就活に軸にやりがいってあり?ポイントと作り方を徹底解説

就活に軸にやりがいってあり?ポイントと作り方を徹底解説

就職活動では、何を軸にアピールするかをしっかり考えることが成功につながります。

志望動機を述べる際に、多くの方が軸にしようと考えるのが「やりがい」です。

就活生がやりがいのある仕事に就きたいと考えるのは当然ですし、企業側も高いモチベーションで仕事に臨んでくれる方を採用したいと考えています。

しかし能力やスキルなどではなく「やりがいという見えないものを軸にしても、良い評価を得られるのか」と不安に感じる方も多いです。

この記事では、就活の軸をやりがいにする場合のポイントをまとめました。

就活の軸にやりがいってあり?

就活の軸に「やりがい」を使うのはまったく問題ありません。

やりがいを感じなければ、就職後に仕事が長続きする可能性は低いです。

精力的に仕事に取り組めている方は、仕事のどこかにやりがいを見出しています。

商品が売れたこと・お客様や同僚から感謝の言葉を述べられたことで得られる喜びがやりがいとなる方もいれば、職場内で良い評価を得られることが最大のやりがいとなる方もいるでしょう。

直接口にするのをためらう方もいますが、お金がやりがいとなるのも決して悪いことではありません。

特に営業など結果主義の職種では「より稼ぎたい」という気持ちのある方のほうが成功する可能性は高いです。

自分が仕事をするうえで何をやりがいにできるか、しっかり考えて就活に臨みましょう。

就活の軸とは?

就活の軸とは、企業選びの基準です。

本命の一社を選ぶための指針となります。

たとえば、以下の軸が挙げられます。

就活の軸
  • 「地元に貢献できる仕事がしたい」
  • 「チャレンジできる環境が用意されている」
  • 「人々の生活をサポートする仕事がしたい」

就活の軸は、就活生の数だけ存在します。

就活の軸がないと、志望企業が自分に合っているか判断できません。

本記事では、就活の軸を質問される理由やメリット・デメリットについて解説します。

就活の軸の作り方が知りたい就活生は、参考にしてください。

企業に就活の軸を聞かれる理由

企業に就活の軸を聞かれる理由は、以下の4つです。

就活の軸を聞かれる理由
  1. 自己分析ができているか
  2. 受けている企業に一貫性があるか
  3. 志望している根拠と自社の相関性
  4. 就活の軸でやりがいが与える印象

企業は、就活の軸をなんとなく聞いているわけではありません。

きちんと意図があったうえで質問しています。

あらかじめ対策するためにも、企業が就活の軸を知りたがっている理由を把握しておきましょう。

本章の解説を読み、就活に役立ててください。

自己分析ができているか

企業は、自己分析ができているか確認するために、就活の軸を質問します。

就活の軸が明確に回答できる就活生は、自己分析が完了しています。

一方で、曖昧な回答になる場合は、自己分析が足りていないと判断するでしょう。

企業は、自社の価値観と就活生の価値観が、マッチしているかを重要視します。

入社後のミスマッチを防止するためです。

他にも、就活生の入社意欲や強み・弱みを確かめる意味もあります。

就活の軸を質問された際は、自己分析の結果をもとにすることで、採用担当者の意図をくみ取った回答が可能です。

企業は自己分析の成果に注目していることを知っておきましょう。

受けている企業に一貫性があるか

受けている企業に一貫性があるか確かめる意味もあります。

企業は、就活生の発言に信憑性があるか知りたいからです。

たとえば、就活の軸を「顧客に新しい価値を生み出す仕事」と発言する就活生が、事務職を希望していたとします。

事務職は、社内の事務作業を担当する仕事です。

やりたい仕事と発言がズレていると判断されます。

採用担当者は、就活の軸と就活生の行動がマッチしているか、チェックしています。

そのため、就活生は、自分の発言と行動が合致しているか振り返りましょう。

本章の内容があたりまえだと感じる就活生は、問題ありません。

無意識のうちに、就活の軸以外の要素で企業を選ばないよう注意してください。

就活の軸から外れた志望動機は、採用担当者の印象を悪くするからです。

志望している根拠と自社の相関性

企業は、志望している根拠と自社の相関性を重要視しています。

両方が関連していないと、企業にとって採用するメリットがないためです。

たとえば「地元の農業に貢献したいです」と発言する就活生が、海外に部品を輸出する企業の選考を受けたとします。

企業側からすると、志望動機と自社の事業内容がマッチしていないため、採用する意味がありません。

仮に採用したとしても、就活生のやりたいことと事業内容が違うため、早期離職の原因になります。

採用にかかる時間とお金を節約するためにも、採用担当者は相関性を確認しようとします。

就活生は、自分の志望動機がエントリーした企業とどう関係しているのか、見直しましょう。

就活の軸でやりがいが与える印象

就活の軸を仕事のやりがいにすることで、採用担当者に入社意欲をアピールできます。

エントリーした理由が、就活の軸とマッチしたことの証明になるからです。

就活の軸に仕事のやりがいを掲げる人は、事業内容に興味があるでしょう。

そのため「企業研究した結果、自分の価値観と事業内容が一致しました」と説明できます。

就活において入社意欲や仕事への熱意は重要です。

入社後の働きぶりや売上への貢献度を考える材料になるからです。

就活生は、採用担当者から質問された際、明確に回答できるように準備しましょう。

どういった点に仕事のやりがいがあると感じたのか、曖昧に回答してしまうと、マイナスの印象になるため注意してください。

就活の軸をやりがいにするメリット

就活の軸をやりがいにするメリットは、以下の3点です。

メリット
  • 企業の優先順位をつけることができる
  • 熱意をアピールしやすい
  • 自分だけの軸を作ることができる

就活の軸は、どれを選ぶかによって得られる効果が変わります。

仕事のやりがいを選択した就活生は、どういったメリットがあるのか、把握しておきましょう。

メリットを知らないままでは、採用担当者にアピールができません。

明確な理由がなく、仕事のやりがいにしている就活生は、本章の解説を参考にしてください。

企業の優先順位をつけることができる

就活の軸をやりがいにするメリットの1つ目は、企業の優先順位をつけることができることです。

就活を始めると、数多くの企業に出会います。

とくに合同企業説明会に参加すると、魅力的に感じる企業と接点が持てるでしょう。

しかし、すべての企業にエントリーし、対策する時間はありません。

そこで、企業に優先順位をつける必要があります。

就活の軸に「やりがい」を設置しておくことで、迷った際の判断基準が生まれます。

たとえば「やりたい仕事に挑戦できるが、給与の低いA社」と「やりたい仕事ではないが、給与が高いB社」を想像してください。

上記の2社を比較するには、就活の軸が欠かせません。

仕事のやりがいを大切にする就活生なら、A社を選択した方が満足のいく就活になるでしょう。

熱意をアピールしやすい

就活の軸をやりがいにするメリットの2つ目は、熱意をアピールしやすいことです。

志望動機で具体的な仕事内容や場面を挙げましょう。

仕事のやりがいがあるとアピールできれば、採用担当者に熱意が伝えられます。

採用担当者は、志望動機が本当かどうか確かめようとします。

