【例文付き】転職希望者必見|面接官の心を揺さぶる履歴書・志望動機の書き方とは?

【例文付き】転職希望者必見|面接官の心を揺さぶる履歴書・志望動機の書き方とは?

転職を検討中の皆様、履歴書の志望動機はもう書き上げましたか?もし「まだ書けてない…」であったり「何を書けばよいのか…」と悩んでいるのであれば、いったん手を止めて、本記事をチェックしてみてください。

記事内では履歴書の志望動機が重要な理由から、面接官の心に残る志望動機を作成するためのポイント、そして志望動機の例文まで、徹底的に解説しています。

さらには志望動機にはNGなポイントについてもご紹介。転職活動を控えた皆様に役立つ情報満載でお届けしています。

本文を参考に面接官の心を揺さぶる履歴書・志望動機を作り上げてください。

転職活動の履歴書、やっぱり志望動機が重要!

転職活動において、履歴書は超が付くほど重要です。中でもボリュームの大きい志望動機はしっかりと作り込んでおかなくてはなりません。

そもそも転職活動での最初の関門は書類選考です。その通過率は3割ほどとも言われており、かなりの狭き門となっています。そこをくぐりぬけるためには、面接官の心に残る履歴書が必要です。中でも志望動機はしっかりとチェックされます。なぜ志望動機が重要視されるのか、より詳細に見ていきましょう。

ミスマッチを防げる

中途採用をする際、ミスマッチを防ぐことは重要です。

「入ってはみたものの思っていた仕事と違う…」という場合、企業側にとっても、転職者にとっても不幸です。それで辞めるとなった場合、企業側は新たな候補者を探さなくてはなりませんし、転職者は新たな仕事先を探さなくてはなりません。

そんなことの無いように、志望動機はしっかりとチェックされます。

志望する目的や意思を人事が確認する

仕事を長く続けていくためにはやはり本気度が重要です。

それが中途半端ですと、何かあった時に辞めてしまうかもしれません。その本気度を確認するという意味でも志望動機はチェックされます。なぜ現職を辞めて転職しようと考えたのか、なぜこの会社に入りたいと思ったのか、志望理由ではそれらがはっきりしていなくてはなりません。

転職活動の志望動機、作成前にチェックしておくべき5つのポイント

続いては、面接官の心を揺さぶる志望動機を作成するために必ず押さえておきたい5つのポイントを解説していきたいと思います。いずれも重要ですから、作成前にしっかりと検討してみてください。

1.話はとにかく具体的に書く

1つ目のポイントはとにかく具体的に書くということです。

例えば「会社の理念に共感したため応募しました」と書かれていたらどうでしょう?あまりにも当たり障りが無さすぎて、読み手の心には全く何も残らないはずです。むしろ本当に会社の理念をチェックしているのかな…と不安感さえ抱かせてしまいます。

本当に会社の理念に共感して応募しているのなら「貴社が掲げている、『プラスアルファのサービス』という理念に共感し、応募しました」などと、共感した箇所を具体的に記載すべきです。

これによって、本当に会社の理念をチェックしているということも伝わりますし、何よりもあなたがどういったことを考え、なぜ応募したのかということが伝わるものです。

2.読み手のことを考えた文章を意識する

2つ目のポイントは読み手のことを考えた文章を書くということです。文章は短ければ短いほど、読みやすくなります。

履歴書は読んで理解してもらわなくてはなりません。ですから、サッと読めるように短い文章で構成するというのは鉄則と言えます。

読みやすい文章ということ以外にも考えるべきポイントはあります。

例えば業界だけで通じるワードなどを志望動機に使ってはNGですし、文章の構成などにも気を使う必要があります。また必要以上に長い文章は好まれません。

いずれにしても、読み手のことを考えた文章ということは常に意識しておきましょう。

会社に送られた履歴書はまずは採用担当者にサッと読まれます。そこで心に引っかからなければ、不採用ボックスへ入れられ、あなたのもとに帰ってきてしまいます。じっくり読まないと理解できない志望動機などは論外です。

3.経験・スキルを明確にする

志望動機では経験・スキルのアピールも欠かせません。「自分にはこういった経験がある。だから貴社ではこんなことができる」というのは志望動機の重要なテーマになるからです。

なお、言わずもがなですが、経験やスキルは具体的に記載しましょう。例えば「英語ができます」とだけ言われても、ビジネスレベルなのか、日常会話レベルなのか、まったく想像が付きません。

4.転職を希望した理由もしっかりと

転職を考えているということは今の仕事を辞めようと思っているという事に他なりません。それは紛れもない事実です。転職を考えるのであれば、そこにしっかりと向き合わなくてはなりません。

企業側としては長く働いて欲しいという気持ちがあるものです。なにせ採用活動にはそれなりの労力がかかりますし、企業活動を続けるためには最低でもその費用を回収しなくてはなりません。さらに利益に繋げるためにはやはり長く働いてもらう必要があるのです。

