしもあなたが取り組んだ活動や分野に精通しているわけではないため、誰にでも分かりやすい表現を心がける必要があります。

例えば、研究活動や専門的なプロジェクトを取り上げる場合でも、その内容を簡潔で平易な言葉で説明することが求められます。

専門用語を多用すると内容が分かりにくくなり、伝えたいポイントが正確に伝わらない可能性があります。

また、専門用語を避けることで、採用担当者が読みやすく親しみやすい文章を作成することができます。

重要なのは、自分の経験や成果を誰にでも理解できる形で伝えることです。

具体的なエピソードや結果に焦点を当てつつ、分かりやすい言葉で表現することで、読み手に自分の魅力をしっかり伝えることが可能になります。

ただし、専門性の高い職種を目指す場合で、採用担当者も知っていて当然と思われる用語や情報は、用いても構いません。

3:エントリーシートと内容を変える

エントリーシートの自己PRからは、どのような能力で自社に貢献できるのかを人事担当者は見極めているといわれています。

その一方でガクチカは、能力値の他にもモチベーションの有無を見抜くための評価項目ともいわれています。

そのためガクチカではエントリーシートと内容を変えて、活動に至る経緯や動機、目標、その結果から学んだことなどを具体的に盛り込み、自分のモチベーションを明確にしましょう。

【ガクチカの書き方】履歴書に書くものがない場合の探し方

履歴書に書けるガクチカがないと思っていても、じっくりと掘り出していけば、ガクチカに該当するエピソードが見つけ出せるものです。

学生時代に好きでやってきたことや、それが1番に力を入れていなくても、「頑張りの質」が伝わることが大切です。ガクチカが自分で探せない場合の対処法を6つ紹介していきます。

  • ありきたりな内容でもOK
  • 本気で取り組んだことを思い出す
  • 企業の求める人材を把握する
  • 周囲の人に聞いてみる
  • 先輩の意見を参考にする
  • 自己分析ツールを使う

1:ありきたりな内容でもOK

エピソードが普通でも、その原動力が明確に掘り下げてあれば、適切な評価対象となります。

ガクチカではめざましい実績やインパクトの強いエピソードが求められているわけではなく、目的のために起こした行動やその時の思いなど、プロセスがより評価されていることを意識しましょう。

2:本気で取り組んだことを思い出す

ガクチカが見つからない場合は、本気で取り組んだ何かを糸口に考えてみると良いでしょう。

今までに1番時間を割いてきたことなど、本気で取り組んでいる情熱が伝わるエピソードは、仕事にも真摯に向き合えることを印象づけます。

それが漫画を読むことであれば、豊富な知識量や、発想力が優れていることなどが評価対象となります。

3:エピソードを作る

履歴書に書くガクチカがない場合でも、新たにエピソードを作ることも一つの方法です。

まず、自分が興味を持つ分野や学びたいことを明確にし、資格を取得するなど小さな挑戦から始めてみましょう。

そのほかにも、インターンに参加するとガクチカに書くことができるので、志望先の企業でインターンがあれば参加してみるといいでしょう。

このときに結果だけでなく、その過程で直面した困難や工夫した点を記録しておくと、あとでエピソードとしてまとめやすくなります。

このように、自ら行動を起こして経験を積むことで、履歴書に自信を持って書けるガクチカを作り出すことができます。

以下の記事ではインターンシップをガクチカに書くときの方法やポイントを解説していますので、ぜひ参考にしてください。

4:周囲の人に聞いてみる

ガクチカが見つからない場合は、家族や友人に自分が過去に取り組んでいたことを具体的にフィードバックしてもらいましょう。

自己評価では見つからなかったガクチカでも、家族や友人からの他者からのフィードバックを参考に、客観的な視点からガクチカにふさわしいエピソードが聞けることがあります。

5:先輩の意見を参考にする

ガクチカが見つからない場合は、先輩の意見を参考にして、エピソードを書き出すきっかけにすると良いでしょう。

先輩はひとりに絞らずに、社会で活躍する複数人の先輩にガクチカを聞くことで、自分の持つエピソードから、企業に相応しいトピックを見つけ出す糸口につながります。

6:自己分析ツールを使う

ガクチカが見つからない場合は、自己分析ツールを使い自分では気が付かなかった自分の強みを見つけ、ガクチカを書く糸口にしていきましょう。

ガクチカを思い付かないケースの大半は、自己分析が足りていないことが原因にあげられます。ガクチカは優秀な成果や特別な経験だけが高く評価されるわけではありません。

自己分析をじっくり行い、自分で気が付かなかった人柄や、強みを見つけてアピールすることが大切です。

【ガクチカの書き方】ガクチカを履歴書に書いてアピールしよう

履歴書にガクチカを書く際に大切なのは、ありのままの経験から自分の人柄を伝えることです。

特別な成果や、珍しい経験でなくても、頑張って取り組んだという事実は、周りから的確に判断されるので、面接での評価にもつながります。

嘘や虚像でエピソードを偽るのではなく、自分の言葉を使って、具体的にガクチカで学んだことを伝えることが大切です。

この記事を参考に就職活動の輝かしいゴールに自分を導いていきましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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