「模擬面接を行うことの目的って?」 「模擬面接を効果的に行うにはどうすればいい?」 「模擬面接を行う際に準備しておくべき質問や回答例とは?」 このように、模擬面接を行うことの目的やメリットを知りたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
本記事ではそもそも模擬面接とはどのようなものなのか、や模擬面接の目的やメリットなどを紹介しています。本記事を読むことで、模擬面接にどのようなメリットがあるのか把握できるでしょう。
また、模擬面接の効果的なやり方やチェック項目なども紹介するため、効果的な模擬面接ができるようになるでしょう。
模擬面接の目的とメリットについて知りたい人は、ぜひ本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
目次[目次を全て表示する]
そもそも模擬面接とは?
模擬面接は就活本番での面接を再現し、入室から退室までの面接における一連の流れを体験することです。就活では面接試験が非常に重要な要素となっており、内定を勝ち取るためには面接対策が必須になります。
志望する企業の内定を獲得するためにも、事前に模擬面接を経験しておくことは非常に大切だと言えるでしょう。
模擬面接の目的とメリット
就職活動において成功を収めるためには、模擬面接を行っておくことが非常に重要です。それでは、模擬面接を行うことの目的や具体的なメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは模擬面接の目的とメリットを紹介していくため、参考にしてみてはいかがでしょうか。
- 本番で緊張せずに自分の力を出せる
- 自分を客観視でき気づけない癖や課題が見つかる
- イレギュラーな質問にも焦らず対応できる
本番で緊張せずに自分の力を出せる
本番の面接が初めての場合は、緊張してしまい本来の力を発揮できない可能性が高いです。しかし事前に模擬面接を経験しておけば、本番の面接でも緊張しにくくなり、自分の力を出しやすくなります。
声に出して模擬面接をすれば、実際の面接でもはきはきとした声で受け答えがしやすくなるでしょう。また、入室から退室までをシミュレーションしておけば、当日の流れを予行練習できるため、落ち着いて本番の面接に臨めるようになります。
自分を客観視でき気づけない癖や課題が見つかる
普段生活していても、自分の弱点や課題にはなかなか気づけません。自分の弱点を知るためには、第三者の視点が必要です。
模擬面接の際に録音、録画しておけば、自分が面接を受ける姿を客観視できます。これまで気づいていなかった自分の課題を見つけて、改善することもできるでしょう。
模擬面接の際には、自分が他者からどのように見えているのか、や自分の話す癖やスピードなどを確認し、改善策を見つけることが大切です。
イレギュラーな質問にも焦らず対応できる
就活の面接は、個人面接の場合もあれば集団面接の場合もあります。また、企業や面接官によって尋ねられる質問も異なります。
模擬面接を行っておけば、さまざまな設定や質問の練習ができるため、本番のイレギュラーな質問にも慌てずに対応できるようになるでしょう。
本番の面接で面接官の意図を正確に理解して回答できる就活生は多くはありません。事前にさまざまなパターンの模擬面接を行っておけば、落ち着いて的確な回答ができるでしょう。
模擬面接の効果的なやり方
模擬面接を行う場合は本番さながらの練習をするために、第三者に面接官役を頼むのが一般的です。しかし模擬面接は1人で行うことも可能です。
模擬面接のさまざまなやり方を知っておくことで、1人でも本番へ向けた有効な面接対策ができるでしょう。ここでは模擬面接の効果的なやり方を紹介していくため、参考にしてみてはいかがでしょうか。
友人や家族などに面接官役を頼んで本番同様に行う
家族や友人など身近な人に面接官役を頼むことで、模擬面接で感じたことをしっかりとフィートバックしてもらえます。第三者に手伝ってもらう場合は、特に重点的に練習したい質問を準備しておくと効果的です。
ただし、友人や家族などの身近な人に練習相手になってもらう場合、緊張感を保てない可能性もあるでしょう。このような場合は、面接官役になりきってもらえるように事前にお願いしておくと良いでしょう。
大学のキャリアセンター利用する
模擬面接は大学のキャリアセンターでも受けられます。キャリアセンターであれば、就活に関する知識を持った担当者に無料で模擬面接を行ってもらえるため、活用してみると良いでしょう。
また、家族や友人に協力してもらう場合よりもしっかりと緊張感を持って臨めるため、緊張感が伴う本番の面接対策としても有効です。
エージェントを利用する
就活エージェントでも模擬面接を受けることが可能です。就活エージェントでは、就活生が内定を取れるようにさまざまなサポートを行ってくれます。
サポートの一つとして模擬面接も無料で実施しているため、周りに模擬面接に協力してくれる相手がいない場合は、就活エージェントを活用してみると良いでしょう。
また、中には個人面接だけでなく集団面接や最終面接のシミュレーションをしてくれるエージェントもあるため、このようなエージェントを利用すればさまざまなパターンの面接対策ができます。
1人で行うときはスマートフォンを活用する
自分1人で模擬面接をする場合は、スマートフォンを使って録音、録画するのがおすすめです。
前述のとおり、模擬面接では自分の姿を客観的に見て、これまで気づいていなかった自分の課題を見つけることが大切です。スマートフォンで録画しておけば、自分の姿勢や話し方、スピード、回答にどのくらいの時間がかかっているのかなどを確認できるでしょう。
また、いきなり模擬面接を第三者に頼むことに抵抗があるという場合の事前練習としてもおすすめです。
模擬面接でチェックしておくべき項目
模擬面接では、本番さながらの面接を行うことが重要なため、模擬とはいえ本番の面接と受ける場合と同じ気持ちで臨むことが大切です。
また、他にも身だしなみや入退室の際のマナーなど、チェックしておきたいポイントも多いです。ここでは、模擬面接でチェックしておくべき項目を紹介していきます。
- 笑顔や姿勢などの第一印象
- 服装や身だしなみ
- 声の大きさ・言葉遣い・話し方
- 話の内容と分かりやすさ
- 入退室時のマナー
笑顔や姿勢などの第一印象
面接官に与える第一印象を良くするためにも、笑顔や姿勢を意識しましょう。口角を軽く上げ、自然な笑顔を心がけることが大切です。
また、座り姿勢は椅子に軽く腰掛けて、背もたれには背中を付けないようにしましょう。立ち姿勢は天から糸でつるされているように、顎を軽く引いて立つことがポイントです。
服装や身だしなみ
模擬面接の際は、服装や身だしなみにも気を付けましょう。あまり着る機会のないスーツを身に着けると、本番の面接でも集中できない場合があります。
そのため、模擬面接の際にも本番の面接で身に着けるしっかりとしたスーツスタイルで臨むことが大切です。男性の場合はきちんと髭をそり、眉毛も整えます。
女性の場合は長い髪はヘアゴムでまとめて、ナチュラルメイクを意識しましょう。男女とも黒髪にして、清潔感のある身だしなみを意識することが大切です。
声の大きさ・言葉遣い・話し方
模擬面接では話す声の大きさや言葉遣い、スピードなどもチェックするようにしましょう。ボソボソと聞き取りにくい話し方をすると、面接官の印象もよくありません。
模擬面接では普段よりも高めのトーンにして、ゆっくりと話しましょう。また、社会人として正しい言葉遣いで話すことも大切です。
話の内容と分かりやすさ
模擬面接の際は回答する内容と、回答がわかりやすい言葉で話せているか確認するようにしましょう。たとえば、「志望動機」や「自己PR」「ガクチカ」などは必ずといって良いほどどの企業でも質問されます。
このような定番の質問に対する回答と、内容が面接官に伝わるようにわかりやすく話せているかしっかりとチェックしましょう。
入退室時のマナー
模擬面接の際は、入退室のマナーも押さえておくことが大切です。入室の際はドアを3回ノックして、「どうぞ」と言われてから「失礼します」と声をかけて、ドアを開けます。
ドアを閉める際はドアの方を向いて閉めましょう。後ろ手で閉めるのはNGです。椅子の横まで歩いたら、面接官へ向かって30度のお辞儀をしましょう。面接官に「着席してください」と言われてから、15度のお辞儀をして着席します。
退室する際は椅子から立ち上がってお礼の言葉を述べ、45度のお辞儀をします。また、ドアの前まで歩いたら、ドアの前で「失礼いたします」と言い、30~45度のお辞儀をしてからドアを開けて退室しましょう。
模擬面接で準備しておくべき質問と回答例
前述のとおり、模擬面接の際にはよく聞かれる質問に対する回答を用意しておくことが大切です。それでは、面接の際には具体的にどのような質問をされることが多いのでしょうか。
ここでは、模擬面接で準備しておくべき質問と回答例を紹介していきます。
「志望理由」の場合
「なぜ当社を志望したのですか?」と尋ねられた場合は、しっかり企業研究を行ったうえで、どうしても志望先が良いという理由を明確に述べましょう。
・回答例 私は社内外のさまざまな人と協力し、大きな成果を上げたいと考え、御社を志望しました。私は学生時代に野球部に所属し、目標の異なるメンバー1人ひとりとチームづくりを進めてきた経験があります。
御社では社内はもちろん、生産者の方や飲食業界の方とコミュニケーションを取りながら食品づくりを行っていると感じたため、部活動でのチームづくりを活かし、御社でお客様に喜んでいただける食品の開発に貢献していきたいと考えています。
「長所と短所」の場合
「あなたの長所や短所は何ですか?」という質問は、自分を客観的に棚卸しできているかどうかと、ポテンシャルを見極めるための質問です。長所を活かし、短所にどう向き合うのかをバランスよく答えるようにしましょう。
・回答例 私の長所は粘り強いところです。学生時代に簿記の勉強を始め、毎日朝と帰宅後に勉強を進めました。学業や部活動も忙しくなかなかうまく進まない日もありましたが、わからないところは粘り強く調べ、半年で簿記2級に合格することが出来ました。
