はじめに
大学1年生や2年生で単位を落としそうという時、どうすれば良いのでしょうか。
バイトやサークルに明け暮れて授業にほとんど出ていないといった方をはじめ、真面目に提出物も出してきたけれど、テストの問題がまったくわからず、単位がもらえないかもしれないと不安になっている方もいるかもしれません。
不真面目で出席0だったにもかかわらず、単位を取得できた筆者が単位を落としそうな時の対処法をお教えします。
【単位落としそう…】単位を落としたらどうなるの?
単位落としたらどうなるんだろう、就職に影響するのかな、親に連絡がいくかなと不安になっている方もいるかもしれません。
就活に集中したい3年生や卒業しないと内定先に就職ができなくなる4年生ならともかく、大学1年生や2年生なら特に大きな問題ではありません。
再履修することや来年取得すべき単位は増えますが、来年こそ単位を落とさないようにすれば良いだけです。
もっとも、何の単位かにもよります。
大学では必修科目と、一定の単位を取得するために自由に選んで良い科目があります。
英語や第二外国語などの必修科目を落とすと、2年までに終わることが3年まで繰り上がる場合や2年次に受ける必修科目が多くなるなど苦労するので気を付けましょう。
【単位落としそう…】ここから単位を取得するための対処方法
単位を落としても次年度以降に履修すれば良いわけですが、押せ押せになるので、翌年度以降は取得すべき単位の量が多くなり、授業漬けになって就活の準備などができなくなることや行うべき課題が多くて苦労することがあります。
そのため、単位を落としそうと不安を抱えている時点で対策を採り、できれば、単位を落とさず進級したいところです。
そこで、単位を落としそうな時に単位を取得するための対処方法をお教えします。
教授に連絡する
まずは、単位を落としそうな科目の教授に直接相談してみましょう。
これまでずっと授業に出ていても、教授と一度も一対一で話した経験がない方も多いかもしれません。
いつも一方的に講義をしていて会話が成り立たなそうとか、テレビ出演で活躍していて何だか雲の上の人みたいと感じる方もいます。
大学教授というと偉そうに思えますが、学生との関係で見れば、小中高時代の先生と変わりありません。
教育者として学生の面倒も見てくれますので、ダメ元でも相談するのがおすすめです。
自分の現状を伝え、このままでは単位が取れるか不安な旨を伝え、追加課題を出してくれないかなど確認してみてください。
教授はこれまでの出席状況や採点中のテストの成績などを踏まえ判断してくれます。
ほとんど出席していないと相手にしてもらえない場合もありますが、追加課題を出せば、単位を与えても良いと提案してくれるケースも少なくありません。
追加課題がもらえたら、期日までに必ずやり遂げましょう。
単位のことを一旦忘れる
これまで授業にも真面目に出席していて、課題なども提出しており、テストだけが失敗した場合は、単位のことは一旦忘れ、バイトや趣味に没頭するのも一つの方法です。
なぜかといえば、基本的にいえば、テストが終わってしまった以上、できることは少ないからです。
真面目に出席して授業や課題に取り組んでいたのに、テストが難しかったということは、ほかの学生もできていない可能性があります。
わざと意地悪な難題を出す教授や授業やテキストとは無関係な問題を出す教授もいるので、真面目にやってきたなら、心配しすぎないことが大切です。
サークルも入ってない、大教室での授業を1人で受けているような方は情報が入りにくいと思いますが、おそらく、ほかの学生もテストできなかったと言っているはずです。
【単位落としそう…】土下座で単位取れるって本当?
土下座で単位取れるって本当かといえば、昔はそんな教授もいたかもしれません。
筆者の先輩で実際に土下座で単位を取得した人もいます。
ですが、そんな情報がSNSで拡散することや面白がって密かに動画を撮ってアップするなどすれば、時代的にパワハラやセクハラだと問題視される可能性があります。
土下座されるのは困る教授のほうが多いでしょう。
しかも、今の時期だとオンライン授業が多く、教授の部屋を訪れて土下座する機会すらないでしょう。
教授に電話を入れるか、メールを入れて、出席が足りていないことの反省や課題を与えられれば真摯に取り組むとアピールするなど、自分の真剣さを伝えたほうが賢明です。
【単位落としそう…】そもそも単位の取得が難しい場合
授業に出席をしていて、課題なども提出しており、たまたまテストがうまくいかなくて単位が取れるか恐れている方は、単位を落とされる心配は基本的にないと思われます。
もちろん、科目や教授の方針にもよりますが、テストの良し悪しだけでなく、出欠や課題の内容などトータルに見て評価を与えるためです。
そもそも単位の取得が難しいのは、テストの点数が悪いどころか、テストを受けていない場合や出席が足りていない場合、教授が事前に温情措置は取らないと明言している場合です。
出席が足りていない場合
出席が重視されるかは科目や教授の方針にもよりますが、語学などの必修科目は出席重視のケースがほとんどです。
3分の2以上など出席の基準があり、それを満たしていないと、テストを受けて満点を取ったとしても単位の取得が認められない場合があります。
テストの点数を気にする前に、これまでの自分の出席日数を確認しましょう。
もっとも、出席日数が足りていないからとテストを受けないという自己判断もNGです。
出席日数が足りない、テストも受けていないでは、どんなに学生に優しい教授でも、何の温情措置も取れなくなるからです。
単位を落とした際は、翌年度以降はきちんと出席する、出席しなくても単位がもらえると噂の科目を取るようにしましょう。
教授が事前に温情措置は取らないと明言している場合
教授の中には単位の取得を巡って面倒な対応をすることに辟易しており、事前に温情措置は取らないと明言している人もいます。
この場合は、いくら相談に行っても門前払いされるケースがほとんどです。
明確な基準や方針を持っている教授は、授業がスタートするオリエンテーションの時点やテストの前の授業などで、自分は温情措置は取らない、単位は出欠とテストの点数、課題の提出によるなどと、あらかじめ明言する人が多いです。
中にはシラバスにコメントとして書いているケースもあります。
こうした教授の授業はそもそも取らないか、必修科目で教授が選べない場合には、方針に従って真面目に対応するしか策はありません。
【単位落としそう…】教授との交渉次第で単位が取れそうな場合
いろいろな教授がいますが、教授との交渉次第で単位が取れそうなケースとして、代表的なのは留年するかもしれないケースや卒業に関わるタイミングであるケースと、説得力のある言い訳を用意することができている場合です。
大学院への進級を決めるような人は、単位を落とすようなこともないと思いますが、就活は要領よくやって内定をゲットしても、大学にあまり通わず、授業の単位は疎かになっている人はけっこういます。
詳しくご紹介していきます。
進級や卒業に関わるタイミング
教授は他の科目やほかの教授と連携することはほとんどないので、単位が取れなさすぎて留年するかもしれないとなっても、全体を見てくれることはほとんどないです。
大学は8年在籍できるので、その範囲で頑張れば良く、単位を落とすのは自己責任というのが原則です。
もっとも、すでに内定が出ている場合や留年すると学費が払えず、退学するしかないといった状況なら、話を聞いてくれるかもしれません。
教授も人間ですので、自分にとってその単位がどれだけ必要なのか説明すると良いでしょう。
説得力のある言い訳を用意することができている場合
教授との交渉次第で単位が取れそうな場合のもう一つは、説得力のある言い訳を用意することができている場合です。
どんな理由が説得力があるかは、教授の性格や方針にもよるので、絶対単位がもらえるパーフェクトな理由はありません。
4年生であれば、「就活で忙しくて授業に全然出られなかった。」という理由ですが、ほかの同級生が両立できている以上、説得力が大きいとは言えません。
自分の夢である音楽などの活動が忙しかった、アルバイトや長期インターンで授業との調整が難しかったというのも、学業が学生の本分である以上は、聞き入れてもらえない可能性は高いです。
資格取得のための勉強や受験と重なってしまった、メンタルヘルスを病んで実家に戻っていた、親が倒れて看護や介護をしていたなど、本当にそういった理由があれば、考えてもらえる場合もあります。
【単位落としそう…】それでも単位を落としてしまった時はどうすればいい?
考えられる対処策を講じても、単位を落としてしまった時はどうすれば良いのでしょうか。
手段を尽くした以上は、進級や卒業がかかっていても、もはや大人しく留年するしかありません。
内定をもらっていた方も内定は辞退となり、また就活もやり直しです。
なかなか良い学生が採用できない小さなベンチャーなら、インターンなどを続けながら1年待ってくれることもありますが、通常は留年するような要領の悪い学生や不真面目と思われる学生を採用したいとは思いません。
就活の努力が無駄になり、翌年は留年したという点をどう説明しながら就活をするのか、難しい就活を迫られることになります。
それが嫌なら事前にできることはやっておきましょう。
そうでないなら、また来年再履修すれば良く、意外と7年、8年大学に通っている人は多いです。
<h2>おわりに
筆者は出席0で単位を取った経験の持ち主ですが、大学や学部の内容や方針、履修した科目や教授の方針などで、大きく差が出ます。
出席しなくても単位が取りやすい教授の授業を取る、教授にマメに相談する、追加課題をきちんとやるなど、いざとなった時に真摯に取り組むことが大切です。
留年したくない、せっかく得た内定を無駄にしたくないなら、単位をきっちり取得できるように計画を立てることや情報収集も怠らないようにしましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート