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はじめに
転職活動では履歴書が応募者と企業を結びつける最初の接点となります。
その中でも特に志望動機は採用担当者の印象を大きく左右するものであり、書類選考をクリアするためにはしっかりとアピールすることが重要になります。
ここでは志望動機がうまく書けなくて困っているという人に向けて、志望動機がスラスラと書けるようになるポイントを4つのステップに分けて紹介しています。
転職活動を成功させるためにも、ポイント抑えた効果的な志望動機を作成するようにしましょう。
【転職時の志望動機の書き方】ステップ①:志望動機を作成する際の構成を知る
「履歴書に志望動機を記入しようと思ったけれど、書き出しから何を書いたら良いのかわからない」という人も多いでしょう。
志望動機をスラスラと書くためには、文章全体の構造と盛り込むべき内容に着目するのがポイントです。
グタグタと長い文章だと内容がわかりづらくなってしまうので、短く端的に伝えることを心がけましょう。
ここでは志望動機を記入する最初のステップとして志望動機を作成する際に意識したい文章構成と盛り込むべき内容について紹介します。
結論(企業を選んだ理由)
志望動機を書く上でまず気を付けたいポイントは、冒頭に結論を持ってくるということです。
これは志望動機だけでなく転職理由や自己PRを説明するときにも使えるので、絶対に覚えておくようにしましょう。
なぜ結論から書き始めるのが良いのかというと、この方法が読んでいる人にもっともインパクトを残すことができるからです。
採用担当者は毎日何枚もの履歴書や職務経歴書といった書類に目を通しています。
そんなときに内容が曖昧で何を言っているのわからない文章が出てきたらどうでしょう。
パッと眺めてスルーされてしまうか、場合によっては最後まで読んでもらえないかもしれません。
しかし、最初に結論が書いてあるとわかりやすさが格段にアップするので読む人も内容に引き込まれやすくなりますし、「この人は社会人として必要な文章の書き方のルールを理解している」という評価にもつながります。
採用担当者を「面接で直接話を聞いてみよう」という気持ちにさせることもできるでしょう。
過去の経験やスキルの紹介
志望動機では最初に結論を述べた後、その志望動機に至った理由を過去の実績やスキルに絡めて説明していくことが重要です。
しかも、紹介する実績やスキルは曖昧な表現ではなく、客観的に判断することができるような数値やエピソードなどを用いると採用担当者に伝わりやすくなります。
たとえば以前の職場で営業職の仕事をしていたという実績を説明する場合に「私は新規の顧客を数多く開拓して会社の売上に貢献しました」と書いても、それがどのくらいの実績なのかは第三者である採用担当者からは理解できません。
これを「私は営業の仕事は未経験でしたが、最初の1ヶ月で新規の顧客を10件獲得し、3ヶ月で売上を50%増やしました」と数字も交えて書くとどうでしょう。
第三者からもその業績が具体的なイメージとして見えてきます。
当然アピール度も高くなるので、書類選考に通過する可能性も高くなるでしょう。
経験やスキルがどう活きるかを紹介
以前の職場での経験やスキルを具体的に説明したら、次に、その経験やスキルが転職先でどのように活かせるのかについても言及することが大切です。
採用担当者が転職の採用において最も知りたいことは、「会社に入社したときにどれくらいの貢献をしてくれるのか」ということです。
たとえ以前の会社で豊富な実績があったとしても、たとえ素晴らしいスキルを身につけていたとしても、それを転職先の仕事で十分に発揮して業績アップに貢献してくれなければなんの意味もないのです。
この点についてアピールするためには入念な企業研究も必要です。
企業研究によって転職先の企業が求める人物像を理解することができれば、そこで必要となる経験やスキルも理解できます。
後は、その経験やスキルが自分あることをアピールするだけです。
入社後、成し遂げたいこと
経験やスキルを説明して自分が会社に確実に貢献できることをアピールした上で、最後には将来自分がやりたいこと、会社で成し遂げたいことについても説明しましょう。
たとえばIT業界での転職を考えていたとしましょう。
企業研究によって転職先が今後はインフラエンジニア業務に力を入れていくことがわかったときに「私はシステムエンジニアとしての経験やスキルを活かして将来はインフラエンジニアとしても活躍したい」と書かれていれば、採用担当者は「我が社が求めている人物像にピッタリだ」という印象を抱くでしょう。
また、会社が進もうとしている方向性と一致していると判断できますから、「入社したら長く働き続けてくれるだろう」と思ってもらえます。
これは転職ではとても大切なことです。
【転職時の志望動機の書き方】ステップ②:その企業の魅力やあなたが共感できるポイントを探す
志望動機を迷いなくスラスラと書くための2つ目のステップは、志望する企業の魅力や共感できるポイントを探すことです。
予め企業研究などを行って志望企業の特徴をしっかりと理解した上で、それを志望動機にリンクさせるようにして書くと魅力的な志望動機を作成することができるでしょう。
ここでは他の企業にはない、志望する企業に特有の魅力や共感できるポイントの見つけ方について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
同業他社との比較
志望する企業にどのような独自性があるのかを知るためには企業研究が欠かせませんが、それだけでは不十分です。
同業他社と比較することではじめてその独自性が明らかになることもあるので、「他社研究」についても必ず行うようにしましょう。
たとえば、売上高○○億円と言われても、それが多いのか少ないのかというのは具体的にイメージできません。
しかし、同業他社の売上が軒並み志望企業の半分以下しかないということがわかれば、「圧倒的な事業規模がある」ということがわかるので、この点を志望動機に盛り込むことができます。
同様に資本について調べたときに志望企業だけが外資系であれば、「将来は海外でも働きたい」ということを志望動機に盛り込むことができるわけです。
代表の想いや経営理念
志望動機を代表の想いや経営理念などから説明するという方法も効果的です。
代表の想いや経営理念は企業によって大きく特徴が異なり、社風や働き方、求める人物像などに大きく影響しているからです。
企業のホームページを見れば経営理念や代表の想いといったことは簡単に確認することができます。
その中で「強いリーダーシップ」が求められていることがわかれば、志望動機にリーダーシップを発揮したエピソードを盛り込むことで興味を持ってもらうことができるでしょう。
また、代表の想いや経営理念は会社の進むべき方向性を示していることも多いので、自分のキャリアビジョンと企業の方向性が一致していることをアピールすることで評価が高まります。
会社の業績や今後の展望
企業研究を行うときは業績についても調べましょう。
先ほども述べたのように、売上高やシェアを他社と比較することで、志望企業の規模感を明確に把握することができるようになります。
また、利益率を調べておけば業界トップではない企業に志望動機を説明するときに「A社は売上高では業界トップですが御社は利益率ではA社を圧倒しており、効率的な経営に魅力を感じました」と言うことができます。
独立系の企業でなければ、関連企業や子会社、提携会社などについても調べておくことをオススメします。
最近M&Aなどで特定の業界の企業を積極的に子会社化しているような動きがあるならば、企業がどのような方向へ向かっているのか、今後の展望をある程度予測することができるようになります。
この点を志望動機に盛り込むことができれば、企業とのマッチングをアピールすることができるでしょう。
商品やサービスの魅力
志望動機は志望企業の商品やサービスが持つ魅力を盛り込むことでも魅力的になります。
他社の商品にはない志望企業の商品に独自の機能や技術、ノウハウなどに触れた上で、その中のどの部分に共感したのかを説明すると説得力が出ます。
実際に自分や家族などがサービスを利用した経験を踏まえて、どのような点に感動したのかを説明するのも良いでしょう。
商品やサービスの情報はホームページなどでも収集することが可能ですが、消費者の反応をより身近に感じたいと思うならばショップのレビューに目を通したり、TwitterなどのSNSをチェックするのもオススメです。
第三者の意見を参考にすることで自分では気付かなかった良さや特徴に気付くこともあるでしょう。
【転職時の志望動機の書き方】ステップ③:経験やスキルがどう活かせるかを考える
転職の志望動機を作成するときは経験やスキルをただ説明するだけでなく、その経験やスキルが仕事にどう活かせるかを具体的にアピールすることが重要になります。
このとき大切なことは、企業研究をしっかりと行って企業が求める人物や事業内容を理解しておくこと、そしてもう一つは自分のスキルや経験を洗い出して自分にどのような長所や特徴があるのかを整理しておくことです。
では、具体的んどうしたら良いのでしょうか。
その方法について詳しく解説します。
企業が求める人物やその会社の仕事内容を確認する
魅力的な志望動機を作成するためには、企業研究を行って志望する企業ならではの特徴や魅力を理解しておくことが大前提であることはすでに説明した通りです。
企業の強みを知ることで志望動機が明確になり、そこに焦点を当てて志望動機を作成することで説得力も増すからです。
企業研究にはいくつかのチェック項目がありますが、その中でも仕事内容は非常に重要な項目になります。
扱っている商品やサービスの情報について詳しく知っていなければ志望動機は的はずれなものになってしまいますし、具体的な業務内容を理解していなければ自分がどのように活躍できるかをアピールすることができないからです。
企業研究ではどのような人材が求められているかについても確認しましょう。
企業が求める専門知識やスキル、資格などがわかれば志望動機もまとめやすくなりますし、ポイントを絞ってアピールすることが可能になります。
あなたのスキルや経験を洗い出す
企業が求めている人物像や仕事内容を確認したら、次に自己分析を行ってスキルや経験を洗い出しを行います。
「経験やスキルの棚卸し」と呼ばれる作業です。
経験の棚卸しではまず最初に、「自分は今までどのような業界でどのような仕事をしてきたのか」「仕事でどんな成功や失敗をしてきたのか」「課題に直面したときにどのように克服しようとしたのか」といったことを洗い出して整理します。
また、スキルの棚卸しについては「入社後どのような技能を身につけたのか」「どのような資格を取得したのか」「ここは他人には負けないと思える分野があるか」といったことについて整理しましょう。
このようにスキルや経験を洗い出して整理することで自分の特長や強みが理解できます。
企業の求めるものとあなたのスキルの関連性を考える
企業研究により志望する企業の特徴や強みが理解できました。
また、経験やスキルを洗い出すことで自分の特長や強みについても理解することができたでしょう。
しかし、これらを別々にアピールしたのでは意味がありません。
採用担当者としては「入社後にどのような活躍をしてくれるのか」が一番の興味なのですから、自分を採用することでどのようなメリットがあるのかを説明しなければならないのです。
そのためには企業の求めるものと、あなたのスキルや経験をリンクさせて説明することが重要になります。
「私はこれまでの仕事で○○という経験をしました。この経験は御社の強みである△△という業務で最大限に発揮することができると考えて志望しました。」と関連性を持たせることで魅力的な志望動機になります。
入社後実現したいことを考える
魅力的な志望動機を作成するための4つ目のステップは、入社後に実現したいことをできるだけ具体的に説明することです。
入社後にやりたいことを明確に意識している人は採用担当者からは「成長意欲がある」という評価になります。
また、実現したいことが企業の方向性とマッチしているならば「企業理解度が高い」という評価につながり、早期に退職してしまうリスクが低いということにもなります。
志望動機では必ず入社後実現したいことを伝えるようにしましょう。
まずはあなたのキャリアプランを考える
入社後に実現したいことを考えるときは、まずあなた自身のキャリアプランを考えるところからスタートしましょう。
キャリアプランとは簡単に言えば「今後どのような方向に進んで、どのような経歴を積み上げていきたいのか」、という自分自身の中期・長期計画です。
キャリアプランがしっかりとしていれば目標に向かってブレることなく最短距離で進むことができますし、課題に直面したときもその対処法を客観的に考えることができるようになります。
キャリアプランを考えるときは将来だけでなく、過去を振り返ることも重要です。
経験の棚卸しをすることで自分のできることや強み、周囲から求められていることなどを意識するとプランが立てやすくなるでしょう。
キャリアプランに沿って、その会社に入社後何をしたいかを考える
志望動機では入社後に実現したいことを伝えることが大事だということは先ほど説明しましたが、入社後に何をしたいかは、キャリアプランに沿って考えていくと考えやすくなります。
目標がはっきりとしている分、様々な雑事に振り回されない軸を持てるからです。
しっかりとしたキャリアプランがあれば将来の姿を具体的にイメージすることができるので、その姿に近づくためにどのような努力をするべきかということも明確になります。
志望動機でこの努力について説明することができれば、ポジティブな印象を持ってもらえるでしょう。
逆に実現に対するプランが明確になっていないと「キャリアプランを実現する能力に欠けている」という判断にもなりかねません。
【転職時の志望動機の書き方】志望動機を書く際のポイント
志望動機は企業に対する本気度や熱意といった志望度の高さを見極める基準でもあり、同時に仕事とのマッチングを見るための基準でもあります。
こういった理由から履歴書の記入項目の中でも志望動機は重要視される項目であり、選考結果にも大きく影響することがあります。
ですから、企業がどんなことを知りたがっているのかをしっかりと意識しながら作成することがとても大切です。
ここでは志望動機を書く際に注意すべきポイントを紹介しますので、ポイントを抑えて魅力的な志望動機を作成しましょう。
キャリアプランと志望動機を結びつける
志望動機を作成する上で重要なことは将来の自分の姿を採用担当者に具体的にイメージさせることです。
「自分の持っている経験やスキルがどれだけ転職先に役立つのか」「どれだけの利益をもたらすことができるのか」ということをしっかりとアピールすることが成功への近道となります。
このとき大切なことは、キャリアプランと志望動機に一貫性を持たせるということです。
転職を考えている人はそれぞれに「3年後には○○の資格を取りたい」「5年後には海外で活躍したい」といったキャリアプランを持っていると思います。
しかしながら、取得したいと考えている資格が転職先で活かされないなら意味がありませんし、転職先の企業が近々海外事業から撤退することを考えているのなら海外で活躍したいという夢は実現できないということになってしまいます。
このようにキャリアプランと志望動機に乖離があると、採用担当者は「企業研究を十分にしていないのではないか」「別の会社に行ったほうが活躍できるのではないか」と感じてしまいます。
キャリアプランと志望動機は必ず結びつけるようにしましょう。
あなた自身のオリジナルの内容で書く
志望動機がうまく書けずに、転職のノウハウ本に掲載されている例文やネットで紹介されている例文を参考に志望動機を作成したという人も少なくないでしょう。
しかし、こういったものは誰もが利用できるような曖昧な内容になっていることが多く、そのまま志望動機に取り込んでしまうと「どうしても入社したい」という熱意に欠けてしまいます。
数え切れないほどの履歴書に目を通している採用担当者であれば、「これは誰かの文章を丸写ししたに違いない」とすぐにバレてしまうでしょう。
志望動機に説得力を出すためのポイントは、具体的なエピソードを盛り込んで、どこにもないあなたオリジナルの内容の志望動機を作成することです。
そうすることでインパクトのある文章になり、興味を持って読んだもらうことができます。
もちろん、オリジナル性の高い志望動機を作成するには様々な媒体や人々から情報を集める必要があるので大変ですが、それだけの価値は十分にあるでしょう。
過去の実績やスキルを具体的に述べる
志望動機を魅力的なものにするためには、過去の実績やスキルについても必ず記入するようにしましょう。
即戦力が求められる転職市場では、どのような経験やスキルを持っているかは書類選考の合否を左右する重要な情報となります。
過去の実績やスキルを記入するときに意識したいのは、転職先の仕事に関連するものだけを選んで記入するということです。
「せっかく身につけた実績やスキルなのですべて書いておきたい」という心理は理解できますが、転職先の仕事内容とまったく関係のない実績やスキルを説明しても意味がありません。
採用担当者は「自社でどのような活躍をしてくれるのか」を知りたいのであり、それ以外のことには興味がないのです。
過去の実績やスキルを説明するときはできる限り具体的な内容にすることも重要なポイントです。
ただ単に事実だけを伝えるのではなく、数値やエピソードなどを添えて誰もがイメージしやすいことを心がけるとアピール度が増します。
その会社でなくてはダメな理由を伝える
志望動機を作成する上で最も大切なことは「たくさんある業界の中からなぜこの業界を選んだのか」「この業界の中でなぜその会社を選んだのか」という理由を明確に伝えることです。
この理由が明確な人は他社との差別化がきっちりと図られているので仕事のミスマッチが起こりにくく、その結果として早期に離職してしまうといったリスクを最小限に抑えることができます。
また、自分を能力や経験といったことを最大限に発揮できる可能性が高いので、会社への貢献度も高くなることが考えられます。
しかし、この作業は簡単なことではありません。
その会社でなくてはダメな理由を伝えるためには、同業他社にはない「この会社の独自性」というものを理解しなければならないからです。
このような違いを明確にするには十分な企業研究、さらには業界研究が必要になります。
また、他社の研究も行った上で様々な角度から比較・分析を行う作業が必要も必要になるからです。
【転職時の志望動機の書き方】志望動機のNGポイント
志望動機で失敗してしまう人にはある程度決まったパターンというものがあります。
自分ではしっかりと志望動機をアピールしているつもりでも採用担当者の心にはまったく響いていないということもよくあるので気を付けましょう。
ここでは多くの人がやってしまいがちな失敗についていくつか紹介します。
逆に言えば、このような失敗をしなければアピール度の高い志望動機が書けるということになるので、ぜひチェックしてみてください。
どの企業でも使える志望動機はNG
希望の転職先がいくつかある場合は、数社を平行して転職活動を進めているという人もいるでしょう。
その場合は時間や手間を節約するために志望動機を使いまわしているケースもあると思いますが、これは絶対にやめるようにしましょう。
よくあるNG表現としては「御社の社風に共感して志望することを決めました」といったものです。
「御社の○○という社風に共感して・・・」というように具体的な社風にまで言及して志望動機を説明していれば問題ないですが、そうでないと、どんな企業にも当てはまってしまう非常に曖昧な表現になってしまいます。
志望動機は「絶対にこの会社に入りたいんだ!」という熱意を伝えるのが目的です。
にもかかわらず、どの企業にも当てはまるような曖昧な内容で書かれた志望動機を提出したでは「別にうちでなくてもいいのでは?」と思われてしまいます。
志望動機では「絶対この会社でなければダメなんだ」という理由を伝えるような内容にしましょう。
抽象的なアピールポイント
志望動機で企業への熱意をアピールするためには具体的な表現を使うのが鉄則です。
抽象的すぎる表現や曖昧な表現は「自信のなさ」「企業研究の甘さ」にもつながるため、十分に動機をアピールすることができません。
よくあるNG表現としては「御社の将来性に惹かれました」とか「御社の仕事は社会的影響力が大きいので志望しました」といったものです。
将来性という言葉は非常に抽象的なので、「どのような事業に将来性を感じるのか」、「将来どのような変化をもたらすことができるのか」というところまで踏み込んで伝えることが必要です。
また、社会的という言葉も、具体的に「どのような人々に影響力があるのか」という点に言及しないといけません。
また、志望動機では極力「指示語」は使わないようにしましょう。
指示語とはいわゆる「こそあど言葉」です。
「御社のこのようなサービスに感銘を受けました」という表現は避け、このようなという部分を具体的に言い換えるとアピール度が増します。
働く条件のみに着目している
転職理由の第一位が「給料が安さ」であることからもわかるように、多くの人は転職をすることで「これまでよりも多い給料を手に入れたい」「もっと休みがほしい」「残業のない職場で働きたい」といった働く条件の改善を目指しています。
しかし、志望動機に働く条件のみを書くのはちょっと考えものです。
もちろん、退職理由が「給料が安くて生活が苦しい」というものなら志望動機に書くことは問題ありませんし、「残業が多くて自由な時間がない」という理由なら「残業の少ないから」ということが志望動機になることは当然でしょう。
しかし、働く条件ばかりに着目して志望動機を買いてしまうと「仕事内容には興味がないのかな?」「給料が良ければうちの会社じゃなくても良いんじゃないか?」と思われてしまいます。
志望動機ではあくまでも会社への熱意を伝えることを第一に考えて、働く条件についてはその後に付け加える形で伝えるようにすると印象も良くなるでしょう。
仕事の内容について述べていない
直前の内容と関連していますが、志望動機は「自分はこの会社でぜひ働きたい」という熱意を伝えるのが目的ですから、待遇面や福利厚生などに触れることは最小限に抑え、あくまでも仕事の内容で志望度の高さを伝えるようにしましょう。
待遇面や福利厚生面以外で注意したいのが、職場の人間関係についてです。
前の職場を退職した理由として「他の社員との人間関係がうまく行かなかったから」「上司と反りが合わなかったから」という人も多いと思います。
だからといって志望動機を人間関係と書くのは控えるべきです。
転職理由は転職することで以前の職場で抱えていた問題が解決できるものに限定するべきです。
たとえば、「自分は海外を相手に仕事がしたかったけれど前の職場は海外事業部がなかったので、海外事業部のある御社を志望した」といった場合は転職によって問題が解決できます。
しかし、人間関係はたとえ職場が変わってもまた同じようなことが起こる可能性も否定できないため、転職理由としてはNGです。
まとめ
転職活動で志望動機を書くときは内容だけでなく文章の構成にも注意が必要です。
最初に結論を述べて、その後に理由やスキル・経験などを説明すると内容が伝わりやすくなります。
入社後にやりたいことも忘れずに伝えるようにしましょう。
志望動機は曖昧な表現を避け具体的に伝えましょう。
企業研究を十分に行って、その企業だけの強みを見つけると魅力的な志望動機につながります。
また、志望動機にはできれば避けたい内容や表現があります。
待遇面などの話は最小限にして仕事に関する内容で熱意を伝えましょう。