もし、嘘の志望動機であれば、入社後のパフォーマンスが悪くなるからです。

また、早期離職されることを避けたい気持ちもあるでしょう。

就活生は、採用担当者を安心させるためにも、熱意を伝えてください。

仕事に対する熱意があれば、トラブルや困難にも立ち向かえます。

その結果、成果もついてくるでしょう。

仕事への熱意は、企業にとって採用する大きなメリットになることを覚えておきましょう。

自分だけの軸を作ることができる

就活の軸をやりがいにするメリットの3つ目は、自分だけの軸を作れることです。

内定を得るためには、周囲の就活生とは違う印象を与える必要があります。

仕事のやりがいは人によって異なるため、自分らしい就活の軸を作ることが可能です。

たとえば「経営理念に共感できるかどうか」を就活の軸にすると、多くの就活生と被ってしまうでしょう。

採用担当者からすると、目新しさがなく印象に残りません。

そこで、オリジナリティをアピールすることで、選考が有利に進みます。

業界・企業研究やインターン、企業説明会などを通して、どういった点にやりがいを感じるか明確にしましょう。

また、自分の言葉で話すことで、より独自性が生まれるためおすすめです。

就活の軸をやりがいにするデメリット

就活の軸をやりがいにするデメリットは、以下の2点です。

デメリット
  • 抽象的になってしまう
  • 他の企業も当てはまってしまう

就活の軸をやりがいにするデメリットも認識しておきましょう。

メリットのみに期待してしまうと、デメリットの対策ができません。

デメリットについて知りたい就活生は、本章の解説も参考にしてください。

企業にとって魅力的な就活の軸にしましょう。

抽象的になってしまう

就活の軸をやりがいにするデメリットの1つ目は、抽象的になることです。

志望企業の事業や業務内容をきちんと理解しない限り、抽象的な軸になってしまいます。

自分が仕事のどの部分にやりがいを感じるのか、明確にしてください。

採用担当者に説明する際、具体性のあるエピソードやビジョンを述べましょう。

就活で抽象的な会話は、マイナスな印象になります。

自分の主張がうまく採用担当者に伝わらないため、注意してください。

事業内容を知るには、インターンや企業説明会が有効です。

志望企業が開催する場合は、積極的に参加しましょう。

仕事のやりがいを見つけるためのよいきっかけになります。

他の企業も当てはまってしまう

就活の軸をやりがいにするデメリットの2つ目は、他の企業も当てはまってしまうことです。

仕事のやりがいは、志望企業に当てはまりますが、別企業にも該当する傾向にあります。

採用担当者は「競合他社にも当てはまる就活の軸だな」と判断します。

その結果、志望企業への入社意欲が低く見られるかもしれません。

就活生は、自分の入社意欲がどれだけ高いのか、きちんと説明しましょう。

実際のエピソードやきっかけなど、具体性を意識すると効果的です。

もし、就活の軸に迷った際は、就活エージェントに相談してみましょう。

就活のプロに相談することで、客観的なアドバイスが得られます。

就活の軸になる「やりがい」の例

就活の軸になる「やりがい」の例を3つ紹介します。

やりがいの例
  1. 人の役に立てる実感がある仕事
  2. 成長できる仕事
  3. チームで協力し1つの目標を達成する仕事

仕事のやりがいをどのように感じるかは、人によって大きく変わります。

納得のいく就活にするには、自分の価値観に合う理由を見つけることが重要です。

就活の軸をより明確にしたい就活生は、ぜひ参考にしてください。

人の役に立てる実感がある仕事

人の役に立てる実感がある仕事がしたい就活生は、就活の軸にしましょう。

仕事は誰かの役に立てる実感があると、モチベーションが上がります。

たとえば、以下の仕事です。

人の役に立てる実感がある仕事
  • 教育関係
  • 医療・福祉
  • 警察・消防
  • カウンセラー

人に対して直接サポートする仕事になるため、役立った実感が得やすいでしょう。

誰かの課題を解決したい、感謝されたいなどが、大きなモチベーションになる就活生は、向いているでしょう。

ただし、専門知識やスキルが必要になります。

入社後も日々勉強する必要があることを覚えておきましょう。

時代や環境によって求められるものが変わります。

柔軟に対応できるように対策しておきましょう。

成長できる仕事

やりがいの1つに成長できる仕事が挙げられます。

常に新しいことに挑戦し、自分のスキルや知識を向上させたい就活生は、仕事のやりがいを就活の軸にしてください。

たとえば、新卒からでもチャレンジできる習慣がある、資格支援が豊富にあるなど、成長できる仕組みが用意されているか、チェックしましょう。

もちろん、自分のやりたい仕事ばかりができるわけではありません。

会社員である以上、企業の都合に合わせる必要もあるでしょう。

しかし、就活の段階では、自分の価値観を提示することが重要です。

企業側の意見に合わせすぎると、入社後の仕事がつらく感じます。

そのため、企業説明会やインターン、OB・OG訪問を通じて、成長できる環境か調査しましょう。

チームで協力し1つの目標を達成する仕事

チームで協力し1つの目標を達成する仕事も、やりがいに該当します。

1人で達成できる目標とチームで達成できる目標を比較した際、後者の方が達成は難しいでしょう。

しかし、その分大きなやりがいがあります。

仕事のやりがいを共有できるメンバーがいるため、さらに達成感が生まれます。

学生時代にチームで困難を乗り越えた経験がある就活生は、仕事のやりがいを感じやすくなるでしょう。

実際のエピソードを例に、採用担当者にアピールしましょう。

就活の軸に根拠があるため、説得力のある発言になります。

特別大きな成果がなくても問題ありません。

チームで目標達成した経験が強く印象に残っている就活生は、チームワークを大切にする企業を選択しましょう。

就活の軸をやりがいにする場合のポイント

次に、やりがいを就活の軸にする場合のポイントをいくつか紹介します。

やりがいはどうしても抽象的になりやすい要素であり、できるだけ具体的なエピソードを用意しておかなければなりません。

学生のうちに自分が経験してきたことを振り返り、その行動の理由や学びを深掘りしていく必要があります。

このセクションでは後半に、やりがいを軸にしてアピールする場合の例文も掲載しました。

やりがいを軸にした文章で困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

なぜやりがいを感じるのかを明確にする

過去の経験から、自分がどんなことにやりがいを感じるかを考えましょう。

人の役に立てる仕事・自分の能力を最大限に発揮できる仕事・壁を乗り越えたときに達成感のある仕事・自分で考えて動ける裁量度の高い仕事などが考えられます。

しかしそれだけでは不足しており、そのことを理解してもらうためには具体的なエピソードを用意しておくことが大切です。

エピソードを用意する際には、数字や他人の評価など、客観的なものを用意できれば説得力が増します。

具体的には、アルバイトで売り上げ目標を達成できた・部活で〇位になれたといった事柄です。

その経験から自分がどのような学びを得たか・社会人になってからの仕事にどう活かしていきたいかもエピソードのあとに加えましょう。

企業のどんなところにやりがいを感じられそうかを伝える

続いて、志望先の業務でどんなところにやりがいを感じたかについて考えます。

また、自分にとってやりがいを感じる事柄と、企業の業務内容がマッチしているかもよく吟味しましょう。

自分の力を試したい・能力の限界に挑戦したいという方と、チームワーク・協調性を第一に考える企業では相性が良くありません。

アピール内容がわかりやすく、筋が通っていても、志望先企業の社風と合わなければ内定を勝ち取れない可能性が高いです。

やりがいを軸に就職活動する場合、企業の理念や求める人材といった点をしっかり押さえておきましょう。

自分のやりがいと企業理念(社会貢献・チャレンジングスピリッツなど)がマッチしていることを述べ、企業とのマッチ度をアピールするのも手です。

自己分析はしっかり行う

先述した「なぜやりがいを感じるのか」「企業のどんなところにやりがいを感じるのか」をしっかり伝えるためには、自己分析が欠かせません。

自分の長所・短所について考えるだけでなく、自分がこれまでにしてきた経験で、特に影響を受けた出来事は何かも考えましょう。

自分を変える・成長させるきっかけになったエピソードなどがあれば、その多くが現在自分の感じるやりがいにもつながっている可能性が高いです。

もちろん、企業分析も並行して進めていかなければなりません。

自分自身に関するアピール材料がしっかりしていても、それが企業の求める要素でなければ、面接官の心を動かすのは難しいでしょう。

履歴書やエントリーシートを書く前に、企業のホームページやパンフレットにもう一度目を通してみてください。

就活の軸をやりがいにする際の注意点

就活の軸にやりがいを据える場合の注意点を紹介します。

やりがいを感じたことについて述べるのは、悪いことではないです。

しかし、その意図を上手に伝えるのは難しいかもしれません。

本当に仕事にやりがいをもって臨めそうだとアピールできれば、採用担当者の気持ちを動かせる可能性は高いです。

ライバルの就活生もやりがいを軸に勝負してくる可能性があるので、できるだけ自分の個性を出せるよう工夫する必要もあります。

以下の点に注意しつつ、志望動機などの文章をブラッシュアップしていきましょう。

「やりがい」を具体的にする

「やりがい」という言葉は、かなり抽象的になりやすいです。

まずその言葉自体、数字などで度合いをあらわせるものではありません。

さらに、何がやりがいかも説明する必要があります。

ただ「御社の仕事にやりがいを感じました」では、まったく印象に残らないでしょう。

そもそもやりがいのありそうな仕事を志望するのは当たり前で、そのなかでもなぜその企業を選んだのか・一番やりがいがありそうと感じたのはなぜかを具体的にする必要があります。

わかりやすく簡潔に説明することが求められる就職活動で、やりがいを軸とするには文章力が必要です。

うまく伝わりやすい形で表現するのが難しいと思った場合は、アルバイト・サークルの経験など別のポイントを軸にすることも検討しましょう。

「やりがい」を具体的にする方法

「やりがい」を具体的にする方法は、以下の2つです。

方法
  1. 実際に社員に聞いてみる
  2. 一生懸命に取り組んだことを書き出す

仕事のやりがいは、抽象度が高くなりがちです。

曖昧な表現では、採用担当者に伝わりません。

実際に社員に聞いてみる

説得力のある志望動機や就活の軸を作るうえで非常に有効な手段です。

社員が感じるやりがいを知ることで、仕事と関連付けたやりがいを見つけられます。

企業説明会やインターンを活用して、質問してみましょう。

一生懸命に取り組んだことを書き出す

過去に熱意をもって取り組んだ経験を振り返ることが大事です。

なぜ夢中になれたのか、自問自答することで本当のやりがいを見つけ出せます。

オリジナリティのあるやりがいは、採用担当者の印象に残りやすいのでおすすめです。

仕事のやりがいを見つけることは、就活の方向性を決める重要な要素です。

給与や勤務地、福利厚生なども大切ですが、自分の中で譲れないものがないか、きちんとチェックしておきましょう。

どんなことにやりがいを感じるのか明確にする

やりがいの内容を明確に説明するため、自分の今までの人生を振り返りどんなことに・どんなときにやりがいを感じるのかを考えてみてください。

たとえば「自分がうまくなった・強くなった実感を得られるのがうれしくて、きびしい部活の練習を頑張れた」という方もいらっしゃるでしょう。

一方同じように部活を頑張ってきた方の中には「大会で優秀な成績を収めたい・勝ちたいという目標があるから頑張れる」という方もいます。

チームスポーツなどでは「仲間のためを思うとよりいっそう頑張れる」という方もいるはずです。

仕事でも、このように人によってやりがいの中身が違う点は同じです。

自分が高いモチベーションで頑張れるのはどんなときか、志望先の企業でそのようなやりがいを感じられると思った理由は何かを説明できるようにしてください。

応募先の企業でいけない理由は?

多くの採用担当者が「やりがいを感じた」という志望動機を聞いて疑問に感じるのは「うち以外にもやりがいを感じられそうなところがあるのでは」という点です。

そのため、なぜその業界・その企業でなければいけないのかも説明する必要があります。

世の中のほとんどの業種は、その企業以外でも募集されているはずです。

特に営業職などは多くの企業で募集されており、なぜそのなかから自社を選んだのかは、多くの採用担当者が気にしています。

就職活動後半、役員面接などでは志望度の高さ・熱意がチェックポイントになることが多いです。

本当にその企業が第一志望であることを納得してもらえるよう、その企業にやりがいが一番感じられた理由を上手に伝えましょう。

就活の軸をやりがいにするときの例文

私が貴社を志望したのは、実力次第で若いうちから責任者になれるチャンスを与えてもらえるためです。

年齢などに関係なく、自分自身の実力を純粋に評価される場所で勝負することにやりがいを感じます。

私は高校生のときから、バレーボール部に所属していました。

早く試合に出ることを目指して、ほかの部員以上に自主練習を重ね、1年生のときから選抜チームに抜てきしてもらえた経験があります。

この経験から、私は学年・経験あんどに関係なく実力で評価してもらえることを非常に魅力的だと感じるようになりました。

大学に入ってからも、その考え方は変わりません。

入学当初はレギュラーと実力差を感じましたが「高学年になってからレギュラーをつかむのでは遅い」と考え、とにかく自分の実力を磨こうと努めてきました。

その結果、2年生の夏からレギュラーになることができ、3年生からはキャプテンも任されています。

社会人になってからも、実力主義を徹底してきた歴史のある貴社でたゆまず努力を続けていきたいです。

就活の軸をやりがいにして内定獲得に近づこう!

やりがいは社会人になってからも、仕事の質や壁に当たったときのモチベーションに影響を与えるものであり、非常に大切なことは間違いありません。

就職活動でも、自分が本当にその仕事にやりがいが感じられることをアピールできれば、熱意のある方だと思ってもらえるでしょう。

しかし、やりがいという抽象的な概念をアピールするのは難しく、事前にしっかりと自己分析・企業分析を行うことが大切です。

面接に臨む前・履歴書を書く前に、じっくり時間をかけて準備を進めてください。

就活の軸についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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