「ガクチカをどうアピールしたらよいかわからない」 「就活に使えるガクチカとはどのようなものか知りたい」 このように、就活にガクチカを利用したいと考えている方にはたくさんの疑問や不安があるのではないでしょうか。
本記事では、就活でガクチカを利用するための基礎知識や、面接官にアピールする際に押さえるべきポイントを紹介しています。
また、多くの就活生が使用しているエピソードであるビジコンや部活、アルバイトについても紹介しています。
この記事を読むことで、面接官によい印象を与えるガクチカとはどのようなものかや気をつけたいポイントについて把握できます。
その知識をもとに自分の希望に合った会社を選択できるため、ガクチカの利用に不安を抱えている方でもスムーズに就活できるでしょう。
就活でガクチカを利用したいと思っている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
目次[目次を全て表示する]
ガクチカとは?
まずはガクチカとは何か、就活でどれほど重要なのかについて紹介します。就職面接では志望動機や入社後の希望部署など多くのことを質問されますが、なかでもガクチカはほとんどの会社で聞かれる定番です。
ここをどのように回答し、どんな印象を与えるかで就職活動の成否が大きく左右されるのでしっかり準備をしておきましょう。
履歴書の記述を充実させるだけでなく、面接でガクチカの詳しい内容について踏み込んだ質問をされることも考慮しておく必要があります。
学生生活に力を入れたこと
ガクチカとは、「学生生活で力を入れたこと」のことです。当然、就活生が10人いれば10人それぞれ違った学生生活を過ごしています。しかし、答えも自然とバリエーションに富んだものになるかというと、そうではありません。
学生生活を振り返ると、多くの方はアルバイト・サークル活動にたくさんの時間を割いています。そのため、一見答えが十人十色になりそうな質問なのにほかの学生と差をつけにくいという悩みが生じます。
多くの学生がガクチカについて困っているのもその点であり、いかにほかの学生と差をつけるか非常に難しい質問です。しかし、急にガクチカ向けのエピソードを作るわけにもいきません。
しっかりこれまでの学生生活を自己分析し、どう「使える」エピソードに仕上げていくかがポイントです。
就活はガクチカで決まる
就活では、エントリーシートの段階から最終面接までほとんどの局面でガクチカについて質問されます。そのため、ガクチカにどう回答したかが就活で大きなポイントになることは間違いありません。
ガクチカで上手にアピールできない学生・あいまいな内容しか話せない学生はなかなか内定を得られないでしょう。
しかしアルバイト・サークルなどほかの学生と力を入れたこと自体は変わらなくても、話し方・伝え方を工夫することで面接官によい印象を与えられる学生もたくさんいます。
学生生活にスポーツなどで素晴らしい成績を残していなくても、ガクチカの質問を乗り切ることは十分可能なので安心してください。学業を第一に頑張ってきた方も、十分よいアピールができます。
【ガクチカとは?】自己PRの違いについて
続いて、ガクチカと自己PRの違いについても紹介します。ガクチカも自己PRも、自分の能力やスキルを面接官にアピールするという大きな目的は同じです。悩んだ結果、自己PRがガクチカと似た内容になっている方や、ただの焼き直しになっている就活生もいます。
しかし、どちらも項目の違いを意識して履歴書を書くことで、よりすぐれたアピールができるようになるでしょう。ガクチカ・自己PRを分けて考えることは正確な自己分析をすることにも役立ちます。
自己PRは入社後に活かせるスキルをアピールする場
ガクチカは学生時代に力を入れてきたことですが、自己PRは入社後に活かせるスキルをアピールするためのものです。さらに踏み込んだ説明をすれば、学生時代に努力してきたエピソード(アルバイトでこんなことを頑張った)がガクチカです。
自己PRでは、「アルバイトの経験で培った〇〇力が私の強みです」といったことを説明します。ガクチカでもPREP法の最後に述べる「結論」で経験から得られた能力・スキルについて触れるので、自己PRはその補完ともいえるでしょう。
具体的な自己PRの例文を示すと、「私はこの聞く力を存分に活かし、クライアントの話をしっかり理解してよい提案をできる営業マンになれるよう努めます」といったものになります。入社後にどんな形で貢献できるか、イメージしやすい文章を作りましょう。
ガクチカと自己PRはつながっているが同じではない
ガクチカと自己PRはつながっています。ガクチカの「どんなスキルを身につけたか」という内容をもとに、自己PRをする流れです。この流れを意識して、履歴書や面接の受け答えを準備しておくと、仮に片方の質問しかされなかった場合でも両方についてアピールできるでしょう。
しかし、実際の就職面接では2つの項目両方を聞かれることも多いです。両方の質問を受けたときに同じ内容になってしまわないよう、ガクチカは学生時代のエピソード・自己PRはより入社後のイメージという違いを明確に意識しておきましょう。
当然、ガクチカの内容と自己PRの内容に矛盾がないよう準備しておくことも大切です。自己分析の段階で、どこに1番大きな力点を置いてアピールするかをよく考えておくようにしてください。
【ガクチカとは?】面接で聞く理由
まずは企業側がどうして学生にガクチカについて質問するかを考えてみましょう。ほとんどの就活生は、学生時代に勉強していたこと・アルバイトで経験した仕事をそのまま活かせる仕事に就くわけではありません。
そのため、学生時代に力を入れていたことが企業の業種・業務内容に合致している学生も滅多にいないものです。それでも、企業が就活生の学生生活を知っておきたいと考えるのはどうしてでしょうか。以下の見出しで、主な理由を説明します。
あなたの人柄を知りたい
企業がガクチカについて質問する1番大きな理由は、学生の人柄を知りたいからです。学生時代に力を入れていたことや、どのように努力していたかを知ることで企業が望む人物像にマッチしているかどうかを確認しています。
アルバイト1つとっても、学生によってそこからわかる人柄はさまざまです。学生がコツコツ頑張る努力型の人間なのか、クリエイティブな才能を発揮するタイプの人間なのか知っておく必要があるでしょう。
内定を出した後にどんな配属先で頑張ってもらうかを考えるうえでも、学生の個性をよく把握しておきたいと考えるのは当然です。そのため、ガクチカについて履歴書に書いたり、面接で話したりするときは自分の人柄がわかりやすい話かどうかを考える必要があります。
あなたがどんな能力をもっているのか知りたい
つぎに、学生がどんな能力をもっているかも、ガクチカから見えてくるというのが、よく質問される理由です。もちろん企業も学生に、いきなり仕事で活躍できるビジネスセンスを求めているわけではありません。
しかし語学力・コミュニケーション能力・PCスキルなど幅広い部署で求められる能力をもっている学生はたくさんいます。ガクチカでそうした能力をアピールできれば、面接官の印象はかなり変わってくるでしょう。
学業や資格の面で自分の知識をアピールすることもできます。どんな企業でも法律や経理の知識は必要なので、こうした分野を勉強してきた実績は大きなアピールになる可能性が高いです。
そのため、ガクチカでは「力を入れた」という事実だけでなく、自分の能力が発揮されたことも伝わるように準備しておきましょう。
あなたがどのような働き方をするのか知りたい
最後に、「もし弊社で実際に働いてもらうとしたら、その学生がどんな働き方をしてくれるか」という点もガクチカから面接官が知りたいと思っているポイントです。
仕事はチームワークが非常に大切ですが、業務などによっては、黙々とルーティン作業を求められることもあります。そのため、コツコツと努力を積み重ねるのが得意な方も、企業にとっては非常に有益な人材となりえます。
また、チーム作業で力を発揮するタイプの人材でも、「リーダー」タイプと「潤滑油」または「縁の下の力持ち」タイプがいるでしょう。リーダータイプの人間ばかりが集まってもプロジェクトがうまくいく可能性は低いです。
多様な人材を集めるためにも、学生の「働き方」が想像できる質問をしておくことは重要なのです。
【ガクチカとは?】企業が求めるもの
ここからは、企業がガクチカで学生に何を求めているかを考えていきましょう。先ほどまでの見出しで、企業がガクチカを聞く理由は人柄・能力・入社後の働き方について理解するためと紹介してきました。
そういった要素を面接官にわかりやすくするためには、どんなことに気をつけて話を作っていけばよいでしょうか。ガクチカについて迷っている方は、以下の項目を意識して準備することをおすすめします。
就活で満足いく結果を得られた学生の多くも、以下のポイントをしっかり押さえてガクチカを述べてきました。
結果ではなく過程が見えるもの
まず、ガクチカでは結果だけでなくそこに至るまでの過程を明示することが大切です。もちろん、結果を出せなかったことについて話しても、よいアピールにはならないので、まずは結果について話す必要があります。
結果について「TOEICで800点取りました」「アルバイトの〇〇という分野で店内1位になりました」といった具体的なアピールはどこかに挟まなければなりません。しかし、企業はその数字の優劣自体を大きな評価材料にしているのではなく、そこに至る過程を知りたいと思っています。
どのような努力が成果につながったのかが大きな採点ポイントとなることを、よく理解しておきましょう。結果ばかりアピールするのは自慢のように聞こえてしまい、決してよいアピールになりません。
苦労した経験とそれを乗り越えて身につけたもの
ガクチカについて振り返ると、ほとんどの学生は楽しかった・うれしかった思い出ばかりではないはずです。最初のうちは結果が出ずに悔しかった・うまくいかず悩んだこともあるでしょう。
企業の仕事も、必ずしも順調にいくことばかりではありません。ビジネスマンにとって大事なスキルは、苦境に立たされたときにどうカバーするか・逆境をどのように活かすかです。
そのためガクチカでは、苦労をどのように乗り越えたかをわかりやすく説明することが、非常によいアピールとなります。
うまくいかなかったときにどう課題と向き合ってきたのか、その思考法や行動力についてアピールしましょう。それが自分の成長にどうつながったか・どんな経験を得られたかも説明できるとベストです。
あなたの人柄が見えるもの
ガクチカを通して学生の人柄が見えるかどうかもポイントです。たとえば、文化祭にサークルで出店を出したときに売り上げでよい数字を出したとします。しかしその事実だけでは、学生がどんな人柄かはまったくわかりません。
しかし学生がその出店にどのように貢献したかは、人柄がよく出ます。接客のうまさで多くのお客さんを集めたのであれば、明るく周りとコミュニケーションを取れる性格であるとアピールできるでしょう。
成功した出店であれば接客はそれほど得意でなくても、企画・広報の分野で大活躍した学生もいるはずです。企業によって学生に求める人柄は異なり、自社の社風とマッチしているかは就職面接の大きなポイントとなります。
互いにとってミスマッチな採用を避けるためにも、面接官がガクチカから学生の人柄を知ろうとするのは当然のことでしょう。
【ガクチカとは?】評価されるポイント
面接で高く評価してもらうガクチカとは、入社してからどれだけ会社に貢献できるのかアピールできるもののことです。
