大学4年生の4月を目前に控え、どのように就活に備えるべきか迷っている学生は多いでしょう。大学4年生の4月は、効率よく様々な選考対策を重ねていくことが内定獲得のコツとなります。
そこで本記事では、大学4年生の4月にするべき就活対策を解説します。就活対策は早めにしておくことで、余裕を持ったスケジュールで進められます。
さらに、自分の価値観に合った企業にエントリーできるでしょう。就活対策はやるべきことが多く存在します。一朝一夕で終わるものではないため、何から始めるべきか理解しておきましょう。
大学4年生の4月から就活を始めたい学生は、ぜひ参考にしてください。
【4月の就活】大学4年生の4月から就活するのは遅い?
大学4年生の4月から就活を始めるのは、遅いと言えます。
- 4月の時点ですでに多くの企業が説明会、選考を進めている
- 応募締め切りが過ぎている企業も少なくない
大きな理由は、4月の時点で企業説明会や選考が進んでいる企業があるからです。4月に入ってから就活対策を始めると、対応が後手に回ります。最悪の場合、志望する企業の応募締切が過ぎてしまい、エントリーできずに終わる可能性があります。
志望企業にエントリーできない状況は、メンタルに悪影響を与えるでしょう。
しかし、すべての企業が選考を終了しているわけではありません。4月以降も選考を継続する企業もあるため、チャンスはあります。

4月になった段階で内定を獲得している就活生がいます。早くから活動している就活生と比較し、焦る気持ちが生まれるでしょう。しかし、すべての企業の採用が終わるわけではなく、4月以降も募集を続ける企業もあるので安心してください。
【4月からの就活】26卒の一般的な就活スケジュール
近年の就活は夏ごろから自己分析や業界研究といった就活準備、サマーインターンへの応募が始まり、10月までの期間に一度インターンに参加していくことになります。
そしてその間に12月までに実施されるオータムインターン、ウインターインターンなどの応募、選考があり、その中から早期選考につながっていく学生が現れます。
1月前には本選考を開始する企業が出てきます。情報解禁は3月だというのが常識かもしれませんが、26卒の就活では3月にはすでに半数以上の学生が内定を獲得しているのが就活スケジュールの現実となります。
【4月の就活】就活における4月の位置づけ
就活における4月の位置づけは、以下のようになります。
- 多くの学生が選考を体験している
- 募集を終了する企業が増加
- 選考が進む
- 4月の内定率は約6割
就活は、時期によってやるべき行動が大きく変わります。そのため4月にはどういった活動するべきなのか、きちんと理解しておきましょう。自分がやるべきことが明確になり、行動しやすくなります。
多くの学生が選考を体験している
就活における4月は、多くの学生が選考を体験している時期です。3月になると採用を開始する企業が現れます。学生によっては3月中に書類選考を突破し、4月には面接を経験しているでしょう。
選考に参加している学生は、3月以前から就活対策を始めています。
たとえば、自己分析や企業研究、インターンシップへの参加などです。自分が今から経験していく内容をすでに経験し終えている可能性があります。就活は自分の立ち位置を正確に把握することが重要です。自分のやるべき行動が見えてくるからです。
就活における4月は、多くの学生が選考に参加していることを理解しておきましょう。

3月1日には就活に関する情報が解禁されます。その結果、企業説明会やエントリーを開始する企業が現れます。就活は周囲の状況と自分の立ち位置を正確に把握することが重要です。周囲と比較することで、自分に必要な対策を見てみましょう。
募集を終了する企業が増加
4月に入ると募集を終了する企業が増加します。わずかな期間の募集でも、採用人数に達する企業があるからです。企業は知名度や業績によって、エントリー数が大きく変わります。企業規模によってはすべての学生に対応できないかもしれません。
限られた期間のみ募集することで、採用人数を制限しています。
ほかにも年明けからエントリーを開始した企業は、4月を目処に募集を終了します。就活に対するモチベーションの高い学生を採用するためです。4月から就活を始める学生は、志望企業の募集期間に注意してください。
また、出遅れたと感じた学生は、今からでもエントリーできる企業を見つけましょう。
選考が進む
4月は書類選考を突破した学生が面接に進む時期です。
3月にエントリーを解禁した企業は、4月頃から面接が本格化します。一次面接はもちろんのこと、最終面接に参加する学生もいるでしょう。その結果、早くから就活し始めた学生は4月末には内定を持っています。
3月から4月は就活が一気に進む時期です。
本格的に採用を始める企業とエントリーする学生が増加するからです。
4月から就活を始める学生は、周囲はすでに動き出していることを把握しておきましょう。周囲の状況を理解しておくことで、自分が4月からどう行動するべきか明らかになります。遅れを取り戻したい学生は、今からでも間に合うよう就活対策を始めましょう。
詳しい対策内容は以降の章で解説します。
4月の内定率は約6割
株式会社リクルートが運営する就職みらい研究所の調査によると、2024年4月1日時点での内定就職率は58.1%でした。
おおよそ6割の学生が4月に内定を獲得しています。
また、過去のデータは2023年で48.4%、2022年は38.1%でした。研究データを比較することで年々、就活が早期化していることが読み取れます。
4月から就活を始める学生は、すでに就活を始めている、もしくは終えている学生がいることを理解しておきましょう。4月は就活の情報解禁されてから1か月しか経っていません。しかし、水面下では就活が進行しているため注意してください。
(出典:リクルート 就職みらい研究所調べ)

今から就活を始める就活生にとって、上記はつらいデータになるでしょう。しかし、現状をきちんと把握しておくことで、今後の戦略を立てるのに役立ちます。まずは、内定を持っている就活生が約6割であることを受け止めましょう。次に、自分に足りていない箇所が何か見極めてください。進むべき方向が明確になり、就活のモチベーションが上がります。
【4月の就活】大学4年生の就活スケジュール
- 早期選考の内定が出る、3月に選考した企業の二次面接、三次面接が始まる
- 3月に選考スタートした企業の最終選考が入り始める、追加募集、二次募集を始める企業も増える
- 最終面接が増える、一部の企業で採用活動が終了してくる
続いて、4月の細かい就活スケジュールについて紹介します。
上旬・中旬・下旬と分けて紹介する理由は4月は就活イベントが盛りだくさんだからです。
ぜひ、それぞれの時期に必要な取り組みについて確認しておいてください。
4月上旬の就活スケジュール
4月上旬になると、3月に選考を進めていた企業の二次選考や三次選考、三次面接が本格化します。
すでに早期選考を受けている学生の中には内定を獲得する人も出始める時期です。
特に外資系企業やベンチャー企業の一部では3月の早い段階で面接を進めていることが多いため、このタイミングで内定が出ることもあります。
この時期は面接の回数が増え、スケジュール管理が重要です。
複数の企業の選考を並行して受けることが多いため、面接の日程調整や準備に追われることも多くなります。
4月中旬の就活スケジュール
4月中旬になると、3月から選考を進めてきた企業の最終面接が始まります。
すでに複数の選考を経ている人にとっては内定が出るかどうかの大切な時期です。
特に早期選考を実施している企業ではこの段階で内定を出し、早めに優秀な学生を確保しようとする動きも見られます。
一方で、この時期から追加募集や二次募集を開始する企業も増えてきます。
特に3月までの応募で十分な応募者数を確保できなかった企業は追加エントリーを受け付け始めるのです。
また、これから新たに選考を始める企業もあり、これまでの選考が思うように進んでいない方でも、これらの企業にエントリーすればチャンスを広げることが可能です。
4月下旬の就活スケジュール
4月下旬になると、最終面接が増え、内定を獲得する学生も増加します。
3月から選考を進めてきた企業では内定者を確定し始めるため、就活の大きな節目となる時期です。
特に大手企業や人気企業の一部ではこの時点で内定を出し、採用活動を終了するところもあります。
そのため、志望企業の選考を受けている場合はこのタイミングで結果が出る可能性も高くなるでしょう。
一方で、4月下旬に入ると一部の企業は選考を終了するものの、新たな募集を開始する企業も出てきます。
特に追加採用を検討している企業や、新たに人材確保の必要が生じた企業は5月以降もエントリーを受け付けるため、気になる企業があれば、継続してチェックしましょう。
【4月の就活】大学4年生の就活の忙しさ
ここで、4月の就活の忙しさに触れておきましょう。
4月以降は多くの企業の選考を受ける時期になるため、選考の予定で忙しくなります。しっかりとスケジュール管理を行い、予定を間違えるなどのミスはしないように注意が必要です。
4月の就活の忙しさのポイントは、以下のとおりです。
- 企業の選考が本格化する
- 大学の授業との両立が必要
- 就活の軸を見直すタイミング
このように選考は時期を追うごとに本格的になり、学業との両立も大変になっていきます。あらかじめ忙しさを認識したうえで、スケジュールをうまく組み立てましょう。
では、忙しさについての各ポイントをまとめていきます。
企業の選考が本格化する
4月は、企業の選考が本格化する時期です。
3月に情報解禁を迎えた企業は、エントリー受付を開始し、徐々に受付を締め切っていきます。そこで説明会や書類選考がスタートし、Webテスト、面接…と選考が進んでいく形になります。
企業によって選考スケジュールはまちまちなので、3月中に一気に一次面接まで進む企業もあれば、4月中にES締切と一次面接を迎える企業もあります。そのため、企業によっては、4月の段階で最終面接まで進むケースもあるため注意が必要です。
企業にエントリーする際は、必ず細かい選考スケジュールを確認しましょう。
なお、選考が本格化するタイミングでは、実際に選考を受けながら対策を強化していく必要があります。
そのため、4月は選考を受けながらESを作成したりWebテストの勉強をしたり模擬面接を受けたり…とかなり多忙を極める時期といえます。
大学の授業との両立が必要
就活生にとって4年生の4月が忙しいのは、大学の授業と就活の両立が必要になるからです。
3月までは春休みゆえにほぼ就活一本に集中できましたが、4月となると新学期が始まるため、就活のみに集中するわけにはいかなくなります。特に4月という始まりの時期は、履修登録も必要になり、何かと環境が変化するためせわしないことが特徴です。
そのため大学で履修登録を行う際は、授業に影響が出ない範囲で、就活しやすい時間割を組むと良いでしょう。
また、4月になれば部活やサークルでイベントも目白押しになるため、サークルや部活に所属している人はさらに忙しさに追われることになります。
さらにいえば、人によってはこれに加えてアルバイトの予定が入る場合があります。すべての予定をうまくこなすには、とにかく気を抜かずにスケジュール管理を行うことが重要です。
就活の軸を見直すタイミング
就活生にとって4月は、就活の軸を見直す一つのタイミングといえます。
3月にたくさんエントリーした場合、人によっては「本当にこの企業・業界で良いのだろうか」と悩むこともあるでしょう。少しでも自分の方向性について悩みが出た場合は、就活の軸を改めて見直すことが大切です。
軸がぶれると、エントリーシートや面接の対策で説得力のあるアピールができなくなるため、内定につながりにくくなります。
3月のエントリーを経て説明会に参加したりOBOG訪問をしたりすれば、より企業・業界に対して理解が深まるからこそ、新たに見えてきた部分もあるはずです。
「自分には向いていないかもしれない」「単なる憧れで、本当は違う業界のほうが合っているのかも」などと感じたときは、今一度自己分析や業界研究を行い、軸を再設定しましょう。
【4月の就活】大学4年生がやるべき就活準備
- 自己分析
- 企業選び
- エントリー
- 業界研究・企業研究
続いて、4月からの就活で取り組むべき準備について紹介します。
こちらは次に紹介するES作成などの基本となる準備であり、一つひとつ丁寧に行う必要があります。
ES作成、筆記試験対策や面接対策にはそれぞれ準備が求められるため、入念に行っておいてください。
自己分析
自己分析は就活の基盤となる重要な対策であり、これを疎かにすると選考対策が不十分になってしまいます。
小学校から現在に至るまでの経験を時系列で書き出し、印象に残っている出来事や頑張ったことを振り返ってみてください。
その中で、自分がどのような価値観を持ち、どのような環境で力を発揮できたのかについて分析しましょう。
また、友人や家族、大学のキャリアセンター、就活エージェントなどを活用して第三者の視点を取り入れると、自分では気づけなかった強みや特徴を発見できることもあります。
自己分析がしっかりできていると、ESや面接での受け答えに一貫性が生まれ、説得力のある志望動機や自己PRを作成できます。
企業選び
企業選びも、早い段階で行っておきたい就活の準備の1つです。
企業選びを早めに行っておくと「どのような対策が求められるのか」が明確になるため、必要な対策に時間を割くことができ、不必要な対策に時間を割かずに済みます。
また、企業選びをする際は、まず就活の軸を定めてから進めることを推奨します。
就活の軸とは自分が仕事を選ぶ上で最も重視する価値観や条件のことで、成長できる環境、安定した働き方、社会貢献度の高い仕事など、人によって重視するポイントは千差万別です。
この軸が明確でないと、数多くの企業情報に流されて、どこを志望すべきかわからなくなる可能性があります。
エントリー
4月の段階ではエントリーの受付を開始している企業が多いため、気になる企業があればどんどんエントリーしましょう。
エントリーする業界や企業は絞り込みすぎず、できるだけ幅広い視野を持つことが大切です。
最初から業界や企業を限定しすぎると、選考が思うように進まなかった場合に選択肢が狭くなってしまい、就活の進捗が滞ってしまいます。
そこで、複数の業界や職種にエントリーして選考を受けながら、自分に合う企業を見つけることが大切です。
就活を進める中で、当初は興味がなかった業界に魅力を感じることもありますし、説明会や面接を通じて、新たな視点で魅力を感じる企業が見つかることもあります。
エントリーの段階では広い選択肢を持つことを意識しましょう。
業界研究・企業研究
業界研究や企業研究を怠ると、自分に合わない業界を選んでしまったり、面接で的外れな回答をしてしまったりすることがあります。
また、企業ごとの違いや業界全体の動向を理解していないと、志望動機に説得力を持たせることができません。
そこで、4月の段階でしっかりと業界研究・企業研究を進め、選考対策を万全にすることが大切です。
業界研究をする際にはまず志望する業界の全体像を把握することが重要です。
市場規模や成長性、業界の課題などを調べれば、自分が働く業界の将来性や安定性も見極めることができます。
企業研究を進める際には公式サイトの情報だけでなく、説明会やOB・OG訪問、口コミサイトなどを活用し、よりリアルな情報を収集することをおすすめします。
【4月の就活】大学4年生がやるべき選考対策
- ES作成・添削
- 筆記試験・Webテスト対策
- グループディスカッション対策
- 面接対策
続いて、4月に実際に取り組むべき選考対策について紹介します。
自己分析など就活の準備がある程度整ったら、次は具体的な対策を行っていきましょう。
主に求められる対策は以下の3つであるため、それぞれポイントを踏まえた上で、効率的に取り組んでください。
ES作成・添削
ESは就活において最初の関門となるため、しっかりとした準備が必要です。
企業によって質問の形式や文字数が異なるため、よく聞かれる項目に対し、複数のバージョンを用意しておきましょう。
学生時代に力を入れたこと、自己PR、志望動機などの定番の質問は400文字や600文字といった複数の文字数のものを準備しておくと、企業ごとの要件に対応できます。
また、ESは内容のわかりやすい論理的な構成が重視されるため、一度書いたら必ず見直しを行い、第三者に添削してもらうことをおすすめします。
ゼミの教授、キャリアセンターのアドバイザー、OB・OG、友人などに見てもらい、伝わりにくい部分や改善点を指摘してもらうと、より完成度の高いものに仕上がるでしょう。
筆記試験・Webテスト対策
近年、多くの企業が筆記試験やWebテストを導入しており、事前の対策が欠かせません。
SPIや玉手箱など、企業によって異なる試験形式が採用されているため、志望企業の選考プロセスを確認し、それに合った対策を進めることが重要です。
企業の採用ページや過去の選考情報を参考にしながら、どのテストが課されるのかを把握し、それに向けた学習を進めましょう。
筆記試験は基本的に計算力・言語能力・論理的思考力が問われ、場合によっては英語力も必要になります。
そのため、問題集を使った反復練習がおすすめです。
数的推理や数学的な問題が出題されることも多いため「最近あまり触れていない」という方は入念に対策をしておきましょう。
WEBテストの種類と特徴
テストの種類 | 特徴 |
---|---|
SPI(総合職向け適性検査) | リクルートが提供する適性検査で、主に総合職向けの採用試験に使用されます。数的推理、言語理解、性格検査、英語力などを測定。企業の採用選考でよく利用される。 |
GAB(グループ能力測定) | 主にグループディスカッションや個別面接と組み合わせて使用される適性検査。論理的思考力、数的能力、性格特性を測る問題が出題される。総合職向け。 |
CAB(キャリア適性検査) | パーソル(旧インテリジェンス)提供のテストで、主に事務職や営業職向け。職務に関連する能力や適性を測定。数的推理や言語理解の問題が中心。 |
玉手箱 | パーソルが提供するオンライン適性検査で、エントリーシート提出後に受験することが多い。数的推理や論理的思考力、性格検査などが含まれ、特に若年層向けの試験。 |
グループディスカッション対策
グループディスカッションには、役職や基本的な流れなどある程度の決まり事があります。
まずは、その前提をしっかりと理解しましょう。
【グループディスカッションの役割】
役割 | 具体的なタスク | 求められるスキル |
---|---|---|
リーダー | - 議論の進行 - 発言の促進 - 時間の調整 - 全体の方向性を決める |
- コミュニケーション能力 - 議論の進行管理 - 柔軟な判断力 |
発表者 | - 結論をまとめ、他者に発表する - グループの意見を整理し発表する |
- まとめる力 - プレゼンテーションスキル - 理解力 |
書記 | - 議論の記録 - 重要なポイントをメモする - 議論内容の整理 |
- 要点をまとめる能力 - 注意深さ - メモ取り能力 |
タイムキーパー | - 議論の時間管理 - 時間配分 - 進行を促す |
- 時間管理能力 - 状況判断力 - 集中力 |
【グループディスカッションの流れ】
ステップ | 目的 | 進行方法・ポイント |
---|---|---|
1. 導入・自己紹介 | 参加者同士の緊張をほぐし、リラックスした雰囲気を作る | 簡潔な自己紹介を行い、雰囲気を作る |
2. 議題の提示 | 議論の方向性を決め、目的を明確にする | 議題を理解し、全員の認識を揃え、確認の質問を行う |
3. ディスカッション開始 | 意見交換を行い、議論を始める | 発言しやすい環境を作り、議論を進める |
4. 意見交換と深掘り | 具体的な意見を交換し、問題解決に向けた議論を深める | 他の意見を尊重しつつ、新たな視点を提供する |
5. まとめ(結論) | 結論を出し、議論を整理する | 時間内に結論を出すように調整する |
6. 振り返り・締めくくり | 結論を確認し、ディスカッションを終わらせる | 結論を簡潔にまとめ、次のステップを指示する |
グループディスカッションのお題は、企業の事業内容に関することがほとんどです。
選考にグループディスカッションがある場合は、その企業の製品や、過去の事例などについて事前に調べておきましょう。
面接対策
面接の対策は、特に入念に行っておきましょう。
事前の準備が合否を大きく左右するため、入念な対策が求められます。
まず、企業ごとの面接形式や質問の傾向を把握し、想定される質問に対する回答を準備しておくことが必要です。
- 自己紹介
- 業界の志望理由
- 企業の志望理由
- 学生時代に力をいれたこと
- 集団でなしとげた一番の成果とその時の自分の役割
- あなたの強み・弱み
- 入社後に何をしたいか
- 10年後どうなっていたいのか
- 他社の選考状況
- 逆質問
「自己紹介」「ガクチカ」「志望動機」などの基本的な質問はどの企業でも聞かれる可能性が高いため、深掘り質問への回答も含め、しっかりと練り上げておくことが大切です。
また、面接の雰囲気や聞かれる内容、アピールすべきポイントは、選考フローによって異なります。
【一次・二次・最終面接の対策方法】
面接の種類 | 目的・特徴 | 対策方法 |
---|---|---|
一次面接 | ・企業の求める基本的なスキルや人物像と自分が合うかを確認 ・基本的な自己紹介や履歴書に基づく質問が多い |
・自己紹介や履歴書の内容をしっかり把握しておく ・企業研究をして、なぜその会社で働きたいのか明確に伝える ・基本的な質問(強み、弱み、転職理由など)の回答を準備する ・適切な服装・マナーを守る |
二次面接 | ・より詳細なスキルや経験を確認し、チームで働けるかどうかを見る ・人事や上司が担当することが多い |
・実際の業務に即した質問(プロジェクト経験、課題解決の事例)に備える ・前職での具体的な成果や経験を深堀りされる可能性がある ・自分のスキルや知識がどう役立つかを具体的に説明できるようにする ・自己PRを繰り返し練習し、具体的なエピソードを準備する |
最終面接 | ・最終的に企業にとって最適な人材かを判断 ・文化的なフィット感や、今後のキャリアパスについても確認される |
・企業のミッションやビジョンに対する自分の考えを明確にしておく ・志望動機や入社後にどのように貢献できるかを具体的に話せるようにする ・逆質問をしっかり準備し、企業やチームに対する関心を示す ・落ち着いて、リラックスした状態で面接に臨む |
以上のように、面接で求められていることは、選考フローごとに異なるので、一次・二次面接の手ごたえがよかったとしても、最終面接の用意を怠らないようにしましょう。
面接では話した内容だけではなく、態度や姿勢、雰囲気まで見られています。
そのため何度か模擬面接を行い、第三者からフィードバックをもらうことが重要です。
ぜひ、キャリアセンターや就活エージェントなどの就活のプロを利用して、面接対策をしてみてください。
【4月の就活】大学4年生の今後のスケジュール
ここでは4月以降の就活スケジュールを紹介します。
まだ内定がなくても今後効率よく進められたら十分に間に合います。
就職活動が本格化する4月以降のスケジュールを把握し、計画的に動くことが重要です。
4月~5月
この時期は企業説明会やセミナーが多く開催されるため、積極的に参加し、企業理解を深めましょう。
同時に、エントリーシートの提出や適性検査の対策も本格的に進める必要があります。
特に、エントリー締切が近い企業もあるため、スケジュール管理を徹底しましょう。
以下の記事は5月にするべき就活を紹介しています。ぜひ今後の参考にしてください。
6月~9月
筆記試験、グループディスカッション、面接が本格化する時期です。
6月までに内定を取る学生が多いですが、内定が得られなかった場合でも、追加募集や二次募集を実施する企業があります。
継続的に情報収集を行いましょう。
10月
秋採用を行う企業への応募が可能な時期です。
ここまでにほとんどの学生が内定を得て就活を終了させます。
もし内定が得られなかった場合も、通年採用を実施している企業を視野に入れ、最後まで諦めずに挑戦を続けましょう。
【4月の就活】狙うべき業界
- 総合商社
- 損害保険
- 介護福祉業界
- アパレル業界
- 公務員
- 鉄道業
4月からの就活では「狙うべき業界」と「選考がある程度終わってしまっており、狙いにくい業界」が存在します。
そこで、ここからは4月から就活を始めたとしても、内定を獲得できる可能性が高い業界について紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
総合商社
総合商社は総合職の採用枠が広いことが特徴であり、追加募集が行われる可能性が高い業界の1つです。
特に総合商社は幅広いビジネスを展開しているため、多様な人材を求めており、新卒採用枠を比較的多く確保する傾向があります。
一次募集で必要な人材を確保できなかった場合、4月以降に追加募集を行う企業もあるため、まだエントリーしていない場合でもチャンスがあります。
また、総合商社では業界研究や企業研究をしっかり行い、自分の志望動機を明確にすることが重要です。
商社のビジネスモデルは複雑であり「ただ海外とかかわる仕事がしたい」などと曖昧な志望動機を提出してしまっては内定を得られません。
損害保険
損害保険業界は例年4月から5月にかけて追加募集を実施する企業が多く、就活を継続している学生にとって狙い目の業界の1つです。
特に全国規模で採用を行っている企業も多いため、勤務地の選択肢が広がる点も大きなメリットです。
リスク管理能力や論理的思考力が求められることが多いため、選考では自分の強みを強調してアピールすることを意識しましょう。
また、損害保険業界では企業ごとに得意とする保険商品が異なるため、各社の特徴をしっかりと理解しておく必要があります。
自動車保険に強みを持つ企業、法人向けのリスクマネジメントに特化している企業など、事業領域に違いがあるため、企業研究を入念に行うことが選考突破の鍵です。
介護福祉業界
介護福祉業界は慢性的な人手不足の影響もあり、新卒採用を積極的に行っている業界の1つです。
特に福祉施設や介護サービスを提供する業界では未経験者でも受け入れやすい環境を整えているため、4月以降の就活生にもチャンスが残っています。
人と接する機会が多いため、コミュニケーション能力と思いやりのある対応が求められます。
選考ではこれまでの経験の中で「人の役に立つことに喜びを感じたエピソード」などを用意し、介護の仕事に対する適性をアピールできると良いでしょう。
また、介護職だけでなく、総合職としてマネジメント業務や企画運営を担当するポジションもあるため、将来的なキャリアプランを考えながら志望動機を整理することが大切です。
アパレル業界
アパレル業界はアルバイト経験を活かして選考を進めやすい業界の1つです。
特に販売職では実際に店舗での接客経験が評価されることが多いため、接客系のアルバイト経験がある場合は志望動機や自己PRに活用できます。
この業界ではファッションに対する興味やトレンドの理解も重視されるため、企業ごとのブランドコンセプトやターゲット層をしっかりと調べておくことが大切です。
また、販売職だけでなく、バイヤーや商品企画、マーケティングなどの職種もあるため、自分がどの分野で活躍したいのかを明確にすることも、選考突破のポイントの1つと言えます。
公務員
公務員試験の本格的な準備は4月から始まるため、今からでも十分に間に合います。
公務員試験は筆記試験と面接試験の両方が課されることが多く、特に筆記試験の対策には時間がかかります。
そこで、早めに試験科目の確認を行い、苦手科目を中心にしっかりと準備を進めることが大切です。
また、公務員の仕事は多岐にわたり、行政、警察、消防、教育など、様々な分野があります。
それぞれの職種ごとに求められるスキルや適性が異なるため、自分がどの分野に向いているのかを考えながら準備を進めることが重要です。
特に面接では「なぜ一般企業ではなく、公務員を志望するのか」と聞かれることが多いため、回答を準備しておきましょう。
鉄道業
鉄道業界は大手鉄道会社を中心にエンジニア、総合職、運輸職など職種ごとに募集枠が分かれているため、4月以降も採用のチャンスが残っています。
特に鉄道業界はインフラを支える重要な役割を担っており、安定した雇用環境が1つの魅力です。
この業界では安全意識やチームワークが重視されることが特徴です。
また、鉄道業界は全国に路線を展開しているため、勤務地の選択肢が広いことも覚えておきましょう。
メリットとして捉えるならば「様々な環境で働ける」ということですし、デメリットとして捉えるならば「転勤の可能性がある」ということです。
よって、転勤をしたくない方は、あらかじめ転勤の可能性が低い求人を選ぶと良いでしょう。
【4月の就活】4月に内定なしの人が成功するコツ
4月は内定率もかなり高いため、それに対して内定がない状態では、焦ってしまう人も多いでしょう。
必要以上に焦るのはNGですが、これから内定を勝ち取るためには、就活成功のコツをしっかり押さえておくことも大切です。そのためここからは、4月に内定なしの人に向けて、成功のコツを紹介していきます。
主なコツは以下の通りです。
- エントリーする企業を増やす
- 応募する業界を絞る
- 企業ごとに自己PRや志望動機をカスタマイズする
- スカウトや逆求人を使う
- 就活のプロに頼る
いったん現状を把握したうえで、持ち駒が足りないようであれば、エントリーする企業を増やすなどの対策が必要です。
もう4月なのに内定がない!と焦っている方はこちらの記事も参考にしてみてください。
エントリーする企業を増やす
4月の時点で内定がない場合は、エントリーする企業を増やすことをまず検討しましょう。
選考が進んでいる状態の持ち駒がなければ、内定につながるチャンスも生まれません。
まずはチャンスを広げることが重要といえるため、うまくスケジュールを調整しつつ、エントリーの数を増やしましょう。
就活の軸からぶれないようには注意しつつ、ほかの業界へのエントリーも視野に入れたいところです。
また、大手ばかりエントリーしている人は、柔軟に中小企業やベンチャー企業なども検討しましょう。
エントリー数を増やせば、新しい業界に挑戦するきっかけが生まれ、思いがけず適性を見いだせる場合もあります。
また、同じ業界に対するエントリーを増やすことも重要です。
本命企業の選考前に、練習として同業他社の選考を経験することができれば、本命企業の選考の際にも過度の緊張をしなくてすむでしょう。
応募する業界を絞る
志望業界を絞りましょう。
名前の知っている企業に手あたり次第に応募した結果、業界がバラバラで一つ一つの業界への理解が浅くなってしまうことがよくあります。
業界を絞ることで、特定の業界についての研究に時間をかけることができるため、深い知識を得ることができ、面接やエントリーシートでなにをどのようにアピールすればよいかわかるようになります。
また、自分の興味や適性に合った業界に絞ることで、モチベーションを維持しやすく、選考に集中できるようになります。
さらに、業界特有の選考内容や求められるスキルに対して専門的な準備ができるため、選考突破の可能性も高まるでしょう。
企業ごとに自己PRや志望動機をカスタマイズする
4月に内定がない人は、企業ごとに、自己PRや志望動機をカスタマイズしましょう。
各企業に合わせて自己PRや志望動機を調整すれば、その企業にマッチした内容で自分自身をアピールできるため、採用担当者からは高評価を獲得できる可能性があります。
自己PRや志望動機、ガクチカをそのまま使いまわすと、どの企業・業界にも当てはまるような薄い内容になってしまいます。抽象的でわかりにくいアピールからは、熱意や興味が感じられず、採用担当者の記憶に残らないため不合格の原因になります。
これまで内定を勝ち取れていない原因は、自己PRや志望動機の深掘りが甘いことも考えられるでしょう。
企業の特徴や強み、求める人物像をよくリサーチしたうえで、その企業ならではの内容に仕上げることが大切です。
スカウトや逆求人を使う
4月に内定がない就活生は、スカウトや逆求人を活用することで、新たなチャンスを生み出す方法もあります。
スカウト型サービスや逆求人を使えば、企業からオファーをもらえる可能性があります。スカウトや逆求人は、求める人物像に則ったうえでの企業からのアプローチであるため、企業側が自社に合った候補者を見つけてくれることがポイントです。
そのため、選択肢を広げるきっかけとしては、スカウトや逆求人はおすすめといえます。
近年はどの企業・業界も人手不足に悩んでいるため、登録を済ませておけば、人によっては多くのスカウトを受けられる可能性もあります。スカウトや逆求人であれば、4月からでもスムーズに持ち駒を増やせるというメリットもあります。
就活のプロに頼る
4月の時点で内定がない人は、大学のキャリアセンターや就活エージェントなどの就活のプロに頼ることをおすすめします。
大学のキャリアセンターでは、大学の先輩がどのような企業に就職したかわかるだけではなく、ESの添削や、企業研究の手伝い、面接対策などの幅広いサービスを受けることができます。
学部ごとの情報が得られるなど、キャリアセンターでしか得られない情報があるのでぜひ利用してみてください。
就活エージェントでは、ESの添削や面談の練習だけではなく、自身の適正にあった企業をエージェントに紹介してもらうことができます。
担当のエージェントが、面談を通じて発見したあなたの魅力をもとに、活躍できる業界・企業を教えてくれます。
また、紹介された企業別の選考対策まで手厚くしてもらえるため内定獲得の可能性も高いです。
【4月の就活】4月の就活で注意すべきこと
4月からの就活で注意すべきことは以下の3つです。
- 企業からの情報をこまめに確認する
- 周りと比較しすぎない
- 選考結果に一喜一憂しない
- 休憩時間を作る
- 就活の軸を明確にする
4月は就活が本格化する時期です。
周りが就活モードに入るため、就活を強く意識するでしょう。一方で自分の気持ちが強すぎると、空回りする可能性があります。一歩ずつ就活を進めるためにも本章の解説を読んで、役立ててください。
「あの時こうしておけば良かった」などの後悔が減らせるでしょう。
企業からの情報をこまめに確認する
4月から就活を始めるなら、企業からの情報をこまめに確認してください。4月以降は、選考が進むスピードが加速するからです。
就活サイトのマイページや自分のメールアドレスに企業からの返信がきていないか、定期的に確認しましょう。返信が漏れることで内定獲得のチャンスを逃す恐れがあります。
また、連絡に対して素早く返信することで、入社意欲のアピールになります。
確認する時間をあらかじめ設定して、日々過ごすようにしましょう。9時・12時・17時など、自分がスマートフォンをチェックしやすい時間帯がいつになるのか、把握することが重要です。
志望企業からの連絡を見逃さないよう注意してください。
周りと比較しすぎない
周りと比較しすぎないよう注意してください。就活は自分のペースで進めるものです。他人と比較しても、内定が獲得できるわけではありません。「他人は他人、自分は自分」と割り切って就活するようにしましょう。
もちろん、ライバルに近い存在の人がいても問題ありません。お互いに切磋琢磨できるでしょう。
しかし、自分のモチベーションが相手に左右されるリスクがあります。
また、周囲との比較により気持ちが落ち込む可能性もあります。自分の性格上、どの程度の距離間ならメンタルに影響しないか、把握しておきましょう。
就活は、4月時点で内定を持っているから勝ちのゲームではありません。自分が納得いく企業から、内定がもらえるように努力しましょう。
選考結果に一喜一憂しない
選考結果に一喜一憂しないようにしましょう。
就活は、長期戦であり、10社以上の選考に参加することも珍しくありません。
そのため、一つ一つの選考結果に一喜一憂してしまっては精神的にかなり疲れてしまい、就活を継続することがしんどくなる恐れがあります。
また、選考を突破するか否かは、時期やライバル、会社の事情など様々な要因にかかっています。
そのため、ある企業の選考を突破したからと言って、同程度の企業の突破が決まるわけでもありませんし、ある企業の選考に落ちたからと言って、他者も落ちるわけではありません。
一つ一つの選考結果に一喜一憂しないことで、就活の過程でのストレスを軽減し、冷静に次の選考に臨むことができ、最終的に良い結果につながるでしょう。
休憩時間を作る
4月からは学校がはじまり、時間に余裕がなく、休まずに就活を続けてしまいがちですが、必ず休憩時間を作るようにしましょう。
就活中に休憩を取ることは非常に重要です。
長時間の面接準備や企業研究は精神的・身体的にかなりの負担がかかるため、休憩を取らず無理に続けていると体調を崩す恐れがあります。
また、息抜きせずに就活を続けていると、ある日糸が切れたように急にやる気がなくなる恐れがあります。
適度な休憩を挟むことで、リフレッシュすることができ、ポジティブに就活を行えるようになります。
就活は1カ月以上はかかる長期戦のため、無理しすぎてモチベーションが下がらないように注意しましょう。
就活の軸を明確にする
就活の軸を明確にすることも重要です。
自分のやりたいことが明らかになっているため、無駄なエントリーを省けます。
内定を持っていない場合は、焦りから手当たり次第にエントリーする学生がいます。エントリーすること自体に問題ありませんが、エントリーが手段から目的になっています。そのため、きちんと就活の軸を決めておきましょう。
たとえば、営業職に就きたい学生なら、事務職に応募する必要はありません。
さらに、福利厚生が充実している職場を希望する学生なら、大手企業を目指すことで確率は高くなるでしょう。また、就活に迷った際は就活の軸を思い出すことで、再出発できます。
自分にとっての就活の軸が何になるのか、明確にしておきましょう。
【4月の就活】すでに内定を持っている人がやるべきこと
内定を獲得したからといって、就活が完全に終わるわけではありません。
4月以降は、就職先を慎重に選ぶことや、入社後に備えてスキルアップを進めることが重要です。
就職先を選ぶ
複数の内定を持っている場合は、企業の社風や成長環境、働き方を比較し、自分に合った会社を選びましょう。
内定者向けのイベントやOB・OG訪問を活用すると、実際の働き方や職場の雰囲気をより具体的に知ることができます。
また、給与や福利厚生だけでなく、将来的なキャリアパスや企業の安定性も考慮することが大切です。
以下の記事で就職先の選び方や基準を解説していますので、就職先に迷っている学生はぜひ参考にしてください。
他の内定者と差をつける
入社後に即戦力として活躍できるよう、ビジネススキルの習得を進めましょう。
特に、ExcelやTOEICのスコアアップ、業界研究を深めることは有効です。
また、企業によっては内定者研修があるため、積極的に参加し、早めに社内ネットワークを築くことで、スムーズに社会人生活をスタートできます。
【4月の就活】大学3年生が4月から就活するのは遅い?
大学3年生の4月から就活を始めるのは遅いのか、不安に感じる人もいるかもしれません。
しかし、実際にはまだ十分に間に合います。
むしろ、4月から動き出すことで、今後の就活を有利に進めることができます。
今から始めたらリードできる
4月時点で本格的に就活を始めている大学3年生は少数派です。
そのため、今から自己分析や業界研究を進めれば、6月以降に本格化するインターン選考でリードできます。
特に、サマーインターンの選考が5月〜6月に始まる企業が多いため、それまでにエントリーシートの準備や面接対策を進めておくと有利です。
早めに動くことで、志望企業の選択肢も広がり、余裕を持って就活を進められるでしょう。
また、今から就活を始めることで早期内定も夢ではありません。
以下に早期内定獲得のスケジュール例を紹介しておきます。
【大学3年生の早期内定獲得スケジュール】
時期 | 活動内容 |
---|---|
大学3年生の6月 | 自己分析・企業/業界研究 |
大学3年生の7~8月 | 長期夏インターンシップに参加 |
インターン終了後 | 採用選考 |
大学3年生の10月~ | 内定獲得 |
【4月の就活】大学3年生がすべきこと
4月に大学3年生が取り組むべき就活について紹介します。
それぞれのステップを順を追って進めることで、就活のスタートダッシュを切ることができるでしょう。
- 就活の流れを把握する
- 自己分析を始める
- 説明会に参加して業界研究
- サマーインターンの準備
- ガクチカを作る
大学3年生が4月にやるべきことについて、詳しくは以下の記事も参考にしてください。
就活の流れを把握する
4月は就活のスタート時期として非常に重要です。
まず、就活の全体的な流れを理解することが必要です。
企業の採用スケジュールやエントリーの時期をしっかりと把握し、いつ何をすべきかを明確にしておきましょう。
特に、サマーインターンシップの募集は本選考に直結することが多いため、企業ごとのスケジュールに遅れず対応できるよう、早めに情報を集めることが大切です。
4月は業界研究や企業情報収集の第一歩として、全体のスケジュール感を掴むことに集中しましょう。
自己分析を始める
就活の成功には自己分析が不可欠です。
自分がどのような強みを持っているのか、学生時代にどのような活動に力を入れてきたのかを整理しましょう。
特に「ガクチカ」(学生時代に頑張ったこと)を明確にし、そこから自分の価値観や適性を見出すことが重要です。
過去の経験を振り返り、就活の軸を定めることができれば、企業選びや面接でのアピールがより効果的になります。
自分を深く理解するために、適性診断を受けるのも一つの手段です。
早めに始め、しっかりと自己分析を行いましょう。
説明会に参加して業界研究
4月は業界研究を始める絶好の時期です。
自分の興味のある業界に関連する企業の説明会に参加し、業界の特徴や求められるスキル、企業文化などを理解しましょう。
オンラインや対面で開催される説明会が増えるため、積極的に情報を収集することが求められます。
特に、4月はサマーインターンの募集が始まる時期でもあるため、その情報を逃さずチェックし、応募に向けて準備を整えることが重要です。
業界に対する理解を深め、企業の動向を把握することで、より具体的な志望動機を作成できるようになります。
サマーインターンの準備
サマーインターンは、就活の重要なステップとなる場合が多いため、早期の準備が求められます。
特に、6月から9月にかけて多くの企業がインターンプログラムを実施しており、これらのインターンは本選考に直結するケースも少なくありません。
大手企業では早期選考の入り口として位置付けられていることもあります。
そのため、サマーインターンに応募するには、エントリーシートや面接対策が欠かせません。
4月から準備を始めることで、締切前に余裕を持って応募ができるようになります。
早期に準備を整え、充実したインターンシップ経験を積むために、計画的に動き始めることが大切です。
ガクチカを作る
3年生の今から就活を始めた場合、本選考までにガクチカを作ることができます。
ガクチカを作る方法としては、「現在行っている活動に力をいれる方法」と「これから新しく活動を始める方法」の2つがあります。
現在行っている活動をガクチカにする場合には、目的意識を持って活動を行うことが重要です。
目的を達成するには、現在どのような課題があり、どのようにすればその課題を解決できるのかを考えながら活動を行いましょう。
新たなガクチカを作る方法としては長期インターンに参加することをおすすめします。
長期インターンでは、本格的なビジネスを経験することができます。
仕事として成果を追う経験は、アルバイトやサークルなどでは得ることができません。
長期インターンの経験は魅力的なガクチカ作成において必ず役立つでしょう。
【4月の就活】よくある質問と回答
4月からの就活は、手遅れではありませんが、周りの就活生と比べて出遅れていると言わざるを得ません。
しかし、今から就活を始めることで、志望する企業の内定を獲得することができます。
大手企業は倍率が高く、就職するのはとても難しいです。
そのため4月から就活を始めて、大手企業に就職するにはいくつか抑えるべきポイントがあります。
大手企業の内定を取る方法についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
4月はエントリー・説明会参加でスケジュールが埋まりかなり忙しいと思います。
そのため会社説明会に何社参加すればいいか迷う人も多いでしょう。
4月に参加すべき説明会の数は人によって大きく異なります。
目安としては、業界・企業研究がすでに終わっている人は1~3社、業界・企業研究が十分でない人は、5社~10社の説明会に参加しましょう。
就活生の週平均アルバイト時間は
- 10時間未満 約22%
- 10時間以上20時間未満 約42%
- 20時間以上30時間未満 約21%
- 30時間以上40時間未満 約9%
- 40時間以上 約6%
のようです。
このことから約64%の学生は週平均アルバイト時間が20時間未満であると分かります。
就活において最も忙しい月ともいえる4月は、これよりもさらに少ない労働時間であると推測できます。
上記の数字を参考に、面接対策などの就活に支障が出ないようにアルバイトの時間を調整しましょう。
4年生の4月以降でも、一部のインターンに参加は可能です。というのもサマーインターンなどは、応募資格が全学年であることが多いからです。しかしそうは言っても、主な募集対象は大学3年生です。参加人数が限られる場合は、4年生は、選考で不合格になってしまう可能性も考えられるでしょう。なお、インターンについては以下の記事もチェックしてみてください。
何もしていない学生がすべきことについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
【4月の就活】まとめ
大学4年生の4月は、就活スケジュールがまとまりきらず、なかなか効率的に就活を進めるのが難しくなるかと思います。
しかし、4月の就活のコツは、とにかく複数の就活タスクを同時に効率よくこなしていくことです。
本記事の内容を参考にして、ぜひ4月以降の就活をうまく進めていってください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
大学4年生の4月は、すでに多くの企業が選考の真っ最中であり、この記事を読んでいる就活生の方の中にも「複数の企業の選考を同時に進めている」という方は少なくないでしょう。就活スケジュールがカツカツになりがちな4月の就活のポイントは、効率よく選考対策を進めていくことです。この記事を読んで、自分の4月の就活スケジュールに余裕を持たせていきましょう。