【看護学生必見】自己PR書く方法を解説!|例文6選

【看護学生必見】自己PR書く方法を解説!|例文6選

はじめに

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履歴書の自己PR欄は、あなたがどのような人であるか、長所や人間性をアピールできるもっとも重要な項目の1つです。

この記事では、看護師志望の看護学生がどのように自己PRを書くべきか、コツと具体的な書き方について解説しています。

特に自身のアピールポイントの例文は、パーソナリティや自身の経験を伝えられる6つのパターンを用意しました。

しっかりと書き方を整理しておけば、面接の対策にも一役買うのでぜひ活用してください。

【看護学生の自己PR】なぜ自己PRは聞かれるのか

就活にあたっては、企業側の意図を理解して進めることが成功の秘訣の1つであると言えます。

そこで、ここからはなぜ自己PRが聞かれるのかについて詳しく説明します。

特に看護学生がどのようなポイントを見られているのかについても踏まえた上で紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

スキルや能力をはかるため

自己PRを聞かれる理由の1つは、応募者のスキルや能力を測るためです。

看護師は患者と直接接する機会が多く、そのためコミュニケーション能力や対人スキルが非常に重要です。

自己PRを通じて、過去の経験からどのようなスキルを身につけ、それをどのように活かしてきたかを具体的にアピールすることが求められます。

特に具体的なエピソードを用いて自分の能力を示すことで、企業の採用担当者にあなたの実力や適性を正確に伝えることができるでしょう。

例えば、過去にどのように患者と信頼関係を築き、どのような成果を上げたのかを述べることで、あなたが現場で活躍できる人物であることを証明できます。

また、自己PRは単なる自己評価だけでなく、あなたのスキルが実際の業務でどのように発揮されるかを示す場でもあります。

これにより、企業の採用担当者は、あなたが組織に貢献できる具体的な能力を持っているかどうかを判断しているのです。

自己理解を確認するため

自己PRが聞かれるもう1つの理由として、応募者が自己理解をどれだけ深められているかを確認することも挙げられます。

看護師として働く上で、自分の強みや価値観を正確に理解し、それをどのように看護に活かせるかを説明する力が求められます。

自己理解が深まっていれば、職場での役割や業務において自分がどのように貢献できるかを明確に伝えられるでしょう。

逆に自己理解が不足している場合、自分の強みを活かせず、業務においても中途半端な結果を招く可能性があります。

したがって、自己分析をしっかりと行い、自分の強みや価値観を把握しておくことが重要です。

面接で自己PRを求められる際、これらを的確に答えられるかどうかが、企業の採用担当者にとって大きな判断材料となるでしょう。

自己理解が深い応募者は、キャリアビジョンや目標を明確にし、それに基づいて行動を取ることができるため、職場での適応力や継続的な成長が期待できます。

チーム医療の役割を認識しているかの判断

自己PRが求められる理由の1つとして、応募者がチーム医療の役割を理解しているかどうかを判断することも挙げられます。

看護師は医療チームの一員として働くことが求められ、他のスタッフと協力しながら患者のケアを行うことが重要です。

したがって、自己PRを通じて過去の経験から得たチームワークや協力の重要性について、どのように理解しているかをアピールすることが求められます。

特に複数の職種が連携する医療現場においては、看護師が他の医療スタッフと適切にコミュニケーションをとり、協力して業務を進める姿勢が求められます。

自己PRでは、過去にチームの一員としてどのように貢献したか、または困難な状況をどのように乗り越えたかを具体的に述べることで、自分が医療チームの中で果たす役割を理解していることを示すことができるのです。

これにより、採用担当者はあなたが現場でチームの一員としてうまく機能し、患者に適切なケアを提供できるかどうかを判断できるでしょう。

【看護学生の自己PR】看護学生が求められているスキル

続いて、看護学生がどのようなポイントを注視して自己PRを見られているのかについて確認しておきましょう。

以下の能力は、自己PRでアピールすることはもちろんのこと、志望動機やガクチカにおいてもさりげなくアピールできると、より良い印象を与えられる可能性が高まります。

ぜひ以下の3つが自分に当てはまっているかを確認した上で、その中でも特にアピールできそうな能力を自己PRの主題にしてみても良いでしょう。

コミュニケーション能力

看護学生に求められるスキルの中で、最も重要なものがコミュニケーション能力です。

看護師は患者だけでなく、その家族や医療チームのメンバーとも円滑なコミュニケーションをとらなければなりません。

患者との信頼関係を築くことは治療の一環として非常に重要であり、適切なコミュニケーションがなければ、患者の不安や疑問を解消することは難しいです。

また、家族への説明やサポートも看護師の重要な役割の1つと言えます。

家族は患者の状態や治療方針について詳しい情報を求めており、その期待に応えるためには、わかりやすくかつ共感を持って説明する能力が求められます。

また、看護師は医療チームの一員として医師や他の医療スタッフと連携しながら業務を進める必要がある仕事です。

これには正確な情報伝達や、状況に応じた迅速な対応が不可欠です。

したがって、コミュニケーション能力は単に話す力や聞く力だけでなく「相手の立場になって考え、適切な対応を取る能力」という意味も含まれます。

状況判断能力

看護学生に求められるもう1つの重要なスキルは、状況判断能力です。

看護師は患者の状態を常に細かく観察し、異常を早期に発見する役割を担っています。

患者の状態は刻一刻と変化するため、その変化に即座に対応できる状況判断能力が重要です。

例えば、バイタルサインの変化や患者の表情、行動の些細な違いに気づくことで、重大な問題を未然に防ぐことが可能です。

また、急変時には的確な判断を下し、適切な処置を行うことが求められます。

看護師は時には1人で判断しなければならない状況もあり、その際には迅速かつ正確な判断が患者の命を左右することもあります。

したがって、看護学生のうちから、様々な状況を想定したシミュレーションやケーススタディを通じて、この能力を養うことを意識しておきましょう。

ストレス管理能力

看護学生はストレス管理能力を磨くことも非常に重要なポイントの1つです。

看護師は緊張度の高い場面やストレスの多い状況に頻繁に直面する仕事です。

患者の急変や命に関わる判断を求められる場面では、強いプレッシャーを感じることも少なくありません。

このような状況下で看護師として適切な対応を取るためには、自分自身のストレスを適切に管理し、冷静さを保つ能力が不可欠です。

ストレスが過度に蓄積すると、判断力が鈍ったり感情的になったりすることで、患者に対して最善のケアを提供できなくなる可能性もあります。

特に、強烈なストレスがかかる場面として、長く入院していた患者が亡くなることが挙げられます。

長く入院しているということは、親しくなっている可能性もあり、見舞いに来る家族とも交流を深めていることが多いです。

そのような患者が亡くなった場合、強烈なストレスを感じることでしょうが、患者が亡くなったからといって、毎回仕事を休むわけにはいきません。

このように、どのような時でもストレスを管理して働き続ける能力が求められるのです。

【看護学生の自己PR】面接官が見ているポイント

自己PRにおいて、面接官が特に重視しているポイントについても理解を深めておきましょう。

看護学生が自己PRを話す際、面接官はどのような点に注目しているのでしょうか。

熱意と志望動機の一貫性

熱意と志望動機の一貫性を重視している面接官は非常に多いです。

なぜあなたが看護師を目指しているのか、その理由があなたの経験や価値観とどのように結びついているのかを明確に示すことで、面接官により良い印象を与えられます。

志望動機が一貫しているかどうかは、あなたのキャリアに対する真剣さや覚悟を測る上で大きなポイントとなります。

例えば、看護師を志したきっかけが幼少期の経験である場合、その経験が現在の学びや将来の目標にどのように影響しているかを具体的に説明するようにしましょう。

また、自己PR中で自分の強みや経験が仕事にどのように関連しているかを示すことで、面接官に対してあなたが真剣に看護師の道を選び、そのためにどれだけ努力してきたかを伝えることが可能です。

これにより、面接官はあなたが長期的に看護師として働く意志を持ち、貴重な人材であると判断しやすくなるのです。

実践力

実践力は看護師として働くにあたって欠かせない能力の1つです。

面接官は、あなたがこれまでにどのような経験を積んできたか、そしてその経験を実際の看護の現場でどのように活かせるのかを見極めています。

具体的なエピソードを通じて、どのように患者と接し、どのように問題を解決したかを説明することで、あなたの実践力をアピールすることが可能です。

例えば、実習やアルバイトで得た経験を活用し、看護の現場で即戦力として働けることを示すことが求められます。

また、問題解決能力やチームワークをどのように発揮したか、どのような成果を上げたかを具体的に説明することで、面接官にあなたの能力が本当に使えるものであると確信させることも可能です。

このように実践力を具体的なエピソードとともに説明することで、面接官にとってあなたが現場で活躍できるかどうかを判断する重要な材料となるでしょう。

成長意欲

成長意欲は看護学生が自己PRでアピールする際に、非常に重要なポイントの1つであると言えます。

面接官は、応募者が自分の強みや課題をどれだけ正確に把握し、そしてそれをどのように成長につなげようとしているかを評価しています。

自己PRの中で、これまでに直面した困難や課題をどのように克服し、どのように成長してきたかを具体的に説明することで、あなたの成長意欲をアピールすることが可能です。

さらに、現在取り組んでいる学習やスキル向上の努力についても触れることで、今後も自己成長を続けていく姿勢を示すことが大切です。

また、自分の成長が看護師としてのキャリアにどのように役立つかを説明することで、面接官に将来のビジョンを具体的に伝えることができます。

このように、成長意欲を強調することで、面接においてあなたが長期的に学び続け、看護師として成長し続ける姿勢を持っていることを示すことができるのです。

【看護師志望の履歴書】自己PRを書くコツ

自己PRをうまく書くコツは、文章の構成と文章の内容です。

まず、わかりやすく結論を伝えるために文章の構成は必ず決まった形で書きます。

そして内容についてですが、応募先ごとに個別に考えるのがベストです。

つい汎用性の高い自己PRを考えてしまいがちですが、それでは志望動機が薄く、具体性に欠ける自己PRとなってしまうので注意しましょう。

逆に自己PRの地盤が固められれば、応募先によって少しずつ内容を変えるだけで自分の魅力を簡潔に伝えられる自己PRが完成します。

応募先の求める人物像にマッチさせる

効果的な自己PRは、お応募先の求める人物像が描けると大正解と言えるでしょう。

たとえば、じっくり丁寧に仕事をしてくれる人材が欲しい応募先に対し、決断力がある・スピーディーといった人物像は適していません。

臨機応変な対応のできる人材が欲しい応募先に対し、忍耐強さをアピールするには自己の強みやよさが活かしきれていないといえます。

自身の人格を偽って書くのではなく、大事なのはアピールできる自分の強みのなかから、応募先が求める人物像に当てはまるものを探すことです。

履歴書全体の一貫性を意識する

また、文章の構成でも伝えたとおり自己PRを含め履歴書全体には一貫性が重要視されます。

自己PRとなると、あれもこれも詰め込みたくなるのが人間の性ですが、履歴書ではたくさんの要素を盛り込むことは裏目に出てしまいます。

たとえば志望理由で自身の粘り強さをアピールしながら、自己PRの欄では切り替えの早さをアピールしたとしましょう。

一見、さまざまなことができる有能な人材にも思えますが、面接官の目には「志望理由と自己PRがちぐはぐになっている。」と映ってしまうのです。

この場合、ベストなのは粘り強さか切り替えの早さのどちらかに絞り、それぞれに矛盾が生じないような内容で志望理由と自己PRを考えましょう。

要素をいくつも詰め込むのではなく、1つの要素から派生する要素を盛り込むと失敗がありません。

具体的なエピソードを盛り込む

第三者でも成果がわかりやすい具体的なエピソードを盛り込めると、自己PRはより説得力のあるものとなるでしょう。

たとえば、「アルバイトをしてきた経験があるので粘り強い。」というアピールは具体性の欠けた抽象的なものです。

「毎日9時~18時までの実習のあと、週5日欠かさず1日3時間のバイトに取り組んできた。」という具体的なエピソードであれば、頑張った内容が簡潔に相手に伝わります。

さらになぜそこまでバイトをしたのかという話の展開も望めるでしょう。

ネガティブなことは書かない

自己PRをはじめ履歴書には、決してネガティブな内容だけは書いてはいけません。

謙虚さをアピールしたいからといって「看護師として働くのは不安だが、頑張りたい。」などと書いても後ろ向きととらえられるだけです。

もし、自分の短所が事前にわかっているのであれば、それらをポジティブな言葉に言い換える訓練をしておくのがおすすめです。

たとえば“しつこい→忍耐強い”、“落ち着きがない→好奇心旺盛”というように、マイナスをプラスに言い換える癖をつけましょう。

これができれば自己PRに一貫性と説得力が出ます。

【看護学生の自己PR】自己PRの内容の注意点

続いて、自己PRを作成するにあたって気をつけなければいけない内容の注意点を3つ紹介します。

以下のポイントが守られていないと、あなたの魅力が最大限伝わらないどころか、マイナスな印象を与えてしまう可能性すらあります。

ぜひ、以下の注意点を踏まえた上で、質の高い自己PRを作成できるよう取り組んでみてください。

具体的なエピソードを含める

自己PRを作成する際には、必ず具体的なエピソードを盛り込むことが重要です。

抽象的な表現や漠然とした主張では、面接官に自分の強みを十分に伝えることができず、信憑性に欠ける印象を与えてしまいます。

例えば、「私はコミュニケーション能力に自信があります」と一言で伝えるだけでは、その能力を実際に発揮した具体的な状況を説明できません。

面接官にあなたの能力を理解してもらうためにも、どのような場面でコミュニケーション能力を発揮したのかをわかりやすく説明しましょう。

また、エピソードを通じて学んだことや、今後どのようにその経験を活かすつもりか述べると、さらに良い印象を与えられる可能性が高まります。

過剰なアピールは避ける

自己PRはあなたが優秀であることをアピールする場ではありますが、過剰にアピールしすぎると自信過剰なイメージを与えてしまう可能性もあるため注意が必要です。

自分の実力を誇張しすぎると、面接官がその内容を深掘りした際に矛盾が生じ、信憑性が疑われるリスクすら存在します。

例えば、実際には経験していないことや成功しなかったプロジェクトを過度に美化して話すと、面接官に不信感を抱かせる可能性もあります。

また、自己PRの内容が誇張されていると、深掘り質問をされた際にうまく答えることができず、嘘をついている人物であると思われてしまう可能性もあります。

面接官はあなたの真の実力や能力、適性を評価したいと考えているため、正直な自己PRをするようにしましょう。

看護師としての適性や志向を反映させる

自己PRは、あなたの能力をアピールする場ではありますが、そのアピールが看護師として必要なものでなければ、あまり意味がありません。

看護師に求められる資質やスキルは多岐にわたりますが、特に先ほど紹介したコミュニケーション能力や状況判断能力、ストレス管理能力、そして責任感など、欠かせないスキルをアピールするようにしましょう。

極端な例で説明すると、あなたがコミュニケーション能力と状況判断能力、そしてプログラミングスキルに自信があるとします。

しかし、看護師を目指すにあたっては、コミュニケーション能力や状況判断能力をアピールすべきであり、プログラミングスキルをアピールしても意味がありません。

むしろ、求められている人物像に沿っていない能力をアピールしてしまうと、アピールする機会を無駄にするどころか、マイナスな印象を与えてしまう可能性があります。

したがって、本記事などで学んだ「看護師に求められる要素」に沿った回答になっているかを確認するようにしましょう。

【看護師志望の履歴書】構成

自己PRのベストな文章構成は、“結論→エピソード→まとめ”の順番です。

この構成に具体的な文章を当てはめるとつぎのようになります。

例:私の強みは忍耐力です→学生時代、1日も休まず部活動で汗を流していました。→入職後は強みである粘り強さを活かし、根気強く患者さんと接したいです。

結論からまとめまでに一貫性があり、具体例となるエピソードとの整合性も取れています。

自身のアピールポイントが簡潔に述べられているので、履歴書としても読みやすく、面接官にも好印象の文章構成といえるでしょう。

【看護師志望の履歴書】自己PRの具体的な書き方

自己PRを具体的に書くために、長所と過去の経験という2つのアピールポイントをもとに、それぞれ3つずつ6つの例文を用意しました。

どれも特別な体験や能力に基づくものではなく、誰でも自己PRに取り入れやすいような内容ばかりです。

どうしても一から自己PRを作成するのは難しいと感じる人は、まずはこうした自己PRの例文をヒントにして書き換えてみてください。

そこからさらに面接官との会話が広がるよう、面接での受け答えを考えていくと、自己PRの作成と面接対策ができるのでおすすめです。

明るさをアピールする例文

私は自身の長所を性格の明るさだと考えています。

学生時代は夏休みのあいだ、非常に過酷な10日間の合宿を行うことで知られる吹奏楽部に所属していました。

集中的に楽器の練習をしながら、吹奏楽部に伝わる伝統的な行事をこなすという合宿です。

合宿では、練習の疲れも溜まるため、後半になると部内の雰囲気は非常に重たいものとなります。

そこで私は持ち前の明るさを活かし、自分が誰よりも前向きに行動するように心がけました。

ミスが起こってしまった場合も、つぎに同じミスが起きないようミーティングを行い、注意喚起をすることで部員同士の団結を深めることに成功したのです。

結果、10日間の合宿は1人も脱落せずに無事に終えられました。

この経験を活かし、私は患者さんをいつでも明るく奮い立たせられるような看護師になりたいと思っています。

さまざまな病気を患った患者さんに対し支えとなれるよう、適切な対処と声がけをし、職場の雰囲気を明るく活気づかせたいと考えています。

責任感をアピールする例文

私は自身の長所を責任感の強さだと考えています。

学生のあいだ、居酒屋のアルバイト店員として働き、バイトリーダーを任されていました。

あるとき系列店全店で実施する売り上げ目標アップキャンペーンの推進リーダーを担当することになったのです。

ほかのアルバイトメンバーは「アルバイトのすることじゃない」とキャンペーンに後ろ向きでしたが、私は持ち前の責任感を発揮して、この施策をやりきりました。

今まであった連絡共有ノートにキャンペーンの詳細を記載し、細かな決定事項を随時アルバイトメンバー同士で確認できるよう仕組みを作ったのです。

その甲斐あって、私の勤めていた店舗は売り上げ目標を114%達成し、エリアで19店舗中2位の売り上げを記録することができました。

この経験を活かし、私はどのような患者さんにも責任感をもって向き合っていきたいと考えています。

担当する患者さんに心から安心してもらえるよう、患者さんのニーズがとらえられるまでとことん向き合っていきたいと考えています。

努力をアピールする例文

私は自身の長所を地道な努力ができることだと考えています。

学生時代、はじめて進路指導を受けたとき、叔母が看護師だったこともあり私は看護師に興味をもちました。

しかし、当時の成績では到底、看護学校を目指せるようなものではなく、このままでは留年になるかもしれないとまで担任に言われました。

そこで私は一念発起し、高校1年生からの全教科を勉強し直したのです。

特に苦手意識の強かった数学については、中学までさかのぼり、徹底的に自分の苦手を克服するため、毎日学校から帰って寝るまでの4~5時間を勉強に充てました。

しかしその甲斐あって、県内でも偏差値がもっとも高いといわれる高校に進学できたのです。

この経験を活かし、私は職場でも地道な努力を欠かしません。

最初のうちは仕事・現場・患者さんに慣れず、苦戦することがあると思います。

それでも努力して早く仕事を覚え、現場での立ち振る舞いを完璧にこなすことで患者さんに安心してもらいたいと考えています。

看護実習の経験をアピールする例文

私の強みは、忍耐強さです。

学生時代は看護実習に取り組み、そのなかでもっとも過酷とされるカリキュラムをやり遂げることができました。

まず、私の学校では看護実習の実習内容は基礎以外が選択制となるため、自分の裁量で内容を決められます。

そこで私は今後の就職も見据えて、一番実習時間が長く、課題も多いカリキュラムを選びました。

バイトも週1回に減らしてもらいましたが、一時は、朝から実習に参加し、その足でバイトに向かうという日々を過ごしていました。

気持ちが折れそうにもなりましたが、持ち前の忍耐強さを発揮し、一度もバイトを休むことなく長期間の看護実習をやりきることができたのです。

このことから、私はどのような困難な状況でも決して仕事に対して前向きな姿勢で臨みたいと考えています。

研修や実習などスケジュールが重なり、多忙をきわめるときはいずれ来るでしょう。

それでも寝る時間や休日の使い方を工夫し上手に体を休め、忍耐強く仕事に向き合えるようモチベーションコントロールをしていきます。

サークル活動の経験をアピールする例文

私の強みは、周囲を巻き込む力です。

学生時代、イベントサークルに所属して幹部を務めていました。

イベントサークルといっても私が所属していたサークルは、新歓や文化祭など学校の行事へ積極的に参加するサークルでした。

しかし、自分たちが幹部の代になると就職活動や実習などを理由に、サークルへ顔を出さないメンバーが増えてしまったのです。

そこで私は一人ひとりと話し合いを設け、サークルに顔を出せない理由と、どうすればイベントに参加できるかを全員に聞いて回りました。

最初は乗り気でなかったメンバーも、私の声がけで前向きにイベントへ参加してくれるようになり、以前のような活気のあるイベント参加に成功したのです。

このことから、私は周囲が二の足を踏んでしまうような仕事、心から楽しめない場面であっても自分が中心となってメンバーを奮い立たせて業務を遂行したいと考えます。

看護師が働く現場は、決して楽な仕事だけではありません。

どんなときでも自分から一歩を踏み出して、周囲である現場を巻き込んで士気を高めることに一役買いたいと考えています。

ボランティア活動

私の強みは、相手の立場に立って物事を考えられることです。

母が地域のボランティアに参加していたこともあり、私も幼いころからボランティア活動に参加してきました。

ボランティアの現場では、実にさまざまな利用者さんとボランティアがいます。

たとえば、ボランティアによる介助を喜んでくれる人もいれば、快く思わない人もいます。

私も最初のうちは「どうして嫌がるんだろう」としか思えず、コミュニケーションの取り方に悩むこともありました。

しかし、次第に利用者さんにも戸惑いや不安があることに気づいたのです。

それから私はなるべく利用者さんの話を聞き、彼らの立場に立って本当に必要な手助けは何かを考えて行動するようになりました。

すると、利用者さんの反応が変わり、今まで難しかったコミュニケーションが取れるようになったのです。

このことから、私は看護師になっても相手の立場に立って物事を考えて仕事に携わりたいと考えています。

マニュアル通りの対応やこちらの要望だけを押しつけるのではなく、患者さんの考えを尊重した適切な対応に努めたいと考えています。

まとめ

自己PRは自分をよく見せようとさまざまなエピソードを盛り込むのではなく、一点集中でしっかりと自分の長所と短所を言いきれるようにしましょう。

このとき、エピソードの盛り上がりなどに気を取られがちですが、大事なのは長所の裏返しが短所であることです。

たとえば忍耐力があって我慢強いといった長所は、ときに頑固で融通がきかないととらえられることもあります。

忍耐力があるはずの人が自身の短所に気の短さをあげてしまうと、人格の整合性が取れていないことになるので要注意です。

完璧な人柄や人間性をアピールするのではなく、表裏一体、よいところもあれば改善すべき悪い点もあるパーソナリティを上手に伝えましょう。

論理的にまとめることができれば、面接官の心を射止める素敵な自己PRが書けます。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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