多くの就活生がいるなかで面接官の記憶に残るガクチカとは、目立った経歴や実績よりも活動において入社してから活かせる学びがあったか、経験してきたかを伝えることが重要です。
入社してからの貢献や成長の見込みだけでなく、やる気や人柄もアピールできれば面接官によい印象を与えられるでしょう。
- 周りの就活生と差別化できている
- 論理的な説明ができている
- やる気や人柄が内容に示されている
- 経験や実績にインパクトがある
- 企業で活用できる学びを得ている
周りの就活生と差別化できている
周りの就活生と差別化できていると、面接官にとって非常によい印象を与えることは間違いありません。なぜなら、面接官は1日に何人・何十人という学生を面接したり、面接書を読んだりしています。
周りの就活生と似た内容であれば、まったく記憶に残らないケースも多いです。特にライバルの多い大企業では、周りの学生にはない自分の強みをよく自己分析しておく必要があります。
もちろん、ガクチカの中身自体が周りの学生と同じなのは仕方のないことです。居酒屋・塾講師など同じ業種のアルバイトをしてきた学生は山ほどいるでしょう。
問題はそのアルバイトで、自分がどんな取り組み方をしてきたか・課題をどのように乗り越えたかを示して差別化することです。
論理的な説明ができている
つぎに、ガクチカで話した内容が論理的であるかも大きなポイントとなります。多くの就活生は、アピールしたいという気持ちが全面に出過ぎているために、ガクチカが「起承転結」のようにわかりやすい構成の話になっていません。
しかし、面接官は学生の話が「わかりやすかったか」を大きな判断材料にしています。わかりやすい説明ができること自体、営業やプレゼンテーション・社内会議のコミュニケーションで非常に意味のあるスキルとなるためです。
仕事でも相手に自分の意図を説明する機会は多いので、ガクチカは就活の段階から論理的に話をする練習になると考えましょう。もちろん、論理的な話し方・書き方をするためには論理的な考え方を先に身につける必要があります。
やる気や人柄が内容に示されている
面接官が知りたいガクチカとは、やる気や人柄といった内面の部分も含まれています。会社のためにどれだけやる気をもって仕事に打ち込めるのか、ほかの社員と十分なコミュニケーションが取れるのか判断する必要があるからです。
やる気や人柄をアピールするガクチカは、結果も大事ですが、活動を始めたきっかけや目的達成のためにどのような過程で取り組んだのかも重要です。派手なエピソードや大きな成果ではなく、一貫性のある内容でアピールしましょう。
経験や実績にインパクトがある
就活におけるガクチカは、やる気や学んだことを伝えることが重要なので、華やかな経歴や実績はそれほど大きなアピールにならないでしょう。
就活生と会社が求めている人材がマッチしていることが大切なので、これまでの活動よりも入社できてから貢献できる人材かどうかが重要です。
ガクチカは経験や実績がほかの就活生と内容がかぶると印象が薄くなってしまう可能性があります。また、時間をかけて過去の自分をアピールすることは現在や未来の自分をアピールする機会を失うことになるので控えましょう。
企業で活用できる学びを得ている
面接官が重視しているのは、入社してからどれだけ貢献してくれる人物かです。どんなに優秀な人材でも現場に適応できなければ仕事はできませんし、成長も見込めません。
そこで、会社にマッチした人材かどうかの判断材料としてガクチカが重視されます。面接官にとってガクチカとは、就活生がどのように取り組み、そこで学んだことで得たものがどんなものか些細なことでも知れる機会でもあるのです。
その学びが業務内容と結びつくものであればよい印象を与えられるでしょうし、入社してからもやる気と粘り強さをもって仕事をしてくれると感じるでしょう。
【ガクチカとは?】作成する際の注意点
つぎに、ガクチカを考えるうえでの注意点を見ていきます。ガクチカは文章を作ったら、それで準備完了とはいえません。作った文章をよりブラッシュアップする・面接での受け答えをよりスムーズなものにするという過程も大切です。
特に面接は何度も繰り返すうちに、自分の弱点やアピール方法のコツがよくわかってきます。本命企業の面接でよりよい結果を得られるよう、就活戦線が本格化してからも自己分析や文章の改良をしていきましょう。
嘘をつかない
当然といえば当然のことですが、ガクチカで嘘をつかないことは非常に大切です。嘘が悪質だと判断された場合には、内定取り消しということにもなりかねません。
また、架空のエピソードを作ると突然の質問に対応できない・受け答えがしどろもどろになりやすいという弱点もあります。仮に嘘がばれなかったとしても、自分に嘘をついて入社すると企業の求めていた人材像とのミスマッチが起きてしまう可能性も高いです。
企業が履歴書や面接の内容から期待する活躍と、本来その方がもっていた真実の能力・人柄がかけ離れていては、会社にとっても学生にとっても不幸な結果を生み出します。将来の自分のキャリアや適性を考えても、就職活動は正直であることが鉄則です。
どんな質問にも答えられるようにする
ガクチカの文章をまとめたら、ガクチカに関してどんな質問が来ても答えられるように準備を進めておくようにしましょう。友達などに模擬面接官を務めてもらい、どんな質問が来るか想定問答を準備しておくのもおすすめです。
模擬面接で答えに詰まった・実際の面接で困ったという質問があれば、次回はスムーズに回答できるよう準備しておくようにしてください。
学生にとっては意外な質問でも、面接官にとってガクチカは「学生時代に1番頑張ったことなら答えられて当然でしょう」という見方をされる可能性が高いです。
想定外の質問でも、できるだけその場で答えられるようにしておきましょう。1番よくないのは完全な無言・沈黙です。「そうですね」といったつなぎの言葉のあいだに、頭のなかで素早く回答を整える練習などもしておいてください。
専門用語を使用しない
自己アピールのために経歴について話すこともあるでしょうが、面接においてのガクチカとは専門用語を使用しないことがポイントで、志望する企業と関係ない用語なら尚更です。
どうしても伝える必要がある場合は、誰にでもわかるように言い換えましょう。対策としては、経験したガクチカとは何か家族や友人にエピソードを聞いてもらって疑問やわからないところがないかチェックしてもらうとよいでしょう。
企業にマッチした内容にする
自己アピールのためのガクチカとは、目立った経歴や実績よりも志望する企業と関係のあるエピソードの方がよい評価を与えるでしょう。
入社してから貢献と同時に成長も見込める人材であることをアピールするためには、ガクチカと強みやガクチカと長所が企業理念と結びついていることが理想です。
面接でのガクチカとは志望する企業に入社できたら何のためになるのか、どう役立つのかを具体的に伝えられる内容にしましょう。
成果は具体的な数字を使って示す
「かなり」という言葉1つでも個人差が生じてしまうので、成果や実績といった数字で表現できる項目は具体的に伝えましょう。
ガクチカとは、数字を使って情報を明確にすることでエピソードに信憑性が増すものです。また、面接官が複数人いる場面では、全員が同じ感覚で情報を共有できるというメリットにもなります。
【ガクチカとは?】思いつかない場合の対処法
ガクチカを書こうとしても、よいアピール材料が見つからないと思ったときはどうすればよいでしょうか。よいガクチカの探し方についても説明します。もちろん、すでにガクチカを考えている・決まったという方もぜひ参考にしてください。
就活で失敗を経験するうちに、より面接官に響くエピソードが見つかった学生もたくさんいます。もし面接でガクチカがよいアピール材料になっていないと考えるのなら、もう一度ガクチカのエピソードを見返してみましょう。
自己分析
就活では、志望業界・企業を決める段階から最終面接まで常に自己分析の繰り返しであるといえます。ガクチカを考えるうえでも、それは同じです。もしガクチカが見つからないときは、基本の自己分析に立ち返ってみましょう。
自分がどんな人間か・どんな強みがあるか・どんなことを頑張ってきたかを見つめ直すことで、意外に新しい発見ができることもあります。自分の性格から、エピソードが思い浮かぶことも珍しくありません。
たとえば自分が忍耐強い性格だと分析したら、学生時代に1番我慢したこと・長く耐えて努力したことが何かを考えてみてはいかがでしょうか。
スポーツのために苦しいトレーニングを大学4年間ずっと続けているのであれば、それは非常に立派なアピール材料になりえます。
友達や親に聞く
自己分析は自分1人で完結するものではありません。自分ではこういう人間だと思っていても、周りからはそう思われていないことも往々にしてあります。
親や友達に自分について聞いてみると、自分ではまったく長所だと思っていなかったことをほめてもらえることもあるでしょう。
ガクチカが見つからず困っているときは、ぜひ思い切って周囲に相談してみてください。周りの就活生が、どんなガクチカでアピールしているのか参考にするのもおすすめです。
学生時代の経験は人それぞれなのでそのままコピーすることはできませんが、文章構成や考え方を模倣することでよりよいガクチカができる可能性もあります。
OB・OG訪問などの機会があれば、先輩社員に履歴書や面接についてさりげなく質問してみるのもよいでしょう。
【ガクチカとは?】周りと差別化する方法
続いて、周りの学生と差別化するガクチカの見つけ方について説明します。ガクチカに関して、多くの学生が悩んでいるのはこの差別化の部分でしょう。
実際、「アルバイト」「サークル」「ボランティア」など単語レベルで考えると周りの学生と差をつけることはできません。問題はそのエピソードにおいて、どのように自分の個性を打ち出すかです。
塾講師といった多くの学生が経験する定番アルバイトからでも、自分なりのアピールポイントを示すことはできます。
結果やエピソードに頼らず考え方をアピールする
ほかの学生と差別化を図るための大切なポイントは、結果やエピソードにこだわらないことです。面接官も、ガクチカでは結果がいかにすぐれているかを重要視していません。
学業が優秀であっても、仕事ができる人間であるという証明にはならないでしょう。問題はその結果を出すために、学生1人1人がどんな考え方で課題と向き合ってきたか・どんな努力を積み重ねたかです。
たとえばサークルの練習でチームメイト同士の仲がぎくしゃくしたときも、学生の能力・人柄によって対処法は大きく異なるでしょう。1人1人に話を聞いて回る・自分が率先して損な役周りを引き受けて周囲を引っ張るなど、その解決策や思考法で個性を出し、差別化を図れます。
あなただけの経験をアピールする
履歴書やエントリーシートで書き上げた文章をチェックするときは、誰にでも当てはまるものになっていないかを考えましょう。学生自身が経験したからこそ感じたこと、身についた能力があるはずです。
差別化できていないと感じたら、ガクチカに書いたエピソードを経験していたときのことを具体的に思い返してみましょう。
課題に直面したとき・成果をあげたときどんな気持ちになったか、そこからどんな学びを得られたかを考えると自分なりの個性が見えてきます。どうしても自分だけの経験にならないと感じたら、ほかのエピソードを検討するのも手です。
「1位」「優勝」「満点」など数字や結果が派手なものでなくても、自分の個性を説明しやすいエピソードの方がガクチカではよいアピールにつながります。
【ガクチカとは?】構成を紹介します
ガクチカで面接官によい印象を与えられる、すぐれた文章の構成について説明していきます。これは自分が論理的思考のできる人間である・わかりやすい説明ができるというアピールに直結します。
以下に示すポイントを意識して、簡潔で筋の通った文章が書けることを第一目標にしましょう。この文章構成は、ガクチカだけでなく志望動機・自己PRといった項目でも使えます。ぜひマスターして、エントリーシートや履歴書でうまくアピールできるようにしましょう。
PREP法がおすすめ
文章の構成を考えるうえでおすすめしたいのは、PREP法です。PREPとはPoint(結論)・Reason(理由)・Example(例)・Point(結論)の頭文字を取ったもので、この順番を意識すると論理的な文章が作りやすくなります。
人に何かを伝えるとき全般に使える内容なので、就活以外の場面でも役立つことは間違いありません。就活の機会にPREP法を身につけ、仕事や日常生活のコミュニケーションに活かせるようにしましょう。
Point:結論
まずはPREP法で最初の「P」、結論についてです。PREP法では、最初に結論について述べることを大切にしています。人に何かを説明するときには、何についての話をするのか相手に伝えてから、中身を聞いてもらうのが重要であるためです。
ガクチカで具体的にたとえると、「私が学生時代に1番力を入れたことは〇〇のアルバイトです」と最初に説明することになります。
逆に話の最初が「私は〇〇な性格の人間で」であれば、面接官は何のガクチカなのかわからないまま不安になってしまいます。
ガクチカにせよ志望動機にせよ、就職面接での回答は結論ファーストを意識しましょう。履歴書やエントリーシートでも、必ず文章の最初は結論からスタートさせることが重要です。
Reason:理由
PREP法において結論のつぎに説明するのは、その結論に至った理由・根拠になります。就職活動のガクチカで具体的に考えてみましょう。
「私が学生時代にもっとも力を入れてきたのは語学の勉強です」という結論を述べたとします。つぎに話すべきは、「留学生と接するうえで自分の英語力不足を痛感し、英語を勉強しようと思いました」「将来海外で活躍できる人材になりたいと思ったためです」といった理由です。
この2文で、ガクチカの内容自体はすでに完結していることがわかるでしょう。最初に相手に内容をわかってもらったうえで、この後の話で自分の人柄や能力についてアピールしていきます。
この順番を意識して話ができれば、面接官に自分が論理的な説明の得意な人間であるとアピールできる可能性が高いです。
Example:例
結論・理由と話した後に、その裏づけとなるようなエピソードを加えていきます。この部分がアピールの肝になり、ほかの学生と大きな差をつけられるポイントです。言い換えれば、最初の結論・理由まではほかの学生と差別化すること自体、非常に難しいでしょう。
そのため、内容を吟味するときはここをメインに見ていくようにしてください。もちろん、チェックするポイントは自分の人柄や能力をアピールできる内容になっているか・入社後の働き方をイメージさせる内容になっているかです。
先ほど説明した通り、苦労した経験をどう乗り越えたか・どう課題と向き合ったかも含められれば、さらによいアピールとなります。
長くなりすぎないように注意し、短時間での説明を求められたときにも対応できるよう、2~3文でもまとめられるように準備しておきましょう。
Point:結論
PREP法の最後も「結論」(Point)ですが、最初に述べた文章を繰り返すという意味ではありません。最後の結論では、今までの説明から自分がアピールしたいことを端的に伝えることになります。
ガクチカでいえば、「私はこの経験から周囲の方と協力して仕事に取り組む大切さを再認識し、それまで以上に相手に自分から話しかけられるようになりました」といった内容が該当するでしょう。
当然、ここで話す結論は直前で述べた「例」と矛盾しない内容であることが求められます。例では「リーダーシップを発揮していた」と述べていたのに、結論では「周囲をよくサポートできるような人間に成長した」と話していては一貫性がなく、面接官も混乱してしまいます。
【ガクチカとは?】多くの就活生が使うエピソード
実際に就活に臨む学生は、どんなガクチカを用意していることが多いのでしょうか。以下の見出しでは、多くの就活生がガクチカで使っている代表的なエピソードについて紹介します。それぞれのエピソードについて、使う際のポイントについても簡単にまとめました。
もちろん、以下であげるエピソード以外にもガクチカのエピソードにできる経験はたくさん考えられます。差別化はガクチカの大きなポイントなので、自分の個性を強力に打ち出せるエピソードがある方はぜひアピールの軸にしていきましょう。
部活
部活のガクチカは、とりわけ「共感」という部分で強みがあります。面接官の多くも、何らかの部活に所属していた可能性が高いでしょう。
大学では部活に入っていなくても、中学・高校までずっと帰宅部だったという方の方が少数派です。そのため、部活動がときに大変な努力を要することは多くの方が理解しています。
部活で頑張ったこと自体、忍耐力のある学生であるという見方をしてもらえるので、ぜひアピールしましょう。特に説明会などで、求める人物像に忍耐強さといった項目が含まれている会社では有効です。
もちろんクリエイティブな学生を求めるベンチャー企業でも、仕事に根気強さが必要なことは変わりありません。業種・時代を問わず、部活の経験は学生にとって大きなアピールポイントです。
サークル
サークルは部活のように「キツい」というイメージは薄いですが、部活とはまた違った方向からよい印象を与えられる可能性のあるガクチカエピソードです。
サークルは学生の自主性を強く求められ、どのような形でサークルに参画していたかが学生の人柄・個性を際立たせます。
新入生の勧誘活動に尽力したコミュニケーション能力の高い方・リーダーシップを発揮してきた方・合宿の責任者を任せられる実務能力にすぐれた方など、さまざまな学生が所属していなければサークルはうまく回りません。
自分がサークルのなかでどんな役割をこなしてきたか考えることで、よいガクチカを作れるでしょう。また、ユニークなサークルで活動していた方はそれだけで強烈なインパクトを与える差別化に成功しています。
アルバイト
アルバイトも、非常に多くの学生がガクチカのエピソードに選ぶ材料です。一見ありきたりなエピソードに思えますが、アルバイトは非常に細かく業種や仕事内容が分かれているので差別化は難しくありません。
ガクチカでアルバイトを話す大きなメリットは、その経験が実際の「就業」体験であることです。仕事の課題とどう向き合ったか・どのように失敗をつぎに活かしたかというエピソードは、面接官に入社後の学生の姿を強くイメージさせます。
アルバイトから得られた経験・スキルは自己PRともリンクさせやすく、自分が仕事でどんなスキルをもっているかを優先的に伝えたい方にはおすすめです。もちろん、志望業界とアルバイトの内容につながりがあればより強いアピール材料となるでしょう。
留学
留学や留学までに取り組んだ語学の勉強を、ガクチカのアピール材料にする方も多いです。
ここ1~2年はコロナの影響で、留学できる学生は非常に少なくなっていますが、異なる環境で生活してきた・日本で生活していては感じ取れない価値観を体感できたという話は強力なアピールとなります。
コロナの感染拡大前に留学を経験でき、そこからよい学びを得られたという学生は、このエピソードを軸にガクチカを考えていくのもおすすめです。留学のエピソードは、語学力をアピールできるというメリットもあります。
大学の交換留学ではTOEICのスコアが一定以上あるなどの条件もあるため、留学生として認められること自体が語学力のアピールとなるでしょう。外資系企業・海外赴任の可能性がある企業では特に効果的です。
ボランティア活動
ボランティア活動も学生時代に力を入れたこととしてアピールできるものの1つです。
誰かのために行動できるということは、物事に取り組むにあたっての強いモチベーションと自己中心的でない性格であるということです。
ボランティア活動をアピールする時点で、面接官はあなたが他者を思いやり、周りを見て行動できる人物であると判断します。
そしてボランティアの内容でも他の能力をアピールできます。
学習支援ならばコミュニケーション能力や指導力、ゴミ拾いならば環境問題への意識の高さや体力をアピールできます。
また、色々な人々と関わることで対人スキルや異文化理解が深まったこともアピールできます。
あなたが目指す職種に応じて、あなたのボランティア経験がどのようなスキルを育んだのかについて分かりやすくアピールしましょう。
ゼミ
大学のゼミでの活動も就活においてアピールしやすいものの1つです。
専門的な知識を深めるだけでなく、様々なスキルを実践的に学ぶ場だからです。
例えばゼミでのプレゼンテーションやディスカッションに力を入れたならば、論理的思考力や表現力をアピールできます。
また共同研究やプロジェクトならば、チームワークや協調性をうまく伝えることもできます。
特に複雑な課題に対してグループで取り組んだ経験は、これから働くにあたっても大いに活用できるものです。
また、自分の意見をしっかりと持ち、他者の意見を尊重しながら議論する姿勢も重要であるため、リーダーシップや協調性をアピールすることも可能です。
あなたが就職したい企業とゼミの研究内容が近いならば、内容について深く触れて即戦力としての能力をアピールしても良いでしょう。
ビジネスコンテスト
ビジコンをガクチカのアピール材料にしている学生は非常に多いです。企業や学校に対し「プレゼン」をするという行為は入社後の業務と非常に共通する要素があります。よい結果を出すためには必ず試行錯誤があるはずです。
エピソードを作りやすい点も、ビジコンがガクチカで選ばれやすい理由です。もう1つ、ビジコンがガクチカエピソードですぐれている理由があります。
エピソードのなかで紹介したビジネスアイデアが面白いと感じてもらえれば、それだけでも非常に大きなアピールとなるでしょう。
独創的なアイデアができる方・ビジネスセンスのある方はどの業界でも重宝されます。ビジコンに関しては、よい結果を出したという成績自体も大きなアピール材料です。
【ガクチカとは?】例文
実際にガクチカを書くにしても、想像ができない人もいるかもしれません。
細かい書き方の説明だけでは、まだ難しいと感じてしまうでしょう。
そこで、前述したPREP法を用いた上で、どのような文章をESに書いて行けばいいのかを、例文で紹介します。
選考率を上げたいと考えている人は、この内容を参考にしながら、ぜひ自分らしい文章を書いてみてください。
そうすれば、きっとライバルに差をつけられる素敵なアピール文になるはずです。
部活動
例文
私が学生時代に力を入れていたことは、テニス部での活動です。
特に2年生になってからは、新入生のためにイベントの企画と運営を自分が率先しておこなうようにしました。
理由は、大学時代の間に、新しいことに積極的にチャレンジしたい気持ちがあったからです。
もともと中学の頃からテニスが好きだったのですが、そんなテニスの良さをさらに多くの人に知ってもらいたいと思っていたので、ただテニスをするだけではなく、1人でも多くの部員を集めるために、イベントリーダーとしても努力していました。
その際にはきちんと目標を立て、他の部員と役割を分担するようにし、何かあった時にも私が責任を持って対応しました。
その結果、毎年大勢の新入部員が入るようになったので、いつの間にか校内で人気のある部になり、とても嬉しかったです。
貴社に入社した際にも、このような経験を活かして、常に結果を出していければ良いなと思っています。
部活をもとにした例文がまとまってる記事です。合わせて読んでみましょう。
サークル
例文
私が学生時代に力を入れていたことは、軽音サークルでの活動です。
なぜなら、毎日プライベートでも歌ったり楽器を触ったりするのが好きなくらい、音楽を愛しているからです。
特に既存の人気曲をただ演奏して歌うだけではなく、私はオリジナルの曲を作ることにも興味があったので、サークルでは作曲にも相当な時間をかけていたのを覚えています。
また、大学の文化祭ではそれを披露できる機会もありましたので、できるだけ多くの人に立ち止まってもらえるように、他のメンバーとも協力しながら曲を作ることができました。
おかげで多くの人に拍手をしてもらえるような曲ができましたし、この経験を通じてメンバーとの協調性を学ぶことができました。
これから貴社で頑張っていく際にも、常に周りとの連携を大事にして、1つの大きな目標を達成していきたいと考えております。
サークルをもとにした例文がまとまってる記事です。合わせて読んでみましょう。
アルバイト
例文
私が学生時代に力を入れていたことは、カフェでのアルバイトです。
もともと人とのコミュニケーションが好きだったので、さらにその力を磨くためにここでアルバイトをしていました。
そしてアルバイトで仕事を経験していくにつれ、お客様ごとにどんな接し方をすれば良いのかも、手に取るようにわかってきたので、今では一切トラブルなくスムーズに楽しく接客ができるようになりました。
また、現在はお客様1人1人に最適な提案もできるようになったため、顧客満足度も上げることに成功し、売上にも貢献できるようになったのがすごく嬉しかったです。
貴社でこれから働く際にも、お客様のことを第一に考えながら、最適なサービスを提供していきたいと思っています。
アルバイトをもとにした例文がまとまってる記事です。合わせて読んでみましょう。
留学
例文
私が学生時代に力を入れていたことは、何よりも海外留学です。
私は外国が好きで、以前から外国に関することをたくさん調べたり、英語についてもプライベートで勉強したりするような毎日を送っていました。
そのため、実際にアメリカへの短期留学を決行することにしたのです。
そこでは現地の人とも自ら積極的に接するようにしたので、短期ではありますが英語力もかなり身に着いた実感があります。
特に印象的だったのが文化の違いで、日本では決して得られないとても良い経験になりました。
貴社でこれから仕事をする際にも、留学経験から得たグローバルな視野をもとに、さまざまな仕事に挑戦していければ良いなと思っています。
海外で事業を展開する際にも、必ず力になれると考えていますので、ぜひ私に任せてください。
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ボランティア活動
例文
私が学生時代に力を入れたことは学童保育のボランティアで、地域の子供たちを対象とした学習支援サポートをしたことです。
この活動を通じて、それぞれの児童に異なる課題があることに気づきました。
例えば、ある児童は学習面で遅れがあり、別の児童は内気で、他の児童との交流が苦手でした。
そこで私は各児童を観察しながら特徴を分析し、全員が楽しく安全に過ごせる環境を作ることに注力しました。
社交的な児童に内気な児童をサポートする役割を担ってもらうなど、個々の特性を活かしたグループ活動を提案したのです。
これにより、人の特性を見抜く観察力と、適切な役割を割り振るスキルを身につけました。
これらのスキルは、将来プロジェクトリーダーとしてチームメンバーを的確に配置し、プロジェクトを成功に導くために非常に役立つと考えています。
ゼミ
例文
私が学生時代に力を入れたことは大学のゼミです。
ゼミでは英語と似ている言語の源流、例えばゲルマン語派やラテン語派の言語がどのように分岐し、現代の英語に影響を与えたかを調査しました。
また、言語学という学問が非常に奥深く、学びには終わりがないことを実感しました。
この経験を通じて、私は分析力や調査力を養いました。
また、ゼミの活動を通じて、プレゼンテーションスキルやコミュニケーションの大切さも学びました。
貴社では、私の英語力を活用して多くの海外企業との取引先を増やし、国際的なビジネス展開に貢献したいと考えています。
また、学び続ける姿勢を活かして業界研究を続け、最新の情報を常に取り入れることで、貴社の発展に寄与したいと考えています。
ビジネスコンテスト
例文
「私が学生時代に取り組んだのは〇〇というビジコンです。私は将来企画・広報といった分野で活躍したいと考えており、ビジコンはその第一歩としてよい訓練の場になると考えチャレンジを決意しました。
中間発表では4位と振るわず、より上位を狙うために上位陣を徹底的に分析し自分との違いを考えました。私が導き出した結論は、演出・プレゼンで勝負することです。
アイデア自体は高い評価を得ていたため変えず、プレゼンでユーモアを交えたロールプレイングを取り入れる演出をすることにしました。最終発表で逆転優勝できたときの感動は忘れられません。
私はこの経験から、より客観的に自分を見られるようになったと感じています。アルバイトなどのシーンでもものごとを俯瞰的に見て、どこに力を入れるのがよいかを分析し、効率的に仕事ができるようになりました。
貴社で仕事をする機会が与えられたときも、この経験を忘れず少しでも早く仕事に慣れていけるよう努めます。」
【ガクチカとは?】企業によって変えていいの?
結論として、ガクチカは企業によって変えて良いどころか、一つひとつの企業に対してオーダーメイドで作成したいところです。
活用するエピソードは同じでも構いません。
しかし、それぞれの企業に対してどうすれば良い印象を与えられるか、求められている人物像や能力に応じてカスタマイズしながら作成すれば、企業研究を行っているモチベーション高い人物であることをアピールできます。
したがって、企業によって柔軟にガクチカの内容を変えながら就活を進めましょう。
ガクチカの質と量を高めるため
ガクチカには学業や部活、ボランティアなどさまざまなジャンルがあり、面接時に複数のエピソードを求められる場合があります。
ガクチカの量が多ければ企業の求める人材に適したジャンルを選択でき、質が高ければ熱心に取り組む人材というアピールにつながります。
ガクチカの量を増やすには太く長く経験したことだけではなく、短期間熱中したものや長期間そこそこ力を入れたものまで範囲を広げて探してみましょう。
ガクチカの質を上げるには、動機から目的達成までの過程に一貫性をもたせることを意識して、志望する会社の業務内容と結びつくように何度も再考するとよいでしょう。
業界や企業によって評価は異なるため
業種によって求められるスキルが異なるため、ガクチカで学んだことを入社してからも活かせるエピソードがあるとアピールになります。
ガクチカは企業の業務内容に合ったものであるほど評価につながりやすく、面接官への印象もよくなるでしょう。
また、複数のガクチカがあることによって状況に適応したものを選んで話せるので、エピソードに幅ができるメリットといえます。
【ガクチカとは?】これからの就活の始め方
最後に、ガクチカについて考えながら、これから就活準備を進めるという学生向けのアドバイスを紹介します。以下で紹介するポイントは、就活の最初から最後まで重要なポイントです。
もし将来就活で息が詰まったとき・思う結果を得られなくて落ち込んだときは以下のポイントに立ち返ってみましょう。就活初期の段階で失敗しても、そこから立て直して納得できる企業から内定をもらえたという学生は多いです。
初期の失敗で過度に落ち込まず、つぎへ活かす気持ちを忘れないようにしてください。
徹底的な自己分析
就活で非常に大きなポイントが、徹底的に自己分析をすることです。大学3年生になり、就活を意識したときからすぐに始めていきましょう。内定が得られる可能性を広げるだけでなく、より自分の適性に合った会社で働くためのポイントにもなります。
給与・待遇のよい会社というだけで就職先を選ぶと、なかなか入社後によい業績をあげられません。自分の強みは何か、その強みを活かせるのはどんな職場かを考えることは、キャリアプランのスタートで必要になることでしょう。
ちなみに、自己分析を進めるためのコツは「ノート」です。こちらの「自己分析にはノートを使う!書き方から活用テクニックまでを徹底解説!」という記事をぜひ参考にしてください。
自己分析にはノートを使う!書き方から活用テクニックまでを徹底解説!
業界研究と企業研究
続いて、業界研究と企業研究を進めていくのがおすすめです。こんな業界でこんな仕事をしてみたい、というのは多くの学生がばく然と考えていることでしょう。
しかし研究を進めていくと、意外な業界に興味をもつこと・志望していた業界では意外と自分の希望する働き方が難しいことを知ることも多いです。内定後に後悔しないためにも、ぜひこのステップも重視しましょう。
業界研究で行きたい業界を絞り、その後に企業研究を進めて先行対策をすると就活のスタートダッシュで周りと差をつけられます。
こちらの「就活の業界研究のやり方が知りたい。調べるべきポイントと手順を徹底解説」・「企業研究に役に立つ「企業研究ノート」とは?作り方もご紹介!」という記事もぜひ参考にしてください。
業界研究のやり方とは?調べるべきポイントと手順を徹底解説
企業研究に役に立つ「企業研究ノート」とは?作り方もご紹介!
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まとめ
ガクチカについて、総合的な解説をしてきました。学生に話を聞くとガクチカについて「何を話せばよいかわからない」「自己PRと内容が同じになってしまう」といった感想が多く、悩みの種になっていることがわかります。
しかしガクチカのポイントや聞かれる理由について理解できれば、おのずと何を軸にアピールすればよいかが見えてくるでしょう。
ガクチカで論理的・具体的な話ができる学生は、多くの企業から非常によい評価を得られます。就活の成否を大きく左右するポイントだけに、時間をかけて準備を進めるようにしてください。