短所は頑固なところです。こだわりが強い部分があるため、なかなか自分のやり方を曲げられないところがあります。しかしインターンシップの際に、社員の方に仕事の仕方などを聞いたところ、多くの学びがありました。
そのため、現在では自分のやり方に固執せず、周りの人々と協力しながら取り組めるようにしています。
「将来どのようになりたいか?」の場合
「将来どのようになりたいか?」という質問は、将来像と志望先の方向性が合っているかを探るための質問です。そのため、会社のビジョンと将来像をうまくマッチさせることが大切です。
・回答例 私は将来グローバルに活躍できるセールスパーソンになりたいと考えています。御社はグローバル環境でのサービスの供給体制を整えているため、自分の努力次第で将来的には海外で活躍することも可能であると考えています。
御社のサービスを世界中の人々に届け、価値を提供することで、御社に貢献していきたいです。
「他社の選考状況」についての場合
「他社の選考状況はどうなっていますか?」という質問は、志望先の一貫性と自社志望度の高さを確認するための質問です。ネガティブな印象を与えないようにしつつも、正直に答えること大切です。
・回答例 私は企業発展を資金面で支えていきたいという思いから、銀行業界を中心に選考を進めています。選考状況を申し上げると、A行は2次面接、B行は3次面接を控えている状況です。
「何か質問は?」などの逆質問の場合
「何か質問はありますか?」などの逆質問には、自社への熱意や志望度の高さを知りたいという考えがあります。また、会社の魅力付けをする狙いもあるため、失礼な質問にならないように複数用意しておきましょう。
・回答例 私は一日でも早く御社で活躍したいと考えていますが、入社後はどのくらいの期間や流れで業務に携われるのでしょうか。
模擬面接を効果的に行うためのポイント
模擬面接もただやみくもにいっては期待していたような効果は得られません。本番の有効な面接対策を行うためには、模擬面接を行う際のポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは最後に、模擬面接を効果的に行うためのポイントを紹介していきます。
- 本番に近い形で行いながら流れを掴んでおく
- 本番のつもりでしっかり準備して臨む
- 面接中の自分を知るために録音・録画する
- フィードバックをもらい改善点を正す
- できるだけ多くの人と異なる場所で試す
本番に近い形で行いながら流れを掴んでおく
模擬面接はできるだけ本番に近い環境で行いましょう。模擬面接を大学の食堂など実際の面接と違った場所で行っても、本番の面接の雰囲気に慣れることはできません。
たとえば、空いている教室を使って入室から退室までの流れを行えば、実際の面接に近い環境で経験を積めるでしょう。
本番のつもりでしっかり準備して臨む
模擬面接は本番のつもりで、前日からしっかりと準備を行っておきましょう。持ち物の確認や頭の中で質疑応答のシミュレーションを行うなど、本番さながらの事前準備を行うことで、本番を意識した模擬面接を行えます。
本場の面接で忘れ物をしないためにも、準備の練習をすると良いでしょう。
面接中の自分を知るために録音・録画する
模擬面接中の自分の姿を見るためにも、スマートフォンやビデオカメラを使って録音、録画を行いましょう。自分を客観的に見ることができれば、これまで気づかなかった自分の改善点に気づけるでしょう。
フィードバックをもらい改善点を正す
模擬面接を修了したら、面接官役の人からフィードバックを貰いましょう。自分の課題は客観的な視点でしかわからない部分が多いため、受け答えが適切だったか、内容はわかりやすかったかなど、フィードバックを貰ってきちんとメモを取りましょう。
改善点を見つけることができれば、本番までに修正できます。
できるだけ多くの人と異なる場所で試す
実際の面接は個人面接や集団面接、面接官が複数人いるなど、さまざまなパターンがあります。さまざまなパターンの面接に対応できるようになるためにも、できるだけ多くの人と違う場所で模擬面接を行っておくようにしましょう。
回答はポイントを簡潔にまとめる
面接の際に就活生1人に使える時間は決められています。回答が長くなりすぎるとそれだけ面接官からの印象も悪くなるため、回答は簡潔にまとめるように心がけましょう。
また、簡潔にまとめても結論が曖昧なままでは何を伝えたいのかわからなくなるため、ポイントを押さえたうえでまとめることが大切です。
模擬面接をしっかりして本番へ向けて準備をしよう
模擬面接を行う際には、本番の環境で緊張感を持って行うことが大切です。
ぜひ本記事で紹介した模擬面接の目的やメリット、模擬面接の効果的なやり方、チェックしておくべき項目などを参考に、効果的な模擬面接を行いましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート