就活の軸に「やりがい」を使うのはあり?くわしく解説!

就活の軸に「やりがい」を使うのはあり?くわしく解説!

就職活動では、何を軸にアピールするかをしっかり考えることが成功につながります。

志望動機を述べる際に、多くの方が軸にしようと考えるのが「やりがい」です。

就活生がやりがいのある仕事に就きたいと考えるのは当然ですし、企業側も高いモチベーションで仕事に臨んでくれる方を採用したいと考えています。

しかし能力やスキルなどではなく「やりがいという見えないものを軸にしても、良い評価を得られるのか」と不安に感じる方も多いです。

この記事では、就活の軸をやりがいにする場合のポイントをまとめました。

就活の軸にやりがいってあり?

就活の軸に「やりがい」を使うのはまったく問題ありません。

やりがいを感じなければ、就職後に仕事が長続きする可能性は低いです。

精力的に仕事に取り組めている方は、仕事のどこかにやりがいを見出しています。

商品が売れたこと・お客様や同僚から感謝の言葉を述べられたことで得られる喜びがやりがいとなる方もいれば、職場内で良い評価を得られることが最大のやりがいとなる方もいるでしょう。

直接口にするのをためらう方もいますが、お金がやりがいとなるのも決して悪いことではありません。

特に営業など結果主義の職種では「より稼ぎたい」という気持ちのある方のほうが成功する可能性は高いです。

自分が仕事をするうえで何をやりがいにできるか、しっかり考えて就活に臨みましょう。

就活の軸をやりがいにする場合のポイント

次に、やりがいを就活の軸にする場合のポイントをいくつか紹介します。

やりがいはどうしても抽象的になりやすい要素であり、できるだけ具体的なエピソードを用意しておかなければなりません。

学生のうちに自分が経験してきたことを振り返り、その行動の理由や学びを深掘りしていく必要があります。

このセクションでは後半に、やりがいを軸にしてアピールする場合の例文も掲載しました。

やりがいを軸にした文章で困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

なぜやりがいを感じるのかを明確にする

過去の経験から、自分がどんなことにやりがいを感じるかを考えましょう。

人の役に立てる仕事・自分の能力を最大限に発揮できる仕事・壁を乗り越えたときに達成感のある仕事・自分で考えて動ける裁量度の高い仕事などが考えられます。

しかしそれだけでは不足しており、そのことを理解してもらうためには具体的なエピソードを用意しておくことが大切です。

エピソードを用意する際には、数字や他人の評価など、客観的なものを用意できれば説得力が増します。

具体的には、アルバイトで売り上げ目標を達成できた・部活で〇位になれたといった事柄です。

その経験から自分がどのような学びを得たか・社会人になってからの仕事にどう活かしていきたいかもエピソードのあとに加えましょう。

企業のどんなところにやりがいを感じられそうかを伝える

続いて、志望先の業務でどんなところにやりがいを感じたかについて考えます。

また、自分にとってやりがいを感じる事柄と、企業の業務内容がマッチしているかもよく吟味しましょう。

自分の力を試したい・能力の限界に挑戦したいという方と、チームワーク・協調性を第一に考える企業では相性が良くありません。

アピール内容がわかりやすく、筋が通っていても、志望先企業の社風と合わなければ内定を勝ち取れない可能性が高いです。

やりがいを軸に就職活動する場合、企業の理念や求める人材といった点をしっかり押さえておきましょう。

自分のやりがいと企業理念(社会貢献・チャレンジングスピリッツなど)がマッチしていることを述べ、企業とのマッチ度をアピールするのも手です。

自己分析はしっかり行う

先述した「なぜやりがいを感じるのか」「企業のどんなところにやりがいを感じるのか」をしっかり伝えるためには、自己分析が欠かせません。

自分の長所・短所について考えるだけでなく、自分がこれまでにしてきた経験で、特に影響を受けた出来事は何かも考えましょう。

自分を変える・成長させるきっかけになったエピソードなどがあれば、その多くが現在自分の感じるやりがいにもつながっている可能性が高いです。

もちろん、企業分析も並行して進めていかなければなりません。

自分自身に関するアピール材料がしっかりしていても、それが企業の求める要素でなければ、面接官の心を動かすのは難しいでしょう。

履歴書やエントリーシートを書く前に、企業のホームページやパンフレットにもう一度目を通してみてください。

就活の軸をやりがいにする際の注意点

就活の軸にやりがいを据える場合の注意点を紹介します。

やりがいを感じたことについて述べるのは、悪いことではないです。

しかし、その意図を上手に伝えるのは難しいかもしれません。

本当に仕事にやりがいをもって臨めそうだとアピールできれば、採用担当者の気持ちを動かせる可能性は高いです。

ライバルの就活生もやりがいを軸に勝負してくる可能性があるので、できるだけ自分の個性を出せるよう工夫する必要もあります。

以下の点に注意しつつ、志望動機などの文章をブラッシュアップしていきましょう。

「やりがい」を具体的にする

「やりがい」という言葉は、かなり抽象的になりやすいです。

まずその言葉自体、数字などで度合いをあらわせるものではありません。

さらに、何がやりがいかも説明する必要があります。

ただ「御社の仕事にやりがいを感じました」では、まったく印象に残らないでしょう。

そもそもやりがいのありそうな仕事を志望するのは当たり前で、そのなかでもなぜその企業を選んだのか・一番やりがいがありそうと感じたのはなぜかを具体的にする必要があります。

わかりやすく簡潔に説明することが求められる就職活動で、やりがいを軸とするには文章力が必要です。

うまく伝わりやすい形で表現するのが難しいと思った場合は、アルバイト・サークルの経験など別のポイントを軸にすることも検討しましょう。

どんなことにやりがいを感じるのか明確にする

やりがいの内容を明確に説明するため、自分の今までの人生を振り返りどんなことに・どんなときにやりがいを感じるのかを考えてみてください。

たとえば「自分がうまくなった・強くなった実感を得られるのがうれしくて、きびしい部活の練習を頑張れた」という方もいらっしゃるでしょう。

一方同じように部活を頑張ってきた方の中には「大会で優秀な成績を収めたい・勝ちたいという目標があるから頑張れる」という方もいます。

チームスポーツなどでは「仲間のためを思うとよりいっそう頑張れる」という方もいるはずです。

仕事でも、このように人によってやりがいの中身が違う点は同じです。

自分が高いモチベーションで頑張れるのはどんなときか、志望先の企業でそのようなやりがいを感じられると思った理由は何かを説明できるようにしてください。

応募先の企業でいけない理由は?

多くの採用担当者が「やりがいを感じた」という志望動機を聞いて疑問に感じるのは「うち以外にもやりがいを感じられそうなところがあるのでは」という点です。

そのため、なぜその業界・その企業でなければいけないのかも説明する必要があります。

世の中のほとんどの業種は、その企業以外でも募集されているはずです。

特に営業職などは多くの企業で募集されており、なぜそのなかから自社を選んだのかは、多くの採用担当者が気にしています。

就職活動後半、役員面接などでは志望度の高さ・熱意がチェックポイントになることが多いです。

本当にその企業が第一志望であることを納得してもらえるよう、その企業にやりがいが一番感じられた理由を上手に伝えましょう。

就活の軸をやりがいにするときの例文

私が貴社を志望したのは、実力次第で若いうちから責任者になれるチャンスを与えてもらえるためです。

年齢などに関係なく、自分自身の実力を純粋に評価される場所で勝負することにやりがいを感じます。

私は高校生のときから、バレーボール部に所属していました。

早く試合に出ることを目指して、ほかの部員以上に自主練習を重ね、1年生のときから選抜チームに抜てきしてもらえた経験があります。

この経験から、私は学年・経験あんどに関係なく実力で評価してもらえることを非常に魅力的だと感じるようになりました。

大学に入ってからも、その考え方は変わりません。

入学当初はレギュラーと実力差を感じましたが「高学年になってからレギュラーをつかむのでは遅い」と考え、とにかく自分の実力を磨こうと努めてきました。

その結果、2年生の夏からレギュラーになることができ、3年生からはキャプテンも任されています。

社会人になってからも、実力主義を徹底してきた歴史のある貴社でたゆまず努力を続けていきたいです。

就活の軸をやりがいにして内定獲得に近づこう!

やりがいは社会人になってからも、仕事の質や壁に当たったときのモチベーションに影響を与えるものであり、非常に大切なことは間違いありません。

就職活動でも、自分が本当にその仕事にやりがいが感じられることをアピールできれば、熱意のある方だと思ってもらえるでしょう。

しかし、やりがいという抽象的な概念をアピールするのは難しく、事前にしっかりと自己分析・企業分析を行うことが大切です。

面接に臨む前・履歴書を書く前に、じっくり時間をかけて準備を進めてください。

就活の軸についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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