飲食業界への転職をお考えの皆様、志望動機は出来上がりましたか？もし「何を書けばよいのかイマイチ見えてこない…」というのであれば、何はともあれ本記事をチェックしてみてください。志望動機作成のポイントについて、例文を交えて徹底的に解説しています。
さらには飲食業界への転職を有利にしてくれるおすすめ資格についてもご紹介。気になる情報がきっと見つかるはずです。
未経験から飲食業界への転職、アリ？それともナシ？
未経験から飲食業界への転職を考える場合、最初に気になるのが「未経験からの転職って可能なの？」ということではないでしょうか？未経験からの転職ですと、不安になりますよね。けれどご安心ください。未経験でも大丈夫です。実際に多くの人が全然関係ない仕事から飲食への転身し、活躍しています。中には全く違った仕事から、飲食店スタッフを経て、独立開業している人も少なくありません。
飲食業界のキャリアステップ
続いては飲食業界のキャリアステップについて見ていきたいと思います。飲食業界ならではのキャリアには夢や魅力が沢山詰まっています。
店舗管理
飲食店である程度のキャリアを積みますと、店舗管理を任されます。店舗管理とは食品の在庫や発注などを担当する大切な仕事です。ロスはできるだけ少なくし、かといって機会損失は出来る限り発生させない。この相反する要求にこたえていかなくてはなりません。
店舗管理を担当しますと、卸の業者さんと仲良くなれます。将来的に独立する場合、この繋がりがモノをいうことも多く、店舗管理の経験は大切です。
店長、マネージャー
次のキャリアは店長・マネージャーです。そのお店のすべてを取り仕切るのが店長の仕事です。売上などの数値を管理することはもちろん、アルバイトの面接やシフトの考察、接客、お店の雰囲気づくりなどその仕事は多岐に及びます。いざという時には現場に立ち、すべての仕事をこなさなくてはなりません。
大変な仕事ではありますが、お店のすべてを自分の裁量で動かせるというのはかなりの魅力でもあります。店長・マネージャー経験をしているからこそ、自分のお店を切り盛りできます。
また、店長を経験していますと、飲食業界での転職も有利です。飲食業界は人の動きが激しく、店長クラスに穴が開くこともしばしばあります。そんな時に店長経験者はスッとその穴に収まることができるというワケです。複数店舗で店長を経験した後に独立するというパターンもあります。
独立
飲食業界最後のステップアップは独立・開業です。いつかは自分のお店を持ちたい。そう考えながら働いている人は多いものです。一般的なサラリーマンですと、独立・開業というのはかなりハードルの高い世界です。けれど飲食業界であれば、それは俄然に現実味を帯びてきます。いつかは自分のお店を持ちたい。そんな人にとって、飲食業界は魅力にあふれた職場といえます。
飲食業界で求められる人材像とは？
続いては飲食業界で求められる人材像についてチェックしていきたいと思います。普段から求められる人材像を意識しておくことで、それが身につき、転職が有利になるものです。
明るく人当たりが良い！
飲食業界は味ももちろん大切ですが、それ以上に「人」が大切です。皆さんもお気に入りの店員さんに会いに、お店を訪れることってありますよね。お客さんとのコミュニケーションを取る上で、明るく人当たりが良いというのは大切なことです。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力の高さも大切な要素です。お客さんの話を引き出し、話を盛り上げ、楽しんで帰ってもらえれば、次の集客にもつながるものです。重要なのがお客さんがどんな話を望んでいるのかを見極める能力です。話を聞いて欲しいのか、何か話をしてほしいのか。飲食の経験が長い人は、この感覚に優れており、瞬時にスタイルを切り替えます。
飲むこと・食べることが大好き
飲食で働く大前提として、飲むこと・食べることが大好きということが挙げられます。飲み食いすることが嫌いという人はほとんどいないはずですが、「大好き」とまで言い切れるかが重要なポイントです。飲み食いが大好きな人は、飲み食いを目的として旅行に出かけることもあるものです。
独立志向がある
飲食業界では独立志向が高い人を求める傾向にあります。一般的な企業であれば、いつまでの働いて欲しいという前提で人を雇うものですが、飲食ではそうではありません。
なぜ独立志向が高い人を求める傾向にあるのかというと、雇う側にいる人も、かつてはどこかのお店で修行して、努力の末に独立したという経験を持っている人が多いからです。それゆえに独立志向の強い人とウマが合いやすいということがあります。
また、独立志向が強い人はとにかく仕事を覚えようと、仕事に真剣に向き合ってくれます。1を教えたら10を覚えるといった感じです。だからこそ、雇う側としては安心して仕事を任せられるというワケです。
飲食業界への転職、志望動機には何を書くべき？
続いては飲食業界への転職・志望動機作成のポイントについて見ていきたいと思います。いきなり書きはじめるのではなく、まずは下記に関して、自分なりの答えを見つけ出してみてください。
なぜ飲食業界なのか、そしてなぜこの会社なのか
他業種からの転職ですと「なんでワザワザ飲食で、なんでウチなの？」という疑問が必ず付きまとうものです。この疑問への答えは「そのお店で働きたい！」という事に直結しています。だからこそ、とにかくこの疑問への答えを明確にしておかなくてはなりません。
これまでの経験・スキルをどう活かす予定か
飲食とは関係ない業界で働いていたとしても、そこでの経験・スキルが飲食で役立つこともあるものです。それをうまくアピールできれば、内定はグッと近づくものです。例えば営業担当者であればコミュニケーション能力が役立つはずですし、IT系の仕事であればお店のHP運営などができるはずです。
将来的にどうなりたいのか
全く違う業界に飛び込もうとしているのですから、将来的な夢や目標も伝えておきましょう。本気で飲食を目指している人はそれがはっきりとしているものです。またそれがはっきりとしているからこそ、飲食を続けていけます。
飲食業界への転職｜志望動機を例文でチェック
私が転職先として貴社を希望している理由は、食べるということを通じ、お客さんに幸せを与えているからです。現職ではIT業界にてプログラミングをしております。プログラミングをすること自体は好きなのですが、自分が作ったものが世の中でどんな使われ方をして、どんな風に思われているのかを直接的に知ることはできません。そのせいなのか、だんだんと仕事へのモチベーションが下がってきてしまいました。
そこで出会ったのが貴社です。ちょっと落ち込んだ夜、同僚と訪れた貴社系列店である〇〇で飲んだお酒と、おつまみ、そして店員さんによるホスピタリティは私の荒んだ心をスッと癒してくれました。それ以来、〇〇は私のお気に入りのお店の一つです。
その夜以降、直接的に人と関われる仕事に興味が湧いてきました。社内で営業職への異動なども考えたのですが、人に直接的に幸せを与えられる仕事がしたいという思いが強くなり、思い切って飲食業界への転職を決意した次第です。そのきっかけを作ってくれたお店でもありますし、特別な思い入れがあります。ぜひ貴社で働くチャンスを頂ければと思います。
まだスタートも切っていないのに、こんなことを書くのは気が引けますが、いつかは自分のお店をもって、あの日の店員さんが私に幸せな時間を提供してくれたように、誰かの幸せな時間を演出できればと考えております。
飲食業界への転職｜おすすめの資格はコレ
全くの未経験から飲食を目指す場合、経験者と比較してハードルは上がってしまうものです。それは仕方のない部分です。それを補い、内定を勝ち取るためには資格取得が近道です。ここではおすすめの資格についてご紹介していきます。
TOEIC
人気の飲食店になりますと、外国人のお客さんも急激に増えるもの。そのため英語ができる人材は重宝されます。英語ができるといってもネイティブ並みに話せる必要はありません。メニューの説明ができて、最低限のサービスをこなせれば十分に評価の対象です。
そして英語力の証明はやはりTOEICの受験がおすすめです。履歴書に「日常会話は問題ありません」と書くよりも「TOEICは640点です」と書いていた方が信頼度も高く、有利に働いてくれるものです。英語力をアピールするのならTOEICは是非とも受験しておきましょう。
MOS（マイクロソフトオフィススペシャリスト）
飲食の現場では売上や在庫など管理すべきことが沢山あります。そしてその管理にはたいていエクセルが使われているものです。一方でエクセルが苦手で…という飲食の人は少なくありません。ですからエクセルを使いこなせるというのはかなりのアピールになってくれます。
そしてエクセルの能力を証明してくれるのがMOS（マイクロソフトオフィススペシャリスト）です。マイクロソフト社が実施しているテストですから、これ以上の証明はありません。
まとめ：大変だけどやりがいの多い飲食業界、興味があるならチャレンジしよう！
飲食業界への転職を考えてみる皆様に向け、飲食ならではのキャリアステップ、飲食で求められる人材像、志望動機作成のポイントと例文、そしておすすめの資格までをご紹介してきましたが、気になる情報は見つかりましたか？
飲食は立ち仕事ですし、それなりに大変な仕事です。けれど飲食だからこそ体験できることも多い、特別な仕事の一つです。皆様の想いが本物であるならば、ぜひ飲食業界に飛び込んでみてください。そこにはきっと素敵な未来が待っているはずです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営｜自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
