就職活動を行っていく中で、多くの方が頭を悩ませているのが「志望動機に何を書くか」ということではないでしょうか。
「研修制度を志望動機に盛り込んでいいの?」「実際に、研修制度を志望動機にした例文を見てみたい」などと、研修制度を志望動機にすることを検討している就活生は、案外多いものです。
しかし実際に書こうと思うと、どのように表現すれば良いのか、またポイントや注意点は何なのか、悩むこともありますよね。
この記事では、研修制度を志望動機にするときの効果的なアピールの仕方、そして注意すべきポイントを徹底解説します。
また、研修制度を志望動機にする際の例文も紹介するので、他の応募者との差別化を図り、印象に残る志望動機を目指しましょう。
- 志望動機を聞かれる理由
- 研修制度を志望動機にするのはありか
- 研修制度を志望動機にする際のポイント
- ライバルと差別化できる研修制度をテーマにした例文
- 研修制度で志望動機を作りたい人
- 志望動機で他の学生と差をつけたい人
- 志望動機の書き方に悩んでいる人
- 具体的な例文を参考にしたい人
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【研修制度の志望動機】研修制度について書く人は意外と多い
志望動機を書くときに大切にしたいことは、「他ではなくこの企業を選んだ」ということを説得力のある内容で説明することです。
ほかの企業にも当てはまる内容ばかりにならないよう、しっかり差別化する必要があるでしょう。
その点、研修メニューはほかの企業とまったく同じ内容ということはほぼないため、言及する際には非常に差別化しやすく、特徴を拾い上げて話しやすいという特徴があるのです。
そういったことから、研修制度が充実していて魅力的であるという切り口の志望動機にする人は、意外と多くいます。
【研修制度の志望動機】志望動機を研修制度にするのはアリなのか
研修制度や教育制度を志望動機にする人が多いと言う点からも、研修制度が充実している企業はとても魅力的だと言うことが伺えます。
一方、志望動機を研修制度や教育制度にすることは大丈夫なのでしょうか。
企業にマイナスな印象を与えてしまうリスクはないのでしょうか。
以下で詳しく見ていきましょう。
研修制度だけを主張するのはNG
ここまで読んでいただいた方はもうおわかりかもしれませんが、研修制度や教育制度自体を中心に据えて志望動機を書くことはおすすめできません。
企業は教育を目的とした機関ではないため、研修制度や教育制度が素晴らしいことやそれを受けたいという希望をどれだけ熱意を込めて伝えたとしても、採用にはつながりません。
それよりも重要なことは、実際に一緒に働くときのことをイメージできるような入社後のビジョンや業務内容について記述することです。
研修制度や教育制度について言及する際は、メインに据えているものの付随として触れるようにしましょう。
他者との差別化を意識するあまり、かえって企業に受け身な姿勢の人というマイナスイメージを与えてしまわないようにすることが大切です。
以下で志望動機で研修制度や教育制度だけを主張した際に考えられるリスクを見ていきましょう。
自分で成長する姿勢をアピールしにくい
研修制度や教育制度を志望動機として前面に押し出してしまうと、自分で成長しようという姿勢をアピールしにくいというデメリットがあります。
研修制度や教育制度の通りにしさえすればいいという受け身な印象を与えてしまうからです。
そのため、積極的に努力し、成長することが求められる企業ではマイナス評価を与えかねません。
また、企業は教育機関ではないということを心得ておきましょう。
志望動機では自主性や成長意欲をアピールできると良いでしょう。
熱意が低いと思われやすい
志望動機を研修制度や教育制度にしてしまうと、「それ以外に感じた魅力はないのかな?」「他に研修制度が整っている企業があればそちらに行ってしまうのでは?」という印象を与えてしまいます。
企業は内定辞退の可能性が低く、かつ長期的に働いてくれる人を採用したいと考えています。
その際に重視しているのが熱意です。
受かる志望動機を作るには熱意のアピールが重要です。
【研修制度の志望動機】そもそも企業はなぜ志望動機を聞くのか
そもそも企業はなぜ志望動機を聞くのでしょうか。
企業が志望動機を聞く理由がわかれば受かる志望動機を作るポイントも見えてくるはずです。
以下で確認していきましょう。
- 企業の求める人物像と合致しているかの確認
- 熱意の確認
企業の求める人物像と合致しているかの確認
企業は企業で活躍できる人の特徴や企業が大切にしている価値観を求める人物像として掲げています。
入社後に活躍してくれる人を採用するためにも、求める人物像に合っている学生を採用したいと考えているのです。
受かる志望動機を作るには、あなたが企業の求める人物像と合っているというアピールがポイントになります。
熱意の確認
企業は採用活動に多くの時間やコストをかけています。
企業にとって、多くの時間やコストを掛けたのに、学生が内定辞退し他の企業に就職してしまったり、早期離職してしまったりという事態は大きな損失になってしまいます。
このようなリスクを減らすため、企業は学生の熱意や志望度を重視しているのです。
【研修制度の志望動機】志望動機を書く前に準備しておくこと
志望動機はただやみくもに、企業への熱意を伝えればいいというわけではありません。
熱意の伝わる志望動機を作るには、面接官に論理立ててあなたのことを説明しなければなりません。
つまりは志望動機を書く前の準備が、内容のクオリティに関係します。
この章では、志望動機を書く前に準備しておくことを紹介します。
- 就活の軸を明確にする
- 企業研究をする
就活の軸を明確にする
志望動機を考える際には、「なぜうちの会社を選んだのか」という点が特に重視されます。
この質問に対して説得力のある答えを用意するためには、まず自分自身の就職活動における軸を明確にしましょう。
就活の軸とは、自分が仕事選びにおいて何を重視しているかという基準のことです。
例えば、技術力を伸ばしたい、社会貢献度の高い仕事をしたい、ワークライフバランスを大切にしたいなど、人によって様々な軸が考えられます。
明確な就活の軸があると、それを基に「なぜその業界を選んだのか」「なぜその会社を選んだのか」という質問への答えを導き出すことができます。
また、自己分析を深めることで、自分に合った会社を見つけやすくなるだけでなく、面接で自己PRをする際にも役立ちます。
企業研究をする
企業研究は、志望動機を考える上で欠かせないステップです。
企業ごとに特色があり、その企業が何を大切にしているか、どのような人材を求めているかは異なります。
したがって、応募する企業のビジョン、ミッション、事業内容、研修制度、社風、過去の実績、将来の展望などをしっかりと研究し、理解することが大切です。
また、研修制度に関しては、その内容を詳しく調べましょう。
研修制度を通じてどのようなスキルが身につくのか、自分のキャリアビジョンとどのように繋がるのかを明確にすることで、志望動機に説得力を持たせることができます。
面接で研修制度について具体的に触れることは、その企業への深い理解と高い関心をアピールする良い機会になります。
企業研究はインターネットでの情報収集だけでなく、企業説明会の参加や現職者との情報交換など、多角的に行うことが望ましいです。
これにより、一般的に知られている情報だけでなく、その企業の本質や文化をより深く理解することが可能になります。
【研修制度の志望動機】研修制度の志望動機を書く際のポイント
研修制度や教育制度について志望動機に書く際にどんなことを書いてはいけないのか、落とし穴とはどういうところにあるのかについてをここまでは解説してきました。
では、ここまでに解説したデメリットや落とし穴があることを理解したうえで、それでも研修制度や教育制度について記述する場合は、どんな風に書くべきかをいくつかの項目を分けて説明していきます。
落とし穴を避け、押さえるべきポイントを押さえることができれば、研修制度や教育制度についての内容もうまく盛り込むことができるでしょう。
- 主体性を押し出す
- 向上心を押し出す
- 研修を通してどう成長できるかの意味
- 業務にどう活かすかを伝える
主体性を押し出す
まず前提となる、「自分は企業の中でこんな取り組みをしたい」「どのように仕事をしたいか」というような業務内容に関わるものから入りましょう。
自分がやりたいことやそれによる会社への貢献について語ることで、主体性を見せることが大切です。
研修制度や教育体制について志望動機で言及する際は、「企業に教育してもらえる」「必要なことは教えてもらえる」というような受け身の姿勢ではなく、自分のビジョンを達成するため「自分は学ぶということに積極的である」ということを強調し、メインの内容を補足するような形で行いましょう。
あくまでも主軸は「してもらうこと」ではなく「すること」におくようにし、受け身な印象にならないよう気をつけてください。
向上心を押し出す
教育を受けたいということで終わらずに「研修制度や教育制度によって自分はこう成長する」「それによって、会社にこういった貢献ができる」といった具体的なビジョンを提示することも大切です。
会社への貢献や自分がやりたい仕事のために、必要なことを学べる場が研修や研修制度や教育制度ですが、その「必要」以上の成長や学習をする向上心があるということをアピールしましょう。
「自分は与えられたものだけではなく、それ以上のことを積極的に取り組むことができる」ということは、仕事そのものへの熱意としても評価されます。
用意されたものを踏まえつつ、より高度な人材となるための積極的な努力を惜しまない姿勢を示すことができれば、好印象となることでしょう。
研修を通してどう成長できるかの意味
優れた研修制度や教育制度によって「自分はこういう人材になることができる。そしてそれは会社にとってこんなメリットがある。」という成長ビジョンを明確に伝えることも有効です。
一方、ただ「研修制度にひかれました」という内容になってしまうと、本来仕事やその社会活動を目的にしなければならない「会社」という場を、自らの教育機関や自己成長のための踏み台として利用することが目的であると捉えられてしまいます。
一度そういう印象を与えてしまうと、ほかでの挽回も難しくなってしまうので必ず避けるようにしましょう。
研修制度や教育制度については、あくまでメインである業務内容や会社への貢献についての「アピールの補助としての位置に据えて記載すること」を忘れずに志望動機を書くようにしてください。
業務にどう活かすかを伝える
入社してからの研修制度や教育制度を通して学べることを、具体的にどのように業務に活かすことができるかという形で、自分が会社に貢献できるというアピールをする方法もあります。
まず現在の自分の強みを簡潔に述べたうえで、研修を通じて学んだことを組み合わせたりより向上させたりすることにより、その会社の業務内容に対してどのように役立てるのかを書きましょう。
そうすることで、企業側が多数の候補者の中からあなたを選ぶ理由をつくることができる可能性があります。
しかし、そもそも研修制度や教育制度自体が業務を円滑にこなすために用意されている「必要事項を習得する」ための装置です。
そのため、ただ標準的な業務を行えるようになるだけでは加点にはなり得ません。
自身の強みをアピールし、それを補強するような形で触れるようにしましょう。
その企業でないといけない理由を考える
先ほども述べたように、研修制度を志望動機にしてしまっては「他の企業でもいいんじゃない?」「熱意が少ないな」と思われる可能性が高いです。
その部分を補うために、その企業でないといけない理由を伝えるのが重要になります。
その企業の強みや弱みは何か、競合他社と何が違うのかを押さえ、そのうえでなぜこの企業に魅力を感じたのかを整理してみましょう。
【研修制度の志望動機】オススメの志望動機の構成
志望動機を書くときには、構成にも気を配りましょう。
基本の構成としては、「結論⇨理由(具体的経験)⇨企業にどう貢献するか」がおすすめです。
書く順番や話の展開を間違えてしまうと、上記の落とし穴にもはまりやすくなってしまいます。
まず結論を述べ、説得力を持たせるために自身の経験を書き、最後にそれがどう会社に役に立つのかに言及することによって、その企業への興味や熱量などがスマートかつわかりやすく伝わります。
以下で詳しく確認していきましょう。
結論
志望動機の作成では、まず最初に簡潔に「御社を志望した理由は〇〇だからです」と述べることが大切です。
この部分では、応募する会社で何を成し遂げたいのか、どのような業務に携わりたいのかという点を明確にします。
冒頭で、あなたの志望動機の核心となる部分が伝わるようにしましょう。
成し遂げたいこと
次に、あなたがその目標を成し遂げたいと思った背景にある具体的なエピソードを共有します。
多くの学生が似たような志望動機を持っているかもしれませんが、個人の経験に基づくエピソードは唯一無二のものです。
このエピソードを通じて、なぜその目標に向かって努力したいのか、その動機の根底にある情熱や経験を伝えましょう。
エピソードは、具体的で理解しやすいものを選び、あなたの志望動機に説得力を持たせましょう。
会社を選んだ理由
あなたが成し遂げたいことをなぜその会社で実現したいと考えたのか、その理由を述べます。
会社のどの点に魅力を感じたのか、その業務がなぜあなたにとって意味があるのかを具体的に説明します。
この情報は、説明会やOB・OG訪問、会社の公式サイトなどで得た情報を基にして構成すると良いでしょう。
この段階で、自分の目標と会社の目標がどのように一致しているのかを明確にすることが大切です。
入社後の意気込み
最後に、入社後にどのような姿勢で仕事に取り組むか、その意気込みを伝えます。
志望動機は、あくまであなたを採用するメリットを面接官に伝えるためのものです。
自分がその会社にどのように貢献できるか、入社後にどのような価値を提供できるかを具体的に示すことで、採用担当者に強い印象を残しましょう。
この部分は、あなたの熱意と将来のビジョンを伝える絶好の機会です。
【研修制度の志望動機】研修制度が志望動機の例文
最後に志望動機の中に研修制度や教育制度を含んだ例文を紹介します。
最初に述べたように、研修制度や教育制度を前面に押し出した志望動機では企業側にマイナスな印象を与えてしまう恐れがあります。
そして、熱意や自主性、成長意欲のアピールも重要です。
例文を参考に、研修制度を志望動機にうまく取り入れ、あなたらしさが溢れる志望動機に仕上げてくださいね。
接客業志望の志望動機の例文
私が貴社を志望する理由は、貴社が提供する従業員向けの接客研修制度に大きな魅力を感じているからです。
私は学生時代、ファーストフード店でアルバイトをしていました。
アルバイト先では時間帯リーダーを任され、他のアルバイトの方々とより良いサービスとは何かについて話し合い、毎月目標をたててきました。
お客様から直接感謝の言葉をいただいた際の喜びと、サービスの提供における改善点を常に考えることの大切さを学びました。
しかし、専門的な知識やスキルをさらに深めるためには、体系的な研修が不可欠であると感じています。
貴社の研修制度は、接客スキルの基礎から応用まで幅広くカバーしており、私が目指す「お客様に最高の体験を提供するプロフェッショナル」になるための理想的な環境だと考えています。
貴社の充実した研修制度を最大限に活用し、自分のスキルを磨きつつ、より地域で愛される企業にしていけるよう邁進してまいります。
営業職志望の志望動機の例文
私が貴社を志望する理由は、営業研修制度に魅力を感じているからです。
大学在学中、マーケティングの授業を受ける中で、顧客のニーズを深く理解し、それに応える提案を行うことの重要性を学びました。
しかし、実際のビジネスシーンで必要とされる営業スキルや戦略を学ぶ機会は限られていました。
貴社では、新入社員に対して、商品知識はもちろんのこと、顧客との信頼関係の築き方や効果的なプレゼンテーション技術など、実践的な営業スキルを体系的に学べる研修制度が整っていると伺いました。
貴社に入社した際は、充実した研修制度を生かし、ヒアリング力や提案力をはじめとする営業のスキルを日々磨き続け、いち早く独り立ちし、お客様に信頼される営業職になりたいです。
まとめ
今回は、志望動機に研修制度や教育制度について書くべきか否かや書く際の注意点についてお話しました。
研修制度や教育制度について志望動機に書こうとすると、どうしても受け身な姿勢に見られることが多く、しっかり気をつけていないとマイナスな印象を与えてしまう可能性があることをご理解いただけたのではないでしょうか。
しかし、上手に盛り込むことができれば、他社との差別化ができるうえに、自身の意欲を示すことも可能です。
今回の例文などを参考にして、ぜひ次はご自身で志望動機について書いてみてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート