自己PRできる看護学生の強みとは?例文を用いて書き方・アピールポイントを徹底解説!

自己PRできる看護学生の強みとは?例文を用いて書き方・アピールポイントを徹底解説!

履歴書の自己PR欄は、あなたがどのような人であるか、長所や人間性をアピールできるもっとも重要な項目の1つです。

この記事では、看護師志望の看護学生がどのように自己PRを書くべきか、コツと具体的な書き方について解説しています。

特に自身のアピールポイントの例文は、パーソナリティや自身の経験を伝えられる6つのパターンを用意しました。

しっかりと書き方を整理しておけば、面接の対策にも一役買うのでぜひ活用してください。

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【看護学生の自己PR】看護学生の経験は「強み」になる?

[看護学生であれば当たり前に経験している実習や、大変でも頑張ったアルバイトの両立。

自分では頑張ったつもりだけど、他の看護学生も同じ状況だから、大した強みにならないのではないか。

傾聴力やチーム医療を通しての協調性安堵に自信があるけど、それもどの看護学生も一緒かもしれない。

そのように感じてしまう看護学生も多いと思います。

確かに、「経験」そのものは似通ったものも多いと思います。

しかし、そこで得た「学び」はそれぞれ違います。

あなたがした経験から何を学んだかをアピールすることで、看護学生経験を強みとして自己PRを作成することができます。

【看護学生の自己PR】自己PRを書く前にすべき準備

看護学生が自己PRを作成する際は、明確に自分自身の強みとその裏付けとなるエピソードを伝えられるように、いくつかの準備を行っておく必要があります。

そのためここからは、自己PRを書く前にすべき準備の内容を紹介していきます。

具体的な準備は、以下の3つが挙げられます。

自己PRを書く前にすべき準備
  • 自己分析
  • 理想の看護師像を作っておく
  • 志望する病院の特徴や理念を知っておく

いずれも重要な準備といえるため、自己PRを作成する際は忘れずに行っておきましょう。

では、なぜ準備しておくべきなのかというポイントも含めて詳しく解説していきます。

自己分析

看護学生が自己PRを作成する際は、事前に、自己分析をしっかりと実践しておく必要があります。

自己分析では、さまざまな側面から自分自身について理解を深め、強みと弱みを明らかにしていきます。

すると、自己PRでどのような点をアピールポイントにすべきなのかが自然と見えてくるため、就活では具体的なアピールができるようになります。

自分の強みは何なのか、それがどのような場面で発揮されるのか、そしてその強みをもってどのように活躍したいのか…などの重要なポイントを説得力をもって伝えられるようになります。

自己PRは、具体的かつ論理的でなければ説得力はなく、病院やクリニックの採用担当者にも強いインパクトを与えられません。

これまでの自分自身の経験をじっくり振り返り、どのような強みがあるのかを明らかにしていきましょう。

自分の強みと弱みを知る

自己PRで伝えるべきはあなたの強みですが、強みと弱みは表裏一体です。

伝え方を誤ったり、伝えたいことを強く強調しすぎると、かえってマイナスな印象を与えることがあります。

例えば、柔軟性のある人は主体性や決断力に欠けているように捉えられたり、発言力のある人は傾聴力に欠けているように捉えられたりなどです。

自身の強みの二面性を知っておくことで、伝える際に補足情報を付け加えるなどによってマイナス印象を防ぐことが出来ます。

また、短所を聞かれた際に一貫した内容を伝えることができるようになるため、知っておくと役に立つことも多いです。

理想の看護師像を作っておく

看護学生の就活で自己PRを書くときは、自分自身が理想とする看護師像を明確に定めておきましょう。

理想・目標とする看護師像が明確でなければ、なりたい自分や成し遂げたい目標などを具体的にアピールできないからです。

自己PRでは、強みや能力をアピールすることも重要ですが、あわせて貢献・活躍の形を具体的に伝える必要があります。

入職後にどうなりたいのか、どのような場面で活躍したいのかなどを具体的にアピールできてこそ、採用担当者からは魅力を感じてもらえるものです。

「この人はこういう場面でしっかり働いてくれそうだ」という活躍のイメージを持ちやすくなるからです。

そのため、自分の強みや目指したい方向性、憧れの働き方、携わりたい仕事などを自己分析でよく整理したうえで、自己PR作成前にしっかりまとめておきましょう。

志望する病院の特徴や理念を知っておく

看護学生が自己PRを作成する際は、志望する病院・クリニックについてよく理解を深めておくことが重要です。

なぜなら自己PRは、志望先の特徴や理念に合わせて内容に工夫を加えたほうが、魅力を感じてもらいやすいからです。

その医療機関ならではの体制や特徴に触れながら、自分ができる貢献・活躍の内容をアピールすれば、採用担当者は「積極的に活躍してくれそう」と期待を持つものです。

また、志望先についてよく調べていることが伝われば、意欲・熱意のアピールにもつながります。

病院・クリニックは、熱意ある学生に入職してもらいたいと考えているため、自己PRでは自分の強みだけでなく意欲や熱意をアピールすることも欠かせません。

そもそも志望先についてよく知らなければ具体的なアピールはできないので、事前のリサーチ・情報収集は忘れずに行いましょう。

自己PRを聞かれる理由を知っておく

まず、自己PRの内容を考える前に、自己PRを聞かれる理由を考えましょう。

企業が自己PRを聞く理由を知っていれば、何を答えればよいかの軸が明確になり、文章を考える際に迷うことが少なくなります。

文法や内容のつくり方を知るよりもまずは企業が自己PRを聞く理由について知っておきましょう。

【看護学生の自己PR】なぜ自己PRは聞かれるのか

なぜ自己PRは聞かれるのか
  • スキルや能力をはかるため
  • 自己理解を確認するため
  • チーム医療の役割を認識しているかの判断

就活にあたっては、企業側の意図を理解して進めることが成功の秘訣の1つであると言えます。

そこで、ここからはなぜ自己PRが聞かれるのかについて詳しく説明します。

特に看護学生がどのようなポイントを見られているのかについても踏まえた上で紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

スキルや能力をはかるため

自己PRを聞かれる理由の1つは、応募者のスキルや能力を測るためです。

看護師は患者と直接接する機会が多く、そのためコミュニケーション能力や対人スキルが非常に重要です。

自己PRを通じて、過去の経験からどのようなスキルを身につけ、それをどのように活かしてきたかを具体的にアピールすることが求められます。

特に具体的なエピソードを用いて自分の能力を示すことで、企業の採用担当者にあなたの実力や適性を正確に伝えることができるでしょう。

例えば、過去にどのように患者と信頼関係を築き、どのような成果を上げたのかを述べることで、あなたが現場で活躍できる人物であることを証明できます。

また、自己PRは単なる自己評価だけでなく、あなたのスキルが実際の業務でどのように発揮されるかを示す場でもあります。

これにより、企業の採用担当者は、あなたが組織に貢献できる具体的な能力を持っているかどうかを判断しているのです。

自己理解を確認するため

自己PRが聞かれるもう1つの理由として、応募者が自己理解をどれだけ深められているかを確認することも挙げられます。

看護師として働く上で、自分の強みや価値観を正確に理解し、それをどのように看護に活かせるかを説明する力が求められます。

自己理解が深まっていれば、職場での役割や業務において自分がどのように貢献できるかを明確に伝えられるでしょう。

逆に自己理解が不足している場合、自分の強みを活かせず、業務においても中途半端な結果を招く可能性があります。

したがって、自己分析をしっかりと行い、自分の強みや価値観を把握しておくことが重要です。

面接で自己PRを求められる際、これらを的確に答えられるかどうかが、企業の採用担当者にとって大きな判断材料となるでしょう。

自己理解が深い応募者は、キャリアビジョンや目標を明確にし、それに基づいて行動を取ることができるため、職場での適応力や継続的な成長が期待できます。

チーム医療の役割を認識しているかの判断

自己PRが求められる理由の1つとして、応募者がチーム医療の役割を理解しているかどうかを判断することも挙げられます。

看護師は医療チームの一員として働くことが求められ、他のスタッフと協力しながら患者のケアを行うことが重要です。

したがって、自己PRを通じて過去の経験から得たチームワークや協力の重要性について、どのように理解しているかをアピールすることが求められます。

特に複数の職種が連携する医療現場においては、看護師が他の医療スタッフと適切にコミュニケーションをとり、協力して業務を進める姿勢が求められます。

自己PRでは、過去にチームの一員としてどのように貢献したか、または困難な状況をどのように乗り越えたかを具体的に述べることで、自分が医療チームの中で果たす役割を理解していることを示すことができるのです。

これにより、採用担当者はあなたが現場でチームの一員としてうまく機能し、患者に適切なケアを提供できるかどうかを判断できるでしょう。

【看護学生の自己PR】看護学生が求められているスキル5選

看護学生が求められているスキル5選
  • コミュニケーション能力
  • 状況判断能力
  • ストレス管理能力
  • 実践力
  • 成長意欲

続いて、看護学生がどのようなポイントを注視して自己PRを見られているのかについて確認しておきましょう。

以下の能力は、自己PRでアピールすることはもちろんのこと、志望動機やガクチカにおいてもさりげなくアピールできると、より良い印象を与えられる可能性が高まります。

ここで紹介する5つが自分に当てはまっているかを確認した上で、その中でも特にアピールできそうな能力を自己PRの主題にしてみても良いでしょう。

コミュニケーション能力

看護学生に求められるスキルの中で、最も重要なものがコミュニケーション能力です。

看護師は患者だけでなく、その家族や医療チームのメンバーとも円滑なコミュニケーションをとらなければなりません。

患者との信頼関係を築くことは治療の一環として非常に重要であり、適切なコミュニケーションがなければ、患者の不安や疑問を解消することは難しいです。

また、家族への説明やサポートも看護師の重要な役割の1つと言えます。

家族は患者の状態や治療方針について詳しい情報を求めており、その期待に応えるためには、わかりやすくかつ共感を持って説明する能力が求められます。

た、看護師は医療チームの一員として医師や他の医療スタッフと連携しながら業務を進める必要がある仕事です。

これには正確な情報伝達や、状況に応じた迅速な対応が不可欠です。

したがって、コミュニケーション能力は単に話す力や聞く力だけでなく「相手の立場になって考え、適切な対応を取る能力」という意味も含まれます。

状況判断能力

看護学生に求められるもう1つの重要なスキルは、状況判断能力です。

看護師は患者の状態を常に細かく観察し、異常を早期に発見する役割を担っています。

患者の状態は刻一刻と変化するため、その変化に即座に対応できる状況判断能力が重要です。

例えば、バイタルサインの変化や患者の表情、行動の些細な違いに気づくことで、重大な問題を未然に防ぐことが可能です。

また、急変時には的確な判断を下し、適切な処置を行うことが求められます。

看護師は時には1人で判断しなければならない状況もあり、その際には迅速かつ正確な判断が患者の命を左右することもあります。

したがって、看護学生のうちから、様々な状況を想定したシミュレーションやケーススタディを通じて、この能力を養うことを意識しておきましょう。

ストレス管理能力

看護学生はストレス管理能力を磨くことも非常に重要なポイントの1つです。

看護師は緊張度の高い場面やストレスの多い状況に頻繁に直面する仕事です。

患者の急変や命に関わる判断を求められる場面では、強いプレッシャーを感じることも少なくありません。

このような状況下で看護師として適切な対応を取るためには、自分自身のストレスを適切に管理し、冷静さを保つ能力が不可欠です。

ストレスが過度に蓄積すると、判断力が鈍ったり感情的になったりすることで、患者に対して最善のケアを提供できなくなる可能性もあります。

特に、強烈なストレスがかかる場面として、長く入院していた患者が亡くなることが挙げられます。

長く入院しているということは、親しくなっている可能性もあり、見舞いに来る家族とも交流を深めていることが多いです。

そのような患者が亡くなった場合、強烈なストレスを感じることでしょうが、患者が亡くなったからといって、毎回仕事を休むわけにはいきません。

このように、どのような時でもストレスを管理して働き続ける能力が求められるのです。

実践力

実践力は看護師として働くにあたって欠かせない能力の1つです。

面接官は、あなたがこれまでにどのような経験を積んできたか、そしてその経験を実際の看護の現場でどのように活かせるのかを見極めています。

具体的なエピソードを通じて、どのように患者と接し、どのように問題を解決したかを説明することで、あなたの実践力をアピールすることが可能です。

例えば、実習やアルバイトで得た経験を活用し、看護の現場で即戦力として働けることを示すことが求められます。

また、問題解決能力やチームワークをどのように発揮したか、どのような成果を上げたかを具体的に説明することで、面接官にあなたの能力が本当に使えるものであると確信させることも可能です。

このように実践力を具体的なエピソードとともに説明することで、面接官にとってあなたが現場で活躍できるかどうかを判断する重要な材料となるでしょう。

成長意欲

成長意欲は看護学生が自己PRでアピールする際に、非常に重要なポイントの1つであると言えます。

面接官は、応募者が自分の強みや課題をどれだけ正確に把握し、そしてそれをどのように成長につなげようとしているかを評価しています。

自己PRの中で、これまでに直面した困難や課題をどのように克服し、どのように成長してきたかを具体的に説明することで、あなたの成長意欲をアピールすることが可能です。

さらに、現在取り組んでいる学習やスキル向上の努力についても触れることで、今後も自己成長を続けていく姿勢を示すことが大切です。

また、自分の成長が看護師としてのキャリアにどのように役立つかを説明することで、面接官に将来のビジョンを具体的に伝えることができます。

このように、成長意欲を強調することで、面接においてあなたが長期的に学び続け、看護師として成長し続ける姿勢を持っていることを示すことができるのです。

傾聴力

傾聴力は医療従事者として重要と考えられる能力の一つです。

患者さんは体の不調とともに、不安や孤独といった心の痛みを感じていることも多いです。

そのため、患者さんと信頼関係を築き、状況を把握することで適切なケアを行う必要があります。

ただ患者さんの話を聞くのではなく、状況把握のために進んで話してもらう、聞き出す力も大切であると考えられています。

看護学科では大学の講義として学ぶこともほとんどで、その重要性も明らかです。

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【看護学生の自己PR】看護師志望の自己PRの作り方4ステップ

看護師志望の自己PRの作り方4ステップ
  1. 自己分析から強みを絞る
  2. 求められている人物像に合わせてエピソードを選ぶ
  3. 自分の強みを業務にどう活かすか考える
  4. できた文章を添削する

看護師を志望する学生向けに、自己PRの作り方を4ステップに分けて解説します。

自己PRは、自分の強みや魅力を採用担当者に伝えるチャンスです。

一方で、自分の考えをそのまま伝えるだけでは、高評価を得られません。

自己PRに求められる要素に、どういったものがあるのか本章を読み、把握しておきましょう。

魅力的な自己PRを作成して、周囲と差をつけましょう。

1. 自己分析から強みを絞る

まずは、自己分析から強みを絞りましょう。

ある程度の候補に絞っておかないと、自分の魅力が見つけられないからです。

自己分析しないまま、自己PRを作成すると「自分の魅力とはなんだろう?」となります。

なかなか文章が完成せず、モチベーションが下がるでしょう。

そこで、自己PRを作成する前に自己分析から始めましょう。

学生時代の記憶に残っている体験の中に、自分の強みが眠っています。

当時、自分が取った行動や周囲から言われた言葉を思い出してみましょう。

たとえば「誰とでも仲良くなれるね」「キャプテンに向いているよ」などが挙げられます。

自己分析することで、強みを見つけるヒントに出会えます。

自己PRを作成する際は、自己分析から始めましょう。

2. 求められている人物像に合わせてエピソードを選ぶ

次に、求められている人物像に合わせてエピソードを選びましょう。

病院との相性が良いことをアピールできるからです。

たとえば、コミュニケーション能力を重要視する病院があったとします。

新しい人間関係を積極的に構築できたエピソードを話してください。

病院が求める人物像と学生のエピソードがマッチして、高評価につながります。

そのため、自己PRを作成する際は、病院側がどういった人材を求めているのか、調査しておきましょう。

志望する病院の公式ホームページや就活情報サイトが簡単かつ、整理された情報が手に入ります。

志望する病院によって、自己PRのエピソードは変えてください。

使い回すことは可能ですが、病院が求めていない人物だと判断される可能性があります。

3. 自分の強みを業務にどう活かすか考える

そして、自分の強みを業務にどう活かすか考えておきましょう。

採用担当者は、学生の将来性や成長性を重要視するからです。

学生時代に素晴らしい成績や記録を残していても、仕事に活かせないと意味がありません。

採用担当者は職場にどう貢献してくれるのかに注目しています。

自己PRでは入社後の姿を明確に伝えて、採用担当者に自分を採用するメリットを感じてもらいましょう。

たとえば、コミュニケーション能力に自信があるなら「患者様に安心してもらえるように努めます」と伝えてください。

採用担当者は、学生が職場にどう貢献できるのか想像しやすくなります。

将来にわたって成長、活躍する見込みがないと判断されると、採用されないため注意してください。

4. できた文章を添削する

最後にできた文章を添削してください。

誤字脱字や小さいミスが残っている可能性があるからです。

たとえば、漢字の変換ミスが挙げられます。

「自信があります」と表示したいところを「自身があります」と入力しているかもしれません。

ほかにも改行が少なかったり、句読点の位置を間違えたりすることもあるでしょう。

自分ではミスしているつもりがないため、添削が重要になります。

小さなミスが積み重なることで、採用担当者の印象が悪くなります。

素晴らしいエピソードを伝えていても、魅力が薄れてしまうため注意してください。

完成した自己PRは添削するようにしましょう。

【看護学生の自己PR】自己PRを書くコツ

自己PRを書くコツ
  • 応募先の求める人物像にマッチさせる
  • アピールポイントは一つに絞る
  • 履歴書全体の一貫性を意識する
  • 具体的なエピソードを盛り込む
  • ネガティブなことは書かない

自己PRをうまく書くコツは、文章の構成と文章の内容です。

まず、わかりやすく結論を伝えるために文章の構成は必ず決まった形で書きます。

そして内容についてですが、応募先ごとに個別に考えるのがベストです。

つい汎用性の高い自己PRを考えてしまいがちですが、それでは志望動機が薄く、具体性に欠ける自己PRとなってしまうので注意しましょう。

逆に自己PRの地盤が固められれば、応募先によって少しずつ内容を変えるだけで自分の魅力を簡潔に伝えられる自己PRが完成します。

応募先の求める人物像にマッチさせる

効果的な自己PRは、応募先の求める人物像が描けると大正解と言えるでしょう。

たとえば、じっくり丁寧に仕事をしてくれる人材が欲しい応募先に対し、決断力がある・スピーディーといった人物像は適していません。

臨機応変な対応のできる人材が欲しい応募先に対し、忍耐強さをアピールするには自己の強みやよさが活かしきれていないといえます。

自身の人格を偽って書くのではなく、大事なのはアピールできる自分の強みのなかから、応募先が求める人物像に当てはまるものを探すことです。

アピールポイントは一つに絞る

1つの自己PRの中で、アピールポイントが複数存在すると、結局伝えたいあなたの強みは何なのかわからなくなります。

そのため、アピールポイントは1つに絞って伝えるようにしましょう。

なかなか一つに絞ることができないという方は、志望先で求められる人材の姿を考えるようにしましょう。

病院、職場の企業研究をしたり、今その職場で働いている人に話を聞いたりすると、何をアピールするべきか想像しやすくなります。

履歴書全体の一貫性を意識する

また、文章の構成でも伝えたとおり自己PRを含め履歴書全体には一貫性が重要視されます。

自己PRとなると、あれもこれも詰め込みたくなるのが人間の性ですが、履歴書ではたくさんの要素を盛り込むことは裏目に出てしまいます。

たとえば志望理由で自身の粘り強さをアピールしながら、自己PRの欄では切り替えの早さをアピールしたとしましょう。

一見、さまざまなことができる有能な人材にも思えますが、面接官の目には「志望理由と自己PRがちぐはぐになっている。」と映ってしまうのです。

この場合、ベストなのは粘り強さか切り替えの早さのどちらかに絞り、それぞれに矛盾が生じないような内容で志望理由と自己PRを考えましょう。

要素をいくつも詰め込むのではなく、1つの要素から派生する要素を盛り込むと失敗がありません。

具体的なエピソードを盛り込む

第三者でも成果がわかりやすい具体的なエピソードを盛り込めると、自己PRはより説得力のあるものとなるでしょう。

たとえば、「アルバイトをしてきた経験があるので粘り強い。」というアピールは具体性の欠けた抽象的なものです。

「毎日9時~18時までの実習のあと、週5日欠かさず1日3時間のバイトに取り組んできた。」という具体的なエピソードであれば、頑張った内容が簡潔に相手に伝わります。

さらになぜそこまでバイトをしたのかという話の展開も望めるでしょう。

ネガティブなことは書かない

自己PRをはじめ履歴書には、決してネガティブな内容だけは書いてはいけません。

謙虚さをアピールしたいからといって「看護師として働くのは不安だが、頑張りたい。」などと書いても後ろ向きととらえられるだけです。

もし、自分の短所が事前にわかっているのであれば、それらをポジティブな言葉に言い換える訓練をしておくのがおすすめです。

たとえば“しつこい→忍耐強い”、“落ち着きがない→好奇心旺盛”というように、マイナスをプラスに言い換える癖をつけましょう。

これができれば自己PRに一貫性と説得力が出ます。

構成はPREP法でまとめる

構成はPREP法でまとめると読みやすい自己PRが完成します。

PREP法とはPoint(結論)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(結論)の順で構成される表記方法です。

PREP法を採用することで、整理された内容の自己PRになります。

  • 1

    P(Point)
    要点・結論・主張を述べる
  • 2

    R(Reason)
    その結論に至った理由を伝える
  • 3

    E(Example)
    根拠となる事例・具体例・データをまとめる
  • 4

    P(Point)
    要点・結論・主張を最後に改めてまとめる

さらに、自己PRで強調したい内容を明らかにすることで、採用担当者の印象に残りやすくなります。

ただし、履歴書で自己PRする際は文字数制限があるでしょう。

面接も同様に、時間制限があります。

限られた条件の中で自分の魅力をアピールするには、論理的な文章にすることが重要です。

自己PRの書き方がわからない学生は、PREP法を意識してください。

【看護学生の自己PR】自己PRの構成

自己PR作成に際して、構成は非常に重要です。

伝えたい内容を伝えきるだけでなく、高評価を得るためには、筋の通った主張である必要があります。

面接において高評価を得るには、以下のような構成がオススメです。

自己PRの構成

結論

理由

具体例

要点

各項目について解説していきます。

結論

まずは結論、あなたの強みは何なのかということを伝えます。

例文

私は「計画的に行動し、目標達成に向けて着実に努力できる力」が強みです。

初めにこれを伝えておくことで、あなたが何を伝えたいのかが分かるため、それを踏まえてこの後に続くエピソードを聞くことができ、内容の理解がしやすくなります。

結論を先に伝える話し方は、ビジネスシーンでも求められることの多い話し方ですので、この機会に是非習得してください。

理由

初めに話した結論にたどり着いた理由をここで次に話しましょう。

例文

目標に対して逆算して行動計画を立て、実行と振り返りを繰り返すことで、成果につなげてきました。

自分のどういった行動を見て、そのように結論付けたのか、を一言で伝えましょう。

具体例

理由で話した一言を、さらに詳細に表す具体的なエピソードを伝えましょう。

例文

大学ではゼミの代表として卒業研究発表会の運営を担いました。

初めての役割でしたが、準備期間を月ごとに区切り、タスクを可視化。

メンバーと共有しながら進めた結果、全員が納期を守って提出でき、教員からも「今年は特に完成度が高い」と評価されました。

この部分は自己PRでも最も文字数を使う、比重の大きい部分です。

また、エピソードを話す際には、どんなことをしてきたか、ではなく、あなたの強みは何かを伝えられるエピソードは何か、ということに注意し、過去経験の解説にならないように注意しましょう。

要点

最後に、内容を一言でまとめて、入社後の意気込みと併せて伝えるようにしましょう。

例文

この経験から得た計画力と推進力を活かし、入社後も目標に向けて着実に成果を上げられる人材を目指します。

上記例文では自身の強みをどのように活かすのかについて触れていませんが、文字数や時間に余裕があるのであればそれも付け加えると面接官も活躍ビジョンが沸きやすくなります。

自身の強みは何だったか、それを活かして入社後どんな活躍をしていきたいのか、この部分を明確に伝えることによって企業に採用メリットを提示することが出来ます。

【看護学生の自己PR】自己PRの内容の注意点

自己PRの内容の注意点
  • 具体的なエピソードを含める
  • 過剰なアピールは避ける
  • 看護師としての適性や志向を反映させる

続いて、自己PRを作成するにあたって気をつけなければいけない内容の注意点を3つ紹介します。

以下のポイントが守られていないと、あなたの魅力が最大限伝わらないどころか、マイナスな印象を与えてしまう可能性すらあります。

ぜひ、以下の注意点を踏まえた上で、質の高い自己PRを作成できるよう取り組んでみてください。

具体的なエピソードを含める

自己PRを作成する際には、必ず具体的なエピソードを盛り込むことが重要です。

抽象的な表現や漠然とした主張では、面接官に自分の強みを十分に伝えることができず、信憑性に欠ける印象を与えてしまいます。

例えば、「私はコミュニケーション能力に自信があります」と一言で伝えるだけでは、その能力を実際に発揮した具体的な状況を説明できません。

面接官にあなたの能力を理解してもらうためにも、どのような場面でコミュニケーション能力を発揮したのかをわかりやすく説明しましょう。

また、エピソードを通じて学んだことや、今後どのようにその経験を活かすつもりか述べると、さらに良い印象を与えられる可能性が高まります。

過剰なアピールは避ける

自己PRはあなたが優秀であることをアピールする場ではありますが、過剰にアピールしすぎると自信過剰なイメージを与えてしまう可能性もあるため注意が必要です。

自分の実力を誇張しすぎると、面接官がその内容を深掘りした際に矛盾が生じ、信憑性が疑われるリスクすら存在します。

例えば、実際には経験していないことや成功しなかったプロジェクトを過度に美化して話すと、面接官に不信感を抱かせる可能性もあります。

また、自己PRの内容が誇張されていると、深掘り質問をされた際にうまく答えることができず、嘘をついている人物であると思われてしまう可能性もあります。

面接官はあなたの真の実力や能力、適性を評価したいと考えているため、正直な自己PRをするようにしましょう。

看護師としての適性や志向を反映させる

自己PRは、あなたの能力をアピールする場ではありますが、そのアピールが看護師として必要なものでなければ、あまり意味がありません。

看護師に求められる資質やスキルは多岐にわたりますが、特に先ほど紹介したコミュニケーション能力や状況判断能力、ストレス管理能力、そして責任感など、欠かせないスキルをアピールするようにしましょう。

極端な例で説明すると、あなたがコミュニケーション能力と状況判断能力、そしてプログラミングスキルに自信があるとします。

しかし、看護師を目指すにあたっては、コミュニケーション能力や状況判断能力をアピールすべきであり、プログラミングスキルをアピールしても意味がありません。

むしろ、求められている人物像に沿っていない能力をアピールしてしまうと、アピールする機会を無駄にするどころか、マイナスな印象を与えてしまう可能性があります。

したがって、本記事などで学んだ「看護師に求められる要素」に沿った回答になっているかを確認するようにしましょう。

自己PRと志望動機を区別する

自己PRを書いていると、入社意欲をアピールしようとして内容が志望動機と似通ってしまうことがあります。

自己PRと志望動機との違いを明確にし、混同しないようにしましょう。

Point

自己PR:自分をアピールするもの

志望動機:働きたいと思った理由を伝えるもの

自己PRではあくまで、あなたの強みが会社にマッチしていることを伝えるためのものです。

そのため、あなたの強みは何か、入社後にどう活かすのかの情報が重要です。

しかし、志望動機では主に自分がその会社に入社したいと思った理由を話します。

過去経験を交える必要はなく、自身の価値観と会社の価値観で繋がる部分を伝えるのが一般的なアピール方法です。

上記の違いを抑え、自己PRを作成するようにしましょう。

他の設問と一貫性を持たせる

自己PRを作成する際には他の項目と一貫性を持たせることが重要です。

特に重要なのは、短所を聞かれる場合と、ガクチカです。

短所と長所は表裏一体です。

長所では冷静で慎重な性格をアピールしたのに、短所で大雑把な性格をアピールしてしまうと、一貫性がなく違和感があります。

また、ガクチカで話す過去経験の中であなたが実際にした行動と、そこまでに伝えたあなたの性格や良さが異なっていると、エピソードは本当なのかな?と疑われてしまう可能性があります。

ある程度、「自分は一言で言えばこんな人だ」という軸をもって各設問に答えるようにしましょう。

【看護師志望の自己PR】強み別の自己PR例文

強み別の自己PR例文
  1. 明るさ
  2. 責任感
  3. 努力
  4. コミュニケーション能力
  5. 状況判断能力
  6. ストレス管理能力
  7. 実践力
  8. 成長意欲
  9. 聴力
  10. 向上心がある
  11. 何事にも積極的
  12. 主体的に行動できる
  13. 気配りができる
  14. 洞察力がある
  15. チームワークを大切にする
  16. 忍耐力
  17. 協調性
  18. 継続力
  19. ポジティブシンキング
  20. 冷静さ
  21. リーダーシップ

自己PRを具体的に書くために、長所と過去の経験という2つのアピールポイントをもとに、それぞれ3つずつ6つの例文を用意しました。

どれも特別な体験や能力に基づくものではなく、誰でも自己PRに取り入れやすいような内容ばかりです。

どうしても一から自己PRを作成するのは難しいと感じる人は、まずはこうした自己PRの例文をヒントにして書き換えてみてください。

そこからさらに面接官との会話が広がるよう、面接での受け答えを考えていくと、自己PRの作成と面接対策ができるのでおすすめです。

例文1: 明るさ

例文

私は自身の長所を性格の明るさだと考えています。

学生時代は夏休みのあいだ、非常に過酷な10日間の合宿を行うことで知られる吹奏楽部に所属していました。

集中的に楽器の練習をしながら、吹奏楽部に伝わる伝統的な行事をこなすという合宿です。

合宿では、練習の疲れも溜まるため、後半になると部内の雰囲気は非常に重たいものとなります。

そこで私は持ち前の明るさを活かし、自分が誰よりも前向きに行動するように心がけました。

ミスが起こってしまった場合も、つぎに同じミスが起きないようミーティングを行い、注意喚起をすることで部員同士の団結を深めることに成功したのです。

結果、10日間の合宿は1人も脱落せずに無事に終えられました。

この経験を活かし、私は患者さんをいつでも明るく奮い立たせられるような看護師になりたいと思っています。

さまざまな病気を患った患者さんに対し支えとなれるよう、適切な対処と声がけをし、職場の雰囲気を明るく活気づかせたいと考えています。

自己PRで明るさをアピールする場合は、ややあいまいな強みだからこそ、自分なりに心がけていることや強みを発揮したエピソードに具体性を持たせることが重要です。

明るいことは魅力的な特徴の一つといえますが、明るく元気な性格なのか、考え方が前向きなのかなど、明るさと一口にいってもさまざまなとらえ方があります。

抽象的でわかりにくい自己PRは、低評価を受ける原因になるため、どのような場面でその明るさが活きるのかを明示することが重要です。

また、エピソードの中では、明るさを活かしてどのような行動につなげてきたのかを細かくアピールする必要があります。

例文2: 責任感

例文

私は自身の長所を責任感の強さだと考えています。

学生のあいだ、居酒屋のアルバイト店員として働き、バイトリーダーを任されていました。

あるとき系列店全店で実施する売り上げ目標アップキャンペーンの推進リーダーを担当することになったのです。

ほかのアルバイトメンバーは「アルバイトのすることじゃない」とキャンペーンに後ろ向きでしたが、私は持ち前の責任感を発揮して、この施策をやりきりました。

今まであった連絡共有ノートにキャンペーンの詳細を記載し、細かな決定事項を随時アルバイトメンバー同士で確認できるよう仕組みを作ったのです。

その甲斐あって、私の勤めていた店舗は売り上げ目標を114%達成し、エリアで19店舗中2位の売り上げを記録することができました。

この経験を活かし、私はどのような患者さんにも責任感をもって向き合っていきたいと考えています。

担当する患者さんに心から安心してもらえるよう、患者さんのニーズがとらえられるまでとことん向き合っていきたいと考えています。

責任感を強みとしてアピールする自己PRでは、途中でエピソードに触れる際に、可能な限り内容を具体化することが重要です。

具体的なエピソードを伝えなければ、責任感とは詳しくいうとどのような強みなのかが伝わりませんし、説得力もないからです。

過去の経験で、責任感をもって対応してきたことを述べれば、実際に強い責任感を持つ人物であることを証明できます。

採用担当者も、入職後に責任感をもって働いてくれることをイメージしやすくなるでしょう。

医療系の職種は、責任感は高評価につながりやすい強みといえるため、あいまいにせず具体的にアピールすることが大事です。

例文3: 努力

例文

私は自身の長所を地道な努力ができることだと考えています。

学生時代、はじめて進路指導を受けたとき、叔母が看護師だったこともあり私は看護師に興味をもちました。

しかし、当時の成績では到底、看護学校を目指せるようなものではなく、このままでは留年になるかもしれないとまで担任に言われました。

そこで私は一念発起し、高校1年生からの全教科を勉強し直したのです。

特に苦手意識の強かった数学については、中学までさかのぼり、徹底的に自分の苦手を克服するため、毎日学校から帰って寝るまでの4~5時間を勉強に充てました。

しかしその甲斐あって、県内でも偏差値がもっとも高いといわれる高校に進学できたのです。

この経験を活かし、私は職場でも地道な努力を欠かしません。

最初のうちは仕事・現場・患者さんに慣れず、苦戦することがあると思います。

それでも努力して早く仕事を覚え、現場での立ち振る舞いを完璧にこなすことで患者さんに安心してもらいたいと考えています。

努力を強みとしてアピールする場合は、自己PRでは、どのような努力を重ねてきたのかを細かく説明していきましょう。

努力ができる・努力家である、とアピールしても、詳しいエピソードや過去の成果がなければ、強みとして信憑性に欠けるからです。

もちろん、あえて強みとして努力ができる部分を伝えるのですから、誰でも当たり前に行うことは努力を頑張って続けたエピソードには相応しくありません。

また、ただ努力したというだけでは詳細は伝わらないため、目標を成し遂げたり課題を解決したりするうえで具体的に行ったことをアピールする必要があります。

なお、努力を続けたことで得た成果についても、できる限り具体的に示しましょう。

例文4: コミュニケーション能力

例文

私の強みは、コミュニケーション能力です。

大学のバドミントン部では、新入部員の加入後に先輩と後輩の間に壁があり、部員同士の交流が少ないことが課題でした。

そこで私は、お互いが気軽に話せる場を作ろうと考え、意見を集めて交流会を企画しました。

また、新入部員一人ひとりに積極的に話しかけ、緊張をほぐす努力をしました。

その結果、部内の雰囲気が和らぎ、練習やイベントでのチームワークが向上しました。

私はこの経験から、コミュニケーションを常に意識して行動する大切さを実感しました。

貴院に入職した際はこのコミュニケーション能力を活かし、患者様やご家族との信頼関係を築く看護師を目指しながら、安心できる医療環境の実現に貢献していきたいと考えています。

コミュニケーション能力を強みとして伝える場合は、どのようなタイプのコミュニケーション能力なのか、エピソードを取り上げるなどして具体的に説明していくことが大事です。

コミュニケーション能力とひとえにいっても、気遣いが上手なのか、報連相を欠かさずこまめなコミュニケーションが取れるのか、人見知りしないのかなどさまざまな違いがあります。

自分の強みを的確に伝えるうえでは、エピソードを細かく話すことが欠かせません。

特に、課題解決のために行った行動は重要なポイントになるため、ぼかさずに詳しく書きましょう。

例文5: 状況判断能力

例文

私の強みは、状況判断能力です。

私は地域で行った高齢者向けの健康チェックボランティア活動で、この強みを鍛えてきました。

活動中は、血圧測定をしていた高齢者の方が突然気分不良を訴えた場面がありました。

私は迅速な対応が必要と判断し、周囲のスタッフに体調の観察とサポートを依頼するとともに、救急車の手配が必要か先輩スタッフにいち早く相談しました。

また、本人が落ち着くよう声をかけながら状況を伺い、到着した救急隊には迅速に情報を伝えました。

結果として大事には至らず、後日感謝の言葉をいただきました。

入職後もこの状況判断能力を活かし、患者さん一人ひとりに合った適切なケアを提供することで、安全で質の高い看護を実践します。

状況判断能力を強みとしてアピールする際は、状況を判断したうえで適切な行動・選択につなげていけることを伝えるために、そのときの状況を詳しく説明することが重要です。

説明が不足していると、本当に状況判断能力が強みなのか、そもそも状況判断能力が発揮されたエピソードなのか…さまざまな疑問につながってしまいます。

状況を細かく伝えるうえで重要なチェックポイントとなるのは、初めてエピソードの内容を聞く人でもスムーズに理解できるか、というポイントです。

例文6: ストレス管理能力

例文

私の強みは、ストレス管理能力です。

飲食店のアルバイトをした際、繁忙期には多くのお客様への対応やオーダーミスが重なる中で、スタッフ全員が緊張状態に陥りやすい状況がありました。

その際、私は焦らず冷静に優先順位をつけて業務を進めることで、効率的に問題を解決するよう努めました。

具体的には、スタッフ間でタスクを分担しやすくするよう簡易的な業務フローを提案しました。

その結果、業務は滞ることがなくなり、効率的に対応できるようになったため、お客様から「サービスが迅速で丁寧」と高評価をいただきました。

入職後はストレス管理能力を活かし、忙しい現場でも落ち着いて行動しながら、患者様やご家族に安心感を与えられる看護師を目指します。

ストレス管理能力を強みとしてアピールする際は、具体的にどのような行動につなげてきたのか、エピソード内で説明することが重要です。

ストレス管理能力とアピールするだけでは、具体的にどのようなことができるのか、どのような場面で強みを発揮できるのかがわかりにくいからです。

また、ストレス管理能力を発揮するうえで周りがどのような状況だったのかを詳しく説明することも必要です。

大変な状況下で一つひとつの業務を行わなければならない看護師には、ストレス管理能力は重要といえるため、高評価を得るためにも具体的なアピールは忘れないようにしましょう。

例文7: 実践力

例文

私の強みは、実践力です。

先日参加した介護施設のボランティア活動では、入所者の方の食事補助やレクリエーションの運営を担当しましたが、初めは一人ひとりの状態や要望を把握しきれないことが課題でした。

そこで私は、先輩スタッフや入所者のご家族に話を伺い、ニーズや性格を細かく記録することを実践しました。

さらに、それを基に個別に合わせた対応を心がけ、利用者の方がより楽しめるレクリエーションになるように工夫を加えました。

結果、「また来てほしい」といった言葉をいただくことができました。

入職後も実践力を活かし、身につけた知識や経験を即座に応用していける看護師を目指します。

実践力を自己PRでアピールする場合は、エピソードをしっかり掘り下げるようにしましょう。

どのような場面で何を実践してきたのかを詳しく説明しなければ、実践力が強みであることが伝わりません。

エピソードは初めてその内容に触れる人でもわかりやすく説明することが重要なため、誰でもその状況を把握できるか、という点に基づいて内容を見直していきましょう。

エピソード内の成果は客観的なものであるほど、成果としてわかりやすくなるため、例文のように「〇〇と評価された」「△△と褒められた」など周りからの言葉・評価を付け加えることがおすすめです。

例文8: 成長意欲

例文

私の強みは、成長意欲です。

学生時代のコンビニエンスストアのアルバイトでは、慢性的に人手不足で、接客や業務の質を維持するのが難しいという課題がありました。

その中で、私は単なる指示待ちではなく、自分から必要なスキルを積極的に学ぶことを心がけました。

商品の陳列や発注システムの仕組みを先輩から教わりながらいち早く習得し、ほかには、新人教育も自ら進んで引き受けました。

結果、店舗の運営が円滑になり、売上が前年同月比で10%向上する成果にも貢献できました。

入職後はこの成長意欲を活かし、新しい医療知識や技術を積極的に身につけることで、患者様に高品質な医療を提供し続けたいと考えています。

成長意欲を自己PRでアピールする場合は、エピソードを取り上げることで、どのように成長意欲の強みを発揮して行動してきたのかを伝えることが重要です。

成長意欲は、積極的に成長したい・スキルを身につけたいと考え、行動につなげていける意欲を指します。

そのため、エピソード内では、自分自身の成長のために行動してきたことが明確に伝わることが重要といえます。

成長意欲がある人は、実際に成長スピードが早く成果も残しやすいため、売上貢献などの成果につなげてきた人は具体的な数字でその内容を伝えることも大切です。

例文9:傾聴力・聞き上手

例文

私は、傾聴力を最大の強みとして捉え、看護の道を目指しています。

私は相手の表情や仕草、声のトーンなどに注意を払い、共感しながら話を聞くことを心がけています。

大学の実習では、患者様とコミュニケーションを取る機会が多くあります。

まず相手の話をじっくりと聞き、不安や疑問を共有するように努めています。

また、言葉に詰まった際には、無理に聞き出そうとするのではなく、沈黙の時間を大切にしながら、話しやすい雰囲気を作ることを意識しています。

傾聴力を活かして、患者様やご家族との信頼関係を築き、安心して治療や療養に臨めるようサポートしたいと考えています。

将来的には、患者様の心に寄り添える、温かい看護師として活躍できることを目指しています。

看護師を目指すのであれば、傾聴力は欠かせないスキルです。

一方で多くの学生が自己PRに選ぶワードになります。

そのため、周囲との差別化を意識しましょう。

過去の体験や実習での経験をエピソードとして盛り込むことで、オリジナリティがある自己PRになります。

ある程度の方向性は被りつつも、自分らしさを表現することが可能です。

例文10:向上心がある

例文

私は向上心を持って仕事に取り組める人間です。

学生時代にボランティア活動を通じて、自己成長の重要性を痛感しました。

大学3年生の時にボランティア団体でリーダーを担当したことがあります。

しかし、メンバーはボランティアに対するモチベーションを失っていました。

そこで、私が率先して活動する姿を見せることで、メンバーを引っ張ってきました。

ほかにも、学業とボランティアを両立させることで、組織の模範となれるように努めました。

この向上心を活かして自己成長を続け、患者様の健康を守れるよう貢献したいと考えております。

また、同じ職場で働くメンバーにも、好影響が与えられる人材を目指します。

向上心は、採用担当者が注意深く観察しているポイントの1つです。

向上心が将来性や成長性に大きく関わってくるからです。

看護師になっても日々、勉強しなければならないことは多岐にわたります。

つらい時期もあるでしょう。

しかし、向上心を持っておくことで、乗り越えるきっかけになります。

その結果、採用担当者から評価が高くなるでしょう。

具体的なエピソードを交えながら、向上心のある人材だとアピールしてください。

例文11:何事にも積極的

例文

私は何事にも積極的に取り組むことが得意です。

大学生1年生の頃にカフェでアルバイトしていました。

最初は覚える作業が多く苦労しました。

しかし、新しくできる作業が増えることにやりがいを感じていました。

アルバイトを始めて半年ほど経った頃に店長から「発注をやってみないか?」と提案されました。

私は、仕事を覚えるのが楽しくなっていたので、発注作業を教えてもらいました。

季節や天気、近隣でのイベントなどを考慮する必要があるため、非常に複雑に感じました。

わからない点は、店長と相談しながら発注数を決めました。

今では新しいアルバイトに対して指導できるまでに成長しました。

入職した際は、新しい業務や知識を積極的に身につけ、どんな状況にも対応できる人材に成長したいです。

積極的に行動できる人材は魅力的に感じられます。

一方で、何に対して積極的なのかが曖昧になります。

そのため、自分の取り組み内容を明らかにしましょう。

今回はアルバイトを題材にしていますが、実習や学業などでも問題ありません。

自分の中で主体的に挑戦できたエピソードをアピールしましょう。

例文12:主体的に行動できる

例文

私の強みは主体的に行動できることです。

吹奏楽で全国大会に出場した経験を通じて、積極的に行動する重要性を学びました。

吹奏楽部では、リーダーシップを発揮してメンバーをまとめ、困難な課題にも積極的に取り組みました。

たとえば、全国大会に向けての練習では、メンバーと協力して練習計画を立て、個々の課題を克服するために励まし合いました。

意見がぶつかった際は、私が仲介となり意見を整理しました。

その結果、全国大会での素晴らしい演奏が実現できました。

部活動の経験から、自分の仕事内容や成果に対して責任を持って取り組むように心がけたいです。

また、入職後は積極的に仕事を覚えられるように努めたいです。

看護師も主体性が重要です。

自分の処置や判断に誤りがないか、考えながら仕事するからです。

医師から指示に従うことが基本になりますが、患者様の様子を近くで見ているのは看護師です。

看護師として必要な要素を持ち合わせていることをアピールしましょう。

また、主体性はリーダーとしての素質もアピールできます。

将来は看護師をまとめる役職に就きたい学生は、人をまとめた経験を盛り込みましょう。

例文13:気配りができる

例文

私は周囲の人々に気配りができると自負しています。

以前、大学のテニス部でキャプテンを務めていた際に、部員同士のコミュニケーションを取り持ち、チームの一体感を築けるように努めました。

練習中にけがをした部員がいた際には、その選手が安心して治療に専念できる環境を用意しました。

また、練習に復帰した際は、チームの輪に入りやすくなるように、自分から声をかけました。

その結果、チーム全体がより連携を高め、成績も向上しました。

周囲に対して気を配ることで、組織の雰囲気が良くなることを学びました。

入職後は、患者様とそのご家族様に安心して、過ごしていただけるように努めたいです。

看護師になるなら気配りは欠かせない力です。

患者様やそのご家族様にも、配慮ある対応ができるでしょう。

一方で受け身な印象を与えるかもしれません。

相手に気を遣うだけで、自分の意見がないと判断される可能性があります。

そのため、自分がなぜ気配りしようと考えたのかまで伝えましょう。

自分なりの考えを伝えることで、説得力のある自己PRになります。

例文14:洞察力がある

例文

私は洞察力に自信があります。

洞察力を活かして友人の体調不良を見抜いた経験があるからです。

一緒に授業を受けている友人が、いつもより元気がない様子を察知しました。

友人と話をしていくうちに、実は悩み事があることが判明しました。

1人で悩んでいた様子で眠れない日々が続いていました。

そこで、友人の相談に乗ることで問題解決に貢献できました。

自分の洞察力が人の役に立てたことに喜びを感じました。

これからも周囲の変化に気を配り、誰かを支えられるようにしたいです。

また入職後は、患者様の声はもちろんのこと、微妙な変化から体調の変化に気づける人材になりたいです。

洞察力は普段から意識することで鍛えられる能力です。

看護師になった瞬間から発揮できるものではありません。

そのため、学生のうちから意識していることをアピールしましょう。

また、自分がどういった点が気になったのか、詳しく伝えてください。

「洞察力があります」と言われても、採用担当者は納得できないからです。

なぜ、洞察力があると言えるのか理由も説明しましょう。

例文15:チームワークを大切にする

例文

私はチームワークを大切にする人間です。

実習では、チームワークを大切にする姿勢を常に貫いてきました。

自分1人では心が折れそうな課題でも、ほかのメンバーと助け合うことで乗り越えてきました。

私が所属していたグループでは、メンバーそれぞれが得意な分野を生かし合いながら課題に取り組みました。

私は、患者様とコミュニケーションを取ることが得意だったので、信頼関係を構築するコツなどをメンバーに伝えました。

ほかにも、試験対策では頻出とされる問題を整理し、お互いに出題することで暗記できました。

このようなチームワークを通じて、多くの学びと経験が得られました。

入職後は、先輩や同僚と円滑なコミュニケーションを促進し、患者様の健康を守れるように努めたいです。

チームワークはどの職業でも重要になるスキルです。

自分1人では達成できないことも、チームで取り組むことで可能になります。

また採用担当者は、現在職場にいる看護師と新しく採用する学生の相性を注意深く見極めています。

育ってきた環境や価値観が大きく違うからです。

新しい人材は大切ですが、今いる人材も大切です。

そのため、学生側は入職後もうまく馴染めることをアピールしましょう。

チームワークの重要性を理解していることは、大きなプラス評価になります。

実際のエピソードを用いて、詳しく説明してください。

例文16:忍耐力

例文

私は困難な状況でも粘り強く取り組む「忍耐力」が強みです。

看護実習中、なかなか心を開いてくださらない患者様との関わりに悩みましたが、毎日の笑顔の挨拶や会話の工夫を継続する中で、次第に信頼関係を築くことができ、「あなたになら話せる」とお言葉をいただきました。

結果がすぐに出ない場面でも、自分の行動を信じて向き合い続けることの大切さを実感しました。

看護師としても、患者様一人ひとりに寄り添い、信頼関係を築くために粘り強く関わる姿勢を持ち続けたいと考えています。

看護に関わらず、働く上で忍耐力は必要な項目です。

困難を耐えたというだけでなく、耐えながらどんな行動を起こし、どのような結果につなげることができたのかについて話すと好印象です。

実際の具体的なエピソードを交えて、経験の中で忍耐力を培ったこと、また、それを重要だと感じているあなたの価値観を伝えましょう。

例文17:協調性

例文

私は、周囲と協力しながら最善の看護を目指す「協調性」を大切にしています。

看護研究のグループ活動では意見の対立もありましたが、私は双方の意見を整理し共通点を見つけ、チーム全体の方向性をまとめることに努めました。

その結果、全員が納得できる研究を完成させることができ、メンバーからも「話しやすくまとめ役として頼れる存在だった」と言ってもらえました。

看護の現場でも多職種との連携が求められる中で、この経験を活かして、チームの一員として貢献できる看護師を目指したいです。

チーム医療という言葉があるように、組織としての動きをとれることは非常に重要です。

採用活動は、新しい人材を求めていることに変わりはありませんが、今の人材も大切な存在だあることには変わりありません。

今いる人たちとも馴染んで、職場で活躍できる人材であることを示しましょう。

例文18:継続力

例文

私の強みは、目標に向かってコツコツと努力を積み重ねる「継続力」です。

高校時代から看護師を目指し始めてから、医療に関するニュースや論文を毎日欠かさず読む習慣を続けてきました。

この習慣は看護実習でも役立ち、疾患や治療について素早く理解し、より質の高い看護計画を立てることに貢献できました。

日々の積み重ねは自信にもつながり、学びを深める原動力になっています。

入職後もこの継続する姿勢を大切にし、専門性を高め続けられる看護師を目指していきます。

看護学生時代の継続学習や習慣などを継続経験としてアピールすることができます。

この際、「看護学生の当たり前」をアピールしないように注意しましょう。

例えば、時間を守っての出勤、提出物の期日厳守といった基本的なことはもちろん、事前学習を行う、振り返りの記録、感染対策などです。

当たり前にやるべきこと、そこにプラスして自分ができたことがあれば

例文19:ポジティブシンキング

例文

私は「どんな状況も前向きにとらえ、学びに変えるポジティブシンキング」を強みとしています。

実習中、記録ミスをしてしまい指導を受けた際も、落ち込むだけでなく、どうすれば改善できるかをすぐに考え、先輩の記録を参考にしながら記録方法を見直しました。

その結果、次第に正確な記録ができるようになり、「素直に吸収して成長できる姿勢が印象的だった」と講師から評価をいただきました。

看護師としても、困難な場面を前向きに捉え、冷静に対処しながら患者様に安心を届けられる存在を目指していきます。

ポジティブに物事を捉えて常に前進できる姿勢は、どの環境においても求められるスタンスです。

社会人になれば、多くの困難にぶつかり、挫折を味わうこともあるかもしれません。

そういった際に、ポジティブで前向きに仕事に取りくみ、諦めない姿勢を維持することは非常に重要です。

例文20:冷静さ

例文

私は、状況に左右されず冷静に行動できることが強みです。

実習中、患者様が急に体調を崩した場面で、周囲が慌てる中でも、私はまずバイタルサインを確認し、指導者へ的確に報告することができました。

また、普段から物事を俯瞰して捉えるよう意識しており、緊張感のある環境でも自分の役割を見失わずに動けます。

冷静な判断力は、患者様の安全を守る上で大切な力だと感じています。

今後も知識と経験を積み、どんな状況にも落ち着いて対応できる看護師を目指します。

この自己PRでは、実習中のエピソードを交えながら「冷静さ」がどのように発揮されたかを具体的に伝えています。

単に「冷静」と言うだけではなく、バイタル確認や報告といった行動に落とし込んでいる点がポイントです。

また、将来の看護師像にもつなげており、信頼感のある人物像がイメージしやすくなっています。

例文21:リーダーシップ

例文

私は、人の意見に耳を傾けながら全体をまとめるリーダーシップに自信があります。

ゼミ活動ではリーダーを務め、意見が分かれた際も一人ひとりの考えを丁寧に聴き、合意形成を図る工夫をしました。

その経験を実習でも活かし、グループ内で情報共有や役割分担を積極的に提案し、協力して実習を進めることができました。

看護はチームで行う仕事だからこそ、一人ひとりを尊重しながらも全体を前に進める力が大切だと感じています。

今後も柔軟な対応力と責任感をもって、信頼される看護師を目指します。

この自己PRでは、「引っ張る」だけでない、聞く力を重視したリーダーシップ像が描かれています。

ゼミ活動と実習という二つの場面を通じて、リーダーシップが一貫して発揮されていることを示しており、信頼感があります。

チーム医療を重視する現代の看護現場に合った内容で、共感を得やすい構成です。

【看護師志望の自己PR】経験別の自己PR例文

看護学生が自己PRを作成する際は、経験別に自己PRの例文をチェックしておくこともおすすめです。

そのためここからは、以下の経験別に自己PRの例文を紹介していきます。

経験別の自己PR例文
  1. 看護実習
  2. サークル活動
  3. ボランティア活動

いずれも多くの人がエピソードとして取り上げる経験なので、例文を前もってチェックしておけば役立つ場面は多いでしょう。

実習経験・サークル活動・ボランティア活動をエピソード内で説明しようと考えている人は、どのような流れでアピールすれば良いのかなどをぜひ参考にしてみてください。

看護実習の経験をアピールする例文

例文

私の強みは、忍耐強さです。

学生時代は看護実習に取り組み、そのなかでもっとも過酷とされるカリキュラムをやり遂げることができました。

まず、私の学校では看護実習の実習内容は基礎以外が選択制となるため、自分の裁量で内容を決められます。

そこで私は今後の就職も見据えて、一番実習時間が長く、課題も多いカリキュラムを選びました。

バイトも週1回に減らしてもらいましたが、一時は、朝から実習に参加し、その足でバイトに向かうという日々を過ごしていました。

気持ちが折れそうにもなりましたが、持ち前の忍耐強さを発揮し、一度もバイトを休むことなく長期間の看護実習をやりきることができたのです。

このことから、私はどのような困難な状況でも決して仕事に対して前向きな姿勢で臨みたいと考えています。

研修や実習などスケジュールが重なり、多忙をきわめるときはいずれ来るでしょう。

それでも寝る時間や休日の使い方を工夫し上手に体を休め、忍耐強く仕事に向き合えるようモチベーションコントロールをしていきます。

サークル活動の経験をアピールする例文

例文

私の強みは、周囲を巻き込む力です。

学生時代、イベントサークルに所属して幹部を務めていました。

イベントサークルといっても私が所属していたサークルは、新歓や文化祭など学校の行事へ積極的に参加するサークルでした。

しかし、自分たちが幹部の代になると就職活動や実習などを理由に、サークルへ顔を出さないメンバーが増えてしまったのです。

そこで私は一人ひとりと話し合いを設け、サークルに顔を出せない理由と、どうすればイベントに参加できるかを全員に聞いて回りました。

最初は乗り気でなかったメンバーも、私の声がけで前向きにイベントへ参加してくれるようになり、以前のような活気のあるイベント参加に成功したのです。

このことから、私は周囲が二の足を踏んでしまうような仕事、心から楽しめない場面であっても自分が中心となってメンバーを奮い立たせて業務を遂行したいと考えます。

看護師が働く現場は、決して楽な仕事だけではありません。

どんなときでも自分から一歩を踏み出して、周囲である現場を巻き込んで士気を高めることに一役買いたいと考えています。

ボランティア活動

例文

私の強みは、相手の立場に立って物事を考えられることです。

母が地域のボランティアに参加していたこともあり、私も幼いころからボランティア活動に参加してきました。

ボランティアの現場では、実にさまざまな利用者さんとボランティアがいます。

たとえば、ボランティアによる介助を喜んでくれる人もいれば、快く思わない人もいます。

私も最初のうちは「どうして嫌がるんだろう」としか思えず、コミュニケーションの取り方に悩むこともありました。

しかし、次第に利用者さんにも戸惑いや不安があることに気づいたのです。

それから私はなるべく利用者さんの話を聞き、彼らの立場に立って本当に必要な手助けは何かを考えて行動するようになりました。

すると、利用者さんの反応が変わり、今まで難しかったコミュニケーションが取れるようになったのです。

このことから、私は看護師になっても相手の立場に立って物事を考えて仕事に携わりたいと考えています。

マニュアル通りの対応やこちらの要望だけを押しつけるのではなく、患者さんの考えを尊重した適切な対応に努めたいと考えています。

【看護師志望の自己PR】やりがちなNG例文

看護師志望の自己PRでありがちなNG例文を以下にまとめました。あわせて、なぜNGなのかという理由も解説します。

NG例文①:抽象的で印象に残らない

解説

注意

私は人の役に立ちたいという気持ちが強く、思いやりの心を大切にしています。

誰に対しても優しく接することができる性格なので、看護師に向いていると思います。

一見すると良さそうですが、「思いやりがある」「人の役に立ちたい」といった表現が抽象的すぎて、他の応募者と差別化ができません。

実際の経験や具体的な行動がないため、説得力に欠けます。

NG例文②:過去の出来事の羅列に終始している

注意

中学生の頃、祖母が入院していた時によく病院に付き添いました。

その経験から医療の仕事に興味を持ちました。

高校でも福祉の授業を受け、将来は人のために働きたいと強く思うようになりました。

 動機の説明はされていますが、自己PRとしての「強み」や「看護師としての適性」が伝わりません。

単なる過去の出来事の紹介にとどまり、自分がどう成長したか、どのように活かせるかが不明確です。

NG例文③:感情論だけでアピールしている

注意

命を預かる現場に感動し、自分も絶対にこの道に進もうと決意しました。

困っている人を見たら放っておけない性格なので、きっと看護師としてやっていけると思います。

 動機の説明はされていますが、自己PRとしての「強み」や「看護師としての適性」が伝わりません。

単なる過去の出来事の紹介にとどまり、自分がどう成長したか、どのように活かせるかが不明確です。

NG例文④:自慢話になっている

注意

私はクラスの誰よりも優れていて、いつも人に頼られる存在でした。

リーダーシップもあり、責任感も人一倍強いです。

看護師としても周囲を引っ張る存在になれると思います。

自信のある姿勢は悪くありませんが、「誰よりも優れている」などの誇張表現は、謙虚さが求められる看護職では逆効果になる可能性があります。

自己評価だけでなく、他者の声や客観的な実績も必要です。

まとめ

看護師志望の自己PRでは、看護師に求められる能力をしっかりとアピールすることで効果的なアピールをすることが可能です。

自分が応募する病院に求められる人物像を事前に研究した上で、刺さる自己PRを作成して選考を通過しましょう。

就活市場では今後もさまざまな情報を発信していきますので、ぜひ参考にして就活を成功させてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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