【看護学生必見】例文付き!履歴書の自己PR欄はどう書けばいい?書く際のポイントを解説!

【看護学生必見】例文付き!履歴書の自己PR欄はどう書けばいい?書く際のポイントを解説!

はじめに

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履歴書の自己PR欄は、あなたがどのような人であるか、長所や人間性をアピールできるもっとも重要な項目の1つです。

この記事では、看護師志望の看護学生がどのように自己PRを書くべきか、コツと具体的な書き方について解説しています。

特に自身のアピールポイントの例文は、パーソナリティや自身の経験を伝えられる6つのパターンを用意しました。

しっかりと書き方を整理しておけば、面接の対策にも一役買うのでぜひ活用してください。

【看護師志望の履歴書】自己PRを書くコツ

自己PRをうまく書くコツは、文章の構成と文章の内容です。

まず、わかりやすく結論を伝えるために文章の構成は必ず決まった形で書きます。

そして内容についてですが、応募先ごとに個別に考えるのがベストです。

つい汎用性の高い自己PRを考えてしまいがちですが、それでは志望動機が薄く、具体性に欠ける自己PRとなってしまうので注意しましょう。

逆に自己PRの地盤が固められれば、応募先によって少しずつ内容を変えるだけで自分の魅力を簡潔に伝えられる自己PRが完成します。

文章の構成

自己PRのベストな文章構成は、“結論→エピソード→まとめ”の順番です。

この構成に具体的な文章を当てはめるとつぎのようになります。

例:私の強みは忍耐力です→学生時代、1日も休まず部活動で汗を流していました。→入職後は強みである粘り強さを活かし、根気強く患者さんと接したいです。

結論からまとめまでに一貫性があり、具体例となるエピソードとの整合性も取れています。

自身のアピールポイントが簡潔に述べられているので、履歴書としても読みやすく、面接官にも好印象の文章構成といえるでしょう。

文章の内容

構成はもちろん、自己PRは文章の内容も非常に重要です。

就職活動は企業との相性をはかるマッチングの場です。

決して、会社側から看護学生が選ばれるだけの場ではありません。

しかし、自己PRの伝え方によってはどれだけ適性があってもマッチングがはかれず、なかなか内定につながらないこともあります。

誰しも長所はいくつもあるもありますが、そのすべてを詰め込んでいるようでは相手に伝わりません。

どういった長所をどのように伝えるかで、自己PRがより説得力のあるものになるかどうかが決まります。

応募先の求める人物像にマッチさせる

効果的な自己PRは、お応募先の求める人物像が描けると大正解と言えるでしょう。

たとえば、じっくり丁寧に仕事をしてくれる人材が欲しい応募先に対し、決断力がある・スピーディーといった人物像は適していません。

臨機応変な対応のできる人材が欲しい応募先に対し、忍耐強さをアピールするには自己の強みやよさが活かしきれていないといえます。

自身の人格を偽って書くのではなく、大事なのはアピールできる自分の強みのなかから、応募先が求める人物像に当てはまるものを探すことです。

履歴書全体の一貫性を意識する

また、文章の構成でも伝えたとおり自己PRを含め履歴書全体には一貫性が重要視されます。

自己PRとなると、あれもこれも詰め込みたくなるのが人間の性ですが、履歴書ではたくさんの要素を盛り込むことは裏目に出てしまいます。

たとえば志望理由で自身の粘り強さをアピールしながら、自己PRの欄では切り替えの早さをアピールしたとしましょう。

一見、さまざまなことができる有能な人材にも思えますが、面接官の目には「志望理由と自己PRがちぐはぐになっている。」と映ってしまうのです。

この場合、ベストなのは粘り強さか切り替えの早さのどちらかに絞り、それぞれに矛盾が生じないような内容で志望理由と自己PRを考えましょう。

要素をいくつも詰め込むのではなく、1つの要素から派生する要素を盛り込むと失敗がありません。

具体的なエピソードを盛り込む

第三者でも成果がわかりやすい具体的なエピソードを盛り込めると、自己PRはより説得力のあるものとなるでしょう。

たとえば、「アルバイトをしてきた経験があるので粘り強い。」というアピールは具体性の欠けた抽象的なものです。

「毎日9時~18時までの実習のあと、週5日欠かさず1日3時間のバイトに取り組んできた。」という具体的なエピソードであれば、頑張った内容が簡潔に相手に伝わります。

さらになぜそこまでバイトをしたのかという話の展開も望めるでしょう。

ネガティブなことは書かない

自己PRをはじめ履歴書には、決してネガティブな内容だけは書いてはいけません。

謙虚さをアピールしたいからといって「看護師として働くのは不安だが、頑張りたい。」などと書いても後ろ向きととらえられるだけです。

もし、自分の短所が事前にわかっているのであれば、それらをポジティブな言葉に言い換える訓練をしておくのがおすすめです。

たとえば“しつこい→忍耐強い”、“落ち着きがない→好奇心旺盛”というように、マイナスをプラスに言い換える癖をつけましょう。

これができれば自己PRに一貫性と説得力が出ます。

【看護師志望の履歴書】自己PRの具体的な書き方

自己PRを具体的に書くために、長所と過去の経験という2つのアピールポイントをもとに、それぞれ3つずつ6つの例文を用意しました。

どれも特別な体験や能力に基づくものではなく、誰でも自己PRに取り入れやすいような内容ばかりです。

どうしても一から自己PRを作成するのは難しいと感じる人は、まずはこうした自己PRの例文をヒントにして書き換えてみてください。

そこからさらに面接官との会話が広がるよう、面接での受け答えを考えていくと、自己PRの作成と面接対策ができるのでおすすめです。

長所をアピールする場合

長所が明るい・責任感がある・地道な努力ができるという3つの自己PRの例文を見ていきます。

長所を相手に伝える場合は、その長所を裏返したときに考えられる短所も一緒に考えておくとスムーズです。

なぜなら自分のいいところを伝えたいがあまりに、具体性や説得力に欠けるエピソードばかりを話してしまう場合があるからです。

この場合は具体例となるエピソードの骨子をしっかりと組み立てるように意識すれば、魅力的な自己PRが書けます。

明るさをアピールする例文

私は自身の長所を性格の明るさだと考えています。

学生時代は夏休みのあいだ、非常に過酷な10日間の合宿を行うことで知られる吹奏楽部に所属していました。

集中的に楽器の練習をしながら、吹奏楽部に伝わる伝統的な行事をこなすという合宿です。

合宿では、練習の疲れも溜まるため、後半になると部内の雰囲気は非常に重たいものとなります。

そこで私は持ち前の明るさを活かし、自分が誰よりも前向きに行動するように心がけました。

ミスが起こってしまった場合も、つぎに同じミスが起きないようミーティングを行い、注意喚起をすることで部員同士の団結を深めることに成功したのです。

結果、10日間の合宿は1人も脱落せずに無事に終えられました。

この経験を活かし、私は患者さんをいつでも明るく奮い立たせられるような看護師になりたいと思っています。

さまざまな病気を患った患者さんに対し支えとなれるよう、適切な対処と声がけをし、職場の雰囲気を明るく活気づかせたいと考えています。

責任感をアピールする例文

私は自身の長所を責任感の強さだと考えています。

学生のあいだ、居酒屋のアルバイト店員として働き、バイトリーダーを任されていました。

あるとき系列店全店で実施する売り上げ目標アップキャンペーンの推進リーダーを担当することになったのです。

ほかのアルバイトメンバーは「アルバイトのすることじゃない」とキャンペーンに後ろ向きでしたが、私は持ち前の責任感を発揮して、この施策をやりきりました。

今まであった連絡共有ノートにキャンペーンの詳細を記載し、細かな決定事項を随時アルバイトメンバー同士で確認できるよう仕組みを作ったのです。

その甲斐あって、私の勤めていた店舗は売り上げ目標を114%達成し、エリアで19店舗中2位の売り上げを記録することができました。

この経験を活かし、私はどのような患者さんにも責任感をもって向き合っていきたいと考えています。

担当する患者さんに心から安心してもらえるよう、患者さんのニーズがとらえられるまでとことん向き合っていきたいと考えています。

努力をアピールする例文

私は自身の長所を地道な努力ができることだと考えています。

学生時代、はじめて進路指導を受けたとき、叔母が看護師だったこともあり私は看護師に興味をもちました。

しかし、当時の成績では到底、看護学校を目指せるようなものではなく、このままでは留年になるかもしれないとまで担任に言われました。

そこで私は一念発起し、高校1年生からの全教科を勉強し直したのです。

特に苦手意識の強かった数学については、中学までさかのぼり、徹底的に自分の苦手を克服するため、毎日学校から帰って寝るまでの4~5時間を勉強に充てました。

しかしその甲斐あって、県内でも偏差値がもっとも高いといわれる高校に進学できたのです。

この経験を活かし、私は職場でも地道な努力を欠かしません。

最初のうちは仕事・現場・患者さんに慣れず、苦戦することがあると思います。

それでも努力して早く仕事を覚え、現場での立ち振る舞いを完璧にこなすことで患者さんに安心してもらいたいと考えています。

過去の経験をアピールする場合

続いては、過去の経験をアピールする例文として、看護実習・サークル活動・ボランティア活動における3つの例文を見ていきましょう。

経験談を語る場合の自己PRは、内容を伝えたいあまりに、話を概要説明にばかり大きく傾けないようにします。

結論とまとめが一致するように土台を固めてから、エピソードとなる話の内容を考えるとよいでしょう。

結論からエピソードと進めてしまうと、話が長くなったり脱線してしまいやすくなったりするので要注意です。

看護実習の経験をアピールする例文

私の強みは、忍耐強さです。

学生時代は看護実習に取り組み、そのなかでもっとも過酷とされるカリキュラムをやり遂げることができました。

まず、私の学校では看護実習の実習内容は基礎以外が選択制となるため、自分の裁量で内容を決められます。

そこで私は今後の就職も見据えて、一番実習時間が長く、課題も多いカリキュラムを選びました。

バイトも週1回に減らしてもらいましたが、一時は、朝から実習に参加し、その足でバイトに向かうという日々を過ごしていました。

気持ちが折れそうにもなりましたが、持ち前の忍耐強さを発揮し、一度もバイトを休むことなく長期間の看護実習をやりきることができたのです。

このことから、私はどのような困難な状況でも決して仕事に対して前向きな姿勢で臨みたいと考えています。

研修や実習などスケジュールが重なり、多忙をきわめるときはいずれ来るでしょう。

それでも寝る時間や休日の使い方を工夫し上手に体を休め、忍耐強く仕事に向き合えるようモチベーションコントロールをしていきます。

サークル活動の経験をアピールする例文

私の強みは、周囲を巻き込む力です。

学生時代、イベントサークルに所属して幹部を務めていました。

イベントサークルといっても私が所属していたサークルは、新歓や文化祭など学校の行事へ積極的に参加するサークルでした。

しかし、自分たちが幹部の代になると就職活動や実習などを理由に、サークルへ顔を出さないメンバーが増えてしまったのです。

そこで私は一人ひとりと話し合いを設け、サークルに顔を出せない理由と、どうすればイベントに参加できるかを全員に聞いて回りました。

最初は乗り気でなかったメンバーも、私の声がけで前向きにイベントへ参加してくれるようになり、以前のような活気のあるイベント参加に成功したのです。

このことから、私は周囲が二の足を踏んでしまうような仕事、心から楽しめない場面であっても自分が中心となってメンバーを奮い立たせて業務を遂行したいと考えます。

看護師が働く現場は、決して楽な仕事だけではありません。

どんなときでも自分から一歩を踏み出して、周囲である現場を巻き込んで士気を高めることに一役買いたいと考えています。

ボランティア活動

私の強みは、相手の立場に立って物事を考えられることです。

母が地域のボランティアに参加していたこともあり、私も幼いころからボランティア活動に参加してきました。

ボランティアの現場では、実にさまざまな利用者さんとボランティアがいます。

たとえば、ボランティアによる介助を喜んでくれる人もいれば、快く思わない人もいます。

私も最初のうちは「どうして嫌がるんだろう」としか思えず、コミュニケーションの取り方に悩むこともありました。

しかし、次第に利用者さんにも戸惑いや不安があることに気づいたのです。

それから私はなるべく利用者さんの話を聞き、彼らの立場に立って本当に必要な手助けは何かを考えて行動するようになりました。

すると、利用者さんの反応が変わり、今まで難しかったコミュニケーションが取れるようになったのです。

このことから、私は看護師になっても相手の立場に立って物事を考えて仕事に携わりたいと考えています。

マニュアル通りの対応やこちらの要望だけを押しつけるのではなく、患者さんの考えを尊重した適切な対応に努めたいと考えています。

まとめ

自己PRは自分をよく見せようとさまざまなエピソードを盛り込むのではなく、一点集中でしっかりと自分の長所と短所を言いきれるようにしましょう。

このとき、エピソードの盛り上がりなどに気を取られがちですが、大事なのは長所の裏返しが短所であることです。

たとえば忍耐力があって我慢強いといった長所は、ときに頑固で融通がきかないととらえられることもあります。

忍耐力があるはずの人が自身の短所に気の短さをあげてしまうと、人格の整合性が取れていないことになるので要注意です。

完璧な人柄や人間性をアピールするのではなく、表裏一体、よいところもあれば改善すべき悪い点もあるパーソナリティを上手に伝えましょう。

論理的にまとめることができれば、面接官の心を射止める素敵な自己PRが書けます。

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