ですから、なぜ今の仕事を辞めようと思ったのか、そしてなぜこの企業に就職したいと思ったのか、明確に記しておきましょう。当然ですが読み手にとって納得のいく理由が必要です。

5.誤字脱字が無いか、再度チェック

そして最後のポイントが誤字脱字などのチェックです。履歴書や職務経歴書などは絶対にミスがあってはいけません。

これらは自分の人生に関わる大事な書類です。その書類作成でミスをするということは、仕事上の大切な書類作成でミスをするという可能性を示唆します。そんな人を雇いたいと思う企業はありません。

例文でチェック|転職者が好印象を与える履歴書の志望動機

続いては志望動機の例文についてご紹介していきたいと思います。未経験職への転職と、同業種への転職の2種類。皆様の状況にあわせて参考にしてみてください。

未経験職への転職

私が貴社を志望した理由は、IT業界の中でも、工場系のシステムに強みを持っているからです。現職では工場で生産管理の仕事をしております。もともとは大手ベンダーのERPを使用していたのですが、工場の現実と合っていない部分も多く、使いにくさを感じることもしばしばありました。

そんな折に大手SIerの手をかり、システムを刷新することになりました。私は現場の状況を説明する係です。もともとはIT業界に対する不信感もあり、それほど協力的とは言えない態度だったと思います。けれど彼らは私の不満に真剣に耳を傾けてくれ、最終的に導入されたシステムはこれまでとは打って変わって使いやすいものとなりました。

この経験が、IT業界で働きたいと考えたきっかけです。

工場の現場についてはしっかりと理解しておりますし、工場が抱えている問題点に関しても理解しているつもりです。それは貴社での仕事でも必ず役に立つものと確信しております。

同業種への転職

貴社のグローバルな展開が、貴社への転職を考えたきっかけです。

現職では株式会社〇〇で営業を担当しております。ただし、弊社顧客は国内のみに限られており、今後も海外展開をする余裕はなさそうです。海外の見本市出展などの企画も出してみたのですが、残念ながら受け要られれることはありませんでした。

一方で、海外で仕事をしたいという思いは昔から持っていました。現職に就いたのも、入社当時は海外進出予定があったからです。なのですが、残念ながらその話は流れてしまいました。国内向けの営業職も学ぶことは多く、刺激的ではあります。けれど、どうしても海外向け営業の仕事をしたく思っています。

ビジネスで英語を使った経験は残念ながら無いのですが、英語力には自信を持っております。先月受けたTOEICのスコアは860でした。貴社で働くチャンスを頂ければ幸いです。

これはNGな志望動機とは?

ここまでご紹介してきた通り、履歴書の志望動機には押さえておくべきポイントがあるものです。逆に言えば、これはNGな志望動機もあるということ。それらについて見ていきたいと思います。

まず1つ目のNGポイントは自分本位である志望動機です。例えば「残業が少なそうだから」という志望動機はどうでしょう?そんなことを言われた面接官は「この人、忙しくなったら辞めちゃうのかな?」と考えざるを得ません。そんな人を雇うのはリスクが高すぎます。

あるいは「成長できそうだから」という志望理由について考えてみましょう。

一見するとポジティブで問題なさそうにも見えますが、よくよく考えますと、これもかなり自分本位な理由です。会社は学校ではありません。成長したいからといって志望されても困ってしまいます。

志望動機を考える際には、理由が自分本位になっていないか、第三者の視点からチェックしてみてください。

続いてのNGポイントはネガティブな転職理由です。例えば「現職では上司との折り合いが悪く、貴社への転職を考えました」なんて理由を考えてみましょう。上司との折り合いが悪くなることは確かにあるものですが、「そんなことをストレートに言われても…」という感じになりますよね。

転職を考えた理由を示す場合、ネガティブなイメージにならないように気を付けましょう。「残業が多い」⇒「ライフワークバランスが取れず仕事へのモチベーションを保ちにくい」など、言葉選びを工夫するだけでも、ずいぶんと印象は変わってきます。

まとめ:ポイントを押さえて自分なりの志望動機を完成させよう

履歴書に記載する志望動機について、その作成ポイントや例文、そしてNG例を見てきましたが、気になる情報は見つかりましたか?

最初にご紹介した通り、転職希望者の7割近くは書類選考で落とされてしまいます。ですから、そこをクリアすることこそ、最初にして最大の難関と言えます。書類選考で判断の基準となるのは履歴書であり、そこに書かれているし志望動機です。

面接官は多くの履歴書に目を通す必要があります。その中から「実際に会ってみたい」と思わせるためには、面接官に対してしっかりと印象を残す必要があります。今回ご紹介したポイントを押さえ、皆様なりの心に残る志望動機を作り上げてください。

その作業は決して簡単ではありません。考えに考えを重ね頭もつかれるはずですし、時間もそれなりにかかるります。大変な作業ではありますが、それは転職成功という素敵な未来に繋がっているものです。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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