はじめに
日本を代表する大手総合機器メーカーといえばパナソニックです。
現在、家電のみならず住宅や車載カメラの開発販売などさまざまな事業を手掛けています。
今回は優良企業として名高いパナソニックの内定を勝ち取りたい就活生に向けて、事前にチェックしておくべき面接対策を解説します。
パナソニックの特徴
パナソニックは、松下幸之助が創業した日本有数の大手総合機器メーカーです。
2011年から2年連続で赤字からの脱却を実現し、営業成績を伸ばしています。
現在、家電などを取り扱うアプライアンス社のほかにも照明機器や空調機器を取り扱うエコソリューソンズ社、車載関連部品を取り扱うオートモーティブ＆インダストリアルシステムズ社などに分けられ、世界でも珍しい社内分社制を導入しています。
最も高い技術開発として世界でも認められているのが、顔認証技術です。
2017年には、法務省でも採用され、空港のゲートのほか、今後はオフィスの導入も視野に入れた、幅を広げていく計画が進められています。
今後も事業を拡大し、あらゆる面での活躍が期待されます。
代表はどんな人
パナソニックの創業者は、国内のみならず世界でも有名な故・松下幸之助氏です。
創業から100年以上が経過した現在でも受け継がれている「事業を通じて世界中の皆さまの暮らしの向上と社会の発展に貢献する」という経営理念のもと、さまざまな活動を行っています。
現在の代表取締役社長である津賀一宏氏は、1979年にパナソニックに入社後、デジタルネットワーク・ソフトウェアの技術担当となり、その後、同社の数々の役員を経て2017年6月に代表取締役社長 社長執行役員CEOに就任しました。
2016年には、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織員会副会長を務めるなど、さまざまな経歴や職歴を持った人物です。
どんな事業内容なのか
パナソニックの本社は、大阪府門真市にあり、現在、門真第一オフィスや第二オフィスのほかにも東京支社や中部営業所、九州営業所など全国各地にオフィスを構えています。
家電や通信機器、住宅機器の製造に留まらず、総合エレクトロにクスメーカーとして事業を拡大しているのも特徴です。
家電においては、シェア第3位を実現し、現在、生活家電の開発や販売に力を入れています。
平成30年3月に創業100周年を迎え、日本に存在する電機機器メーカーの中でも子会社を多数構える企業としても有名です。
現在は、パナソニックを大きく支えているアプライアンス社、エコソリューソンズ社、コネクティッドソリューソンズ社、オートモーティブ＆インダストリアルシステムズ社の4つのカンパニーに分かれており、10社を超える子会社と共に成り立っています。
家電事業や電化製品事業、車載事業などさまざまな分野で活躍しているのもパナソニックの特徴となっており、日々商品開発に力を入れています。
社風はどうか
創業者である故・松下幸之助氏には、数多くの格言があります。
例えば、「事業は人なり」という言葉です。
この格言の通り、パナソニックでは、教育実習に力を入れており、内定後から手厚いフォローを受けられます。
社員の気持ちに寄り添いモチベーションアップにつながる職場環境を作ることに力を入れているのもパナソニックならではの社風です。
アットホームな雰囲気を維持し、さらに専門性や技術力を向上することに余念のない社風も特徴といえます。
人を大切にするパナソニックの社風から平均勤続年数の割合は高く、平均23年となっています。
安定した優良企業であるという点だけでなく、福利厚生が充実しているなど働く側にとって多くのメリットがあるのも離職率が低い理由といえそうです。
パナソニックの求める人物像
パナソニックの創業者である故・松下幸之助氏の「ものをつくる前に、人をつくる」という言葉は、創業から100年以上が経過しても変わらないパナソニックの経営理念となっている言葉です。
パナソニック経営理念や募集要項をチェックしてみると、人とのつながりを大切にしているのはもちろんのこと、「大きな夢と高い志を持ち、チャレンジし続ける人」「世界で戦える、尖った強みを持った人」「新たな価値を創造し、変革を起こせる人」といった人物を必要としています。
成果を最大に引き出せる真のリーダーとなる人物を求めていることが分かります。
パナソニックは、周囲と協力して成果を上げられる人物への評価が高いため、これまでの経験でチームワークを発揮し成果を上げたエピソードを伝えることも内定を勝ち取るコツといえるでしょう。
パナソニックの選考でよく聞かれる質問例
パナソニックの面接をクリアするには、まず選考でよく聞かれる質問例を事前にリサーチしてみることが大切です。
1次面接から始まり技術面接や事務面接となる2次面接、人事面接となる最終面接が用意されています。
このように面接には3段階に及ぶ流れがありますが、技術系と事務系では面接質問に違いがあるため、事前にリサーチし対策することが大切です。
パナソニックで毎年恒例となっているよく聞かれる質問例を確認し、適切に回答できるよう事前に準備しておきましょう。
研究内容について
パナソニックの1次面接では、大学で学んだ研究内容に聞かれることが多くあります。
また、エントリーシートに沿って自己PRや志望動機のほか、入社後にどのような形で仕事をしていきたいのかを質問されることもあるでしょう。
ここでは、自分の良をアピールできるようマニュアル通りの回答を用意するのではなく、誠意が伝わるように自分の言葉で気持ちを述べることが大切です。
さらに最終面接まで進んでいくと研究内容について質問されることが多いようです。
大学で身に着けた技術を生かしてどのようにパナソニックで貢献することができるのかをアピールしてもらうための質問が多く見受けられます。
面接官や採用担当者は、この就活生が一緒に働きたいと思われるような人物であるかという点に注目しているため、質問内容に適した回答を明確に伝えて自己PRをしっかりと行うことも重要ですが、明るく笑顔でコミュニケーションを取ることも必要です。
学生時代頑張ったこと
パナソニックの1次面接でよく聞かれる質問項目の中に学生時代に頑張ったことがあります。
このような質問はパナソニックに限らず、多くの大手企業で聞かれる質問です。
しかし、学生時代に頑張ったことを面接官に質問されてもどのように答えればいいのか分からないという人も少なくありません。
もし、面接官から学生時代に頑張ったことは何ですかと質問されたら、勉強を頑張ったというエピソードを話しても構いません。
また、学業以外でもアルバイト経験の話をしてもいいでしょう。
ここで注意したいのは、面接で聞かれる質問には、必ず意図があるということです。
企業が就活生に学生時代に頑張ったことを聞く理由として挙げられるのは、大きな困難に直面したときにどのように乗り越える力があるのかを見極めるためです。
学生時代に頑張ったことを面接で質問すると、もしも仕事をする上で困難に直面したとしてもどのように対策するのかが分かり、さらにその人の人柄を知ることもできます。
就活生の人柄を知れば一緒に仕事をする仲間として信頼できる人物であるのか、また適任であるかを判断することができる点も学生時代に頑張ったことを面接で聞く理由となっているのです。
そのため、このような質問をされた場合には、困難に直面した際に投げ出さずに立ち向かえる人物であるということをアピールすることが欠かせません。
これまでの経験を通して乗り越えたエピソードなどを用意しておくと回答しやすくなるので、どのような経験で自分の強さを発揮できたのか紙に書き出してみることから始めてみましょう。
パナソニックに入社して何がしたいか
パナソニックの面接で必ずといっていいほど聞かれる質問は、入社後に何がしたいかというものです。
社会人は、入社してからがスタートとなるため、将来の自分の姿を明確にイメージできていなければいけません。
企業側は、入社後に何がしたいかという質問を通して就活生が企業研究をしっかりと行っているのかを判断していることもあります。
事前にきちんと企業研究を行っていないと、パナソニックの経営理念とはかけ離れた答えになってしまうこともあるため注意しなければいけません。
そのため、ただ自分の入社後の理想を伝えるのではなく、パナソニックが求める人物であることをアピールできるように意識しながら答えてみるといいでしょう。
例えば、具体的な仕事内容や自身の強みを話しながら、入社後にやりたいことをやるためにどのように努力していくのかを伝えることもポイントです。
パナソニックの面接で回答するときのポイント
パナソニックの内定を勝ち取りたいのであれば、まずは回答するときに欠かせないポイントを事前にチェックしてみましょう。
事前にしっかりと対策を講じて採用担当者の心を掴む回答ができるようになると、それだけで評価アップにつなげることも夢ではありません。
ここでは、採用担当者からの印象を良くする回答方法をご紹介します。
求める人物像を把握する
まずは、パナソニックが求める人物像を把握することから始めてみましょう。
採用担当者にマイナス印象を与えてしまうことがないように笑顔で明るく接するのはもちろんのこと、面接にふさわしい服装や髪型で臨むことも大切です。
就活生の多くが企業が求める人物像を把握し意識した上で面接に向かっていますが、事前に企業研究をじっくりと行わなければ企業側が求める当を得た回答をすることはできません。
企業が求める人物像を把握していれば、それにふさわしい回答ができるようになります。
企業によって求めている人物像には違いがあるので、面接対策には必ずパナソニックの事業内容や募集要項を確認するといった企業研究を行うようにしましょう。
短く簡潔に結論から話す
面接で結論から話すというのは、知っておきたい採用担当者にプラスイメージを与える鉄則です。
これは、面接だけでなく履歴書でも使える方法ですので覚えておくといいでしょう。
それぞれの質問に対して回答を短く簡潔に結論から話すことで面接官は、時間をかけずに何が言いたいのかを理解することができ就活生に対して印象が良くなります。
面接で何よりも大切なことは、面接官が理解しやすいように話をすることです。
漫然と長く自分の気持ちを伝えても相手はストレスにしかなりません。
一日に何人もの就活生の面接を行うこともあるため、簡潔に短く話したほうが相手の心を掴みやすくなります。
また、結論から話すと面接官だけでなく、自分自身も何を伝えたいのかを整理しやすくなるメリットがあります。
面接官に聞かれたことに対して、的確に回答できるように練習しておきましょう。
話す内容をあらかじめ書き出して整理する
就職面接は、どんな人でも緊張します。
普段、誰とでも気さくに話すことができるというコミュニケーション能力が高い人であっても、やはり自分の将来を決める就職面接となると、緊張や不安に襲われてしまうという人も少なくありません。
面接で緊張を和らげるために、話す内容を整理しておくことも有効な対策法になります。
ただ頭の中で話すことを考えておくだけでなく、どのようなことを伝えたいのか書き出してみるといいでしょう。
面接で話す内容を書き出すときには、面接官から投げかけられる質問へ直接的に回答できるように結論や要点をまとめておきます。
その後は、その結論や要点を具体的に説明できるよう理由や根拠となる事例、エピソードを盛り込んでいくことは、具体性と説得力を高めます。
はっきりとした自分の思いを伝えられるように最も言いたいことを強調した自己アピールを心がけましょう。
面接官は、面接に訪れた就活生が入社後にどのように活躍してくれるのかを知りたいのです。
そのことを常に意識しながら話す内容を書き出してみることで、相手が求めていることを答えやすくなります。
まとめ
今回は、パナソニックの面接対策について解説しました。
面接で採用担当者に好印象を与えるには、まず企業研究をしっかりと行い企業が求めている人物像を把握することが大切です。
さらによく聞かれる質問事項をチェックし、適切にスムーズに答えられるよう事前に準備しておきましょう。
