「学生生活で得たことってどうやってアピールすれば良いんだろう」
「学生生活で得たことがぱっと思いつかないけどどうしよう」
このように思われている人は多いのではないでしょうか。
就活をはじめたけど、思うようにエントリーシートが書けずモヤモヤされる人もいらっしゃるでしょう。
この記事では学生生活で得たことについて、企業側から聞かれる理由や、書く際のポイントを徹底解説していきます。
スムーズに就活を進めるための参考材料にしてください。
- 企業が学生生活で得たことについて聞く理由
- 学生生活で得たことをアピールする際のポイント
- 他の学生と差別化できる構成例
- 学生生活で得たことについて何を書くか悩んでいる人
- 学生生活で得たことについて書き方を知りたい人
- 例文を参考にしてESを書きたい人
▼▼▼ この記事の要約動画はこちら ▼▼▼
目次[目次を全て表示する]
「学生生活で得たこと」とは
「学生生活で得たこと」は、就職活動でよく聞かれる質問の一つで、就活生の間では「ガクチカ」と呼ばれます。
学生生活で得たことは単に「何をやったか」だけでなく、その経験を通じてどのように成長し、企業にどのように貢献できるかを伝えることが重要です。
また具体的な役割や数字を入れると、より説得力が増します。
「学生生活で得たこと」を面接官が聞く理由
そもそも面接官はなぜ「学生生活で得たこと」を知りたいのでしょうか?
「サークル活動を頑張った」であったり「アルバイトに力を入れた」といったことが書かれるはずですが、サークルの内容やバイト経験を知りたいワケではありません。
そこで面接官が学生生活で得たことを聞く理由を三つご紹介します。
- 論理的思考力があるかを知るため
- 人柄が企業にマッチしているかを知るため
- 得た学びを自社に活かせるかを知るため
1.論理的思考力があるかを知るため
人事は学生の経験の豊富さやスキルの高さよりもむしろ、そこからにじみ出る人となりや、論理的説明力を知ろうとしています。
つまりは頑張ったこと自体はアルバイトでもゼミでも趣味でもなんでもOKです。
それをいかに調理するか、面接官を納得させる内容にするのかがカギを握っています。
そこで構成を意識したり、数字や言葉を適切に扱うなどして学生生活で得たことを論理的に伝えるようにしましょう。
2.人柄が企業にマッチしているかを知るため
人事は学生生活で得たことを聞いて学生の人柄を知ろうとしています。
その質問一つで学生が学生時代にどんなことに力を入れていて、どう成長し、何を学んできたのかを一度で知ることができるのです。
そして人事は学生の人柄をイメージし、自社の社風や業務に学生がマッチしているかを判断しているのです。
ご自身の学生時代の具体的なエピソードを述べるようにしましょう。
3.得た学びを自社に活かせるかを知るため
学生生活で得たことを伝える際には最後にその学びを今後どう活かしていくかを述べると思います。
実は人事はこの部分をかなり重視しています。
というのも学生生活で得た学びが自社で活かせる内容ではなかった場合、学生が実際に働いて自社に貢献している姿を人事はイメージすることができないからです。
必ず自分の学びが志望する企業に活かすことができ、努力できる人物であることを伝えましょう。
「学生生活で得たこと」がない人でも見つかる3つの探し方
就活で「学生生活で得たこと」をアピールする際は、そもそもアピールできる出来事が何もない…と困ってしまう人も多いでしょう。
そんなときは、さまざまなアプローチで「学生生活で得たこと」を探していくことが大切です。
アピールできることがない…と困っている人は、以下のポイントを意識してこれまでの出来事を振り返ってみてください。
学生生活の出来事で最も印象深い経験を探す
自分の強みや長所から探す
志望企業の求める人物像から探す
上記3つの探し方を意識して出来事を振り返ったり自分の強みを思い出したりすれば、学生生活で得たこともアピールしやすくなります。
では、探し方のポイントを詳しく見ていきましょう。
学生生活の出来事で最も印象深い経験を探す
「学生生活で得たこと」を述べるうえで内容が思いつかないときは、まず、学生生活の出来事を振り返ったうえで最も印象深い経験を探してみましょう。
大学生として毎日を過ごす中では、非常に多くのことを経験するため、その中には多かれ少なかれ印象に残っている出来事があるはずです。
授業やゼミでの研究活動、サークル、部活などを一通り振り返り、強い印象のある出来事を思い出しましょう。
「いい経験だった」「とても勉強になった」などの印象がある出来事には、何らかの学びがあり、そこから自分自身の成長につながっているものです。
軽く考えただけでは思い出せないことでも、一つずつじっくり思い出を振り返れば、印象深い経験から「学生生活で得たこと」は見つかるでしょう。
なお、関連する内容として「学業で取り組んだこと」を魅力的に伝えるコツについては、以下の記事をぜひ参考にしてみてください。
自分の強みや長所から探す
「学生生活で得たこと」をアピールする際に内容が思いつかないときは、自分の強みや長所をチェックし、そこから関連する出来事を思い出す方法もあります。
強みを発揮した経験、自分の長所に気づいた経験は、学生生活で得たことに通ずるものがあるといえます。
たとえばコミュニケーション能力が長所である場合は、その能力をよく磨いてきた経験を思い出すと良いでしょう。
留学やサークル活動を通じて、苦手だったコミュニケーションが磨かれ、すっかり強みにできるようになった…という場合は、学生生活で得たこととしてアピールできる可能性があります。
なお、就活では自己分析が必須となるため、すでに自己PRでアピールする強みや、長所・短所についてまとめている人も多いでしょう。
そんなときは自分が思う強みや長所を一つひとつチェックし、強み・長所に関係する経験を思い出してみてください。
なお、長所一覧は以下をチェックしてみましょう。
https://shukatsu-ichiba.com/article/15312
志望企業の求める人物像から探す
就活で「学生生活で得たこと」を述べるにあたって、自分の得てきたことがわからない場合は、志望先企業が求める人物像から探すアプローチを検討してみましょう。
具体的には、以下の手順で探していく流れになります。
- 志望先企業について研究を重ね、企業が求める人物像の特徴を理解する
- その特徴の中から、自分に当てはまる特徴をピックアップする
- ピックアップした特徴を、学生時代のどんな経験の中で発揮したのか考える
上記の流れを意識し、企業が求める人物像から「学生生活で得たこと」を考えれば、より企業にとって印象に残るアピールができます。
企業はマッチ度の高い学生には積極的に興味を持ち、入社後の活躍に期待を持つものです。
企業が大事にする理念・社風と相性の良い学生であることをアピールできれば、内定にはつながりやすくなるため、志望先企業の求める人物像からエピソードを探すことは大切です。
「学生生活で得たこと」は成功体験でなくても大丈夫
就活で「学生生活で得たこと」をアピールする際は、必ずしも成功体験でなくても問題はありません。
成功体験に根ざしたものでなく、むしろ失敗につながった経験だったとしても、その経験をする中では、さまざまな学びや成長の機会を得られるでしょう。
失敗したことで大事なことに気づいたり、結果として成功しなくても良い経験になったりしたことはあるものです。
また、これまで経験してきたことから何を得たのかを振り返れば、就活のみならず今後の人生において総合的に良い影響を与えるはずです。
そのため、就活で「学生生活で得たこと」を伝える際に具体的なエピソードが思いつかないときは、成功体験のみに縛られないことも重要といえます。
頑張ったことや熱中したことなどを思い出し、成功できなかったことも含めて、アピールしやすいエピソードを見つけてみてください。
効果的に学生生活をアピールするコツ
学生生活で得たことの回答で、自分の魅力を十分に伝えるにはどのように工夫すればいいのでしょうか?
効果的に学生生活をアピールするコツについてお話していきます。
魅力的な解答を作成するためにぜひ参考にしてみてください。
- 具体的にイメージしやすい伝え方
- 数字を取り入れて説明する
- 失敗経験でもOK
- 企業の雰囲気やニーズに合っているか確かめる
具体的にイメージしやすい伝え方
学生生活を伝える際には、具体的にイメージしやすい伝え方を意識してください。
学生生活の状況などはあなた自身にしかわかりません。
あなたの学生生活における成功や失敗、それに伴う苦労や努力も、必ずしも正しく伝わるわけではないのです。
そのため、初めてあなたのエピソードを聞く人にも齟齬なく伝わるような詳しい説明を心がけてください。
具体的にイメージしやすい説明を意識することで、企業もあなたらしさやあなたの魅力をより詳細につかむことができます。
数字を取り入れた説明
先述の通り、回答には具体性を持たせることが大切です。
そこで効果的なのが数字を用いることです。
数字を用いて回答を作成すると、より具体性のある説明になります。
例えば、「TOEICのスコアが何点から何点に伸びた」、や「部活における大会で、どんな結果で何位に入賞した」など、数字を要所に組み込むのです。
あなたの努力や成果がきちんと正しく伝わることを後押ししてくれます。
失敗経験でもOK
学生生活で得たことの回答は、成功体験でなくてもかまいません。
失敗経験も時にはアピール材料として大きく役に立ちます。
大事なのは、その経験から何を学んだのか、という点です。
どうして失敗したのか、また失敗してどう感じたのか、それ以降経験を活かして失敗しないように何に注意しているのか、など詳しく説明できるとむしろ成功体験よりも好印象を与えることができる場合もあります。
企業の雰囲気やニーズに合っている?
学生生活は、あなたの人柄や働き方をイメージするヒントになります。
そのため、アピールしたい内容が企業のニーズや雰囲気と合っているのか今一度確認してみてください。
企業の雰囲気やニーズと合っていない場合、言い回しを変えてみるだけで印象はガラッと変わります。
ベストな伝え方を自分なりに模索してみることも大切な工程です。
結論ファーストで簡潔に伝える
どんなアピールをする際にも、必ず意識してほしいことは、結論ファーストで伝えることです。
つまり、いきなりエピソードから話し始めるのではなく、自分が学生生活で得たことを先に完結に伝えてください。
なぜなら、その方が相手にこれから話す内容を、理解してもらいやすくなるからです。
また、単純にエピソードを話すだけではなく、それまでの経験を踏まえた上でどんなことができるのかを、具体的に伝えるようにしてみましょう。
例えば「入社した際には自分の英語力を活かして、海外展開も実現できるように頑張りたいです」のような形で締めくくると、採用担当者にとても良いアピールになります。
採用後のイメージをしてもらうことは採用率を上げることにつながるため、覚えておいてください。
学生生活をアピールする際の注意点
学生生活は自由にアピールしても問題ありませんが、大前提として注意しなければいけないことも色々あります。
そのため、ここでは気をつけてほしいポイントを、大きく2つに分けて紹介しましょう。
不適切な表現を使わないようにする
学生生活で得たことを伝える際には、不適切な表現に注意してください。
例えば、よくあるのが物事を誇張して表現するケースです。
ESや面接では少しでも自分を良く見せたい人が多いかもしれませんが、だからといってなんでも誇張して伝えるのはやめましょう。
なぜなら、その内容がすごければすごいほど、相手はさまざまな質問をするようになるからです。
つまり、自分が想定していない質問が飛んでくる可能性もあります。
そこでスムーズにかつ根拠を示せる答えができれば良いですが、人によってはただ焦って何も言えなくなってしまうことも珍しくありません。
また、どんなことを伝える際にも、略語を使ったり専門用語を使ったりするのはやめましょう。
受け身になっている内容にしない
基本的にどんな自己PRをする時も、常に気をつけてほしいのが受け身で話さないようにすることです。
誰かの行動を期待するような内容になってしまうと、それは他人を頼っている印象を相手に与えることにつながります。
企業は自分から考えて行動できるような人材を求めているため、受け身になるような表現をしてしまうと、どんなに良いことをアピールできたとしてもマイナス評価になるでしょう。
例えば「これから貴社で色々教えていただきたいと思います」のような表現ではなく「これから貴社で結果を残せるように、自ら勉強を進めていきたいと思います」のような表現にしてください。
「学生生活で得たこと」を魅力的に伝える構成
先ほどの例文を見て自分が何を伝えるかをイメージできたと思います。
それでは次に学生生活で得たことを魅力的に伝える構成を大きく三つに分けて解説していきます。
1.結論:私が学生生活で得たことは〇〇です。
自分が1番伝えたい内容は間違いなく結論です。
この結論部分をどこに書くのかが問題ですが、これははじめにはっきりと述べることがベストです。
結論部分をはじめに持ってくることで人事が聞いている質問に対して最初の一文でしっかりアピールできるだけではなく、大きなインパクトも残すことができるのです。
必ず短く一文でご自身が学生生活で得たことを伝えるようにしましょう。
2.エピソード:問題→行動→得られた結果
はじめに結論を述べたら次にその結論に説得力を持たせるためのエピソードを述べていきます
ここで大切なのは問題→行動→得られた結果という流れを意識するということです。
まずは「私は〇〇で〇〇ということをしていました」のように当時力を入れていたことを述べます。
次に「そこで私は〇〇という問題に直面しました」のようにそこで発生した問題について述べます。
さらに「私は〇〇と考え〇〇を行いました」のようにそのときに自分が取った行動を述べます。
最後に「その結果〇〇になりました」と自分が取った行動がどう影響したのかを述べます。
この一連の流れを意識するだけで説得力が増し、より魅力的に伝えられるようになります。
3.将来の展望:この経験を活かして貴社では〇〇に貢献していきたいと考えております。
最後に学生生活で得たことを志望する会社でどう活かしていくのかを述べていきます。
先ほども述べましたが企業は学生の学びが自社に活かせるのかを知ろうとしてます。
そこで、学生時代に得た学びが志望する企業の業務に貢献できることを伝えることで人事に入社に対する熱意や意欲を伝えることができます。
このとき自分が得た学びを企業の業務に関連づけて考えるようにしましょう。
例文でチェック
ここからは学生生活で得たことについて具体的な例文をご紹介していきます。
サークル活動からゼミや研究まで網羅的にご紹介しています。
何か自分に当てはまりそうな内容があればぜひ参考にして例文を作ってみてください。
また、違った種類の例文の内容からヒントが見つかるパターンもあります。
例えば、サークル活動の例文内容が、自分のアルバイト経験の内容と似ているといったことも珍しくありません。
ザックリとで構いませんので全ての例文を一読してみてはいかがでしょうか。
1.サークル活動のガクチカ例文
学生生活で得たことは「チームワークの大切さ」です。
大学では野球サークルに所属しているのですが、新入生が集まらず一時はサークル解散の危機にさらされました。
それなりに伝統のあるサークルですから、我々の代でつぶしてしまうというのはできれば避けたいところです。
そこでサークルメンバー一丸となって、翌年の新入生勧誘に向けて動くことになりました。
大きくは2つのアプローチです。
一つはサークル活動を継続させること、そしてもう一つは活動内容をブログやSNSなどで発信することです。
以前は試合にも来ないメンバーがいるほどにゆるい活動内容でしたが、廃部の危機以来、サボるものも出ず、皆率先してサークル活動に参加するようになりました。
活動内容を広めるために、それぞれの得意なことを持ち寄りました
魅力的なHPを立ち上げたメンバー、魅力的な写真を撮るメンバー、文章を書くメンバー、一人ではできないこともチームでは可能ということを身をもって経験しました。
サークル解散の危機を脱することもできましたし、サークル活動自体も活発になったように思います。
サークル活動のガクチカについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
2.アルバイト経験のガクチカ例文
「お客様に感謝されると嬉しい」ということを知れたのが、学生生活で得たことです。
大学入学以来小さな飲食店でアルバイトをしています。
最初は戸惑うことばかりで、お客様にも「大丈夫?」と心配される始末でした。
当時は仕事をするどころか、迷惑をかけていたような気もします。
そんなある日のこと、ちょっとした気遣いがお客様にウケたようで、帰り際に「ありがとう、ごちそう様」と言ってもらうことができました。
直接的に感謝されたことがとてもうれしく感じられたことを今でもよく覚えています。
その日以来、お客様の行動をしっかりと観察し、ちょっとした気遣いができるようになりました。
結果として「ありがとう」を頂けるケースはグッと増え、それが仕事のやりがいに繋がっています。
アルバイトと正社員では仕事の重みも違うとは思いますが沢山の「ありがとう」を頂けるように頑張っていきたいと考えています。
アルバイトのガクチカについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
3.趣味のガクチカ例文
学生生活で得たことは「継続はやはり力になってくれる」ということへの気づきです。
大学入学と同時に、ずっと憧れていたギターを手に入れました。
当然ですが最初は全く弾けません。
「こりゃ無理だな」と諦めそうになっていたのですが、ギターを弾ける友人からの「まずはとにかく続けろ!」というアドバイスを信じ、地味な基礎練習を続けていました。
ブランクもはさみつつ、3ヶ月ほどたったある日、意外なほどに弾けるようになっていました。
そこからはギターを弾くことが楽しくなり、ますます練習に励む日々です。
そんなある日ふと思いついたのが「英語の勉強をしよう」ということです。
続けていればそれなりになるはずと、NHKのラジオ講座を聞くことにしました。
最初は全く聞き取れなかった英語も、続けることによってそれなりに聞き取れるようになるもの。
それに応じてTOEICの点数も伸び、現状では700点です。
英語に関してはもう少し早くからスタートすれば良かったと後悔している部分もあるのですが、続けることの大切さを実感できたことは、学生生活の中でも大きな出来事です。
4.留学のガクチカ例文
学生生活で最も大きなイベントだったのがカリフォルニアへの留学経験です。
英語力がアップしたということはもちろんなのですが、世界の広さを知れたということが、そこで得た一番の想い出です。
留学先には世界中から学生が集まっていました。
国費で留学しているエリート、超がつくほどお金持ちの子供、兵役を経て学生に戻ったというちょっと年上の方、生まれも育ちも様々です。
そこで日々を過ごしていますと、自分の常識がまったく通用しない世界があることを嫌というほど思い知らされます。
それ以来、グローバルな視点ということを意識するようになりました。
それこそが学生生活で得た一番大きな出来事です。
留学のガクチカについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
5.ゼミのガクチカ例文
ゼミへの参加が最も大きな出来事です。
比較社会学のゼミだったので、できるだけ多くのアンケートを集めるということが一つの大きな研究課題です。
しかもアンケートの対象者は出来る限りランダムであることが求められます。
友人に頼ってばかりというわけにはいきません。
インターネットでのアンケートですと、インターネットになじみがない世代の意見を取り逃がしてしまいます。
街へ出てとにかく多くの人に声をかけるのですが、怪訝な顔をされるばかりです。
1日3件のアンケートが取れれば「今日は頑張った」と言えるほどに効率が悪いものでした。
そこでやり方を工夫することにしました。
そもそも知らない人に「アンケートをお願いします」と言われても、怪しむに決まっています。
そこで怪しさを緩和するため、大学名を全面に出すようにしました。
Tシャツ、のぼりなどを試した結果、腕章が最も信頼されやすいということがわかりました。
今では腕章はゼミのユニフォームです。
ゼミで直接的に学んだ内容はもちろんなのですが、問題に対して、自分なりの工夫を凝らし、改善できたという経験も、ゼミで学べた大きなことの一つです。
ゼミのガクチカについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
6.研究のガクチカ例文
研究を通じ「現場に行ってとにかく観察する」ということの重要さを知りました。
潮の流れについて研究をしており、基本的にはパソコン上でのシミュレーションがメインとなります。
けれど、どうしても現実とシミュレーション結果が合わないことがあります。
どうしても理由がわからず、気分転換を兼ねて、研究対象である港町を尋ねることにしました。
漁師さんが営むお魚が評判の旅館でのことです。
大学で海の研究をしているという話になったところ「あそこは海底が盛り上がっとるから魚が沢山取れるんや」という一言を得ました。
これまで使っていた地形データでは解像度が荒すぎて、地形の盛り上がりは表現できていません。
それこそが現実とシミュレーション結果が合わない理由の一つだったのです。
実際に現場を確かめると、思わぬ見落としに気付くものです。
今後は現場に足を運べるエンジニアを目指していきたいと考えています。
7.部活のガクチカの例文
大学3年間、バドミントン部に所属し、副キャプテンを務めました。
入部当初は、技術面で周囲に後れを取っていましたが、毎日の練習に加え、先輩方からアドバイスを求め、独自の練習メニューを作成。
その結果、2年次には県大会ベスト8まで進出。この経験から、目標達成には地道な努力と柔軟な姿勢が不可欠だと学びました。
副キャプテンとしては、部員間の調整役を担い、練習の効率化や部員のモチベーション向上に尽力。特に、新入部員の定着率向上が課題でしたが、先輩と後輩のペア制度を提案し導入しました。
その結果、前年比20%増の部員確保に成功しました。
この経験を通じて、組織の課題を分析し、創造的な解決策を提案・実行する力を養いました。この経験を活かし、チームの一員として積極的に貢献していきたいと考えています。
部活のガクチカについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
8.ボランティアのガクチカの例文
大学2年次から、地域の高齢者支援ボランティア団体に参加しています。
当初は戸惑うことも多く、コミュニケーションに苦心しましたが、相手の立場に立って考えることで徐々に打ち解けていきました。
特に印象深いのは、90歳のAさんとの交流です。
Aさんは、初めは無愛想でしたが、私の拙い戦争体験の質問に熱心に答えてくださり、次第に笑顔で接してくれるようになりました。
この変化に、相手を理解しようとする姿勢の大切さを実感しました。
また、活動を通じて地域の課題にも気づき、メンバーと協力して「高齢者向けスマホ教室」を企画。
予想を上回る参加があり、地域貢献の喜びを味わいました。
この経験から、社会課題に対する感度と解決に向けた行動力を養えたと自負しています。
ボランティアのガクチカについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
9.協調性
私は大学の国際交流サークルで、多様な背景を持つ学生たちと協力して、年間最大のイベント「世界文化祭」を成功させました。
20カ国以上からの留学生と日本人学生が集まる中、意見の対立や文化の違いによる誤解が生じることも。
そんな時、私は各メンバーの考えを丁寧に聞き、共通点を見出すことに注力しました。
例えば、食事の提供方法で意見が分かれた際、「多様性の尊重」という共通の目的を再確認し、ビュッフェ形式と座席での提供を組み合わせる妥協案を提案しました。
結果、来場者から「多様な文化を体験できた」と好評を得ました。
この経験から、多様性を尊重しつつ、共通の目標に向かって協力することの重要性を学びました。
協調性のガクチカについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
10.継続力
私は大学入学時から4年間、毎朝5時に起床してジョギングを続けてきました。
当初の目的は、高校時代に部活で痛めた膝の回復でしたが、次第に自己鍛錬の場へと変化。
雨の日も、試験期間中も欠かさず続け、体力向上だけでなく、精神力も鍛えられました。
特に印象深いのは、3年次の就職活動期です。
早朝のジョギング中に、その日のエントリーシート作成の構想を練ることで、効率的に準備を進められました。
また、この習慣を通じて、地域の方々との交流も生まれ、挨拶を交わすことが日課になりました。
さらに、SNSで活動を発信したところ、「一緒に走りたい」という声が集まり、小さなランニングコミュニティが形成されました。
この経験から、継続は自己成長だけでなく、周囲にも良い影響を与えることを学びました。
11.リーダーシップ
大学3年次に、所属するゼミの代表として、50名規模の学術シンポジウムを企画・運営しました。
当初、メンバーの専門分野や興味が異なり、方向性の統一に苦心しましたが、個別面談を重ね、各自の関心事をマッピングしました。
また、役割分担では、各メンバーの強みを活かせるよう配慮し、苦手な分野はサポート体制を整備しました。
例えば、人前で話すのが苦手なAさんには、資料作成を担当してもらい、プレゼンはペアを組んで行うよう提案しました。
準備過程で生じた意見対立には、双方の主張を整理し、第三の選択肢を提示することで解決しました。
シンポジウム当日は、予想を上回る来場者を迎え、活発な議論が展開されました。
この経験から、メンバーの個性を尊重しつつ、全体の目標達成に導くリーダーシップの在り方を学びました。
12.コミュニケーション能力
私は大学2年次から、地元の観光協会でインターンとして活動し、外国人観光客向けの町歩きツアーの企画・ガイド業務を担当しました。
当初、言語の壁や文化の違いに戸惑いましたが、「相手の立場に立って考える」ことを意識しました。
また、観光客の興味に合わせて臨機応変にルートを変更するなど、柔軟な対応を心がけました。
特に印象深かったのは、ある中国人家族とのエピソードです。
言葉が通じず困っていた際、スマートフォンの翻訳アプリを活用しました。
さらに、筆談や絵を描くなど、あらゆる手段でコミュニケーションを図った結果、最後には「最高の思い出になった」と喜んでいただけました。
この経験を通じて、言語だけに頼らない多様なコミュニケーション方法の重要性を学びました。
これはNG!な「学生生活で得たこと」
学生生活で得たことを述べる際にやってはいけないことも存在します。
そこでここからはNGなポイントを2点ご紹介します。
- 内容がマニアックすぎる
- 得られた結果だけを述べる
1.内容がマニアックすぎる
NGな「学生生活で得たこと」に、話がマニアックすぎるというものがあります。
例えば研究を頑張ったとして、「××刺激が〇〇細胞を活性化するメカニズムの解明に一歩近づきました」と言われても、「そうですか…(何言ってるかわからないけど…)」となるのみです。
この場合であれば「筋肉痛の原因になる〇〇細胞活性化という現象があるのですが、その原因を探るための研究をしています」などと、かみ砕いて説明しない限り、伝わることはないでしょう。
自分とその周りでは間違いなく伝わることも、第三者には全く伝わらないということは良くある話です。
学生生活で得たことを考える際には、第三者にきちんと伝わるのかという視点が欠かせません。
2.得られた結果だけを述べる
学生生活で得たことを述べる際に自分が得た結果だけを述べて満足してはいけません。
大切なのは、得られた結果に焦点を当てるのでなく、そこに至るまでのプロセスを重視するということです。
というのも人事担当者は学生が学生時代に得たスキルや能力だけを知りたいのではなく、学生がどのような取り組みをし、なにを得たのか、そのプロセスを通じて学生の人柄を知ろうとしているからです。
そのため、この記事でも紹介している構成方法を参考にしてエピソードを充実させるように心がけましょう。
「学生生活で得たこと」のガクチカでよくある質問
弊社は就活エージェントを運営しているため様々な就活生の方をサポートしていますが、学生生活で得たこと、いわゆるガクチカの書き方や文章を作成する際に悩む就活生は多いです。
その中でも多くの就活生の方からいただく不安や質問を厳選して紹介し、回答するため、ぜひ参考にしてみてください。
ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」の略です。企業が学生の人柄やスキル、価値観を知るために質問するものです。つまり、自分がどのような人間で、どんな努力や工夫をしたのかを具体的に示すチャンスです。ガクチカについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
学生時代にあなたが一番情熱をもって取り組んだことを書くべきです。その際になぜ取り組んだのかやその結果どのような学びを得たのかなど詳しく話せるように自己分析を行いましょう。それは誰もが驚くような輝かしい功績を残している必要はありません。どのような課題や困難があったか、それに対してどう行動をして、どのような結果や成長を得たかを言語化できるとより好印象を与えることができるガクチカが完成します。特に具体的な数字やエピソードがあると説得力が増します。
ガクチカは過去の自分の経験に焦点を当てた話です。一方で、志望動機は将来の自分がその会社でどう貢献できるかを示すものです。ガクチカは自分の強みやスキルをアピールするための手段であり、それが将来どう活かされるかを志望動機で説明するとつながりが生まれます。
まずは簡単にでも、自分の経験を箇条書きにするところから始めましょう。どんな場面で何を学んだか、何を達成したかを洗い出しておけば、後でそれをつなげて詳しく書き出すのが簡単になります。最初から完璧を目指すのではなく、小さなステップで進めるのがコツです。
ガクチカを書く時間がない人は作成ツールがおすすめ
ガクチカを1から作り上げるのは、なかなか難しいですよね。
そこでおすすめするのが、就活市場のガクチカ作成ツールです。
8つの質問に答えていくだけで、簡単にガクチカの文章を作成することができます。
少しでも楽にガクチカを作成したいという方は、こちらのボタンから利用してみてください。
ガクチカを1から作り上げるのは、なかなか難しいですよね。
そこでおすすめするのが、就活市場のガクチカ作成ツールです。
LINE登録をして8つの質問に答えていくだけで、簡単にガクチカの文章を作成することができます。
少しでも楽にガクチカを作成したいという方は、こちらのボタンから利用してみてください。
まとめ
就活で必須の「学生生活で得たこと」について、考え方のポイントや例文について見てきましたが、気になる情報は見つかりましたか?
「学生生活で得たこと」はほぼすべての企業で問われることですし、共通して利用できるものなので、早めに考えておきましょう。
「社会で役に立つ内容か」、「具体例はあるか」、そして「面接で喋りやすい内容か」という3つの視点を抑えておけば、面接官に伝わりやすい「学生生活で得たこと」ができるはずです。
それは内定をグッと引き寄せてくれます。
他の人はこんな記事も見ています
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート