はじめに
大学4年生のみなさん、就職活動は順調に進んでいますか?
「もっと早く就活始めておけばよかった…」
と自分の就活に不安を抱え始めてしまっている就活生も多いのではないでしょうか。
しかし、就活の本番はこれからです。
6月からスタートする本格的な採用活動に向けて、しっかりとやるべきことを理解した上で動いていけば、今からでも十分に内定獲得は目指せます。
大学4年生の5月という時期は本格的な採用活動がスタートする直前なので、当然忙しくなることは避けられません。だからこそ、4年生の5月に何をするべきかしっかりとチェックしておきましょう!
4年生の「5月」はどんな時期?
4年生の5月というのは本格的な採用活動がスタートする直前です。
就活スケジュールにおいて5月はどういう時期なのか、また就活生はどんな状況なのかを確認しておきましょう。
4年生の5月にある就活イベント
4年生の5月にある就活イベントは大きく分けて企業の募集締切・面接本番の二つです。
5月上旬で企業のエントリー募集が大方締め切られ、5月下旬から本選考が始まり出すといった流れが一般的です。
ここからは、それぞれについて詳しく解説していきます。
5月上旬:企業の募集締切/書類選考結果
大学3年の3月に開始された企業へのエントリーの受付が、多くの企業で5月上旬に締め切りを迎えます。
GWが明けてから一週間くらいまでが最後の応募期間となるような企業も多いです。
また、3~4月に提出したESの書類選考結果が出てくるのもこの時期です。
志望度の高い企業からの結果に一喜一憂してしまう時期でもありますが、これから控えている本選考の面接に向けた対策をきちんと進めていきましょう。
5月下旬:面接本番
5月下旬には書類選考を通過した学生に対する面接が本格化する時期です。
公には6月から面接が解禁されるということになっています。
しかし、一次面接や二次面接はこれより早く行われるケースが一般的で、6月には最終面接だけ行うというスケジュールの企業も多くあります。
就活スケジュールは、新型コロナウイルスの影響もあり以前よりも早期化しています。
早くから優秀な学生を確保しておこうとする企業は、その分面接を早くから始めることが想定されるため、5月の早い時期から面接対策をしっかりと行っていきましょう。
5月までに半数の就活生が内定をもっている
続いて、5月の就活生の状況を詳しくお伝えします。
21卒の5月1日時点での内定獲得率は50.2%(「キャリタス就活2022 学生モニター調査結果」より)となっています。
約半数が内定を獲得しているということになりますね。
また22卒の4月1日時点での内定獲得率も38.2%と例年に比べて高くなっており、やはり就職活動の早期化の流れが続いているといえます。
しかし、これらの内定者のすべてが内定を承諾しているというわけではないということも理解しておきましょう。
内定者の中には、「内定がある」という安心感のために早期選考を受ける就活生も含まれていますし、より志望度の高い企業の選考の練習を早期選考で行うという就活生もいます。
したがって、多くの就活生にとって5~6月が就活の本番になることは変わりないのです。 自分のやるべきことをきちんと理解して、焦らず就活を進めていきましょう。
4年生の5月にやっておくべき就活対策4選
4年生の5月というのは就活本番に向かっていく直前の、いわば「調整」の時期です。
今から新しいことを始めるというよりは、今までやってきたことを整理していくことに時間を使うのがよいでしょう。
ここでは、4年生の5月の段階でぜひ済ませておきたい就活対策を4つ紹介します。
今までやってきたことの整理
まずは今まで自分が進めてきた就職活動を一度整理しておきましょう。
就活がうまくいっていないと感じている人ほど
・周りの同級生と比較して焦っていないか
といったことをもう一度確認することが大切です。
3月4月と説明会や書類選考に追われて忙しい時期だったことでしょう。
企業にとっても3~4月は学生に自社を知ってもらうための期間なので、多くのイベントが開催されていました。
そんな中で自分の就活の軸が不明瞭になってしまった人もいるのではないでしょうか。
5月からはそれらが一段落する時期でもあります。自分の就活の軸をもう一度認識しておくことは、今後の本選考でも大切です。
面接対策
選考においては面接の結果が非常に大きな比重を占めています。
新卒学生の場合は基本的に実務経験がないため、経験やスキルではなく人柄やポテンシャルが採用の基準になるからです。
その人柄やポテンシャルを測るのが面接の目的なのです。
しかし、面倒臭いという理由から大事なはずの面接対策を怠る就活生は多いです。
動き出しが遅れてしまった人こそ、しっかりと対策して他の就活生と差別化しましょう。
模擬面接をする
面接対策の中でも特に効果が大きくオススメの対策が模擬面接です!
模擬面接とは、第三者に面接官を演じてもらい模擬的に面接を行うことです。
本番さながらの形式で模擬面接をすることによって、実際の面接がどのような流れで行われるかを体験することができます。
また、本番さながらの緊張感を体験できるというのも大きなメリットです。
このような体験をしておくこと、本番での緊張感を和らげることにつながるでしょう。
さらに、第三者の目線から評価してもらえるのも模擬試験の良い点です。
自分では気付くことのできない問題点をチェックしてもらい、その部分を修正できれば面接官に良い印象を与えることができます。
友人や先輩と模擬面接をしてもいいですが、より本格的に対策をしたいときは
・都道府県別のジョブカフェ
・就活エージェント
を利用するといいでしょう。
話す内容の事前準備
面接に対して苦手意識を持っている人も多いですが、基本的に面接が得意な学生はいないといえるでしょう。
面接でうまくいく就活生と失敗してしまう就活生の違い、それは単に準備が十分か不十分かという違いでしかないのです。
「自己PRをしてください」
「入社後にどのような活躍をしたいですか?」
これらの質問はES同様、面接でも必ずと言って良いほど聞かれる内容です。事前に回答を考えておくのがよいでしょう。
事前に想定した回答を模擬面接で試して、相手からの指摘をもとによりよいものにしていくのが理想的な面接対策です。
事前準備をするときのポイント
話す内容を考えるときのポイントをあわせて紹介しておきます。
・準備した回答を音読する
・自分が答えている様子を録画する
話す内容を考えるときはポイントを箇条書きにして整理するのも良いですが、人前で話すのが苦手な人は最初から話し言葉で書くようにすると良いでしょう。
話すのが苦手な学生だと、言葉遣いに気を取られてしまって肝心の話すべき内容を忘れてしまうなんてこともあります。そうならないために、話し言葉での事前準備はおすすめです。
また、話す内容が決まったら実際に音読してみましょう。
声を出して読んだほうが記憶しやすくなるというメリットがあるからです。
その様子をスマホなどで録画するのもオススメです。
見直してみると姿勢や声の大きさ、話すスピードなどをチェックすることができます。
もっと詳しく面接対策について知りたいという人は、こちらの記事もチェックしてみてください!
企業研究
5月は面接直前だからこそ、自分がこれから選考に進む企業の情報をきちんとチェックしておきましょう!
以下では、企業研究で見るべき3つのポイントを紹介していきます。
経営理念を調べ直す
企業研究で意外と忘れがちなポイントとして、企業の経営理念があります。
経営理念はその企業が取るべき行動の根底をなすものであり、将来どの方向へ進むべきかの指針ともなり得るものです。
また、経営理念はその企業が求める人物像にも大きく影響しています。
たとえば経営理念から海外進出に積極的な企業の姿勢が感じ取れるなら、語学に堪能であることは企業側の求める人物像であると想像することができます。
面接などで語学力をアピールすることで良い評価が得られるでしょう。
自分の目指す方向と企業の目指す方向に致命的なズレがないか、面接を受ける前にぜひもう一度確認しておくとよいでしょう。
競合との違いを調べる
面接では必ず志望動機について質問されます。
企業がこのような質問をするのは、「この学生は本当に自社で働きたいと思っているのか」ということについて知りたいからです。
たとえば総合商社への就職を目指している学生が志望動機を尋ねられて「世界を股にかけたスケールの大きい仕事がしたいから」と答えたら、面接官はどう思うでしょうか。
「スケールの大きい仕事をしているのはうちだけじゃないんだから、別の会社でも良いのではないか」と思うでしょう。
これでは入社の熱意を伝えることはできません。 志望動機を尋ねられたときは「なぜ競合他社ではなく、この会社を選んだのか」を説明しなければなりません。
そして、そのためには企業研究が欠かせないのです。
競合他社との違いを明確にするためには、志望企業の研究だけでなく競合他社の研究も行い比較することが重要です。
事業規模や売上高、従業員数などを比較することで志望企業の業界での立ち位置というものがはっきりと理解できるようになりますし、事業内容を比較すれば企業がどの分野に強みがあるかといったこともわかるようになります。
「私は○○の分野で働きたいと考えており、その分野で業界トップである御社を志望しました」と伝えることができれば、熱意が伝わるでしょう。
目指す職種について調べる
企業研究の際に、自分が目指す職種とその企業でのキャリアパスについても調べておけるといいでしょう。
たとえば、「商品企画がやりたい」と思ってメーカーを志望したとしても、新卒で企画ができるかどうかは企業によって異なります。
ベンチャー企業のような裁量権の大きい環境では入社一年目から企画に近い仕事ができることもあるかもしれません。
逆に、大手企業ではメインの商品を企画できるようになるまでには10年以上かかるのが普通でしょう。
近年は離職率も挙がっているため、企業としても将来のビジョンが明確な人、実際に働くイメージがきちんともてている人を採用したいというのが本音です。
業界の知識だけでなく、自分のキャリアにも目を向けられると企業研究の質が格段に向上します!
二次募集をしている企業を探す
ここまで就活の「調整」として5月にやるべきことを紹介してきました。
しかし、就活のスタートが遅れ思うようにエントリーができなかったために、「調整」どころではないという就活生もいるでしょう。そんな就活生に朗報です。
企業によっては5~6月にも二次募集が行われることがあります。
二次募集が行われている企業を探す方法としては
・就活サイト
・企業HP
があります。
就活サイトと企業HPでは基本的に自分でチェックし続けなければなりませんが、就活エージェントを利用すると現在募集を行っている企業を紹介してもらえます。
4年生の5月にやってはいけないこと
逆にこれだけはやってはいけないという5月の行動を紹介していきます。
5月までに就活が上手く進められていない人ほど、焦りからNGな行動をとって就活に失敗してしまうという事態に陥りやすいです。
自分の現状をきちんと把握して、やるべきことを見極めていきましょう。
一からの自己分析
就活が上手くいっていないからといって、5月に一から自己分析を始めるのは危険です。
本当に集中して自分を深堀りできるというなら自己分析をしてもよいのですが、面接対策まですることを考えると時間が足りなくなってしまう人がほとんどでしょう。
自分のこれまでの就活の方向性から大きくズレることがないように気を付けながら、企業に合わせた対策をしていく方がこの時期には効果的です。
過去の自分への後悔
真面目な人ほど陥りがちなのが、5月までに就活が上手く進められなかったことを後悔してしまうことです。
「本当はあの企業に受かりたかった」
といった後ろ向きな姿勢からは何も生まれません。
一方、
といった反省なら、次に活かすことができますよね。
前向きな反省をして、これからの就活に目を向けることが大切です。
まとめ
今回は大学4年の就活生に向けて、5月にやるべきことについて紹介してきました。
今の自分に足りていないこと、自分がこれからやるべきこと、逆にやってはいけないことは明確になったでしょうか?
5月は本格的な選考を控えた、就活にとって重要な時期だということはわかってもらえたかと思います。
自分の現状を理解して、しっかりとやるべきことを進めていきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート